『米国に吠える!噛みつく!「超攻撃的」外相初会見でさらに高まる米中衝突危機 習近平外交思想に沿って「狼とダンス」、不穏なチキンレースの幕開けか』(3/9JBプレス 福島香織)について

3/8The Gateway Pundit<“They’re All on the Same Side!” Tucker Carlson UNLOADS on Mitch McConnell and Chuck Schumer for Demanding He Be Stopped from Releasing J6 Tapes (VIDEO)>

左翼民主党(チャック・シューマー)と共和党エスタブリッシュメント(ミッチ・マコーネル)は報道の自由を認めず、同じ穴の狢と。

On Tuesday, the American public witnessed incredible meltdowns from Chuck Schumer and Mitch McConnell over the decision by Tucker Carlson to release the J6 Tapes.

The Gateway Pundit has compiled a collection of stories over these men losing their minds over the brutal truth being exposed by Tucker.

Chuck Schumer arguably had the worst meltdown, not only throwing a tantrum on the Senate floor demanding Tucker be censored but also calling McCarthy a traitor. He also repeated a number of lies debunked by Tucker.

https://twitter.com/i/status/1633276771725459457

https://www.thegatewaypundit.com/2023/03/theyre-all-on-the-same-side-tucker-carlson-unloads-on-mitch-mcconnell-and-chuck-schumer-for-demanding-he-be-stopped-from-releasing-j6-tapes-video/

3/8The Gateway Pundit<Chuck Schumer Sets Preconditions to Go on With Tucker Carlson – Demands Tucker Be Stopped>

タッカーのビデオが嘘と主張するなら、挙証責任はチャック・シューマー側にある。口先だけでなく証明して見て。

As reported earlier by Cullen Linbarger – Senate Majority Leader Chuck Schumer (D-NY) threw a huge temper tantrum on the Senate floor Tuesday.

Earlier this month Chuck Schumer demanded Rupert Murdoch silence Tucker Carlson and other Fox News hosts over the January 6 protests.

Schumer and House Minority Leader Hakeem Jeffries sent Rupert Murdoch a letter demanding he censor Fox News hosts.

Thankfully, Fox News did not listen because Tucker Carlson immediately exposed how many of the narratives propagated by the January 6 commission, Democrats, and their propaganda media, were vicious lies.

https://twitter.com/i/status/1633293325984735232

https://www.thegatewaypundit.com/2023/03/chuck-schumer-sets-preconditions-to-go-on-with-tucker-carlson-demands-tucker-be-stopped/

3/8The Gateway Pundit<BOOM! Dr. Redfield FLIPS: This Virus WAS UNNATURAL – MOST LIKELY COME FROM THE LAB” (VIDEO)>

レッドフィールド元CDC所長もトランプ時代、ファウチやデボラ・バークスの下で、圧力をかけられていたのでは。

On Tuesday Dr. Redfield dropped a bomb during the hearing. Dr. Redfield clearly informed Congress the coronavirus was created in a lab.

Dr. Robert Redfield: We weren’t doing gain of function research. I’m a clinical virologist. I tried to explain to Dr. Fauci, who’s an immunologist, that this virus, SARS and MERS, when they infected man from the intermediate host, Civit cat in the case of SARS, and a camel in the case of MERS, they never learned how to go human to human.

So those original outbreaks were less than 1000 people and the epidemics died. And so when everyone thought this was SARS-like, well, it’s going to die too. But this virus was immediately the most infectious virus, not the most, I think probably right behind the measles virus that we’ve ever seen infect man.

So I immediately said, wait a second, this isn’t natural. And then you go back and look at the literature and you find in 2014 this lab actually published a paper that they put the H2 receptor into humanized mice so it can infect human tissue.

And then you learn that the new COVID, which came from bats, now can hardly replicate in bats. So how does that happen? So I said that my view as a virologist. Again, my hypothesis, and I never discredited them for their hypothesis, this spillover was that this was most likely come from the lab and we need to aggressively investigate both Hypotheses.

https://www.thegatewaypundit.com/2023/03/boom-dr-redfield-flips-this-virus-was-immediately-the-most-infective-virus-this-was-unnatural-most-likely-come-from-the-lab-video/

3/8Rasmussen Reports<Voter Approval of Congress Hits Record High>

下院多数党が共和党に変わったから、記録的な評価となった。まだ上がる要素はある。

A new Rasmussen Reports national telephone and online survey finds that 28% of Likely U.S. Voters rate Congress’ performance as good or excellent, up from 25% in December and the highest approval in more than 15 years of polling this question.

