『ウクライナが空からの大反撃開始へ、空中電子戦で敗北したロシア 自衛隊機にレーダー照射した韓国軍艦艇が二重に愚かだった理由』(9/16JBプレス 西村金一)について

9/16The Gateway Pundit<BREAKING: DOJ Asks Appeals Court to Block Judge Aileen Cannon’s Mar-a-Lago Ruling – What Are They Hiding?>

司法省の悪足掻きのように見えるが。特別マスターのデイアリー判事は既に動き出している。

The Justice Department on Friday asked a federal appeals court to block Judge Aileen Cannon’s ruling that prevented it from reviewing the documents seized from Mar-a-Lago.

“The district court has entered an unprecedented order enjoining the Executive Branch’s use of its own highly classified records in a criminal investigation with direct implications for national security,” the Justice Department wrote in its motion Friday.

Dearie issued an order Friday summoning the parties to the federal district courthouse in Brooklyn, where he is based, for a preliminary conference Tuesday.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/09/breaking-doj-asks-appeals-court-block-judge-aileen-cannons-mar-lago-ruling/

9/15The Gateway Pundit<Facebook Was Spying on Personal Messages of Americans Who Questioned the 2020 Election – Turned Them Over to the FBI>

ザッカーバーグはFBIの命令で監視していたと証言したが、喜んでやっていたのでは。

Miranda Devine at The New York Post reported:

Facebook has been spying on the private messages and data of American users and reporting them to the FBI if they express anti-government or anti-authority sentiments — or question the 2020 election — according to sources within the Department of Justice.

Under the FBI collaboration operation, somebody at Facebook red-flagged these supposedly subversive private messages over the past 19 months and transmitted them in redacted form to the domestic terrorism operational unit at FBI headquarters in Washington, DC, without a subpoena.

“It was done outside the legal process and without probable cause,” alleged one of the sources, who spoke on condition of ­anonymity.

“Facebook provides the FBI with private conversations which are protected by the First Amendment without any subpoena.”

These private messages then have been farmed out as “leads” to FBI field offices around the country, which subsequently requested subpoenas from the partner US Attorney’s Office in their district to officially obtain the private conversations that Facebook already had shown them

https://www.thegatewaypundit.com/2022/09/facebook-spying-personal-messages-americans-questioned-2020-election-turned-fbi/

9/18希望之声<章天亮: 上合峰会失败 中俄裂痕显现 习近平三大异常表现=章天亮:SCOサミットの失敗、中ロの亀裂出現、習近平の3大異常なパフォーマンス>SCO サミットは 9 /16に終了し、会議期間中に多くの非常に味わい深い詳細が明らかになった。では、SCO サミットをどのように見ればよいのか?何が達成されたのか?中国とロシアの関係は? 習近平はどんな演出をしたのか?

セルフメディアの時事アナリストである章天亮教授が番組「黎明時」【政治評論】で分析した。

SCOサミットの3つのハイライト

第一の観点:プーチンは習近平に、「ウクライナ危機における中国の友人としてのバランスの取れた立場を高く評価している。あなたの疑問や懸念は理解している。今日の会談で、我々の立場を説明する」と語った。では、ロシア・ウクライナ戦争に関する中共の懸念と疑問とは一体何か?

第二の観点:今回の習近平は明らかに大国の元首としてサミットに出席したかったが、結局、習近平は防疫の名の下に全員が参加する活動に参加しなかったということである。そして、夕食会と会議後の参観を欠席した唯一の人になった。習近平は何を恐れているのか?

第三の観点:習近平が演説で「色の革命」を阻止することについて語るとき、何を意味するのか?

SCO 期間中の習近平の 3 大異常なパフォーマンス

1.習近平は教皇フランシスコとの面会を拒否した

2. 習近平はSCOの夕食会や集会に出席しない

3.習近平が叫んだ「カラー革命」阻止

今度のSCOサミットの前に、栗戦書が露払いでロシアに行き、ウクライナの反攻を知らず、ロシア下院で「ロシア支持」をぶち上げた。習はロシアが敗北すれば、ロシア新政府が親欧米になるかもしれず、囲い込みを恐れている。

①教皇もカザフにいて、習と面会を望んだのに習は拒否した。教皇はカトリック制度において、彼が最高の地位にあると言ったから。

②習は北京官語しか話せないから。プーチンの方がSCOサークルでは習近平よりも地位が高い。これは習にとって恥辱。習はSCOでSCOのリーダーの地位を掴みたいと思っている。ただ会話の中心はエルドアン大統領だったようで。中央アジアのリーダーと同じトルコ系ということで言葉も考え方も近いからでしょう。

③「カラー革命」は西側の浸透。それが他の国にどのくらい受け入れられたか?

