8/3The Gateway Pundit<PELOSI SHORT-CIRCUITS: Starts Babbling Nonsense in Taiwan about ‘President’ Benjamin Franklin as Biden Regime Taunts China into World War III (VIDEO)>
民主党は、認知症患者はバイデンだけでないと。
https://twitter.com/i/status/1554846870630965249
8/3The Gateway Pundit<EXCLUSIVE: Reporting Issues Identified in the Middle of the Night in GOP Governor’s Race in Arizona>
ペンスは古い政治家だから自分も不正選挙をしてきたので、2021年1月6日にバイデンの大統領認定を拒否できなかった疑いを小生は持ちました。それでアリゾナ州知事選でも同じことが行われたのでは。
8/4阿波羅新聞網<川普呛裴洛西访台“疯了” 怒揭她惊人问题=トランプはペロシの台湾訪問を「クレイジー」と呼び、怒って彼女の驚くべき問題を暴露する>NYポストは、米国下院議長のナンシー・ペロシが台湾に到着した後、ドナルド・トランプ前大統領が彼女を「クレイジー」と呼び、ペロシが大統領だったのは「すべてを台無しにする」ことだと主張したと報じた。
トランプは2回の大統領弾劾が失敗したように今回も失敗すると思っている様子。
https://www.aboluowang.com/2022/0804/1784700.html
8/4阿波羅新聞網<白宫如何看佩洛西访台?台前避表态 幕后很不满=WHはペロシの台湾訪問をどう見ているのか?訪台前は表明を避けたが、舞台裏では大不満>
ナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問と、その後の台湾海峡情勢の変化は、各界から大きな注目を集めている。訪問が終わりに近づき、ブルームバーグは水曜日に、公的にも私的にもペロシの訪問に対するWHのアプローチは、実際には非常に異なっていたと報道した。英国のFTのこの記事の暴露は、7 / 28の アポロネットの王篤然首席評論員の分析を裏付けるものであった。さらに、王篤然 の分析は、Financial Times の暴露よりも先を行っていた。
王篤然評論員はFTにペロシ訪台を漏らしたのはエリック・スオルエル民主党下院議員(中共女スパイの方芳と懇ろになったことで有名)ではと疑っている。
https://www.aboluowang.com/2022/0804/1784839.html
8/4阿波羅新聞網<华春莹呛美国官员“缺乏历史知识”!网友1句话回呛=華春瑩 は、「歴史的知識の欠如」のために米国当局者を非難した! ネチズンは一言で答えた>ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問は世界中で激しい議論を巻き起こし、中国外交部の華春瑩報道官は本日(3日)の定例記者会見で司馬光の名言を引用し、「人々の病は歴史を読まないことである」と答えた。記者の質問に対して、彼女はこの文章を「歴史的知識を欠いている」米国の役人に送ると述べたが、却ってネチズンからは「あなたの歴史には天安門事件が含まれているのか?」と嘲笑された。
本当に共産主義者というのは歴史が分かっていない。まあ、中国の歴史は捏造の歴史だから仕方ない部分もあるが。
https://www.aboluowang.com/2022/0804/1784658.html
8/4阿波羅新聞網<袁斌:“纸老虎”吓唬真老虎的把戏=袁斌:「張り子の虎」が本物の虎を怖がらせる劇>ペロシが台湾に到着する前、中共は策を弄し、怒鳴ったり、厳しいことを言ったりして、本物の虎のように振る舞ったが、米国は非常に控えめで、中共を恐れているかのように隠し立てしているように見え、張り子の虎の印象だった。意外なことに、結局、米国は中共の脅迫をまったく真剣に受け止めず、ペロシは普通のように台湾に到着し、本物の虎であった。しかし、中共の厳しい言葉は実現されておらず、単なる口の大砲であり、これは「張り子の虎」である。半日の大騒ぎの末、中共の脅迫と脅威は、本物の虎を怖がらせるための「張り子の虎」のトリックに過ぎない。
