『米メディアが伝えるチャーリー・カーク銃撃犯の素顔と米国内の反応 共和党員の両親のもとで育った容疑者がなぜMAGAに矛先向けたのか』(9/16JBプレス 高濱賛)について

9/16The Gateway Pundit<(VIDEO) Trump Trolls ABC Reporter who Accuses Him of Targeting Free Speech: “They’ll Probably go After People like You… Your Company Paid me $16 Million for a Form of Hate Speech”= (動画)トランプ氏、言論の自由を標的にしていると非難するABC記者を批判:「彼らはおそらくあなたのような人間を狙うでしょう…あなたの会社はヘイトスピーチの代償として私に1600万ドルを支払ったのです」>

左翼隆盛の時代は終わりつつあるのに、気づかない記者。哀れとしか言えない。

トランプ大統領は火曜日、チャーリー・カーク暗殺事件を受けてトランプ政権が左翼活動家の言論の自由を標的にする計画だと示唆したABCの記者を非難した。 

カークさん殺害犯は22歳のタイラー・ロビンソンと特定され、アンティファやトランスジェンダー運動に影響を受けた過激左翼テロリストだった。

左翼過激派は現在、言論の自由と開かれた対話のために闘い、トランプ支持者やカーク氏の家族に対する暴力反対を呼びかけながら亡くなった、故31歳のターニングポイントUSA創設者の死を祝っている。

トランプ大統領と政権当局者は、カーク氏の殺害やその他の暴力事件の扇動に関与した左翼テロ組織を解体する計画だと述べている。

スティーブン・ミラー氏は、「司法省、国土安全保障省、そして政府全体で保有するあらゆるリソース」を「これらのネットワークを特定、妨害、解体、そして破壊し、米国民にとって再び安全な国にするために」活用すると述べた。トランプ大統領も月曜日、記者団に対し、アンティファを含む暴力的な過激左翼グループを国内テロ組織に指定することに「100%」同意すると述べた。

パム・ボンディ氏は、「ザ・ケイティ・ミラー・ポッドキャスト」出演中に、特定の「ヘイトスピーチ」は憲法で保障された言論の自由の対象外であると示唆し、扇動行為を訴追する計画を概説したことで批判を浴びている

明らかに、彼女は、黒人は白人よりも多くの犯罪を犯すとか、トランスジェンダーの人々は精神を病んでいるといった、左派が禁止したがっているいわゆるヘイトスピーチについて話していたわけではない。

それでも、ボンディ氏は言葉を選ばずにこう言った。「もしあなたがヘイトスピーチで誰かを攻撃するなら、私たちは絶対にあなたを攻撃します。」

https://rumble.com/v6z1d8i-pam-bondi-theres-free-speech-and-then-theres-hate-speech.html

ボンディはXへの長文の投稿で、「暴力の脅迫にまで及ぶヘイトスピーチは、憲法修正第一条で保護されません。それは犯罪です」と明確に述べた。

「誰かの殺害を呼びかけることはできません。国会議員を殴り倒すこともできません。保守派の家族の個人情報を暴露しても、『言論の自由』として片付けられると考えることもできません。これらの行為は罰せられるべき犯罪であり、あらゆる脅迫は法の最大限の力で対処されるでしょう」と彼女は付け加えた。

ボンディが「ヘイトスピーチ」を標的にしているという発言について追及されると、トランプ氏は記者の馬鹿げた質問に反論し、「彼らはおそらくあなたのような人々を狙うだろう」と記者をからかった。

「君の心の中にはたくさんの憎しみがある。もしかしたらABCも追及されるかもしれない」と彼は言い、ABCが大統領の名誉を傷つけたとして1500万ドルに加え、トランプ氏の弁護士費用として100万ドルを支払うことでトランプ氏と和解したことを指摘した。彼はこれを「ヘイトスピーチの一種」と呼んだ。

記者:パム・ボンディ氏がヘイトスピーチを撲滅すると発言したことについてどう思いますか?あなたの支持者の多くは、ヘイトスピーチは言論の自由だと主張しています。

トランプ:彼らはおそらくあなたのような人間を狙うでしょう。あなたは私をあまりにも不当に扱うからです。それは憎しみです。あなたの心の中にはたくさんの憎しみがあります。もしかしたらABCも狙われるかもしれません。

記者:それは適切でしょうか?

