『共産中国はアメリカが作った』を読んで

表題著作はマッカーシズムとして否定的に語られるジョゼフ・マッカーシーの書いたものであります。この本ではマーシャルプランで有名なマーシャルはソ連の手先だったのではということが繰り返し述べられています。アチソン声明で有名なアチソン、アルジャー・ヒス、オーエン・ラテイモア等がコミンテルンの手先になって、中国を蒋介石の手から奪い、中国共産党に売り渡したと。P.184に「その状況はマーシャルにとってにっちにもさっちにもいかないどころか我慢できないものだった。中華民国の反乱軍制圧は目前だった。延安の共産軍がしきりに攻勢に出ている内戦で中華民国が勝つのを妨げるために何らかの手が必要だった。ロシアは共産軍に支援を続けている。その面では満足できる。今は中華民国に対する支援を断つ必要があった。そうでなければ、ロシアは友好的な隣人を手にできないかも知れない。そして、欧米はアジアにおけるロシア帝国主義に十分対峙できる、強力かつ進歩的で繁栄した中国を迎えることになるだろう。ヤルタでの売り渡しの筋書を書いた張本人は、そうした事態に手をこまねいてはいられなかった。」と。また1946年には中国向け軍需物資の輸出販売禁止命令をトルーマンに出させ、また国共停戦を実現させて共産軍を生き延びさせ、結局今の中国大陸を共産党のものにしてしまった。監修者の副島隆彦はマーシャルの裏にFDR(フランクリン・ローズベルト)がおり、そのまた裏にロックフェラーがいたと明記している。「マッカーシーほどの大物であっても、ジョン・ダビッドソン・ロックフェラー1世(1839~1937)、2世(1874~1960)の悪を公然と糾弾することはとてもできなかったのだと分かった。それほどに、ロックフェラー石油財閥というのは恐ろしい力を持っていて、既にアメリカ合衆国だけでなく世界を支配していたのである。」「ジョゼフ・マッカーシー上院議員はこのTV全国中継の上院公聴会の席で、召喚されたハリー・デクスター・ホワイト(ケインズとブレトンウッズで協議し、基軸通貨を£から$に変えた。またハルノートの草案も書いた人物。召喚後急死する。自殺と言われるが暗殺されたかも?)の娘に向かって「あなたのお父さんはアカのシンパか?」と聞いた。この場面を見たアメリカ国民が興ざめしてここまでやってはいけない、という雰囲気になってマッカーシー側が国民政治に敗れた。」とあります。また元ウクライナ大使の馬渕睦夫はイギリスのユダヤ(国際金融資本)が世界を支配していると言っています。単なる陰謀論では済まされないのではと感じます。参考までにアメリカのスパイ活動について1995年にヴェノナ文書が公開されましたのでそれを添付します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%8A

http://touron.l-mate.net/archive/seminar130804.php

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください