2/26The Gateway Pundit<NY Times: CIA Built 12 Secret Spy Bases in Ukraine Waging Shadow War Against Russia Since 2014 – John Brennan Caught in the Middle of It=NYT:CIAはウクライナに12の秘密スパイ基地を建設、2014年以降ロシアとの影の戦争を仕掛けている – ジョン・ブレナンもその渦中に巻き込まれる>
CIAとFBIというのは悪い組織。
日曜日、NYTは、米国諜報機関がウクライナの戦時中の意思決定に貢献しただけでなく、ハイテク指揮統制スパイセンターを設立し、資金提供しており、2年前の2月のロシア侵攻のずっと前からそうしていたという珍しい米国の告白を掲載した。
ゼロ・ヘッジによると、NYTは、このプログラムが 10年前に設立され、3人の異なるアメリカ大統領にまたがっていることを認めた。NYTは 、ウクライナの諜報機関を近代化するCIAプログラムにより、旧ソ連国家とその能力が「今日のクレムリンに対するワシントンの最も重要な諜報パートナー」に「変貌」したと述べている。
ゼロ・ヘッジは次のように報道した。
これは、長年にわたる「厳重に守られてきた秘密」の暴露により、世界が 第三次世界大戦に大きく一歩近づいたことを意味する。重要人物への無人機による直接攻撃を含む最近の一連の石油精製所 とエネルギーインフラ攻撃の有効性に対して主にCIAが責任を負っていることを意味する。
ウクライナ国内諜報機関であるSBUの元長官イワン・バカノフ氏は、「彼ら(CIAとCIAが訓練したエリート特殊部隊)がなければ、我々がロシアに抵抗することも、彼らを倒す方法もなかっただろう」と 語る。
NYTの暴露の主な情報源は、事件に関する主流の「公式」物語を簡単に飲み込みたくない人々にとっては驚くべきことではないかもしれないが、セルヒイ・ドヴォレツキー将軍という名前の最高情報司令官であると特定されている。
明らかに、 キエフとワシントンは現在、 過去10年間隠蔽しようとしてきた深い諜報関係を世界に知ってもらいたいと考えている。
カネコア大王は本日、この口コミで素早く広がるレポートをX に投稿した。
https://twitter.com/i/status/1762199551031787734
https://www.thegatewaypundit.com/2024/02/ny-times-cia-built-12-secret-spy-bases/
2/26Rasmussen Reports<47% Think Democrats May Replace Biden as Candidate=47%は、民主党は大統領候補をバイデンから代える可能性があると考えている>
有権者の半数近くは、民主党が今年ジョー・バイデン大統領に代わる別の候補者を見つける可能性が高いと考えており、元ファーストレディが代替候補者の本命候補となっている。
ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、米国の有権者の47%が、民主党が11月の選挙前にバイデンに代わって別の候補を大統領候補とする可能性が高いと考えており、その可能性が非常に高いと考えている22%も含まれている。45%は民主党がバイデン氏に代わる別の候補者を擁立する可能性は低いと考えており、そのようなシナリオは全く考えられないと考える18%も含まれている。
https://twitter.com/i/status/1761833076311634188
2/27阿波羅新聞網<“小学生”有接班人了?他要当中国主席 宣战“美日德英法”【阿波罗网报道】=「小学生」は後継者になるのか? 彼は中国の主席になって「米国、日本、ドイツ、英国、フランス」に宣戦布告したいと考えている【アポロネット報道】>中国の小学生は入学後に、自分の人生の目標を書き、「18歳で北京大学に入学する」「20歳に月100万元を稼ぐ」「25歳で美人妻を娶る」「30歳に月1億元以上を稼ぐ」「35歳で世界中の美味しいものを食べつくす」「40歳になったら、中国国家主席となり、米国、日本、ドイツ、英国、フランスに対して戦争を起こす」と記した。中国の小学生は、40歳になったら米国、日本、ドイツ、英国、フランスに宣戦布告するだろうと語った。
