5/20The Gateway Pundit<More Than Half Of US Voters Want Illegal Immigrants Rounded Up And Kicked Out: New Poll=米国の有権者の半数以上が不法移民の一斉検挙と追い出しを望んでいる:新たな世論調査>
下のラスムセンの調査も同じ結果が出た。普通であればバイデンに勝ち目はない。
民主党はトランプ政権下で、壁を建設し国境を守ることは人種差別的だと支持基盤を効果的に説得したのかもしれない。
しかし、バイデン政権の国境開放政策は、世界中からの不法滞在者に無料の住宅、交通手段、投票の機会、無期限に米国に居住するための釈放カードを与えるというもので、両党の有権者の怒りを買っている。
ロイター/イスポスの最新世論調査によると、登録有権者のなんと56%が、米国内のほとんどまたはすべての不法滞在者は一斉検挙され、国外に追い出されるべきだと回答した。
世論調査によると、有権者の36%が不法滞在者を強制送還されるまで強制収容所に収容することを支持している。
https://www.thegatewaypundit.com/2024/05/more-than-half-us-voters-want-illegal-immgigrants/
https://ak2.rmbl.ws/s8/2/G/P/p/P/GPpPr.caa.mp4?b=1&u=ummtf
5/20Rasmussen Reports<Amnesty for Illegal Immigrants or Mass Deportations?=不法移民に対する恩赦か、それとも大量国外追放か?>
不法移民に恩赦を与えるか全員を国外追放するかの選択を迫られると、米国民の有権者は二桁の差で国外追放を支持している。
ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、2人の候補者のうち1人が不法滞在者に恩赦を与えることを支持し、もう1人がすべての不法滞在者を強制送還することを支持する場合、米国の有権者と思われる人の52%が国外追放に賛成する候補者に投票するであろうことが判明した。36%が恩赦に賛成する候補者に投票すると回答したが、12%は未定だった。
5/21阿波羅新聞網<川普封口费案逆转 检方证人科恩当庭承认偷钱=トランプ口止め料訴訟は逆転、検察側証人のコーエンは法廷で金を盗んだと認めた>マイケル・コーエンは月曜日、口止め料事件の証言中にトランプの企業から金を盗んだことを認め、検察側のスター証人としての信頼性を大幅に損ねる可能性がある。 トランプの弁護士トッド・ブランシュの尋問に対し、コーエンはトランプ・オーガニゼーションからテクノロジー企業への支払いから約3万ドルを盗んだことを認めた。 「トランプ・オーガニゼーションから盗んだんですね?」とブランシュは尋ねた。「はい、閣下」と57歳のコーエンは証言した。
嘘つきの言うことは信用できない。
https://www.aboluowang.com/2024/0521/2056947.html
5/21阿波羅新聞網<赖清德演说措辞强烈 中共想听的内容欠奉=頼清徳の演説は強い言葉遣いだったが、中国政府が聞きたかった内容は含まれていなかった>頼清徳が台湾総統に就任する前、外界は彼の自称「実務的な台湾独立運動家」の印象が強かった。彼の就任演説は、8年前の蔡英文氏の最初の就任演説と比べて、台湾の将来の方向性と両岸関係をどのように定義しているのだろうか?本当に現行路線の完全継続なのだろうか? 専門家は夫々の分析を行っている。
コメント:頼清徳の演説は強い言葉遣いだったが、中国政府が聞きたかった内容は含まれていなかった。
コメント:頼清徳が両岸の国際関係のバランスをどのように取るかが鍵となる。中国政府は彼の言葉に耳を傾け、彼の行動を注視するだろう。
コメント:頼は、台湾がどのような名前であれ、中国政府の神経を刺激するのは明らかだ。
コメント:主権は人民にあるという頼清徳の政策路線が具体化
https://www.aboluowang.com/2024/0521/2056935.html
5/21阿波羅新聞網<习整拧了!伊朗人民巨大损失?伊朗各处放烟花—习近平悼伊朗总统莱西:伊朗人民的巨大损失=習は全く逆だ! イラン国民にとって多大な損失? イラン全土で花火が打ち上げられる – 習近平、イランのライシ大統領を悼む:イラン国民への多大な損失>今日、彼の飛行機事故のニュースが流れたとき、人々は生存者がいることを心配するという歴史上まれな状況が起こった。 彼の死亡が確認されると、イラン全土で花火が打ち上げられた。
