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『開戦時の韓国の被害は? 注目集める12年前の予測 「韓国が壊滅的な打撃を受けることはない」とする理由』(10/2JBプレス 古森義久)について

10/2NHKニュース<トランプ大統領 国務長官の北朝鮮接触は「時間のむだ」>

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011164631000.html

10/2宮崎正弘氏メルマガ<米国は「北朝鮮と直接対話するチェンネルがある」 ティラーソン、何もしない中国に苛立ち。制裁はザル>

http://melma.com/backnumber_45206_6590784/

NHK報道と宮崎氏の記事を比較しますと、大統領と国務長官で役割分担して北朝鮮を追い込もうとしているように見えます。中国の制裁破りは当り前で、「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」という民族ですので。米国は国内世論だけでなく、国際世論をも味方につけるため、テイラーソンに努力しているように見せているだけでしょう。このまま膠着状態が続けば時間の利益を北に与えることになります。北は核保有、米国は北の非核を目指していますので折り合うことは無いでしょう。

古森氏の記事は2005年の北攻撃の記事で、それでも韓国人の犠牲者数は10万人に止まっています。それ以降変わった点は北が核を10→60発持って弾頭の小型化に成功したとみられること、ICBMの技術を上げたこと、それに対して米国はハッキングや電磁パルスで北のミサイルを無力化でき、B61-11等バンカーバスター型小型水爆使用も躊躇わないこと等が考えられます。

米国の真の敵(=日本の真の敵でもありますが)は中国です。北を潰せなくて、中共を潰すことはできません。EUの盟主ドイツが中国やロシアとの関係を深め、反米の動きを強めているという記事が10/1宮崎正弘氏メルマガ<どこまで間抜けで、莫迦なドイツなのか 腐敗する中国からの投資を歓迎し、人権批判は口だけという醜態>にありました。米国議会も対ロ制裁など止めて、中国包囲網を構築するようにした方が良いでしょう。CIA、民主党が邪魔しているのかもしれませんが。

http://melma.com/backnumber_45206_6590550/

記事

韓国・慶尚北道の星州で、北朝鮮の核およびミサイルの脅威に対抗するために高高度防衛ミサイル(サード)が配備されたゴルフ場(2017年9月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/YONHAP〔AFPBB News

米軍はまず空爆によって北朝鮮の核兵器関連施設を破壊する。北朝鮮の地上軍大部隊が南下して反撃してくるが、米韓両軍の迎撃で阻止する。ただし北朝鮮軍のロケット攻撃などにより、最初の数日間で少なくとも10万人の韓国軍民の死者が出る――。

これは、米国の専門家集団が12年前に実施した米朝戦争開戦のシミュレーション(模擬演習)の結果である。このシミュレーションがいま改めてワシントンの政策研究機関の間で注目されるようになった。

今なお多い軍事攻撃への反対論

ワシントンではいま、北朝鮮の核兵器と長距離弾道ミサイルの開発の脅威にどう対応するかをめぐって政策、戦略が本格的に議論されている。

トランプ大統領は、北朝鮮の核武装を阻止するための「軍事的手段を含むすべての選択肢がある」と宣言し、軍事攻撃の準備もできたと語る。だが、「北朝鮮の全面反撃による韓国側の被害があまりに大きすぎる」といった理由から軍事攻撃には今なお反対論が多い。

そんななかで、「全面戦争が起きても韓国が壊滅的な打撃を受けることはなく、北朝鮮の国家態勢を破壊できる」というシミュレーションの結果が改めて注視されるようになった。

このシミュレーションは、国防総省の軍事模擬演習の専門家らが、米国の総合雑誌「アトランティック・マンスリー」から委託されて、2005年4月に実施した。

現在、北朝鮮問題の研究に正面から取り組む戦略国際問題研究所(CSIS)やピーターソン研究所の関係者たちが、このシミュレーション結果を今後の対策を講じる際の有力な資料とみなしている。

北朝鮮の核兵器への懸念が高まっていた2005年

米国は1994年に北朝鮮との間で米朝核合意枠組みという協定を結び、北朝鮮に核兵器開発の放棄を誓約させた。だが北朝鮮は秘密裡に核武装への歩みを進め、2003年には核拡散防止条約(NPT)から脱退して、核武装への意図を公然と表明していた。そして、2005年2月に核兵器保有を公式に宣言したのである。

つまり、このシミュレーションが実施された2005年4月は、米側で北朝鮮の核兵器の脅威への懸念が非常に高まっていた時期である。米国は実際にその対処として軍事攻撃まで検討していた。

「アトランティック・マンスリー」は2005年8月号に、同シミュレーションの概要を「北朝鮮=ウォーゲーム」という記事として公表した。米国が北朝鮮の核兵器開発や保持を阻止するために軍事手段を行使した場合、なにが起きるか、というシミュレーションである。

民間主体の模擬演習とはいえ、その中心人物は、国防総省直属の国防大学で長年、軍事模擬演習を専門としてきたサム・ガーディナー大佐だった。同大佐はイラク戦争、アフガン戦争などでも国防総省の軍事模擬演習を頻繁に主宰してきた実績があった。さらに、クリントン政権で北朝鮮核問題交渉の主役となったロバート・ガルーチ氏、中東での実戦経験の長い米空軍のトーマス・マキナーニー中将、歴代政権で軍事管理を担当してきたケネス・エーデルマン氏、イラクの大量破壊兵器の査察を実施したデービッド・ケイ氏など実務経験の豊富な専門家たちが、大統領や国防長官をはじめとする政府高官の役割としてシミュレーションに加わった。

韓国ではどれだけの死者が出るのか?

この時点における米国側の認識としては、北朝鮮はすでに10個前後の核爆弾を保持しているものの、米国本土への核弾頭搭載の長距離ミサイルはまだ開発していない。米国が北朝鮮への直接の軍事攻撃に踏み切るレッド・ラインとしては、「北朝鮮が自国の核兵器を、国際テロ組織を含む米国にとって危険な他の諸国に移転(売却)することが確実となった時点」とされていた。

その状況におけるシミュレーション結果の概要は次のとおりだった。

・米軍の北朝鮮に対する軍事攻撃は、大規模な空爆を主体として、当初は1日4000回の爆撃出撃(1機が1回出撃して帰還する動きを1回の爆撃出撃とする。イラク戦争の当初の段階では1日最多800回だった)の規模となる。

・爆撃目標は北朝鮮の核関連施設、ミサイル、長距離砲、ロケットなどである。当初の数日間でそのほとんどの破壊を達成する。

・北朝鮮は地上の大部隊を南下させて反撃に出る。だが、この反撃は米軍と韓国軍の共同作戦により確実に阻止できる。

・ただし、北朝鮮の砲撃などにより、開戦当初の数日間に韓国側の軍民に少なくとも10万人の死者が出ることは防げられない。

この内容について現在の米側の専門家たちがひそかに注視しているのは、「韓国軍民の10万の死者」という部分のようだ。この数字はいま米側で一般に語られている「数百万」という推定死者数よりもケタ違いに少ないからだ。

この理由について、当時の「アトランティック・マンスリー」の記事は以下の2点を挙げていた。

(1)最初の大規模空爆によって、北朝鮮が南北境界線付近に集中して配備した攻撃用火力を、かなりの程度まで骨抜きにできる。

(2)北朝鮮軍が南下する際に火砲やミサイルによってソウルへの徹底攻撃を実施すると、その後の戦闘で用いる弾薬や兵器が不足してしまう。そのため、ソウル攻撃の規模を小さくする見通しが強い。

いずれにせよ、緊迫をきわめる北朝鮮軍事情勢に関して、米国では12年前にすでに具体的な軍事衝突のシナリオが描かれていた。その要点が現在、改めて今後の戦略の有力指針とされているというわけだ。

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『金正恩氏「急遽作った極秘ルート」で最後はロシアに亡命か すでに「隠れ家」も用意されている…?』(9/29現代ビジネス)について

国際政治は奥が深いというか、言われていることで、何が真実かは良く見えません。本記事は「北の影にロシアあり」です。米国の一極支配を終わらせたいとロシアが思うのは自然ですが、それで国際世論を敵に回すようなことを敢えてするのかどうかです。金三胖のロシアへの亡命は戦争を避ける意味で国際世論も賛成するでしょうが、その後の北の政治を誰が仕切るのか、核の管理をどうするのか見えていません。北の核を残したままで誰かが統治するとなると日本への脅威も残ったままになるので賛成できません。米中露中心の国連軍管理として、核爆弾は廃棄処理するのが良いかと。米ロはSALTⅡで核爆弾を減らした実績がありますので。中国に引き渡すのはおかしいでしょう。日本への脅威は減りませんので。

9/13ブログ「みずきの女子知韓宣言」には<【韓国の反応】ロシア「サハリンと北海道を鉄道で繋ぎたい。日本とパイプライン事業をしたい。韓国は除外したい」>とありました。日本へのパイプラインの敷設には将来のエネルギーミックスの観点からずっと反対してきました。メタンハイドレートや核融合が実用化されると思っているからです。50年以内には商用化されるのではと思っています。韓国の邪魔を日本がしなくとも通貨スワップもできなくなりますので、滅ぶのは目に見えています。関わらないでいるのが一番。今度の衆院選では「通貨スワップに賛成」するのか「反対」するのか聞いて見るのが良いでしょう。保守の看板を掛けていても、本質が左翼リベラル派は賛成するでしょうから。良い踏み絵になります。

