『日本ヤクザそっくりの異形、これが中国の暗部、権力と癒着して弱者を叩く暴力団「天安社」』(2/17現代ビジネス 北村豊)について

2/18The Gateway Pundit<New Poll Shows Trump Beating Biden and Harris in 2024>

ハーバードCAPS-ハリスの最新調査で、トランプ:バイデン=46:41、トランプ:ハリス=49:39。共和党予備選はトランプ:デサンテイス=37:19。

The Harvard CAPS-Harris Poll survey, released on Friday, found that 46 percent of likely voters would vote for Trump and 41 percent said that they would go for Biden. Thirteen percent said that they remain unsure of who they would vote for.

“By a wider margin, 49 percent of respondents would vote for Trump and 39 percent would vote for Harris if the 2024 race were between the two. Thirteen percent were unsure or didn’t know,” The Hill, who exclusively obtained the poll results, reports.

Trump also dominated in questions about the Republican primary. The Hill reports that in a hypothetical eight-way primary, “37 percent of respondents would vote for Trump, while 19 percent would back Florida Gov. Ron DeSantis (R), whose support has dropped from previous polls.”

https://www.thegatewaypundit.com/2023/02/new-poll-shows-trump-beating-biden-and-harris-in-2024/

2/18The Gateway Pundit<Hours After Trump Announces Trip to East Palestine, Ohio – FEMA Finally Releases Disaster Relief Funding to Local Citizens Affected by Toxic Chemical Mushroom Cloud Explosion>

役所は民主党の兵器化しているということ?

Within hours of President Trump’s announcement, FEMA agreed to finally start releasing emergency relief funds in the area.

Trump gets results!

https://www.thegatewaypundit.com/2023/02/hours-trump-announces-trip-east-palestine-ohio-fema-finally-releases-disaster-relief-funding-local-citizens-affected-toxic-chemical-mushroom-cloud-explosion/

2/19阿波羅新聞網<中共噩梦!全球仅51国认同“一中” 俄不背书? 数国立场恐松动=中共の悪夢! 「一つの中国原則」に賛同するのは世界で51カ国のみ、ロシアは支持しない?数か国の立場が緩む可能性あり>中共は長い間、台湾は中国の一部で、世界中で180 以上の国が「一つの中国」の原則に同意していると主張している。 しかし、シンガポールの学者庄嘉穎は、各国の公式文書をくまなく調べた結果、北京の「一つの中国の原則」に従っているのは51か国だけであり、そのうちのいくつかは立場を緩める可能性があることを見つけた。

https://www.aboluowang.com/2023/0219/1868561.html

2/19阿波羅新聞網<布林肯与王毅在慕尼黑安全会议场边会晤=ブリンケンと王毅はミュンヘン安全保障会議場の傍らで会った>国務省は声明で、「ブリンケン長官が、中国国務委員で中共中央外事工作委員会事務局長の王毅との会談を終えたことを確認した」と述べた。 ブリンケンは土曜日遅くに記者団の質問に答えなかった.

https://www.aboluowang.com/2023/0219/1868481.html

2/19阿波羅新聞網<北京又要炸毛!两大举动 美国踩红线升级=北京がまた爆発する! 2つの主な動き、米国はレッドラインを踏んでアップグレードした>FTは土曜日、台湾と中国の間の緊張が高まる中、WHは特別な外交対話の一環として、来週ワシントンで台湾の高官との非公開会談を行うと報じた。 米国議会のカンナ民主党下院議員は金曜日、シリコンバレーと台湾の半導体産業との関係を強化するために、民主党と共和党の代表団を率いて2/18に台湾を訪問すると発表した。

米国が公然と台湾支援に動いた方が、中共への抑止力となるのでは。

https://www.aboluowang.com/2023/0219/1868470.html

2/19阿波羅新聞網<前内部人士首次揭秘:共军密谋美军技术2次重大突破—前中共外交官揭北京军方窃取美国技术=元インサイダーが初めて秘密を明らかにした:共産軍は、米軍の技術を密かに盗み、 2つの重大な技術のブレークスルーを実現した – 元中共外交官は、北京軍が米国の技術を盗んだことを明らかにした>シドニーの中共領事館の元外交官である陳用林は、2つの国際事件で、中共軍が米国の技術を盗むことで軍事開発に大きな進展をもたらしたことを明らかにした。

