『「中国のトランプ」に鉄槌、習近平文革の始まりか 習近平を痛烈批判の任志強に懲役18年の重すぎる判決』(9/24JBプレス 福島香織)について

9/25WHよりのメール「

BREAKING: President Trump just unveiled his America First Healthcare Plan

President Trump traveled to Charlotte, North Carolina, this afternoon where he just unveiled his America First Healthcare Plan.
“We will ensure the highest standard of care anywhere in the world: cutting-edge treatments, state-of-the-art medicine, groundbreaking cures, and true health security for you and your loved ones,” the President said.
🎬 President Trump: Better care at a lower cost with more choice!
The America First plan has three goals: more choice, lower costs, and better care. It includes protections for pre-existing conditions, measures to stop surprise medical bills, and rules to guarantee price transparency so patients aren’t left completely in the dark.
The result is that Americans will have more control over their own healthcare dollars rather than ceding power to Washington politicians or powerful corporations.
Unlike socialized medicine, President Trump’s plan puts working families first with:

  • MORE CHOICE: Patients will be in charge of their care, not bureaucrats at some faraway Federal agency. When President Trump took office, more than half of U.S. counties offered plans from only a single insurance provider on the individual market. As of next month, more than 90 percent of American counties will have multiple options to choose from.
  • LOWER COSTS: For years, patients have been shocked to receive unexpected bills for thousands of dollars in medical services they never even agreed to. President Trump’s plan bans this deeply unfair practice and ends surprise medical billing. “The days of ripping off American patients are over,” he said.
  • BETTER CARE: With new ways for Medicare to pay providers, Americans will have access to doctors they trust—whenever they are needed. President Trump is also making sure that politicians don’t get in the way of much-needed research and innovation, ensuring Americans access to the best health care in the world.

President Trump’s plan puts American patients first. Unfortunately, under pressure from the far left, Democrats have endorsed healthcare legislation that would result in rationing care, keeping patients on waitlists, and driving the best doctors away from practicing medicine.
“The Democrat Party is pushing a socialist nightmare,” President Trump said.
Americans want real choice, affordability, and quality in their medical care. They don’t want radical politicians playing games with their health and safety to get votes.
Under this President, America’s families and seniors will always be protected.
📖 Read about President Trump’s America First Healthcare Plan!
🎬 WATCH: “The Democrat Party is pushing a socialist nightmare.”    」(以上)

9/25希望之声<肯州骚乱又起 2警察遭枪击 100人被捕 川普力挺警方=ケンタッキー州での暴動は再び2人の警察官を銃撃 100人が逮捕 トランプは警察を支援>ケンタッキー州のルイビル警察は9/24(木)、前夜のデモ中に2人の警官が撃たれ、ほぼ100人が逮捕されたと発表した。トランプ大統領は警察を支持し、連邦政府は暴動鎮圧を支援する用意があるとツイートした。

ラリンゾジョンソン(Larynzo Johnson 26歳)は、警官を銃撃した容疑者として特定された。彼は9/25(金)に思う存分の危害と警官襲撃の罪で起訴するかどうか審査される。ジェファーソン郡での逮捕の訴状によると、銃撃はブロードウェイストリートとブルックストリートで2人の警官が群衆を制御していたときに発生した。暴動は市の陪審員が重大な決定を下した後のデモによって引き起こされたと報道されている。

訴状は「ジョンソンは故意にピストルを警察官に向け複数の弾を発射した」と述べている。 2人の警官が銃撃され、深刻な人身傷害を引き起こした。警察は、ジョンソンが警官に銃撃し現場から逃げたのを目撃者が見たと述べた。ジョンソンは逮捕されたときもまだピストルを所持しており、警察はまた、彼が銃撃のビデオから警察官に発砲したのを確認した。

トランプは負傷した警察官を支持し、治安維持することを約束

トランプ大統領は9/23(水)の夜にツイートした。「今夜ケンタッキー州ルイビルで銃撃された2人の警官のために祈る。連邦政府があなた方の後ろに立ち、あなた達を助ける準備ができている。州知事と話をし、要望があればすぐに応援する!」と。

