『習近平総書記、米中首脳会談も「ペロシ訪台」も3選のための材料にする狙い 東アジア「深層取材ノート」(第147回)』(7/29JBプレス 近藤大介)について

7/29The Gateway Pundit<Republican Party Threatens President Trump – If He Announces He’s Running in 2024 GOP Will Stop Paying Legal Fees>

共和党のルール通り、トランプは中間選挙後に態度表明すれば良いのでは。

The Republican National Committee has shelled out millions of dollars to law firms representing the former president amid government investigations and probes of his business interests.

But officials also worry that Trump could hurt the party’s midterms prospects if he announces a presidential run before this year’s elections.

An RNC official told ABC News that Trump would lose financial support as soon as launch a campaign because of the party’s ‘neutrality policy’ that bars it from taking sides in primaries.

RNC chairwoman Ronna McDaniel spelled out the stance in an interview in January.

‘The party has to stay neutral,’ she said. ‘I’m not telling anybody to run or not to run in 2024.’

https://www.thegatewaypundit.com/2022/07/gop-threatens-president-trump-announces-running-2024-gop-will-stop-paying-legal-fees/

7/29希望之声<共和党党鞭:如翻转众院 将就众多事宜问责拜登政府=共和党副院内総務:下院を支配すれば、バイデン政権の責任を問うことは多い>11月の中間選挙後、共和党が下院を支配すると見込まれている。下院共和党のスティーブ・スカリス議員と下院監督改革委員会のジェームズ・コマー委員長は、アフガンからの軍の撤退、中共ウイルス対応戦略、国境安全、ハンターバイデンの外国との取引、パンデミックの起源など、多くの問題についてバイデン政権に責任を負わせる用意があると述べた。

共和党は、下院を引き継ぐ「初日」にバイデン政権に責任を直ちに負わせることを望んでいるため、ある部門への「保存通知」と文書請求を発した。

バイデンこそ弾劾されるに相応しい大統領でしょう。

https://www.soundofhope.org/post/641360

7/30阿波羅新聞網<佩洛西出访前这样说话 习近平不高兴=ペロシが訪問前にこのような発言をすると、習近平氏は面白くない>米国下院議長のナンシー ペロシは、米国東部時間の29 日 12時に週の定例記者会見を開き、メディアが今回アジア歴訪に関する情報について尋ねたとき、ペロシは、太平洋は我々の「家」の一部であり、私は歴訪の行程にワクワクしていると強調した。

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782606.html

7/30阿波羅新聞網<白宫:佩洛西议长若访台湾,没理由“动手打起来”=WH::ペロシ下院議長が台湾を訪問しても、「衝突を起こす」理由はない>WHは金曜日(7/29)、ナンシー・ペロシ下院議長がアジア訪問中に台湾を訪問した場合、中国と米国が「衝突を起こす」理由はないと述べた。

https://twitter.com/i/status/1553130986107461632

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782570.html

7/30阿波羅新聞網<反讽:动手前,先认清佩洛西专机长啥样=皮肉::動く前に、ペロシの特別機はどんな機体なのかを知ってほしい>米空軍の C-32 は非常に古く、機齢は約 25 年で、C-40 は比較的新しく、機齢は11 ~ 23 年である。ただし、757は737よりも大きく、レベルも「上」である。歴史的な伝統によると、米国の副大統領、下院議長、国務長官は、外国を訪問する際に C-32 を使うことがよくある。したがって、今回はペロシが C-32 (つまり 757) を使う可能性が高くなる。

中国のネット上では無人機を特別機にぶつけたらよいとの声が多数とか。でもこの記事の作者は、積極的なのは良いが、日本も台湾もコロナで入るのが難しく、況してやどうやって中国を出るのかと。

