8/5The Gateway Pundit<EXCLUSIVE: Key Excerpts from President Trump’s Speech in Waukesha, Wisconsin – “This Week, There Were 45 Wins and No Losses”>
今週の共和党予備選でトランプの裏書きした候補者は45勝ゼロ敗と圧勝。この勢いで中間選挙の本選でも圧勝してほしい。
President Trump’s message is exceptional again. Wisconsin is getting destroyed by a corrupt Democrat Governor and a corrupt GOP Secretary of State, Robin Vos. Below are some excerpts from President Trump’s speech:
This has been an exceptional week for the America First movement. With my endorsement, Blake Masters easily won the nomination for the U.S. Senate in Arizona. Kari Lake won the nomination for Arizona Governor. Tudor Dixon won the nomination for Michigan Governor. John Gibbs defeated RINO Congressman Peter Meijer. This week, there were 45 wins and no losses. Now, we are going to follow up these victories with a massive win on Tuesday right here in Wisconsin!
8/5The Gateway Pundit<Pentagon Chief Rejects DC Mayor Bowser’s Request For National Guard Troops to Help with Influx of Illegal Aliens Being Bused in From Texas>
バイデン政権と民主党は不法移民の入国を放置しているのだから、面倒は民主党の州や地区が見るべき。
The Pentagon on Friday rejected DC Mayor Muriel Bowser’s request for National Guard troops to help with the influx of illegal aliens being bused in from Texas.
Defense Secretary Lloyd Austin rejected Bowser’s request, saying that it would hurt troop readiness, Reuters reported.
https://twitter.com/i/status/1514231583242436615
8/5The Gateway Pundit<Here It Comes: First Bus of Illegal Immigrants from Texas Arrives in New York City (VIDEO)>
The first busload of illegal immigrants sent by Governor Greg Abbott of Texas arrived in New York City on Friday morning.
According to a statement released by the office of the Governor of Texas on Friday, the first bus carrying roughly 50 immigrants from Venezuela, Ecuador, Honduras, and Colombia arrived at the Port Authority Bus Terminal.
8/6希望之声<方伟: 五州初选 川军大胜 这事成了「政治自杀」=方偉:五州予備選でトランプ軍が大勝利 「政治的自殺」に>今週火曜日(8/2)、アリゾナ、ワシントン、カンザス、ミシガン、ミズーリの5州が予備選挙を行い、「トランプ軍」が大勝利を収め、ミシガン州下院議員のメイジャーの落選を筆頭にトランプ弾劾に投票した共和党の「ギャング オブ テン」は、すでに 10 人中 7 人が下院議員の議席をなくした。
注目すべき最も重要なポイントは 2つある:1 つは、常に激戦州であったアリゾナが今後どのように進むかということである。2つ目は予備選挙に直面している、トランプを弾劾した下院の他の3人はどうなるのか?
当選者はほとんどすべてが政治的アマチュアとのこと=エスタブリッシュメントでない。またトランプ弾劾は政治的自殺に等しいとも。
https://www.soundofhope.org/post/643370
8/6阿波羅新聞網<一场政治地震 川普派横扫亚利桑那州共和党初选=政治的激震、トランプ派がアリゾナ州の共和党予備選を席巻>
元FOXニュースのキャスター(Wikiによるとフェニックスのテレビ局 KSAZ-TV で 22 年 働いたとのこと)のカリ・レイクはジャーナリストとしてのキャリアに別れを告げ、アリゾナ州知事の共和党予備候補としてトランプ前大統領に強い支持を受け、トランプの忠実な支持者に守られ、最終的に党の予備選挙に勝利した。レイクは予備選挙で勝利した後、声明で「ずっとエスタブリッシュメントに忘れ去られてきたアリゾナの人々が、政治的地震を引き起こした」と述べた。
https://www.aboluowang.com/2022/0806/1785786.html
8/6阿波羅新聞網<共军愚蠢超出想像 验证安倍名言【阿波罗网报道】=共産軍は想像を絶するバカ、安倍の名言を実証する【アポロネット報道】>日本の安倍晋三の弟である岸信夫防衛相は 5 日の定例記者会見で、中共の軍事演習によって設定された多くの地域から判断すると、ミサイルは日本の EEZ に意図的に発射されたと言うことができると述べた。民主活動家の王丹は5日、フェイスブックで、この動きは必然的に日本の憲法改正と再軍事化を促進するだろうとコメントし、「中共の愚かさは私の想像を超えている」と述べた。 「この事件は、中国側が行動を起こし、安倍首相の有名な言葉である“台湾有事は、日本の有事”を実証することに等しい」
中共以上に想像を絶するバカは日本国民だったりして?
