『韓国経済は明るい展開が見えず、縮小均衡に向かう恐れが濃厚な理由』(1/14ダイヤモンドオンライン 真壁昭夫)について

1/16日経<中東危機はアジアの災い 米国の関与が低下すると 本社コメンテーター 秋田浩之

戦争の一歩手前までいった米国とイラン。高まった紛争の危険は、簡単には緩みそうにない。イランでは旅客機撃墜へのデモも燃えさかっている。

中東を大きな山に例えれば、その地表はいま、乾ききった状態にある。トランプ米大統領とイランに戦争するつもりはなくても、小競り合いから引火し、止めようがない山火事になる恐れがある。

歴史を振り返ると、そのようにして始まった全面戦争は少なくない。第1次世界大戦は、オーストリア・ハンガリー帝国の皇位継承者の暗殺が引き金になった。かつて日中を泥沼の戦争に引きずり込んだきっかけも、1937年、盧溝橋で起きた発砲事件である。

この教訓は、いまの中東にも重なる。エネルギーの高騰、テロの連鎖、難民の流出……。中東戦争に火が付けば、世界がこうむる直接の影響は計り知れない。

気がかりなのは、この危機が続けば、米国主導の秩序の衰えが、アジア太平洋でも一層、速まりかねないということだ。現秩序のもとで成長してきたこの地域の国々は、こちらの危険に真剣な注意を払う必要がある。

すでに3つの良くない兆候が出ている。第1に、米国は中東に軍を増派し、駐留させざるを得なくなった。強大になる中国に対応するため、米国はこれまで10年以上にわたり、中東、アフガニスタンから撤収し、アジア太平洋に注力しようとしてきた。

ブッシュ政権は空母6隻と潜水艦の60%を太平洋に振り向けると決定。オバマ政権はオーストラリア、フィリピンへの駐留を始めた。トランプ政権もインド太平洋戦略をかかげ、この流れをくむ。

だが、中東危機が和らがなければ、この戦略は行き詰まってしまう。米軍は昨年末に750人、1月3日には3000人超の中東増派決定をすでに強いられた。

米軍のアジアシフトが遅れれば、将来、東・南シナ海をめぐる米中の軍事バランスが中国側に優位に傾きかねない。そうなれば、政治面でもアジア太平洋における中国の影響力が広がるだろう。

トランプ政権の元高官によると、国防総省や米軍はこうしたシナリオに陥らないよう、イラン攻撃論に一貫して異を唱え、対中戦略を優先しようとしてきた。昨年9月に辞任した対イラン強硬派のボルトン大統領補佐官とは、しばしば意見が対立したという。

第2に心配なのが、緊迫する朝鮮半島への影響だ。イラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長をおびえさせ、危険な挑発を抑えやすくなるとの見方がある。

しかし、そうした効果はあったとしても、差し引きすれば、今回の危機によって北朝鮮の非核化はさらに難しくなったと思う。

まず、同司令官が殺害されたことで、金氏は「核を持たなければ、暗殺されかねない」との不安を深めたはずだ。核を絶対に手放さないという決意を一段と強めたにちがいない。

金氏は一方で、トランプ氏が1月8日の演説で米側に死傷者が出なかった点を評価し、イランに軍事力を使わないと明言したことにも着目しただろう。

軍事挑発しても米国人の死傷者さえ出さなければ開戦の心配はない……。トランプ氏の言動からこんな結論を導いたのではないか。

米国の気力と体力が中東にそがれれば、北朝鮮は一息つき、核・ミサイル開発の時間を稼ぎやすくなる。イランと北朝鮮は長年、秘密裏にミサイルや核開発の協力を進めてきたとされる。中東に通じた米安保専門家の間には今後、両国によるそうした協力が一層、強まるとの観測もある。

アジア太平洋への影響は、軍事面だけにかぎらない。より深刻なのは、この地域における米国の政治力へのダメージだ。

アジアは多様なようで、実は、イスラム圏が広がっている。世界のイスラム教徒の約6割がアジアに住み、東南アジアでは人口の4割を占める。とりわけ、インドネシアは国民の9割、マレーシアは6割がイスラム教徒だ。

