2/5WSJ<James Madison 1, Nancy Pelosi 0 Impeachment achieved nothing but more bitter political division.>
“Wonder Land: With Donald Trump’s acquittal in the Senate, the Star Wars-esque trilogy of Democratic attacks against his presidency has ended. But could a sequel trilogy be in the offing?”
“A sorry period in Congressional history ended Wednesday with the Senate acquittal of President Trump on two articles of impeachment passed by a partisan and reckless Democratic House. Chalk up one more victory for the Framers of the Constitution, who realized the dangers of political factions and created the Senate to check them.”
2/7WHのメールより https://twitter.com/i/status/1225520304560201728
2/7看中国<制约中俄 美国计划提前数年完成高超音速武器(图)=中国、ロシアを抑止 米国は計画より数年前倒しで極超音速兵器を完成させる(写真)>米国国防長官マーク・エスパーは、「ワシントンは2年前に導入された防衛戦略の実施を促進する上で進歩を遂げたが、依然として複数の課題に直面している」と述べた。 彼は、米軍が数年前からこの能力を習得できるように、政府は極超音速R&Dプロジェクトを積極的に推進していることを強調した。
VOAは、「ペンタゴンが2018年1月に防衛戦略を発表し、中国とロシアを米国の主要な競争相手とし、この大国間競争で勝つために米軍は3大領域で努力しなければならず、それには米軍の殺傷力の強化、同盟やパートナーシップの強化、国防総省と米軍の構造改革の推進も含まれると主張している」と報道した。
エスパーは2/6(木)、ジョンズ・ホプキンス大学の高等国際問題研究所(SAIS)で「国防総省と米軍は過去2年間、3大領域すべてに於いて目覚ましい進歩を遂げた」と語った。 彼は極超音速機能の開発における成果を強調した。
やはり、専制国家でない米国が軍事の面でも世界をリードするのに安心感があります。自衛隊との交流も強化していくべきでしょう。
https://www.secretchina.com/news/gb/2020/02/07/922276.html
2/8看中国<美众院武汉肺炎听证会:北京或隐瞒疫情 WHO缺乏公信力(图)=武漢肺炎についての米国下院公聴会:北京は疫病情勢を隠蔽しているかも WHOは公信力に欠ける(図)>武漢肺炎が発生してから2か月以上が経過し、米国下院は、2/5(水)に最初の聴聞会を開催した。多くの議員は、北京の疫病情勢の隠蔽を疑い、世界保健機関は信頼を失ったと考えている。
武漢肺炎は中国各省に広がり、無数の感染と死亡を引き起こしており、確認された症例は世界の20か国以上で発生し、米国では12症例が確認されている。
国際メディアの継続的かつ広範な報道では、米国疾病対策センターや他の公衆衛生の専門家の支援を拒否した北京の態度は先月末にようやく変わり、米国の専門家に新型コロナウイルスの調査を許可することに同意した。
米国下院外交委員会のアジア太平洋小委員会によって開催された聴聞会で、専門家は中国で感染した人の数は公式発表の数字よりも多い可能性があることに全員一致した。
VOAによると、小委員会の共和党のトップ議員であるTed Yohoは、情報と評価の遅れが中国の信頼性を損なうだけでなく、国際社会が流行の拡大を防止する能力をも妨げたと述べた。 彼は、疫病問題が政治化されないことを望み、「ウイルスは国境を分かたず、政治にも関係がない」と。「もし彼らが5800万人を本当に封鎖しているなら、事態は世界が聞いいているものより深刻だと中国政府は考えていることを意味する」とも。
まあ、中国人はいつでも嘘を平気で付きますから。信じる方が愚かです。Ted Yohoが言うように多くの省や都市が封鎖管理しているのは、事態が深刻なことを意味しています。安倍首相はこの状況を理解できているのか?今すぐにでも、中国人の全面一時入国禁止措置を発動しなければ。それとも理解する頭を持っていない?
