『中国のエリートや若者に漂う習近平に惚れ込む「空気」』(3/26ダイヤモンドオンライン 加藤嘉一)について

3/28阿波羅新聞網<美官员将领齐发声:中共专制政权 对国际秩序构成挑战=米高官は発言:中共の専制政権は国際秩序への挑戦をもたらす>米軍インド・太平洋司令官のデイビッドソンは本日、「中共軍は第一列島線を超えて急速に影響力を増しており、台湾を含む米国の同盟国にとって最大の脅威である」と述べた。 国防総省アジア太平洋局次官補のシュライバーは、「台湾とのパートナーシップを強化する必要がある」と述べた。

中国は沖ノ鳥島に海洋科学調査船を派遣したりして、日本に米国の航行の自由作戦の意趣返しをしています。また米国のテッド・ヨーホー共和党下院議員は蔡総統とのビデオ会話で「台湾を国と認めるときが来た」と述べ、コリー・ガードナー共和党上院議員はペロシ下院議長に蔡総統の議会演説への招請についての書簡を送ったとのこと。米中は動いているのに、日本の対応は大丈夫か?韓国への制裁対応の遅さを見ていると有事が起きたときに心配。日本は台湾を支援しなければ。台湾軍が国民党軍であったとしても。

https://www.aboluowang.com/2019/0328/1267191.html

3/28阿波羅新聞網<王州迪提交新证据 将与特鲁多对抗到底=Jody Wilson Raybould,JWRは新しい証拠を提出し、トルドーと徹底抗戦>3/27、元司法長官のJWRが書面による声明を議会の司法委員会に提出した。SNC-LAVALIN事件に関する多くのEメール、テキストメッセージおよびその他の証拠である。 現時点では、これらの文書がいつ一般に公開されるのかはわからない。 内閣の元財務省理事会議長のPhilpott氏は、「SNC-LAVALIN事件にはまだ多くの謎が残っているので、カナダ国民は事件をもっとよく理解するべきだ」と述べた。

孟晩舟の引渡訴訟に影響が出るかどうか?中共はこれを利用することは目に見えています。裏金と人質で揺さぶりをかけて来ると思います。

https://www.aboluowang.com/2019/0328/1267135.html

3/28希望之声<库德洛:美国可能取消部分关税 也可能延期美中谈判=クドロー:米国は一部の関税は取消できる 貿易交渉も延期できる>北京とワシントンでの交渉の落としどころなのかも。ただ構造改革追及の手を緩めてはダメ

https://www.soundofhope.org/gb/2019/03/28/n2763232.html

加藤氏の記事を読んで、加藤氏も少しは真面だったかという気がしました。共産主義肯定ではなく民主主義肯定と言う意味において。北京大学のエリートが保身でなく、「なぜ習近平思想に異を唱える必要があるのか。習近平総書記はこれだけ大きくて、国情が複雑な中国をまとめている。すごいことだ。私は習近平を心から尊敬している。そんな習近平を全面的に支持することが愛国者としてあるべき姿です」と何故言い切れるのか?洗脳の結果で、歴史を知らないせいでしょう。反右派闘争・大躍進・文革・天安門と国民が犠牲になったことを知らないのでは。またチベット・ウイグル・モンゴル人がどう扱われているかについても無知なのでしょう。こういう血の通わないエリートだから血の粛清や拿夏ができるのだと思います。そもそもで言えば愛国者とは国並びに国を構成する国民を愛する人と言う意味でしょう。世界革命を標榜する共産主義者が愛国と言うのもおかしい。

記事

Photo:AP/AFLO

思想政治理論の授業について習近平総書記が“重要談話”

3月18日、中国の習近平総書記は、北京で開催された「学校思想政治理論課教師座談会」で自ら司会をし、“重要談話”を発表した。座談会には中国全土にある大学、高校、中学、小学校などで思想政治理論の授業を担当する教師たちが上京、習近平に向かって日頃の取り込みや考えなどについて報告した。

「思想政治理論課」には政治思想やイデオロギー、中国共産党の歴史などが含まれる。例えば、同理論に関するサイト「高校思想政治理論カリキュラム」の「教学動態」の一番上には『習近平新時代中国特色社会主義思想』に関する授業ビデオが30回分掲載されている(http://www.xinhuanet.com/politics/xjpsxkj/index.html)。

その他、同サイトには『マルクス主義基本原理概論』『毛沢東思想と中国の特色ある社会主義理論体系概論』『中国近現代史綱領』などが含まれる。要するに、中国共産党が約14億人の中国人民を統治していく上で主観的に必要不可欠だと認識・定義する、政治色やイデオロギー色が強烈で濃厚な授業科目である。

