『コロナ 免れた感染爆発 日本の対策「勝因」見えず 合理性欠いた自粛要請』(6/1日経朝刊)、『海外メディアが絶賛の「日本モデル」成功の鍵は何か 「ファクターX」の解明は日本の使命』(5/29JBプレス 池田信夫)について

6/1希望之声<拜登称反对现金保释做法 但手下多人捐款保释明州暴力示威者=バイデンは現金保釈に反対するが、多くの彼の部下がミネソタ州の暴力デモ参加者を保釈するために寄付する>ある報告では、民主党大統領候補バイデンの選対センターの少なくとも13名のスタッフが左翼グループに寄付したとのことである。ミネアポリスの暴力デモ参加者が逮捕された後に保釈されるのを助けるために資金を集めている。

ロイターによると、バイデンのスタッフは“ミネソタ自由基金”と呼ばれる組織にお金を寄付したとツイッターに投稿した。この組織は逮捕された容疑者にお金を払って保釈するやりかたには反対している。

バイデンの選対センターアンドリュー・ベイツ広報官はロイターに、「バイデン自身は現金による保釈に反対し、それは“現代の債務者刑務所”に相当すると見なしている」と語った。

フォーブスによれば、5/25(月)のミネアポリスでのジョージフロイドの死後、ミネソタ自由基金は4日間で約2000万ドルの資金を集めた。

報道によると、フロイドの死の前に、組織は2020年に約7.5万ドルから8万ドルしか集められなかったと述べた。

バイデン選対センターは、基金への従業員の寄付がバイデンの選挙に関連しているのかどうかについてコメントすることを拒否した。

フォーブスによると、基金団体の宣伝に貢献した有名人には、歌手で女優のジャネル・モナエと俳優のセス・ローガンが含まれ、彼ら全員が相応の寄付をすることを約束した。しかし、組織はそれ以降寄付を集めないことを発表し、人々にフロイドの家族またはツインシティーズ地域のいくつかのアフリカ系アメリカ人のコミュニティ組織に寄付するよう促した。

バイデンスタッフの寄付に関して、トランプ大統領の2020選対センターはロイターに、「バイデンのスタッフは、罪のない人々を傷つけ、混乱を起こし、善良な人々が自分たちの生活で築いたものを破壊している者を財政的に支援することは“人を不安にさせる”」と答えた。

5/30(土)の声明で、バイデンはフロイドの死後、抗議を「米国式の完全な回答」と呼び、フロイドの死を考えると、この行動は「正しく必要である」と述べた。

しかしバイデンはまた、抗議活動による暴力と掠奪には反対すると語った。

12人の州知事が州兵を動員 抗議は暴力に変わった

過去4日間の夜にわたって、ミネアポリスとその近くのセントポールの都市、および米国中のいくつかの都市での抗議活動は、掠奪、放火、およびその他の暴力的な活動に発展した。

フロイド(ジョージフロイド)の死は抗議を引き起こしたが、暴力的になっている。5/30(土)の夜に、12人の州知事が州兵を動員して対応した。ロサンゼルス市長は、これはもはや抗議ではなく破壊だと語った。トランプ大統領は、平和的な抗議行動は支持するが、暴力と破壊には断固反対していると述べた。

ミネソタ州知事のティム・ワルツは「我々は攻撃を受けている」と語った。彼は秩序を回復するために「全力を尽くす」ことを約束した。彼は州兵に「完全動員命令」を出したと述べた。

ミネソタ州に加えて、少なくとも他の11の州の知事も、多くの地域で暴力的抗議活動に変わったものに対抗するために州兵を動員した。これらの州は、ジョージア、ケンタッキー、オハイオ、ウィスコンシン、コロラド、ユタ、ワシントン、カリフォルニア、テネシー、ミズーリ、およびテキサスである。

ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、オレゴン州のポートランド、ジョージア州のアトランタ、コロラド州のデンバー、サウスカロライナ州のコロンビア、フィラデルフィア州のペンシルバニアなど、暴力の影響を受けた米国の多くの都市も夜間外出禁止令を発表した。

ロサンゼルス市長のエリックガルセッティは、「これはもはや抗議行動ではない」と土曜日の夜に地元メディアに語った、「これは破壊であり、これは意図的な破壊である」と語った。

サンフランシスコ市長ロンドン・ブリードは、「我々が今夜見たもの(5/30の土曜日の夜)は、暴力、故意の破壊行為、犯罪が私たち我々の街で起こっている・・・これは我慢できないことである」と述べた。