Ted Yoho 共和党下院議員
https://www.secretchina.com/news/gb/2020/02/08/922314.html
2/8阿波羅新聞網<脱离同温层 中共外交部推特要美遵守一中遭骂翻=成層圏から離脱 中共外交部はツイートし、米国は一つの中国を守るべきと だが反撃に遭う>台湾の頼清徳次期副総統は米国を訪問中であるが、本日の年次「国民の祈りの朝食会」にも参加し、トランプ大統領やペンス副大統領と同じ場にいて、外交的突破をした。中国外交部はすぐにSNSに投稿し、米国は一つの中国の原則を遵守し、台湾独立派に誤ったメッセージを与えないよう求めた。その結果は、ネチズンより反撃を食らい、「台湾を気にするより、疫病流行についてもっと心配したらどうか」と皮肉られた。
頼清徳の米国訪問は、米国からの「政治的承認」を獲得し、「国民の祈りの朝食会」に高碩泰駐米台湾代表を伴い参加し、リンジー・グラハム共和党上院議員と一緒に最前列に座った。大物政治家も一緒であった。
中共外交部のツイートアカウントは“Spokesperson報道官事務所”であるが、英文でツイートし「中国は、米台間のいかなる公式な交流に反対し、台湾独立派への誤ったメッセージを送ることを停止すべきで、米国は一つの中国原則と米中の3つのコミュニケを遵守しなければならない」と。
このツイートが投稿されたら、ネチズンからの支援がなかったため、コメントは批判一色となった。「台湾は地域ではなく、米国と同じく国家である」、「台湾について、関心はより少なく、疫病流行についての関心はもっと多く」、「現実に向き合え。台湾は美しく、自由で民主主義国家である」「あなた方はアメリカ国民の感情を傷つけている」
中国人の面の厚さには感心します。自分たちは“ステイタスクオ”を守らず、他国には守らせようとするのか?手前勝手な民族です。中国人も中共政府の吐く噓(歴史問題を含む)について、もっと自分の頭を使い、疑ってみたら。
https://www.aboluowang.com/2020/0208/1406618.html
2/8阿波羅新聞網<逃离深圳!封城前晚中国民众疯狂涌入香港=深圳を脱出せよ!都市が封鎖される前夜、中国人は必死に香港に入境>中国は武漢肺炎流行の悪化に対応して、各省・都市は封鎖を次々と発表した。広東省深圳市も7日夜に公告を出し、「8日から車両規制が実施され、すべての村とコミュニティは100%封鎖される」ことを発表した。流行を防ぐための都市の全面封鎖のニュースが発表されるとすぐに、7日夕方には大勢の人が香港に急いで入った。
中国メディア報道を総合すると、深圳市政府は、2/8から、「市民の車両は完全に規制され、外来車両は“事前申告”を出す必要がある。車を運転する場合、まず“車両防疫検査チェックポイント”を通り、少なくとも1日前にオンラインで登録して承認を得る必要がある」と発表した。
《深圳ニュースネット》は、「深圳市人民政府が7日、すべてのコミュニティは100%封鎖管理を実施すると述べた」と報道した。もし肺炎が住宅地で確認された場合、14日間「強制隔離」を受け、「監督監視チーム」が編成され、追跡を可能にし、病例と密接な接触のある履歴を持つ人を100%集中隔離し、各世帯は体温を測るなどの対策を講じる必要がある」と報道。
香港の《立場ニュース》によると、深圳市は8日から都市封鎖することを発表した後、多くの人々が7日から香港に入りたいと考えた。当日のビデオ映像を見ると、深夜10時28分まで、深圳の人々を香港に運ぶタクシーの長い行列ができ、1Kmにも及んだ。
台湾のPTT(インターネット掲示板)のネチズンは、「お互いを傷つける」、「香港は終わった、いつ米国は香港便を禁止するのか?」、「香港の人々は終わった、台湾はすぐに香港便を停止する必要がある」「“反犯罪人引渡条例”の前であれば、香港に行かないとは言わなかった」、「香港に行ったほうがいい、すべてを滅ぼすだけ」、「来週、香港人は台湾に来ることに夢中になる」
小生は2/10~13まで台北・行義路温泉に浸かりに行きます。中国人は全面入国禁止になっているので安心していたのに。香港人は温泉には来ないと思いますが。言葉(広東語)で台湾人か香港人か識別するしかありません。
https://www.aboluowang.com/2020/0208/1406604.html
石井氏の記事では、中共べったりの政府では市民の生命や安全も守れないということです。反政府デモが続いているのですから、政府がそうしないのは当たり前と言えば当り前。日本も親中派が政治を牛耳っているから中国人の全面一時入国禁止措置が発動できないのでしょうし、習近平の国賓待遇も止められないのでしょう。嘆かわしい。国のエリートが中共の金かハニーに絡めとられているのでは。米国も民主党と官僚がそうなっているのは何清漣の『中国のプロパガンダ 恐るべき「大外宣」の実態』を読んで、良く分かりました。
国のエリートたちは共産主義の恐怖についてもっと真剣に学ぶべきです。ウイグル、チベット、モンゴル人の弾圧の実態を知れば、中共に手助けすることは人権弾圧に手を貸すことになると気づくでしょう。それでも金儲けしたいのかです。
記事
これまで多くの人から「香港の抗議活動は今後どうなるのか」という質問を受けてきた。この質問に答えることは抗議活動が始まって以来常に容易なものではなかったが、一連の抗議活動は新型コロナウイルスによる肺炎流行によって全く予想外の方向に向かいつつある。
肺炎流行の香港への影響は?
