『父と自分を虐げた毛沢東を理想化する習近平にのぞくヒトラーとの「近似性」 憎んでも憎み切れない相手を「尊敬」してしまうのはなぜなのか』(10/10JBプレス 青沼 陽一郎)について

10/9The Gateway Pundit<President Trump: “We have a Weaponized Department of Justice and F.B.I.” – “Biden Is Turning America into a ‘Police State’”>

CRT等、白人への差別と言い、米社会はおかしくなっている。

President Trump shared the obvious about the destruction of the US. 

President Trump has the courage to stand up to the Biden/Obama Deep State.  We all know it is there.  President Trump calls them out.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/10/weaponized-department-justice-f-b-biden-turning-america-police-state/

10/9The Gateway Pundit<RED FLAG: New Analysis Shows New York State Has OVER 3 MILLION Registered Voters Who DO NOT HAVE Proof of Identity – How Many Other States Face the Same Issue?>

幽霊国民が投票する?日本に置き換えれば、在日中国人・韓国人が投票するようなもの。

Earlier this month, The Public Interest Legal Foundation (PILF), found a whopping 3.1 million New Yorkers – or about 23% of the state’s 13.3 million registered voters – lacked a driver’s license or a Social Security number to prove their identity. These individuals are a combination of dead voters, non-citizens, and those who refuse to provide (or do not possess at all) their documentation to verify.

The PILF study reiterates that states must maintain clean voter rolls in order to conduct fair elections and that Personally Identifiable Information (PII) is a necessary part of that process. However, Democrat-controlled states like New York are steadfastly refusing to do anything to fix the rolls, even as tight political races are coming down to the wire ahead of the midterm elections. Albany, NY, for example, has been one of the most egregious offenders of this, refusing to take any action to clean up its rolls despite mounting public pressure to do so.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/10/red-flag-new-analysis-shows-new-york-state-3-million-registered-voters-not-proof-identity-many-states-face-issue/

10/10阿波羅新聞網<川普吁俄乌赶快谈判:否则恐引发第三次世界大战=トランプはロシアとウクライナに迅速な交渉を呼びかける:さもなければ第三次世界大戦につながる恐れがある>トランプ前米大統領は8日、ウクライナでの紛争を終わらせるためにできるだけ早く交渉を開始しなければ、危機が世界大戦に発展する恐れがあると述べた。トランプはネバダ州ミンデンでの支持者集会で、「今のロシアとウクライナの紛争で、何十万人もの命が失われる可能性がある。今すぐ紛争を終わらせるために交渉しなければ、第三次世界大戦に突入することになるだろう。我々の惑星は終わってしまう」と語った。

さらに、トランプはまた、右派メディアのReal America’s Voiceとの最近のインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻の数ヶ月前にバイデン政権が危険な「発言」をしたと批判し、ロシアのプーチン大統領に行動を起こさせたと考えている。

戦争の調停は難しい。トランプがやればどこを落としどころにするのか?

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813827.html

10/10阿波羅新聞網<美对中国芯片出口管制波及中国在韩、台企业=米国の対中チップ輸出規制は韓国と台湾の中国企業にも波及する>バイデン米大統領は中国へのチップや製造機器の輸出制限を拡大すると発表し、研究機関のトレンドフォースは8日、米国が言及したハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関連するチップを製造する中国IC 設計会社のために、ウェハーファウンドリができなくなる可能性があるとの見解を示した。これが中国メーカーの発展を圧迫し、中国国内の韓国や台湾の工場に波及する。

経済安保の観点から当然。

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813883.html

10/10阿波羅新聞網<找上美国务院!多位美共和党众议员促严查拜登政府允中共警察局纽约设点=米国務省へGO!多くの米国共和党下院議員は、バイデン政権は中共警察組織がNYに拠点を設置することを許可したことで、厳格な調査を求めている>メディアは中共が海外の多くの国で「警察サービスステーション」を設立しているのを絶えず暴露しているため、最近、米国の多くの共和党議員がブリンケン国務長官とメリック・ガーランド司法長官に書簡を送り、この問題について真剣な調査を行うよう求めた。

本ブログの10/7の記事にも中共が世界に展開しているのを載せました。いざというとき暴動を起こす拠点になりそう。日本も厳しく調査しないと。保守派の政治家は動いてほしい。

写真は、NYのチャイナタウンにあるイーストブロードウェイである。中国の福州市公安局の「警僑サービスステーション」は、この通りにある親共華僑グループの「長楽公会」内にある。 (エポックタイムズ)

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813871.html

10/10阿波羅新聞網<大桥遇袭卫星照惊人! 普丁脸丢大了 这群人急喊出招=大橋への攻撃の衛星写真がすごい! プーチン大統領は面子を失う、このグループの人達は行動を求めて叫んでいる>ロシアのプーチン大統領は 7 日に 70 歳の誕生日を迎えたが. 当局はこの段階での慶祝は困難であると考え, 控えめな方法で彼の誕生日を祝いたいと考えていた。意外にも、クリミア大橋爆破事件で指導者の面目を失い、その威力は衛星画像で見ることができ、国内の多くの強硬派も報復を示唆した。

戦争は報復の連鎖になる。どこかで手打ちができないか?