トランプ:ええと、ABCは最近、ヘイトスピーチの一種で私に1600万ドルを支払ったんですよね?あなたの会社も、ヘイトスピーチの一種で私に1600万ドルを支払ったんです。ですから、彼らはあなたを追及せざるを得なくなるかもしれません。いいですか、私たちは全てが公平であってほしいと思っています。これまでは公平ではありませんでしたし、過激左派は国に甚大な損害を与えてきました。しかし、私たちはそれを正そうとしています。

https://rumble.com/v6z1e38-trump-trolls-abc-reporter-who-accuses-him-of-targeting-free-speech.html

https://www.thegatewaypundit.com/2025/09/video-trump-trolls-abc-reporter-who-accuses-him/

「ドナルド・J・トランプによる検察の武器化」は「ドナルド・J・トランプへの検察の武器化」に訂正。

9/16Rasmussen Reports<Border Security: Trump Gets Majority Approval=国境警備:トランプ氏が過半数の支持を得る>

有権者の大半は、米国の国境を守ったのはドナルド・トランプ大統領の功績だと認めている。

ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の53%が、国境警備と不法移民の阻止に関してトランプ大統領の取り組みを「良い」または「非常に良い」と評価し、31%は「悪い」と評価しました。  7月には、45%が移民問題への対応についてトランプ大統領を「良い」または「非常に良い」と評価しました。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/border_security_trump_gets_majority_approval?utm_campaign=RR09162025DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

9/17阿波羅新聞網<川普愤怒广而告之!北京国际形象轰然坍塌—遭川普广而告之!北京正义形象轰然坍塌=トランプの怒りが公に!北京の国際イメージは轟然と崩壊」 – トランプが公にする!北京の正義のイメージは轟然と崩壊>トランプ米大統領は本日、アフガニスタン、ボリビア、ミャンマー、コロンビア、ベネズエラなどが過去1年間、国際的な麻薬規制協定の履行に「明らかに失敗した」と発表した。トランプはまた、中華人民共和国(PRC)を主要な麻薬生産・輸送国23カ国の一つに指定し、この決定を議会に正式に提出した。

ロイター通信は、この決定が関係国への米国の財政支援に影響を与える可能性があると報じた。

米国国務省が発表した大統領令によると、フェンタニルなどの麻薬を輸入する国際犯罪カルテルは、米国において国家安全保障と公衆衛生上の危機を引き起こしている。 2024年までに、米国では毎日平均200人以上が薬物乱用で死亡し、薬物の過剰摂取は18歳から44歳の米国人の死因の第1位となっている。

トランプは、この認定において、中国が世界最大のフェンタニル原料化学物質の供給国であることは周知の事実であると指摘した。中国は長年にわたり、これらの致死性の薬物の製造に必要な原料化学物質の輸出に補助金を出すことで、メキシコをはじめとする地域での違法フェンタニル生産を助長してきた。一方で、中国企業がこれらの原料化学物質を既知の犯罪組織に販売するのを阻止できていない。

トランプは、「したがって、私は北京に責任を負わせるために断固たる措置を講じる:中国が原料化学物質の流出を阻止するための効果的かつ意味のある規制を実施していないことに対し、米国は20%の追加関税を課す;同時に、低価格の中国輸入品に対する免税措置を撤廃する大統領令に署名し、中国企業が合法的な貿易を通じて違法薬物の流入を隠蔽することを阻止する」と述べた。

トランプは、「中国はニタゼンやメタンフェタミンなど、世界中に蔓延する合成麻薬の主要な供給国でもある。中国の指導者たちは、これらの化学物質の流通を抑制し、麻薬犯罪を助長する犯罪者を訴追するために、より強力かつ持続的な行動を取らなければならない」と指摘した。