C-32

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782548.html

7/30阿波羅新聞網<台湾首度用信号枪对中共无人机进行警告性射击—中共无人机在台湾外岛马祖盘旋 台防空部队发射信号弹驱离=台湾は初めて信号銃を使って中共の無人機に対して警告射撃を行った – 中共の無人機は台湾離島の馬祖島を周回し、台湾防空部隊はフレアを発射して追い払った>7 / 28、台湾離島の馬祖は、中共の無人機が東引上空に 2 回出現し、国軍防空部隊は直ちに信号弾を発射して、警告して追い払ったと報道した。分析では、中共がそのような行動を採ったのは、米国下院議長のナンシー・ペロシが台湾を訪問したなら、台湾の離島でより大きな行動を起こす可能性があることは排除されないと指摘した。

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782529.html

7/30阿波羅新聞網<乌军炸毁俄占领关键大桥! 海马斯立大功 赫尔松入俄公投将登场=ウクライナ軍、ロシア占領下の鍵となる橋を爆破!ハイマースは大きな功績を残し、ヘルソンはロシアの住民投票に参加する>英国メディア「BBC」によると、ウクライナ軍は最近、ロシア軍を攻撃するために「ハイマース」高機動多連装ロケットシステム (HIMARS) を使い、軍側は最近、橋が「完全に使用不能」であることを確認した。この鍵となる橋は、ヘルソン地域に配備されたロシア軍の補給作戦または撤退を防ぐことができる。報道によると、ロシア軍は他の南部の土地を守るために陣地を移す必要があると。

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782532.html

7/30阿波羅新聞網<“本轮战果,骂死中国商铺1000余家,赶走汉奸打工人员3万”:大连日本风情街现状=「今回の戦果は、1,000軒以上の中国人商店が罵倒・閉鎖され、3万人の国賊や出稼ぎ労働者が追い出された」:大連日本風情街の現状>「今回の戦果は、1,000軒以上の中国人商店、4 つの日本企業、1 つのネパール企業が罵倒・閉鎖され、30,000 人以上の『国賊と出稼ぎ労働者』が首尾よく追い払われた」。これは去年大連日本風情街が開業して1年も経たないうちに世論の争いとなり、「営業停止して整理」の後、当時のネチズンによって反日の戦果として整理された。1年が経ち、観光シーズンのピークにある大連は「金石万巷」と言われるようになったが、訪れたネチズンは、日本的な要素のないこの商店街が閑散としていることに気付き、多くの店が閉店し、人気を失ったのを見た。

道理の分からない民族。

https://www.aboluowang.com/2022/0730/1782537.html

何清漣 @HeQinglian  9h

私はただ一言尋ねる:なぜ我々は中国に調停を頼まなければならないのか?トルコ、フランス、イスラエルはすべて調停を試みたが、却ってどうしても中国に頼らざるを得ない。難しいのは:

  1. 中国はウクライナと西側にとってより良い条件を出そうと努力すると思うか?
  2. 他の国には国際的な威信がなく、中国だけがそのような威信を持っているのか?多くの国際調査によると、半数以上の人が中国に嫌悪感を抱いているという。ピューやギャラップが嘘をついているとでも。
  3. 中国はロシアを支配する能力があると思うか?

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引用ツイート

DW 中国語 – ドイツの声 @dw_chinese 13h

「中国はあてにできない」では、誰をあてにすればよいのか? 「デア・シュピーゲル」は、中国はロシアに対して多くの影響力を持っているが、北京の戦略利益に合わないので、中国がウクライナ戦争で仲介役を演じると期待するのは間違っているとコメントした。  https://p.dw.com/p/4En49

何清漣 @HeQinglian  10h

米国のGDPは第2四半期に再び縮小、バイデンは経済が正しい道を歩んでいると語る。

https://rfi.my/8cRg.T

9.1%のインフレ、両四半期連続のマイナス成長、これで「正しい道を歩んでいる?」

習近平がそのような発言をした場合、世界のメディアはそれについて議論するだろう。

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rfi.fr

米国のGDPは第2四半期に再び縮小、バイデンは経済が正しい道を歩んでいると語る。

米国の国内総生産 (GDP) は第 2 四半期に再び縮小し、経済は「技術的不況」に陥った。経済の状態に対する有権者の懸念を和らげるために、バイデン大統領は、連邦準備制度理事会がインフレ抑制に動くにつれて経済成長が減速することは驚くべきことではないと述べた。イエレン米財務長官も、米国経済が「減速」しても経済は「回復力」を維持すると強調した。