香港では中国本土よりもかなり早い段階で、中国湖北省武漢市で肺炎を引き起こすウイルスの感染が広がっていることが報道されている。また、香港大学の研究チームが発表する湖北省の感染者数は公式発表のおよそ20倍でありながら信頼ある数字として報道されるなど、香港での研究・報道は中国本土の報道・公式発表よりも信頼できるものとして扱われている。重症急性呼吸器症候群(SARS)を2003年に経験していることもあり、香港内での新型コロナウイルスによる肺炎流行への警戒感も早いうちからあったと言えるだろう。
1月7日に撮影した香港中文大学内の落書きでは、すでにマスクをつけることを呼びかけている。中国本土よりもはるかに早い時期に警戒感が高まっていたことが分かる
香港政府は1月4日に新型感染症に対する警戒レベルを「深刻」に引き上げた。1月25日には「緊急」という最高レベルに引き上げ、幼稚園・小学校・中学校(日本の中学校・高校に当たる)を2月16日まで休校とすることを発表した。さらに武漢からの航空機・高速鉄道の無期限運休が発表された。また、香港に入る全ての人に対し健康状態についての申告表回答を義務付けた。
1月27日には湖北省住民と過去14日以内に湖北省を訪問した人の入境を禁止するというさらに踏み込んだ措置を取っている。なおこの入境禁止の対象に香港居民(住民であれば永住権所持者に限らない)は含まれず、湖北省への訪問歴は自己申告によって判断される。
旧正月に中国本土に行くつもりだった乗客が高速鉄道の切符を払い戻そうとしている長蛇の列
1月28日には香港と中国本土の間の高速鉄道、フェリー、香港と広州の間の直通列車を全て運休することを決定し、往来数が少ない一部の香港と中国本土の間の出入境施設を閉鎖することも発表した。さらに中国本土側の当局は、大陸人の香港渡航(「自由行」と呼ばれる個人旅行)に必要な許可を今後出さないこと、中国本土にいる香港人は香港に帰り14日間は家の中にいることを推奨するとした。高速鉄道駅を除く主要な出入境施設は閉鎖されないが、これらによって香港と中国本土の間の行き来は抑制されることになる。なお政府職員は一部業務を除き2月2日まで在宅勤務となることが発表された。
SMSで届いた香港中文大学の授業停止のお知らせ
これも十分ではないという声が相次ぎ、1月31日には政府職員の在宅勤務期間の延長が発表された。併せて幼稚園・小中学校は3月2日まで再開してはならないとされ、発熱者の香港からの出境が禁止された。また、過去14日間に湖北省を訪問したと申告した香港居民は発熱の有無に関係なく強制的に隔離されるようになった。
筆者が通う香港中文大学も旧正月(農暦新年)の休暇を延長するという形で2月中旬までの授業停止を決定し、その後今学期はしばらくオンラインで授業を行うことを決定した。香港中文大学は大学内での警察と抗議者の激しい抗争を受けて前学期も学校を閉鎖しているが、今度は全く違う理由で授業をやめることになった。香港の他の大学も同様の対応をしている。
マクドナルドの無人注文機に表示された手洗いの呼びかけ
ここまで踏み込んだ措置が取られているのは香港での感染者が大幅に増加しているからではない。現時点では累計の感染者・死亡者はそれほど多いとは言えず(実は2018年12月30日から2019年4月6日の香港のインフルエンザ死亡者数は357人だ)、むしろかつてのSARS流行を教訓にした感染予防を目的にした措置だったと言える。
市民の間で感染症への警戒感は広がっている。マスクは多くの薬局で売り切れ、2月4日には香港政府が公務員は原則としてマスクを付けてはならないとした。様々な店舗やレストランが手洗いを呼びかけ、香港ディズニーランドは閉鎖された。筆者が1月26日にフィールドワークを行った教会は、礼拝前に教会に入ろうとする全員の体温を測定し、なおかつ全員にアルコール消毒を求めるほどの徹底ぶりだった。ほとんどのホテルはチェックインのときに自らの健康状況の申告を求めている。しかし、中国の主要都市に比べれば街へ出ている人は多く、営業しているお店もまた多い。