世界は今回の事件で、中共は「張り子の虎」というのが分かったでしょう。
https://www.aboluowang.com/2022/0804/1784812.html
8/4阿波羅新聞網<复盘一下胡锡进这些天都说了什么(图)=胡錫進の最近の発言を振り返る (写真)>8/2、「中国は強さを手に持ち、道徳を刃とし、我々には完全に成算がある」
胡錫進は、今こそ自信を強め、わが党と政府を信じ、人民解放軍を信じるよう呼びかけた。中国の主権と領土保全はペロシによって覆すことはできず、特に彼女の訪問に協力する台湾当局は大きな代償を払わなければならず、民進党当局を支持する島内の独立勢力も代償を払うことになる。
中共から自由世界へデカップリングすると考え、台湾の半導体輸出もやめればよい。
https://www.aboluowang.com/2022/0804/1784837.html
8/3阿波羅新聞網<拉拢中共?台海如爆大战 俄罗斯:愿军援中国=中共を丸め込む?台湾海峡は大戦爆発のようなもの ロシア:喜んで中国に軍事援助する>台湾海峡で戦争が勃発し、中共が軍事援助を含めて要請すれば、ロシアはそれを拒否できず、中共は少しの利益を得るだろう。どんな利益があるかメディアの分析によると、中共は、今の米ロ関係とロシア・ウクライナ戦争において、ロシアにより多く、より強力な支援を提供できるということである。
習は反習派の動きもあり、現段階でロシアを支援できないでしょう。
https://www.aboluowang.com/2022/0803/1784588.html
8/3阿波羅新聞網<打脸赵立坚!菲律宾渔民捞起百公斤重“长征5-B”火箭残骸=趙立堅の顔を平手打ち!フィリピンの漁師が100kgの「長征5号B」ロケットの残骸を拾う>フィリピン沿岸警備隊は 2 日、スールー海北端のミンドロ島沖で長さ 3 メートル、幅 2 メートル、重さ 100 キロのロケット弾の破片を漁師が回収したと主張する写真を公開した。外見や文字から判断すると、中国が7/24に発射した「長征5号B」のキャリアロケットで、中国外交部の声明の「大部分が焼けて危険ではない」を叩きのめした可能性がある。
中共の言うことは殆ど嘘と言える。
https://www.aboluowang.com/2022/0803/1784571.html
何清漣がリツイート
牛楽吼 @niulehou 10h
アリゾナ州知事共和党予備選で勝利したカリ・レイクは、トランプの最も忠実な盟友であり、2020 年の不正選挙に対する最も鋭い批判者である。
現在、真の勇敢な戦士は女性であり、中国と同様、米国の男性は去勢されている。
欧州の男性は最も去勢されている。
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引用ツイート
カリ・レイク・ウォールーム @KariLakeWarRoom 14h
これはまさに、@KariLake が選挙に勝ったことを知った瞬間です。
何清漣 @HeQinglian 10h
各位、フリードマンの記事で最も重要なメッセージは次のとおり:中国は無人機の最大の生産国の 1 つであり、プーチンの軍隊はそれを必要としているが、北京はサリバンとの合意に従い、それを提供していない。彼の懸念:今度は北京が怒って、それを提供するかもしれない。
NYTは、両国の情報機関が見る必要があるものである。
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引用ツイート
何清漣 @HeQinglian 22h
フリードマンの分析:「ある米国の上級役人は、バイデンは個人的に習近平国家主席に、ウクライナ戦争でロシアを支持すれば、中国はその 2つの最も重要な輸出市場である米国とEU を閉鎖するリスクに直面するだろうと語った。(中国は世界でドローン技術について最も強大な国であり、ドローンはプーチンの軍が今最も必要としているツールである)」
https://cn.nytimes.com/opinion/20220802/nancy-pelosi-taiwan-china/
何清漣 @HeQinglian 3h