トランプは平和的な抗議を支持し、暴力と破壊を非難する

トランプ大統領は5/30(土)のスピーチで次のように述べた。「我々は平和的な抗議者の権力を支持し、彼らの請願を聞く。しかし、我々は都市の路上で見ているもの(暴力的な抗議を指す)と正義や平和は何の関係もない」

トランプは、「自分の政権は常に暴力、破壊、混乱に反対し、ジョージフロイドの家族、平和的な抗議者、そして安全で文明化され、法律を守りたいと願うすべての市民と共に立つ」と述べた。

トランプ大統領は、フロイドの死の迅速な調査を要求した。彼は、「米国政府がミネアポリス等地域の状況をさらに無政府状態と混乱に陥らせることは許されない」ことを強調した。

暴力的な過激派が平和的な抗議をハイジャックした

バー米司法長官は5/30(土)に平和的な抗議活動をハイジャックした暴力的過激派を非難する声明を発表した。

バーは、米国の偉大な点は「法の支配に対する我々の信頼」だと述べた。全米がフロイドに起こったことに怒っているが、これは真実かつ合理的である。「我々は彼の死因について責任を負わせるために、州および連邦刑事司法制度の通常の手続きを採らなければならない。司法制度と手続きは驚異的な速度で進んでいる(この事件の裁判)。(当事者の)予備的な告発が行われた。この過程は継続している。正義は延びていく」と。

バーは、「不幸にも、全国的に暴動が発生したのは、暴力と過激派が平和的な抗議活動をハイジャックしたからである。外からの過激派と煽動者たちは、現在の状況を利用して暴力的な目標を追求している」と述べた。

彼は言った: 「多くの場所で、暴力はアナキストや極左の過激派が計画し、組織化し、動かしているようであり、彼らは極左のアンティファの行動とっており、その多くは州外からで暴力の状況を悪くしている」

バーは、司法省は地方政府の活動を支援し、連邦法を執行するために必要なあらゆる措置を講じると述べた。

バイデンはミネソタ基金を選対用に流用するつもり?民主党知事と雖も、治安維持には州兵を動員しないとダメというのが分かったはず。左翼扇動者は逮捕。起訴されるべき。

https://twitter.com/i/status/1266849803331407877

https://www.soundofhope.org/post/385045

5/31阿波羅新聞網<美国暴动或撬动选情 川普强硬 拜登挺示威 3=米国の暴動は選挙を動かす トランプは強硬 バイデンはデモを支持 3つの映像・写真>

トランプのツイッターは小生が関連部分を切り抜いたもの。上述の6/1の記事により、12の州知事は州兵の動員を認めました。Antifaの今度の騒ぎは中共が裏で金を出してやらせているのでは。香港での抗議活動で解放軍や武警の出動を正当化するために。Antifaの活動資金がどこから出ているかです。ツイッター社の独立取締役に李飛飛がなり、トランプのツイッターに事実確認ラベルを貼ったのも裏で中共が画策したのでは。ロシアゲートやウクライナゲート、弾劾騒ぎで民主・共和の両党の分断を図り、武漢ウイルスパンデミックで米国を弱らせて習は一気に勝負に出たのでは。でも中国人大統領を出すまで待った方が正解と思われますが。中共は解体されるでしょう。

下のツイッターのURLをクリックすれば映像が見られます。

https://twitter.com/i/status/1266807277668818946

https://twitter.com/i/status/1267030542735732738

Facebookから取った唐柏橋氏のツイッター。今度の米国の暴動は金を払ってやらせています。中共の反日デモと同じ手口です。

5回目のツイッター:

このミネソタ州暴動には1つの違うものと1つの同じものがある。

違うのは、かつての抗議行動は基本的に民衆の自発によったが、今回は明確に組織され扇動され、公然と路上で「抗議者」に金銭を渡し、言論の自由の真の意義を冒涜した。

同じものは、中共が過去数年間に世界中で活動を組織したように、このように金を渡して抗議活動(実際には暴動!)に人々を参加させることである。

https://twitter.com/i/status/1267014974859177986

https://www.aboluowang.com/2020/0531/1458463.html

6/1阿波羅新聞網<周日快报惊曝:英国5年内可能正式承认台湾=サンデーエクスプレスショック:英国は5年以内に台湾を正式に国家承認するかもしれない>報道は、情報を知っている当局者の言葉を引用して、中共ウイルスの蔓延による悪影響が拡大し続けているのに、中共は香港を強権を以て圧迫し、台湾にも圧力をかけたことで、北京に対するイギリスの怒りは日々高まっていると指摘した。「もし我々が最終的に台湾を国家承認したら、軍事手段を以て台湾を防衛する一員となるのを、驚かないでほしい」