暴動の裏にいるのは、中共、民主党、グローバリストの富豪でしょう。犠牲になる庶民や法執行機関はたまったものではない。

https://twitter.com/i/status/1308969998073958401

https://www.soundofhope.org/post/425449

9/24希望之声<是笔误还是揶揄? 联合国官网将习“降级”引热议=それは事務的なミスか、それとも揶揄? 国連の公式ウェブサイトは、習を格下に扱い熱い議論を呼ぶ>

習近平が権力を握ってから、絶えず中共党内での権力を集中させ、外界はしばしば「皇帝」として呼び、嘲りの対象となった。しかし、最近国連の公式ウェブサイトで、習近平の称号は「閣下」でなく、「プリンス」と同格の「殿下」となり、世論の関心が高まっている。

国連は22日に総会を開催したが、疫病流行のため、総会は多くの国の指導者による事前に録画した演説を流すために特別に準備した。国連の公式ウェブサイトの総会の議題上では、発言主が大統領や首相などの国家元首を「閣下」(His Excellency)、王や君主を「陛下」(His Majesty)、皇太子は「殿下」(His Highness)と呼ばれている。

しかし、リストの6位にランクされていた習近平は、カタールの首長シェイク​​タミムビンハマドアルタニと同じように「殿下」と呼ばれていた。さらに、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語版でもすべて「殿下」(殿下:His Highness;Son Altesse;ЕгоВысочество;Su Alteza el)と呼ばれていた。米国大統領、ブラジル大統領、トルコ大統領はすべて「閣下」と呼ばれていた。

国連公式ウェブサイトのスクリーンショット。

カタールの指導者はアミールと呼ばれ、中国語では一般的に「首長」と訳されており、王や君主の意味とは異なるため、習慣的に「殿下」とも呼ばれている。

国連の公式サイトは最近習近平の肩書を「閣下」に変更したが、インターネット上で熱い議論が起こっており、「国連の関係者が過ちを犯したのか、故意に犯したのかは不明」との声もあった。

あるネチズンは、「殿下」は古代の王子、王女、皇太子に対する敬称であったと考えている。国連が習近平を「殿下」と呼んだのは、彼を1つ下のレベルに降格させ、皇帝ではないと彼を嘲けった可能性がある。

ある香港のネチズンは、元の文書で誤りに気付いていなかったので、その結果、すべての言語バージョンで習近平の肩書が誤って使用されたと推測した。

あるネチズンは言った。「それは成し遂げられた!これは、習主席に対する国連の勧めか?」

「国連内部の人間がわざと皮肉ったのか、それとも習のケツを舐めたのかはわからない」

しかし、米国の政治評論員の秦鵬は、習近平が国連に「多額のお金をばら撒く」と約束したので、国連事務局がわざと「おべっかを使った」とTwitterで分析した。

中共の疫病隠蔽、人権侵害、戦狼外交は、国際社会との関係を急激に悪化させている。米国は現在、世界中の多くの国と協力して、あらゆる面で中共を封じ込めようとしている。習近平は国連総会サミットで国連に不満を述べ、米国が中共を封じ込めようとしていることを暗に非難し、「大きな拳を持っている人の言うことは聞くことができない」と述べた。

習に国際的な恥をかかせるのは良いことでは。また大散財して、然も約束は保護になることが分かっていけば誰からも相手にされなくなります。

https://www.soundofhope.org/post/425263

9/25看中国<华裔美国人发公开信挺川普:为了我们的后代(图)=中国系米国人はトランプを支持する公開書簡を送った:我々の子孫のために(写真)>米国の選挙は白熱化しており、多くの人は今回の選挙は普通と違い、意味が重大であることを認識している。ずっと政治への関心が最も少ないと考えられてきた華人も、自分たちの立場を次々と表明し出した。 9/23、北米保守華人連盟は、トランプの再選キャンペーンとトランプ政権によるWeChatの禁止を支持していることを表明する公開書簡を発表した。公開書簡には、「極左翼勢力が米国を、我々がとっくに見捨ててきた社会主義に変えるのを見ていろとでも?トランプは米国のために戦っており、自由のために戦っており、平和に暮らし、一所懸命に働く人のために戦っている」と。