何清漣 @HeQinglian  10h

「もし」と言うと、誰もががっかりする。

やはり早く行くべきで、「すべての帝国主義反動派は張り子のトラ」であることを確認するのを待っている-とにかく、この「張り子のトラ」は米帝か中共反動派のどちらかであり、2つのうちのどちらかに違いない。

ナンシーが行かなくても勝ち、インサイダー取引は封印され、腐敗したイメージは一掃された。

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引用ツイート

VOA中国語ネット @VOAChinese 18h

北京はペロシの台湾訪問を脅迫している 専門家:訪問が行われた場合、米軍は戦闘機を派遣して松山空港に護衛する可能性がある http://dlvr.it/SVhSPl

何清漣 @HeQinglian  6h

「母の次兄」の動画を、最初から最後まで見た。

文化大革命以前の街や村には、「母の次兄」のような人が存在していた。近所に子供が何人かいて、家事が苦手な人がいるので、母の次兄風の田舎青年を家に泊めさせて、おばあさんの方がずっとリラックスし、近所の人たちも満足していて、少しの報酬を与える。

この映画が1980年代以前であれば、間違いなく広く社会に受け入れられていただろう。現在、政府非難が高まっているのは、国民の権利に対する意識が高まっているためである。

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何清漣 @HeQinglian  9h

梯子が登れるようになり、旅装に身を包んだナンシーは梯子の 2 段目に立ち、次のように考えた:「行くべきか、行かざるべきか?米中関係の大事と私の反全体主義の英雄のイメージの問題である。私のイメージは小さな問題であり、米中関係は大きな懸念事項である……」

ナンシーは専門家が手を差しのべ、彼女が下るのを助けようとしている手を見て、美しい演説をする方法を一生懸命考え、何億もの拍手を集める。

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引用ツイート

RFI マンダリン – RFI  @RFI_Cn  22h

ペロシの台湾旅程は暫定であり、米国の両岸問題専門家は延期を助言している https://rfi.my/8cSt.t

何清漣 @HeQinglian  2h

バイデン・習の電話会談後、米中はペロシがどこからどこに行くのかについて直面する? https://rfi.my/8cam.T

これはRFIが台湾の学者数人にインタビューしたもので、一見の価値がある。

「台湾はペロシが訪問する場所なので、もちろん我々は現在の状況を非常に注視している。北京の反撃があれば、…もちろん、武力の規模の大小にかかわらず、台湾は(紛争の)現場になるだろう。我々は皆、これが起こらないように努めるべきである」

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rfi.fr

ハイライト解説 – バイデン・習の電話会談後、米中はペロシがどこからどこに行くのかについて直面する?

ここ数日、下院議長であり、米国の政治体制で第 3 位の人物と見なされている民主党のペロシが台湾を訪問する可能性があるというニュースは、すでに緊張している中国と米国の間の関係を台湾問題でさらにセンシティブにし、さらに悪化させた。ある評論家は、1996 年の台湾海峡の緊張危機の状況が再び現れる可能性があるとさえ考えている。こうした緊迫した状況の中で、中国の習近平国家主席と米国のバイデン大統領が 28 日に再度電話会談を行った。会談の内容はあまり明らかにされなかった。会談後に双方が発行したコミュニケから判断すると、双方は台湾問題について新たな立場を表明していない。習主席は米国に火遊びの危険性を警告し続け、バイデン・・・

何清漣 @HeQinglian  3h

RFI のメッセージと引用を読んだ後、私は次のことを確認した:

「ロシア大統領府のペスコフ報道官はその日メディアに対し、クレムリンは中国の習近平国家主席の見解に同意したと語った(「火遊び」をするな)」

ラブロフは、台湾情勢やペロシの台湾訪問計画に関する質問に対し、「一つの中国という我々の立場に変わりはない」と述べた。

発表したコメントは内容を読んでいない。

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引用ツイート

RFI中国語 – RFI  @RFI_TradCn  8h

ラブロフ:ロシアは、台湾周辺の状況を悪化させる挑発的な行動がないことを望む。https://rfi.my/8caD.t

近藤氏の記事で、ペロシの訪台は習の3選に寄与するから止めた方が良いと彼がいうのは、中共支援のための言説でしかない。ペロシが習の3選阻止のために訪台することはないと思う。表面上は反全体主義=反共であるが、実際は夫のインサイダー疑惑や車の事故から目を逸らすためでしょう。