習はSCOリーダーの地位を望んだが、手に入れられず、プーチンは戦争で賛同を得たかったが、モデイから「今は戦争の時ではない」とまで言われ、SCOは失敗との評価。

https://www.soundofhope.org/post/654911

9/18阿波羅新聞網<美国前国务卿蓬佩奥继续为参选下届总统做准备=ポンペオ元国務長官、次期大統領選に向け準備継続>米国メディアの報道によると、ポンペオ元米国務長官は、彼と彼のチームが2024年の米国大統領選挙の可能性に向けて準備していることを再び明らかにした。これまでのところ、バイデン現大統領とトランプ前大統領の両方が次の大統領選挙に出馬する可能性が高いと考えられている。

Politico によると、ポンペオは 9 /13にシカゴで開催された SEAL の退役軍人と支持者のための慈善寄付イベントに出席した。彼は出席者に次のように語った:「我々はアイオワにチームがあり、ニューハンプシャーとサウスカロライナにもチームがある。 これらは出鱈目に作ったものではない。 我々は、よく準備するため、準備すべき人がすべきことを行っている」

ポンペオは次の大統領選の可能性について、「ここが次に奉仕する場所かどうかを見極めようとしている。結論に達したら、米国民になぜ我々が奉仕するのかを示すつもりだ」と述べた。最後に、「誰が次の指導者になるかについて、米国民が良い決断を下すことを祈っている」と。

質疑応答で、ポンペオは、米国が直面している脅威に対して、米国に対する最大の外部の脅威は中国 (中共) であり、最大の内部の脅威は教職員組合であると答えた。

ポンペオでもデサンテイスでも共和党員が大統領になればよいが、世論調査を見ればトランプ支持が圧倒的。

https://www.aboluowang.com/2022/0918/1804362.html

9/18阿波羅新聞網<面对可能变心的习近平 普京是否听懂拜登警告=考えを変える恐れのある習近平に直面して、プーチンはバイデンの警告を理解しているかどうか>習近平がプーチンに読み上げた高い調子の話では、ロシア・ウクライナ戦争が存在しないかのように、ウクライナについてはまったく言及しなかった。彼はSCO首脳との晩餐会を避けたが、プライベートでプーチンに何を言ったか?今後、ロシア側がニュースを報道しなければ、誰にもわからない。公開された映像では、プーチンと習近平のボディランゲージは一言では言い表せない。プーチンは習近平をじっと見つめ、彼の目は鋭く、恨みに満ちている。習近平の目はさまようが、プーチンの顔の上に落ちることはない。

それは「上限のない協力」を約束したのが豹変するのだから。中国人を信じる方が馬鹿と言うもの。

https://www.aboluowang.com/2022/0918/1804361.html

9/18阿波羅新聞網<兵败乌东! 俄罗斯军队败退暴露其关键弱点=ウクライナ東部は撃破!ロシア軍の敗退で、重大な弱点が露呈する>影響力のあるロシア国営戦争特派員のエフゲニー・ポドゥブニーは、彼の個人のテレグラム・チャンネルで、最近のロシア軍のウクライナでの敗走により、長年の問題が露呈したと主張した。

下の写真は、ロシア兵士募集のチラシ。ロシア軍の問題は装備不足と人員不足。

https://www.aboluowang.com/2022/0918/1804306.html

9/17阿波羅新聞網<美将领:中共具备核三位一体能 美核武可吓阻侵台=米国将軍:中共は核の三位一体の能力を持っているが、米国の核兵器は中国の台湾侵略を抑止できる>コットンは「彼らの核兵器は驚くべき拡大が見られる。私の意見では、それは少なくとも抑止力ではない。彼らは現在、真の核トライアド能力を持っている」と述べた。これは、人民解放軍が陸海空で戦うことができる核能力を持っていることを意味する。コットンは、米国のロシアに対するアプローチを再現するだけでは、中国による核の脅威を和らげるにはもはや十分ではないと述べた。 「理論的には、(中国とロシアは)異なる行動をとる」とコットンは語った。

コットンは、特に台湾をめぐる潜在的な衝突に関しては、米国はモスクワや北京からの脅威を真剣に受け止めなければならないと指摘した。「信頼できる抑止力を持っていると、彼らは我々と交戦する前に熟考する」

日本の非核3原則は止めるべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0917/1804294.html

9/17日経朝刊 Deep Insight<侮れないロシア「裏工作力」 秋田浩之>から。

ロシア(旧共産国)も中共もスパイ工作を今でも続けている。日本はスパイ防止法を持たないと、反日日本人だらけになってしまう。政治家が国民に危険性をもっとアピールすべき。