米国による中東危機が長引けば、イスラム教徒による反米・嫌米感情が広がり、米国の影響力はさらに衰えかねない。

実際、マレーシアのマハティール首相は1月7日、ソレイマニ氏殺害について「国際法への違反」である、とおおっぴらに批判した。東南アジアのイスラム教徒はシーア派のイランとは異なり、スンニ派が主流だ。それでも「米国vsイラン」の構図になれば、怒りは米側に向かうとの見方が多い。

約20年に及ぶ米国の中東、アフガニスタン戦争で、アジアのイスラム圏では米国への反発がくすぶっている。この潮流は中国が影響圏を広げるのを助けている。

米ピュー・リサーチ・センターが05~18年、インドネシアで実施した世論調査によると、09年と10年をのぞき、米国への好感度は毎年、中国を下回った(12年は実施せず)。マレーシアでも似たような傾向がみられるという。

「東南アジアのイスラム圏にはもともと反米のDNAがある」。東南アジアの外交当局者はこう警告し、米国の中東介入を憂える。

大統領選が熱を帯びれば、トランプ氏の視野はさらに狭くなるだろう。中東危機がアジア太平洋に負の化学反応を起こす危険についても、この地域のリーダーが彼に伝えていかなければならない。(以上)

やはり、悪の枢軸の中共・イラン・北朝鮮が連携して悪事を働こうとしているのでは。中共は何としても太平洋に自由に出られるようにしたい。日本も手に入れたい。その前に台湾を手に入れたい。中共が台湾に手を出す前に、北とイランの体制チエンジを斬首作戦、民主化運動で図っていく必要があります。何度も言っていますが敵国の元首を国賓待遇にするのは愚か。

1/15Fox News<Sen. Marco Rubio: Pelosi’s Trump impeachment delay failed – Senate will hold open and evenhanded trial>
https://www.foxnews.com/opinion/sen-marco-rubio-pelosis-trump-impeachment-delay-failed-senate-will-hold-open-and-evenhanded-trial

1/16希望之声<众议长佩洛西宣布7名众院弹劾代表 誓让川普“抹不掉污点”= ペロシ議長は、7人の下院議員を弾劾代表と発表 トランプに「拭えない汚点を残す」ことを誓う>米国下院議員ナンシー・ペロシは1/15(水)、7人の民主党議員がトランプ大統領の上院での裁判に弾劾代表を務めると発表した。

7人の弾劾代表には、下院情報委員会委員長であり、委員会の弾劾調査のほとんどを指揮したアダム・シフ、下院司法委員会委員趙であるジェラルド・ナドラーが含まれる。ナドラーは弾劾の条項を起草した。

ペロシはまた、下院民主党コーカスの議長でニューヨーク選出のハキーム・ジェフリー、コロラド州民主党下院議員のジェイソン・クロウ、フィル・デ、フロリダ選出の民主党下院議員バル・デミングス、テキサス州選出の民主党下院議員シルビア・ガルシア、カリフォルニア州選出の民主党下院議員ゾーイ・ロフグレンを代表に選んだ。

上院は、必要な手続き上の措置を講じた後、早ければ来週火曜日(1/21)に弾劾裁判に入ると予想されている。上院多数党院内総務および共和党上院議員のマコーネルは、「共和党は無罪判決に至ると考えている」と述べた。 「それはウクライナの政策や軍事供与資金とは何の関係もない。それはずっと露骨な党派性行動であった」と彼は言った。

1/16日経によれば、上院の弾劾裁判では下院の証人以外の新たな証人は呼ばないとのこと。ボルトンもハンター・バイデンも密告者も呼ばないで、早々に無罪で打ち切りとなるのでは。

https://www.soundofhope.org/post/331243

1/16看中国<美首任太空军军令部长宣誓就职 已与100+国签协议(图)=最初の米国宇宙軍司令官が宣誓、任務に就く 100以上の国と協定を締結した(図)>ジェイ・レイモンド提督は1/14(水)にWHで正式に宣誓し、アメリカ史上初の宇宙軍司令官(宇宙作戦指揮官)になった。