陳用林はイベントで「1つ目は、米国が率いるNATOがユーゴスラビアの中共大使館を爆撃した年に発生した」と明かした。

「中国(中共)は、飛行機のエンジンを回収するために特別機をユーゴスラビアに送った…そして、爆弾の1つは爆発しなかった。彼ら(中共)もその爆弾を回収した。これは中国(軍事)に突破口を与えた。米国に追いつくために 30 年の時間を節約できたと言われている」

在シドニー中国総領事館の政治領事であり、一等書記官でもあった外交官は、2005 年に中共からの離党を公に発表した。2つ目の大きな事件は、2001年の海南島事件で、中国のジェット機が米国の偵察機と衝突した。

「中国のパイロットは故意に米国の偵察機に衝突した。米国の飛行機が着陸を余儀なくされたとき、中国側はすべての準備をしていた。米国のパイロットは、エンジンと飛行機が持っている情報を破壊する時間がなかった。これは中国にとってもう一つの突破口となった」

https://www.aboluowang.com/2023/0219/1868474.html

2/19阿波羅新聞網<美完成打捞中国间谍气球残骸 发现光学及电子仪器=米国が中国の偵察気球の残骸の引き揚げを完了し、光学および電子機器を発見>WHは、引き揚げられた残骸には電子機器や光学機器が含まれていたと述べた。 WH国家安全保障会議報道官のジョン・カービーは、引き揚げられた残骸から電子機器と光学機器が回収されたと述べたが、機器の内容については詳しく説明しなかった.

https://www.aboluowang.com/2023/0219/1868461.html

何清漣 @HeQinglian  23h

理解できない点:

  1. 米国領空に迷い込んだのは中国の気球で、制御不能のため、撃墜は避けられなかった。なぜ中国に謝罪しなければならないのか?
  2. 米国の民意は領空の安全を懸念しており、これは中国によるア米国領空への侵犯であると圧倒的に思っている;バイデンは国内で謝罪するよう圧力をかけられていない。
  3. なぜ彼は謝ろうと思ったのか?

一つだけ、彼は中国に頼みたいことがあるから、必要でないときに膝を屈し、謝るべきでないときにこの奇妙な考えを思いつく。

何清漣 @HeQinglian  2月18日

バイデンは最近、米空軍が今月初めに中国のハイテク・スパイ気球を撃墜したことについて習主席と話すと述べた。 バイデンは、米国は「新たな冷戦を求めていない」と強調したが、中国の気球を撃墜したことについては謝罪しないと。

中国外交部は、米国は世界共通の規範に関連することについて話す「資格がない」と強く述べた。 https://rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/vs-02172023104224.html

西側は、ブリンケン・王毅のミュンヘンでの「回廊外交」の可能性は現在わずか50%であると予想している。

何清漣 @HeQinglian  2月18日

バイデンは最近、米空軍が今月初めに中国のハイテク・スパイ気球を撃墜したことについて習主席と話すと述べた。 バイデンは、米国は「新たな冷戦を求めていない」と強調したが、中国の気球を撃墜したことについては謝罪しないと。

中国外交部は、米国は世界共通の規範に関連することについて話す「資格がない」と強く述べた。  https://rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/vs-02172023104224.html

西側は、ブリンケン・王毅のミュンヘンでの「回廊外交」の可能性は現在わずか50%であると予想している。

rfa.org

バイデンは習近平との対話を提案 汪文斌:「資格がない」

バイデン米大統領が数日前、気球事件に関して中共指導者の習近平と話す用意があると公言した後、中国外交部は、米国は世界共通の規範に関連することについて議論する「資格がない」と強く述べた。 中国側は・・・。

何清漣 @HeQinglian  4h

気球危機は、軟化は困難、王毅は米国の対応を「ヒステリック」と批判。

https://p.dw.com/p/4Ngsj

記者は、王がブリンケンに会うかどうか尋ねたとき、王は微笑んでコメントを拒否した(廊下でブリンケンと会って心からの話合いはしない可能性が高いと見込まれる).