https://www.aboluowang.com/2022/0806/1785819.html
8/6阿波羅新聞網<佩罗西真的踩出红毯 德国会代表团预计抢在英国之前访台=ペロシは本当にレッドカーペットを踏んだ ドイツの代表団は英国より先に台湾を訪問する予定>米下院議長ナンシー・ペロシに続いて、ドイツ議会は10月末に代表団を台湾に派遣し、議会の指導者たちは、中共の脅迫のために台湾への訪問を止めることはできないと強調した。
日本の政治家も中国に阿るのでなく、台湾をもっと大事にしたら。
https://www.aboluowang.com/2022/0806/1785816.html
8/6阿波羅新聞網<北京开出惩罚措施 白宫一语戳破本质=北京が制裁措置を発表、WHの言葉は本質を突き刺した>米国は金曜日、中共が「気候変動に関する米国との対話を中断した」ことは「無責任な決定」であり、世界に対する「懲罰的措置」であると非難した。ブリンケン米国務長官は金曜日の東アジア・サミット外相会議で、ペロシの台湾訪問に対する中国の反応は「あからさまに挑発的な」行為であると述べた。WH国家安全保障会議のカービー報道官は、「米国は台湾海峡に軍艦を送るだろう」と述べた。
https://www.aboluowang.com/2022/0806/1785795.html
8/6阿波羅新聞網<乌军收复赫尔松53个定居点的领土 俄军全线受挫—俄军全线受挫 乌军收复赫尔松大片领土=ウクライナ軍はヘルソンの 53 の入植地の領土を取り戻し、ロシア軍は全面的に挫折した – ロシア軍は全面的に挫折し、ウクライナ軍はヘルソンの大部分の領土を回復した>ウクライナは、モスクワ侵攻が始まって以降、ロシア軍が大部分を占領していた南部ヘルソン地域の 53 の入植地の領土を取り戻したと、ウクライナのヘルソン地域の知事が火曜日 (8 / 2) に明らかにした。
https://www.aboluowang.com/2022/0806/1785737.html
8/5阿波羅新聞網<解放军宣布环台实弹军演3天3小时就结束网哗然 封锁区半数已解封 数据外泄目标失准—实弹射击一天就结束网民哗然=人民解放軍は、台湾周辺の実弾軍事演習が 3 日と 3 時間で終了すると発表し、ネチズンは騒然 封鎖区域の半分が解除 目標が外れたとデータが漏洩–実弾射撃は1日で終了し、ネチズンは騒然>中国が先に発表した6海域について、少なくとも3海域で封鎖が解除された。ピンク(愛国アカ)は非常に落胆し、全員が実弾演習がなぜこんなに早く終わったのかを尋ねるメッセージを残した。 Weiboネチズンの「風雲が帰ってきた」は「どういう意味か、後2日間は発射しないのか?」と書いた。別のネチズンは「魚のフライが完成した。ミサイルの数がこんなに多いのに、撃ち終わるのか?」と。あるネチズンは、「人民解放軍のミサイル発射のデータが台湾軍によってすでに入手されている」と揶揄した。今回のミサイル発射と 1996 年の違いは、当時の台湾はミサイルを探知できなかったことである。今回はミサイル発射データが台湾軍に「一網打尽にされた」。したがって、人民解放軍はミサイル演習を中止した。
https://www.aboluowang.com/2022/0805/1785562.html
8/5阿波羅新聞網<台湾半导体大老曹兴诚宣布捐1亿美金 力抗中共嚣张跋扈=台湾の半導体の大ボス曹興誠が、中共の傲慢と横暴に対抗するため、1 億ドルを寄付すると発表>台湾聯華電子の曹興誠名誉会長は5日午前、記者会見で、台湾の国防を支援するために30億台湾ドル(約1億ドル)を寄付すると述べた。彼は、中国は「国家の形に模倣された裏社会の組織」であると考えている。現在、台湾の国防の弱点は武器ではなく、認知と士気の欠如にあり、私は皆に認知戦、心理戦、世論戦を目覚めさせ、この点で戦闘準備を強化したいと考えていると。