ライシは秘密裁判の裁判官時代、政治犯1万人を処刑し、テヘランの肉屋と呼ばれていたと。花火が打ち上げられたとの情報は確認できていない。でもさもありなん。
https://www.aboluowang.com/2024/0521/2056951.html
5/20阿波羅新聞網<阴谋论响起! 伊朗总统坠机亡 以色列最先报导、美C-17突然飞离、还传内斗说…..=陰謀論が鳴り響いている! イラン大統領が飛行機事故で死亡、イスラエルが一番乗りに報道、米国のC-17が突然飛行し、内紛の噂も…>昨日(19日)、イランのライシ大統領が乗っていたヘリコプターが墜落し、アミール・ドラーン外相や警護職員ら同行者9人全員が死亡した。 イラン公式メディアは、現場映像からヘリコプターが濃霧の悪天候で制御を失い、最終的に山に墜落したと指摘した。このようであっても、「大統領が殺害された」という陰謀論は今も激しい議論を呼んでいる。
天候のせいが可能性として一番大きいのでは。
https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056810.html
5/20阿波羅新聞網<中美贸易战火药味散发 五大危机势冲击全球经济 川普若回朝美政策剧变=米中貿易戦争は火薬の匂い 5大危機が世界経済に影響 トランプがWHに復帰すれば米国の政策は大きく変わる>米中貿易戦争の火薬の匂いが再び世界中に広がり、特に先週、米国が中共を抑えるために関税という棍棒を振るい、明らかに双方進むも退くもできない膠着状態に追い込んだ。エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、今後2年間の世界経済と貿易に対する5大リスクのトップに、トランプ前大統領のWH復帰を挙げ、世界の貿易・安全保障同盟が混乱する可能性は40%に大幅に増加し、世界の経済生産への影響は 2% を超える可能性がある。
左翼の戯言。
https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056827.html
5/20阿波羅新聞網<不怕拜登100%关税 陆电动车厂高管揭最大担忧=バイデンの100%関税も恐れず、中国電気自動車メーカー幹部ら最大の懸念を明らかに>米国は中国からの電気自動車の輸入関税を100%に引き上げ、《日経アジア》はBYDを含む中国の電気自動車メーカーは関税や貿易制限に備えてメキシコやブラジルへの出荷を急いでいると報じた。さらに、中国の電気自動車メーカー幹部は、米国に自動車を直接販売しないため、関税引き上げ政策については心配していないが、米国政府が他国に発信するシグナルについては懸念していると明らかにした。
中国側は米国の同盟国が同じ措置を採ることを恐れている。トランプになれば、ブラジルやメキシコも100%関税にするだろう。
https://www.aboluowang.com/2024/0520/2056816.html
何清漣 @HeQinglian 11時間
IQ テストの問題を出す:
シンガポールのユソフ・イッサ東南アジア研究所は、4/2に「東南アジア情勢報告:2024年」を発表した。この報告は数年連続で発表されており、重要な地域および世界的問題に対するエリートの見解を毎年評価するものとなっている。
もっと見る
何清漣 @HeQinglian 11時間
時々、Twitter には 愚昧無知な人を刺すための「あぶ」が本当に必要である。
引用
陶瑞 TaoRay @realTaoRay 19h
返信先:@HeQinglian
トランプがWH入りしたとき、彼は台湾に前例のない支援を与えた。 現在、台湾政界は民進党が民主党と同じ極左であるという理由で、トランプが政権を握ることに不安を抱いている。したがって、台湾の民主主義を守るのは見せかけだけであり、極左共産主義が彼らの究極の追求である。
池松氏の記事では、いろんな考え方はあると思いますが、土地所有者の許可なくテントを張ったり、看板を出したりするのは、違法でしょう。いくら平和的と言っても。学生に甘い感じがする。大学の自治を主張するなら、大学が警察に頼らず話して排除すればよいが、それでも応じなければ警察による強制排除となるのでは。そもそもソロスが金を出し、学外の左翼革命家が煽動したとも言われている。大学は静かに勉強する場であってほしい。
日本の大学の学生運動は平和的ではなかった。革マルと中核がゲバ棒を持って殲滅戦をしていた。学生時代、寮の上階から彼らの戦いを見ていたが、彼らの理想とする共産主義を実現した中国を見て、現在深く反省することはないのか?