ただ、ロシアが北朝鮮経由で韓国にパイプラインを敷いても戦争のリスクがあるので、投資回収できなくなる恐れと韓国経済を見限ったことで、中止するのは合理的と思います。

http://oboega-01.blog.jp/archives/1067738216.html

金三胖の後ろ盾がロシアだとすれば、次の暴発は10/18中国共産党大会の日では?習近平の顔も潰せます。これで三度目となりますが。怒った習が瀋陽軍に金の討伐を命じるかもしれません。その時瀋陽軍はどう出るでしょう?北と一緒になって習に反旗を翻すかどうかです。中南海に北の核ミサイルが飛ぶかもしれません。中国は精度の高いミサイル防衛システムは持っていませんので、反撃して北を核攻撃するしかありません。「血で固められた友誼」の行く末がどうなるか楽しみです。太平洋に水爆を落とせば米軍が出動するかもしれませんが、ロシアに亡命するようなことを考えているようですので、流石に虎の尾は踏まないでしょう。

記事

水爆実験にミサイル発射と、もはや歯止めが利かなくなった北朝鮮の恫喝外交。国連総会も北朝鮮問題一色となった。そんな中、プーチン&金正恩政権の「密約」について、専門家が語り尽くした――。

北朝鮮はプーチンランド

中村 いまの北朝鮮は、言ってみれば「プーチンランド」と化してます。

近藤 プーチンランド? 何だかディズニーランドみたいですが。

中村 そう。ディズニーランドに行けばミッキーマウスに会えますが、北朝鮮に行けば、随所にロシアの「痕跡」が見られます。もはや金正恩政権は、ロシアの傀儡政権と言っても過言ではない。

近藤 たしかに、解放記念日(8月15日)の『労働新聞』に、金正恩委員長がプーチン大統領を称えた書簡が大きく掲載されていて驚きました。

中村 私もロシアの有力紙『モスコフスキー・コムソモーレツ』(9月7日付)を読んでいて、興味深い記事を発見しました。17kmあるロ朝国境近くに位置するハサン村のルポで、村の事務所には、金日成・金正日・プーチンの3人の写真が、並んで掲げられていたのです。

近藤 平壌最大の目抜き通り「栄光通り」が、「スターリン大通り」と呼ばれていた時代を髣髴させますね。そもそもソ連極東軍88旅団所属の金成柱を、ソ連が「金日成将軍」に仕立て上げて平壌に連れてきたのが、北朝鮮の始まりですからね。

Photo by GettyImages

中村 70年近く経て、またもとに戻りつつある。ロシアの最新の世論調査によれば、米朝対立の原因が北朝鮮にあるという回答は、わずか12%。ロシアは北朝鮮の味方です。

3日の水爆実験も、プーチン政権の影を感じます。なぜなら5日前の8月29日に、ロシア政府がハサン村の住人約1500人に突然、避難命令を出しているのです。

羅先とウラジオストクを結ぶ北朝鮮の貨客船『万景峰号』も、8月24日に突然、運航中止となった。

日本のメディアは、「北朝鮮がウラジオストクの港湾使用料を未払いだったため、ロシア側が停泊を拒否した」と報じていましたが、とんでもない誤解です。あれも水爆実験の被害を避けようとした措置ですよ。

近藤 そうだとすると、3日の水爆実験は、北朝鮮とロシアによる「合作」のようなものですね。ちなみに実験場所からわずか100kmしか離れていない中国には、事前通告さえなかったそうで、習近平政権はカンカンです。

そもそも、広島型原爆の10倍規模の威力もある高度な水爆技術を、北朝鮮がこれほど短期間で独自に持てるはずがない。

中村 その通りです。カギを握るのは、ウラジオストクに本社がある「ロシア極東山岳建設」という会社です。元はソ連の国土交通省の一組織で、プーチンが大統領になって平壌を訪問した2000年に民営化されました。

近藤 まさに「プーチン系企業」ですね。

中村 そうです。この会社が、北朝鮮のインフラ整備にフル稼働しているのです。中でも、最も得意とするのが山岳地帯のトンネル建設なので、豊渓里の核実験場の工事を請け負ったのではないか。

近藤 坑道を800mも掘ったり、人間の大腸のような複雑な構造にさせたりして、放射能漏れを防いでいる。とても北朝鮮の技術とは思えません。

鉄道の地下にトンネルが

中村 このロシア極東山岳建設は、坑道建設ばかりか、ロ朝間の鉄道建設も請け負っていますよ。

近藤 羅先-ハサン間54kmの建設ですね。

この鉄路建設は、先代の金正日総書記が、’01年から’02年にかけて2年連続でロシアを訪問する中で決めたものです。

その後、建設が延期され、’08年に、ロシアが羅津港を49年間、租借することと引き換えに着工。’13年9月に、羅津港で開通式が行われています。

中村 開通式には、ロシア鉄道のヤクーニン社長も、モスクワから駆け付けました。

近藤 その際、一つ不可解なことがありました。計画から着工まで7年もかかったのは、北朝鮮側が建設費用の負担を渋ったからでした。かつて100億ドルも北朝鮮に債務不履行されたロシアが、二の足を踏んだ。

ところが、着工から竣工までも、丸5年もかかっているのです。もともと植民地時代に日本が敷いた鉄路があって、しかもわずか54kmなのに、長くかかりすぎです。

中村 フフフ……。

近藤 意味深な笑いですね。何か大事な訳でも?

中村 再度言いますが、ロシア極東山岳建設の最も得意な分野は、地下トンネルの建設です。おそらく鉄路の地下に、有事の際、金正恩一族が亡命するためのトンネルを建設したのだと思います。

Photo by iStock

近藤 ナルホド!! それなら工事に5年かかっても不思議ではない。

加えて、両国を結ぶ鉄道建設という名目なので、アメリカのスパイ衛星も警戒心を抱かない。

中村 その通りです。この鉄路によってロシアとの貿易が急増すると同時に、トップの身の安全も図れる。北朝鮮にとっては、まさに一石二鳥です。

中国からは見捨てられた

近藤 これも金正日総書記時代の話ですが、ある高位の亡命者に、有事の際の金ファミリーの亡命ルートを教えてもらったことがあります。

平壌の金正日官邸の地下から、黄海の南浦まで、60km近く秘密の地下道が繋がっているそうです。南浦からは空路か海路で中国に亡命すると聞きました。

しかし、いまや習近平政権は、犬猿の仲の金正恩ファミリーを受け入れるはずもないので、このルートは使えません。

中村 それでロシアルートを作ったのでしょう。実は、この金正恩ファミリーの亡命ルートの話には続きがあるんですよ。

近藤 と言いますと?

中村 アメリカから攻撃されて、金ファミリーが、羅先から地下トンネルを伝ってハサンまで逃げたとします。そこから一路、軍港があるウラジオストクまで行くに違いない。

しかし極東にいたのでは、いつアメリカ軍に襲われるか気が気でないはずです。ロシアとしても、独裁者を匿っていると国際社会から非難を浴びる。

近藤 そうでしょうね。

実は中国政府も、かつて金正日ファミリーの亡命について、密かに内部で検討したことがありました。’02年にブッシュJr.大統領が、北朝鮮を「悪の枢軸」と非難して、米朝関係が悪化した頃です。

その時の結論は、「ファン・ジャンヨプ方式にする」というものでした。北朝鮮の序列26位だったファン・ジャンヨプ書記が、’97年に北京の韓国領事館に亡命を申請した時、中国政府は、3ヵ月以内に出国することと、米韓以外の第三国に向かうことを条件に、身の安全を保障しました。

同様に金正日ファミリーに対しても「3ヵ月以内の滞在」しか認めないとした。やはり厄介者扱いです。

中村 ロシアもそのあたりは熟考したはずです。

それでロシアの結論は、金正恩ファミリーを、ウラジオストクから北極海に面したムルマンスク軍港まで軍用機で運び、そこから約1000km離れたスヴァールバル諸島に、亡命先を用意してあげることだったのです。

この任務を担うロシア保安庁(旧KGB)の特殊部隊RSBが、すでに金ファミリーのボディガードを務めています。

北極海に浮かぶ島

近藤 スヴァールバル諸島?

中村 北極海に浮かぶ群島です。第一次世界大戦の頃、ロシア、ノルウェーなど、多くの国が領有権を争ったため、大戦終結後のパリ講和会議で、スヴァールバル諸島を、永久非武装地帯としました。

このスヴァールバル条約には、ロシアやアメリカなど40ヵ国以上が加盟していますが、島内にはロシア人居住地区があり、ロシアの法律が適用されています。

近藤 いまから100年近く前の条約ですね。

中村 そうです。1920年代から’30年代にかけて各国が加盟しました。

ところが昨年になって突然、このスヴァールバル条約に、ロシアの後押しを受けて、北朝鮮が加盟したのです。

近藤 北朝鮮は北極海になど、何の縁もないのに。金ファミリーの亡命目的としか思えない……。

中村 そうでしょう。しかも現在、島内のロシア人居住地区で、大邸宅の建設が始まっていることまで分かっているんです。

近藤 恐れ入りました!