中共の学校は殆どキチガイ養成所。
https://www.aboluowang.com/2024/0227/2023108.html
2/27阿波羅新聞網<灭绝性灾难!中共在金沙江建坝 防抗议曝光 全面封当地网—中共在金沙江建坝 强迁藏民 专家指危害极大=絶滅性の災害! 中共は金沙江にダムを建設するが、抗議活動の暴露を防ぎ、地元ネットを完全遮断する – 中共は金沙江にダムを建設し、チベット人を強制移住させている、専門家らは極めて危険だと主張>(大紀元特別話題記者徐亦揚)最近、中共はチベット・徳格県の金沙江に大規模水力発電所を建設するプロジェクトを正式に発足させた。 この計画により、地元の多くの寺院といくつかの村が破壊され、地元のチベット人も移住を余儀なくされることになる。 最近、数百人のチベット人が徳格県政府前に集まり抗議したが、警察によって暴力的に解散させられた。
2/26、ドイツ在住の著名な中国の水利専門家、王維洛は大紀元記者とのインタビューで、金沙江は中共の「南水北調」西回りルートの3つの水源の1つであると述べた。中共の水力発電開発計画において、崗拖ダムは金沙江上流域の水力発電開発において特に重要な位置を占めており、中共が必ず実施しなければならないプロジェクトと位置づけられており、厳しい措置を講じても推進しなければならない。
王維洛は、中共による西部における水力発電所の建設は地元にとって極めて破壊的であると述べた。 同氏は、2018年に崗拖ダムのそれほど下流ではないところに、中共が別の波羅水力発電所の建設を計画していたとき、2件の大規模な地滑りが発生したと述べた。 最初の土砂崩れ後に堰塞湖が形成され、金沙江全体がせき止められ、ダムの背後の水位が上昇すると上流の村々が水没する恐れがあり、地元住民は緊急避難を余儀なくされた。
王維洛は、堰堤は石と砂でできていたため、水圧に耐えられず自然崩壊したと述べた。 ダムの決壊後に洪水が発生し、数日後には地滑りが発生し、堰塞ダムが再び堰き止められた。このダムはさらに大きくなり、背後の貯水量が増えたため、中共は緊急に掘削を命じたが、自然の川の勢いで再び洪水が発生し、ダムが決壊した。
「計算によると、このダム決壊の洪水の流れは、金沙江で1万年に一度起こる洪水に匹敵する」と王維洛は述べ、「中共の歴史、あるいは中国の5000年の歴史の中で、歴史上、これは一度も測定されたことがない。特に金沙江の上流域では、1万年に一度起こる洪水が検出されたことがない」と語った。
中共は、安全は気にしないし、人命は尊重せず。
https://www.aboluowang.com/2024/0227/2023015.html
2/27阿波羅新聞網<有大事!法国总统马克龙不排除向乌克兰派出地面部队=大事が起こる! フランスのマクロン大統領はウクライナへの地上軍派遣の可能性を排除していない>フランスのエマニュエル・マクロン大統領は月曜、パリでの欧州首脳会議後、ロシアの戦争勝利を阻止し、ウクライナに地上軍を派遣する可能性さえも排除しないと述べた。
欧州も米国に頼るだけでは駄目。
https://www.aboluowang.com/2024/0227/2023020.html
2/27阿波羅新聞網<史上首次!报复中共 美海警队对中国渔船实施登船检查—美国海警队与基里巴斯海警一道 对中国渔船实施“例行”登船检查=史上初! 中共への報復として、米沿岸警備隊が中国漁船の乗船検査を実施 – 米国沿岸警備隊とキリバス沿岸警備隊が中国漁船の「いつもどおりの」乗船検査を実施>太平洋地域における米国と中共の競争激化を背景に、米国沿岸警備隊と太平洋の島国キリバスの警察は最近、違法操業を目的とした中共漁船2隻の乗船検査を実施した。 同時に、中共は警察協力を行うためにこの戦略的に重要な島国に警察を派遣した。
米国沿岸警備隊グアム地区の報道官は、月曜日(2024年2月26日)メディアへの電子メールで、2/11~16までキリバス警察官が米国沿岸警備隊の船に乗り、法執行活動を行ったと述べた。キリバスの排他的経済水域における規則の遵守を確保するため、中国漁船2隻に対して「いつもどおりの海上法執行活動」が実施されたが、違法操業は発見されなかった。