レイモンドは2019年12月20日に宇宙軍の第一責任者を務め、トランプ大統領が“国防授権法”に署名し、正式に新軍を発足させた 。

「宇宙軍は侵略を止め、究極の高度をコントロールするのに役立つだろう」とトランプは先月署名したNASAで語った。

レイモンドはインタビューで、宇宙軍と新しく加入したチリとフィンランドは新しい宇宙データ共有協定に署名したことを明らかにした。

「私はそれを非常に誇りに思っている」とレイモンドは言った。 「すでに、100か国が米国と“宇宙ッ情勢感知”協定に署名している。したがって、我々の仕事はこの2カ国にも拡大しており、今後も作業が続くと思う」と。

https://www.secretchina.com/news/gb/2020/01/16/919869.html

1/15阿波羅新聞網<霸气:美军大量装备“空中国王”飞机 部署日本韩国支持亚太战略=覇気:米軍は「King of the Air」機を大量に装備 アジア太平洋戦略をサポートするために日本と韓国用に配備>C-12Cは、Aタイプの航空機で使用されていたPT6A-38エンジンをPT6A-41に置き換えた。C-12Dは、「King of the Air」A200CTに基づいて改造され、貨物ドア、ビルトイン貨物エレベーター、ポンツーン着陸装置を備えている。 C-12Fは「King of the Air」B200Cに基づいて改造され、2人の乗組員と8人の兵士を運ぶことができ、1,050 kgの物資を運ぶことができる。 C-12Jは「King of the Air」1900Cに基づいて改造されており、2人の乗組員と19人の兵士を乗せることができ、米空軍装備司令部および太平洋司令部に装備されている。

https://www.aboluowang.com/2020/0115/1396569.html

米国宇宙軍とC-12の配備のニュースは日本にとって嬉しいニュースです。

1/16阿波羅新聞網<日媒:美加强施压台积电 要求在美制造军用晶片=日本のメディア:米国はTSMCに米国で軍用チップを製造するよう圧力を強めている>米中貿易戦争は徐々に緩和されたが、ハイテク戦争は止まっていない。情報筋は、「米国の軍事サプライチェーンが中共の干渉を受けないように、米国は台湾のTSMCに米国で軍事チップを製造するよう圧力を強化した」ことを明らかにした。

日経新聞は1/15本日、TSMCは米国のF-35戦闘機で使用されるチップメーカーであり、中国の華為の主要なチップサプライヤーでもあると報道した。 多くの情報筋は、米国は台湾のTSMCに米国で軍事チップを製造するよう圧力を強化したと言っている。

中華民国政府高官は、TSMCの戦略的および技術的重要性により、米国は同社が米国で軍事用チップを製造することを望んでおり、国家安全保障の観点から、米国は譲歩するつもりはないことを明らかにした。 業界筋はまた、先週末の台湾総統選挙の前に、米国当局者がセキュリティ関連の問題についてTSMCと意思疎通を図ったと述べた。

TSMCは外省人が創始した会社ですが、純粋に経済的な算盤を弾いて、米国に付くか、中国に付くかの判断を迫られるでしょう。中国につくことはないと思いますが、心配なのは機密が中国に漏れることです。たとえ米国で生産したとしても。

https://www.aboluowang.com/2020/0116/1396657.html

真壁氏の記事では、韓国経済に明るさは見えないと。それはそうで、味方につける国を間違えているのだから当たり前です。日米中北とも文在寅を信用していないのだから。うまく行くはずがない。

ウリジナルに象徴されるように、自己評価過大の民族で、実力もないのにやたら背伸びしたがるのは欠点ですが、その自覚がない。慰安婦や応募工の問題で、嘘をついていることが、ボーっとしている日本人にも段々知られてきているので、メデイアや反日団体が騒ごうと昔のような、彼らに有利な扱いはしなくなってきています。アホな経営者だけがまだ韓国に未練を残しているだけでしょう。

