『ガザ住民も辟易していたハマス支配体制、イスラエルの出方次第で“窒息死” 民間人も多数殺害、ハマスの蛮行にイスラエルがとるべき対応とは』(10/9JBプレス 数多 久遠)について

10/9The Gateway Pundit<BREAKING: Robert F. Kennedy Jr. Officially Announces He’s Running as an Independent (VIDEO)=速報:ロバート・F・ケネディ・ジュニアが独立派で出馬すると正式に発表(ビデオ)>

民主党はどう出るのか?少なくともバイデンでは勝てない。大掛かりな不正をすれば別だが。

大統領候補のロバート・F・ケネディはペンシルベニア州フィラデルフィアで選挙イベントを開催し、現在独立派として出馬していると正式に発表した。

ケネディ大統領はフィラデルフィアの大勢の支持者に向かって「私は今日ここに来て、アメリカ合衆国大統領の独立候補者であると宣言する」と語った。

彼は続けて、「私たちは政府を乗っ取った企業からの独立を宣言します。そして私たちは、ウォール街、大手テクノロジー企業、大手製薬会社、大手AG、軍事請負業者とそのロビイストからの独立を宣言します。そして私たちは、広告主からあらゆる企業の正統性を強化し、私たちに隣人を憎み、友人を恐れるよう促す雇われメディアからの独立を宣言します。そして私たちは、私たちの希望を裏切り、私たちの分裂を増幅させる皮肉なエリートたちからの独立を宣言します。」

彼の発表直後、群衆は大喜びして「ボビー!ボビー!」と叫び始めた。ボビー!」

https://twitter.com/i/status/1711421424584331403

https://www.thegatewaypundit.com/2023/10/breaking-robert-f-kennedy-jr-officially-announces-hes/

10/9The Gateway Pundit<Kash Patel and Steve Bannon Discuss the Real Reason the Biden Regime and Israel Missed the Hamas Sabbath Attack – Includes Kash Patel’s Guest Post on Gateway Pundit=カシュ・パテルとスティーブ・バノンがバイデン政権とイスラエルがハマスの安息日攻撃を見逃した本当の理由について語る – ゲートウェイ・パンディットへのカシュ・パテルのゲスト投稿を含む>

民主党支持者はメデイアを含め頭が悪いとしか言いようがない。

カシュ・パテル:防衛産業複合体の物語に矛盾するため、主流メディアが取り上げたくなかった記事です。そのすべてについて説明します。しかし、この作品の主な起源は、私たちがどうしてそれを見逃してしまったのかということです。世界最高のインテリジェンスインフラストラクチャがなぜそれを見逃しているのでしょうか? ここで私は多くの人たちと口論になるのですが、たとえ通路のこちら側にいても、彼らは「ああ、彼らはそうだったのに、何もしないことにしただけだ」と考えています。その現実ははるかに悪いです。国家情報インフラストラクチャで何が起こるかというと、優先順位を設定する必要があります。トランプ大統領は優先順位を設定した。何しようか?私たちはテロリストを殺し、アルカイダを追いかけるつもりです。私たちはISISを追いかけ、イランと戦い、彼らが核兵器を持たないようにするつもりです。

政治的物語の目的で情報を武器化したいというバイデンの願望によって引き起こされた、重大な情報の失敗があります。そしてそれは意図的でした。それがトランプとバイデンの違いだ。今では、あなたが行動しなかった場合に何が起こるかが世界に知られています。

ほんの数週間前にバイデン政権がイランに60億ドルの資金を提供した直後、フェイクニュースはこれが世界安全保障の勝利であるという誤った物語を伝えたため、これが全面的な勝利であると宣言した。イランがこの多額の現金を受け取った翌日、イランは核兵器級物質の生産を警戒していた国連査察官を全員追放した。

メディアは、バイデン政権にそう言うように言われたから米国が全ての資金を監督するようになるという虚偽の話を流し続けた。これらの偽情報キャンペーンの力がわかりました。現実には、イラン大統領は、現金を受け取った翌日、イランはその資金を監視なしで適切に使用するだろうと明白に述べました。余談ですが、アフガニスタンやウクライナのことを考えれば、米国がこれらの資金を監視できると信じるのはまったくのフィクションです。

https://www.thegatewaypundit.com/2023/10/kash-patel-steve-bannon-discuss-real-reason-biden/