金正恩委員長が強気、強気でいられる理由が、ようやく理解できました。いざとなればロシアが逃がしてくれるという「保険」があるんですね。

中村 そう思います。プーチン政権は、核の技術もミサイルの技術も提供したあげく、亡命先まで用意した。これほど頼もしい庇護者はいません。

しかもプーチン政権には、シリアがあれほど激烈な内戦のさなかにあっても、6年半にわたってアサド政権を守り続けてきたという実績がある。

近藤 プーチン政権がそこまで金正恩政権に肩入れする理由は何ですかね。やはり極東におけるアメリカと中国という両大国への剥き出しの牽制なのでしょうかね。

中村 それはあると思います。「3大国」とは言うものの、ロシアの経済力は米中に較べて圧倒的に脆弱です。極東には600万人くらいしかロシア人が住んでおらず、強い危機意識を抱いています。だから「東アジアのシリア」を作りたい。

もう一つは、天然ガスのパイプラインを、韓国まで引きたいという野望があります。

9月6日、7日にウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに、プーチン大統領と韓国の文在寅大統領が揃って参加し、この話を詰めています。気をよくした文在寅大統領は、北朝鮮に800万ドルの人道支援を表明した。

これも、人道支援を大義名分にしてシリアを支配したプーチン大統領の入れ知恵でしょう。

Photo by GettyImages

近藤 ロシアから韓国に天然ガスのパイプラインを引く計画は、’08年に李明博大統領がロシアを訪問した際に盛り上がった話です。ロシアのハバロフスク、ハサンから北朝鮮の元山を経て、韓国の仁川まで約2000kmを結ぶ壮大な計画です。

北朝鮮にはパイプラインの通行料として年間1億ドルを支払う予定でしたが、韓国の命脈を北朝鮮に握られるという懸念からご破算になりました。

中村 その計画を、9年ぶりにロシアと韓国、北朝鮮で復活させようというわけですね。

そんな「密談」が進んでいるところへ、安倍首相が出かけて行って、プーチン大統領に「北朝鮮への圧力」を説いた。本当に外交オンチです。

近藤 これだけ北朝鮮が日本に対する脅威になっていながら、日本だけが外交交渉でカヤの外に置かれている。厳しい現実ですね。

近藤大介(こんどう・だいすけ) (本誌編集次長)アジア取材をライフワークとする。新著『大国の暴走』(渡部恒雄氏、小泉悠氏との共著)他、24冊の著書がある 中村逸郎(なかむら・いつろう) (筑波大学教授)専門はロシア政治。『ろくでなしのロシア-プーチンとロシア正教』他、著書多数。テレビの名解説も人気を博している

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『金正恩の耳元でつぶやくトランプ 「イランとつるむな」「イスラエルに刃を向けるな」』(9/30日経ビジネスオンライン 鈴置高史)について

先ずは、昨日のブログに続き、「希望の党」の論評から。

9/29JBプレス池田信夫氏<なぜ民進党は小池百合子氏に「身売り」したのか 「吸収合併」で政党をリセットする政治的イノベーション>

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51212

9/29藤岡信勝氏のfacebookから。「9月28日は日本の政治にとって画期的な、記念すべき日だった。民進党という、反体制・容共政党が崩壊した日だったからだ。衆議院が解散すると同時に、野党第一党の民進党も事実上解散してしまった。前原代表だけは残務整理で残り、民進党は形式的にはまだなくなっていないかのようだが、それはただの移行過程にすぎない。菅直人、辻元清美も含む全議員が賛成し、つまり誰一人反対する者もなく、満場一致でみずから解党して消滅し去った。集団自殺のような光景だ。

これで米ソ冷戦期の産物で、負の遺産として日本政治のメインステージにデンと居座っていた容共政党がなくなる。これはまさに歴史的な、実に凄い出来事だ。こういう角度からの論評があまり見られないのは不思議だ。我々が目にする政治評論は、あまりに目の前の細々とした出来事に拘束されていて、大きな視野を見失っているように思える。

1990年代以降の日本政治を振り返ってみよう。そもそも民主党は鳩山由紀夫がつくった政党で、その機能は選挙互助会だった。綱領もない。つくろうとすると分裂するから長いことつくらなかった。その後民進党にかわったが、民主党も民進党もその客観的な役割は社会党と同じだった。その証拠に、2015年の安保法制騒動の中心になった。日本の政治の最大の課題は、国民の生命と財産の安全の確保だが、そのための政策に絶対に反対する政治的DNAを持った勢力が政界に根を張っていたのだ。

今回の小池新党もまさに選挙互助会だが、客観的機能は政界からの容共政治家の排除である。憲法と安全保障問題で左翼思想の人物は受け入れない、と小池は旧民進党議員受け入れの基準を明示している。昨夜(28日夜)前原から小池に、民進党から受け入れて欲しい立候補希望者の名簿を渡した。これを全部認めるというつもりは「さらさらない」と今朝のぶら下がり記者会見で小池は断言した。

今後のことはわからない。しかし、事態は、小池党首の国政選挙出馬を待望する声が大きくなり、10月5日の都議会終了後、立候補するという流れで進む可能性が高い。総理大臣になること以上に重要な案件はない。メディアは都政を放り出すのは無責任だと気違いのように批判するだろうが、その逆風が反対に有利に作用することもありうる。選挙結果は、希望の党だけで過半数をとることは難しい。他方、自民党も相当の議席を減らすだろうが、必死にがんばって、自公で過半数を維持するだろう。結果として、北朝鮮危機という国難に対処するために、大連立政権をつくるかもしれない。

結局、小池新党は、日本で初めて、保守二党体制が実現するきっかけになる。日本の政治は、自民党、希望の党、公明党、共産党の4つの政党に単純化されて行くだろう。北朝鮮危機を通して安全保障問題に国民が目覚めるように啓蒙すれば、戦力保持と交戦権を明記した憲法をつくる可能性が生まれる。一見、安倍首相と小池党首は対立し、互いに相手を批判することで選挙戦を盛り上げるだろうが、小池新党の登場は、自民党にとっても究極のセイフティ・ネットになっている。共産党と社民党は、小池新党を「自民党の補完勢力」と非難しているが、事実認識は私と全く同じである。真の敵こそが真実をより知っているのかも知れない。

今後、政局は激動し、予想外のことがおこり、紆余曲折を経るだろうが、大局は日本にとってよい方向に進んでいる、というのが私の観察である。政治的出来事の評価に当たっては、一切の感情論を排除して、政治的結果に着目し、大局的に観る必要があると改めて思う。」(以上)

藤岡氏は「希望の党」を評価しています。中山成彬氏が民進党の議員の選別をするとの話もあります。そうなれば左翼リベラルは連合の支援を受けなければ当選できません。無所属ですから比例復活もできません。良い傾向です。連合の神津里季生会長は篩い落とされた民進党議員は政策が一致すれば応援すると言っていますが、原発政策はどう考えるのでしょう?電力総連は当然アンチ反原発です。「希望の党」は小泉の影響を受けて反原発です。連合を離脱した化学総連は自民党支持です。連合も総評と同盟の2つに分かれた方が分かり易い。

9/27杉浦正章氏ブログ<米紙「金体制孤立化のターニングポイント」>には「サイバー攻撃によってミサイルや核開発を不可能とし、通信機能を麻痺させる作戦だ。次に「心理戦」だ。北の幹部はみな携帯を所有しているから、その携帯に向かって情報を流したり、“戦後の優遇”を保証して工作をさせる方式。さらには実験で発射するミサイルを片っ端から撃墜して、金正恩を心理的に追い込む。これらの作戦は既に机上で固まっており、後はトランプの指示を待つばかりであるようだ。」とあり、マテイス長官の「韓国の犠牲ない軍事選択肢はある」(当然日本もですが)との発言を裏付けるものです。

http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2017-09-27

9/29中国観察<金正恩走後門 找美專家探川普虛實(圖)=金正恩は別ルートでトランプの考えを探る>。でも北が当たった人間に拒絶されたとありました。金三胖もトランプに困り果てている様子が窺えます。時既に遅しでしょう。自分が助かりたいなら亡命しかありません。オバマと違い軍事力の行使も躊躇わないトランプだから外交ができると言うもの。NFLの黒人は国家・国旗に対し敬意を払わなければ、米国民を止めるべきです。昔のことを持ち出しても、進歩がないでしょう。人種差別と論理をすり替えるべきではありません。世界共通で左翼リベラルの得意とするところですが。日本の日教組・左翼教師も日本人を止めて中国人か北朝鮮人になればよい。愛する祖国の土を踏んだ途端スパイ容疑で射殺されるかもしれません。安全な日本で人権抑圧する共産主義活動をするなと言いたい。

http://chinaexaminer.bayvoice.net/b5/trend/2017/09/29/373320.htm%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%81%A9%E8%B5%B0%E5%BE%8C%E9%96%80-%E6%89%BE%E7%BE%8E%E5%B0%88%E5%AE%B6%E6%8E%A2%E5%B7%9D%E6%99%AE%E8%99%9B%E5%AF%A6%E5%9C%96.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

鈴置氏の記事を読みますと、北の包囲網は着々と敷かれている印象を受けます。中国への金融制裁の脅しが効いたため北との銀行取引取りやめ、イラン絡みでのイスラエルの反北、NATOもICBM開発で脅威が他人事でなくなって来た状況があります。それが上述の「中国観察」の記事となったのでしょう。

日本が気を付けるべきは戦争にならなくても「朝鮮総連」や「朝鮮学校」の存在があり、彼らがテロを起こす可能性があるという事です。国交がない国の組織に補助金を出すのは止めるべきですし、パチンコも球出し規制なんて甘い対策でなく、全面禁止すべきです。

記事

香港の地下鉄での広告でスマホをいじる偽委員長と、覗き込む偽大統領(写真:ロイター/アフロ)

前回から読む)

トランプ(Donald Trump)大統領の激しい表現のツイッター。金正恩(キム・ジョンウン)委員長に直接、語りかける狙いもありそうだ。下からの情報に惑わされず、自分の目で世の中を見ろ、と。

ロケットマンへの直言

—トランプ大統領の「過激なツイート」が話題になりました。

鈴置: 9月23日につぶやいた「小さなロケットマンの先は長くない」が「金正恩氏を刺激する」と批判されました。

ロケットマンとはトランプ大統領が金正恩委員長に付けたあだ名です。そんな物言いは軍事的な衝突を起こしかねないから削除すべきだ、との声も起きました。原文は以下です。

Just heard Foreign Minister of North Korea speak at U.N. If he echoes thoughts of Little Rocket Man, they won’t be around much longer!