希望之声の報道は、「北米保守華人連盟」が出した公開書簡の冒頭の部分で、2020年の大統領選挙が近づいていること、今回の選挙で米国は歴史上前例のない深刻な政治的対立と論争が起こったと報道した。米国の伝統的な価値観とライフスタイルは、前例のない課題と対立に直面している。挑戦的な勢力は、現代文明への憎悪と破壊のため、社会主義を促進する体系的な世論の宣伝、および街での暴力を主張している。米国の選択は、全人類の発展方向に大きな影響を与える。

この公開書簡は、左派によって上程された反文明で反法治の法案を列挙している。たとえば、中学校から始まる「性教育」では、不健康な性意識を促進しているし、155年前に廃止された黒人奴隷の犠牲者に対する賠償を挙げている。我々はカリフォルニアで本当に虐待された苦力(初期の華人)に賠償することは思いつかなかった。

この書簡はまた、トランプ大統領の基本的な哲学は、懸命な努力によって富を為し、常識に戻ることであると述べた。極左政治家は合法的な移民や納税者を保護せず、不法移民、麻薬中毒者、犯罪者を保護している。最近全米各地と一部のカナダの都市における暴力では、民主党は暴力を容認し、米国の法の支配をひどく弱体化させた。

この書簡では、我々は他の一民族だけが保護を受け、他の民族の権利と利益を損ない、1つの民族が他の民族の上に立つ特権を作る法案に強く反対していると述べている。

この書簡は最近のWeChat訴訟についても具体的に言及しており、数人の華人弁護士によって結成されたいわゆる「米国WeChat連盟」が、WeChatの使用を制限する米国政府の命令に対して訴訟を起こしたと述べた。これらの弁護士は、大事な時に米国の国益に反対し、WeChatが言論の自由を露骨に世界規模で制限しているという事実を無視し、米国の選挙に影響を与えることを意図した多数のWeChat記事を黙認し、公然と「正義の華人」を代表すると言っている。

「彼らは中国系米国人の大多数を代表することはできない。ここで我々は、WeChatとTiktokの使用を制限する米国政府の命令を支持することを明確に宣言する」とも。

書簡の最後に、華人は本質的に保守的であると書いてあるが、これがまさに、大多数の華人が今年トランプを支持するようになった最大の原因である。我々は、労を惜しまず、奮闘努力して富を為す価値を大事にする国の指導者と政党を支持する。我々華人一人ひとりが今日、平和で満足して生活し、働くことができ、次世代がいかなる形の迫害を心配することなく、安心して勉強し、働くことができるのは、我々が人生の中で、中国に留まるか米国に移民するかの最大の選択をしたためであると。

やはり、大陸で育った中国人と、米国で育った華人とでは考え方に大きな差があります。勿論中共のスパイになっている華人もいるでしょうけど。

https://www.secretchina.com/news/gb/2020/09/25/947164.html

9/24阿波羅新聞網<听说川普是天选之子!隐居数百年族群出来投票了!大势定 习近平“叫屈” =トランプは天が選んだ子と聞く!何百年もひっそりと暮らしてきたアーミッシュが投票に出てくる!大勢は定まる 習近平は悔しさを訴える>

トランプは「天が選んだ子」であると聞く 何百年もひっそりと暮らしてきたアーミッシュが急いで馬車に乗り投票した!

WeChatのパブリックアカウント「星系秘密花園」によると、2010年の調査では、アーミッシュの人口は過去2年間で10%増加し249,000人に達したことが示されている。

アーミッシュクリスチャンは、長い間言われてきた「謙虚さを忘れる」という主流の米国文化に敵対的であり、欲望に生きる米国の教育に少しも信用を置かず、長く世間と隔絶した生活を送ってきた。しかし・・・彼らはなんと投票するため隊列を組んで出てきた!