王は再びウクライナ問題について対話を呼びかけ、欧州が冷静に戦争を終わらせる方法を考えるよう提案し、「一部の勢力は交渉の成功を望んでおらず、戦争の早期終結も望んでいないようだ」と述べた。

dw.com

気球危機は、軟化は困難、王毅は米国の対応を「ヒステリック」と批判。

気球事件はミュンヘン安保会議にも波及し、中共中央外事工作委員会事務局長の王毅は土曜日の演説で、米国の対応を「ほとんどヒステリックで常軌を逸している」と批判した。彼は台湾とウクライナにも触れた。 王毅の声明はまた、会談中に王毅とブリンケン国務長官との会談の可能性に別の変数を追加した。

何清漣 @HeQinglian  4h

以上が、西側が久しく中国のミュンヘン安全保障会議参加を希望してきた結果である。

ブリンケンと米国は、さまざまなルートを通じて「回廊外交」への意欲を熱心に表明したが、王文斌がバイデンは習近平と話す資格がないと述べたので、この願いは無駄だったはずである。

別の国内ニュースによると、王毅は中国が「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」を発表すると表明した。それを読んだ後、西側が大いに失望しないことを願っている。

ミュンヘン安全保障会議の前の演説で、ソロスはインドのモディ首相についてもコメントし、インドは「民主主義の国だが、モディ首相は民主主義者ではない」と述べた。

この点に関して、インドの外相は、ソロスの発言は「主観的で危険」であり、インドの有権者が国の運営方法を決定するものであると鋭く反論した。「我々は心配している。我々は植民地主義を経験した国であり、外部干渉の危険性を知っている」

https://p.dw.com/p/4NgSn

引用ツイート

何清漣 @HeQinglian  2月18日

ソロスはクーデターの予言者になった (最近から昔まで降順):

ソロスは驚くべき発言をした:「ロシア帝国」は崩壊するかもしれないが、中国は「政権交代または革命」に直面している。

https://voachinese.com/a/soros-says-russian-defeat-in-ukraine-would-trigger-dissolution-of-russian-empire-02172023/6967425.html

ソロス:習近平の再任を脅かす4つの要因

https://epochtimes.com/gb/22/1/31/n13545334.htm

ソロス:習近平のゼロコロナ等の問題でミスを犯し、再選に影響するかもしれない

https://epochtimes.com/gb/22/5/25/n13744730.htm

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北村氏の記事を読むと、中国で一番悪い存在は中共であることが分かる。「黒社会(暴力団)」なんて中共が利用していて、風向きが変われば弊履のように捨てられる便利な存在。まあ、中国人全体は嘘つきが多いから、中共政府も平気で「中国は国際法を遵守し」なんて言えるのかどうか?でも中国人は歴史的に見て「騙すほうが賢く、騙されるほうが馬鹿」という民族だから、表面だけを見て信じるのは危険。

記事

ニューヨーク市立大学政治学教授の夏明(かめい)は、10年以上前に中国で「黒社会(暴力団)」の調査を行った。彼によれば、一般的に暴力団は民間の結社から発展したものが多く、通常は政府や官僚が民衆に対して正義を提供できない時に何らかの作用を発揮したのだという。ところが、彼は現在の中国における暴力団の構成員や組織は昔の中国と比べて違いがあると指摘し、次のように述べている。

昔の暴力団は、水滸伝であろうと「哥老会(かろうかい)」や「紅幫(ほんぱん)」、「青幫(ちんぱん)」といった秘密結社であろうと、彼らはまず初めに政府の役所に抵抗したものだった。彼らは一種の庶民の正義、あるいは暴力団の正義と呼ばれるものを提供していたが、現在の暴力団にはそのような特徴はない。それは彼らの最たる特徴が官憲と結託することにあるからである。

