『中国はこれでもフェイクと言い張るのか? 「新疆公安文書」流出の衝撃 膨大な写真と資料でウイグル人「ジェノサイド」の実態が明るみに』(5/26JBプレス 福島香織)について

5/25The Gateway Pundit<Trump Will Still Speak at NRA Convention, Says ‘America Needs Real Solutions and Real Leadership in This Moment’>

米国は不正選挙ができないようにするのが、国内政治の最優先事項では。でも民主党が不正をする政党なので立法府は纏まらない。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/05/trump-will-still-speak-nra-convention-says-america-needs-real-solutions-real-leadership-moment/

5/24The Daily Mail<Henry Kissinger tells Ukraine it should give Russia territory to try to find a peace deal – as Zelensky insists Putin has ‘no interest in talking’>

  • Former US secretary of state told conference that Ukraine should accept terms
  • The 98-year-old added if they don’t begin negotiations there will be ‘upheavals’ 
  • He said it would be ‘fatal’ for the West to get swept up in ‘mood of the moment’
  • President Zelensky gave speech opening four-day Davos summit in Switzerland 
  • Summits will become pointless because ‘brute force does not talk it kills,’ he said
  • Russia has been banned from the conference, in latest sign of Putin’s isolation 

キッシンジャーが言う「ウクライナのロシアへの領土割譲(“現状の境界線で”とは、ロシアが戦争で奪った土地を含む?)」ではウクライナも西側も納得しないでしょう。

https://www.dailymail.co.uk/news/article-10847579/Henry-Kissinger-tells-global-elite-gathered-Davos-Ukraine-Russia-territory.html

5/26阿波羅新聞網<美中期选举五州初选揭晓 川普为最大赢家=トランプは5つの州の中間選挙予備選で最大の勝者である>

現職女性下院議員マージョリーテイラーグリーンは、5/24の予備選挙でジョージア州の第14議会地区の共和党予備選挙で勝利した。写真は、2022年5月20日の選挙活動でグリーンが話しているところ。

火曜日(5/24)、米国の5州が予備選挙を行い、トランプ前大統領は選挙に参加していないが、彼の影響力はいたるところにあり、彼が支持した候補者は高い勝率を示した。

トランプのこれまでの最大の負けは、彼が支持する元上院議員のデイビッド・パデューが、ペンスの支持を受けた現職のジョージア州知事ブライアン・ケンプに負けたことである。トランプ支持の州務長官の候補も現職の州務長官に敗れた。

しかし、共和党予備選挙では、トランプ支持の候補者の大多数が勝利した。

報道官:トランプ支持の候補者は「巨大な勝利」を勝ち取る

ドナルド・トランプ前大統領は、2022年5月1日にネブラスカ州グリーンウッドで開催された高速道路キャンペーン集会で支持者に演説する。

トランプの報道官、テイラー・ブドウィッチは火曜日に、今週の予備選の結果でも、再びトランプの影響力を示したと述べた。

「トランプ大統領はあらゆるところで勝利を続けており、彼が支持した候補者にとってもう1つの大きな勝利の夜である。明らかに2022年以降、米国人はトランプ大統領のリーダーシップと政策を回復し、一致団結している」

もう1つのまばゆい新星は、アーカンソー州知事の共和党指名を勝ち取った元WH報道官のサラハッカビーサンダースである。サンダース(39歳)はトランプの支持と裏書を得ており、前知事の娘で、3人の子の母親は11月の本選挙で簡単に勝つことが見込まれている。

現職のアラバマ州知事ケイ・アイビーは8名の予備選挑戦者を打ち負かし、決選投票を避けるのに成功し、共和党の知事指名を勝ち取った。77歳のアイビーは2期目を目指している。

トランプが支援したテキサス州司法長官のケン・パクストンは、テキサス州公有地委員のジョージ・P・ブッシュからの挑戦を打ち負かした。

5月18日の時点で、トランプ支持の候補者の96%が予備選で勝利した。ちょうど今年、トランプの支持は先月オハイオ共和党上院議員候補JDヴァンスに大きな勝利をもたらし、ペンシルベニア上院議員候補で有名な医師であるメフメットオズがレースをリードしている。