昨日本ブログで紹介した中国企業家で口だけの詐欺師である陳光標とは全然違う。ここからでも、中国人と台湾人は違う人種というのが分かる。
https://www.aboluowang.com/2022/0805/1785620.html
何清蓮 @HeQinglian 11h
「ASEANは、緊張を緩和し、地域の平和、安全、発展を維持するためにASEAN主導のメカニズムを利用することを含め、当事者間の平和的な対話を促進する上で建設的な役割を果たす用意がある」
この話をずっと考えていたが、「国家安全保障は米国、経済発展は中国」というこれまでの国々とは少し違うなと常々感じていた。「アジアファーストとはアジア人にとってのアジアである」という感じである。
私が敏感すぎるかどうかは分からない。
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Ezio Mao☢ @KELMAND1 8月5日
東南アジア諸国連合(ASEAN)は木曜日の共同声明で、台湾海峡で緊張が続くことは「大国間で誤算、深刻な対立、公の衝突、予測不可能な結果」につながる可能性があると述べた。
ナンシー・ペロシ米下院議長が台北を訪問して北京を怒らせた後、ASEAN諸国は「国際的および地域的不安定性」について懸念を表明し、関係者全員に「挑発的な行動を避ける」よう促した。
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何清蓮 @HeQinglian 12h
BBC の記事は次のとおり。
台湾危機は、バイデンの対中戦略にどのような変化をもたらすか?
https://bbc.com/zhongwen/simp/world-62431836
米中関係は、台湾問題に関する米国の曖昧戦略に基づいている。ペロシの台湾訪問は、この戦略の矛盾、脆弱なバランスから非常な緊張に変わったことを明らかにした。
現在、あるTV局の記事に目を向けている。
みんなでメロンを食べながら見るのに熱心で、それで熱くはならなかった。
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何清蓮 @HeQinglian 22h
「ペロシの台湾旅行はタイミングが悪く、危険」 https://rfi.my/8dXs.T
西側メディアのリーダーは、米国の主要メディアに追随しているようである。昨日、ペロシはゼレンスキーとほぼ同じレベルの英雄になり、封神の如く飛び、全身が色とりどりに輝いている。
しかし、NYT、CNN、ブルームバーグ、WPなどの新聞が記事を掲載するとすぐに、ドイチェ ヴェレとRFIはすべてこの記事に目を向けた。
自分が舞台の一角にいると思わない限り、見ていて面白い。
何清蓮 @HeQinglian 9h
Twitter上で、このように過激で極端なツイ主がいて、毎回必ず自分たちがやりたいこと、賛成したいことが一番大事であり、世界中のすべての国とすべての人はそれにお金を払わなければならないと感じている。
ウクライナ戦争中、私はロシアを憎く感じていたので、ワシントンが最後のウクライナ人までロシアと戦い、全世界がその代償を払い、それを支持することを望んだ。
今、私はペロシが台湾に飛んだのを喜んでいるので、米国内の非難している総てのメディアが賞賛しない人は総て、中共に通じる大プロパガンダであると感じている。
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何清蓮がリツイート
Ezio Mao ☢ @KELMAND1 12h
ブリンケンは、東南アジアとアフリカへの長期訪問で人を不安にさせる現実に直面した;.世界の多くの地区は、欧米に従い、プーチン主導のロシアを孤立させる準備ができていなかった。