非常に保守的なアーミッシュのコミュニティは何とトランプについて知っていた! 300年間、彼らは米国独立戦争を含め、ずっと政治的な問題を回避してきた。しかし今週、彼らの多くは、ドナルド・トランプに投票するために隠棲地を出てきた。それがインターネット上で大いに広まっている。

アーミッシュまで投票するのであれば、トランプの勝利は間違いないのでは。

選挙で贈収賄!?ブルームバーグはバイデンがフロリダで勝利するのを助けるために、重罪犯に数千万ドルを投げうった・・・フロリダでバイデンに投票させるため3.2万人の黒人とヒスパニックの重罪犯に対し、法廷に罰金と費用を1600万$払った。

トランプを支持する民主党議員:トランプは4年間でバイデンの40年間以上に黒人を助けてきた

今年のBLMは、史上最も高額な抗議行動である。アフリカ系米国人のアメフトスター:BLMは、中共から資金提供を受け、民主党に寄付している・・・5/26~6/8の暴動の保険請求額が20憶$になった。1960年代の6つの暴動を合わせても12憶$である。

元プロのアメリカンフットボールスターのウォーカー(Herschel Walker)

(国連総会で)トランプは強硬、習近平は「悔しさを訴える」、世界の構造が徐々に明らかになる

https://www.aboluowang.com/2020/0924/1504728.html

福島氏の記事では、任志強に続く人間が続々出て、中共が内部崩壊するのを望みます。ただ紅二代も特権階級なので、特権を失うのを恐れるかも。良心的中国人が中共を裏切り、情報を米国経由で世界に発信するのが望ましい。特にスパイ活動をしている日本人の名前を挙げてほしい。

記事

(写真はイメージです)

(福島 香織:ジャーナリスト)

「中国のトランプ」といわれるほどの遠慮のない発言、放言で知られる、紅二代(親が革命の功労者)の実業家・任志強(じん・しきょう)は、今年(2020年)2月に習近平を「裸の皇帝」「道化」などと激しく批判し、宮廷クーデターを煽ったともとれる署名原稿を米国発の華字論文サイトに寄稿したことで、およそ半年にわたって身柄拘束されていた。9月22日、その任志強に、懲役18年という重い判決が言い渡された。

任志強は元中央規律検査委員会書記の王岐山の親友という極めて強い政治的バックがあり、これまでは習近平に批判的な態度をとっても党籍剥奪を免れていた。だが、ついに党籍剥奪どころか、懲役18年という69歳の老身にとっては無期懲役ともいえる重い判決を受けたのである。

中国政治の人治性を知る人間からすれば、これは相当激しい権力闘争が背景にあったと想像せざるを得ない。この任志強の判決によって、習近平は党内の紅二代グループと完全に対立したともいえるし、また実業界にも激震が走ったことだろう。

「紅二代」の実業家・任志強(出所:Wikipedia

罪の重さは“宮廷クーデター”未遂に匹敵?

任志強が問われた罪状は4つ、汚職、収賄、公金横領、国有企業人員としての職権乱用である。

通告によれば、任志強は2003年から2017年にわたり4974万元以上の汚職を働き、125万元以上の賄賂を受け取り、6120万元以上の公金を横領し、職権の乱用によって1.167億元以上の損失を招き、うち国家が株主の華遠集団が被った損失額は5378万元以上、任志強が着服した利益は1941万元以上、という。

判決を下した北京市第二中級人民法院(地裁)によれば、任志強はこれら全部の犯罪事実を認め、判決を受け入れることを望んだという。また、違法所得はすべて返納され、懲役18年のほか、罰金420万元の支払いにも応じ、上訴はしないという。