記事
この記事の3つのポイント
- 反イスラエル抗議デモで揺れるコロンビア大のデモに潜入
- 韓国系男子学生が大日本帝国時代の日本を取り上げ演説
- 「反ユダヤ」ではなく「虐殺反対」の趣旨は世界に伝わらず
「(コロンビア大学のネマト・)シャフィク学長はいくつかの間違いを犯した。生徒たちはこんなにも平和的なのになぜ警察を呼んだのか」
4月下旬、ニューヨークでの5年間の赴任を終えて引っ越しをする前日、お世話になったコロンビア大学の教授を訪ねた。2023年夏に10週間、あらゆるデータを駆使して真実を探ろうとする「データ報道」の授業を受けた、マンハッタン北部にある同大キャンパスだ。
全米各地の大学で今、イスラエル・ハマス衝突に絡む反イスラエル抗議デモが活発化している。この大きなうねりの発端となったのが、この場所で4月17日に起きたデモだった。
デモといっても、キャンパス中央にある芝生の広場「サウスローン」に学生たちがテントを張り、寝泊まりをしながら集会を開くという平和的なもの。ところが翌18日、シャフィク学長が「他の学生の学習環境を脅かす」としてニューヨーク市警察を呼び、テントを張っていた学生たちを強制的に退去させた。地元メディアの報道によると、この日の逮捕者は100人以上に上った。
動画の最後、中央に位置する芝生エリア(筆者が訪問した時は左側のみ)で学生たちがテントを張っていた(地図データ=(c)Google Earth)
「(一連の事態について)どう思う?」と先の教授に聞くと、返ってきたのが冒頭の言葉だった。筆者は現地の報道を見ていて伝え方に偏りがあるように感じていたが、教授も同じ感触のようだった。
「正義を振りかざして暴力に走っている」「言論の自由は認められても暴力は認められない」ーー。日本だけでなく米国でも、こんな識者たちの見解が大きく取り上げられていた。だが、実際に同大に通ったものからすると、学生が自ら暴力に走ったとは信じがたかった。この日、現地を訪れたのは教授に会うためでもあったが、真相を知りたかったからでもあった。
「これからデモを取材に行く」と教授に伝えると、「ぜひそうしてあげて」とうれしそうだった。教授の部屋はジャーナリズムスクールの建物の、まさに広場に面した1階にある。教授はここから学生たちの行動をつぶさに見ていたに違いなかった。
玄関を出ると、左手に学生たちがテントを張るエリアが見えた。
ジャーナリズムスクールを出てすぐに見えたデモの現場。芝生エリアを囲む垣根に沿ってバリケードを張っていた
生徒たちがバリケードで区画したテントエリアに入れるのは、デモに参加したい学生と許可を得たメディアのみ。キャンパスの敷地そのものも、通常は誰でも入れるのに、デモが始まってからはNY市警がバリケードを張り、現役学生か、許可を得たメディアでないと入れないようになっていた(建物内には通常時から入館パスを持っていないと入れない)。
前日に下見に行った時にこの事実を知った。そこで現場にいた地元ジャーナリストから手続き方法を教えてもらい、すぐに大学広報に連絡して取材許可を得た。当日は、午後2~5時に現場に入るよう指示されたため、午後2時過ぎに所定の門に行くと、係員が待ち構えていて中に入れてくれた。
報道陣の出入りはこの門に限定され、学生たちも学生証を見せないと入れない仕組みになっていた
通学時によく使っていた門は閉鎖されていた
テントエリアに入るときのルール
垣根をぐるりと回ると入り口らしき場所を見つけた。周囲には報道陣や学生が群がっており、学生の中には取材を受けている者もいた。とにかく中に入りたい。何気なく出入り口を通過しようとすると、金髪ですらりと背の高い、マスクをした女性に呼び止められた。
テントエリアへの出入り口
「ここに来るのは初めて?」
ドキッとしながら「はい」と答えると、近くに設置してあったボードをよく読んでから中に入るよう促された。「あそこに食事も用意してあるから、自由に食べて」とも。どうやら筆者のようなおばさんでも中に入れてくれるようだった。下の写真がそのボードだ。
読むように促されたボード
文字が小さいので概要を以下にまとめる。
ガザへの連帯感を表明するためのキャンプ:コミュニティーガイドライン