ジョージア:これまでのトランプの最大の負け

共和党の知事候補であるブライアンケンプは、2022年5月24日にジョージア州アトランタの予備選挙夜会で講演する。ケンプは予備選挙で元米国上院議員のデイビッド・パデューを破った。彼は11月本選挙に2期目知事を目指して出馬する。

ジョージア州知事と州務長官のトランプ支持の候補者は、火曜日の予備選で敵に敗れた。

2020年に不正選挙の調査を拒否したとしてトランプから批判されたジョージア州知事ケンプは、パデューを簡単に打ち負かした。

ケンプは11月にジョージア州知事を賭けて、民主党の候補者ステイシーエイブラムスと対戦する。

ケンプは火曜日の勝利パーティーで支持者に、予備選でパデューに勝利の後、民主党の候補者エイブラムスとの本当の戦いは始まったと語った。

「我々の戦いはまだ終わっていない。今夜、我々の州の魂のために戦い、ステイシー・エイブラムスが我々の知事や次期大統領にならないようにしないといけない」と彼は言った。

パデューはケンプの勝利への支持を表明した:「私はちょうど知事に電話し、彼を祝福した」、「私はブライアンケンプを支持する・・・明日の朝、あなたは私が仕事に行くのを聞くだろう・・・ステイシーエイブラムスがジョージアの次の知事にしないことを確保するために」

また、トランプによって批判されたのは、ジョージア州務長官のブラッド・ラフェンスパーガーで、トランプの支持を受けた挑戦者であるジョディ・ハイス下院議員を破った。

元サッカースターのハーシェルウォーカーは火曜日にジョージア共和党上院予備選挙で勝利し、11月には現職の民主党上院議員ラファエルワーノックと対戦する。

ウォーカーは、MAGA(Make America Great Again)派と共和党エスタブリッシュメントから支持された珍しい候補者である。彼は共和党予備選挙でトランプと上院の少数党指導者ミッチ・マコーネルの支持を得た。

ジョージア州のルーシー・マックバス下院議員は、予備選挙でキャロリン・ブルドーを破り、ジョージア州の第7議会地区の民主党候補者になった。

ブルドーは、ジョージア州の選挙区割り見直しで中間選挙の最新の犠牲者となり、マックバスが彼女の元の地区を離れることを余儀なくされ、ブルドーと対決した。穏健な民主党の「Blue Dog Coalition」のメンバーであるブルドーが負けたのは、議会で穏健な下院民主党の力を弱めるだろう。

アーカンソー:トランプの元報道官が知事の指名を勝ち取る

元WH報道官のサラ・サンダースは、アーカンソー州の共和党予備選挙に立候補している。

トランプ政権下のWH報道官であるサンダースは、アーカンソー州の共和党予備選挙で勝利した。

選挙の早い段階でトランプに支持されて、サンダースは、2015年から州知事を勤め、任期の制限のために再選できない現職のアサハッチンソン知事の後任を望んだ。

3人の子の母親であるサンダースは、2017年から2019年までトランプ政権でWH報道官を務めた。サンダースの父、マイクハッカビーは、1996年から2007年までアーカンソー州の第44代知事を務めた。

サンダースは11月の本選挙でクリス・ジョーンズと対戦する。クリス・ジョーンズは他の民主党の候補者を打ち負かして指名を勝ち取った。

サンダースは簡単に勝つことが見込まれており、その時点で彼女はアーカンソーの歴史の中で最初の女性知事になる。

アーカンソー州の現職の上院議員ジョン・ボーズマンもトランプに支持され、共和党の指名を勝ち取るために他の数人の挑戦者を打ち負かした。

ボーズマンの政治キャリアは2001年に始まり、米国下院の特別選挙で勝利して以降、その地位を維持している。彼は2010年に初めて上院に選出された。

ボーズマンはアーカンソー州の古参上院議員であり、州の議会代表団の団長である。

テキサス州:トランプ支持の司法長官が勝利

テキサス州司法長官のケン・パクストンは火曜日に勝利し、11月の選挙で彼の地位を守るために戦いを続けるだろう。写真は、2021年7月11日の保守政治活動協議会(CPAC)でのパクストン。

テキサス州司法長官のパクストンは火曜日に州の土地委員ジョージP.ブッシュからの挑戦を首尾よく打ち負かした。これは、ブッシュの政治王朝の最後のメンバーが間もなく失業することを意味する。