別の記事から取ったもの

https://twitter.com/i/status/1578636142055870464

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813819.html

10/9阿波羅新聞網<重磅!普京已决定使用核武器 “他想带走世界”【阿波罗网翻译报道】=重大!プーチン大統領は核兵器の使用を決定、「彼は世界を道づれにしたい」 [アポロネット翻訳報道]>英国ミラーは6日、プーチン大統領が核兵器の使用を決定したと報じた。次に、プーチンがそれをどのように実施し、国際社会がどのように対応するかである。政治学者で、モスクワ国際関係研究所 [MGIMO] の元教授であるヴァレリー・ソロヴィは、プーチン大統領が金曜に 70 歳の誕生日を祝った際、戦術核兵器の使用を決定したが、クレージーなクレムリンの指導者は死にかけており、彼は世界を道づれにしたいと考えているのを明らかにした。

英国の報道は煽りすぎでは?

https://www.aboluowang.com/2022/1009/1813709.html

10/10阿波羅新聞網<马斯克喊台湾特别行政区 矢板明夫曝特斯拉在上海产量、惊喊“中共出手了”= マスクは台湾を特別行政区にと叫び、矢板明夫はテスラの上海生産量を暴露し、「中共が仕掛けた」と叫ぶ>いつも物議を醸す米国のテスラ CEO であるイーロン・マスクは先日、ロシア・ウクライナ戦争の和平案を考えたことで、ウクライナの批判を受けており、現在、彼は中国と台湾の間の緊張を解決するための計画を提示し、台湾の支配権の一部を北京当局に引き渡し、台湾を「特別行政区」にすることを提案している。この点について、日本の産経新聞の台北支局長である矢板明夫は、中共が舞台裏で行動したに違いないと指摘した。

「だから中共が背後にいるに違いないと思った」。矢板明夫は、マスクが上海工場で生産する自動車は現在、テスラの電気自動車生産全体の 30% から 50% を占めていると分析した。同時にマスクは現在、Twitter買収に向けてあちこちで資金調達を行っており、うまくいっていないとも言われている。マスクの発言は彼の意図に反しており、一時的な効果しかなく、長期的には何も変わらないと。

非常事態にはスターリンクを国防総省管轄にすれば。

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813814.html

10/10阿波羅新聞網<20大稳经济 北京严防“两只灰犀牛”冲撞=20大で経済の安定、北京は「2頭の灰色の犀」の勃発を厳重に警戒>中共第19回7中全会が9日に開かれ、「20大」が最終準備段階に入った。20大の前後に、中国経済は人民元の切り下げ、建物の未完成物件の嵐、ゼロコロナ等、灰色の犀(大きな影響を与える潜在的な危機)が襲ってきており、うまく処理できなければ、もろにぶつかり、経済成長が挫折するので、北京当局者は慎重に対処せざるを得ない。失敗すれば、金融のシステミックリスクに直面することを恐れている。

世界平和のために、バブルは弾けてほしい。

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813825.html

10/10阿波羅新聞網<中国面临的最大问题不是房地产=中国が直面している最大の問題は不動産ではない>中国の通貨政策が、過去20年にわたって米国の景気循環と同期してきた「不可能な三位一体」を守ろうとしてきたことは分かりにくいので、気付いた人はほとんどいない。人民元は米国に直接固定されており、米国は低金利を維持すれば、中共も低金利を維持することができる。

米国は金利を上げてきているが、香港とのペッグ制を止めさせたら?どうすればできるのかは分かりませんが。

https://www.aboluowang.com/2022/1010/1813875.html

何清蓮がリツイート

北明BeiMing @RealBeiMing  7h

転送

(簡単なコメント:両党の理念を分野別で単純化したものは基本的に正確である)

何清蓮 @HeQinglian  9h

姜尚栄のテレグラムメッセージを転送:

【マスクは、米国の国家安全局の調査を受けるよう脅されている。

米国のメディア環境で、スターリンクがウクライナでの活動を中断したことについてヒステリーが続いている。

それはウクライナ人の主な武器と呼ばれている-それがなければ、彼らは前線で崩壊する。

ロシアの利益のために行動しているという新たな非難がマスク自身に降りかかった】

応援する側は最後まで応援しなければならないようである。

https://twitter.com/i/status/1579106550378962944

何清蓮がリツイート

天涯明月刀 @MAGA202101  9h

ビックリ、確かに。

米国の鳥のサンプルは、ビデオのデモンストレーションよりも優れている。

大笑い! 😂😂😂

Elaine Yuより

何清蓮 @HeQinglian  4h

振り返ってみる::

トーマス・フリードマンは、著書「The World is Flat」の中で米国金融格付機関について次のように説明した:私の意見では、今日の社会には 2つのスーパー権力機構があり、アメリカ合衆国とムーディーズ・レーティングである。 アメリカ合衆国は爆弾であなたを壊し、ムーディーズはあなたの債券評価を下げることであなたを壊す。私を信じて、時々、どちらが恐ろしいかは誰にもわからなくなる。

何清蓮 @HeQinglian  58m

絶望的な欧州人は世界最古の暖房用燃料に戻る

https://bloomberg.com/news/articles/2022-10-08/firewood-demand-is-surging-as-europeans-return-to-world-s-oldest-fuel

冬が近づき、欧州での薪の需要は数倍に増加している。フランスの木材価格は、1 トンあたり 600 ユーロとほぼ倍増した。ハンガリーは木材の輸出を禁止し、ルーマニアは薪の価格を 6か月間制限した。薪ストーブの需要も顕著に増加している。販売会社の社長によると、注文は 4 倍以上になったという。

ブルームバーグ.com

絶望的な欧州人は暖を取るのに世界最古の燃料に戻る

ガス不足のせいで薪の需要が急増する「昔に戻った」。

何清蓮 @HeQinglian  1h

タイのメディア:ロシアに対する制裁、東と西は異なる https://rfi.my/8o3F.T

ASEANの持ち回り議長国として、米国、ロシア、中国の首脳間の会合を促進する希望を捨てていない。バイデンは以前、孫娘の結婚式のため、年末にアジアで開催される一連の首脳会談を欠席すると主張していた。しかし、ASEAN 諸国は積極的に外交資源を利用して、バイデンに変わるのを求めている。

——世界は米国がウクライナの主人であることを知っている。

rfi.fr

バンコクコラム — タイのメディア:ロシアへの制裁、東西で調和していない。

ロシア・ウクライナの戦争が西側とロシアの関係を徐々に冷やしてきたように、インド、中国、ミャンマー、他の多くのアジア諸国はロシアの石油とガスから利益を得ている。タイの元国家安全顧問は、今年末の国際情勢の展開は楽観的ではないと判断した。

何清蓮 @HeQinglian  4h

米国企業の仕事は記録的な速さで中国から米国に戻っている。

https://wsj.com/video/china/FD16913B-0AE8-427B-8438-7D9178BA124B.html

米国企業は今年、中国、東南アジア等の地域から 35 万人の雇用を米国に戻すと予想されている。その理由は、米中貿易戦争での関税の高騰、ウクライナ戦争や新型コロナウイルスの流行によるサプライチェーン危機である。 しかし、企業は機械による自動生産にも目を向けるため、米国のブルーカラー労働者にとっては良いニュースばかりではない。

米国企業の仕事は記録的な速さで中国から米国に戻っている。

wsj.com

青沼氏の記事では、習近平がヒットラーのように父親から虐待されていたとは思えません。遠藤誉氏によれば、習の父親は鄧小平の讒言により収監されたのだから、習の小さいときに親子で暮らした時間は短いはず。父親の鞭のPTSDは関係ないと思います。

習は父を追いやった鄧小平を否定したくてしょうがないというのが伺えます。それで、毛を超える権力を握り、誰も逆らえなくなってから、鄧路線を否定するようになるかもしれません。長老たちが死ぬのを待つのでは。台湾侵攻もリスクを冒すことなくやらないかもしれません。そう願いたいですが・・・。

習近平の中共とプーチン・ロシアが自国民から拒否されるのが理想ですが。

記事

国慶節の前日となる今年9月30日、北京の人民大会堂での祝賀会で乾杯のグラスを掲げる習近平主席(写真:AP/アフロ)

(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)