同報道官は、「キリバス海洋警察と米国沿岸警備隊の双方が乗船作戦に参加した。この協力は、海洋法と良い統治を共同で守るという両国のパートナーシップを浮き彫りにするものである」と述べた。
同氏はまた、キリバス警察が共同で法律を執行するために米国沿岸警備隊の船に乗り込むのは過去10年間で初めてだと述べた。
日本も違法操業を厳しく監視しなくては。
https://www.aboluowang.com/2024/0227/2022969.html
2/26看中国<赵安吉被捞出时车子已被淹超过一个小时(组图)=趙安吉が車から出された時、車は1時間以上水没していた(写真)>報告によると、趙安吉の車がテキサス州中部の農場の池に水没した後、保安官、消防士、その他のボランティアらが救出に奮闘した。現場での救出活動には1時間以上かかった。 水没した車両の上で救急隊員が懸命の努力をしたにもかかわらず、彼女は死亡した。
https://kzg.secretchina.com/news/gb/2024/02/26/1056389.html
2/26看中国<“遍地都是肺癌!”大陆社媒网民一片哀叹(组图)=どこでも肺がんがある!」中国のソーシャルメディアネット民は嘆く(写真)>中国のソーシャルプラットフォーム上のネットユーザーらは「肺がんはどこにでもある!」と嘆き、多くのネットユーザーは新型コロナウイルス感染やワクチン接種が原因だと直接指摘し、「恐ろしすぎ!」と叫ぶネットユーザーもいた。
効かないと言われた中国産ワクチンも悪さをしたとは。
https://kzg.secretchina.com/news/gb/2024/02/26/1056451.html
何清漣 @HeQinglian 13時間
これはツイ友からのツイートに対する私の返信であり、長い間これを公開したいと思っていた。
バイデンと民主党を支持する人は、バイデンの長所をここに列挙することを歓迎する。しかし、相変わらず騙しであれば、例えば民主主義制度の下で誰が選出されたとしても、その方が独裁者よりも優れているというなら、それを家訓として自分の家の家宝にしておいて。 制度は結局、人によって操作される。 …もっと見る
引用
何清漣 @HeQinglian 14時間
返信先:@LnsightsOn
つまり、バイデンと比べて、この3人の利点は、 1、彼らは国益を念頭に置いており、国境の扉を開かず、一日中自国民全員の利益と長期的利益が害されていることを考える;2. 3人ともポリコレの名の下に子供を去勢する運動を行っている人はいない。3.この 3 人の家庭では、少なくとも薬物乱用や近親相姦には関与していない。世界中で米国の第一王子よりもっと低い人を見たことがないように。
トランプが皮肉ったというのは、私は見たことがないが、本当と思う。
何清漣 @HeQinglian 13時間
過去 20 年間の米国での経験が証明している:有権者の 90% が普通の人々である場合にのみ、選挙で社会の中位の水準の人を選出できる。 有権者の40%が社会倫理に違反することに喜びを感じ、労働せず、福祉のダニになってしまうことに誇りを持ち、60%が通常の楽しみとしてマリファナを吸ったら、この社会はオバマやバイデンのような大統領しか選出できないだろう。今日議会議事堂に座っている民主党員はどんな人か? ニューヨーク州とカリフォルニア州で選出された議員はどんな人か・・・もっと見る
数多氏の記事では、専門的なので、少ししか理解できませんが、ロシアの航空優勢は防げるようになったと思います。ウクライナは智恵で武器の不足を補っている。素晴らしい事。
記事
旧ソ連が開発したSAM(地対空ミサイル)システム「S-200」(資料写真、George Chernilevsky, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)
(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)
2月24日未明、1月15日に続き、ロシアの早期警戒管制機「A-50」がウクライナ軍によって撃墜されました。
前回1月の撃墜はアゾフ海上空でしたが、今回は陸地上空に残骸が落下しているため、かなり正確に撃墜位置が判明しています(下のツイートの地図を参照)。また、撃墜時の映像も撮影されています。