9月22日、金正恩委員長が声明を通じ「超強硬対応措置の断行」を宣言しました(日経・電子版「金正恩氏の21日の声明」参照)。

同日、それについてニューヨークに滞在中の李容浩(リ・ヨンホ)外相が「過去最大の水爆実験を太平洋上ですることではないか」と解説したのです(日経・電子版「太平洋で水爆実験なら国際法に違反」参照)。

さらに9月23日、李容浩外相は国連総会で「最終的な目標は米国と(核戦)力で均衡を作ること」などとも演説しました。

演説内容は聯合ニュースの「北の李容浩『斬首・攻撃の気配あれば、先制行動で予防措置』(総合2報)」(9月24日、韓国語版)で読めます。

この演説を受けて「小さなロケットマンの先は長くない」はつぶやかれたのです。

報告はちゃんと上がるか

—トランプ大統領はなぜ、北朝鮮に対し物議を醸すようなツイートをするのでしょうか。

鈴置:金正恩委員長に直接、語りかける目的もあると思います。大統領は9月19日の国連演説で「このまま行けば、ロケットマンもその政権も自殺行為になるぞ」と、核を放棄するよう警告しました(「北朝鮮に『最後通牒』を発したトランプ」参照)。

Rocket Man is on a suicide mission for himself and for his regime.

でも、その演説がきちんと金正恩委員長に報告されたかは疑問です。部下が「国連で米国の老いた狂人が妄言を吐きました。核を持った我が国が恐ろしくて、口先で意気がっているのです。絶対に攻撃されません。予告通り、次は太平洋上で水爆を実験しましょう」などと具申した可能性が大きい。

もし「トランプが戦争のハラを固めたようです。ここは少し大人しくしましょう」とでも言おうものなら「腰抜け。お前は米国のスパイか」と、粛清されかねないからです。

ツイッターを使えば改竄されず、警告はそのまま金正恩氏に届きます。41分間もの長いトランプ演説を視聴しなくても、ツイッターくらいは覗くと思われます。金正恩氏は西側で教育を受けましたから。なお、普通の北朝鮮国民はツイッターにアクセスできません。

仮に本人がツイッターを見なくとも、部下は「ひょっとして親分がツイッターを見て『なぜ、報告しなかったのか』と怒り出すかもしれない」と恐れ、渋々「トランプが『先は長くない』とつぶやいています」と報告せざるを得ない。

小さなロケットマンの先は長くない」の中に「北朝鮮外相のスピーチが小さなロケットマンの意向を反映しているのなら」とあるのも、ツイッターによる「直接対話作戦」を思わせます。

北朝鮮のような国で、外相が最高指導者の意向と異なる発言はできません。なのに、最高指導者と周辺の間に外交方針に差があるかもしれないことを念頭にツイートする。少し変なのです。

やりたい放題やっても罰はな

—「部下に騙されているぞ。核の均衡など夢想するな」と耳元でつぶやいた……。

鈴置:部下も「騙す」というよりも「引っ込みがつかなくなっている」のだと思います。これまで北朝鮮はやりたい放題。それでも国際社会から罰を受けなかった。

アジア安保の専門家、ニューシャム(Grant Newsham)米海兵隊・退役大佐は「北朝鮮がなぜ、自殺行為に及ぶのか」との疑問に対し、以下のように答えています。

Asia Times の「North Korea: Doesn’t Kim Jong Un understand ‘suicidal’?」(9月2日)で読めます。

米国、日本、韓国など国際社会は、行いを改めるとの約束と引き換えに食糧、カネ、石油、果ては原子炉まで与えてきた。

(というのに)北朝鮮は、ラングーンで韓国の閣僚を爆弾で殺す。韓国の戦闘艦を潜水艦で撃沈する。日本人を拉致する。ミサイルを発射する。核兵器を作っては試験する。人で混み合う(マレーシアの)空港では白昼堂々と義理の兄弟を毒で殺す。

なぜか?(やりたい放題やっても)何も起きなかったからだ。

国全体がそんな「成功体験」に酔っている時に「いいかげんにしとかないと、そろそろ殴られますよ」と意見具申する部下はまず、いないのです。

日本からもお祝い

—会社も同じです。

鈴置:在日朝鮮人のグループが9月19日、建国69周年を祝う手紙を金正恩委員長に送っています。朝鮮中央通信の「在日本朝鮮人祝賀団メンバーによる手紙」(9月21日)が報じました。日本語版から、その一部を引用します。

世界を震撼させた大陸間弾道ロケット装着用水爆実験の大成功と9月の祝日をより意義深く輝かした各軍民慶祝大会を通じて共和国の強大無比の威力を全身で痛感しながら金正恩委員長が居て朝鮮革命の最後の勝利は確定的だという鉄の真理をいっそう心に深く刻み付けた。

北朝鮮の核ミサイルの標的となっている日本からも「水爆実験成功のお祝い」が寄せられるのです。金正恩氏ら指導部はさぞ、高揚した空気に包まれていることでしょう。

—北朝鮮の『「空気」の研究』ですね。

鈴置:こういう空気の下では、判断を誤り続けます。北朝鮮の指導層は「我が方が核で反撃するのを恐れ、米国は先制攻撃して来ない」と信じている、あるいは信じたがっているのです。

邪悪な存在にも警告はする

—でも米国が反撃を封じるために、核兵器も使って先制攻撃してきたらどうするのでしょうか。

鈴置:「米国は先制核攻撃しない」とも、なぜか信じ込んでいるのです。集団幻想です。

これまで北朝鮮のように外国に向かって「核で先制攻撃するぞ」と脅した国はありません。北朝鮮は2015年頃から、核による先制攻撃を何度も宣言しています(「朴槿恵は『北爆』を決意できるのか」参照)。

そんな国は、先制核攻撃されても文句は言えません。というのに、北朝鮮ではそこを読めなくなっている。だからいまだにやりたい放題なのです。

そこで最高指導者に直接「目を覚ませ」と……・

鈴置:大統領の国連演説で、北朝鮮は少し腰が引けました(「金正恩をコーナーに追い詰めたトランプ」参照)。でも、核を放棄する気はもちろんない。

トランプ政権は「こっちは本気だ。戦争する覚悟はあるんだよ」と、畳みかけておこうと考えたのでしょう。

国連演説で大統領は北朝鮮を「邪悪(wicked)」な存在と決めつけました。でも、そんな国だって「完全に破壊(totally destroy)」する前に「完全な警告」はしておきたいものです。いくら悪漢でも、撃ち殺したら寝覚めが悪い。

イラン・コネクション

そして今は「ツイッター」という直接対話の道具がある……。

鈴置:そこです。新しくできた便利な道具を利用しない手はないのです。昔だったら敵の指導者に密書を送るところです。でも密書は途中で握り潰されることも、改竄されることもある。

ツイッターならそんな心配はない。それに文章の長さに制限はあるけれど、何本も送ることができる。

小さなロケットマンの先は長くない」と同じ日に、トランプ大統領は北朝鮮関連のツイッターをもう1本、発信しています。「イランがイスラエルに届く弾道弾を撃った」です。

Iran just test-fired a Ballistic Missile capable of reaching Israel. They are also working with North Korea. Not much of an agreement we have!

9月23日、イランが「射程2000キロの多弾頭の新型弾道弾『ホラムシャハル』の試射に成功した」と発表しました。米英仏はイランのミサイル開発は国連決議に違反すると批判しています。

このツイートは弾道弾の試射を非難したものです。3番目の文章をご覧下さい。これだけでは分かりにくいのですが、2015年にオバマ(Barack Obama)政権が結んだ、イランに核兵器開発を凍結させる合意は意味がないと指摘したのです。

トランプ政権はこの核合意を破棄したくてしょうがない。合意ではイランの核武装を食い止められないとの判断です。大統領は9月19日の国連演説でも北朝鮮に続き、イランを非難しました。以下です。

We face this decision not only in North Korea. It is far past time for the nations of the world to confront another reckless regime — one that speaks openly of mass murder, vowing death to America, destruction to Israel, and ruin for many leaders and nations in this room.