Thirty-nine percent (39%) think Congress is doing a poor job, down from 45% in December, and the lowest since March 2007. (To see survey question wording, click here.)

Not only do voters now have a higher opinion of Congress in general, but of their own representatives. Forty percent (40%) believe their representative in Congress is the best possible person for the job. That’s up from 30% in April 2022, and the highest in the history of surveying on this question.

https://www.rasmussenreports.com/public_content/archive/mood_of_america_archive/congressional_performance/rate_congress_mar08?utm_campaign=RR03082023DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

3/9阿波羅新聞網<中共间谍竟用iPhone写日记,结果惨了=中共のスパイは実際に iPhone を使って日記を書いたが、結果は惨め>2018 年にベルギーで逮捕された中共国家安全部副局長の徐延軍は、中共の諜報員として初めて米国に身柄を引き渡され、昨年、裁判で懲役20年の判決を受けた。 最近、NYTマガジンは、FBI が中共のスパイから得た手がかりを利用して、徐延軍を罠にかけ、逮捕したことを明らかにした。

徐延軍は愚かにもiPhone を使って日記や記録を書き、そのすべてを iCloud にアップロードして保存した。FBI は彼の iCloud データを取得した後、彼が米国で構築した関係ネットワークも明らかにし、一味を逮捕した。中共の国家安全部が米国企業にサイバー攻撃を仕掛けたという証拠も入手した。中共政府は数十万ドルを費やして弁護士チームを雇い、徐延軍を弁護したが、徐延軍は 20 年の懲役を言い渡された。

素人スパイでは?

https://www.aboluowang.com/2023/0309/1875318.html

3/9阿波羅新聞網<习近平为何“亦喜亦忧”?宁德时代全球迅速扩张或成下个华为?=なぜ習近平は喜ぶと同時に不安なのか? 寧徳時代(CATL)の急速なグローバル展開か、それとも次の華為になるか?>中国の習近平国家主席は最近、両会で、中国のパワーバッテリーメーカーである寧徳時代が世界市場シェアでトップになったことを喜んでいると同時に心配していると語った。習近平の懸念は一理あるかもしれない。寧徳時代の海外市場への急速な拡大は、業界や専門家の多くの人々の警戒を呼び起こしている。

https://www.aboluowang.com/2023/0309/1875304.html

3/9阿波羅新聞網<美情报报告:习近平第3任期续对台施压统一并削弱美影响力=米国諜報機関の報告:習近平の 3 期連任は、台湾に圧力をかけて統一し、米国の影響力を弱めるためである>米国の諜報機関の年次脅威報告書は、3 期目を迎えている中国の習近平国家主席が今後数年間、台湾に圧力をかけ続け、台湾の統一を目指し、米国の影響力を弱めようとするだろうと指摘した。

https://www.aboluowang.com/2023/0309/1875269.html

3/9阿波羅新聞網<麦卡锡公布一月六日录像 颠覆冲击国会事件=マッカーシーは 1 / 6 のビデオを公開し、議会襲撃事件を引っ繰り返させた>米国フォックス・ニュース・ネットワークは、マッカーシー下院議長の独占的な許可の下、月曜日の夜の番組で 1 / 6の議事堂襲撃の新しいビデオを放送した。 数万時間におよぶ監視映像の中には、これまでの報道を覆す内容が多く、暴動が起きなかっただけでなく、警察の指導もあった。 マッカーシーは映像が公開されると述べたが、いつ公開されるかは明らかにしなかった。

https://www.aboluowang.com/2023/0309/1875214.html

3/8阿波羅新聞網<中国教授吐槽中国犯罪多“还靠欧美赏饭吃” 遭停职彻查=中国の教授は、中国での犯罪の多さと、「欧米に依存して食事を楽しむ」ことを暴露し、停職と徹底的な調査に遭う>中国の南京航空宇宙大学の陳賽彬教授は、金融と税務の授業で、中国は食料を欧米に依存し、外国が中国に経済制裁を課せば、中国人の半分は食べる物が無いと発言した。 彼は停職され、調査を受けている。

https://www.aboluowang.com/2023/0308/1875125.html

何清漣がリツイート

天降偉人包由検 @fading_you1 1 4h

米国左派イデオロギーの輸出の目的は、世界中のさまざまな国の社会倫理をポリコレで去勢し、伝統的な価値観の転覆を実現し、「古い世界を打ち砕く」ことである。更には左派イデオロギーを用いて、統一された「天下大同」の新世界を再構築する。