米国の弱体化を狙った中共絡みの犯罪だから取り締まるわけがない。

https://www.aboluowang.com/2025/0917/2278278.html

9/16阿波羅新聞網<中共大使霸道要求被拒!战狼灰溜溜离开=中共大使の高圧的な要求は拒否される!戦狼はしょんぼりして離れる>デンマーク最大のメディアであるベルリンスケは本日(15日)、今年2月、天皇誕生日を祝うデンマーク駐在日本大使館において、中国の王雪峰駐デンマーク大使が台湾代表団を見つけ、日本に対し台湾代表団の追い出しを公然と要求したと報じた。大使は「デンマーク駐在台湾代表処がこの祝賀行事で何をしているのか知りたい」とさえ述べた。しかし、日本側は王雪峰の要請に応じず、王雪峰は憤然として去った。

中国の戦狼外交がもう一つ追加された。デンマーク最大のメディア「ベルリンスケ」は、駐デンマーク中国大使の王雪峰が外交儀礼を無視していたと報じた。

道徳心のない中国人に何を言っても・・・。

https://www.aboluowang.com/2025/0916/2277754.html

9/16阿波羅新聞網<他赞柯克案枪手 被吊销美签 永久禁止入境=カーク事件の銃撃犯を称賛したが、米国ビザは取り消され、入国が永久に禁止された>ブラジルの外科医、リカルド・バルボサは、ソーシャルプラットフォームでカークを暗殺した犯人を称賛した。土曜日、クリストファー・ランドー国務副長官はリカルド・バルボサの米国ビザの取り消しを発表した。さらに、バルボサはクリニックを解雇され、出身州ペルナンブコ州の地域医療委員会が調査を開始した。その結果、医師免許の剥奪につながる可能性もある。

人間的にだめな医師であることは間違いないが、解雇相当かどうか?

https://www.aboluowang.com/2025/0916/2277812.html

9/16看中国<四中全会有变?习想保权位 急邀川普访中(图)=四中全会で変化はあるのか? 権力維持を望む習近平はトランプの訪中を緊急要請(写真)>米中貿易協議がスペインで開催された。WSJは、中共の外交官が過去2ヶ月間、トランプ大統領の訪中を積極的に働きかけていると報じた。一部のアナリストは、四中全会が近づく中、習近平は権力危機に直面しながらも退陣を望んでいないため、トランプの訪中を積極的に求めていると考えている。習近平は、トランプの訪中によって支持と裏書きを得て権力を維持できると考えているからだ。

中共はトランプの訪中を積極的に働きかけている。・・・米政府は10月に韓国で開かれるAPECを利用と考えている。

トランプの中国訪問は習近平にとって外交的勝利となるだろう。・・・米中関税交渉の約束を中国が履行しない場合、会談はキャンセルされる可能性あり。

習近平は退陣を望んでおらず、四中全会を照準に入れている。

権力危機に直面している習近平は、トランプ大統領の支持と裏書きを求めている。

トランプは独裁者・習近平を助けない方が良い。本気で台湾侵攻しようと考えているのだから。

https://www.secretchina.com/news/gb/2025/09/16/1088164.html

https://x.com/i/status/1967940081668264137

何清漣 @HeQinglian 8h

【🚨TPUSAからのPaiseレポートを共有したい。同組織は過去48時間で、新しいキャンパス支部設立に関する問い合わせを3万2000件以上受けた。具体的に言うと、TPUSAは現在、公式の大学支部900と高校支部約1200を擁し、合計3500の支部を有している。チャーリーのビジョンは、アメリカのすべての高校(約23,000校)にクラブを設立することである。

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引用

アンドリュー・コルベット @AndrewKsway 9月14日

🚨 TPUSAからの報告を共有したい。この組織は、過去48時間で32,000件以上のキャンパス支部設立に関する問い合わせを受けている。客観的に見て、TPUSAは現在、公式の大学支部を900、高校支部を約1,200有しており、

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何清漣 @HeQinglian 8h

翻訳:[🚨速報:チャック・グラスリー上院議員は、FBIの内部告発者が、チャーリー・カーク率いるTPUSAのような組織を標的とした「アークティック・フロスト」と呼ばれるFBIのプログラムについて暴露したと発表した。

これは爆発的なニュースである。

関連文書は本日公開される予定だと彼は述べた。

“「アークティック・フロスト作戦」は、共和党の組織や個人を含む92の共和党関係者を捜査対象としている。”

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引用

ガンサー・イーグルマン™ @GuntherEagleman 9h

🚨速報:チャック・グラスリー上院議員は、FBIの内部告発者から、チャーリー・カーク(TPUSA)のような団体を標的とした「アークティック・フロスト」と呼ばれるFBIのプロジェクトについて聞かされたと発表した!