10/9Rasmussen Reports<54% Approve Spending Bill=54% が支出法案を承認>

政府閉鎖を阻止した支出法案は有権者の過半数によって承認されており、ウクライナ戦争資金よりも国境警備の方が優先されている。

ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、米国の有権者と思われる人の54%は議会が9月30日に可決した法案を支持しており、その内20%が強く支持し、37%が不支持、17%が強く反対していることが判明した。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/54_approve_spending_bill?utm_campaign=RR10092023DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

10/10阿波羅新聞網<【微博精粹】前线情报:恐怖组织全体使用华为手机 五鸡设备=[Weibo 精髄] 最前線情報:すべてのテロ組織は華為のスマホと五鶏の設備を使用>レンファンジ:ハマスはまだ権力を掌握していないタリバンであり、タリバンは核兵器をまだ手にしていない金三胖(金正恩)であり、金三胖は数十億の人間の盾も何兆ドルも持っていない屁のようなもの。屁のようなものはすべての反人類テロ組織のモデルであり目標であり、もちろん彼はこの陣営のリーダーである。

悪の連鎖としか見えない。これにロシアと中共も加えるべきだが。

ハマス組織、中国政府に呼びかけるビデオ公開:台湾を攻撃せよ

https://www.aboluowang.com/2023/1010/1964005.html

10/10阿波羅新聞網<讽以巴战争是“拜登无能” 川普:我是总统就不会发生=イスラエル・パレスチナ戦争を「バイデンは無能」と非難 トランプ:「私が大統領だったらこんなことは起こらなかっただろう>パレスチナの武装組織「ハマス」が7日、突然イスラエルを襲撃し、地元当局は非常に緊張しているのに対し、トランプ前米大統領は「自分が今大統領ならハマスのイスラエル襲撃は全く起こらなかっただろう」と述べ、バイデンの無能さを揶揄した。

バイデンの無能はアフガン撤退、国境管理で証明済み。

https://www.aboluowang.com/2023/1010/1963997.html

10/10阿波羅新聞網<以色列向中共喊话!网友齐呼:相信共匪 全家做鬼!【阿波罗网报道】=イスラエルが中共に呼びかけ! ネチズンは「共匪を信じるなら、一家全員が幽霊になる!」と叫んだ。 【アポロネット報道】>あら、この人たちはどう思っているのか? 北京の本当の顔は今のところまだ分からない!ウクライナは中国政府がロシアを非難するのを待ったか?利用されても感謝する愚かさ!これらすべての事件は元々北京が計画し、関与したものである!イスラエルよ、目を覚ませ!」

イスラエルは中共の支持を待っていると。ネチズンは「中国:ハマスはパレスチナ共産党であり、共産党は中国のハマスである」とも。

北京が計画するなら、今ではない。ハマスは簡単につぶされるし、粛軍中の中共ではタイミングが悪い。米国に三正面(露中北)で戦わせるでしょう。

https://www.aboluowang.com/2023/1010/1963989.html

10/10阿波羅新聞網<中共放风“你动台海,我动以色列” 引关注=中共は「あなたは台湾海峡で動員せよ、私はイスラエルで動員する」の噂を撒き散らす>パレスチナ過激派組織ハマスがイスラエルを襲撃した後、中共はまだ非難しなかった。 公式メディア出身の多くのブロガーはハマスの奇襲の有効性を喧伝し、イスラエル諜報機関を「何もしないで日を送る」と嘲笑し、ある公式メディアは「あなたは台湾海峡で動員せよ、私はイスラエルで動員する」という内容のブログ投稿を転載し、その後削除した。これらの信号は外部の世界から注目を集めている。同時に、中東と緊密に関わるための習近平のこれまでの3つの動きも疑わしい。

習近平の事前の3つの行動が注目を集めた。

ハマスによるイスラエル襲撃以前、習近平は今年6月からパレスチナ、イラン、シリアと接触していた。

悪の枢軸に連なる国。

https://www.aboluowang.com/2023/1010/1963920.html

10/10阿波羅新聞網<惊爆中共派大批人员赴俄乌前线战场学习 以色列遭偷袭 敲响台湾警钟—以色列遭偷袭 敲响台湾警钟=中共がロシア・ウクライナ最前線の戦場に大量の人員を派遣し、勉強させるという衝撃ニュース、イスラエルが奇襲攻撃を受け、台湾に警鐘を鳴らす-イスラエルが奇襲攻撃にさらされ、台湾に警鐘を鳴らす>イスラエルはハマスの奇襲を受けて甚大な死傷者を出しており、中東における今回の混乱は台湾にも警鐘を鳴らしている。また、台湾の非政府組織は最近、視察のためウクライナを訪問し、中共がロシアとウクライナの最前線の戦場へ、研修のために多数の人員を派遣しているのに対し、台湾は数名しか派遣していないことを明らかにした。 台湾ブラックベアアカデミーの沈伯洋院長は、これが双方の戦闘力の差を広げる鍵になると考えている。