したがって、今の時点では、反米主義は最高の自由の価値である。

引用ツイート

端傳媒Initium Media  @initiumnews  3月7日

【女湯で「トランスジェンダー」と遭うのが怖い?日本の俳優の橋本愛、物議を醸す発言で謝罪】 女子浴場や公衆トイレを利用する場合の「トランスジェンダー女性」問題について、日本の俳優である橋本愛が今月5日、自身のIGストーリーにコメントし、「体の性別によって区別するのが良い」と。あるネチズンは、彼女の発言を「LGBT +に対する差別」の疑いがあると批判した。 6日、橋本愛がストーリーを公開し、発言について謝罪した。

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何清漣 @HeQinglian  10h

米国人の 51% は、中国との友好よりも台湾を守ることの方が重要だと考えている。記事中の言葉は強硬である。

The Economist と世論調査機関 YouGov の調査結果によると、米国は「中国が台湾に武力侵略しないよう強硬な立場を取る」のが重要と考えるか、「米国と中国の間で良好な関係を維持すること」が重要という人の割合は51% : 24% である。

質問を「台湾を守るために派兵することをためらわない」に変更すると、結果の見込みは異なる。

rfi.fr

米国人の 51% は、中国との友好よりも台湾を守ることの方が重要だと考えている。

最新の世論調査によると、米国人の 51% が、米国政府は台湾を保護するために強硬な立場をとる方が、中国との良好な関係を維持することよりも重要であると考えている。

何清漣 @HeQinglian  54m

米中関係は敵意の渦にますます深く沈み込んでいく。

ほんの数週間前、中国と米国は暫定的に「外交上の停戦」に向けて動いていたが、現在、双方の関係を修復するためのあらゆる努力は延ばされている。

バイデン率いる米国政府と習近平率いる中国政府との間で緊張がずっと高まって来ている。

https://cn.wsj.com/articles/%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E5%85%B3%E7%B3%BB%E5%9C%A8%E6%95%8C%E6 %84%8F%E6%97%8B%E6%B6%A1%E4%B8%AD%E8%B6%8A%E9%99%B7%E8%B6%8A%E6%B7%B1-c3d96d77

コメント:両者は、先ず冷却期間を置き、連絡やコメント、接触を 2 ~ 3 か月間停止すればよい。重大な問題がある場合は、別である。

cn.wsj.com

米中関係は敵意の渦にますます深く沈み込んでいく。

ほんの数週間前、中国と米国は暫定的に「外交上の停戦」に向けて動いていたが、現在、双方の関係を修復するためのあらゆる努力は延ばされている。

福島氏の記事では、秦剛の変わり身の早さ、出世の為なら戦争も辞さずという口ぶりで、米国を侮蔑した。ここまで中共を増長させたのは間違いなく、米国、特にバイデンの無能ぶりがあるからでしょう。アフガンの失態を見て、中共は侮ったのでしょう。

上述の陳賽彬教授の言うように、経済制裁は中国に効くと。自由主義国は中国と時間をかけてでもデカップリングすべき。今の大統領がトランプでないことが悔やまれる。

記事

全人代の会見で記者からの質問に答える中国の秦剛外相(2023年3月7日、写真:AP/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

目下、北京で開催中の全人代(全国人民代表大会)で外相(外国部長)特別記者会見が3月7日に開催され、秦剛(しんごう)外相の事実上の記者会見デビューとなった。

駐米大使からいきなり外相に出世した秦剛外相は、駐米大使在任中は米中関係改善に熱心だという評判も高かったが、記者会見では予想以上の戦狼外交(攻撃的な外交)っぷりを国内外記者に見せつけた。

これは習近平体制の下で出世する外交官の宿命なのか。それとも、習近平第3期目はもはや米中衝突は避けられないと腹をくくったのか。

米中関係改善の期待を吹き飛ばす徹底的な米国批判

秦剛外相は14の質問に答え、そのうち約半分が外国メディアからのものだった。エジプトのロズユスフ誌、ロシアのタス通信、米NBC、パキスタン通信、NHK、シンガポールのストレーツ・タイムズ、フランスのAFP通信に質問の機会が与えられた。