裁判は9月11日から非公開に行われていた。任志強の家族は弁護士を雇おうとしたが、任志強自身がそれを拒否したという。この裁判に伴い、任志強の息子も身柄拘束されたほか、ビジネス界の少なくとも2人以上が、この件に絡んで身柄拘束されていた。

任志強の習近平批判論文は2月に発表され、3月に、身柄拘束が伝えられた。4月末には任志強が絶食して尋問に抵抗したといった噂が流れた。7月になって党籍剥奪の決定が発表され、起訴され裁判で罪が問われることになった。

任志強の周辺の友人らによれば、任志強裁判のために、王滬寧(中央政治局常務委員、宣伝・イデオロギー担当)は専門のタスクチームを立ち上げ、“反党的”な任志強の自白をとり、重罪判決方針を決めた。中国では単純に裁判で罪が決まるわけではないことは当然といえば当然だが、このやり方は、まるで文革時代の江青林彪集団を模倣したかのように見える。

一時、習近平にその忠誠を疑われた王滬寧だが、任志強への重罪判決を主導し、習近平の機嫌をとり、次の党大会の副主席職を狙っている、などといわれている。

習近平がこれまで粛清してきた人物で思い出すのは、元重慶市書記の薄熙来、元政治局常務委員の周永康、胡錦涛の腹心でもあった令計画らで、いずれも無期懲役の判決だった。だが彼らは党内のハイレベル政治家であり、習近平から権力奪取する陰謀を企てたと噂されていた。

ほかには、中国の政治体制の変革を訴える「零八憲章」の起草人の1人で、2010年に中国の獄中でノーベル平和賞を受賞した劉暁波が、「国家政権転覆煽動罪」で懲役11年の判決を下された。また、中国の人権問題を啓発するインターネットサイト「六四天網」の創始者・黄琦は、国家機密漏洩罪と外国に不法に国家秘密を適用した罪で、昨年、懲役12年を言い渡されている。

つまり任志強の“経済犯罪”は、国家政権転覆煽動や国家機密漏洩よりも重罪で、党中央ハイレベル政治家の“宮廷クーデター”未遂に近い罪だということになる。

なぜ再び習近平を攻撃し始めたのか

任志強が身柄を拘束されたのは、2月に発表した習近平を激しく批判する文章が直接的なきっかけであろうが、彼の体制批判、政権批判の発言はそれ以前から物議を醸していた。

2016年2月に習近平がCCTV、新華社、人民日報などの政府系メディア各社を視察したときに、CCTVが「CCTVの姓は党、絶対忠誠を誓います。どうぞ検閲してください」と卑屈な標語を社内に掲げたことに対して、任志強が「人民の政府はいつ党の政府になった?」といった批判をSNSの「微博」上でつぶやいた事件があった。この批判がきっかけで、習近平が中央メディアを使って、自分を毛沢東のように神格化すべくキャンペーンを張ろうとした「個人崇拝路線」は挫折した。一部ではこの事件を、習近平が仕掛けた“プチ文革”が任志強によって10日で挫折したという意味で、「十日文革」事件とも呼ばれた。

任志強は、中国メディアで「反党的」と一斉にバッシングされ、そのバッシングは任志強の親友である王岐山にも及んだ。だが、それでもその時は任志強の党籍は剥奪されなかった。北京市西城区の共産党委員会は任志強を「党の政治規律に違反した」として1年の観察処分に処しただけった。

それから4年、任志強は表舞台から身を引いていた。なぜ任志強は再び、習近平を攻撃し始めたのだろうか。十日文革のときには、党籍剥奪こそされなかったが、かなり激しいバッシングに遭っていたし、後ろ盾の王岐山もすでに現役ではなくなっている。

考えられるのは、党内で任志強に同調し、新型コロナ肺炎の蔓延や、中国の国際社会における孤立、経済悪化の責任を習近平に取らせたいと考える勢力が実は想像以上に存在するということ、そしてその勢力には、王岐山以上のかなりの上層権力者が含まれているのではないか、ということである。

