『総攻撃始めたロシア軍に襲いかかるNATOの最新兵器 日露戦争での旗艦「ペトロパブロフスク」と同日にモスクワ撃沈』(4/21JBプレス 西村金一)について

4/20The Gateway Pundit<Liberal Media Outlet Politico Predicts Republicans Will Win The House And Senate In 2022 Midterms>

まあ、左翼は現実や事実軽視の連中だから。

Some liberal media outlets are still clinging to the idea that Democrats won’t face a reckoning in November.

Others are downplaying the midterms by suggesting that the Democrats will only lose the House by a small margin.

The liberal outlet Politico, on the other hand, is saying that the Democrats are going to lose big and that Republicans will take back the House and the Senate.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/04/liberal-media-outlet-politico-predicts-republicans-will-win-house-senate-2022-midterms/

4/19The Gateway Pundit<Trump-Endorsed AZ Gubernatorial Candidate Kari Lake On Securing Southern Border: “As Governor I Will Not Take Any Orders From Joe Biden He’s Illegitimate. That Election Was a Sham” (VIDEO)>

カリレイクは素晴らしい。

I think it’s kind of cute that they’re sending these buses around the country, but let’s face it, when we send a busload of illegal aliens into Washington, DC, they’re still our problem. We’re going to send them back across the border. We’re going to give them safe passage back across the border, but they’re not staying in Arizona, and we’re not going to allow them to be shipped to the other states either. It’s not our problem. We’re not going to take on the world’s problems. It’s going back across the southern border.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/04/trump-endorsed-az-gubernatorial-candidate-kari-lake-securing-southern-border-governor-will-not-take-orders-joe-biden-illegitimate-election-sham-video/

4/21希望之声<10位民主党人施压下 拜登或延长川普时期移民规定=10名の民主党議員はバイデンに、トランプ時代の移民規則を延長するよう圧力をかける>水曜日(4/20)の「キャピトルヒル」の報道によると、バイデン政権は国境政策で窮地に追いやられ、選択肢は次のように狭まった:トランプ時代の移民政策を更新するか、党中間派上院議員の意向に背いて第42条を取り消すかである。しかし、10人の民主党議員の反対により、バイデンはトランプの道に戻る可能性が高い。

多くの中間派上院民主党議員は、バイデン政権の第42条を終了させる計画を公に批判している。第42条の命令は、疫病と公衆衛生の保護のために、不法移民と犯罪者を追い出すために設計されたトランプ時代の国境管理政策である。

この政策は現在、5月23日に終了する。バイデン政権は移民の急増に備えて準備していると述べているが、WHからの明確なメッセージがないため、多くの民主党員が11月の中間選挙前に疑問を出した。

https://www.soundofhope.org/post/614066

4/20阿波羅新聞網<“不撑了“?俄罗斯大亨吁各国:给普京一个面子 结束这场屠杀=「もう我慢できない」?ロシアの大物はすべての国に呼びかける:プーチンに面子を与えて、この虐殺を終わらせてくれ>ロシアはウクライナを侵略して2か月近くになり、両国間の交渉は停滞に陥り、ここ数週間は更なる交渉は行われていない。ロシアが徐々に制裁を受けるに随い、多くのロシアの大物がそれに耐えられず、TCS Group HoldingとTinkoff Digital Bankの創設者であるOleg Tinkovは、西側諸国にロシアのプーチン大統領に面子を与えて、虐殺を終わらせるように呼びかけた。

https://www.aboluowang.com/2022/0420/1737649.html

4/21阿波羅新聞網<恐惧:中国经济自4月起会猛跌?=恐れ:中国経済は4月から急落するのか?>ドイツのテレビ1は、中国の経済が4月から急激に落ち込むのではないかと懸念している。テレビ局は、中国の経済は第1四半期に成長したものの、依然として大きな圧力にさらされており、防疫ゼロコロナ政策とウクライナ戦争の結果、4月以降の上昇の勢いが鈍化し、深甚な影響を与える可能性があると考えている。ウオッチャーは、ウクライナ戦争も長期的には中国経済を圧迫すると考えている。商品価格の上昇によってもたらされたインフレは、世界各地で人々の消費を減らしている。中国経済は4月以降急落する恐れがある。

https://www.aboluowang.com/2022/0421/1738009.html

4/21阿波羅新聞網<习近平首次指示在网上就中共二十大征求公众意见=習近平が初めて指示する:ネットで中共20大に向け公衆の意見を求める>中共公式メデイアの新華社の報道によると、中共中央総書記の習近平の指示を貫徹するために、当局は4/15~5/16まで中共20大に関連してネットで公衆の意見を求める。情報によれば、中共がオンラインプラットフォームを通じて党大会の活動について社会全体から意見を求めたのはこれが初めてとのこと。あるネチズンは、これが中共のもう1つの「形式主義」であると考えている。他の人は、これは「ヘビを穴から導き出す」ことだと言った。