このうちハイライトは米NBC記者からの質問への答えだろう。米中関係の展望についての質問を受けて、秦剛は次のように答えた。

「先日、中米間で気球事件が発生した。これは完全に不可抗力による偶発事件で、米国もこれが現実の脅威には当たらないと認識していた。しかし、米国は国際法精神と国際慣例に違反して、有罪を推断し、過剰に反応し、武力を濫用し、回避できたはずの外交危機をもたらした。

偶然の中に必然を見ることができるなら、それは米国の対中認知と立場が非常に偏っているということだ。米国は中国を最大の政治的ライバルとみなしている。最初のボタンを掛け間違えたので、米国の対中政策は完全に健康で理性的な正しい軌道から外れてしまった」

「米国は、中国との競争で勝つことを望んでいるのであって衝突は望まない、と言う。だが米国の言う競争とは、相手を徹底的に追い込む、死ぬか生きるかのゼロサムゲームだ。

米国はルールを守れと言うが、これは五輪の陸上競技で2人の選手が競争するのと同じく、自分が最善を尽くすことを考えずに相手をどうやってつまずかせるかばかりを考え、はては相手選手に、五輪ではなく(ルールの違う)パラリンピックに参加させようというようなもので、こんなものは公平な競争ではなく悪意ある対抗であり、ルール違反だ!」

「米国は、中米関係に(衝突を避けるための)ガードレールをつくろう、というが、それは実際は中国に殴られても反撃させず、罵られても言い返せないようにするためのもので、これでは(衝突を)防ごうにも防げない。

もし米国側がブレーキを踏まず誤った道を走り続けるなら、いくら多くのガードレールをつくっても車は道から飛び出して横転し、必ず衝突に陥るだろう。このような競争は、両国人民の根本利益、ひいては人類の前途の運命を賭ける(おろかな)博打であり、中国はもちろん断固反対する」

「米国は、米国を再び偉大にするという誇りを持っているなら、他国の発展を許容する度量を持っていなければならない。制裁弾圧は米国を偉大にしないし、さらに中国の復興のステップを阻むこともできない」

「中米関係を決定するのは、米国の国内政治やヒステリックな新マッカーシズムではなく、両国の共同利益のため、共同責任、両国人民の友誼であるべきだ」

「米政府は、真面目に両国人民の声に耳を傾け、脅威が増大する不安を取り除き、ゼロサムの冷戦思考を放棄し、極端なポリティカルコレクトネス(政治的正しさ)を拒絶し、約束を実践し、中国と交流し、両国にプラスとなって世界にも幸せもたらす正しい付き合い方を共に模索してほしい」

気球事件では「中国側は悪くない!」という主張から始まり、「米国がこのまま突っ走ったら、米中衝突が起こる」と恫喝まがいの表現で、米国に「ゼロサムの冷戦思考」「ヒステリックな新マッカーシズム」を捨てよと迫ったのだ。

秦剛は駐米大使時に真面目に外交実務に取り組み、11月にバイデン・習近平会談を実現させたことで外相に昇進した。そのため、秦剛外相のもとで米中関係改善が進むのではないかと期待した時期もあったのだが、この会見を見るに、その期待は完全に裏切られた。

ウクライナ戦争を長引かせているのは米国

他の記者の質問にも米国への敵意をにじませた。

台湾問題について尋ねられると、秦剛は次のように吠えた。

「台湾問題は中国の核心的利益の中の核心で、中米関係の政治的基礎の中の基礎だ。これは中米関係の超えることのできない第1のレッドラインだ。台湾問題がどうなるか、米国には避けられない責任がある。

・・・台湾問題をうまく処理しなければ、中米関係は大いに揺らぐことになる。

もし米国が本当に台湾海峡を鎮静化させたいなら、台湾を使って中国を牽制するやり方を停止するべきだ。『一つの中国』原則のもともとの意義に立ち返り、中国の打ち出した政治的約束を守り、明確に台湾独立派に反対し制止することだ」

ロシア・ウクライナ問題については、「中国は危機をつくり出していないし、危機の当事者でもない。衝突しているどちらにも武器は提供したことはない。・・・(中国は戦争を終結に向かわせるように平和対話を促してきたが)残念なことに、平和対話を促す努力は繰り返し破壊された。まるでウクライナ危機を利用してある種の地政学的陰謀に利用して紛争をエスカレートさせようとする『見えざる手』があるようだ」と、米国がロシア・ウクライナ戦争を長引かせていると言わんばかりの批判を展開した。