- 米国やコロンビア大学が資金を提供している、虐殺の被害に遭っているパレスチナの人々に連帯の意を表するために、このスペースに入っていることを忘れない。
- この土地(キャンプ地)への冒涜(ぼうとく)行為やゴミ捨てはしない。ゴミは必ず持ち帰ること。
- 私たちの多くはこの土地(米国)に「訪問者」として来ていることを認識する。コロンビア大学が最近、ハーレムの黒人や褐色の人々に対して行った追放行為を含め、私たちの人口の多くが人種差別を受けていることを強く認識してキャンプを実施している。
- ドラッグやアルコールはキャンプ内では使用しないこと。警察の介入につながるし、何よりこのキャンプはパレスチナの人々のために実施しているのであって、パーティーをするためではない。
- 個々のスペースに敬意を払うこと。
- 許可なしに他人の写真を撮ったり動画を撮影したりしないこと。
- 参加者の身に危険が及ぶことを避けるため、ここにいる人たちの名前や詳細は誰ともシェアしないことを約束する。NY市警や探偵、コロンビア大学の職員などに情報を求められても参加者の安全確保のため拒否する。
- 問題が生じた場合は最善を尽くし、敬意をもって対処することを約束する。
- 衝動的な行為は控える。ここに来ている人がリスクをかけたいと思うレベルは異なる。
- 対抗するシオン主義者の抗議者とは関わらない。彼らに妨害されることなく強い団結を維持する。
これをざっと読むだけでも、彼らが暴力的どころか極めて平和的であることが分かる。しっかりと中身を読み終え、インタビュー時には名前をいきなり聞かず、許可を得てから写真撮影などをすると肝に銘じ、敷地の中へと歩を進めた。
キャンプはまるで「互助会」組織
敷地は、中央部分をのぞいて数十ものテントが所狭しと並んでいた。入り口付近には、学生たちの思いに賛同する人たちからの寄付で成り立つ「食事提供テント」があった。ちらっとお皿をのぞくと、スナック菓子だけでなく、肉料理やパスタなど、しっかりとした食事が提供されているようだった。寄付だと分かったのは、キャンパスの外で学生に料理を手渡し、中に届けてほしいとお願いしている人がいたからだ。
寄付で成り立つ食事提供エリア
テントでの過ごし方は実にさまざまだった。テントの外にキャンプ用の椅子を置いて本を読んでいる人、寝そべりながらパソコンで宿題をしている人、数人で語り合っている人など。特に興味深かったのは、看板を掲げて他の学生に「サービス」を提供している人たちもいたことだ。
そのうちの1つで話を聞くことにした。2人の女子大生がキャンプ用シートの上にあぐらをかいて座り、「ライティング(書き物)の支援をします」と書いた紙の看板を掲げていた。
「こんにちは。昨年、そこのジャーナリズムスクールで夏期講座を受けました。ここで何をしているの?」
こう話しかけると、左側に座っていた快活そうな栗毛の女性が答えてくれた。
女子大生:「今はファイナル(学期末試験)が近いでしょう? だから、(リポートなどの)ライティングを助けてあげるサービスをしているの」
筆者:「へえ、それはいいアイデアだね! 私でも何かできるかな」
女子大生:「うん、もちろん! 誰も断る人はいないはず。何でも助けになることがあれば喜んでくれるよ」
何ができるだろうと考えてみたが、翌日、引っ越しを控えていたので難しいとすぐに悟った。
筆者:「テレビ報道でデモのことを知ったのだけど、思ったよりも平和的で驚きました。18日に警察が来た時はどんな様子だったか知っている?」
もう1人の女子大生:「私は今日が初めてで少し前にここに来たの。でも彼女はあの時、ここにいたみたい」
そう言って栗毛の女性を指した。「そうなの? どんな雰囲気だった?」と聞くと、急に閉ざした雰囲気になり、どこかに何かを取りに行くそぶりを見せながら、ぼそぼそとこう言った。
「突然、警察がやってきて、学生を逮捕したの。惨劇だった」
「なぜ警察はこんなに平和的なデモなのに捕まえるの?」と聞いてみたが、2人とも目を伏せがちになったのでこれ以上は聞けないと察し、お礼を言ってその場を去った。
4月18日、コロンビア大学で反イスラエル抗議を展開していた学生たちがニューヨーク市警察に逮捕された(写真=The New York Times/Redux/アフロ)