医療関係者からスタートした労働組合の政治運動
新型肺炎への懸念から多くの人が集まる抗議活動がすでにいくつか中止されている。例えば1月27日の社民連線・工党主催の警察批判デモ、1月30日のキリスト教徒による「祈祷(きとう)会」の形を取った抗議活動は中止が決定された。これまで様々なデモを企画してきた「民間集会団隊」(HKCAT)も2月24日まではデモを実施しないことを発表している。
警察と勇武派とみられる抗議者の間の衝突はいくつか起きているが(警察は催涙弾も使用)、いわゆる勇武派だけではない幅広い市民が参加することが想定されている抗議活動は中止される傾向にある。
肺炎流行によって抗議活動は一見収束に向かっているように見えるが、逆に肺炎流行によって新たに呼びかけられた抗議活動もある。1月末に話題になったのは中国本土とつながる高速鉄道の香港西九龍駅の閉鎖を呼びかける抗議活動だ。
香港西九龍駅は中国本土との境界線から離れた九龍半島南部にある駅だが、「一地両検」政策のもと中国本土と香港両方の税関・出入境審査・検疫手続き(CIQ)が1カ所で行われている。中国の公安機関を香港の領域内に設置することから、「一国二制度」を破壊するもの、さらには香港と中国の一体化の象徴として計画時・建設時に多くの批判を受けた。香港と武漢を直通する列車も設定されており、香港での初期の感染者の多くは香港西九龍駅を利用した乗客だった。
現在は中国本土から高速鉄道で香港に到着すると「疾病の予防と管理に関する条例」により必ずこの問診票に記入しなければならないことが裏面に明記されている
旧正月にもかかわらずインターネット上では駅を封鎖するためのデモを駅の周辺で4日連続で実施することが呼びかけられた。しかし実際には1月25日に駅周辺でデモをしようとした数人が逮捕され、1月26日には肺炎の流行を懸念してこのデモの残りの日程も中止された。
旧正月2日目に当たる1月26日、デモは意外な場所で起きた。香港の北東部のベッドタウン、粉嶺である。政府が使用開始前の公営住宅(暉明邨)を感染者と接触のあった人・医療スタッフの隔離場所などとして利用しようとしているという情報が流れた。一部の地元住民がこれに反発し、暉明邨近くの道路を塞いだ抗議活動が行われた。暉明邨の周囲には学校・団地が集まっており、抗議活動の現場には「500メートル以内に5万人も住んでいるのにどうして隔離病棟が建てられるのか」というメッセージが貼り出された。
香港警察は放水車などを利用し強制排除の姿勢を見せていたが、新しく就任したばかりの民主派区議会議員の羅庭德氏の説得により警察の強制排除は一時回避された。だが、一部の過激化した抗議者が暉明邨の一室に放火した。その後香港政府は暉明邨を隔離施設として利用することを取りやめると発表した。同様の地元住民による抗議活動は1月27日の夜、九龍湾健康センターを今回の肺炎のための「指定診療所」にすることに関しても起きている。
肺炎流行への懸念があるのにもかかわらず、インターネット上などで肺炎治療にあたる香港の病院スタッフのストライキを支持するという声が広がっている。
民主派の新しい公立病院関係者の労働組合である「医管局員工陣線」は現場の医療スタッフの負担を減らすために香港政府に「中国(本土)からの旅客の入境禁止」や「医療スタッフの労働環境を安全なものとすること」などの五大要求を出した。受け入れられない場合2月3日からストライキを行うことを1月26日に宣言している。このストライキ予告はインターネット上ではおおむね支持され、医療関係者との連帯を示すデモも企画されている。