https://twitter.com/i/status/1761083036098003107
前回、ウクライナ軍による攻撃手段は謎とされていました。しかし今回は材料が多いため、ウクライナ紙「ウクラインシカ・プラウダ」が報じたように、旧ソ連が開発した旧式ミサイル「S-200」が使用されたのではないかとの推論が出ています。また、ウクライナ情報総局の関係者も、S-200による撃墜だったと発言しています(ただし、情報総局は情報工作も行うので要注意です)。
以下では、判明した事実から、ウクライナ軍によるA-50攻撃手段を推測してみたいと思います。
ロシアによる軍事侵攻が始まって2年となった2024年2月24日、弾薬が不足し外国からの援助が危ぶまれる中、キエフを訪れた西側諸国首脳陣と会談し記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領(資料写真、写真:AP/アフロ)
南東方向に退避していたA-50、ミサイルは少なくとも2発発射
まず、判明している事実関係を整理します。
撃墜地点は、冒頭で紹介した通りロシア・クラスノダール地方のトルドヴァヤ・アルメニヤ村上空で、ウクライナ、ロシアの両軍が対峙する前線から210km程の位置です。
ウクライナ情報総局がテレグラム上で公開した航跡図(https://t.me/DIUkraine/3507)によると、A-50は、前線上空を監視するため、8の字のようなパターンで飛行していました。そして、ウクライナ側からの攻撃を察知したためか、そのパターンを外れ、距離を取ろうとしている途中で撃墜されたようです。
撃墜時の映像を確認すると、赤外線誘導ミサイルを回避するためのフレアを放出しつつ、ほぼ直線的に飛行しています(下のツイートの動画を参照)。
https://twitter.com/i/status/1761080881970647199
上記の8の字パターンから外れ、南東方向に距離をとって退避しているところなのでしょう。
フレアは、赤外線誘導ミサイルにしか効果がないため、恐らく同時にレーダー誘導ミサイルを欺瞞するためのチャフも放出していると思われます。
また、この映像で注目すべきなのは54秒にA-50のかなり後方で爆発が起こっていることです。命中は1分3秒なので、命中の10秒前です。ミサイルは、少なくとも2発発射され、1発が目標後方のかなり離れた位置で起爆したと推定されます。
有力な「S-200使用説」
前線から210kmの距離があるため、既知のほとんどの地対空ミサイル(SAM)では“射程”外となり、攻撃ができないはずです。少なくとも、最近供与されたパトリオットなどの最新SAMでは届かないでしょう。
1月の撃墜でも同様だったので、前回も専門家でさえ首を捻っていました。その時、私は、A-50が回避行動を取らなかったがゆえに撃墜されたのではないかと考え、本来は地上用に使用する対レーダーミサイル「HARM」が使用された可能性を考えていました。ところが、今回、A-50が8の字の周回コースを外れ、距離をとる退避行動を取っていたことが判明したため、別の攻撃手段だったと考えなければなりません。
ロシアは、1月の撃墜時と同様に、ロシア軍SAM部隊による友軍相撃、つまり誤射だと主張しています。もちろん、その可能性もありますし、他にも様々な可能性はあるものの、最も有力と考えられるのは、ウクラインシカ・プラウダが報じたS-200使用説です。
現代の航空機が相手では使い物にならないS-200
S-200は、NATOコードネームでは「SA-5」と呼ばれるミサイルで、名前がウクライナやロシアが現在使用している「S-300/400」と似ていることから分かるように、これらと同じ長射程のSAM(地対空ミサイル)です。
性能や形態など、SAMの世代としては、アメリカや日本が使用していたミサイル「ナイキ(Nike)」相当と言えます。はっきり言って、現代の軍用機が相手では使い物にならない“骨董品”と言ってよいでしょう(2001年に、民間機を誤射により撃墜していた可能性はある)。
そのため、ウクライナ軍も、今般の戦争では対空用途として使っておらず、GPSを搭載する改造を行い、対地ミサイルに転用しています。2023年7月にはロシア西部のブリャンスク州とマリウポリの東80kmほどにあるアゾフ海沿岸のロシアの町、タガンログに撃ち込まれたことが確認されています。