これは爆発的なニュースである!

彼は、これらの文書を本日公開すると発表した!

「合計で92人の共和党員が

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何清漣 @HeQinglian 1hh

チャーリー・カーク殺害犯、ロビンソンの最新情報:

何清漣 @HeQinglian 1h

これは今日、Facebookで旧知の人に書いた内容である。彼はこの状況をあまりよく知らず、一部の中国人左派WeChatユーザーの影響を受け、カークの死を喜ぶ人々を検挙する動きを開始した右派を激しく非難していた。

【凡人は結果を問うが、菩薩は原因を察する。

  1. 明確にしておきたい大きな違いが一つある。バイデン政権下では、告発の対象は反対意見だったが、今はカークの死を祝福し、暴力的な発言をする人への告発である。

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高濱氏の記事では、暗殺犯タイラー・ロビンソンの情報で一番大切なものが抜けている。彼のルームメイトはトランスジェンダーの女性で、カークが反トランスジェンダー(身体にホルモン剤や注射するのに反対)だったため、憎んで起こしたヘイトクライムの可能性が高いと言うこと。家族が共和党支持で保守派であっても、本人は左翼になる例は多いでしょうに。意図的にこの情報を落としたとしか思えない。

ここまで来て、保守派と左翼が一緒になって団結できるとは思えない。9/17日経朝刊には、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員の左派と右派で米国を分割する案を述べたとありました。バイデン政権の政府機関の武器化があって、今は狩る側が狩られる側に回っただけ。法と秩序を重視しない民主党は、左翼メデイアの支持があっても、大衆の支持を失っていくでしょう。

<トランプ政権、左派標的に 保守活動家の銃撃事件受け NGOや軍取り調べ>

「【ワシントン=飛田臨太郎】トランプ米政権は米保守活動家のチャーリー・カーク氏が銃撃され死亡した事件を受け、左派とみなした組織への取り調べを始める。トランプ米大統領は14日、記者団に「問題は左翼にある。すでに大規模な調査を始めた」と語った。

政権が左派を標的にする姿勢を強めるほど、保守派とリベラル派の分断と政治対立は深刻さを増していく。

バンス副大統領も15日に「左派の過激主義運動が事件の原因の一つとなった」と指摘した。そのうえで「許されない暴力を助長し、関与する非政府組織(NGO)ネットワークを追及する」と表明した。カーク氏がホスト役だったポッドキャスト番組に代役という立場で出演した。

ミラー大統領次席補佐官も同番組で「司法省や国土安全保障省など政府全体の資源を使い、ネットワークを特定して解体する」と強調した。

銃撃事件が起きた西部ユタ州のコックス知事は14日、カーク氏を射殺したタイラー・ロビンソン容疑者について「明らかに左翼思想を持っていた」と述べた。具体的な思想の内容や犯行の動機との関係については触れなかった。

事件の真相がはっきりしないまま、トランプ政権はリベラル派を標的にする姿勢を鮮明にしつつある。

バンス氏は「私たちの側にも確かに狂気はあるが、現在の米国政治で狂った人のほとんどが極左のメンバーであることは統計的な事実だ」と主張した。

米投資家ジョージ・ソロス氏が創設したオープン・ソサエティー財団やフォード財団にも言及。「チャーリーの死を正当化する嫌な記事に資金を提供したグループを知っているか。彼らが多額の税制上の恩恵を受けていることを知っているか」と話した。

保守派とリベラル派双方から事件を巡って「陰謀論」ともいえるような投稿が拡散している。X(旧ツイッター)に300万人以上のフォロワーを持つ保守派のインフルエンサー、ジャクソン・ヒンクル氏はイスラエルの関与を疑う。

米紙ニューヨーク・タイムズの分析によると、事件直後の10日にXで「内戦」という言葉が13万回ほど、11日には最低21万回使われた。前の月の1日平均のおよそ2万から急増した。