1月27日付「明報」によれば、公立病院であるクイーンメアリー病院では実際にストライキが起きている。隔離病棟としてふさわしい設備がない病棟を、肺炎患者の隔離病棟として使用することを病院が決めたためだ。
香港中文大学医学部は香港の医療負担軽減のために湖北省以外から来た人にも入境制限を設けることも含めて、出入境管理をより厳しくすべきだとフェイスブックで声明を出している。香港政府はこれと逆行するかのように香港居民ではない罹患(りかん)者も無料で治療すると発表したものの、1月28日になって取り消しを発表している。
1月28日になると一部の出入境施設閉鎖が発表された。「医管局員工陣線」はこの発表を部分的に評価しつつ、全ての出入境施設閉鎖が必要だとの声明を発表し、運動を継続することを宣言した。
2月1日には「医管局員工陣線」は組合員の総会で圧倒的多数の賛成で政府が対話に応じなければ病院でのストライキに突入することを決定した。2月2日には行政長官が医療関係者の話し合いに出ないと発表し、ストライキ突入が最終決定された。この労働組合には医療スタッフの1割ほどしか参加していないが、2月3日には2400人がストライキ登録をしたと発表。政府が対話に応じないため2月4日には緊急医療もストライキの対象になった。
政府の病院管理局はこの抗議活動に否定的なメールを職員に配信しているが、一方で様々な新興系労働組合が賛成の意を示している。これらの労働組合は一連の抗議活動の中で拡大・設立されたものもあり、今回医療系労働組合の動きを受けて同じ労働組合としての彼らの動きが目立つようになった。「政府寄り」だとされている香港鉄路(MTR)においても、会社の方針に反発して設立された新興系労働組合「港鐵新動力」は支持を表明しており、バス大手3社の民主派寄りの労働組合連合も同様に支持を表明。さらに言語療法士の労働組合の1つは政府の対応を批判し実際にストライキに突入した。
これらの労働組合はこの医療系労働組合の動きとともに活動を活発化させており、「街站」という登録ブースを街中に設け会員数を増やしている。そして総会を開いてストライキも含めた今後の活動方針を決定しようとしている。
爆発物が発見される事件も起きている。明愛医院のトイレでは小規模な爆発物が仕掛けられて、実際に爆発した。28日には出入境施設の1つである深圳湾口岸に爆弾が仕掛けられた。いずれもテレグラムで犯行声明のようなものが出されており、出入境施設閉鎖を求めたものとみられる。
同様の爆発装置が設置される事件は2月2日の午後、香港で最も通行量の多い出入境施設である羅湖駅でも起き、MTR東鉄線は一時運休した。こちらについても「九十二籤」という過激な行動を繰り返していると思われる組織から犯行声明が出され、「香港警察がどう警戒しようとも爆弾設置は可能だ」と今後の爆弾設置も示唆した。
これまでのデモの延長線上にある肺炎対応への抗議活動
これら肺炎関連のデモや事件は、民主化を求めるこれまでのデモと全く違うものに思えるかもしれない。だが、実際にはこれまでのデモの延長線上にある。
例えばこれまでデモの情報源となってきたテレグラムは今や肺炎情報をいち早く知ることができる場所となっている。これまでデモ情報を発信していたアカウントが肺炎情報やそれに対する政府の対応、中国本土で何が起きているかを積極的に伝えるようになっているからだ。
警戒心が高まっているのか、駅で誰かが倒れていたらそれが酔っ払いに見えるものでも写真とともに細かく伝えられている。これまで抗議活動の広報(いわゆる「文宣」)のための素材を提供していたアカウントも、今や政府の感染症対応を批判する広報素材を配信している。今までデモの宣伝映像を制作していた「香城教育電視」はマスクの生産ライン設置に乗り出し、自らのフェイスブックやテレグラムでマスク生産に知識のあるスタッフの募集をしている。「Vote4」という区議会選挙候補者情報をまとめたサイトは香港の肺炎情報・病院待ち時間がリアルタイムで分かるウェブサイトを立ち上げた。