油断大敵。日本も。

https://www.aboluowang.com/2023/1010/1963892.html

何清漣 @HeQinglian 3時間

世界各国が相次いで立場を表明し、両陣営の違いははっきりし、依然として西側諸国とイスラム世界との対立が続いている。

10/7午後、バイデン米大統領は演説し、ハマスを非難するとともに、米国はイスラエル政府とイスラエル国民を支援するためにあらゆる適切な支援を提供する用意があると述べた。10/8午後、国連で開かれた緊急非公開会合でも、米国は安全保障理事会の全理事国に対し、ハマスのイスラエル攻撃を強く非難するよう呼び掛けた。 …

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何清漣が再投稿

陶瑞 TaoRay realTaoRay  22h

この土地の不条理は、テロ支援が反強権の国際精神と呼ばれ、殴打、破壊、略奪、放火を支持することは反差別の同権運動と呼ばれ、ナチス分子支持が民主主義保護の正義の叫びと呼ばれる点にある。

灯台の明かりの下で、BLMは破壊し、略奪し、放火することができ、パレスチナのために街頭で戦うこともできるが、MAGAのためにデモすれば、あなたは掛け値なしのテロリストである。 ウクライナのために金庫を空にできるが、国境の警備を強化できない。

何清漣 @HeQinglian 31m

EU、パレスチナへの援助を一時凍結? スペイン等の国が反対 https://rfi.my/A0Lx.X

ここ数日間の態度表明で、ロシア・ウクライナ戦争中、EUは圧倒的にウクライナを支持し、ロシアに反対していたことが分かったが、1年半経った今でもNATO諸国の大多数はかろうじてこの統一戦線を維持できている。

しかし、中東におけるイスラエルとパレスチナの紛争はこれと同じではなく、最初から両陣営は明確に分かれているが、一部は曖昧である。 …

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何清漣 @HeQinglian 12時間

第二次世界大戦後の中東の歴史に精通し、英国が泥沼から抜け出し、米国が引き継いだ曲折の過程を理解していれば、おそらく次の 3つの点が理解できるだろう:

  1. イスラム教の宗派は数多くあり、異なる宗派は異端とみなされ、相互憎悪がその場所の永遠の主題曲である;…
  2. イスラエルは建国以来戦争に直面してきたが、その規模はさまざまである。永遠の同盟国である米国の強力な支援がなければ、イスラエルだけで今日まで生きのびることは困難だったろう。
  3. 米国のアフガニスタンでの狼狽した撤退は、戦争が必ず起きることを運命づけた。かつて、米国とサウジアラビアは同盟関係にあり、中東のバランスを取るために利用していた。現在、米国とサウジアラビアの関係は良くなく(控えめに言っている)、米国にはイスラエルしか残っていない。
  4. そこは出生率が高くなければ、国は滅ぶ。

二大宗教の神は民を祝福し、その場所を再び修羅場にしないでほしい。

👇ツイ友にツイートする。他の人が民間人の虐殺を支持していると考えないでください。あなたが立場を表明したいのであれば、中東に行って戦争に参加する意思も含めて立場を表明してください、私もそれを支持する。

でも、その地のことをもっと知れば、そこまで浅はかでなく、思いやりだけが持てるようになると思う。

引用

God bless  @billmorgan999  13時間

返信先:@HeQinglian

「無知な人々は自分たちが正義の側にいると思っているが、それは正義とは対立する面がある。いかなる組織や政党も民間人の命を脅かすことはできず、民間人に危害を加えるあらゆる行為は、許されないテロ行為である。国民の選挙で選ばれていない政府は正当な政府ではない。ハマスは民間人を殺害し、歓声をあげて祝う人はみな人間とは呼べず、獣である」

数多氏の記事では、ハマスは何故この時期にイスラエル攻撃したのかです。サウジのイスラエルとの国交正常化を防ごうとしたのかもしれませんが、破れかぶれにしか見えません。ハマスの奇襲攻撃が成功した分、イスラエルのハマス殲滅作戦が、国際社会で非難されなくなってしまう。米国での真珠湾攻撃のように、日本にわざと奇襲させて、米国民と国際社会に日本非難の渦を起こさせたのと同じやり方なのか?