中国内政に詳しい元香港民主党創始者の林和立はアメリカの政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア」の取材にこんな見方を寄せていた。

「任志強がこれほど重い判決を受けたのは、党内の“反習近平派”に対して、“鶏を殺して猿に脅す”(見せしめ)的効果をねらったものだろう。たとえ紅二代であっても、(習近平に逆らえば)罪を逃れられない、と思い知らせる効果を狙ったのだろう」

「習近平はこの1~2年の間、自分に対する批判を行った人間に対し厳しい懲罰を与え続けてきた。彼にとっては劉暁波よりも任志強への懲罰の方が重要だった。これほど判決が重いということは、任志強の書いた一つ二つの批判文章だけが理由ではないと思う。習近平は、彼を党内の反習近平派のメンバーの1人とみなしたのだろう」

内部から続々とあがる体制批判の声

実際、この1年、習近平を公開で批判する体制内人士が続出している。

中央党校の定年教授の蔡霞は「共産党はゾンビ」「習近平はマフィアのボス」と批判し、党籍をはく奪された。彼女はすでに米国に亡命している。米国のヒューストン総領事館が「スパイの拠点」として閉鎖されたのは、内部の中国人職員が米国に亡命した際に持ち出した証拠があったからだといわれている。

また、現在進行形の内モンゴル自治区での第二類双語教学導入(学校での漢語教育強化)への抵抗運動には多くの共産党員、公務員も反対の声を上げている。その中には革命家で政治協商会議副主席も務めたことのある馬文瑞の娘の馬暁力、つまり紅二代も含まれているという。馬文瑞と習近平の父親の習仲勲は親友であり、習近平と馬暁力も幼馴染の関係だ。

9月10日、米国に亡命している元中央党校教授の蔡霞はボイス・オブ・アメリカの取材に「数年前から中国共産党内の紅二代が集まる会食の席では、みな今の共産党政治への反省の話になる。その中には共産党体制に疑問を持つ声もあった」と証言していた。紅二代は、中国共産党内の特権階級、いわば貴族のような扱いであったが、その中から中共の合法性についての疑問が語られるようになったということは、もやは、共産党の寿命が尽きている、ということに他ならない。

紅二代勢力を極度に恐れる習近平

元清華大学政治学部講師の評論家・呉強は「過去の同様の事件と比較すると、任志強はCCTVのカメラの前で罪を認めることはしていない。彼をテレビ上で見せしめにすることはできなかったのだろう」と指摘する。もともと微博で「大V」(大VIP=インフルエンサーとして重要と認定されたアカウント)だった任志強の判決が民間で議論されることを中共中央は避けたかったのではないだろうか。世論も、おそらくは任志強が汚職したとは信じておらず、むしろ同情する声があがるのではないかと習近平側は危惧しているのだ。

任志強の父親は商業部副部長を務めたこともある任泉生だ。王岐山と親密な関係にあり、不動産企業・北京市華遠集団元会長でもある大富豪だが、彼の歯に衣着せぬ発言は大衆に支持されていた。2013年の北京大学での講演会では、彼はこう語っている。「今の中国の現状で、我々の唯一の社会的責任は、ここにいるみんなが、努力して立ち上がり、目の前の壁を倒して、社会民主制度を打ち立てることだ」。

習近平はこうした紅二代勢力によって、自分が権力の座から追い落されることを極度に恐れている。だからこそ、王滬寧らに命じて任志強を何としても重い判決に処し、紅二代勢力全体に対する委縮効果を狙ったのだろう。

だが、任志強一人を牢獄に閉じ込めても、紅二代の反感は抑えむことができるだろうか。紅二代勢力は、実業界、学者知識人界、官僚界、そして解放軍内に幅広くネットワークをもっており資金力もある。

習近平の性格を思えば、こうした実業家や学者、知識人、官僚らを次々と、それこそ文革時代のように粛清していかねば安心できない、ということになる。

今回の任志強事件は、十日では済まない長い“習近平文革”の始まりを告げるものになるかもしれない。

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