唐山市暴行事件

さて、話は昨年(2022年)の6月に遡るが、後述する事件は発生直後に日本のメディアが大きく報じたので記憶されている方もおられるのではなかろうか。ちなみに、中国ではこの事件を「唐山打人案(唐山市暴行事件)」と呼ぶ。

唐山市暴行事件  中国SNS投稿映像より

2022年6月10日、中国河北省東部に位置する唐山市にある焼肉店「老漢城焼烤」は深夜の午前2時半近くにもかかわらず、多数の客でにぎわっていた。入口に近いテーブルには4人の若い女性が2人ずつ対面で座り、和気あいあいとビールを傾けながら焼肉を楽しんでいた。

そこへ突然に、店内にいた1人の男がテーブルの通路側に座る女性の背後に近づき、「よう、姉ちゃん」と声をかけて女性の背中に左手を置いた。見知らぬ男に背中を不意に触られた女性は「嫌だ、何するのよ」と拒絶したが、男は「何だ、この野郎」と応じて一呼吸入れたかと思ったら、右手でいきなり女性の頬を平手打ちしたのだった。

一般的に中国の女性は気性が強く、うじうじしていない。頬を打たれた女性が「何するのよ」と叫んで男に組み付くと、それを見た仲間の女性がテーブルにあったビール瓶を手にして男の頭めがけて振り下ろした。ビール瓶は粉々に砕けたが、頭がよほど固いのか、男は無傷で平然としていた。

丁度この時、店外にいた男の仲間数人が新たに店内へ乱入した。男がビール瓶で殴った女性を引きずり倒すと、仲間も加わって当該女性を足蹴にした。これを見たもう1人の女性が倒れた仲間を守ろうと覆いかぶさると、すかさず仲間の男が女性2人をめがけて椅子を投げつけた。それでも怒りが収まらない男たちは、髪をつかんで最初の女性を無理やり店外へ引きずり出すと、殴る蹴るの激しい暴行を続けたし、これを阻止しようとした女性の仲間にも暴行を加えた。

そうこうする間に店内の誰かが公安警察に通報したと知るや、彼らは蜘蛛の子を散らすように現場から逃走したのだった。

容疑者だけでなく公安当局も摘発

唐山市公安局路北分局は上記の事件に関して、事件発生直後の状況説明に続く第二弾として6月10日付で次のような「警情続報(重大事件続報)」を発表した。

《警情続報》

唐山警察は全力を挙げての業務遂行を経て、6月10日に唐山市路北区の某焼肉店で発生した「因縁をつけて騒動を起こした暴行事件」の容疑者のうちの主犯である陳某志と劉某を逮捕した。
初歩的捜査で判明したところでは、主犯の陳某志は焼肉店に入ると、食事中であった女性4人の中の1人に対してセクハラを行った上で殴打した。その後、陳某志に同行していた劉某などが店内へ突入して被害者を殴打し、被害者らを店外へ引きずり出してさらに殴打を続けた。事件発生後に犯罪容疑者は現場から逃走した。現在2名の女性が医院で治療を受けているが、負傷の状況は安定しており、生命の危険はない。別の女性2名は比較的軽傷であり医院に入院はしていない。
本日、主犯容疑の2名はすでに法に基づき刑事拘留しており、その他の犯罪容疑者は現在全力を挙げて逮捕すべく追跡中である。警察は法に基づく処置を厳格に行い、断固として被害者の合法的権利を擁護する。
唐山市公安局路北分局
二〇二二年六月十日
(注)陳某志の実名は陳継志(事件当時41歳)、劉某の実名は劉涛(事件当時33歳)

この事件のニュースが中国全土へ報じられると、この種の「流氓(ならずもの)」がのさばるのは、『公安警察が「黒社会(暴力団)」と癒着し、彼らの「保護傘(後ろ盾)」として機能し、彼らの犯罪に手心を加えているからだ』という厳しい非難が全国で巻き起こった。これに驚いた中央政府「公安部」は河北省公安庁経由で唐山市公安局に対して当該事件の容疑者9人(男7人、女2人)を速やかに逮捕するよう命じたのだった。その結果、9人の容疑者全員が6月11日までに逮捕されたのだったが、これは未だかつてないスピード逮捕だと世間は驚きを以て受け止めた。