「邪悪(wicked)な存在」の2番目にイランを挙げました。「虐殺と米国の壊滅、イスラエルの破壊を公然と誓う向こう見ずな政権」と規定し、北朝鮮と同様に世界は対処を迫られていると訴えたのです。

イスラエルが強く批判

—なぜ、核合意の見直しを今になって言い出したのですか。

鈴置:もともと米国では、実効性が疑わしいこの合意を結ぶべきではないとの意見が根強かった。イスラエルが核合意を強く批判していたこともありました。

しかしオバマ政権はイスラエルを見捨てる格好でイランと妥協した。2017年1月に、イスラエルと近いトランプ政権が発足し、見直しの声が高まったのです。

もう1つ理由があります。安全保障専門家、あるいは北朝鮮や中東の専門家の間では、北朝鮮とイランは核・ミサイルを共同開発しているというのが常識でした。

ツイート「イランがイスラエルに届く弾道弾を撃った」の2番目の文章「イランは北朝鮮と一緒に働いている」はそれを指します。

北朝鮮が弾道弾を乱射するのを見て「よくカネが続くな」と首を傾げる人が多い。でもイランが北朝鮮に資金を提供していると考えれば納得できます。ことに核合意により、イランは経済制裁を解除されたのです。

そこに北朝鮮の「水爆実験」(9月3日)。イスラエルはもちろん、同国を支持する米国人も、さらには欧州各国も危機感を強めました。イランが北朝鮮と一緒に核武装する可能性が高まったからです。

「イラン・北朝鮮コネクション」に、ようやく注目が集まりました(日経・電子版「北朝鮮とイランに協力疑惑 核・ミサイル開発」参照)。北朝鮮とイランの2つの核問題は、一体のものとして検討されるようになったのです。

局面が変わった

—金正恩氏がトランプ大統領のツイートを見たら、どう考えるでしょうか。

鈴置:このツイートは米国民や世界の人々に「イラン・北朝鮮コネクション」の存在を認識させたうえ、北の核開発阻止に全力をあげるとの決意を示したものです。

金正恩氏が注意深く読んだら「局面が変わった。相当にまずいな」と思ったはずです。核武装してしまえば世界が追認するはずでした。米国はいざとなれば自分の核で均衡を作り、対抗できる。欧州にとって北朝鮮は遠い国で、直接的な脅威を感じないからです。あとは日本と韓国を脅して認めさせればいい。

でも、イランが北朝鮮製の核を持つ可能性が高まると、米政界で強い力を持つイスラエルが「北の核」潰しに動くのは目に見えています。

イランが開発に成功したという射程2000キロの「ホラムシャハル」に核弾頭を載せれば、イスラエルは日常的に核の威嚇にさらされます。

もし、イランが射程4000キロの弾道弾を持てば――北朝鮮の「火星14」は8000キロ以上の射程を持つとされています――英国までが攻撃範囲に入ります。

NATO(北太平洋条約機構)加盟国も安穏とはしていられません。結局、北朝鮮の核を巡り世界が妥協する可能性は急速に減ったのです。

米国の外交界には「米本土まで届く弾道弾は作らないと約束させたうえで、北の核は黙認しよう」とのアイデアもありました。が、それを受け入れる空気は急速にしぼむでしょう。

—北には「核兵器を輸出しないから核保有を認めてくれ」と言う手がありませんか?

鈴置:そんな妥協案が受け入れられるかは疑問です。北朝鮮は信用がありません。これまで約束を破り続けてきたからです。

もし北が誠実に約束を守ってきたら、今頃は米国や日本との国交も樹立し、朝鮮半島は核のない地域になっていた可能性が高い。

安倍晋三首相が9月20日の国連総会の一般演説で、北朝鮮の数々の約束違反を列挙しました。韓国や米欧に残る「対話で解決すべきだ」などという、現実を無視した主張を潰す目的もあったのでしょう。

ガソリンが足りなくなるぞ

—トランプ大統領は金正恩委員長の耳元でつぶやくことで、軍事的な圧迫の威力を増そうとしている……。

鈴置:経済制裁の威力を増す狙いと思えるツイッターもあります。9月17日の「北朝鮮のガソリンスタンドには列ができる」です。

I spoke with President Moon of South Korea last night. Asked him how Rocket Man is doing. Long gas lines forming in North Korea. Too bad!

北朝鮮が経済制裁の強化に対応するため、ガソリンの販売規制を始めたとの情報がありまして、それをもとにつぶやいたものと思われます。

9月11日に採択された制裁案では原油の全面禁輸は盛り込めず、現行水準で凍結するに留まりました。ただ、ガソリンなど石油精製品の輸出は年間200万バレルの上限を設けました(日経・電子版「国連安保理 北朝鮮追加制裁決議の要旨」参照)。

そこでトランプ大統領は「ガソリン不足に陥るぞ。さあ、どうする」とつぶやき、金正恩委員長に北の厳しい未来を思い起こさせたのです。

「ガソリンスタンドに列」との情報が金正恩氏に上がっていない可能性もあります。その際これを読めばさらに動揺するとも計算したのでしょう。

「世界」だけでなく「相手の統治する国」の情報も伝えることが独裁者の説得には有効なのです。

(次回に続く)

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『党代表名簿から消された「毛沢東の孫」の光と影 偉大な祖父には一度も会えなかった、との噂も』(9/29日経ビジネスオンライン 北村豊)について

“希望(xi1wang4)之党馬上就変成失望(shi1wang4)之党“。中国語普通話では「希望」と「失望」は似た発音です。日本人では聞き分けが難しいでしょう。今次選挙(衆議院&都知事?)で希望の党を選べば確実に失望に変わります。小池・前原は保守を標榜していますが真っ赤な嘘でしょう。二重国籍の蓮舫元代表も泥舟を捨てて乗り換えるのですからどうしようもない。参院議員ですが。この三人には責任感と言うものが微塵も感じられません。反安倍だけで集結するとか言っていますが、国民の生命を守る気概を持ったのはいません。インチキ政党です。人を批判するだけで仕事ができない無能の人の集団です。中山恭子氏も小池の野心の為に保守の看板として利用されているだけです。自民党に復党した方が良いでしょう。まあ、希望の党は本当に左翼・リベラルを加入させないというのであれば、それは歴史的意義のある存在となるでしょうけど。小沢・枝野・岡田・辻元・有田・白真勲・福山・小西・小川・赤松等は当然入れないのでしょうね?(今回の前原の決断は小沢がシナリオを描いたという説もありますが)。

本記事の毛新宇について福島香織氏も論評していましたので9/23本ブログでも取り上げました。

http://dwellerinkashiwa.net/?p=7248

習近平が毛新宇等太子党メンバーの名を共産党大会の名簿から外したのは、太子党は自分を守ってくれる味方だとは思わず、反旗を翻す力を持った存在と見ているという事でしょう。金三胖が実の兄である金正男を殺害したようなものです。一人独裁は猜疑心が強くなり、周りが総て敵に見えます。スターリンやヒットラー、毛沢東もそうでした。蒋介石も228事件を引き起こし、台湾人民に中国人に対する怨嗟の感情を持つようにさせました。

習の政敵を早めに粛清するやり方は相手の恨みを買い、どこかで高転びに転ぶ気がします。また、金三胖の相手が無能のオバマでなく、トランプである限り、殺害されるか亡命するかのどちらかでしょう。亡命するにしても世界の笑いものになってでも生きることを欲するかどうか。また亡命に成功しても暗殺の可能性もありますし。やはり米朝戦争まで行くのではと思っています。

9/28宮崎正弘氏メルマガに<「考えられないことを考える」と、中国が北朝鮮を攻撃するのではないか 米国の介入を事前妨害の動きなく、しかも米朝開戦なら「中立」と放言>とあります。この中で宮崎氏は「「掌握できていない旧瀋陽軍区を北朝鮮攻撃に際して先頭に立たす」とどうなるか。軍権を掌握できるから「一石三鳥」となるかもしれないではないか。」と書いています。朝鮮戦争時、毛沢東が投降した国民党軍を前線に立たせ壊滅させた故事を彷彿とさせます。

http://melma.com/backnumber_45206_6589058/

9/19本ブログでもEast Asia Forumに賈慶国(Jia Qingguo)北京大学教授が寄稿した記事を紹介しました。それによると北の難民の管理の為、PLA(人民解放軍)を北に派遣することが米軍攻撃の一条件でした。米軍と連携して、中国が北を攻撃することは充分あり得ます。

http://dwellerinkashiwa.net/?p=7218

習が毛新宇を大事にしないのは、毛沢東時代の北朝鮮との「血で固められた同盟」はありえないという意思表示なのかもしれません。

記事

中国共産党“中央軍事委員会”の機関紙「解放軍報」は9月6日付で、「“中国人民解放軍”(以下「解放軍」)と“武装警察部隊”(以下「武警部隊」)が中国共産党第19回全国代表大会に出席する代表を選挙で選出」と題する記事を掲載した。同記事は、「解放軍と武警部隊の31選挙単位が“党代表大会”あるいは“党代表会議”を招集して共産党の第19回全国代表大会に出席する代表303名を選挙で選出した」と報じ、選出された代表の名簿を姓の画数順で公表した。303名の内訳は、解放軍253名、武警部隊50名であり、そこには女性が前者に26名、後者に1名含まれていた。