毛沢東の“百花斉放・百家争鳴”と同じで、反体制の意見を持つ者の炙り出しでしょう。意見を出すのはいないか、賛辞だけでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0421/1737918.html

4/21阿波羅新聞網<中共恐惧的事,正在发生=中共が恐れていたことが今正に起こっている>中共による上海の厳格な封鎖は、民衆の怒りを引き起こした。上海住民は、当局による「微妙な言葉」のブロックを回避し、都市封鎖によって引き起こされた物資不足と中共政権に対する不満を発散する各種方法を探し、作り出している。これで中共サイバー管理部門は疲れ果てる。ネット検閲監視ウェブサイトGreatFire.comの創設者であるチャーリー・スミス(仮名)は、中共は、中国の各都市同時に中共統治に挑戦する街頭抗議が発生した場合を心配し、恐れていると述べた。「私は、彼らがそれについて考えたかどうかはわからないが、そのようなことがオンラインで起こり、今正に起こっている」

https://www.aboluowang.com/2022/0421/1737885.html

4/21阿波羅新聞網<上海大妈拿喇叭疯狂放送“我们要饿死了” 中国网友:上海阿姨牛=上海のおばさんは手に拡声器を持ち、狂ったように「我々は餓死する」と 中国のネチズン:上海のおばさんは凄い>疫病は中国上海で広がり続けている。都市は3週間封鎖された。民衆の生活は大きな影響を受け、生活物資の不足は深刻である。インターネット上にビデオがあり、上海のコミュニティのおばさんは居住委員会の誰かが訪問・調査するのを見たとき、彼女はすぐに録音済みの音声ファイルを取り出し、拡声器を使って居住委員会の職員に「我々は餓死する」と必死に放送した。15秒のこの映像は51万回の視聴を集め、ネチズンは「凄く笑える」、「エキサイティングすぎる」、「上海おばさん凄い」とコメントした。

https://twitter.com/i/status/1516625721065574403

https://www.aboluowang.com/2022/0421/1737796.html

4/21阿波羅新聞網<开始要饭了!长春女孩饿哭“要吃饭” —东北也陷“饥荒” 长春女童饿哭“要吃饭”= メシよこせが始まる!長春の女の子は空腹で哭く「ご飯」と–東北部も「飢饉」にある 長春の女の子は空腹で「ご飯」と哭く>上海の封鎖によって引き起こされた「飢饉」は、外部に衝撃を与えた。飢饉は上海だけでなく、吉林省のように長い間封鎖されてきた場所でも、住民は飢えている。オンライン動画によると、長春の少女は空腹で泣いており、「食べ物を乞う」ために外出することを余儀なくされた人もいた。

https://www.aboluowang.com/2022/0421/1737941.html

4/20阿波羅新聞網<江系:习挺俄导致与东欧关系恶化 中共派代表团释疑但难救16+1=江派:習のロシア支援は東欧との関係を悪化させ、中共は疑念をはらすために代表団を派遣するが、16 +1を救うことは難しい>プーチンがウクライナを侵略した後、中共は、ロシアとの協力に制限はないと述べた。これは、モスクワによって侵略、あるいは併合された東欧諸国からの反発を引き起こした。東欧諸国との関係を修復するために、中国-中・東欧協力の特別代表である霍玉珍は、代表団を率いてチェコ、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、スロベニア、エストニア、ラトビア、ポーランドを訪問する。

https://www.aboluowang.com/2022/0420/1737628.html

何清漣 @HeQinglian 8h

上から続く:「彼ら(バイデンと民主党)の民意の支持度は引き続き低迷している–国内問題に関する明確な「勝利」の可能性はますます低くなっているので、どのようにして「勝利」を装おうのか、例えば、プーチンに対抗して「ウクライナへの侵入を阻止する」ように。