11月の中間選挙で民主党は少数党になり、来年の1月には共和党が下院議長になる見込みで、彼女自身政治成果を残したいという思いがあったのでは。

いろんな情報を読むと、中共はペロシの特別機を襲撃するのでなく、前から話のある台湾の離島を襲い奪うのでは。

記事

写真は昨年11月に行われた米中オンライン首脳会談の様子(写真:ロイター/アフロ)

7月28日、ジョー・バイデン米大統領と、習近平中国国家主席のオンライン会談が実現した。私は中国ウォッチャーなので、中国側の見方をお伝えしたい。

まず習近平主席にとって、7月中のバイデン大統領との電話会談は、絶対的に必要だった。というのも、8月上旬に、北戴河(ほくたいが)会議を控えているからだ。

中国共産党の「長老」たちは習近平の対米姿勢を不安視

習近平総書記は、おそらく今年10月か11月に開く第20回中国共産党大会で、異例の「3期目続投」を目論んでいる。本来なら「2期10年」で引退すべきところを、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のような半永久政権にしたいのだ。

すでに約400人の党中央委員会の面々、つまり現在の部下たちは、ほぼ完全に押さえている。となれば、あとはウルサ方の第一線を退いた長老たちを説得すれば、続投への支障はなくなる。その長老たちも参加する非公式の重要会議が、河北省北戴河で行われる北戴河会議というわけだ。

長老たちは基本的に、習総書記の「3選」に反対している。彼らが習総書記を攻め立てる主な材料は、経済と外交の問題である。

経済では、3月の政府活動報告で「5.5%前後の年間経済成長目標」を掲げたのに、第2四半期(4月~6月)の成長率は0.4%しかなかった。間違いなくそこを攻撃してくるだろう。

これについて習総書記は7月28日、党中央政治局会議を開いて、今年後半の一応の経済方針を打ち出した。それでも攻め立てられるのは必至だが、コロナやウクライナ危機のせいにして取り繕うことは可能だろう。なぜなら広く世界を見渡しても、いま経済が上向きの国などないからだ。

外交に関しては、いまの長老たちは主に江沢民時代と胡錦濤時代の幹部たちなので、対米協調派が多い。プーチン大統領との蜜月だけが目立つ習近平外交で大丈夫なのかと、疑念を抱いているのだ。

そのため習近平主席としては、北戴河へ向かう前に、何としてもバイデン大統領と会談し、対米協調の姿勢をアピールしておく必要があったのだ。つまりは、「長老たちに見せつけるための会談」である。

実際、ホワイトハウスが公表した米中首脳会談の冒頭10分34秒の映像を見ると、習主席は最大限の作り笑いを浮かべて、映像の向こう側のバイデン大統領に向かって語りかけている。

「人類は一つの地球村であり、われわれは世界の二大経済大国として、また国連安保理の常任理事国として、国際的な責任を果たしていかねばならない。気候変動や新型コロナウイルスの問題など、両国の積極的な協力が必要だ……」

「中国をライバル視するのは誤り」

公開されたのは両首脳の冒頭発言だけだったが、会談が終わった後、新華社通信は、まるで習主席がバイデン大統領を屈服させたかのような記事を配信した。同記事が報じた習主席の発言は、以下の通りだ。

<昨今の世界は、混乱と変革という二つの趨勢が続いて進行し、発展と安全保障という双子の大きな欠陥が不断に協調されている。変化と混乱が入り混じった世界に直面する国際社会と各国の国民は、中米両国がリード役となって、世界の平和と安全を維持、保護し、全世界の発展、繁栄を促進することを期待しているのだ。それこそが、中米両大国のあるべき責任というものだ。