中国共産党の全国代表大会とは、中国の政治を指導する中国共産党の最高指導機関であり、日本の国会に相当する“全国人民代表大会”より上位に位置付けられ、5年に1回開催される。今年はその開催年に当たり、中国共産党第19回全国代表大会(以下「第19回党大会」)が10月18日から約1週間の予定で挙行される。第19回党大会に出席する代表は合計2300名で、全国の40選挙単位から選挙によって選出される。代表は中央選出と地方選出の2つに区分されており、中央選出は(1)党直属機関、(2)国家機関、(3)企業系列、(4)金融系列、(5)解放軍と武警部隊からなり、地方選出は、(a)直轄市<4市>、(b)省級行政区<台湾省を含む23省>、(c)民族自治区<5自治区>からなる。

太子党優遇の常識、もはや通じず

さて、9月6日付の「解放軍報」が303名の解放軍と武警部隊の代表名簿を報じると、香港の日刊英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)」は「“太子党”<注1>の中で毛沢東の孫は第19回党大会に選出されず」と題する記事を掲載して次のように伝えた。

<注1>太子党とは、中国共産党の高級幹部の子弟たちで特権的地位にいる人たちを指す。

32歳の時、祖父・毛沢東について書いた自著を持つ毛新宇氏(写真:ロイター/アフロ)

毛沢東の孫である“毛新宇”少将、元国家副主席“朱徳”の孫で“空軍指揮学院”副院長の“朱和平”など、中国軍隊内部の太子党の看板と言える人物たちが、第19回党大会の代表に選出されなかった。解放軍と武警部隊が最近発表した303名の第19回党大会代表団の中に毛新宇と朱和平の外に、元国家主席“劉少奇”の息子で元“上将(大将と中将の間)”の“劉源”、元国家主席“李先念”の女婿で“国防大学”元政治委員の“劉亜洲”、元共産党総書記“胡耀邦”の女婿“劉暁江”の名前がなかった。彼ら5人は2012年11月に開催された第18回党大会では党代表であった。

彼らが“習近平”政権の第2期指導部の陣容と新たな指導部による中国最大の政治活動を決定する党大会の代表に選出されなかったことは、彼らが権力の中枢から排除され、事実上今後の軍隊内部における昇進対象から外されたことを意味する。今まで革命元老の子弟に党代表の資格を付与するのは当然の事とされていたが、習近平の政権掌握後は、この政治的背景が影響力を発揮しなくなった。この点について、マカオ国際軍事学会会長の“黄東”は「彼らがそろって党代表に選出されなかったのは、習近平が党元老の子弟の影響力を故意に抑制しているからではなく、習近平が彼らを信頼できない人物、あるいは軍隊を率いる能力がないと考えたからだろう」と述べた。

祖父の威光で最速出世も、陰では…

そこで、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙が当該記事の表題にその名を挙げた毛沢東の孫である毛新宇に焦点を当てて、黄東の言葉を検証してみると以下の通り。

【1】毛新宇は1970年1月17日生まれの47歳。彼は毛沢東の次男“毛岸青(もうがんせい)”を父、その妻“邵華(しょうか)”を母として北京市に生まれた。“族譜(家系譜)”に登録する際の名前である“譜名”を“毛世新”という。後述するが、彼は毛沢東の唯一の“嫡孫(嫡子とその正妻の間に生まれた男子)”という運命を背負って生まれた。2014年3月にメディアの記者が目測したところによれば、毛新宇の体格は身長178cm、体重110kgというから巨漢である。写真で見る限り、彼は幼少期から肥満気味であったが、青年期になるとその体躯はますます肥満の度合を強め、30歳を過ぎる頃に相撲取り同様の体躯に成長して、現在に至っている。

【2】毛新宇は1988年7月に北京第六十七中学を卒業し、1992年7月に“中国人民大学”の“歴史系(歴史学部)”を卒業した。専攻は“明清史(明朝・清朝の歴史)”であったが、“不修辺幅(服装に頓着しない)”ので汚いことで知られ、巨体の彼はどこにいても分かるほどだった。実は、中学卒業時点で、母親の邵華が“北京大学”校長の“丁石孫”を訪ねて、⽑沢東の孫だから北京大学に⼊学させろとごり押ししたが、丁石孫に体よく断られた経緯があったという。その後の毛新宇は、1992年9月から1995年5月まで“中央党学校”の“理論部(理論学部)”修士課程で学び、1993年に中国共産党へ入党、2000年に“軍事科学院”の博士課程へ進学し、それと同時に解放軍へ入隊した。その後順調な軍隊生活を送った毛新宇は2008年7月には軍事科学院戦略部の副部長に抜擢され、2003年7月に博士学位を獲得したが、3500字の博士論文は2005年の全国優秀博士学位論文に選ばれた。2008年には“胡錦濤”総書記の推薦を受けて第11期全国政治協商会議全国委員に選出され、2009年に39歳でこの時点の解放軍内で最も若い少将に任命された。

【3】こう見てくると毛新宇の人生は順風満帆そのものだが、そこには隠された秘密があった。中国の庶民は毛新宇を陰で“猪八戒”と呼ぶ。そう、中国古典小説『西遊記』に登場する“猪八戒”である。西遊記の中で“猪八戒”は“猪臉人身,黒猪模様(豚の顔に人の身体で黒豚の様)”と形容され、“孫悟空”には常に“呆子(間抜け)”と呼ばれ、コミカルな人物として描かれている。毛新宇の写真を見れば分かると思うが、巨漢の彼は誰が見ても“猪八戒”そのものなのである。

【4】毛新宇はその不可解な言動がしばしば注目を集める。彼の揮毫(きごう)好きは有名で、頼まれると喜んで色紙などに様々な文句を書いて署名するのだが、その文字が余りにも幼稚かつ悪筆で、小学校低学年並みと人々から嘲笑されている。あるネットユーザーは毛新宇の文字を“果真, 字如其人(やっぱり、文字は人を表す)”と評している。人々は彼の体形や言動などを総合して、人民大学卒業や党学校修士課程と軍事科学院博士課程の修了は全て毛沢東の孫としての特別待遇によるものであり、全国優秀博士論文に選ばれた博士論文は他人が代筆したものと考えている。そんな彼に解放軍の少将が務まるとは誰も思っていないが、毛沢東の嫡孫であるために公然と文句を言う人間はいなかった。

毛家を絶やさぬために

【5】さて、毛沢東には4人の妻がいた。最初の妻、“羅氏”との間には子供はいなかった。2番目の妻、“楊開慧”との間には3人の息子、“毛岸英”、“毛岸青”、“毛岸龍”を授かったが、毛岸龍は4歳で死亡したため、成人したのは毛岸英と毛岸青の2人だった。3番目の妻、“賀子珍”との間には3人の息子と3人の娘が生まれた。しかし、5人を行方不明や病死で無くし、成人したのは3女の“李敏”だけだった。4番目の妻、“江青”との間には4女の“李訥(りとつ)”が生まれた。要するに、毛沢東には10人の子供がいたが、成人したのは毛岸英、毛岸青、李敏、李訥の4人だけであり、毛家を継げるのは毛岸英と毛岸青の2人だった。

【6】ところが、長男の毛岸英は朝鮮戦争中の1955年11月に解放軍部隊(中国人民志願軍)の司令部付ロシア語通訳として派遣されていた朝鮮で、米軍機の爆撃を受けて死亡した。これには諸説あるが、米軍機の襲撃時に毛岸英は悠然と卵入りの炒飯を作っていたが、米軍機はそこから立ち上る煙をめがけて爆撃を行ったのだという。とにかく、毛岸英は朝鮮戦争従軍中に28歳で戦死し、後に残されたのは次男の毛岸青であった。しかし、毛岸青は30歳頃から精神分裂症を患い、“中南海”<注2>内の医院に入院した後、大連市で療養生活を送っていた。このままでは毛家が絶えると考えた毛沢東は、1960年1月に毛岸英の妻“劉思斎”の妹の邵華(当時21歳)を毛岸青(当時37歳)の嫁として向かえ入れた。当時、邵華は北京大学の学生だった。

<注2>中南海は北京市中心部にある中国共産党や中国政府の重要機関や要人の住居がある場所。

孫に会わなかった理由は

【7】邵華と結婚はしたものの、精神分裂症が進行していた毛岸青には妻と性交渉を行うことができず、子供が生まれる可能性は絶望的だった。一説によれば、この状況を心配した“国務院総理”の“周恩来”が、解放軍301医院に命じて人工授精を行わせ、二回目で成功した結果、1970年1月に毛新宇が生まれたという。しかし、中国で最初の人口受精は1983年に“湖南医学院”で成功したとされており、この説には説得性がない。毛新宇誕生の報告を受けた毛沢東は、全く興味を示さずにこれを無視し、2回目の報告を聞くと読書中の手を休めて、他人事のように「ああ、世界に飯を食う口がまた一つ増えた」と述べたという。毛新宇という名前は毛沢東が命名したというが、不思議なことに、毛沢東は1976年9月9日に亡くなるまで、嫡孫である毛新宇と会うことはなかったという。一方、毛新宇は生前の毛沢東と何度も会ったと吹聴しているが、これは多くの人が嘘と断定している。