そのため、G7 が提案したロシアの原油価格上限規制などの世界をリードする協議はより困難なものとなり、プーチン大統領と中国の習近平国家主席はそれぞれの地球的課題を大胆に追求できる。
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https://twitter.com/i/status/1554978071916285952
何清蓮 @HeQinglian 20m
現在のバイデン極左政権は米国を破壊しているとしか言いようがない。
米国外交には、2つの大きな敵(中国とロシア)と 2つの小さな敵(イラン、北朝鮮)があり、外交政策の鉄則は、それらが手を結ばないようにすることである。そうしなければ対応が難しくなる。バイデン政権は、米国外交界の先輩が避けようとしたこの目標を2年足らずに達成するとは思わなかった。
これまでの民主党政権でこれほどの衰退を経験したことはなく、クリントン時代は国内外で優れた業績を称えられていた。
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デビッド(英国ウォッチ) @david_david1968 2h
これらのナイーブな西側の政治家は明らかに、戦争の結果を十分に考慮していなかった; 今、金三胖(=金正恩)がゲームに参加し始めている。このニュースが確認された。
ロシア国営テレビ:北朝鮮がクレムリンに 100,000 人の兵士を提供
https://nypost.com/2022/08/05/russian-state-tv-north-korea-offers-kremlin-100000-troops/
何清蓮がリツイート
牛楽吼 @niulehou 8h
米国の国家債務は天文学的であり、インフレは依然として高く、国境は制御不能であり、犯罪は猖獗を極め、バイデンは何と隠し私有財産を探すために税務局を強化するよう800億を割り当て、各納税者を監督するために87,000人の徴税人を新たに雇った。600$以上の銀行の出入りは、連邦税務局によって監視される。現在コンピューターネットワークの人工知能があるのに、8万人の徴税人は20年で800万人に増え、政府の権力の拡大は恐ろしいレベルに達している。
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テッド・クルーズ上院議員 @SentTedCruz 8月4日
民主党の和解法案は、87,000 人の IRS エージェントに資金を提供する。
これらの IRS エージェントは、億万長者を追跡することはない。彼らは、普通の米国人を監視する。
私はテキサス州と米国中を旅してきた。「IRS エージェントがもっと必要だ!」と言うのを一度も聞いたことがない。
高濱氏の記事に出てくる「ミッチ・マコーネルの夫人は台湾系のイレーン・チャオ(趙小蘭)」とありますが外省人で、彼女の父は上海交通大学で江沢民と同級生だったことは知っておいた方が良いでしょう。
それと台湾関係法修正の動きは、昨日の本ブログで、WHが動きを止めたと。
ペロシの訪台は中共の台湾を包囲した軍事演習を呼び、賛否両論はありますが、中共軍の実力が調査されたことで、小生は怪我の功名と思っています。バイデンと習が裏で密約したとは思えません。中共の打つ手がヘボ過ぎるので。
記事
台湾を訪問、蔡英文総統(右)との会談後に会見するナンシー・ペロシ下院議長(8月3日、提供:Taiwan Presidential Office/AP/アフロ)
「雷声大、雨点小」、避けられた軍事衝突
7月以降、「米議会の女帝」ナンシー・ペロシ下院議長(82)の台湾訪問(計画)を扱う米メディアの騒ぎようは尋常ではなかった。