イスラエルとしては敵の殲滅にいろんな方法があるようです。人質は交換以外で帰ってくるのは難しいと思われます。イスラエルは意外と果断に攻めていくことも考えられます。

ロ・ウ戦争と違い、宗教対立の面もあり、一方に肩入れしたくはありませんが、今回の奇襲攻撃はハマスが戦争を開始したことで非難されるのは当然と思っています。

記事

ハマスの武装勢力に攻撃されたイスラエル・スデロットの警察署の外で、武装勢力が使用した武器を回収するイスラエル警察(2023年10月8日、写真:AP/アフロ)

(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)

ガザ地区を支配しているイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃をかけ、民間人を含む多数を殺害しました。しかも、その際の残虐な映像を(恐らく意図的に)流したため、世界に衝撃を与えています。

イスラエルは、ハマスが使用している建物などに対してすでに空爆を始めていますが、地上軍による侵攻を含めた報復が予想される事態となっています。

10月6日には、基本法(憲法に相当する)40条を根拠とした戦争状態宣言を行っており、イスラエル国防軍(以下IDF:Israel Defense Forces)がかなり自由に動ける態勢となっています。

情報が錯綜しており今後の展開が読みにくい状態ですが、以下では現時点での情報からあえて今後の展開を読んでみたいと思います。

イスラエル国防軍が達成すべき目標

まずIDFが、イスラエル政府から達成を命じられるであろう目標を挙げてみます。

(1)イスラエル領域内に侵入したハマス兵の排除

モーター付きパラグライダーによってイスラエルに侵入した者、ガザ・イスラエル境界をブルドーザーで破壊し侵入した者、検問を攻撃によって破壊し車両などを使って侵入した者など、ハマス兵の多くはガザに帰還したようですが、一部はキブツ(集団農場)を占拠するなどの他、都市に侵入して潜伏破壊工作を続けている者がいます。

これらのハマス兵の排除は必須であり、被害が拡大する恐れもあるため最優先で実施されるでしょう。キブツなどを占拠している者は、IDFの攻撃が開始されれば簡単に排除されると思われますが、潜伏破壊工作を行っているハマス兵の排除には時間を要する可能性があります。それは、こうした潜入破壊工作の支援者がイスラエル内に多数存在しているからです。

一部のマスコミや識者が、イスラエルは領土内からアラブ人を追い出したと言っているため、イスラエル領内にアラブ人はいないと思っている人が多いと思います。しかし、イスラエルは人口の約20%がアラブ人であり、その多くがイスラム教徒です。

彼らの中には、イスラエルに居住しながらハマスを支持している者もいるため、彼らがハマス兵をかくまっている可能性があります。これを排除することはかなり困難でしょう。

(2)ガザに連れ去られたイスラエル人(民間人、軍人)の救出

イスラエルに侵入したハマス兵は、イスラエル人を殺害して遺体を運び去るだけでなく、多数を生きたまま連れ去っています。中にはイスラエル軍の高官が含まれる他、女性や子供もいるようです。

拷問、陵辱を受けている可能性もあるため、こうした人々の救出も必至ですが、分散して監禁されている可能性も高く、その場所を突き止めて救出することは大変困難です。

ハマスは、イスラエルが逮捕勾留しているハマス関係者との交換を要求しているとも伝えられ、一部はそうした交換により解放される可能性もあります。ガザ内には、ハマスに反対する者も多いため、監禁場所の情報をイスラエル側に流すケースもあるでしょう。そうした情報が得られた場合は、急襲による奪還作戦が実施されると思われます。

交換や、こうした急襲作戦で救出されなかった人については、地上戦が行われる中で救出される可能性があります。

(3)ハマスの作戦能力の破壊

今回、ガザからイスラエル南部のアシュケロンなどに対して、5000発とも8000発とも言われるロケット弾攻撃が行われています。

こうした重火器、侵入したハマス兵が鹵獲(ろかく)したイスラエル軍車両、小火器、弾薬など、ハマスの作戦能力と言える武器を破壊する他、指揮所となっている建物の破壊、武器の搬入に使われているエジプト領内に抜ける地下トンネルなどは、イスラエル軍が破壊することになるでしょう。