リベラル派のインフルエンサーらは、トランプ氏が米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の死に関する情報公開を巡って反発する支持層の注目をそらすために事件を企てたとの「疑念」を流した。

トランプ氏の支持層を代表する政治家の一人であるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は15日、Xで「左翼と話すことは何も残っていない。彼らは私たちを憎んでいる。私は平和的な全土の分割を望んでいる」と記した。

これは共和党が強い「赤い州」と民主党が強い「青い州」とで米国を分割する提案を意味する。冗談のような話だが、それだけ分断が激しく接点が見いだせない米国の政治対立の現状を映す。

米紙ワシントン・ポストは15日、容疑者が捜査当局に拘束される前に通信アプリで友人らに関与を告白していたと報じた。「悪い知らせがある。事件は私がやった」と明かし、保安官の友人を通じて「まもなく自首する」と伝えていたという。地元当局は16日にも殺人などの容疑で容疑者を訴追する見通しだ。

コックス氏によると容疑者は大学を中退し、地元のユタ州に戻ってから数年を過ごす間に「過激化した」という。オンラインゲームやネットの掲示板といった「ディープでダークなインターネット(の世界)」に没頭していたとも指摘した。

容疑者の両親は共和党支持者で、本人はどの政党にも属していない。容疑者は捜査に協力的でないものの、捜査当局は友人や家族から情報を得ているという。

コックス氏は容疑者がトランスジェンダーの女性と交際し、同居していたことも明らかにした。

カーク氏はトランスジェンダーなど性的少数者に否定的な立場だったため、捜査当局が動機との関連を調べている。交際相手は犯罪に関与しておらず、捜査に協力しているという。

取り調べの対象は米軍にも及ぶ。ヘグセス国防長官はカーク氏の射殺をSNSで嘲笑するなどした軍人を調査で特定し、処罰するよう指示した。

11日に「注意深く、追跡し、直ちに対処する」と表明し、米メディアによるとすでに数人が解雇された。カーク氏はトランプ氏と関係が近く、ヘグセス氏を国防長官に登用する人事にも関与したとも言われている。

米国務省もカーク氏が射殺されたのを祝うようなSNSの投稿をした外国人のビザ(査証)を取り消すと警告している。」(以上)

記事

亡くなったチャーリー・カーク氏に手向けられた花束など(9月13日ユタ・バレー大学で、写真:AP/アフロ)

両親は共和党員でキリスト教信者

米捜査当局は、保守派政治活動家のチャーリー・カーク氏(31)を射殺したタイラー・ロビンソン容疑者(22歳)を9月11日夜(ユタ州現地時間)に拘束したと、翌朝発表した。

容疑者は、事件現場のユタ・バレー大学(UVU)から420 キロ離れたユタ州南西部のワシントン郡に住んでいた。

ユタ州立大学(Utah State University=USU)の記録によると、容疑者は2021年には第1学年1学期には在籍していた。

容疑者の身柄確保には、容疑者の父親のマット・ロビンソン氏が協力したとユタ州ワシントン郡保安官事務所が発表している。

(当初、いくつかの米メディアが父親のマット・ロビンソン氏が同保安官事務所に27年間勤務、退職時の肩書は副保安官だったと報道したが、同姓同名の別人だったとして記事訂正している。同保安官事務所も間違いを指摘するリリースを発表している)

米国の複数のメディアによれば、父親は母親のアンバーさんとともに共和党に党員登録しているという。

ドナルド・トランプ大統領は、9月12日の朝にFOXニュースの番組「FOX & Friends」に出演し、捜査当局やユタ州知事に先んじて、名前を明かさずに容疑者を拘束した事実を公表していた。そしてこう述べた。

「(末日聖徒イエス・キリスト教会*1の)牧師(トランプ氏は番組でPastor=牧師と言ったが、実際にはビショップ)が、容疑者の身元確認に関与した。容疑者は死刑に値する。死刑になることを願っている」