行けば、乗っている専用機は中国人民解放軍のミサイルで撃ち落とされるかもしれないなどといった憶測まで出た。
連日のように中国政府・軍スポークスマンが「過ちの代償は払わせるゾ」と脅していたからだ。
ジョー・バイデン大統領までが「軍は(ペロシ氏の訪台に)反対している」と記者団とのやり取りで呟いたことから「妖婆・佩洛西*1」は国際舞台のホットな役者として脚光を浴びてしまった。
*1=香港の親中活動家が掲げたプラカードに書かれたペロシ氏の漢字。一方、台湾ではペロシを「裴洛西」と書く。
ペロシ氏が台湾の土を踏み、翌日ソウルに向かって立つまで何が起こったのか。
米中メディアのカッカした報道はちょっと横に置いて、第三者のインドのメディアを引用して事実関係を記す。
「ナンシー・ペロシ米下院議長が『エアフォース・ワン』(人員輸送専用機)で台湾を訪問、中国も警告の最中、過去25年の間に訪台した米政府(立法・行政府)最高位の人士となった」
「中国は、報復措置として台湾から輸入される柑橘類、魚介類、(マイクロチップ製造に不可欠な)ねん土などを禁止したが、世界的に見て最も重要な(中台間の)技術や生産関係が混乱することは避けている」
「ペロシ氏は台湾滞在中に『今ほど米国と台湾との連帯が死活的に重要なことはない。そのメッセージを伝えるためにやって来た』と述べた」
「同氏の訪台に激怒した中国政府は深夜、駐北京米国大使を外務省に呼びつけ、断固たる抗議を通告した」
「同氏が台湾入りした直後、中国軍機27機が台湾の防空識別圏に侵入した」
(https://indianexpress.com/article/world/nancy-pelosi-taiwan-visit-live-updates-8066886/)
中国軍の威嚇行動に沖縄・嘉手納基地から「F-15」戦闘機、電子偵察機、C2輸送機が台湾方面に向かって発進、原子力空母「ロナルド・レーガン」も沖縄近海を航行していた。
まさに一触即発。台湾有事になりかねないような報道が目立った。
ところが前掲のインド・エキスプレス報道のように大事には至らなかった。
米国人は「Much ado about nothing」と胸を撫でおろし、中国人は「雷声大、雨点小」、日本人は「大山鳴動して鼠一匹」とほっとした。
バイデン習近平合意、想定外パフォーマンス
なぜか。台湾の最有力シンクタンク、国防安全院(INDS)沈明室博士はこう分析する。
「7月28日に行われたバイデン氏と習近平氏との電話会談でペロシ訪台問題が出たことは間違いない」
「この会談で両首脳同士はある種の和解に達したはずだ」
「習近平氏は、共産党内のタカ派の強硬派をなだめるために本土沿岸海域での軍事演習を続けるが、戦艦を出動したり、海上輸送を脅かしたり、台湾海峡の緊張状態をエスカレートするような軍事行動はとらないと、(バイデン氏に)示唆したに違いない」
(https://focustaiwan.tw/politics/202208020030)
その見返りにバイデン氏がこう述べたことは想像に難くない。
「今回のペロシ氏の訪台は1979年制定の台湾関係法や米中間の共同声明などで示された長年にわたる米国の政策と何ら矛盾しない」
「一方的な現状変更の試みに米国は反対を続けるが、米中間で合意した『一つの中国』という原則は変わらない」
ペロシ訪台をめぐって米中が軍事衝突することはないことをバイデン氏と習近平氏は約束し合っていたのだ。
もっとも台湾のはしゃぎぶりは両者にとっては想定外だった。
ペロシ氏に対する歓待ぶりはまさに米国大統領扱いだったし、台湾メディアはペロシ氏の一挙手一投足を追いかけ、蔡英文総統とのツーショットを誇らしげに流し続けた。
女性同士の指導者ということも絵になった。こうしたビジュアルな演出に習近平氏が苦虫を嚙み潰していたのが目に浮かぶ。