パクストンの勝利は、再選を求めるパクストンを支持したトランプの勝利でもあった。

共和党下院議員のマージョリー・テイラー・グリーンは火曜日に、共和党エスタブリッシュメント支持の女性実業家ジェニファー・ストラハンからの予備選挑戦を斥け、共和党の指名を勝ち取った。

ストラハンは、共和党ユダヤ人連合や、ビル・カシディー上院議員などのワシントンD.C. エスタブリッシュメントの支持を受けた。しかし、彼女が真っ赤なジョージア州北部地区でトランプに支持されたグリーンに勝つには十分ではなかった。

アラバマ州:77歳の現職知事アイビーが勝利

アラバマ州知事のケイ・アイビーは、5/24に共和党の知事指名を勝ち取った。写真は2019年3月8日、アイビーはアラバマ州ボーリガードの竜巻の影響を受けた地域の視察で、米国大統領ドナルドトランプとファーストレディメラニアトランプに同行した。

現職のアラバマ州知事ケイ・アイビーは8人の予備選挑戦者を打ち負かし、決選投票をうまく避け、共和党の知事指名を勝ち取った。

2017年にロバート・ベントレー前知事が辞任した後、アイビーが知事に就任した。彼女は2018年に最初の選挙で勝利し、4年の任期を得た。

77歳のアイビーは、2回目の予備選挙を目指しており、11月に民主党予備選の勝者と対戦する。

ケイティ・ブリットと米国下院議員のモー・ブルックスは、6月にアラバマ州の上院共和党の決選投票に出馬する。

決選投票の勝者は11月に民主党の候補者と対戦し、引退する共和党上院議員のリチャード・シェルビーの後任は誰であるかを決定する。

ブリットはシェルビーの元首席補佐官であり、アラバマ州商業委員会の元リーダーである。ブルックスはアラバマ州北部出身の6期務めた国会議員である。

キャシーワーナースタントンは、共和党支持者の多い地区と見なされているアラバマ州北部の第5議会地区の民主党の指名を獲得した。

ワーナースタントンは、民間企業に移る前は、連邦政府のコンピューター専門家であった。彼女は秋の選挙で共和党の候補者と対峙し、上院議員を目指して辞任したモー・ブルックス下院議員の後任を目指す。

ミネソタ州:政治新入生エッティンガーが民主党予備選挙で勝利

元ホーメルフーズのCEO、ジェフリーエッティンガーは、亡くなったミネソタ州下院議員のジムヘイジドーンの残りの任期で、民主党予備選挙に出馬した。

エッティンガーは政治新人であるが、彼の資金はライバルをはるかに上回り、ミネソタ大学法学教授リチャード・ペインターを含んで、相手を打ち負かした。ペインターは、ジョージW.ブッシュ大統領の下でWH首席倫理弁護士であった。

彼は8月9日の特別選挙で共和党予備選挙の勝者と対峙し、2月に癌で亡くなったヘイジドーン下院議員の任期を終える。

ミネソタ州南部は、ロチェスターとマンケートを除いて、ほとんどが田舎で農業地域であり、共和党に傾いている。

共和党の2人の候補者、ジェレミーマンソン下院議員と、USDA農村開発の元ミネソタ州局長であるブラッドフィンスタッドが共和党員の間で群を抜いているが、2人の投票の差は非常に近く、投票率は共に37%、わずか数百票で、恐らく再集計となる。

https://www.aboluowang.com/2022/0526/1753413.html

5/26阿波羅新聞網<泽连斯基曝与普京会面条件:“回到现实世界吧”=ゼレンスキーはプーチンとの会談の条件を明らかにした:「現実の世界に戻る」>今日(25日)のCNNの報道によると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は火曜日の現地時間に次のように述べた:「彼らは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「別の現実バブル」から抜け出し、真の世界に戻ったときにのみ話すことができるだろう」

ゼレンスキーは、両国間の交渉の第一歩として、ロシアは軍を撤退すべきであり、ウクライナは「すべての領土が回復する」まで戦うと。いつ終わるかは予想できません。

https://www.aboluowang.com/2022/0526/1753383.html

何清漣 @HeQinglian 10h

ソロスの言う「我々の文明」の外延を明確に説明すべきである。

ソロスの文明は、LGBTQI +マリファナ(麻薬を含む)+ BLM(アンティファ)+国境の必要のない移民(人口の大置換)+グリーン+ワクチンパスポート+社会主義+取消文化である。