戦略的競争の角度から中米関係を見て定義した場合、中国を最重要のライバルであり最も厳しい長期的な挑戦者であると捉えることは、中米関係に対する誤審であり、中国の発展に対する誤読である。かつ両国の国民と国際社会にミスリードを生んでしまうだろう。双方の協力を推進していくべきだ。

昨今の世界経済の状態は、リスクに満ちている。中米はマクロ経済政策で協調し、全世界の産業とサプライチェーンの安定を維持、保護し、全世界のエネルギーと食料安全保障などの重大な問題について、意思疎通を保持していかねばならない。

規律に反したデカップリングは、アメリカ経済の振興の助けにならないばかりか、世界経済をより脆弱にしてしまう。双方は地域のホットスポットの問題の熱を冷ます必要がある。世界が一刻も早く新型コロナウイルスから脱却し、経済停滞のピンチと衰退のリスクから抜け出せるようにすべきだ。国連を中心とした国際システムと国際法を基礎とした国際秩序を維持、保護すべきだ。

「火遊びをする者はやけどを負う」

台湾問題の歴史的経緯が明らかにしているのは、両岸は一つの中国に属しているという事実と現状だ。このことは明々白々だ。中米の3つの共同コミュニケは双方の政治的コミットメントであり、一つの中国の原則は、中米関係の政治的基礎をなすものだ。

われわれは「台湾独立」の分裂と外部勢力の干渉に、決然と反対する。絶対にいかなる形式であれ、「台湾独立」勢力にいささかの余地も与えない。中国政府と国民の台湾問題についての立場は一貫したものだ。中国の国家主権と領土の保全を決然と維持、保護することは、14億人以上の中国国民の固い意志なのだ。

民意をたがえてはならず、火遊びをする者はやけどを負う。アメリカがこのことをはっきりさせていくことを希望する。アメリカは言行一致で臨み、一つの中国の原則を厳守し、中米の3つの共同コミュニケを履行していかねばならない>

以上である。

新華社通信によれば、これに対してバイデン大統領は、「米中の協力は両国の国民を利するばかりか、各国の国民を利するものだ」と答えた。その上で、「アメリカの一つの中国の政策は変わっていないし、変えることもない。アメリカは台湾の『独立』を支持しない」と重ねて述べたという。

まさに、「習主席がバイデン大統領を説き伏せる」の構図である。実際、バイデン大統領は直前に、コロナに感染。会談当日には、第2四半期の経済成長率が-0.9%と、2四半期連続でマイナス成長になったと発表された。6月のインフレ率は9.1%と、41年ぶりの高騰。11月の中間選挙を前に、追い詰められているのは、むしろバイデン大統領の方なのだ。

「ペロシ訪台」は愚行

それから、ナンシー・ペロシ米下院議長が、8月に台湾訪問を予定していることが、米中関係を揺さぶっている。

だがこれは、中国ウォッチャーの私に言わせれば、「ペロシの愚行」だ。なぜなら、「ペロシ訪台」の目的は、おそらくは習近平総書記の「3選」阻止にあるのだろうが、逆に「3選」を加速化させてしまうからだ。

台湾訪問を計画している米国のナンシー・ペロシ下院議長(写真:AP/アフロ)

習近平主席は今回、バイデン大統領に「ペロシ訪台は絶対にやめてくれ」と念押しした。それによって、ペロシ下院議長がもしも台湾訪問を取りやめれば、習近平主席は「わが外交の勝利」と誇示するだろう。

逆に訪問を強行したなら、習主席は人民解放軍を出動し、台湾に圧力をかけ、中台を一触即発の状態に持っていくだろう。習主席は、8月1日の人民解放軍の創建記念日に合わせて、今週、中国人民革命軍事博物館の「強軍特別展」を、軍最高幹部を引き連れて参観したばかりだ。

そして中台緊張のあいまに第20回共産党大会を開けば、長老たちも「3選」に反対できない。「台湾独立を許すな!」の大号令のもと、いつのまにか「3選」が実現していたということになる。

ともあれ、いま台湾問題で中国に圧力をかけることは、対台湾強硬派の習近平総書記の「3選」を後押しすることにつながると自覚すべきである。

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