習近平氏の意を受けてか(?)、香港の親中活動家は「妖婆・佩洛西」と書かれたプラカードを掲げてデモに繰り出していた。
台湾海峡で大規模な軍事演習ショー
今後、米中関係、中台関係はどうなるのか。米シンクタンク、ユーラシア・グループはこう予測している。
一、中国は今後、台湾海峡でこれまでになかったような大規模軍事演習ショーを繰り広げるだろう。それと並行してサイバー攻撃、経済制裁、外交の場での異議申し立て・主張攻勢に出るだろう。
二、経済制裁で第三国が受ける被害は中くらいだが、短期的には台湾経由のサプライチェーンが支障をきたす。
三、中国軍の軍事演習区域を避けるため航空機、船舶は遠回りを余儀なくされる。
四、継続的なインパクトがどうなるかは、前出の中国の行動の期間や規模によるが、半導体などのサプライチェーン切断に対する企業や各国政府の代替策や緊急事態対処の迅速さにもよる。
五、中国は党代表者大会を秋に控えており、いつまで前出の行動をとり続けるかにもよるが、潜在的な危機が短期間に弱まるとは思えない。
訪台は外交ではなく国内政治
今回のペロシ議長の台湾訪問の背景について、「これは元々外交ではなく、政治だ」と言い切るコラムニストがいる。
ピーター・フォン・ブラウン氏だ。
「バイデン氏はペロシ氏の訪台に弱り切っていたはずだ。この訪問は、百害あって一利なし。ペロシ氏には、中国の諺を覚えていてほしい」
「『コップ一杯のジュースを絞り出すには大変な努力が必要だ(Always know if the juice is worth the squeeze=一生懸命絞るほどジュースに価値はあるかね)』」
「国内政治的ジュースとは、ペロシ氏にとっては再選を目指す選挙区のアジア系有権者の票だ」
「だからこそビッグ・チャイナ(中華人民共和国)に立ち向かうことは同氏にとっては最重要な政治的アイデンティティであり続けた」
「だが台湾に行くということが中国の主権に対する悪意に満ちた挑発であり、内政干渉であり、世界に対する極めて危険な政治シグナルであることは分かっていない」
(https://spectatorworld.com/topic/pelosis-cynical-visit-to-taiwan/)
ペロシ氏は、下院議員歴35年、下院議長は2007年から11年、民主党が野に下った2011年から19年までは民主党の下院院内総務を務め、バイデン政権発足と同時に下院議長に返り咲いている。
バイデン政権が選挙公約に掲げたインフラ投資計画法案など、野党共和党や民主党内急進左派の反対を抑え込み可決成立させてきた交渉術では、民主党内で右に出る者はいない。
他方、党内若返りを狙う若手の「反乱の動き」に対しても判然と立ち向かう手腕をめぐっては毀誉褒貶が激しい。
そうした中で終始一貫しているのは人権擁護。中でも中国の人権抑圧政策には憤然と立ち向かってきた。
1989年の天安門事件発生2年後の91年には天安門の現場に赴き、犠牲者に花を手向けて鎮魂。その後、チベット、香港、ウイグル自治区での人権抑圧を激しく批判し続けてきた。
今回の台湾訪問はそうした中国の自由・人権に対する「暴挙」への抗議の一環と言える。
だが、ブラウン氏が指摘するように、ペロシ氏にはもう一つの狙いがある。同氏にとって「台湾」は、選挙地盤からみて重要なファクターなのだ。
選挙区のカリフォルニア州12区は、サンフランシスコ市の3分の2を占める選挙区だ。人口87万4000人のうちアジア系は30万人。そのうち20万人は台湾系・中国系だ。
チャイナタウンを拠点に台湾系は経済基盤も強固で政治的発言力を持っている。ペロシ氏にとってはないがしろにできないカネと票と言える。35年連続当選の原動力なのだ。
(https://www.sfchronicle.com/projects/2022/san-francisco-asian-population/)