英国の専門家による最近の予測によると、ジョンソン政権は台湾の国家主権を「5年以内」に正式に認めるかもしれないが、この「究極の選択肢」を採用する前に、英国はまだ台湾を支援する多くの計画を持っている。

たとえば、英国側は、駐英台湾代表に完全な外交ステータスを付与したり、南太平洋の外交勢力を使って中共に対抗したり、台湾の主権を支持したり、台湾が国際機関で独立した発言権を得たりできるようにする。

香港だけでなく、台湾にも日本の姿が見えない。習の国賓訪日も何故ハッキリ断らない?安倍は胆力無し?武漢コロナで900人近くが殺され、日本経済はガタガタにされたというのに、文句もつけられない。これで自殺者が出たら、安倍内閣の責任です。

https://www.aboluowang.com/2020/0601/1458478.html

6/1看中国<美国撑香港 华春莹“五字回应”引爆舆论战(组图)=米国は香港を支持 華春瑩の“5文字の回答”は、世論戦を引き起こした(写真)>オルタガス国務省報道官がツイートした直後に、華春瑩は彼女のツイートをリツイートし、米国の警察が法執行時、黒人男性が死ぬ前に助けを求めたのを揶揄って、“我不能呼吸”(呼吸できない)と述べた。

その後、多くのネチズンも「私は呼吸できない」という投稿に返信し、ある人は米国警察の法執行時のやりすぎた写真を投稿して「米国:我々は市民と共に立つのではなく、市民にひざまずいて足を首の上に置く」と書いた。

しかし、多くのネチズンは、中共警察による人々への不当な抑圧と、去年香港であった反“犯罪人引渡条例”への抗議のときに、香港警察がデモを制圧したビデオを対比して投稿した。 これらの人々は続々と、「香港の人々は呼吸できますか?」「中国の人々は呼吸できますか?」と。

中国人(華春瑩)は反論されても屁の河童何でしょう。上の覚えがめでたければ良いというタイプでは。国民の事は一切気にせず、究極の自己中は中共中枢です。良心を持っていたら一日で自殺する破目に陥るでしょう。

ただ、下の写真で、首吊り自殺前の写真がアップされていましたが、小生が中国語の翻訳記事で紹介したのは全部飛び降り自殺でした。

https://www.secretchina.com/news/gb/2020/06/01/935085.html

日経記事も、JBプレス記事も、日本は武漢ウイルス感染をうまく抑え込めたが、何が効いてそうなったのか解明できていないとあります。「勝ちに不思議な勝ちあり」の類なのかもしれませんが、第二波、第三波が来た時には心もとない気がします。勿論一つの要因だけでなく、複合的に絡まって成功しているのでしょう。

BCG接種、マスク着用習慣、ハグや握手の習慣がなくお辞儀、手洗いやうがいの励行等が複合要因として考えられます。今後いろんなデータが出て来て検証されれば良いですが。

安倍内閣は緊急事態解除したらすぐ外国から人を入れようと検討しているとか。そもそも900人近い感染死者を出したのは安倍内閣の中国からの全面入国制限が遅れたためです。今度は簡単に門戸を開放するというのはおかしいのでは。経済がおかしくなり、誰も政府の言うことを信じなくなるでしょう。自粛要請に応える人はいなくなるのでは。愚かすぎます。そもそも中小企業救済のスピードが遅すぎ。安倍内閣には失望しかありません。

日経記事

新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言がほぼひと月半ぶりに解除された。当初恐れられていた感染爆発を免れ、日本の流行はいったん収まりつつある。にもかかわらず、モヤモヤしている人も多いだろう。果たして日本の新型コロナ対策はうまくいったのか。

記者会見する新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の脇田隆字座長(右)と尾身茂副座長(5月4日、厚労省)

ウイルス学者や感染症の医師といった感染症対策のプロが集う「コロナ専門家有志の会」のメンバーの一人が5月中旬、緊急事態宣言の一部解除を前に発した言葉が印象的だった。「感染者は確実に減ってきた。ウイルスを封じ込めているようだ。しかし、いったい何がこんなに効いたのか。よくわからない」

パンデミック(世界的大流行)の第1ラウンドでは各国の医療体制や対策の巧拙が感染者数や死亡者数を左右した。情報テクノロジーをうまく使いこなした台湾や、徹底した検査と追跡、隔離で感染を抑え込んだ韓国、官学一体で合理性ある戦略にこだわったドイツなど、「台湾モデル」「韓国モデル」「ドイツモデル」として他国は手本にしようとする。