2月3日には、香港のベッドタウンの1つである美孚で感染者と濃厚接触した人を隔離する施設設置に反対する抗議活動が行われた。一部の過激化した抗議者が肺炎とは全く関係のない大陸資本の店舗を破壊したが、これもこれまでの抗議活動の文脈を受け継いでいる。また、香港デモの一つの象徴は街や大学に残されたスプレーでの落書きだが、今回の肺炎に関する落書きも存在する。例えば以下の写真はその当時(1月6日)香港でウイルスへの感染が疑われていた人数の累計である(なお、この数は落書きがされた段階で実際に罹患が疑われる患者数であり、実際に新型コロナウイルスに感染した患者の人数ではない)。
香港中文大学キャンパス内の落書き(1月6日撮影)
肺炎に端を発したデモでも、これまでの抗議活動の手法や、関わっている人がそのまま引き継がれている。香港の抗議活動は当初の目的だった逃亡犯条例改正案に対する反対から、民主化や警察の過激な行動への批判へと移行してきた。抗議活動のテーマが新型肺炎に対する政府の対応を批判するものとなったとしても、香港政府・中国政府・中国共産党への不信感と嫌悪感が前提となっていることには変わりがないのだ。
香港政府の肺炎への対応も、これまでの抗議活動への香港政府の対応と容易に結び付けられる。例えば香港政府が香港市民にマスクをつけるように呼びかけた際には、いわゆる反マスク法の違憲判決への上訴を政府が取り消していないこととの矛盾が批判された。反マスク法は香港基本法に反していると裁判所が「違憲」判決を下した法律だ。
SARSを経験している香港にとって、中国の感染症への対応は「非民主的な中国」の象徴となりやすい。SARSのときと同様に今回も中国政府は情報を意図的に隠蔽していると考えている香港人は少なくないはずだ。実際に香港メディアが武漢の病院で取材時に拘束され、撮影した映像を消すように公安当局に指示されたという事件も報じられた。感染症によって中国は香港を破壊しようとしているという陰謀論までもが流れている。
民主派の間でも何を「敵」とするかは人によって異なる。例えば、中国本土のSNSでかつて香港の抗議活動を激しく批判された抗議者の中には、大陸人という「大きな主語」に憎悪をぶつける人もいる。一方で私が旧正月の礼拝を見に行ったある教会は「前線の抗議者のために祈りましょう」と呼びかけるような抗議者側に立つ姿勢を見せながらも、「武漢の人々のために祈りましょう」とも呼びかけている。
旧正月の礼拝を行う教会には新年の恵みを祈る言葉が表示されていた
肺炎流行でさらに先の読めない香港の抗議活動
現在、香港においては街頭での大規模な抗議活動は肺炎流行への懸念から中止される傾向にある。ただし、肺炎の流行に対する香港政府の動きを批判する抗議活動が起きており、ごく一部ではあるが過激な手段に訴えているものもある。
それらは、前述のように基本的にはこれまでの抗議活動の延長線上にあると言えるが、違いもいくつかある。
1点目は、平和的なデモの多くが感染予防のために行われなくなったことだ。結果として過激な手段を用いるものが相対的に目立つようになってしまった。先述のような爆発物の利用は極端なものだとしても、様々なデモが中止されている中、1月29日朝のMTRを止める「強制ストライキ」や太子駅での831事件の5カ月記念で行われた道路を塞ぐデモなど、過激なものについては比較的予定通り行われている。
2点目に、医療従事者という今回の肺炎で直接的に被害を受ける可能性のある人々の主張を起点に抗議活動が拡大していることだ。これは政府などにとって交渉相手のいなかったこれまでの抗議活動とは大きく異なる。医療従事者の新興系労働組合の「すべてのボーダーを閉鎖してほしい」という主張は、過激な行動を展開するいわゆる勇武派と言われる人々だけではなく他の新興系労働組合にも広がっている。