記事

Photo:PIXTA

2020年韓国の金融市場は不安定な展開になっている

 2020年初以降、韓国の金融市場は不安定な展開になっている。韓国ウォンは弱含みで推移しており、株価も外部要因に振れやすい動向を続けている。海外投資家の多くが、韓国経済の先行きを慎重に見ているようだ。

 韓国内外の経済状況を見ると、今のところ、短期間で同国経済が大きく混乱する可能性は低いだろう。特に、昨年後半以降、5G関連の需要の高まりなどを受けて、サムスン電子の業績悪化に一服感が出ていることは重要だ。サムスン電子の業績動向は、韓国経済に無視できない影響を与える。同社の業績拡大は、韓国の景気持ち直しの主な原動力となってきたといえる。

 ただ、サムスン電子は競争の熾烈化に直面している。半導体市況が持ち直したとしても、同社がこれまでのように業績の拡大を実現し、シェアを高めることができるとは限らない。

 また、韓国国内では、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の進めた経済政策が失敗したことが大きな問題になっている。足元で雇用環境は改善せず、デフレ懸念が出ている。海外情勢に関しても、中国経済の減速、米中の貿易協議の動向、中東の地政学リスクなど不確定要素が増大している。

韓国企業が重視してきたわが国との関係も、どのように修復に向かうか不透明だ。その状況に危機感を強める韓国の企業経営者は増えている。やや長い目で見ると、韓国経済がこれまで以上に厳しい状況を迎える可能性は否定できない。

厳しさ増す韓国の内外経済環境

 現在の韓国は、国内外の不安定な環境に直面している。その中、韓国は世界的な低金利環境などに支えられ、何とか景気の悪化を回避している状況と考えられる。

 まず、韓国にとって海外経済の動向は軽視できない。韓国経済は外需に大きく依存しているからだ。端的に、輸出が増えるか否かが、韓国の生産・投資・消費を左右する。すでに、中国経済は成長の限界を迎えた。それは、中国の需要に依存してきた韓国の輸出を減少させる主たる要因になる。

 米中の貿易交渉の先行きも不確定だ。米中の摩擦が激化すれば、世界的に設備投資が落ち込むなどし、韓国の輸出には下押し圧力がかかりやすくなる。米国はIT先端分野での中国の台頭に危機感を強めている。そのため、米国の2020会計年度予算では人工知能(AI)などのテクノロジー強化が重視された。また、米国は中国に圧力をかけ続けるべく、2018年7~9月に発動した対中制裁関税の引き下げを見送ったままだ。

 一方、中国は国家資本主義体制の維持と先端分野での覇権を目指して、補助金政策を重視し、ファーウェイなどの経営を強力に支えている。状況としては、米国が中国に圧力をかけるほど、中国は先端分野での競争力を高めている。これは韓国にとって大きな脅威だろう。

 韓国国内では、文大統領の経済運営が失敗してしまった。文氏は政府の力で所得を押し上げ、それを消費の増加と企業の業績拡大につなげようとした。さらに、文政権は法人税も引き上げ、社会福祉の財源などを確保しようとした。

 しかし、文大統領の思惑とは逆に、最低賃金の引き上げによって中小の事業者の経営は悪化した。雇用の削減に踏み切る企業は増加し、経済格差は拡大傾向にあるとみられる。企業の活力を引き出すのではなく、抑圧してしまうような政策は主要国の経済運営の発想とは実に対照的だ。このように考えると、韓国経済が自力で回復を目指すことは期待しづらい。

韓国経済とシリコンサイクルの重要性

 そうした中、韓国の経済にとって見逃せない回復の兆しが出つつある。それは、5G通信サービスの拡大などに支えられ、世界のシリコンサイクル(半導体の需要サイクル)に底打ちの兆候が出ていることだ。過去、シリコンサイクルが下げ止まり、底打ち期待が広がるとともに、韓国の景況感も上向くことが多かった。