西村氏の記事では、プーチンは米国の誘いに乗って、愚かにもウクライナ侵攻を始めたが、ウクライナと米国は事前準備は終わっていたということ。侵攻初日のロシア軍によるウクライナの防空レーダー破壊は旧式だったようで、日本軍の真珠湾攻撃を見ているような気がする。

プーチンは哀れにも習近平にも袖にされ、国内的に統治するのが難しくなっていくのでは。ニコライ・パトルシェフの息子のドミトリーに変わることが起きるかもしれない。でも誰がやっても、この戦争を終えるのは難しい。

習近平も3選できても、任期中安泰かどうか、ロシア事情によって変わってくるし、20224年には米大統領選があり、対中強硬派のトランプが復活するかもしれない。

記事

ハルキウ州から撤退したロシア軍が残した車両の残骸(9月13日撮影、提供:Iryna Rybakova/Ukrainian Military Unit Kholodnyi Yar/AP/アフロ)

ウクライナ軍によるハルキウ州奪回成功の陰に、ロシア軍電子戦の敗北がある。

航空作戦を有利に進めるためには、戦闘機などが自由に飛行できるように、侵攻当初から敵の防空兵器を破壊することが必要だ。

破壊する方法の代表的なものは、対レーダーミサイルで、レーダー波を出している防空レーダーを攻撃することだ。

1.空中の電子戦に当初敗北していた?

2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻したその日、テレビニュースには、ウクライナ軍の防空レーダーが、ロシア軍のミサイルに攻撃されて燃えている様子が映し出されていた。かなり衝撃的であった。

これは、ウクライナ軍の防空レーダー(防空ミサイル用の射撃統制レーダーや防空監視レーダー)が発するレーダー波に、ロシアの対レーダーミサイルがロックオンして、レーダー波の発信源に向かって飛翔し、命中し、破壊したのだ。

ウクライナ軍のレーダーが破壊され燃える映像は、すべての防空兵器が、破壊されたのではないかと想像させるものでもあった。

ウクライナ軍の防空レーダーが使えなくなったのでは、ウクライナ上空の航空優勢はロシア軍のものであり、ロシアの戦闘機や爆撃機の飛行は思いのままだ。

たった1日で、この戦争の行方は「ロシア勝利」と見えているかのようだった。

実際のところウクライナ軍は、旧式の防空レーダーのみが破壊されたのであって、大部分の防空兵器は残存していた。

つまり、旧式の防空ミサイルは囮となって破壊され、旧式ではない防空レーダーは当時、電源を切っていていたか、あるいは別の対策を行って、対レーダーミサイルの攻撃から逃れたのだ。

このような戦いに、勝敗を左右する電子戦が存在しているのだ。

空中における電子戦は、日頃公表されない。このため、どのようなことが行われているのか、理解されないことが多い。

そこで、今回はウクライナ上空における電子戦について、以下の順序で考察する。

(1)あらゆる電波が飛んでいる空間で、防空レーダーの電波を特定する方法

(2)防空レーダー波の収集と解析で、破壊すべき防空レーダーを選定する方法

(3)ウクライナ軍の対レーダー作戦

(4)ロシア軍の空中での電子戦の実態

(5)ロシア軍による航空作戦のための電子戦の成否は

2.電波空間で防空レーダー波を特定する方法

空間には、両軍のありとあらゆる電波が飛んでいる。

例えば、地上部隊の無線通信電波、対砲レーダー波、各種防空レーダー波、妨害電波、対艦レーダー波、戦闘機の捜索レーダー波、軍艦のレーダー波などだ。

交信している電波を集めるのがシギント機、各種レーダー波を集めるのがエリント機だ。

各種電波を収集するため、機はそれぞれの電波をキャッチできる各種アンテナを備え付けている。

エリント機は、空間を飛んでいる各種レーダー波を集める。

戦争をしている時に、接近してレーダー波を集めることは、ミサイルで撃墜される恐れがあるため難しい。

そのため、平時から敵地に接近して、レーダー波を集める。

ロシア軍が放射する電波を収集する米軍の電子戦機(イメージ)

出典:筆者作成

(図が正しく表示されない場合にはオリジナルの記事=https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71849でお読みください)