この文明はソロス家と極左に委ねられ、良く楽しんでいる。正常な米国人はそれを必要としない。

引用ツイート

jiang shangrong  @JiangShangrong  17h

‼️‼️ ️ソロス‼️‼️

ジョージ・ソロスは、世界経済フォーラムのディナーで「我々の文明を救うためにプーチンを打ち負かす」ことを発表論文の中で呼びかけた。

「我々の文明はこれ(世界的な軍事衝突)で生き残ることができないかもしれない。生き続けるための最良、そしておそらく唯一の方法は、できるだけ早くプーチンを倒すことである」

‼️とうとうプーチンが誰と戦っているのかが分かる!

https://t.me/JShangrong

何清漣 @HeQinglian 9h

「グリーン」という言葉に2字(能源=エネルギー)欠けていることがわかったので、それは「グリーンエネルギー」に修正する。

福島氏の記事で、中共の嘘がまたバレました。一体誰がハッキングしたのか、なぜロシア・ウクライナ戦争中に発表したのか興味があります。でも中共は「フェイク」として突っぱねるでしょう。国連人権高等弁務官のバチェレに、核心に迫る部分は、武漢のWHO現地調査と同様、絶対に見せないでしょう。見せれば、中共はナチ以上のことをしていたのを認めることになりますので。

日本政府や国会(特に親中派議員)と日本企業(ユニクロを筆頭とする親中企業)は中共にも経済制裁が課せられる可能性が出てきたことを真剣に検討すべき。円安の今のうちに、中国にある日本企業の工場を戻すべきでは。ロシアや中国で生産していて、ESG企業とかSDGs企業とか名乗る資格はないはず。よくよく考えるべき。

日本も中共に奴隷の平和を求めればウイグル人以上の待遇(以前の戦争の恨み)になることは覚えておいたほうが良い。

記事

新彊ウイグル自治区における警察のウイグル人取締り演習を撮影した写真。共産主義犠牲者記念財団ホームページより

(福島 香織:ジャーナリスト)

米NPO「共産主義犠牲者記念財団(Victims of Communism Memorial Foundation)」上級研究員のドイツ人ウイグル問題研究者、エイドリアン・ゼンツが5月24日、多くの国際メディアと協力して、中国共産党によるウイグル人迫害の新たな証拠となる公安内部の文書や写真を集めた「新疆公安文書」を公表した。

新疆公安当局のシステムに対する第三者のハッキングによって流出した機密文書、政策文書、スピーチ原稿のほか、2800以上の収容者の写真、2万3000人以上の収容者データ、30万人以上の個人データ、収容施設における警察の活動や武器などの膨大な写真、情報がまとめられたファイルだ。

この新たな資料から、新彊におけるウイグル人ジェノサイドが習近平総書記の肝いりの指示であることも判明した。強制収容施設から逃亡しようとするウイグル人に対する射殺命令、殺人許可なども含まれており、想像を超えるすさまじさに国際社会が震撼している。

ジェノサイドであることが一目瞭然

手錠と足かせをつけられて頭に黒い袋をかぶせられた男がこん棒をもった警官に連行される写真、銃を構えた迷彩服の武装警官が物々しく警備する鉄檻の施設・・・。そして年端も行かぬウイグル人少年少女から老人までの強制収容者の顔写真・・・。新疆警察文書には、新彊で今世紀最大規模の民族ジェノサイドが侵攻中であることの膨大な証拠が集められていた。

折しも国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレの調査チームが訪中するタイミングだった。中国当局はバチェレの眼をごまかそうと周到な準備を整えていたようだが、それをさせまいと、誰が見ても隠しおおせないほどの証拠を白日の下にさらした格好だ。

この新疆公安文書は、新疆ウイグル自治区カシュガル市コナシャハル県とイリ州トクス県の公安局のサーバーに第三者が進入して取得し、ゼンツに提供されたものだという。

ざっと見ただけでも、看守や警官は、ウイグル人を従順にさせるために殺害することも許可されていることや、再教育施設の非人道的な状況などがわかる。施設内部や収容者の取り扱われ方を示す写真も多くあり、この地域で行われていることが、人権侵害といった生ぬるいものではなく、民族の殲滅を目的としたジェノサイドであることが一目でわかるだろう。