【8】毛沢東はどうして待ち望んだ跡取りである嫡孫の誕生を喜ばなかったのか、また、亡くなるまでの6年9カ月の間に毛新宇と会わなかったのか。その理由は不明だが、毛沢東は毛新宇を毛岸青の子供とは認めていなかった可能性がある。ある説によれば、以下の理由によるという。

(1)21歳で毛岸青の妻となった邵華には当時1歳違いの恋人がいた。それは解放軍大将“徐海東”の息子の“徐文伯”であった。しかし、邵華の母親の“張文秋”は2人の仲を引き離して、邵華を無理やり分裂症の毛岸青に嫁がせた。この結婚を邵華がどれほど嫌がっていたかは想像できる。邵華は毛岸青に嫁いだものの、若い身空で夫との性交渉もない生活を余儀なくされた。そして嫁して10年後の1970年に邵華は毛新宇を産んだ。上述の通り、当時の中国には人口受精の技術はなかったというのなら、邵華はどうやって身籠ったのか。

(2)肥満体である毛新宇の頬はパンパンに張っていて、毛沢東のように垂れ下がっていない。もし彼が毛一族の血を引くのならば、頬も垂れ下がっているはずである。これに対して邵華との仲を引き裂かれた徐文伯は肥満体であり、その頬は毛新宇と同様にパンパンに張っている。「これは徐家の太り方であって、毛家の太り方ではない」と情報筋は語っている。

(3)2008年に邵華が69歳で死亡すると、毛新宇は翌年(2009年)12月26日の毛沢東生誕116年式典に、母親が在世中と同様に叔母に当たる李敏と李訥および“堂叔(父のいとこ)”である“毛遠新”と一緒に参加しようとしたが、彼らから拒否されたという。ここから見えてくるのは、毛家では毛新宇を一族とは見なしていないと考えられるのである。

(4)なお、徐文伯は1937年生まれで、現在80歳。邵華とは北京大学で学部は違うが先輩後輩の関係にあった。1990年から1999年まで中国政府“文化部”副部長を務め、その後は全国政治協商会議全国委員を2期(10年)務めた。

【9】話は変わるが、毛新宇は2回結婚している。最初の結婚は1997年12月で、彼が27歳の時だった。相手は旅行の途中で立ち寄った山東省“泰安市”にあるホテルの食堂でウエイトレスをしていた“赫明莉”(当時25歳)であった。一介のウエイトレスと嫡孫の毛新宇とでは全く釣り合わないが、毛新宇が赫明莉に“一見鐘情(一目ぼれ)”して強引に押し切ったと言われている。しかし、この結婚は長く続かず2000年に離婚した。

【10】毛新宇の2回目の結婚は2002年で、相手は当時25歳で解放軍医療従事者の“劉濱”(当時25歳)であった。毛新宇は2000年に赫明莉と離婚したすぐ後に、友人の紹介で劉濱と知り合って恋に落ちたという。劉濱は毛新宇との間に2003年12月26日の毛沢東生誕110周年の記念日に男児“毛東東(もうとうとう)”を、2008年8月に第2子となる女児“毛甜懿(もうてんい)”を出産した。2005年2月には毛東東の満1歳を記念した郵便切手が発行された。なお、最初の妻であった赫明莉は2002年に毛新宇が劉濱と結婚した直後に、秘密裏に北京市内の“秦城監獄”へ収監されたという。そして、赫明莉は毛東東が誕生した2003年12月26日の3日後に同監獄内で突然死を遂げたと言われている。その原因は、赫明莉が毛新宇の性的不能という秘密を外部に漏らしたためという説があるが、これが正しければ、劉濱は2人の子供を人工授精で出産したことになる。

さらなる大鉈を

毛新宇が毛沢東の嫡孫かどうかはDNA鑑定を行えば、簡単に判定結果が出るだろうが、中国の国家としての面子に関わることだから、敢えてそれが行われることはないだろう。上記の諸点を考慮すれば、毛新宇が解放軍の少将として相応しいか否かは明らかであり、習近平が第19回党大会の解放軍代表名簿から毛新宇を外したのは言わずもがなの事と言えるのではないか。大した能力もなく、努力もしないのに太子党という特権階級にあぐらをかき、解放軍内でスピード出世を果たす輩(やから)を野放しにすれば、解放軍内に腐敗が蔓延するのは必定で、深刻な戦力低下を来すことは間違いない。それを防止するために、習近平は太子党からの激しい反発を覚悟で無能者や不満分子に大鉈(おおなた)を振るったのではないだろうか。

中国の古典『淮南子』に「“見一葉落, 而知歳之將暮(一葉落ちて天下の秋を知る)”」とあるが、これを前触れとして、習近平は太子党に対してさらなる大鉈を振るうことになるのだろうか。

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『共青団「偽ツイッター」は習政権への宣戦布告か 党大会目前、猛攻に晒されるエリート集団の反撃策は…』(9/27日経ビジネスオンライン 福島香織)について

9/28JBプレス 阿部純一<中国共産党「党大会」、注目すべき4つのポイント 第2期習近平政権が狙う「成果」は何か>の中で、習が狙うのは「台湾統一」で、而も米海軍艦艇が台湾寄港するのを口実にしてとのことです。中国のA2ADがどれだけのものか、プロパガンダに過ぎないと言う意見もあります。台湾海峡が不穏になれば、海上封鎖できる機雷を、日米合同で中国沿岸の沖合に敷設すれば良いのでは。魚釣島にオスプレイと自衛官も配備すべきです。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51156

その前に米国は中国に金融制裁を課して貿易で人民元しか使えなくすれば良いでしょう。ユーロは米国の脅しに遭い使えなくなるのではと思います。協力しなければ米国は「NATO脱退する」となるでしょうから。

9/28テイラーソン国務長官が訪中して、11月トランプ訪中の露払いをするとのこと。10/18共産党大会前だから習近平は騒ぎを起こしてほしくないと思っているので、米国の言うことをある程度聞くのでは。そうしないと制裁関税、悪くすれば二次的制裁でなく中国の銀行に金融制裁をかけられる可能性もありますから。

https://jp.reuters.com/article/usa-china-tillerson-idJPKCN1C2003

9/23宮崎正弘氏メルマガ<バノン、北京で王岐山と秘密会談>。王岐山は本当に経済担当になるのかどうか。またトランプがバノンを派遣したのかどうか。バノン単独での行動だとすれば狙いは何か、疑問点はいくらでもあります。まさかキッシンジャーの差し金ではないと思いますが。王岐山は郭文貴の引き渡しを要求したと思います。中国No1美人女優として名高い范冰冰との関係を郭文貴に暴露されましたので。

http://melma.com/backnumber_45206_6586904/#calendar

9/27CNN<アラバマ上院補選の共和党予備選、バノン氏擁立の候補が勝利>。共和党内の予備選の結果です。福音派の力が大きかったという事でしょう。

https://www.cnn.co.jp/usa/35107888.html

福島氏の記事は、習は団派も敵として追い詰めつつあるという事です。三国志同様、これにより団派+江派となるかどうか。お公家集団の団派は下放を経験した習の敵ではないでしょう。中国では毛沢東のように簡単に人を殺せる人間が英雄として祀られ、統治します。胆小な周恩来は毛の言いなりでした。躊躇いは自分がやられることを意味します。習の清華大学卒などは裏口入学でしょう。下放で勉強などできなかったと思います。胡錦濤が江沢民への恨みを晴らしたいという気持ちは分かりますが、自分の力では江沢民を押さえつけることができなかったのも事実。団派はこれから生き延びるにはたいへんでしょう。でも知的エリートを大事にしない習の性格は日米にとってはプラスです。中国経済の衰退に手を貸し、軍拡も勢いが止まるでしょうから。

記事

本物か、偽物か、反撃か、ひやかしか

9月15日、共産主義青年団(共青団)がツイッターにオフィシャルアカウントを持ったので、ツイッターユーザーたちが驚いた。Vマーク(本人認証)はついておらず、なんとなく疑わしいとは思いつつ、海外メディアも記事で取り上げた。9月18日に中国のSNS微博の共青団中央アカウントが「ツイッターでの共青団アカウントは偽物だ」と発表したのだが、それでも、ツイッター上でそのアカウントは取り消されていない。それどころか、本当に無関係なのか、なにか中国国内の権力闘争と関係あるのではないか、と今度は逆に疑われている。というのも現在、党大会を前に習近平派と共青団派の権力闘争が目に見えて、激化しているタイミングだからだ。

どちらが本物?