しかしながら、これらもイスラエル軍にとってはなかなか難しい作戦となります。ハマスはIDFと正面切って戦っても勝ち目はないため、市街地などでのゲリラ戦に終始するでしょう。また武器庫の破壊にも困難が伴います。武器庫が病院の地下などに設けられているためです。

ハマスは、ガザ内では実質的な政府であり、ハマス支持を取り付けるため病院などの福祉施設を運営しています。そして、そこを武器庫としているのです。理由は、イスラエル側が破壊を躊躇する上、破壊された場合には政治宣伝に使えるからです。ハマスの指揮所も、同様の理由で病院や一般市民が居住するマンション内に設けられています。

そうした施設を空爆などで破壊する場合、イスラエルは事前に破壊する旨の情報を流す他、屋上に威力の低い攻撃(ルーフノッカーと呼ばれる)を行い警告します。そうして無人となった施設を破壊しても、日本のマスコミは「病院や市民の居住施設を破壊した」と報道してきました。今回も同様になるでしょう。

イスラエルによる報復空爆を受けたパレスチナ・ガザ地区の建物(2023年10月8日、写真:AP/アフロ)

(4)ハマス幹部の殺害もしくは捕獲

これは実効性というより、イスラエルにとっては報復としての意味が強い作戦ですが、可能なものは実行されるでしょう。

「可能なものは」と書いたのは、実際にはかなり困難だからです。ハマスの高官は、隠れていることは当然な上、トルコなど外国に避難し、国外からガザに指示を出している者も増えています。これは、資金の提供、武器弾薬を外国と交渉し確保するという役割を、国外で実施しているためでもあります。

イスラエル政府の「目的」は?

IDFが達成すべき目標を最初に書きましたが、軍事の世界では「目的と目標」を弁別し、それぞれを明確にすることが求められます。

クラウゼヴィッツが言ったとされる「目的はパリ、目標はフランス軍」という言葉が、それを端的に表しています。パリは地名ですが、フランスという国を屈服させることを意味しており、パリを落とす、つまりフランスという国を屈服させることを目的とし、そのためにはフランス軍を撃滅することが目標である、という意味になっています。

本稿では、目的の下位に位置づけられる作戦目標をあえて先に書きましたが、それらをどこまで達成するか、いつまでに達成するかは、目的が何なのかによって大きく変わってきます。

例えば、イスラエルがIDFの攻撃によってガザの脅威を完全に排除することを目指すなら、ハマス幹部を殲滅し、作戦能力を完璧に破壊する必要があるでしょう。しかし、そんなことは無理です。

ハマスの保有する重火器は多くありませんが、完璧に実行するためには、イスラエル軍にも多数の被害が発生する血みどろの市街戦を行う必要があります。もしくは、ロシアがウクライナの都市、バフムートなどに対して行ったように、都市を灰燼に帰すような攻撃を行い、ハマス以外の居住者も含めて殲滅するしかないのです。

軍事作戦による完全な脅威排除が達成困難であれば、目的を別のものに設定しなければなりません。例えば、ハマスを今後数年間大がかりな作戦困難なところまで弱体化させるというものです。これなら、幹部を殺害しなくとも、武器庫などを空爆すれば可能となります。

残念ながら、現時点ではイスラエルが目的をどのようなものに設定するのかは、情報が少なく読み切れません。冒頭で書いたように基本法に基づき、50年前の第4次中東戦争(ヨムキプール戦争)以来の戦時体制に突入しており、ガザを更地にする可能性さえ出てきています。

ですが、ハマスがこれだけの暴虐を行っている今、イスラエルにとってはチャンスでもあります。筆者は、今こそテロ組織であるハマスを“絞め殺す”べきだと考えています。

ガザで爆発寸前だったハマス体制への不満

ハマスを絞め殺すというのは、地上侵攻してハマス関係者を撃滅することではありません。ハマスという組織を干上がらせるという意味です。

最近のハマスは、窒息寸前とは言いませんが、ガザを支配して以来の苦しい状況にありました。ハマスを支えているのは周辺のアラブ諸国の資金援助ですが、サウジがイスラエルとの国交正常化に向けた接触を行うなど、各国のイスラエル接近が続いていました。

ガザの内部では、今年(2023年)7月末に数千人が集まる大規模な反ハマスデモが発生しています。腐敗の蔓延するハマス体制に対する不満が爆発寸前だったのです。

様々なプレーヤーが様々な思惑で動いているため、単純に決めつけることは不適切ですが、中東情勢全般としてはハマスの寄生虫的な姿勢に嫌気が差していたと言って良いと思います。ガザは、実態としてハマスが支配する国家のようなものですが、その在り方は極めて歪(いびつ)なのです。