これまで、ウイグル人弾圧に関する内部文書のリークは多々あった。多くは、ウイグル官僚が良心に基づいて人づてに海外に流出させたものだが、今回のものは地域の警察内部のネットワークに保存されている内部資料であり、量、質とも桁違いである。

「抵抗者」の殺害を容認

リークされた文書には、2018年6月18日の前新疆ウイグル自治区書記の陳全国の内部講話原稿も含まれていた。ここで彼は、強制収容所において「五防(トラブル、逃亡、地震、火災、感染の予防)を、ひとつとして失敗してはならない。誰であっても、このコントロール監視を逃れようと思えないように、何重にも防衛線をしき、鉄壁で囲み、それでもアクションを起こすなら(コントロールから逃れようとするならば)発砲せよ」と語っている。

そしてさらに「軍警兵民は気を緩めることなく、誰であれボトムラインに触れる者には攻撃を加え、7.5暴動(2009年7月5日のウルムチ騒乱)を二度と繰り返すな。誰であれ戦を挑む者は先に斃し(落命させ)、後で報告せよ」と、ウイグル人の「抵抗者」に対しては殺害しても事後報告でよい、としている。

また、2017年5月28日の演説稿によれば、陳全国はいかにも正義に満ちたような語調で、あたかもウイグル人を、もとよりすべて極端な危険犯罪分子であると見なしているような表現だ。

「特に海外から帰ってきた奴は、見かけたら捕まえろ。重罪犯扱で処理せよ。まず手錠をかけて、袋を頭にかぶせよ。克州の公安局は深刻な過ちを犯している。キルギスタンから帰国した奴をウルムチで拘留して数日観察したところ安全だったのでカシュガルに連行したが、カシュガル空港でそいつの荷物からナイフが出てきた。なぜ荷物をしっかり検査しなかったのか。・・・彼は犯罪分子だぞ、犯罪分子に慈悲をかけるとは、人民に対する犯罪だ・・・」

また、文書の中に、再教育施設における室外活動中の逃亡予防についての指示書があった。「7人で警備し、そのうち2人が銃を持つこと。逃げ出そうとしたらまず言葉で制止し、警告に従わねば威嚇発砲し、それでも言うことを聞かないようなら銃殺せよ」とある。威嚇射撃の後は、足を狙うとか、そういう中間の対応はなく即銃殺なのだ。

習近平の直接的な関与が明らかに

陳全国が行った演説原稿(2018年6月18日)には、中央政府と習近平自身がこの大規模なウイグル人強制収容キャンペーンに直接的に関わっていることが触れられている。

陳全国は趙克志の講話を総括する形で、「趙克志同志の重要講話は、習近平同志を核心とする党中央の党による新彊統治方略を体現し、総書記の指示と要求を体現している。我々は真面目に学習し貫徹し、思想と行動を総書記の新疆統治方略の上で統一させよう・・・」と語っている。趙克志の2018年6月15日付けのウルムチでの演説原稿もリーク文書に含まれているが、そこでも習近平の直接指示の発言が引用されている。

「習近平同志はこう言っている。新疆の任務は全国の大局に関わる問題である。新彊という1つの地域の事情ではない。全党・全国のことなのだ」

また陳全国は内部講話で、「4つの打破」をパーフェクトに行えた、と祝意を評している。「4つの打破」とは、ウイグル人の根源を打破し、血統を打破し、関係を打破し、起源を打破する、という意味だという。これを民族の遺伝子を抹殺すること、すなわちジェノサイドといわずして何と言おう。

ちなみに、習近平に忠実にウイグル・ジェノサイドの陣頭指揮を現場でとってきた陳全国は、2021年12月、突然書記を解任された。米国などからウイグル・ジェノサイド関与の官僚として制裁対象に指定されたことや、ウイグル人弾圧に関わる内部文書リークの責任問題が関係あるとみられている。趙克志も突然、2021年11月、公安部の書記を解任されている。こちらは孫力軍失脚との関係が取り沙汰されている。