防空ミサイルのレーダーには、捜索用(監視用)レーダーと射撃統制(火器管制)レーダーがある。

日頃、捜索用レーダー波が送信されているので、これをキャッチすることは容易だ。

だが、火器管制レーダー波を収集することは難しい。

なぜなら、火器管制レーダーを敵機に照射することは、誤ってミサイルが飛ぶという危険なことが発生するために、平時には照射することはほとんどない。

だが、2018年12月、韓国海軍軍艦が日本の「P-1」哨戒機に火器管制レーダーを照射した。

これは、かなり危険なことであり、照射された日本機はミサイルが飛来してくる危険を予想したために、慌てて帰投した。

韓国軍軍艦が、危険なことをあえて行ったので、日韓関係がかなり悪化したのも当然のことである。

しかしながら、このことを情報関係者から見ると、これほど上手い話はない。

なぜなら、日頃得られない韓国の火器管制レーダーのデータを集められたからだ。

特に、この場合はどの艦が照射したかが分かるので、火器管制レーダー波の諸元と、照射した艦が分かった。

したがって、照合もしやすい。

韓国側は日本の哨戒機を脅し、近くの上空から立ち去らせるために実施したことなのだろうが、重要な火器管制レーダー波の情報を日本の情報機関に与えたことになった。

3.破壊すべき防空レーダーを選定する方法

電子戦機は、平時、敵国の各種レーダーの電波を収集し、機器に記録して帰投する。

レーダー波の解析は、地上勤務の解析担当の部署が行う。レーダー波の解析のため、極めて特殊な解析能力が必要だ。

長い年月を経て、解析の蓄積が必要なのだ。

解析官の研究とその知識の向上、併せて解析機器の開発を実施しなければならない。このようなことは、短時間にできるものではない。

また、監視レーダー、火器管制レーダー、対砲レーダーなどとの区別が必要だ。

今回のウクライナでの戦争では、防空レーダーの区別、例えば、ロシア軍の「S-300」、「S-300改良型」、「S-400」、さらに中短SAM用の捜索用レーダーや射撃統制レーダーを区分しなければならない。

もし、区分し選別していなければ、ミサイルはどのレーダーに向かって行けばいいのか分からないのである。

①基地で、対レーダーミサイルに、狙いを定める特定のレーダー波をセットする。

②③④⑤そのレーダー波が、戦闘機に照射され、レーダー波にロックオンして、ミサイルが発射されるのである。

ウクライナ軍「MIG-29」戦闘機からHARMを発射(イメージ)

出典:筆者作成

(図が正しく表示されない場合にはオリジナルの記事=https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71849でお読みください)

もしも、敵のレーダーが電波を放射することをやめれば、GPS誘導によって特定された位置まで飛翔して攻撃する。その場合は、精度が落ちることもある。

捜索用レーダーだけでは、反射波の大きさによって、爆撃機と戦闘機の区分はできるが、機種までは特定できない。

そこで、戦闘機のレーダー波も解析する。

まず、レーダー波の種類によって、どの戦闘機の機種なのかを解明するのである。

例えば、戦闘機MiG-29・「Su-27」・「Su-35」、対地攻撃機「Su-25」攻撃機、爆撃機「Tu-95」・「Tu-22」・「Tu-16」・「Tu-160」などを特定できる。

時間をかけて解析し、そのレーダー波を継続して捕捉すれば、それぞれの軍用機がどのように飛行しているのかが分かる。飛行バターンを解明できるのである。

とはいえ、戦闘機などの場合は、レーダー波を放射する時間は極めて短いので、そのレーダーに向けて、対レーダーミサイルを撃ち込むことはできない。

4.ウクライナ軍の対レーダー作戦は

米国国防省は8月、ウクライナへの支援の中に、対レーダーミサイル「HARM」が含まれると述べた。別の情報ではもうすでに、対レーダーミサイル「HARM」を供与したとなっている。

しかし、以下のことが実行できなければ、このミサイルは能力を発揮できない。

①ロシア軍の防空レーダーの電子情報を、それも、どの種類の防空ミサイルのレーダーなのかという正確な情報を保有していること。

②ミサイルが、ロシア軍防空レーダー波をロックオンして、その後、それに向かって飛翔できるように、そのミサイルにレーダー波諸元をセットしていること。

③戦闘機が、戦場上空にこのミサイルレーダー波を他のレーダー波と区別してキャッチし、機内に表示できていること。

④そのレーダーの位置が判明していること、ミサイルの射程内であること。

したがって、HARMを供与したということは、ウクライナ軍と米軍が、もうすでにウクライナ上空での電子戦を機能させ、ミサイルを発射できる段階であることを証明している。