その後、主犯の陳継志や劉涛の関連から新たに19人が組織犯罪事件の容疑者として逮捕された。2022年9月23日に河北省廊坊市広陽区人民法院(地裁)で彼ら28人に対する刑事裁判の判決が下されたが、その内容は主犯の陳継志を懲役24年、その他27人には個々に懲役11年から6か月の刑が言い渡されたのだった。

一方、これに先立つ8月29日、河北省紀律検査委員会は同委員会のホームページに「悪勢力(反社会勢力)」の「保護傘(後ろ盾)」として機能していた容疑で唐山市公安局所属の役人15人の名前を公表した。そこには唐山市路北区副区長で唐山市公安局路北分局長の馬愛軍を筆頭に路北分区派出所長など8人の管理職が含まれていが、その容疑は紀律・法律違反、職権濫用、贈収賄などであった。

これを知った中国国民は「責任追及は市公安局の分局長止まりで、毎度のことながらトカゲの尻尾切りで一件落着だ」と呆れると同時に公安系統の根深い腐敗構造を嘆いたのだった。

坊主頭、全身入れ墨、「愛党愛国」

ところで、2022年6月10日に上述した事件の発生を報じた中央電視(中央テレビ)のニュースは、事件の当事者9人中の3人は「江蘇黒帮(江蘇省を根城にする犯罪組織)」である「天安社(正式名称:天安社兄弟商会)」の構成員であり、彼らは価格が数百万元(約5000万~8000万円)の高級車である「メルセデス・マイバッハ」を運転して逃亡中であり、当該車のナンバープレートは江蘇省の特別ナンバー「蘇M-A7777」であると報じていた。

「天安社」とは起源を江蘇省に持つ「黒帮(犯罪組織)」であり、中国では非常に名高い存在である。2018年1月24日に中国共産党中央と国務院は連名で『掃黒除悪(犯罪組織と悪党を一掃する)闘争』を3年かけて実施する旨の通知を出した。この闘争によって多くの暴力団や犯罪組織が打撃を受けたにもかかわらず、天安社に大きな影響は出ていないようである。

天安社のメンバーは全員が成年男子であり、常に坊主頭、全身に刺青(入れ墨)を入れるのが掟(おきて)のようだ。彼らは集会のある時には、メンバー全員が白の短パンに黒のTシャツでいなせに決めたり、刺青の上半身を晒(さら)して白の短パンを穿くのが常である。

彼らは天安社メンバーであることを示す身分証として金属製の札を所持しているが、そこには所持者の天安社内における通称である「天安XX(注:XXは漢字)」、「生年月日」、「天安社兄弟商会」の文字、さらに天安社内の登録番号である「結義兄弟:(数字)哥」(「哥」=兄)が刻まれている。そして、その下には大きな文字で「愛党愛国不忘初心(共産党を愛し、国を愛し、初心をわすれない)」と刻まれていた。

2015年8月9日、河北省涿州市松林店鎮楼桑廟村にある「三義宮(小説『三国志演義』の第1回で劉備と関羽、張飛の3人が『桃園結義(桃園で結んだ義兄弟の契り)』を行った場所)」に天安社のメンバーが集結した。その人数は109人で、小説『水滸伝』に登場する英雄の人数と同じであった。彼らは三義宮で桃園結義をまねて「結義(義兄弟の契り)」の儀式を行うために集合したのだった。彼らは桃園結義で3人の英雄が行ったのと同様に、「不求同年同月同日生、但求同年同月同日死(同じ年月日に生まれることを求めないが、同じ年月日に死ぬことを求める)」と天に誓ったのだった。