 これは、韓国最大の企業であるサムスン電子の業績動向と照らして考えるとわかりやすい。過去、サムスン電子の業績の落ち着きは、韓国経済が成長を目指すうえで重要な役割を果たしてきた。近年の韓国の景気循環を振り返ると、消費者信頼感、輸出、製造業の景況感などは、同社の業績動向と強く連動していることがわかる。

 例えば、2017年秋口、サムスン電子の株価が最高値圏に達する中、消費者信頼感なども一気に上向いた。サムスン電子1社の業績は、韓国経済の成長だけでなく、マインド、生産活動などに決定的な影響を与えるといえる。

 2019年10~12月期、サムスン電子の営業利益は市場参加者の予想を10%程度上回った。ICチップの価格は徐々に底を打ち、サムスン電子の業績悪化には歯止めがかかりつつあるようだ。その他、“ギャラクシーノート10”や5G通信基地関連の売れ行きも好調だった。過去の景気循環をもとに考えると、サムスン電子の業績が落ち着くと、韓国の景気下振れ懸念はいくらか解消される可能性はある。

 ただ、今回も過去と同じ展開になるとは限らない。まず、サムスン電子を取り巻く競争環境は激化している。特に、中国企業の競争力はすさまじい。サムスン電子にとって中国は上得意先から競争上の脅威になりつつある。左派政権下、サムスン電子がかつてのように政府からの強力なサポートを得ることも期待しづらい。

 また、「韓国は半導体以外の産業を育てられなかった」と半導体産業への過度な依存に懸念を示す経済の専門家もいる。サムスン電子ですら、半導体、スマートフォンに次ぐ新しい収益の柱を育成することは難しいようだ。

楽観できない韓国経済の先行き

 長めの目線で考えると、徐々に韓国では経済成長率が低下し、状況によっては大挙して資金が流出するなど、かなり厳しい状況を迎える懸念は排除しきれない。

 半導体産業以外の業種に目を向けると、韓国企業を取り巻く事業環境は楽観できない。2019年、韓国の大手自動車メーカー5社の販売台数は前年から3.8%減少した。現代自動車などは2020年の販売動向に関しても慎重だ。左派政権下で激化する労働争議、内需の落ち込みなど、先行きの懸念材料は多い。

 より安定し、自由度の高い操業環境を目指して韓国から海外に事業拠点を移す企業も増えるだろう。その背景要因として、中国の需要後退と過剰な供給能力による低価格競争の激化、韓国における少子高齢化による労働コストの高まりと人手不足などがある。

 すでに、LGディスプレイやサムスンディスプレイは韓国国内での液晶ディスプレイ生産を縮小している。企業の海外進出が増えれば、内需の厚みを欠く韓国経済において、雇用や所得環境は一段と冷え込むだろう。

 同時に、世界経済の不確定要素も増えている。イランと米国の関係悪化を受け、原油価格には上昇圧力がかかりやすい。原油価格が上昇傾向をたどると、徐々に世界全体でインフレ懸念が高まり、金利に上昇圧力がかかる。低金利環境は世界経済を支える重要な要素だ。中東情勢の緊迫感の高まりを受けて世界経済の先行き不透明感が増せば、外需依存度の高い韓国経済の減速懸念が高まり、これまで以上のペースで資金が流出することも考えられる。

 不確定要素が増大傾向にある中、韓国の企業が自力で成長に欠かせない新規事業を育成することは口で言うほど容易なことではない。人口減少に伴い、韓国国内での投資は減少していく。総選挙を控え、文政権が企業寄りの政策運営に真剣に取り組むなど、経済改革が進む展開も想定しづらい。

 こうした状況が続くと、徐々に韓国経済は縮小均衡に向かう恐れがある。市場参加者にとって、韓国経済の明るい展開は想定しづらい状況が続きそうだ。

(法政大学大学院教授 真壁昭夫)

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