さらにペロシ氏は、今年の中間選挙後(民主党が勝っても)下院議長には留任しないと公言している。
同氏の後継候補にはステニー・ホイヤー院内総務、ジム・クライバーン院内幹事、キャサリン・クラーク院内総務補佐、ハキーム・ジェフリーズ下院議員総会議長など数人の名前が挙がっているが、いずれも帯に短し襷に長しのようだ。
人権を旗頭に後継者選びでも強い発言権を維持しつつ「勇退」したいところだろう。
さらには下院議長として議会人として、マイク・マンスフィールド(院内総務)のように名を残したいのだろう。
中間選挙の争点を変えたかったペロシ
米国内に浸透している反中国ムードを敏感に嗅ぎ取ったペロシ氏にとっては、秋の下院選は下院議長として取り仕切る最後の選挙だ。
絶対に負けられない選挙だ。米主要メディアの議会担当のベテラン記者J氏は、 筆者にこう漏らす。
「バイデン政権になって史上最悪のインフレ、物価の高騰で民主党にとっては良い材料は何もない。そこでペロシ氏が白羽の矢を立てたのが台湾だった」
「米国民の52%が台湾有事の際の米軍出動を支持している。反中国=台湾支持の構図を選挙戦略に取り込んだのだ」
ところがどっこい、共和党も手をこまぬいてはいない。
ペロシ訪台が騒がれ始めるや、上院の共和党議員26人がただちにこれを支持する共同ステートメントを発表した。
言い出しっぺはミッチ・マコーネル院内総務(ケンタッキー州)。夫人は台湾系のイレーン・チャオ(=趙小蘭、労働・運輸各長官を歴任)だ。
一方、出遅れたのは下院共和党だ。
「ペロシ憎し」のためから同氏に訪台同行を勧められた外交委員会の筆頭理事、マイケル・マコール氏(テキサス州)はこれを拒否。
その理由は「今行けば米中の緊張をエスカレートしかねない」だったという。
「ドナルド・トランプ前大統領はマコール氏を推薦支持しており、マコール氏としてもトランプ氏とは『犬猿の仲』のペロシ氏の顔など見たくもない心境だったのだろう」(テキサス州の地方紙記者)
上院に超党派で「台湾関係法」修正の動き
ペロシ氏の台湾訪問には、確かに米国の国内政治が見え隠れするが、外交に影響を与えかねない動きが出ている。
上院で超党派議員が「台湾関係法」の修正や現在ある米台外交の出先機関の名称変更を求める法案の審議を始める。
提案者は民主党のロバート・メネンデス外交委員長(ニュージャージー州)と共和党の実力者、リンゼイ・グラハム議員(サウスカロライナ州)、それにペロシ訪台を熱烈支持する共同ステートメントに署名したジェームズ・リッシュ議員(アイダホ州)だ。
草案には、以下のような点が列挙されている。
一、台湾の武器購入や軍事演習に4年間で45億ドル規模を支援する。
二、台湾を非NATO(北大西洋条約機構)同盟国扱いとする。
三、現在台湾にある米国台北経済文化代表処(事実上の大使館)の名称を米国台湾代表處に変更する。
四、台湾に中国人民解放軍による侵略行為を抑止するのに役立つ武器を提供する。
五、台湾に対する中国の敵対行為を認めれば中国の主要金融機関に制裁を発動する。
(https://www.foreign.senate.gov/imo/media/doc/Taiwan%20Bill%20Text%20FINAL.pdf)
上院で可決・成立しても下院でどうなるか。
いずれにしても中国が猛反発することは必至だ。
(https://thehill.com/homenews/3577212-gop-lawmakers-are-cheering-on-pelosi-when-it-comes-to-taiwan/)
いますぐに台湾有事にはならなくとも、これからは長いこと「常在戦場」が続くことはだけは間違いなさそうだ。
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