米空軍機であれば、米国製HARMを発射できる能力を有している。

だが、ウクライナ軍はそれができる戦闘機を保有しているのか。MiG-29を改良しているという情報があるが、米軍機と同様のシステムを搭載できているのか。

このMiG-29は、どの国の戦闘機なのか。ウクライナ軍の戦闘機か。

もしくは、4月にスロバキアの首相がウクライナに供与することを検討していると発言していたことから、この戦闘機を改良している可能性もある。

ただし、改良するといっても簡単なことではない。

米軍の電子戦の秘密情報が洩れる恐れもあるし、実際に、MiG機に対レーダーミサイル用のレーダー、処理機材、ディスプレイを搭載するには大改修が必要なはずだ。

米国は、このミサイルを供与したと発言したことから、搭載用の戦闘機は改修が済んでいるか間もなくということだろう。近いうちに、その能力を発揮するだろう。

米空軍の対レーダーミサイル「AGM88」は、射程約150キロという。

戦闘機は、レーダー波をキャッチし、レーダーから最も離れた地点から、ミサイルを発射して帰投するということになる。

この作戦が成功すれば、ウクライナの上空では、ウクライナ空軍戦闘機が、頻繁に活動できるようになる。

5.ロシア軍、空中での電子戦実態

ロシア軍侵攻開始直後、マリウポリの軍の監視レーダーやキーウの電波塔が破壊された。これは、ロシア軍が対レーダーミサイルを使用して破壊した成果だったのだろう。

だが、ウクライナ軍の大部分の防空レーダーは生き残った。

こられのレーダーは、今でも機能しているため、ロシア空軍戦闘機・爆撃機は、ウクライナ内部(例えば、ドニエプル川の線)まで侵入していない。

ウクライナ軍の防空ミサイルの有効射程内には、ほとんど入っていないということだ。ウクライナ軍の防空ミサイルが生きていて、戦闘機を撃墜されるのが怖いからだ。

実際に、数は少ないが撃墜もされている。

ウクライナ軍の旧型のレーダーには、対レーダーミサイルには有効に機能したが、その他の防空レーダーには、ミサイル射撃の効果がなかったようだ。

ウクライナ軍は、ロシア軍に気付かれないように、米軍の協力を得て改良して対レーダーミサイルの効果を減少させた可能性がある。

そのためなのか、最近ではウクライナ軍の防空レーダーが破壊されている映像も見ない。

ロシア軍には、米空軍の空中警戒管制機(AWACS)の電波や無人機のGPS誘導を妨害できる「クラスハ2/4」という電子戦兵器がある。

キーウから撤退する時に、置き去りにされた電子兵器だ。

妨害の範囲は、約250~300キロだ。戦場では、ロシア軍のこれらの電子戦兵器は機能していないか、使用してはいないようだ。

現実には、米軍のAWACSは、ウクライナとポーランドの国境付近を飛行して、収集した情報をウクライナ軍に送っている。

さらに、ウクライナ軍の自爆型無人機やGPSによる誘導砲弾なども妨害されることなく機能しているのだ。

6.航空作戦用の電子戦にも敗れたロシア

ロシア軍の情報収集機には、IL-20、Tu-16、Yu-22があるが、ソ連邦が崩壊する前から、最前線で活動している。現在も同じだ。

電子戦の情報収集に力を入れているという情報はほとんどない。つまり、ロシア軍の電子戦では、ウクライナ軍の電子兵器の機能をストップさせてはいないということであろう。

日本周辺を飛行するロシア軍IL-20情報収集機

出典:航空自衛隊撮影、令和3年12月15日

米国は、ウクライナに対レーダーミサイルHARMを供与したというが、このミサイルが発射されて、防空レーダーが破壊された映像はまだ見ていない。

おそらく、これから成果として表れてくるだろう。

これまで(9月13日)、ロシア軍の防空システムの損耗は、ウクライナ軍参謀部の情報によると、165基。損耗率13%だ。

火砲の損耗率70%に比べて、極めて少ない。

ロシア軍防空システムの損害は、これまではほとんど自爆型無人機の攻撃によるものった。

これからは、MiG-29に搭載される対レーダーミサイルで、防空兵器が破壊されることになる。

旧ソ連軍の電子戦は、世界最強と考えられてきた。

その後30年が経過し、ロシア軍は、ウクライナ軍の電子戦に敗北することになる。

ロシアはハリキウ州特に都市イジュームまで奪還された。

ロシア軍は、再編成して攻撃するという。現実には、攻撃は不可能だ。

なぜなら、ロシアは、電子戦を含めたあらゆる分野ですでに敗北しているからだ。

電子戦は、ウクライナでの戦いの一部であるので、戦い全般での位置づけを知りたい場合は、ウクライナ戦争から見えてきた国防の問題を指摘した『こんな自衛隊では日本は守れない』(ビジネス社2022年8月1日)を、参照してほしい。

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