3つの引用を読んで、少なくとも2つはIQを欠いており、私のツイート圏には非常に多くの愚か者がいることがわかった。米国のバイデンは、トランスジェンダーで国民の身体を傷つけ、中国の洗脳教育は人々のIQを傷つけるとしか、私は言えない。
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何清漣 @HeQinglian 6h
中国は誤って口の大砲の力を信じすぎている。
米軍はこの時点で台湾を訪問するのはタイミングが良くないと考えていたが、数日後に態度が変わった。米国国防長官がペロシに会って安全サポートの提供を申し出、ジョン・カービーNSC報道官が7/29に、中国がペロシの訪問の可能性に対する軍事的対応を準備しているという「具体的な兆候」はないと述べた。
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fortune.com
ペロシ代表団がアジアに向かう中、中国は台湾の近くで実弾演習を行っている。
米国下院議長のナンシー・ペロシがアジアに到着する準備をしている間、中国は土曜日に台湾海峡で実弾軍事訓練を行った。
何清漣 @HeQinglian 6h
ペロシが台湾に行く前に、RFIは8/4に風を放つよう命じられた。中国の準備は8/4にしかできなかったので。しかし、突然それを8/2に変更したので、ツイ友が言ったようにしかできない:「砂浜には長いヘビの陣列がある。座って、ペロシ婆さんがゆっくりと戻ってくるのを見てください.」
衛星技術によって決定される情報戦能力、米国は当然トップである。
何清漣 @HeQinglian 4h
中国は口の大砲をやめて、現実に戻った方が良い。
声を出さずに、しゃがみ込んで台湾の周りを回り、痕跡を見つけた。3つのアプローチ、1つは強制着陸、もう 1つはミサイルの照準、3つ目は英国に戦艦がある場合は一緒にプレイすることである。そうでなければやめよう。
NATOはウクライナ戦場で勝利までは遅々として進まず、第 2 位の軍事費支出大国に対して勝利するにはあまりにも多くのことを必要とする。
この点で、米国から学び、あの国を訪れるのが好きな人は誰でも、旅程は気にしなくてよい。
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引用ツイート
Vanessa 姗 @Vanessa_ZhangUK 8h
恐れないで、いわゆる深刻な結果は、脳障害の小ピンク達が自傷行為として顔を平手打ちすることである🤣
何清漣 @HeQinglian 5h
「私にとっては単純なことである。2016年と2020年にドナルド・トランプを支持(家族や友人にはっきりと説明した)したのは、米国の例外主義と、成功の3つの柱である憲法、国家安全保障、経済重視に帰着する。
遠くを見る必要はなく、選出された民主党議員が この3方面すべてでどれほど悪い結果を出しているかを見ればよい」
それは私がずっと言ってきた観点である。
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引用ツイート
北米保守評論 🇺🇸🇨🇦 @NAConservative9 7h
「民主党は、トランプを憎むことと権力を握ることとは同じではないことをやっと今認識した」
https://nacr.info/WordPress/index.php/2022/08/03/democrats-are-learning-that-hating-trump-is-not-the-same-as-governing/
民主党員よ、繰り返すが、ドナルド・トランプが非常に強力になったのはあなた達のせいである。ドナルド・トランプのような誰かがあなた達の腐敗した統治に反撃する必要があるから。我々の憲法上の権利に対する蔑視、腐敗した国家に管理されるプロパガンダメディア、そして権力を盗んで以降引き起こした災害はあなた達のせいである。
何清漣 @HeQinglian 5h
歴史が繰り返されないことを願っている。
ウクライナレンドリース法は2022 年 1 月 19 日に提案され、2 / 23にロシア・ウクライナ戦争が始まり、法案は 4 月に可決された。
「台湾民主防衛レンドリース法」(Taiwan Democracy Defense Lend-Lease Act)の提案は、7/29に朴銀珠とカリフォルニア民主党のジミー・パネッタによって共同で提案された。