S-200の射程距離はなぜ「長い」のか
そんな“ポンコツ”であるS-200が使われたと言われる理由は、射程距離だけは長いとされているからです。使用するミサイルのバージョンにもよりますが、最大で400kmもの射程があるとされています。
ですが、このS-200の射程に限らず、SAMの“射程”は疑ってみなければなりません。と言うのも、米国の地対空ミサイル「パトリオット」もそのくらいの射程を持たせることは十分可能でありながら、そう言っていないだけだからです。単純に言えば、「ミサイルが飛ぶ距離」と「目標に当てられる距離」は違うということです。
ミサイルなどの投射物を、最も遠くまで飛翔させる方法は、大気圏外まで弾道軌道で飛翔させることです。
地球の大気層、特に飛行機が飛行できる濃密な大気層は非常に薄っぺらです。旅客機は空気抵抗を減らすため高度10kmほどを巡航しますし、高度20kmともなると極めて特殊な飛行機でなければ飛行ができません。ミサイルは容易にこの濃密な大気層を飛び出すことが可能です。宇宙に飛び出してしまえば、空気抵抗がないため長距離まで飛行できるのです。
パトリオットやS-200、それにS-300/400もそうですが、最大速度はマッハ5を超えるくらいです。そして、これは短距離弾道ミサイルの飛翔速度でもあります。つまり、SAMを宇宙まで飛び出させてしまえば、短距離弾道ミサイルと同じように長距離を飛翔することができるのです。
SAMがそうしないのは、大気中を自由に飛ぶ航空機を狙うためです。宇宙空間に飛び出してしまえば、空気抵抗がないため長距離を飛ぶことが可能になりますが、空気がないため方向変換ができません。目標が変針してしまっても追随できないのです。そのため、SAMは飛翔距離が短くなることを承知で大気内を飛翔します。
それでも、長射程のSAMが遠方の目標を狙う際は、弾道軌道に近いトラジェクトリー(飛翔経路)で飛翔します。パトリオットでも同様です。
S-200は、かなり大型のミサイルであるため推進薬も大量に積むことが可能で、遠距離でも機動する能力を確保しやすいミサイルではあります。ですが、最大で400kmを飛翔するとされるS-200は、最大高度が35kmにもなります。アメリカで発見され迎撃に苦労した巨大気球の飛行高度は約20kmでした。35kmは宇宙に近い上層大気です。目標が機動(方向変換など)したらそれに合わせて軌道修正することなどできない弾道ミサイルのようなもの、ということです。
逆に言えば、パトリオットも同じように飛行させれば、短距離弾道ミサイル並に数100km飛行することができます。ただし、目標が少しでも機動したら命中しません。
撮影された動画に映っていたこと
今回、墜落地点は前線から210kmほどでした。S-200のような大型ミサイルは、最前線まで近づけば容易に破壊される目標です。そのため、ある程度前線から離れた位置に配備されていたはずです。
恐らくS-200は、250km以上の距離を飛翔してA-50を撃墜したと思われます。ほとんど弾道軌道で飛翔し、A-50を狙ったはずです。
それを裏付けるものは、撮影されていた動画です。
先に述べたように、A-50は攻撃を受けていることを察知して、距離を取るため南東方向に退避しているところでした。ミサイルが命中する10秒前に、A-50の後方で爆発が起こっています。退避する際は、当然速度を上げたと思われます。ですが、速度を上げない可能性も考えられたでしょう。そのため、ウクライナ側は、A-50が速度を上げた場合と速度を変えなかった場合の2カ所の予想迎撃点に向け、2発のミサイルを弾道軌道に近い経路でミサイルを射撃したのではないかと考えられるのです。
弾道に近い経路で飛翔したミサイルは、空気密度の低い上空では、飛翔経路を変えることができません。落下し、大気圏内に再突入した後で経路を変更しようとしても限界があります。速度を上げなかった場合の予想要撃点に向けて指向されたミサイルは、結果的にはるか後方に落下し、自爆させるしかなかったと考えることができます。
左右に変針した場合についても同様です。もしかすると、変針を考慮し、2発よりも多くのミサイルが発射されていた可能性もあります。
S-200は改造が行われていた?