とても「再教育施設」とは呼べない

この「文書」の大きな意義は、大量の写真資料が明らかになったことだろう。

強制収容された人たち2884人の顔写真資料は、最年少が15歳の少女、最年長は73歳の老人だ。収容者が手錠や足かせをつけられて迫害されている写真や、強制収容キャンプにおける警官の安全保障演習で、大型の武器などを見せつけるように使い、武力を誇示している様子の写真などもあった。その武器装備を見るだけでも、とても「再教育施設」と呼べるものではないことがわかる。

これら写真の撮影場所は、内部講話資料などから、高度警戒収容地であるようだ。収容されている人たちが、中国当局が言うような「自ら希望して研修を受けに来た人たち」ではないことは、写真の怯えた表情からわかるだろう。

共産主義犠牲者記念財団のアンドリュー・ブレムバーグ主席は「中国当局はずっとウイグル・ジェノサイドを西側のフェイクニュースであると言い続けてきたが、中国当局の方がウソをついていたことが、この『文書』で証明された」と言う。「国際社会はすぐに具体的対抗措置をとり、中国のこうした暴力の責任を追及しなければならない」と訴えている。

収容施設内部の状況が生々しく明らかに

多くの国際メディアが、ゼンツと歩調を合わせて、同日にこの「文書」について報道した。BBCはサイト上に特別ページをつくり、収容者の顔写真2884人分すべてが閲覧できるようになっている。

英国在住のウイグル人人権活動家で「ストップ・ウイグルジェノサイド」のCEOであるラヒマ・マハムトは、「これまでは、幸運にも収容施設から生還できた人たちの話を通してしか収容施設の内部状況を知ることができなかった。またこれまで表に出てきたのは施設の外観や上空からの衛星写真のみだった。だが今回の流出写真によって収容施設内部の状況が生々しく明らかになった」と指摘した。

国連人権高等弁務官のバチェレは5月23日から広州経由で新疆ウイグル自治区を調査に訪れている。中国はすでに準備万端で、彼女が目にするのは共産党体制で平和に自由に暮らすウイグル人の暮らしぶりだろう。だが、それは中国共産党の演出による架空のウイグル人社会でしかない。ゼンツのこのリポート発表を受けて、国連の専門家たちが、どこまで中国共産党のこのごまかしを打ち破り、真相に迫ることができるかも注目されることになった。

ウイグル・ジェノサイド問題をおそらく最も長期間取材しつづけてきた米メディア「ラジオ・フリー・アジア」は、世界ウイグル会議の報道官、ディリシャの次のようなコメントを引用している。

「中国政府は、ウイグル人というだけでテロリストとみなし、任意に逮捕し判決し、処刑し、ジェノサイドを遂行している(ことが新疆公安文書からわかる)。ウイグル人は日常の中で自由を失い、危険に直面している。国連に特別会議を開いてもらい、ウイグル危機について討論してほしい。もし国連人権理事会が何も対応できないなら、なんら存在意義はない」

動き始めた国際社会

国際社会もすでに動き始め、英国外相、ドイツ外相らが相次いでこの新証拠をもとに中国を非難し、王毅外相に調査を行うよう要請した。

英国のリズ・トラス外相は今回の「文書」発表を受けて、「新疆地域における中国の人権侵害のこうした詳細は衝撃的であり、ぞっとするような迫害である」と表現。改めてバチェレ国連人権高等弁務官の訪中への関心を示した。

トラスは「中国には、国連人権高等弁務官にパーフェクトで制限のない新疆における実地調査を許可し、現地の実情を徹底的に評価できるようにしてほしい。今週の彼女の訪中に強い関心を寄せている。もし彼女が新疆地域を自由に動けないようであれば、これは中国が新疆で行ったことを隠蔽しようとしているということに他ならない」と語った。

この日、英国下院では緊急弁論が開かれ、超党派で英国政府に、ウイグル問題について中国に対してさらに一歩進んだ対応をとるように求めている。

またドイツのベアボック外相は5月24日、王毅外相とのオンライン会談で、「人権は国際秩序の基盤であり、ドイツは世界でこれが守られるよう関与する」と述べ、「人権侵害に関する衝撃的な報告と新たな証拠」(新疆公安文書)について「透明性のある調査」を要請した。

さて日本政府は、いまだウイグル・ジェノサイドを認めていないし、対中制裁にも積極的でないが、果たしてこのままでよいのか。いまだ新疆コットンや新疆ウイグル自治区製の太陽光パネルなどに恋々としている企業も、改めてこの問題を考えてほしい。

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