中国の指導体制を見直す5年に1度の中国共産党大会が10月16日から開かれる。習近平国家主席が異例の3期目に入ることは確実とされ、党トップの総書記、軍トップの中央軍事委員会主席をあわせた主要3ポストをそのまま継続すると見られる。

さらには、警察や検察、裁判所などを統括するトップの党中央政法委員会書記の人事に側近をあてるとも見込まれ、権力集中の1強体制ができあがる見通しだ。

毛沢東に並ぼうとする習近平

しかも、習近平には党大会で「人民の領袖」の称号が与えられると香港紙が報じている。「領袖」とは、建国の父とされる毛沢東が「偉大なる領袖」と呼ばれたことに倣うものだ。その上、党の最高規則にあたる「党規約」を改正して、「習近平思想」の文言を加えるとの見方もある。

すでに5年前の前回大会で「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」という指導思想の名称が盛り込まれていて、これを変更するというものだ。党規約に明記された個人名のついている「思想」は「毛沢東思想」のみ。いずれも、習近平の権威が毛沢東に並ぶことを意味する。

15年前の党大会で、突如として政治の表舞台に現れ、10年前にトップに立ってからは「毛沢東の再来」と持て囃され、本人も毛沢東を理想と掲げている。まさに本懐を遂げつつあると言える。

だが、ここでひとつ疑問が浮かぶ。習近平の生い立ちをたどると、毛沢東は彼の父親を失脚させ、裕福だった少年時代を一瞬にして不幸のどん底に貶めた張本人だ。そのまま青春時代も、地方の寒村で穴ぐら暮らしの極貧生活を送らされている。いわば、憎むべき相手だ。それがなぜ、彼の理想となり、その姿にとって代わろうとするのか。

習近平とヒトラーにうかがえる幼少期の心の傷

習近平は1953年、北京で生まれる。父親の習仲勲は28年に共産党に入党し、毛沢東と共に革命戦争を戦っていた。49年の中華人民共和国建国の翌年には、北京で中国共産党の宣伝部長を務め、59年からは国務院秘書長兼副総理(副首相)に就く。近平も北京にある共産党中央幹部の子息のための幼稚園、小学校へと通っていた。いわば革命第二世代のエリートだった。それが62年になると仲勲が失脚する。毛沢東により、それから16年間にわたって監禁されてしまう。

1962年に撮影された毛沢東とその妻・江青のツーショット(写真:Collection J.A. Fox/Magnum Photos/アフロ)

9歳だった近平も中南海の家を追われ、母親も河南省の労働改造所(強制労働所)に送られる。そこから路頭に迷ったままの生活を送り、やがて66年になると、毛沢東による文化大革命がはじまる。この時、毛沢東の指示によって、教育を受けた都会の「知識青年(知青)」を地方の農村地域に送り込み、思想改造と肉体労働に従事させる「下放」が実施されたが、習近平も69年に最年少の知青として、陝西省にある梁家河という寒村に送られている。

私がこの村を訪れたのは、習近平が国家主席に就任したあと、いまから7年前のことだ。

かつては長安と呼ばれた古都・西安から、日本の新幹線にそっくりの高速鉄道に乗り込み、北に2時間20分。終着駅の延安に到着する。そこからさらに車で約2時間。山間部と谷間の道を時速100キロほどで走り抜けたところで、切り立った山肌の間を細く流れる河川に沿って登ると、ようやくその小さな村に辿り着いた。

しかも、まだ10代の習近平が暮らしたのは、その切り立った山肌にある洞窟の中だった。「窯洞(ヤオトン)」と呼ばれるその“家”は、トンネル型にくり抜いた穴ぐらを板1枚の玄関で塞いだだけのものだった。村民から借りた窯洞での生活は、同じく下放した青年が多い時で6人が寝起きしていたという。

この穴ぐらの生活でとにかく蚤に悩まされて困ったことを、習近平は当時の手紙で伝えている。いうなれば、収容所送りのような生活だった。この辺境の地で、地元の人々の推薦を受けて清華大学に入学するまでの7年間を過ごしている。

そんな習近平にとっての転機は、1976年の毛沢東の死だった。それと同時に文化大革命も終焉し、16年間の監禁生活を経て父親の仲勲が復権する。

折からの鄧小平の改革開放政策を後押しし、78年には広東省の第二書記となり、79年に省長となって、80年には深圳、珠海、汕頭、厦門の4都市を経済特区にしていく。このうち厦門の副市長に85年になったことから、習近平の今日に至るまでの出世街道がはじまっている。