ただし、S-200が210km以上を飛翔するポテンシャルを持っていたとしても、前述した通りの骨董品ですから、数十kmならまだしも、長射程で射撃して命中させられる能力があるとは考えられません。セミアクティブレーダー誘導方式(地上レーダーや発射母体などミサイル外部にある送信機が目標に照射したレーダー波の反射波をミサイル本体が受信して、目標を追尾する方式)のSAMは、長距離だとミサイルのシーカー(受信専用レーダー)が反射波が弱すぎるので、目標を捉えることが困難なためです。
基本的なセミアクティブ方式SAMは、距離の2乗でシーカーの捉えることのできる反射波の強度が低下してしまいます。鈍重なA-50といえど、チャフも用いて誘導精度を低下させていると考えられるにもかかわらず、210km以上の遠距離で命中させるだけの誘導精度があるとは、本来のS-200では考え難いのです。
となれば、恐らく何らかの改造が行われているでしょう。
終末段階(命中直前)の誘導方式として、S-200本来のセミアクティブレーダー誘導ではなく、発射地点から目標が遠方でも高い反射波の強度が得られるアクティブレーダー誘導か赤外線誘導に改造されていた可能性が大です。また、飛翔経路を最適化(弾道化)している可能性も高いと思われます。そのために、誘導の中間段階は、指令誘導かプログラム誘導に変更されている可能性が高いでしょう。
S-200使用の“物的証拠”と、過去にもあった前例
上記は物的証拠のない推測です、ですが、もしかすると物的証拠になり得るものは確認されています。
S-200が対地使用されていると書きましたが、その際に書いた2件の例の内、タガンログに落下したS-200は、付近に目標となるものがない場所に落下したと言われています。
システムの不具合などでミサイルがそれたと考えられていましたが、もしかすると何らかの空中目標を狙い、命中しなかったものだった可能性も考えられます。タガンログにはロシア空軍の基地があるため、基地周辺を飛行する航空機を狙っていた可能性があるのです。
もし、この「S-200使用説」が正しければ、ウクライナは骨董品を改造して超兵器を造ったことになります。
それは驚くべきことですが、こうした改造は、逆に最新式のミサイルで行うことはできません。改造が失敗する可能性もある上、そもそも改造者がシステムを十分に理解していなければ、改造ができないためです。徹底的に使いこなした骨董品であればこそ、どう改造すれば、どう使えば使える兵器となる可能性があるのか理解できるのです。
実際、同様の例は過去にもありました。1999年、コソボ空爆に参加していた米軍の「F-117」ステルス戦闘爆撃機が、ユーゴスラビア防空軍の「S-125」によって撃墜されています。S-125は、その名前から分かる通りS-200よりもさらに古いシステムですが、ユーゴスラビア防空軍は射撃管制装置を改造し、送信する電波を特殊なものにすることでF-117を撃墜しています。
2022年2月24日の本格侵攻開始から2年が経過し、ウクライナにとっては厳しい戦いが続いていますが、これからも、こうした創意工夫によってウクライナは勝利を目指すでしょう。
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