容疑者一家の隣人は、USAトゥデイに対し、一家は末日聖徒イエス・キリスト教会に通っていると語っている。

Charlie Kirk shooting updates: Suspect identified as Tyler Robinson

また、容疑者の祖母デビ―・ロビンソンさん(69)は、メディアに「我が家はみんな『トランプの共和党』支持者です。民主党支持者なんか一人もいない」と語っている。

Charlie Kirk Suspect’s Grandma Says Family Is All MAGA

*1=末日聖徒イエス・キリスト教会はキリスト教の一派とされているが、カトリックやプロテスタントとは異なる独自の教義や経典(モルモン教)を持つ。ユタ州ソルトレイク市に本部があり、州の政財学界に影響力を持っている。

高校時代は優秀な成績

チャーリー・カーク氏を射殺したとされるタイラー・ロビンソン容疑者とはどんな人物か。動機や背景が断片的ながら分かってきた。

ユタ州の記録によると、容疑者には犯罪歴はないという。目下のところ、精神疾患が疑われるとの診断書なども見つかっていないようだ。

母親のアンバーさんは2020年8月、タイラー容疑者のACT大学適性試験(American College Testing)*2のスコアで高い得点だったことを誇らしげにSNSに投稿していた。

高校時代の学業成績は優秀だったようだ。

*2=What is the ACT? | The Princeton Review

容疑者は、2021年にユタ州セントジョージ市のパインビュー高校を卒業後、USUに進み、入学時に奨学金を申請していた。

USUは卒業しておらず、現在、ディキシー高等専門学校 (Dixie Technical College) に在籍、電気技術研修課程の第3学年だった。

Dixie Technical College – Wikipedia

友人がFBIに通報し、FBIが拘束

米連邦捜査局( FBI)のカシュ・パテル長官は、容疑者が9月11日夜(現地時間)に拘束されたと発表した。

ユタ州のスペンサー・コックス知事(共和党)は記者団に対し、拘束までの経緯についてこう述べている。

「容疑者の家族が友人に連絡を取り、その友人が捜査当局に対し、容疑者が『自白した、あるいは事件を起こしたとほのめかした』と伝えたことがきっかけで、捜査当局が容疑者を拘束した」

「容疑者の家族と友人が、容疑者を法執行機関に引き渡す手助けをしてくれた」

「家族の一人は、容疑者が近年より政治的になっており、カーク氏を蔑視する発言をしていたともいう」

これらの証言からみて、容疑者のカーク氏に対する憎悪の念は衝動的なものではなく、時間とともに徐々に高まっていったことがうかがえる。

遠距離射撃は準備と練習で可能

FBI当局は、容疑者が銃弾を発射した屋上から、凶器とみられる「ボルトアクションライフル」*3と複数の痕跡を押収した。

*3=ボルトアクションライフルは、ボルト(遊底)を手動で操作して弾薬の装填・排出を行うライフル銃。第2次世界大戦までは各国の主力銃だったが、現在は自動小銃やアサルトライフルに主役の座を譲っている。ただし、機関部が自動的に動かずガス圧力の変化も起きない、銃身と機関部が一体構造のため命中精度が高いなどの理由から、今でも狙撃銃には多く使われている。

専門家によると、このライフルは狩猟用口径の銃で、鹿などの狩猟に使用されるという。

通常、5発程度の銃弾が入ったマガジンが付属しており、引き金を一度引くと1発の銃弾が発射され、その後、射手は手動で次の銃弾を装填する必要がある。

米アルコール・タバコ・火薬および爆発物取締局(ATF)元副局長のトム・チッタム氏は次のように語っている。

「今回の射撃は遠距離射撃だったため、準備と練習を重ねたことが分かるが、必ずしも警察や軍の狙撃兵でなくても、この射撃は可能だ」

「現代の光学機器とある程度の練習があれば、不可能ではない」

Charlie Kirk shooting updates: Suspect identified as Tyler Robinson

反ファシスト・イタリア抵抗運動の「賛歌」

容疑者の政治思想を探る意味で興味深いのは、薬莢に書かれていたメッセージだ。

銃撃に使用されたとされるライフルからは未発射の銃弾3発が見つかった。

ユタ州のコックス知事によると、発砲された薬莢には「OwO What’s This?」(うわっ、これは何だ?)と書かれていた。

このフレーズは、アニメ動画やファーリーカルチャー*4に関連したインターネットミームで、ビデオゲームストリーマーによって頻繁に引用されているという。

*4=「ファリーカルチャー」とは、「擬人化された動物(anthropomorphic animals)」への関心を持つ人々やファン層を指す「ファーリー(Furry)」と呼ばれる概念の文化的な側面を指す。