台湾海峡の現状を維持することが最も有益である。これまでのところ、選択するのは台湾ではない。
https://twitter.com/i/status/1555018185136451584
何清漣 @HeQinglian 2h
3 日間にわたる 3つのNYT記事 (時系列順):
なぜペロシの台湾訪問は無謀で無責任なのか
https://cn.nytimes.com/opinion/20220802/nancy-pelosi-taiwan-china/
ペロシの台湾訪問で台湾海峡危機の記憶が呼び覚まされる
https://cn.nytimes.com/asia-pacific/20220803/tensions-over-taiwan-renew-memories-of-a-past-crisis/
ペロシの台湾訪問は、米国とアジア太平洋の同盟国の統一戦線を弱体化させる可能性がある
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cn.nytimes.com
ペロシの台湾訪問は、米国とアジア太平洋の同盟国の統一戦線を弱体化させる可能性がある
米国のアジア太平洋地域の同盟国は、この訪問についてほとんど沈黙を保っていたが、中国からの脅威がワシントンの注意力を分散し、同盟国に冷遇されたと感じさせた。ペロシの訪問は、バイデンがアジアで構築しようとしている統一戦線に損害を与える可能性がある。
何清漣 @HeQinglian 3h
ペロシは内政面でオバマに密着しているが、中国問題ではオバマとはかなり異なっている。
2016年、『アトランティック・マンスリー』(5月~6月)はオバマ・ドクトリンを重要な政治遺産として発表した。その中で中国にとって最も重要なものは、弱い中国は強い中国よりも恐ろしいということである。
-もちろん、これは中国を弱体化させるという意味ではない。
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引用ツイート
VOA中国語ネット @VOAChinese 3h
ペロシは 1987 年に下院議員になり、1991 年に天安門広場に行って 6 / 4の虐殺に抗議し、1994 年には彼女の選挙区であるサンフランシスコのチャイナタウンに民主の女神の銅像を建てた。中共の全体主義への挑戦を続けるペロシに感謝するとともに、ベイエリアに長年住んでいて6.4学生運動の元リーダーである周鋒鎖は、票や政治献金を犠牲にしてでも、中国人に対する中共の影響力に向けペロシの抵抗を称賛している。
福島氏の記事では、中共の領土的野心はロシア同様、とどまるところを知らないのだから、台湾を武力で奪う気持ちはいつまでも持ち続けるでしょう。やはり、中共をデカップリングして、経済的に困窮させ、武備に回す金を少なくする方法が、迂遠ですが平和は守れるのではと。中共自体も延命できなくなるかもしれないし。多様な見方ができる中国人を増やさないと、台湾は中国の領土と中共の洗脳にやられた中国人の呪縛は解けないでしょう。
記事
台湾・台北を訪れたナンシー・ペロシ米下院議長(2022年8月3日、提供:Taiwan Presidential Office/AP/アフロ)
(福島 香織:ジャーナリスト)
先週、本コラム(「米中軍事衝突の引き金に? どうなるペロシ米下院議長の台湾訪問」)でも取り上げたナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問団が、8月2日現地時間午後10時44分、無事に台北市の松山空港に到着した。おそらく多くの人たちが「フライトレーダー24」でペロシ搭乗機を追い、ネットの中継でその無事到着を確認してホッとしたことだろう。
ペロシはグランド ハイアットで一晩宿泊し、8月3日午前、立法院(議会)を訪問し、蔡其昌副院長と会見。続いて総統府を訪問し蔡英文総統と会見した。午後は国家人権博物館(白色テロ景美紀念園区)の訪問などをしたあと、現地時間午後5時頃、19時間の滞在を終えて次の訪問地に向かった。
1997年の野党のギングリッチ下院議長(共和党)の訪台がわずか3時間だったことと比べると、この訪台の政治的意義は決して小さくない。
これまでにない米国への恫喝を繰り返した中国