さらに米国のインド太平洋戦略について、「アジア太平洋版NATO」をつくろうとしているとし、地域の一体化を破壊していると非難。

「どのような冷戦もアジアで再演されてはならない。ウクライナ式の危機がアジアでコピーされることは許されない」と述べ、米国が中国への危機感をあおってアジア太平洋で戦争を準備しているのだと言いたげだった。

秦剛は自らが戦狼外交官と呼ばれることに言及して、「中国外交は十分に寛大さと善意をもっているが、『豺狼当路』(山犬がのさばるさま、悪人が幅を利かす世の中)であれば、狼が襲うだろう。中国の外交官は、狼とダンスをしながら、国の安全を守らねばならない」と、答えていた。

つまり、国際社会には豺狼のような米国がのさばっており、それに対抗するために中国は狼と踊る、と言いたいのだろうか。

民主化の必要がない「中国式現代化」

この会見の冒頭で、秦剛は中国の外交は「頂層設計」(トップダウンデザイン)だと説明し、すべてが習近平外交思想に従って行われることを説明していた。この会見の論調のすべてが、習近平外交思想に裏付けられているということだ。

その中でとくに注目すべきキーワードは、昨年(2022年)の第20回党大会で強く打ち出された「中国式現代化」の概念だ。

「中国式現代化」とは、米国式現代化に対抗する概念であり、途上国は民主化しなくても中国式発展モデルで現代化できる、という主張だ。

米国式発展を望む国は必ず民主化とキリスト教的正しさを要求される、中国式現代化は、国情に合わせた政治体制や価値観を認め、権威主義、極権体制を肯定する。多党政治は分裂分断を生むものだとして否定し、自由よりも秩序やコントロール維持が大事とする。

中国は、こういう考えに反米的なイスラム圏やアジアやアフリカの部族社会国家が比較的共感すると見ており、このモデルにならう途上国を中国朋友圏にまとめ上げ、中国がリーダー、ルールメーカーとしてグローバル統治に参与していく、という未来予想図を持っている。そうなった暁には、習近平は中国の独裁者、人民の領袖(りょうしゅう)であるだけではなく、世界の領袖となる。革命の輸出を夢見た毛沢東ですら未到達の領域に立つわけだ。

「習近平は開戦の準備をしてきた」とロシアの専門家

習近平外交のゴールが、そういう中国式現代化の世界輸出によるグローバル統治にあるなら、当然、目下の国際社会のボスでありルールメーカーである米国との対決は避けられない。そういう外交目標を語っている以上、「米中関係改善」と言っても説得力はなかろう。

折しも3月4日発売の「ニューズウィーク」誌に、「習近平はこの10年、ずっと米国との開戦に向けて準備してきた」という、ロシアの中国専門家の発言を紹介した記事が掲載されていた。

記事によれば、ロシア国営テレビの番組に登場したロシア人の中国専門家、ニコライ・ヴァヴィロフが、ウクライナと戦うロシアを中国が軍事支援していると指摘し、その話の流れの中で「習近平は権力の座に就いた当初から米国との戦争準備をしてきた」「彼は戦争に勝てる軍隊の準備を命令してきた。それが米国人を対象としている計画であることは疑いない」と語ったという。

少し前に米空軍のマイク・ミニハン大将が「2025年に米中交戦があり得る」とのメモを作成し部下に準備を促していたことがニュースになったが、台湾有事が発生すれば米中開戦という認識は米国側も持っていることがうかがえる。

3月5日、全人代の人民解放軍武装警察部隊代表団の分科会で、制服組トップの張又侠が「全面的に戦争準備工作を推進せよ」と呼びかけていた。戦争準備の呼びかけは習近平体制になってから繰り返されてきたが、2023年に入って、より具体的に言及され始めている。

改革開放の40年余りで築いた富や、国際社会での地位よりも、自らの官僚の地位を守るためだけに習近平という狼と最後までダンスすると決めた新外相の会見デビューは、かつて見たこともないほどきな臭く、不穏なものだった。米中開戦を目がけて突進していくチキンレースのスターターピストルの音が聞こえた気がした。

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