また別の薬莢には、挑発的な反ファシストメッセージが刻まれていた 。

コックス知事によると、未発射の薬莢の一つには「Oh Bella ciao, Bella ciao, ciao, ciao」(オー、べラ、チャオ、べラ、チャオ、チャオ、チャオ)と刻まれていた。

この歌詞は、第2次世界大戦中の反ファシスト・イタリア抵抗運動の「賛歌」(Anthem)だ。

もう一つの薬莢には「Hey fascist! Catch!」(おい、ファシスト、これを受けてみよ)と刻まれていた。

‘Hey Fascist! CATCH!’ Utah Governor Shares Damning Deets About Kirk’s Assassin and MORE About the Bullets – Twitchy

容疑者には、トランプ大統領もカーク氏も独裁者のように見えたのかもしれない。

隣人は「彼は大人しい音楽好きな子供」

米USAトゥデイ紙によると、容疑者の家族について聞いても名前を明かして答えてくれた隣人はほとんどいなかったという。

それでも、容疑者の両親が住む家の2軒隣に住んでいるクリスティン・シュヴィアマンさんは、容疑者が成長するのを見守り、教会や学校の行事で容疑者やその家族とよく顔を合わせていたという。

「彼はいつもとても静かで、友達も数人しかいませんでした。どちらかというと音楽が好きで、とても頭が良かったと思います」

シュヴィアマンさんは、SNSが容疑者の考え方を形成する上で影響を与えた可能性があると考えているそうだ。

民主党支持者は「それ見たことか!」

トランプ氏は、カーク氏を暗殺した容疑者が 「典型的な全米白人保守派クリスチャン家庭」の長男で、父親はMAGA(トランプ支持層)だったことにショックを受けているようだ。

逆に、民主党支持者は、まさに「鬼の首」でも取ったような騒ぎになっている。SNSには「そら見たことか」といったような内容の投稿が相次いでいる。

「容疑者は、銃に囲まれて育ち、その使い方を知っていた。銃こそが重要だった」

「共和党は当初、カーク殺害の犯人が誰なのか全く分からず、民主党員やトランスジェンダーの人々を非難し中傷してきた。しかし、犯人はユタ州の共和党一家の白人男性で、銃が大好きだったことが判明した」

「容疑者は黒人でもない。トランスジェンダーでもない。イスラム教徒でもない。移民でもない。民主党員でもない。容疑者は白人のキリスト教徒で、保守派で、共和党支持者、銃を持った男だ・・・またしても」

「容疑者は、ユタ州に住む共和党員の家庭出身の22歳の白人男性で、銃が大好きで、ハロウィンにはドナルド・トランプのコスチュームを着ていたそうだ」

トランプ氏は葬儀に参列する意向を示す

カーク氏の葬儀はアリゾナ州で催される予定だ。米ブルームバーグによると、トランプ氏は9月11日、ホワイトハウスでの記者会見で葬儀に参列する意向を示したという。

そこで、どんな弔辞を述べるのか。

今回、地元でカーク氏の暗殺事件に遭遇したユタ州のコックス知事は、「レッド・ステート」の親トランプ派だ。

暗殺事件という悲劇の全容を全米、全世界に伝える大役を務めている。

そのコックス知事は9月12日の記者会見で、米国民の心からの団結を訴え、あらゆる政治的立場の米国民が希望を持ち、カーク氏の言動を模範として従うよう促した。

「共和党員、民主党員、リベラル派、進歩派、保守派、MAGAなど、すべての米国国民に、カーク氏が教えてくれたことを噛みしめ、従ってほしい」

トランプ氏が怒りと憎しみを抑えて、葬儀でこの程度のことを言えるかどうか。

SNSに投稿する思い付き発言では済まされない。大袈裟な言い方だが、トランプ氏にとっては就任以来最も重要なスピーチになりそうだ。

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