これらの若い学生が彼らのわずかな学生ローンのために民主党を支持するならば、彼らには今のところ2021年より悪化するだけの長い米国の冬が待っているだろう。

何清漣 @HeQinglian 10h

バイデン政権は学生ローンの見直しを開始し、40,000人の借り手の債務が取消されると言う。

教育省は火曜日、これにより、360万人の借り手に対する学生ローンの免除を拒否するという過去の過ちが修正され、約40,000人の借り手に対する即時の債務免除がもたらされると述べた。 https://marketwatch.com/story/biden-administration-launches-student-loan-review-says-40-000-borrowers-will-see-debt-canceled-11650391220?mod=mw_more_headlines

これらの40,000票を過小評価しないでください。特定の選挙区に正確に配置されれば、間違いなく選挙に勝つ。 360万は大票田である。

marketwatch.com

バイデン政権は学生ローンの見直しを開始し、40,000人の借り手は債務が取消されるのを見るだろうと言った。

教育省は火曜日、学生の債務ポートフォリオの新しいレビューを発表した。これは、債務管理者の過去の過ちを修正すると述べている。

何清漣 @HeQinglian 8h

2/14、冷戦の大家マトロック(元駐ソビエト連邦米国大使、1987年から1991年)は次のように指摘した:我々は今、国内の政治目的のために、念入りに練られた計画と、深刻な茶番劇を目撃している。インフレの上昇、covid-19の蹂躙、アフガニスタンからの撤兵の非難、ビルドバックベター法案は彼の党からの全面的な支持を得られなかったことに直面した。バイデン政権は今年の議会選挙に備える必要がある・・・。

https://democracynow.org/2022/2/17/jack_matlock_ukraine_russia_nato_us

引用ツイート

何清漣 @HeQinglian 10h

バイデン政権は学生ローンの見直しを開始し、40,000人の借り手の債務が取消されると言う。

教育省は火曜日、これにより、360万人の借り手に対する学生ローンの免除を拒否するという過去の過ちが修正され、約40,000人の借り手に対する即時の債務免除がもたらされると述べた。 https://marketwatch.com/story/biden-administration-launches-student-loan-review-says-40-000-borrowers-will-see-debt-canceled-11650391220?mod=mw_more_headlines

これらの40,000票を過小評価しないでください。特定の選挙区に正確に配置されれば、間違いなく選挙に勝つ。 360万は大票田である。

何清漣はリツイート

詩姐 Shijie  @ shijie808  7h

20万人以上がNetflixのサブスクをキャンセルし、株価は今日36%急落したが、理由は単純:woke。すべてのドラマは人道に反するように設計されているので、この企業から離れ、この種の文化を軽蔑し、サブスクをやめる。 「覚醒したものはすべてたわごとに変わる。」—トランプ

何清漣 @HeQinglian 7h

ドイツ語メディア:米国がどんなに悪くても、中国よりはずっとましだhttps://p.dw.com/p/4A9m4?maca=zh-Twitter-sharing

「ドイツの立場はどこにあるのか?米国がどれほど間違ったことをしたとしても、米国は戦争犯罪人のロシアや共産党の中国よりもはるかに近くにいる。……ドイツの立場を明確にする時が来た:ドイツは米国と中国の間にいるべきではない。しかも、西側の内にあるべきだ」と語った。

言いたいのは、かつて民主の灯台だった米国は、これを読んだ後、共感を覚えるかどうか?

西村氏の記事では、「第1段階は、2月24日以降の侵攻で占拠された領域を奪い返す。つまり、2014年に占拠されたラインまで押し戻すこと。

第2段階は、2014年に占拠された地域を奪回し、もとの国境線まで押し戻すことであろう。」とありますが、そううまく行くかどうか?特に第1段階まで押し戻されたときに、ロシアは戦術核を使うのではないか?第一段階まで行く前に、プーチンに面子を与え、和平を実現したほうが、ウクライナ国民の流血が少なくて済むのでは。戦術核が使われれば、核使用のバーが下がることになる。

ロシアへの制裁は懲罰として継続すべき。ロシア経済を助ける国も審査のうえで、セカンダリーサンクションの対象とすべき。技術的に難しいかもしれませんが。

記事

ロシア軍はNATOの最新兵器とも戦わなければならない(写真は英国が開発し米軍に採用された最新の「M777A2」155ミリ榴弾砲、2021年9月30日撮影、米陸軍のサイトより)

ロシア軍は4月18日夜、東部ドンバス地方で、ウクライナ軍の防衛線を突破し、大規模な攻撃を始めた。

同時に南部でも継続的な攻撃があった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「戦争は第2段階に入った」と述べた。