ペロシ訪台について、中国は恫喝発言を繰り返し、思いとどまるように米国に圧力をかけてきた。7月28日には習近平自身がバイデン大統領とのオンライン会談で「火遊びをすれば自分も燃える」と恫喝した。
だが、ペロシは現職の下院議長であり、大統領と言えども立法の府のトップの行動を制限することはできない。ペロシは国防省からそのリスク説明を十分に受けたうえで訪台を決断し、米軍はペロシ護衛のために万全の対策をとった。
中国外交部の戦狼(攻撃的に相手を威嚇する)外交官の趙立堅は8月1日の記者会見で「解放軍も座視してはいない」「我々は刮目して待つ」と恫喝してみせ、2日には外交部として声明を出し「火遊びをするものは自らを焼く」「一切の責任は米国と台湾独立派分裂勢力の責任だ」と繰り返した。
元環球時報主筆の戦狼言論人の胡錫進はツイッターで、「もし米軍がペロシの搭乗機を護衛して台湾領空にはいれば、これは侵略だから、警告射撃して、その行動を妨害してもいいし、それでも離脱しなければ、撃墜してもいい」などと勇ましいことを書き込んで、アカウントを凍結されたほどだ。
だが、これまでにないレベルの中国の威嚇発言に米国側は臆することなく、空母レーガン戦闘群を南シナ海に向かわせた。沖縄方面では、強襲揚陸艦2隻も配備、ハワイ方面には空母リンカーンが控え、台湾周辺に35隻の艦船、4隻の原子力潜水艦が集結した。空母や強襲揚陸艦にはF35戦闘機が艦載されている。建前はハワイ沖で行われる米韓日の弾道ミサイル・探知追尾訓練「パシフィック・ドラゴン」や米・インドネシアを中心とした多国籍演習「ガルーダ・シールド」に参加するために集結しているということになるが、ペロシ訪台に対する中国のこれまでにない脅しに対して、米軍として、軍事力を見せつけて威嚇し返したということだろう。
結局、中国の戦狼外交では、ペロシ訪台を阻止することができなかった。ペロシは蔡英文と会い、「米台は自主自決の運命共同体であるだけでなく、多くの共通の安全保障のテーマをもち、お互いの経済関係も深め、両国人民がさらに素晴らしい暮らしができるようにしていかねばならないのです」「我々は台湾を絶対見捨てない」と発言し、米台の絆をアピールしたのだった。
ペロシ訪台の4つの意義
ペロシの訪台について、自分の政治的信念のために米中台の緊張を不必要に高めたという批判の意見はもちろんあろう。ペロシはなぜ、ここまでのリスクを引き受けて、空母戦闘群まで動かして、台湾訪問を敢行したのか。単なる自己満足なのか。そして、蔡英文総統は、なぜ、軍事的なリスクがあるかもしれないこの訪問を受け入れたのか。
ペロシの本心はわからないのでここでは触れないとして、客観的にみれば、これはやはり米台にとって、そのリスクを引き受けるだけの重要の意義があったと思う。意義は主に4つある。
(1)米国が台湾をインド太平洋安全保障の盟友と見ていることを世界に知らしめた。
(2)厳しい中間選挙を戦わねばならない米国与党・民主党にとっては、ペロシのパフォーマンスは追い風になった。
(3)中国からの軍事的圧力を受けながらも、ペロシを堂々と歓迎した蔡英文政権の度胸は国際社会から一目置かれることになった。台湾も11月に地方選挙が行われるが、民進党に追い風が吹くだろう。そして少々気が早いが2024年の台湾総統選で民進党が勝つ可能性が高まるだろう。92年コンセンサス(一つの中国原則)を否定する民進党政権が12年、あるいは16年の長期政権を築けば、台湾は中華民国(中国)という国号や憲法のくびきから自由になるチャンスも見出せるかもしれない。
(4)習近平の戦狼外交によってペロシ訪台が阻止できなかった事実は、戦狼外交の限界を見せつけた。有り体にいえば、習近平の戦狼外交は失敗したのだ。今後、習近平の戦狼外交に屈せず、台湾を訪問する政治家が各国で次々と出てくるかもしれない。すでに英国庶民院議会議員団が年内に訪台すると言っている。
もちろん、習近平の戦狼外交は、実は外交のように見えて内政である、という言い方はできる。人民の米国や台湾の独立派分裂勢力への敵愾心を煽り、しばし目の前の不満、たとえば銀行預金封鎖や理財商品のデフォルトだとか、ゼロコロナ政策による不自由や生活苦など、ややもすると習近平政権に向きそうな不満の矛先をうまく米国や台湾に転換させたという意味では戦狼外交は成功なのだ、という見方もある。