重要談話において、習近平は思想政治理論という授業・課目が達成すべき目標について次のように主張した。

「青少年は祖国の未来であり、民族の希望である。我々の党は中華民族の千秋偉業という志に立っている。中国共産党による領導と我が国の社会主義制度を守り、中国の特色ある社会主義事業に終身奮闘する人材を世代ごとに育成していかなければならない。この根本的な問題の前では立場をはっきりさせる必要があり、少しの曖昧さも決して許されない」

「そのために、われわれは次の世代をしっかりと育てていかなければならない。学校から、そして幼児の頃から着手し、小学校、中学校、高校、大学と順を追いながら思想政治理論課を開設していくことは非常に必要であり、それはすなわち世代ごとに社会主義の建設者と継承者を育成する重要な保証となるのである」

非常に明白な説明に聞こえる。

中国共産党政治にとっての最大の目標であり、内政・外交を含め、全ての戦略、政策を実行していく上での目的である「党の正統性」を断固として死守し、安定的に強化していくプロセスに教育の現場、教師の立場から貢献すること。それが思想政治理論課にとって最大の目標ということである。

習近平は「政治色が強くなければならない。信仰のある人間に信仰を語らせるのだ。政治の観点から問題を観察することに長けている必要がある。是非に関わる問題を前にして政治的に明晰(めいせき)でなければならない」と語り、同課目のカリキュラムを作成し、それに基づいて教師が生徒に教える上で“政治”がいかに重要であるかを指摘している。

「敵か、友か」という2分法で相手を定義

中国共産党にとっての指導思想であるマルクス・レーニン主義、それを“中国化”する中で生まれた中国の特色ある社会主義という体制・イデオロギー下で、中国共産党による絶対的領導によってのみ中国は安定し、発展する、それに危害を与えうる一切の思想、宗教、価値観を断じて受け入れず、排除するという政治的信仰を持ち、生涯を通じてそれを実際の行動に反映し続けられる人間を育成するための“教材”となるのが思想政治理論課ということであろう。

この点は習近平の次の問題提起にも表れている。

「思想観念における“何を堅持し、何に反対するか”という肝心な問題を解決しなければならない。価値観の引導を知識伝達のプロセスに組み込み、主流のイデオロギーを伝導し、各種誤った観点や思想の潮流を打破する姿勢と覚悟を持ち、悪事・悪人を指弾し、善事・善人を褒めたたえ、正しいことは支持し、誤ったことを是正することに勇敢でなければならない」

このセンテンスを読みながら、筆者は「敵か、友か」という二分法で相手を定義し、付き合う上での原則・基準とする中国の外交政策を想起した。

例えば、台湾問題、南シナ海問題、チベット問題など中国の“核心的利益”に当たる分野で、中国共産党の立場を支持する国家や人物は友であり、それを尊重しない国家や人物は敵とみなされる。

中国共産党に敵とみなされる人物をいくつか挙げてみると、チベットのダライ・ラマ14世と会談する外国の首脳、現行の靖国神社を参拝する日本の首脳、中国の“崩壊”を公に発言する外国の学者、台湾を“国家”だと記述する外国の企業などである。敵に対しては往々にして制裁措置が科せられる。該当する学者に中国訪問のビザが出ない、同企業の中国市場へのアクセスが制限されるといった具合である。

教師たちは心の奥底で何を考えているのか

この敵か友かという判断基準が、思想政治理論課にも応用されている。“敵”となる価値観は西側諸国をはじめ昨今では多くの国家で制度として実践されている自由民主主義、多党制、普通選挙、司法の独立などである。

例えば、中国国内で「中国も台湾のように西側の選挙を取り入れ、民主化すべきである」「中国の法治も司法の独立を前提とすべきである」「共産党が憲法をりょうがするような権力を持ってはならない」といった思想や考え方を伝播する学者は、中国共産党によって“誤った思想”を宣伝する“悪人”とみなされ、場合によっては国家転覆罪で逮捕される。

仮に1人の教師が中国の学校でそのような思想を学生たちに伝播しようものなら、その教師は瞬く間に学生や同僚によって告発され、懲戒解雇されるか、状況次第では国家転覆罪で逮捕されるに違いない。そういう事態を回避すべく、全国全土の学校で“統一戦線”を引くための布石が、今回習近平が自ら司会を務めた座談会ということであろう。

もちろん、「党が全てを領導する」という掛け声の下、政治的引き締めがあらゆる分野で徹底強化されている昨今の習近平新時代において、党の方針に背く、言い換えれば党を敵に回すような言動を取る教師が出てくるとは到底思えない。