そうすると、毛沢東の文化大革命と個人崇拝を否定した鄧小平にこそ、理想と憧憬を抱いてよさそうなものだが、むしろ自身と家族を苦境に追いやった毛沢東に自分を重ねようとしているところに、疑問が湧くのだ。

その謎を解く鍵はヒトラーにある。――そういえば大胆に聞こえるかも知れないが、もう少し角度を変えて私見を述べれば、習近平とヒトラーに共通するのは複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)の介在だ。

父親に鞭で叩かれて育った「総統」

複雑性PTSDは、虐待を受けた子どもに典型的に現れることがずっと指摘されてきて、ようやく2018年に世界保健機関(WHO)の認定する「国際疾病分類」の第11回改訂版(ICD-11)で、正式に国際的診断基準に認められている。

アドルフ・ヒトラーについての文献は多いが、その中に被虐待児としてのヒトラーを綴ったものがある。父親のアロイス・ヒトラーは二面性を持った人物で、官吏として社会的な体面を保つ一方で、家庭では短気で怒りっぽい性格から妻を萎縮させ、意のままにならない子どもたちには暴力を振るっていたとされる。

それもカバ皮の鞭で叩きのめす。総統になったヒトラーは秘書たちに、父親が自分に加えていた暴力について繰り返しこう語っていたという。

「まだはっきり覚えているがね、母が部屋の外に立って心配そうにのぞいていたよ。私は一打ごとに父といっしょになって数えたものだ。私が誇りで顔を輝かせながら、『お父さんは僕を32回もお打ちになったよ』と知らせにいったとき、母は私の頭がおかしくなったと思ったものだ」(アリス・ミラー『魂の殺人』より)

これは少年時代のヒトラーが冒険小説の中に「痛みを外に表さないのは勇気ある証拠」という文章を見つけ、それから殴られても声を出さないと決めたという、そのエピソードを前提に語っている。父親の暴力の恐怖と苦痛、過酷な父親のイメージすら自分の中に取り込んだこと、母親はこの暴力に介入することもなく、自分を守ってくれない無力と絶望が、この言葉には含まれている。

夜中にたびたび大声を上げながら目覚めたヒトラー

総統になったヒトラーは不眠症だったといい、護衛の秘書たちは彼が夜中に「ひきつけるような大声」をあげて目覚めることもあったと証言している。父親の暴力によるトラウマの後遺症と分析する専門家もいる。

暴力にさらされて育った子どもは、成長して筋力が増すと、周囲を暴力で支配しようとするようになる。その犠牲者にかつての虐げられた自分を見出し、これを圧殺することで弱い自己を排除しようとする。児童虐待に走る親に、当人も親からの児童虐待を受けた者が多いことは、すでに知られているとおりだ。

そこで起こるのは、憎むべき対象であるはずの親の姿に、自ら似た姿になっていくことだ。虐待を受けた年齢が低いほど、自分の中の怒り(攻撃性)や、他人からの攻撃に対する不安を調節する能力が低下する。そのため、親の攻撃性に直面しながら育った子どもは、どうしても攻撃的になる。

言い換えれば、犠牲者が加害者になる道をたどる。その際、迫害者の親のイメージは分割され、そのパワーの部分は神格化され、憎悪の部分は他者に転嫁される。児童虐待が生み出す複雑性PTSDの症例の中には、「加害者の歪んだ信念を採り入れる」「加害者を理想化する」という傾向があることも研究報告されている。

習近平の強権的体質、幼少期の体験が影響か

ヒトラーが歴史に残したことはあらためるまでもないが、習近平のここまでの足跡を顧みれば、自らを虐げた相手を理想化していることは間違いない。そして、その強烈な体験からして、複雑性PTSDを抱えているとしても不思議ではない。

神格化されたパワーは、毛沢東も果たせなかった中国統一、すなわち台湾侵攻に向かう。米国との対立の構図からしても、それまで隠していた攻撃性がここへきて露見している。

「虎もハエも叩く」として、汚職の取り締まりを強化、政敵を排除したことは、憎悪の転嫁だったのかも知れない。まして、国連によって繰り返し指摘される新疆ウイグル自治区に置かれた収容所と人権迫害は、ヒトラーを彷彿とさせる。しかし、習近平の野望はそれだけだろうか。

「中華」の意味するところは、「世界の中心に咲く華」だ。中国が世界の中心でなければならない。権力が一極に集中したところで、毛沢東と違うところがあるとすれば、習近平は世界第2位の経済力と世界に対峙できるだけの軍事力を手中に収めることができる。そこに、毛沢東といより、ヒトラーに重なる影を見てしまうのは、私の幻影だろうか。

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