ガザは産業が乏しく、自立することができていません。支援するアラブ各国が資金援助を行い、物資を輸入することで何とか生き長らえている状態です。しかもその物資の輸入は、多くがイスラエルからです。ガザは、エジプトとも境界を接していますが、現エジプト政権は、ハマスの源流ともなった原理主義組織、ムスリム同胞団を大変警戒しています。ハマスと経済関係を強めれば、エジプト国内でテロを行うムスリム同胞団を強化する結果にもなるため、ガザとの関係自体が乏しいのです。

また、海上からの武器搬入をイスラエルが警戒していることもあり、実際には陸路つまりイスラエル内からの輸入が多くなっています。

支援している各国としては、支援しているうちにガザが経済的に自立することを期待していたでしょう。しかし、ハマスは幹部の私腹を肥やしたり、武器購入を行っており十分な産業育成を行っていません。

結果として、ガザで寝起きしながら、日々イスラエルに通勤している人さえいるのです。なお、この通勤が、今回の攻撃の際に利用されました。通勤者に扮したハマス戦闘員が、通勤で混雑する検問を襲撃しています。

ガザを支援していたアラブ各国としても、いつまでも自立しようとしないハマスに嫌気が差していたのです。

ハマスは窒息するか?鍵となるイスラエルの出方

今回、ハマスが大規模な攻撃に至った理由は、低下した内外の支持を回復させることにあったと思われます。そのため、ことさら残虐な行為を行い、それを動画撮影してハマス関係者が公開しました。さらに、残虐行為を行っただけでなく、多数のイスラエル人と外国人を生きたまま拉致しています。欧米諸国を中心とした、かなりの数の外国人が拉致されており、それらの国々が、奪還を行うようイスラエルに対して圧力をかけさせる意図があったのかもしれません。

イスラエルは、国内世論を考えれば報復せざるを得ませんし、拉致された国民を奪還しなければなりません。その過程でIDF側も残虐な行為を行うでしょう。

ハマスは、このIDFによる残虐行為を期待しているのです。IDFが残虐行為を行えば、ガザ内では強硬な姿勢を取り続けるハマスへの支持が高まります。アラブ各国もハマスを支援せざるをえないでしょう。ガザ市民は苦しみますが、ハマスは窒息を免れます。

しかし、これはIDFが残虐行為を行えばこそです。イスラエル政府が自制し、作戦の目的を最小限の自衛に留め、IDFによる残虐行為を防止すれば、ハマスは今まで以上に内外の支持を失い窒息します。

最小限の自衛では、最初の項で述べた目標の内、作戦能力の破壊と幹部の殺害は、ごく一部に留まることになるでしょう。連れ去られたイスラエル人(民間人、軍人)の救出も、IDFの作戦よりも交渉によって解放を目指すことになります。

この方針を採るためには、沸騰したイスラエル国内世論をイスラエル政府が抑えきれるかどうかが鍵になります。

この点で幸いなのは、イスラエルの現政権が、最強硬派と言われるリクードに所属するネタニヤフ首相に率いられていることです。

もちろん、ネタニヤフがリクードを抑える必要があります。ですが、リクードを抑えることができれば、リクードよりも穏健と言われる政党は、抑制策に反対しにくいでしょう。もし逆に穏健政党が政権を握っていたら、リクードは報復を主張してしまいます。

ロシアの意図を読み違えたために最初から作戦としては失敗していましたが、安倍元首相が、2島返還によってロシアと領土交渉を行おうとした構図と同じなのです。

あのイスラエルが、しかも最強硬派リクードのネタニヤフが、平和を望むはずなどないと思う人もいるでしょう。しかし、4度の中東戦争で、血で血を洗ったイスラエルは、最大の脅威であったエジプトと1978年に電撃的に和平を結んでいます。この時も、イスラエルの首相はリクードのベギン首相でした。そしてネタニヤフ首相が尊敬する政治家は、イギリスのサッチャー元首相とこのリクードの創設者メナヘム・ベギンだと言われています。ベギンが結んだエジプトとの和平を忘れているはずはありません。

現在すでにイスラエルは基本法による戦時体制に移行しており、このような抑制策がとれるかは分かりません。しかし、ハマスを窒息死させて、ガザ問題を根本的な解決に向かわせるチャンスです。何とか抑制策を採用してほしいと願っています。

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