権力の側に立って庶民を苦しめる「ヤクザ」

そこで、天安社とは何かということになるが、端的に言えば、上述した「愛党愛国不忘初心」を標榜した暴力団である。彼らは中国各地で住民を強制立ち退きさせる現場や、反日デモの際に行われた破壊工作の現場、さらには反政府運動を鎮静化する現場で官側を支援することに活躍している。彼らが何で金を稼いでいるかは定かではないが、砂利採取業界や葬儀業界などに利権を持ち、独占的に暴利を享受しているらしく、新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染で死亡した人々の火葬で千客万来の大儲けをしている可能性がある。

10年以上前にメディアが報じたところによれば、中国には少なくとも100万人以上の暴力団構成員が存在しているとのことだった。その特徴は、(1)義兄弟の契りを結ぶ方式で徒党を組む、(2)内部では分業体制を取り、紀律は厳正である、(3)隠語や暗号を使う、(4)活動は隠密裏に行う、(5)政治的な「保護傘(後ろ盾)」を持つ、すなわち、役人と悪党が結託する、公安警察と悪党が結託する。

上記の特徴はメディアが10年以上前に報じたにもかかわらず、そのまま現在の天安社に当てはまるように思われる。要するに、中国共産党と中国政府は今までに何度も「黒社会(暴力団)一掃」のキャンペーンを行って来たが、それは表面上のものであり、そこには天安社のような「愛国黒帮(愛国犯罪組織)」の例外があるのだ。

香港メディアは天安社メンバーの生活ぶりを次のように表現したことがある。すなわち、「酒を飲み、カラオケを歌い、焼肉や海老・蟹のといった高級料理をたらふく食べ、暴行、ゆすり、たかりに、用心棒代の徴収をして、豪華な暮らしを享受しているが、その中の多くが質屋を営業しており、一部のメンバーは前科持ち」である。

闇社会との癒着、腐敗の根はなくならない

さて、話は2022年6月10日の「唐山市暴行事件」に戻る。上述したように事件の容疑者9人は事件発生翌日の6月11日までに全員がスピード逮捕されたのだったが、その前後に  唐山市から約150キロメートルの距離にある同じ河北省内にある廊坊市公安局は次のような発表を行った。それは、「河北省公安庁の指名により本件は廊坊市公安局広陽分局が捜査を担当する」というものだった。

このように事件発生地点の地元公安局に代わって別地域の公安局が事件の捜査を担当することを中国語で「異地偵辦」と言うが、地元公安局が犯罪集団と結託している可能性が高い場合などに実施される。それは現在の唐山市公安局長である趙普進が元廊坊市公安局長であり、その在職中に廊坊市の公安部門を挙げて「犯罪組織と悪党を一掃するキャンペーン」を実施して成功させた実績に基づき、廊坊市公安局広陽分局に「異地偵辦」の白羽の矢が立ったのだった。このために事件で逮捕された28人の裁判は廊坊市広陽区人民法院で行われた。

上述したように、唐山市暴行事件を契機として15人もの唐山市公安局員が腐敗の容疑で摘発されたが、「異地偵辦」が実施されなかったならば、唐山市公安局内の腐敗局員により唐山市暴行事件はいつの間にかうやむやにされ、逮捕された28人も罪状軽微として順次釈放されていた可能性が高い。

その理由付けとされるのが、天安社が標榜する「愛党愛国不忘初心」の精神であり、中国共産党と中華人民共和国の繁栄を図るために尽力するという大義名分なのだが、その実態は腐敗役人が暴力団のおこぼれで私腹を肥やすという構図である。

中国の「黒社会(暴力団)」が『愛党愛国』を標榜する限り、彼らが一掃されたり、撲滅される可能性は皆無であると言える。逆に言えば、暴力団員が労働者や農民による抗議行動を鎮圧するために雇用される状況が続く限り、役人と暴力団や公安警察と暴力団の癒着が消滅することはない。有名な長嶋茂雄氏の引退スピーチ「我が巨人軍は永久に不滅です」に倣って言えば、「我が党・国を支える暴力団は永久に不滅です」となるが、天安社はその暴力団の最たる存在と言えるのではなかろうか。

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