第2段階の攻撃はどのように展開するのかについて、ロシア軍の戦力損耗とウクライナ軍の戦力増強を掛け合わせて考察し予想する。

1.歴史は繰り返す:4月13日の撃沈

4月13日、黒海艦隊旗艦「モスクワ」が撃沈させられた。4月13日というのは、ロシア海軍にとって「悪魔の日」と呼んでよい。

というのは、日露戦争の日本海海戦の前年の1904年4月13日朝、旅順港外で、「司令長官(マカロフ)中将ノ旗艦(ペトロパブロフスク)ハ、我機械水雷に罹リ瞬間に爆発、沈没、跡を留メズ」と戦史にあるからだ。

ロシア極東太平洋艦隊旗艦「ペトロパブロフスク」(2万3000トン)が、大日本帝国海軍が設置した水中機雷に接触し、撃沈したのだ。

ちょうど118年前の同月同日である。

翌年の5月、ロシア海軍は、日本海海戦で日本に完膚なきまで撃破されてしまうのである。

その時、バルチック艦隊の象徴であった旗艦「クニャージ・スブオーロフ」も撃破され沈没した。

旗艦「モスクワ」の撃沈と、同日の旗艦「ペトロパブロフスク」の撃沈、翌年の日本海海戦での大敗北が重なり、ウクライナに侵攻しているロシア軍の行く末を表しているように感じられてならない。

2.損耗を充足、戦力転換で再編成中

米国からの情報によれば、ロシア軍はキーウ正面から撤退して東部・南部に戦力を集中し、また予備戦力まで投入している。

損耗した部隊に兵員と兵器を補充して、再編制して戦力アップし、攻撃準備を進めているところだ。

ウクライナ軍はNATO(北大西洋条約機構)から兵器・弾薬の供給を受けているのに比べ、ロシア軍は、強大な軍事力を保有しているが、損失が出れば、自国で賄うしかない。

ロシア軍は再編成によって、再び総攻撃ができる状況になっているのだろうか。そこで、ロシア軍の現状を分析した。

ロシア軍の戦闘損耗の実態が最も明確に表れているのが、ウクライナ軍参謀部が発表しているロシア軍の損失数(Russian forces lost)のデータだ。

ウクライナ軍の発表なので、いくぶん誇張されている可能性があるが、嘘が多いロシア軍発表と比べれば、格段に信頼性が高い。

ロシア軍が投入した戦力のどれほどの損失(損耗率)が出たのかについて、JBpress『壊滅の可能性もあるロシア地上軍、短期間に高い損耗率』(2022年4月1日、https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69537)に寄稿した。

侵攻開始後、概ね2か月が過ぎた現在、さらに戦力転用予備兵力を投入し、再編中である。

一部は攻撃に加わっている。ロシア軍は、近い将来、改めて総攻撃を開始するであろう。その攻撃とはどのようなものになるだろうか。

3.侵攻1か月後と2か月後のロシア軍損耗率

ロシア軍のウクライナ侵攻後、3月22日まで、その後4月15日までを2つに区分して、兵器損失数と損耗率を算定した。その数値は以下のとおりである。

損耗率の算定には、実人員数は編成上の定数(ミリタリーバランス)の90%(充足率)、投入戦力は実人員の65%、損耗率は損失数 /投入戦力とした。戦闘機・攻撃機・ヘリは全力投入できるとして計算した