実際、2019年12月に設立された新しい医療系労働組合の動きは他の新興系労働組合の拡大や新設を促すほどの勢いを持っている。これらの新興系労働組合は医療系労働組合への支持を表明し、街頭で新しい組合員を集め、場合によってはストライキに向けた準備をしている。これらの労働組合が交渉している相手は企業ではなく香港政府であり、求める内容も自らの待遇に関することではない。
3点目に、香港政府が抗議者や市民の要求の一部を結果として受け入れている。行政長官自身はストライキに否定的な発言をしており、ストライキの結果ボーダーの閉鎖を決めているわけではないと言っているものの、結果として先述の労働組合などの要求を一部受け入れている。例えば高速鉄道駅の封鎖や香港居民以外への肺炎治療費の有料化は抗議者や医療スタッフの労働組合が求めていたものの一部だ。
これまでのデモに対する対応と比較すれば、かなり踏み込んだ対応と言える。建制派(親北京派)からも対応を求める声があったこと、民主化運動に比べれば肺炎への対応は政治的ではないという理由もあるだろう。このような対応を取れば政府への反感は和らぎそうだが、実際は対応のスピードや不十分さに対し建制派議員からも批判が出ている。例えば往来数の少ないボーダーのみを閉鎖した際には全人代香港代表である田北辰氏(立法会議員)でさえも「(中国各地の出身者が集まっている)深圳ですでに香港に入るための許可証を持っている人への入境規制をなぜ強化しないのか」と述べている。
これまでの香港政府は抗議者の要求にほとんど応じないなど何もやらないことによって批判を集めてきた。新型肺炎という新しいイシューについてはその問題の性質から要求に応じないということが容易ではなく、踏み込んだ対応を取っている。そして、その対応が実行されるごとに各界の動きが刻々と変わっていくというスピード感が最近の抗議活動との違いだ。これまでと変化した香港政府の一つ一つの対応が民主派・建制派双方の香港政府に対する感情を少しは良くするのか、逆に建制派との信頼関係さえも失うのかというのは今後の抗議活動・立法会選挙に関わってくるので注視する必要がある。
4点目に、大陸人に対する「差別意識」と「警戒感」の違いがより曖昧になるというのも感染症に関する抗議活動の特徴だ。「香港に入ろうとする大陸人を全て追い返すべきだ」という意見は平常時であればいわゆるヘイトスピーチとして批判されるだろうが、中国本土で感染症が発生している場合は香港を守るための合理的な手段として批判を免れる可能性が高まる。香港では大陸人を嫌悪する言説がもともと広がりやすい。香港において、感染症はそのような言説に結果として正当性を与え、それらがより広がりやすい状況を引き起こしていると言える。非常に少数ではあるが、「肺炎流行のために香港人のみ入店可能」と掲示しているようなお店もある。これが香港人アイデンティティ、大陸人への嫌悪感に長期的にどう影響し、中国本土と香港の関係にどのような影響を及ぼすのか注目する必要がある。
荔枝角の商業施設内の年明けイベント会場で売られていたマスクをつけたキャラクター
中国本土や香港で報告されている肺炎に関わる多くの事件は感染症が実際にどのようなものかではなく人々が感染症をどう見て伝えるかがより社会に影響を及ぼすことを示している。抗議者側が要求を大きく変えず、政府が要求にほとんど全く応じないことでこれまでの抗議活動は膠着状態だった。しかし新型肺炎の流行という新たな「事件」によって政府と抗議者は新たな動きを見せ、一連の抗議活動は予想外の変化と展開、そして新たな「登場人物」を生じさせている。2020年は香港の国会にあたる立法会選挙もある。抗議活動の中心テーマが再び民主化に戻り、立法会選挙を迎えるとき、その変化はどのような結果をもたらすのであろうか。
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