ただ、教師たちが心の奥底で何を考えているのかは別問題である。

現在、上海の某進学校で数学を教えている女性教師(52歳)に思想政治理論課についてどう考えているのかを聞いてみると、次のような答えが返ってきた。

「中国において、それは学術や教育の分野で、“道徳教育”という名の下で展開される“洗脳運動”のことを指す。空洞的だ。政治を学術や教育の領域に浸透させ、学生たちの独立的思考を抹殺するものである。と同時に、それは“習近平思想研究”といった虚偽的な文化現象すらも製造してしまう恐ろしいものである」

「学術においても、社会科学か自然科学かを問わず、すべての学科に“スローガンを叫ぶ”やり方が強要され、唯一無二の思想に統一される。学者たちにそれにならう以外の選択肢はない」

この女性教師は思想的にリベラルであり、多くの中国人教師が思想政治理論課に対して同様の見方をしているわけでは決してない。昨今の政治情勢下において、このような見方はむしろ少数派であろう。

そして、たとえそのような考えを持っていたとしても「それを口に出すことは決してできない。We Chatで知人と文字で会話する際にも書かないようにしている。当局はそれを監視する手段を完全に持っているし、仮に見られたら身の安全は保証されない」(同数学教師)

中国人は遅くとも小学生から思想政治理論の授業を受ける

筆者は中国留学時代に「毛沢東思想」「鄧小平理論」「マルクス主義基本原理」という名の必修科目を受講した。中国における“思想政治理論”がどういうもので、教育の現場でどのように伝授されているのかを観察する絶好の機会だと捉え、そういう姿勢で毎回の授業に臨んだ。

最も興味があったのは、壇上に立っている教師がどういう教材を使って何をどう語るかよりも、中国人の学生たちがそれをどう受け止め、どういう姿勢で授業に臨んでいるかであった。

習近平の言葉にもあるように、中国の人々は遅くとも小学校から思想政治理論の授業を受けてきている。大学に入学する頃になると、多くの学生はその内容や性質を“熟知”した状態になる。

筆者の周りにいた中国人学生のうち半分くらいはそれにもううんざりというか、嫌気がさしているように見えた。

4分の1が比較的平常心で、それはそれで受け止め向き合っているという感じで、残りの4分の1がそれは中国の政治や教育にとって必要であると理解を示し、比較的前向きな姿勢で向き合っているように見えた。

ただ、それらの授業を楽しそうに、好奇心を持って受けている学生はほぼ皆無のように見受けられた。

これらの光景を、筆者はある意味健全だと受け止めた。前出の数学教師が言うように、これらの授業を中国共産党が自らの政治的目的を達成するために行っている“洗脳運動”だと認識しているクラスメートは多かった。

筆者が中国の大学で学んだのは胡錦濤時代(2003~2012年)であり、昨今の習近平新時代とは政治的雰囲気や学術や表現の自由度など多くの点で異なる(過去記事参照:『習近平の北京大学視察での「後継者」発言を軽視できない理由』)。前出の数学教師は言う。

「加藤さんと同世代の1980年代生まれの同僚たちの多くは、習近平思想を一生懸命勉強し、忠誠を誓っているように見える。彼らはそれが政治的に正しく、職場で昇進できるという理由だけでそう振る舞っているのではなく、本当に習近平の人柄や政治にほれ込んでいるようにすら見える」

エリート大学の教師や学生は習近平思想をどう考えているのか

この指摘は、筆者の昨今における観察と相当程度一致する。北京大学、清華大学、復旦大学といったエリート大学の教師や学生と話していても、彼らの多くが習近平思想や中国の特色ある社会主義といったイデオロギーを自ら進んで擁護しているように見える。

キャリアや身の安全のためだけではなく、なんというか、一種の“空気”としてあらゆる現場で蔓(まん)延し、そこで仕事をしている人々を引き込んでいるように映るのである。

「なぜ習近平思想に異を唱える必要があるのか。習近平総書記はこれだけ大きくて、国情が複雑な中国をまとめている。すごいことだ。私は習近平を心から尊敬している。そんな習近平を全面的に支持することが愛国者としてあるべき姿です」

北京大学で政治学を学ぶ男子学生(21歳)は筆者にこう語る。

昨今における中国の大学のキャンパス内では普遍的な見方であるように思われる。言うまでもなく、中国共産党がどのようなイデオロギーを持ち、どのような思想教育を行うか、それを現場の人間たちがどう受け止め、行動するかは中国、そして中国人自身の問題である。

ただ、中国民主化研究という本連載の核心的テーマからすれば、本稿で描写してきた“現状”は中国政治の将来に不安要素を投げかけると言わざるを得ない。

ただ1つのイデオロギーを支持し、それと異なる価値観を敵や悪と見なし排除する、あるいはそうすることを強要される空間に民主主義は根づかないであろう。

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