だが、共産党内の反習近平官僚からみれば、戦狼外交で人民の敵意を外国に向けることで党の求心力を強化するより、米国との関係を少しでも改善して関税を撤廃させ、半導体企業への制裁を緩和させる道を探るほうが長期的に党の求心力を回復させることができると言いたいところだろう。
一次的に人民の不満が米国や台湾を罵ることで緩和しても、それに続く習近平の外交政策が、口で吠えるだけで、実行が伴わない弱腰のままであれば、再びそれは政権への不満に転換される。また反米反日などの外国へ敵意からくるデモは、いつ何時、社会不満、社会不安と結びついて大規模化しコントロール不可能になるかもわからないから、煽りすぎも禁物なのだ。
習近平は戦狼外交の失敗をどう挽回するのか
ここで日本の安全保障に関係があるのは(1)(3)(4)で、いずれも台湾の民主主義国家としての未来につながる動きであり、日本も積極的にこの方向性を推進してほしい、と私は思っている。
ただ(4)にからみ、習近平が今後、戦狼外交の失敗をどういう形で挽回するつもりであるか、という点には気をつけねばならない。
戦狼外交が限界点に達した時、選択肢は2つある。1つは、戦狼外交から国際協調外交にUターンする。もう1つは、戦狼外交をさらにエスカレートさせて北朝鮮的な瀬戸際外交に突き進むことだ。核兵器をちらつかせ、ミサイルを発射してみせ、臨戦態勢をみせつける。戦争にまで行かない軍事行動をとり、一触即発の瀬戸際を演じ続けるやり方だ。
私が今懸念しているのは、後者だ。中国人民解放軍はペロシ訪台前から東部戦区に対し、「厳陣以待、聴命而戦」(堅陣を敷いて敵を待ち構え、命令が出れば戦え)と号令をかけ、台湾対岸の福建省平潭で実弾演習をして見せた。空母キラーミサイル・東方17号の実験発射映像をCCTVで流したりもした。
さらに8月4日正午から7日正午にかけては、台湾周辺の6つの海域で実弾演習を行うという。「安全のため、この期間、船舶および飛行機はこの海域および空域に進入してはならない」とも言い、事実上3日間の台湾周辺の海域空域封鎖を行うとした。
新華社によれば、この演習は解放軍として3つの「初めて」があるという。まず、台湾周辺6地域の同時演習は初めて。さらに東側(日本側)までぐるりと囲む形でミサイル発射演習を行うのは初めて。「演習区域、ミサイル発射演習のドロップポイントが台湾海峡中間線の東側に位置するのは初めて」であり、これは解放軍が海峡中間線は存在しないということを行動上で示したことになる、という。「いったん、台湾軍が応対しようとしても、解放軍は完全に台湾を包囲し、袋のネズミ状態にできる」という。
また、いわゆる台湾の12カイリ海空域を初めて超えて演習地域を設定した。おそらく台湾沿岸から10カイリの範囲にまで解放軍演習が迫ることになる。「世界にただ一つの中国しかなく、台湾が中国の不可分の領土の一部である」ということを知らしめるのだという。
この3つの「初めて」が可能となったのは、「解放軍は台湾軍に対して粉砕する実力があるだけでなく、同時にパワー、装備、実戦能力が米軍の挑発に対応できるだけのレベルになったからだ」と軍事専門家の張学峰が環球時報紙上で語っていた。
第4次台湾海峡危機が始まるのか
この演習が3日間の威嚇行動で済むのか、あるいは、ロシアのように演習のふりをして台湾侵攻のタイミングを探っているのか。一部では、1996年の第3次台湾海峡危機の再来、第4次台湾海峡危機が始まるという声も出ている。
第3次台湾海峡危機では、李登輝の国策顧問で中国共産党と極秘ルートをもつ曽永賢が、中国側から「2~3週間後、弾道ミサイルを台湾に向け発射するが、慌てなくていい」と事前連絡を受けていたという逸話が『李登輝秘録』(河崎眞澄著)で公開されている。危機のように見えて、中国の政治的メンツを守るための国内向け軍事パフォーマンス、いわゆる「筋肉ショー(肌肉秀)」であった。
今後、台湾周辺海域で展開される中国と米国の軍事パフォーマンスが、第3次台湾海峡危機レベルの「筋肉ショー」なのか、それとも習近平にとって秋の党大会を乗り越えて、毛沢東なみの個人独裁体制を完成させ、「台湾武力統一」という野望のため、戦争の瀬戸際までゆく、第4次台湾海峡危機につながってゆくのか。
しばらくは緊張感をもって推移をうかがうしかない。
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