日本は感染者数や死亡者数といった結果だけみるとこうした国々となんら遜色がない。しかし、「日本モデル」という称賛の言葉は聞こえてこない。対策はデータを重んじる合理性や一貫性を欠き、「自粛要請」という矛盾した言葉を国民の行動に強いてきたからだ。まねしようにもまねできるものでない。

外出制限の前提になった「8割」自粛。本来は人と人との接触を減らす数値目標だった。しかし、緊急事態宣言下でいつの間にか主要ターミナル駅や繁華街といった都市部への人出(人の流れ)の削減にすり替わった。人出が減るのと、人と人との接触が減るのとはイコールではない。そもそも接触機会の削減をどう定量的に示すかも定まった手法はない。

緊急事態宣言が始まった4月8日以降、各都道府県では一体、何割の接触削減が達成できたのか。それによって感染者や死亡者の動向にどう影響したか。今後、きちんとした検証が待たれる。

PCR検査不足に対する説明が不十分な点も社会に不安や不信をかき立てた。厚生労働省の医系技官が中心になって、検査の絞り込みを決めたとされる。疫学調査を優先し医療崩壊を防ぐのが目的なら、過少検査でも問題がないとする根拠を丁寧に説明すべきだった。

発足当初から政府内での位置づけが不明確だった専門家会議の迷走も、対策への信頼を損なう要因になった。同会議はあくまで医学的な見地から政府に助言を行う組織で政策の決定者ではない。にもかかわらず時に大いなる存在感を示した。

極め付きは専門家会議が5月4日に公表した「新しい生活様式」だ。買い物では通販を積極的に利用し、食事の際は対面ではなく横並びに座る。生活の場面ごとにきめ細かく示した実践例は、医学的助言とはほど遠いものだった。責任をとりたくない政治や行政が、専門家という権威を巧みに利用したともいえる。

日本大学の福田充教授(危機管理学)は「(新型コロナのような)感染症対策では情報を収集、分析、調査し適切にわかりやすく伝える能力が国に問われる。何かが隠されていると思わせるのは、リスクコミュニケーションとしては大失敗」と指摘する。

秋以降、北半球では流行の大きな第2波がくると予想される。政府は第1波で感染者と死亡者数が比較的少なくすんだ「勝因」をきちんと分析し明らかにする必要がある。再び、むやみに「8割減」を求められても国民はついていかない。

(編集委員 矢野寿彦)

JBプレス記事

緊急事態宣言が解除された東京で会社に出勤する人たち(2020年5月28日、写真:つのだよしお/アフロ)

(池田 信夫:経済学者、アゴラ研究所代表取締役所長)

新型コロナの緊急事態宣言が解除された。かつて海外メディアは「日本の新型コロナ対策は生ぬるい」とか「このままでは東京はニューヨークのような地獄になる」などと安倍政権を批判していたが、このニュースでは論調が一転している。

何といっても、日本の被害が圧倒的に少ないからだ。学校で出来の悪そうな子が1番の成績を取ったようなもので、最初は「そのうちだめになる」とか「数字をごまかしている」と言っていた海外メディアも、最近は素直に成績のよさを認め、その原因をさぐるようになった。

日本の死亡率はなぜイギリスの1/100なのか

イギリスのフィナンシャル・タイムズ(FT)は「安倍首相は日本モデルでコロナを撃退したと勝利宣言した」と日本の成果を称えた。FTの図でみると、こんな感じだ。

図1 新型コロナの累計死者数(対数目盛・人)、出所:フィナンシャル・タイムズ(FT)
注意していただきたいのは、これが対数目盛だということである。アメリカの死者は9万2000人、イギリスの死者は3万7000人だが、日本は830人。人口比でみると、イギリスの死亡率は日本の100倍以上である。普通のグラフでは、日本の数字は横軸に埋もれて見えない。

BBCは「ロックダウンを実施する法的強制力が政府にない中、日本が新型ウイルスの感染拡大を抑制できたことについて、多くの感染症の専門家は不思議がっている」と論評した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこうコメントした。

日本の感染・死亡率の低さをどの程度、政府の功績と認めるべきかは議論の余地がある。政府当局者は、マスク着用の高まりと定期的な手洗いなどの良好な個人衛生が中心的な役割を果たした可能性があると述べた。日本の8つの大学の医学研究者のグループは、西洋人と比較した日本人や他のアジア人の遺伝的な違いが東アジアとヨーロッパの違いを説明するのに役立つかどうか調べている。