侵攻開始から2か月後のロシア軍の損耗率は、ロシア軍がウクライナに投入した戦力の約20%である。

この20%という損耗率で、今後、東部と南部の正面でどのような戦いができるのだろうか。

キーウ正面から東部に移動する車列が13キロと報告された。車両の間隔が40メートルだとして、車両縦隊が13キロであれば、車両数は、約325両になる。

これらの車両に兵員が平均的に7人乗車していたとすれば、約2300人が東部正面に転用されたと見ることができる。

また、小さな車列もあったであろうから、最大5000人ほどだったかもしれない。

ロシア地上軍(空挺部隊・海兵隊を含む)の実員が約31.5万人で、この人員から投入戦力を15%引き上げたとすれば、約4万人を投入することができる。

このほかにも予備役兵が増加されているだろうが、戦闘部隊に編入させられることはないであろう。

これから投入率を65~80%に引き上げれば、保有戦力の15%を投入することが可能だ。

そうすると、損失した兵員と兵器をほぼ、90%を上回る水準まで充足することができる。ただ、充足された兵士の士気や練度については、さらに低いとみてよいだろう。

4.旧態依然のロシア軍に勝ち目は薄い

侵攻開始から1か月とその後の1か月を比較すると、当初の1か月の損耗率は約16%であった。その後の1か月の損耗率は約6%である。

当初の1か月の損耗が大きく、次の1か月の損耗は3分の1まで低下した。

これは、ロシア軍の戦い方の戦術的な練度が上がったのではなく、当初、ウクライナ軍が弱いと見ていて、ただ突進していったところ撃退されてしまったためだ。

その後、用心深くなって、むやみに突進攻撃しなくなったからであろう。

用心深く攻撃するというのは、心理的なもののほかに、敵の配備やその攻撃を想定しながら攻撃するということである。

とはいえ、この1~2か月で戦い方が変えられるのかというと、一部の将校は変えられるかもしれないが、ほとんどの将校は、旧態依然の戦い方しかできないのが実情だ。

その戦い方とは、

①都市を爆撃して破壊する。

②破壊した後に、その都市に対して地上攻撃をかける。

③敵が都市に残っていれば、再び爆撃をする。

④敵がいなくなった地域を占領するである。

このような戦いには、創造的な作戦戦術はない。航空攻撃と地上軍の連携、砲撃と歩兵部隊の協同連携、無人機と地上部隊の連携攻撃、情報と作戦の連携、宇宙とサイバー攻撃、地上作戦との連携が欠如している。

ロシア軍はハイブリッド戦で攻撃し、ウクライナ軍の組織をバラバラにして、それぞれが組織的に機能しないようにして、そこに総合的な火力や機甲戦力を投入して攻撃するだろうと想定していたが、現実はそうではなかった。

ということは今後、再編成した部隊で総攻撃を行ったとしても、攻撃進展速度が著しく速くなることは考えにくい。

せっかく再編成して態勢を整えたとしても、それぞれの組織が連携せずに攻撃すれば、待ち構えるウクライナ軍に撃破されることになるであろう。

5.新たな戦法生み出すウクライナ軍

旧態依然のロシア軍に対して、ウクライナ軍は、NATOの兵器支援によって、新たな軍に生まれ変わっている。

兵器の導入とともに、米軍の作戦戦術を受け入れ、ウクライナ軍独自の作戦戦術を作り上げているようだ。

ロシア軍の侵攻当初(1か月)の防御的対戦車戦闘と防空戦闘

侵攻当初、ロシア軍の戦車・装甲車が道路を走り回り、自動小銃しかないウクライナ軍兵士は、それを茫然と見るしかなかった。

地上軍の近接航空支援を行った対地攻撃機に対しては、機関砲で防空戦闘を行っていた。ウクライナ軍敗北の気配が漂っていた。

NATO加盟国が支援した対戦車兵器、特に「シャベリン」が、兵士に行きわたっていくと、強引に攻撃前進してくるロシア軍の戦車や装甲車に向けて発射され、その結果、侵攻1か月以内で、ロシア軍の戦車と装甲車、約2000両が撃破された。

その数は、日本が保有している量を上回った。

ロシア軍の戦闘機・対地攻撃機、ヘリによる攻撃に対しては、携帯対空ミサイル「スティンガー」を使用し、たった1か月で合計225機を撃破した。

この時は、ウクライナ軍は、双方の軍が近接戦闘(接触線から数キロ以内)を行っている。

この距離では、効果的な戦いができた。だが、後続の戦車等部隊、砲兵部隊や兵站部隊に対しては、効果的な戦闘をすることができなかった。

ウクライナ軍のその後の1か月の防御戦闘

ロシア軍が慎重に攻撃するようになってからも、ウクライナ軍は、これまでと同様の防御戦闘を実施してきた。

併せて、侵攻開始以前に導入していたトルコ製の無人攻撃機「バイラクタルTB2」や「RPG-7」の弾頭をドローン化した「UJ-32 Lastivka」が、後続部隊や砲兵部隊への攻撃を行うことができた。

その結果、2か月間に366門の火砲を破壊することができた。

左:バイラクタルTB2、右:UJ-32 Lastivka

出典:https://www.militaryfactory.com/https://milirepo.sabatech.jp/category/military/news/