共青団のツイッター・オフィシャルアカウントを名乗るのは「共青団中央」@ccylchina。当初、ツイッターユーザーたちはこれを本物と思い込んで、一部華人ユーザーたちは、ツイッター社に「共青団の情報は“有害”だ」と凍結申請を出したという。彼らは、これは習近平政権の対外プロパガンダであり、国外のイデオロギー領域に対する中国の侵略行為だと考えたのだ。そもそも、一般市民に対し、ツイッターにアクセスすることを許可せず、共産党組織がツイッターを政治利用するなど、自由社会のツイッター民からすれば許せない。華人ユーザーたちは抗議の意味も含めて「共青団中央」の名前を騙った別アカウントをつくって、共青団の発信を妨害しようともした。

ところが、中国のSNS微博の共青団中央アカウントはその三日後に、ツイッター上の共青団中央を名乗るアカウントはすべて偽物、ねつ造だ、と発表した。こんどは微博ユーザーが、「共青団中央はなぜ、ツイッターにそんなアカウントがあることを知っているのだ」「違法に壁越えしたのか?」「ツイッターって何? 説明してごらん」「(ツイッターと微博)どっちのアカウントが偽物のなんだ?」といった皮肉コメントでかみついた。

ツイッターと微博、どっちのアカウントが偽物なんだ?というのは、けっこういい突っ込みだと思う。というのも、ツイッターの共青団中央アカウントは、当初は実に本物らしい、共産党プロパガンダを展開しているのだ。ほとんどが、人民日報記事の転載などの公式発表の内容で、型通りの習近平礼賛、中国礼賛を行い、フォロー先もいわゆる国連やTIMEといった外国の大手機関、大手メディアのアカウント、あるいは人民日報やCCTVなど同じ中国系公式アカウントである。元天安門事件の学生リーダーの周鋒鎖までが、ラジオフリーアジア(RFA)に「これは習近平の対外宣伝戦略だ。自由と専制の戦場であるツイッターに対し、“赤い旗を挿しに来た」とコメントを述べていたほどだ。

だが、だんだん、奇妙な発信を行うようになってきた。

政治アンケートに皮肉続々

たとえば、「米トランプ大統領が北朝鮮を殲滅せよと叫んでおり、これは世界平和秩序に対する挑戦行為であり、さらに中国の脅威に対する行為だとしている。もし、米国が北朝鮮に対して進軍を決め、わが国も出兵を決めたとき、君は国家の安全のために中国人民志願軍に参加するか?」というアンケート式のツイート。この返答は「ムリ」が93%、「志願する」が7%という結果になった。ツイッター上で、こういうアンケートを取るのは、きわめて政治的に敏感なことで、党機関のオフィシャルアカウントでは普通ありえない。やはりこのアカウントはおかしい、ということに、ネットユーザーも気づき始めた。だからこそ、なのか、この発信に対するイイネも結構多くて、360以上のコメントには「紅二代、紅三代(革命戦争参加者の子孫)から行け」「どうせ北京戸籍は免除だろう」「米軍が北朝鮮を攻めたあとは、中南海を攻めてほしい」といった辛辣な皮肉の効いたものが連なった。

ほかにも「君は香港独立を支持するか」というアンケートが発信されており、これも79%が「支持する」、13%が「支持しない」と、中国共産党にとっては大変残念な結果となっている。このツイートについても370以上のコメントがついており、「中国全省が独立して米国のような連邦国家になることを支持する」「香港だけでなく、台湾、チベット、新疆。内モンゴルの独立を支持する!最後に北京も独立せよと真面目にいいたい」「司法も独立すべきだ」といった、皮肉コメントが連続してついている。

ここまでくると、このアカウントの中の人は誰?と、多くの人が疑問に思うだろう。単なる、中国政治オタクの悪戯なのか。少なくとも、共産党的文法をよく熟知した人間であることは、うかがえる。発信やコメントの中に、中国語とくに共産党的文法、用語がよくわからない人には、意味が解りづらいものもある。

ツイッター上にはもともと、中国当局サイドの五毛(雇われオンラインコメンテーター)が大勢いる。また、海外のへの中国人留学生らの中には、海外に出たことにより、愛国心が強まり、習近平が目指す偉大で強大な祖国を素直に誇りに思い、外国からの中国批判に対して躍起になって反論する「小粉紅」と呼ばれるネットユーザーがいる。彼らはネット紅衛兵という名で呼ばれることもある通り、中国に批判的なコメントをすると、集団で執拗に絡んで、炎上させることもある。

アカウントの中の人は、そうした五毛や小粉紅だろうか。いや彼らは、比較的忠実な習近平支持者だ。だが、このアカウントは、中国共産党を礼賛しているようにみえて、巧妙に習近平政権の問題点や矛盾をあぶりだすような、発信をおこなっているようでもある。とすると、アンチ習近平派、本物の共青団派による場外権力暗闘ではないか。グレートファイヤーウォールの外から習近平政権を攻撃しているのではないか、あるいは共青団に濡れ衣を着せて、党内の立場を悪くさせようとしているのか、とも思えてくるのだ。

習近平のエリート潰し激化の中…

そのように思えるのは、アカウントが登場したタイミングもある。

党大会まで一か月前後のタイミングで、習近平の共青団に対する攻撃がますますあからさまになってきたのだ。まず9月6日に発表された党大会参加の党代表名簿から共青団第一書記の秦宜智が落選したことは、習近平が仕掛けた共青団への権力闘争の一つの結果だといわれている。

秦宜智は9月19日に、国家質量監督検査検疫総局副局長に任命され、共青団第一書記の任を解かれた。これは事実上の更迭だ。共青団第一書記は本来ならば、地方行政トップの経験を積み、胡錦涛や李克強や胡春華のように、党中央政治局入りし、指導者候補となるほどのエリートコースだった。そうならなかったのは習近平が、共青団そのものの権威をおとしめようとしているからだ。

9月10日に出版された「習近平の青少年と共青団の工作についての論述集」では、習近平の共青団に対する不満、批判がこれでもかと盛り込まれている。

この論述集は習近平政権5年間の共青団に関する講演、発言などをまとめたもので、一部は初めて公にされた内容も含まれる。この中で習近平は共青団のことを、「形骸化している」「スローガンを無駄に叫ぶだけ」などと批判している。2015年7月に共産党史上初めて、党中央が共青団や婦女連合会、紅十字会(赤十字)などの各共産党機関を招集して開催された「党の軍団国策会議」上で、習近平が共青団を「いかなる機能も発揮できない四肢マヒ状態」などと激しい文言で非難していることもこの論述集で明らかにされた。また習近平は一部共青団幹部に対しても、「科学についても話ができない、文芸についても話ができない、仕事についてもダメ、生活も正しくない、官僚的な発言を繰り返すだけだ」などと批判している。

思い出すのは、2016年4月、党中央規律検査委員会は公開で、共青団がシステム化、行政課、貴族化、娯楽化していると批判し、同年8月に「共青団中央改革法案」の実施が発表されて、共青団幹部のリストラ、整頓が着手されたことだ。これに伴い、共青団書記処の周長奎ら幹部が国務院の下部機関や地方の専門業種に格下げ異動となった。今回の共青団批判および人事は、習近平の共青団つぶしがいよいよ佳境に入ったということを示すものではないだろうか。

習近平がこのように、激しく共青団をこき下ろし、共青団のホープであった孫政才を失脚させ、秦宜智を党代表から落選させたのも、その最終的な狙いは、おそらく共青団エリートを党中央の最高指導部層から排除していくことである。確かに共青団出身の官僚は、あまりに官僚的であり、慎重でシステムに従って働くことに慣れており、間違いを犯すのがいやで積極性にかけ、進取の気概にかけている部分があるという欠点を指摘されることもある。だが、血統に関係なく、中国の主要大学を実力で卒業しており、親の七光りで清華大学を卒業させてもらい出世コースに乗せられたと陰口をたたかれている学歴コンプレックスが強い習近平にしてみれば、自分の権力の座を脅かす脅威のエリート集団ともいえる。そして、今、もっとも習近平が脅威を感じているのは、今度政治局常務委員会入りするかどうかが注目されている共青団派エース、広東省委書記の胡春華だろう。

反撃か、いたずらか

ツイッターに共青団中央アカウントが登場したのは、こうした習近平からの攻撃に対して、国外から微妙なロジックで批判することで反撃することではないか、というのが、たとえばラジオ・フリーアジアなどの当初の見立てであった。

ツイッターの件が、なにか政治的意味があるのか、あるいは単なるいたずらなのかは、ひとまず置いておくとして、習近平の共青団攻撃は、単なる権力闘争以上の意味があると思う。

共青団とは、本来、党中央ハイレベルの主要職を担えるだけのエリートを育成するための人材養成機関としてつくられた。血統や家柄に関係なく、高い学歴さえあれば、経験を優先的に積ませてもらえ、党中央最高指導部にも上り詰めることもできる。茶葉売りの息子の胡錦涛も、うだつの上がらない地方下級役人の息子の李克強も、貧困農村に育ち履く靴もなかった胡春華も、そうしてのし上がってきた。共青団というシステムがあったからこそ、太子党・紅二代のサラブレッドである習近平と肩を並べて仕事をすることができたわけである。だが、習近平はそうした、広く共産党に優秀な人材を供給するシステムを壊そうとしている。

真の破壊者は?

習近平の建前は、共青団はすでにエリート化し貴族化してしまったから、そんな形骸エリートではなく、もっとたたき上げの人材を登用するのだ、ということらしい。だが、それはあくまで建前だ。むしろ、毛沢東がその強いコンプレックスと自分の政敵予備軍を潰すために、徹底的に知識層を弾圧し、知識青年を農村に下放させ、大学入試をやめさせた文革に近いものを感じるのは私だけではないだろう。毛沢東が知識層を恐れ嫌ったように、習近平も知識層を恐れ嫌っているのだと思う。それが、人権弁護士迫害や共青団潰しに表れている。だが、文革時代の知識層弾圧がその後、どれほどの中国の知的停滞を招いたかを考えれば、エリート養成機関共青団弾圧が党の知的衰退を招くのは必至ではないだろうか。

ならば、習近平は中国の強国化をめざしているようでいて、真の意味での共産党体制の破壊者となる可能性もあるのではないか、と興味深い。

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