この大きな死亡率の差は、政策の違いだけでは説明できない。日本の自粛は法的拘束力がなく、西欧のロックダウンよりはるかにゆるやかだった。WSJは遺伝的要因を示唆しているが、これはどうだろうか。

遺伝でも獲得免疫でもない「ファクターX」

次の図はイギリスの財政研究所(IFS)が人種別のコロナ死亡率を比較したものだが、国民の80%を占める「イギリス系白人」を基準にすると、アジア系の死亡率はやや高い。

図2 イギリスの人種別コロナ死亡率(左軸・10万人当たり)、出所:財政研究所(IFS)
中国系(遺伝的には日本人とほぼ同じ)の死亡率は白人の半分ぐらいだが、これだけで100倍の差は説明できない。黒人の死亡率が高い原因には所得の影響もあるので、遺伝的な要因だけで日本の成功を説明することはできない。

では海外にいる日本人の死亡率はどうだろうか。外務省の発表によると、海外に滞在している日本国籍の人のうち、93人が新型コロナに感染し、うち7人が死亡した。

これがすべてだとすると、在外邦人は約140万人なので、死亡率は20万人に1人で、日本国内の15万人に1人という死亡率とほぼ同じだ。つまり日本人の死亡率の低さは日本生まれではなく日本育ちだという要因があるものと思われる。

よくいわれるのが、他の種類のコロナウイルスに対して日本人がすでにもっていた抗体の交差反応(遺伝子配列の近いウイルスに対する免疫反応)ではないかという説だ。これは2009年の新型インフルエンザの感染が日本で少なかった原因とされるが、具体的にどういう抗体かはわからない。

もう1つは、東アジアには昔から中国系コロナウイルスが入っていたため、抗体の中にそれに対する免疫があり、その免疫記憶が機能したのではないかという説だ。これは児玉龍彦氏らのグループが発表したものだ。

もし日本に感染で抗体を獲得した人が多いとすれば、その原因は獲得免疫だということになるが、これは児玉氏のグループが行った抗体検査で否定されている。500検体のうち陽性は3人。抗体陽性率は0.6%である。

消去法で考えると、遺伝でもなく獲得免疫でもない未知の要因がきいたと推定するしかない。これが山中伸弥氏のいうファクターXである。

予防接種をやめた先進国の感染率が高い

最後に残るのが、BCG接種で自然免疫(呼吸器疾患に対する非特異的な免疫)が活性化されたためではないかという説だ。国別にみたBCG接種率と新型コロナ死亡率には強い相関があり、肯定的な論文(査読前)が全世界で20本以上出ている。

ただ因果関係はわからないので、オーストラリアやオランダなどでBCGの臨床試験が始まっている。今のところこれがもっとも有力な仮説だが、他の要因も寄与している可能性がある。100倍の差は、1つの要因では説明できない。

結核感染率と新型コロナ感染率の逆相関も強い。これは検査が少ないという原因も考えられるが、結核に感染した人は呼吸器疾患に対する自然免疫が強化されたためと考えることもできる。

図1のように西欧と北米以外の多くの国では死亡率は低い(10万人に1人以下)ので、これはむしろ西欧圏に特有の脆弱性と考えたほうがいい。これは常識とは逆である。

今までの感染症は公衆衛生の遅れている発展途上国で多く、今回もWHO(世界保健機関)はアフリカの被害が増えることを警告しているが、大陸別ではアフリカの死亡率がもっとも低い。これは結核やマラリアなど、もっと深刻な感染症で自然免疫が高まっているためと考えられる。

他方コロナ死亡率の高い国の共通点は、公衆衛生が整備されて予防接種の義務化をやめたということである。従来の公衆衛生では、病原菌や寄生虫を駆逐して環境を清潔にすることが目的だったので、病原菌がいなくなると予防接種は必要なくなる。

医療が発達して病気が薬で治療できるようになると「反ワクチン派」が増え、予防接種を個人の選択にゆだねるようになる。こういうリベラルな民主国家に、新型コロナの被害は集中しているのだ。

それに対して途上国では公衆衛生も治療も不十分なので、政府が一律に予防接種することが安上がりだ。日本は先進国の中では例外的に途上国型の医療制度を維持している。国民皆保険という制度は、世界にもほとんどない。

このような制度的要因も含めた「ファクターX」を解明することは重要だ。それは今年の秋にも予想される「第2波」に備える対策として必要なだけでなく、「意図せざる成功」の原因を世界に伝えることは日本の使命である。

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