これらの成果が、キーウ侵攻を途中で放棄させ、戦争目的を東部・南部の限定した攻撃へと縮小させた。

ロシア軍は当初の戦闘で、大きな損害を出したために、戦争目的を縮小し、無謀な突進攻撃から慎重な攻撃に転換した。

損耗が大きな部隊の再編制を行うことにより、ロシア軍の損耗は3分の1にまで減少した。

ロシア軍の第2段階の総攻撃に対するウクライナ軍の防御戦闘

ロシア軍は、戦線を縮小し、再編成を完了し、東部・南部で総攻撃を始めたようだ。

一方、ウクライナ軍もNATOから提供された防御用の兵器が部隊に行きわたったようだ。ロシア軍も再編成できたが、ウクライナ軍の防御戦闘能力は著しく高まった。

特に対戦車戦闘、防空戦闘能力は、広範囲にわたって整備できたであろう。戦車・装甲車軍団が、単独で、広大な土地に広く展開して攻撃してくれば、当初の1か月よりも、多くの損耗が出るであろう。

本来であれば、戦車・装甲車部隊は、装甲車から下車した歩兵との連携で、火砲によるウクライナ軍の対戦車兵器を破壊すること、または、航空攻撃との連携で、敵対戦車兵器を破壊するのが最も効果的な戦闘である。

ロシア軍が、この2か月の失敗を教訓に、ここで述べた戦いを実施すれば、ウクライナ軍は苦しい戦闘を強いられるだろう。

ロシア軍の協同した戦闘に対して、米国から供給される火砲の射撃の威力、無人攻撃機の攻撃の能力が発揮されることになる。

ロシア軍総攻撃に対するウクライナ軍の防御戦闘

出典:筆者作成

ウクライナ軍は、ロシア軍の第2段階の総攻撃を凌ぎ切るだろう。そして、ロシア軍に再び重大な損害を与えることができると予想する。

ロシア軍の総攻撃を破砕し、ウクライナ軍の反転攻勢に

ウクライナ軍の攻勢は、2段階に分けられる。

第1段階は、2月24日以降の侵攻で占拠された領域を奪い返す。つまり、2014年に占拠されたラインまで押し戻すこと。

第2段階は、2014年に占拠された地域を奪回し、もとの国境線まで押し戻すことであろう。

第1段階は5月中に達成するだろう。米国が今年の年末までかかると言ったのは、第2段階のことであろう。

これは実施可能なのか。

米国が最近提供しているのが、高機動多用途装輪車両、装甲車、火砲と対砲レーダー自爆型無人攻撃機「スイッチブレード」、偵察用無人機「ピューマ」、対無人機航空機システムである。

このほかに、英国は装甲車と対艦ミサイル、チェコは戦車、ドイツは歩兵戦闘車を提供する。これらの兵器は、防御的な兵器というよりは、攻撃的な兵器の性格が強い。

「スイッチブレード」(イメージ)

出典:AeroVironment, Inc.

反転攻勢に出る時、戦車や装甲車に搭乗して逃げるロシア軍に、対戦車ミサイルなどを担いで徒歩で追いかけるわけにはいかない。

そこで必要になるのが、装甲車、戦車、装輪装甲車、さらに火砲である。

特に火砲は、歩兵が戦車などの上に乗って移動するときに、これに対して、射撃を行い、歩兵を殺傷するものである。

また自爆型無人攻撃機は、ロシア軍の指揮所、火砲陣地、兵站部隊、後続の戦車部隊を破壊するために、最も必要とされる兵器だ。

この時、敵地の奥深くまで潜入し情報を入手するのが、無人ヘリと無人機だ。市販のドローンも使用されるだろう。

ウクライナ軍の反転攻勢

出典:筆者作成

第2段階の攻勢では、2014年で占拠された領土を奪回するための攻撃となる。

長期間の戦闘になることから、ミサイルや弾薬が必要になる。黒海のロシア軍のセバストポリ軍港に停泊するロシア軍艦を攻撃するには、無人攻撃機と対艦ミサイルの攻撃が有効になるであろう。

自爆型無人攻撃機、無人偵察機と地上軍戦闘の連携が最大の強み

NATO加盟各国の最近の武器提供は、ほとんどが攻勢に出るための兵器である。

ゼレンスキー大統領は、今後、本気で反転攻勢を狙っていることが分かる。そして、その自信も垣間見える気がする。

ウクライナ軍は、NATOから提供された兵器の能力を最大限に生かして戦っている。

その陰には、おそらく米軍の戦争指導が入っているであろう。兵器供与は最大の協力であるが、戦争指導と情報提供も表に出ない重要な力となっている。

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