韓国系男子学生が「大日本帝国」を語る
中央部分の開けたスペースでは、細かなスケジュールに従ってタウンミーティングのようなものが始終、開かれていた。マイクを使って観衆に向けて話す「発言者」と、地べたに座って話に聞き入る学生たち。時折、発言者と聴衆が会話しながらのインタラクティブな集会だった。筆者も学生たちの隙間に入り、腰を下ろした。
パレスチナを攻撃するイスラエル政府への抗議活動なので、その話をしているのかと思いきや、英語の流ちょうさから米国生まれと思われる韓国系の男子学生が「大日本帝国」時代の韓国(朝鮮)の話をしていた。
朝鮮が日本に統治されていた1910~45年、当時の朝鮮で何が起きていたかをその学生はとうとうと話した。自国だというのに国民には国の方向性を決める権利がなかったこと、汗水垂らして育てた米や果物などの食料は日本に提供され、国民は常におなかをすかせていたこと、朝鮮だけでなく満州でも関東軍による侵攻が始まり、多くの人々が命を失ったこと……。歴史的な順を追って説明する間、聴衆からは時折、「信じられない」といったため息が漏れた。
途中でその男子学生は聴衆にこう呼びかけた。
「日本がアジア諸国にしていたこうした行為を、知らなかった人は手を挙げて」
ほとんどの人が手を挙げた。当然、見た目だけでは日本人であることはバレないと思ったが、それでも肌がむずがゆくなった。でも、不思議と発言者に対する嫌悪感は起きなかった。その学生は続けた。
「今まで説明してきたことは、Empire(帝国)が生まれると起きることだ。イスラエルがしようとしていることがまさにそう。パレスチナの人々の人権が今、奪われている。罪のない子どもたちが理由もなく殺されている。同じ歴史を繰り返してはならない」
観衆から拍手と歓声が湧いた。
嫌悪感が起きなかったのは、彼の主張が明確だったからだ。彼が伝えたかったのは、あくまで「戦争による殺戮(さつりく)」という行為そのものだ。多くの地元メディアが、学生たちはユダヤ人差別を助長するような主張をしていると報じていたが、実際はそうではなかった。
以前、「NY親パレスチナデモをユダヤ人が主導 直撃取材で見えた米国事情」でも取り上げたが、NYで起きている大半の反イスラエル抗議デモは、ユダヤ教を信仰する「ユダヤ人」や、イスラエルに住む「イスラエル人」を批判してはいない。独立国家建国という目的を達成するためなら手段をいとわない「シオン主義者」による殺戮と、その戦争に対して米国政府や米国企業が資金や武器を提供していることへの抗議だ。
もっと言うと、コロンビア大のシャフィク学長への抗議がそもそもの発端だ。11月に控える大統領選など政治的な思惑も絡んでいるため、話がややこしくなっている。
まず2023年12月初旬に、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学長が米議会の公聴会に呼び出された。その後、3大学の学長による発言(あるいは発言しなかったこと)が全米で物議を醸していた。共和党員を中心とした議員が、「学内で『genocide of Jews(ユダヤ人虐殺)』を呼びかけるような行為が起きている。これは学則に反してはいないか」と問い詰めた。ちなみに3大学の学生たちが主張していたことも、コロンビア大同様、genocideではなくイスラエル政府によるパレスチナ人の殺戮だった可能性が高い。
学長たちの主張は、「言論の自由は学内でも認められている」というもの。「ただ、言論だけでなく行為に発展した場合はハラスメントと見なす」(ペンシルベニア大のリズ・マギル学長)として、イエスかノーかの明言を避けた。これを議員たちが問題視し騒ぎ立て、3学長の辞任を要求。ペンシルベニア大の学長はその直後、ハーバード大の学長も翌月、辞任に追い込まれた。その大きな理由が、議員の追及というより、ユダヤ系大口投資家から大学への資金提供の停止だ。
このリバイバルのように4月初旬の公聴会に呼び出されたのがコロンビア大のシャフィク学長だった。同学長は先の3学長の事例を見て「学んだ」のだろう。議員から同じ質問をされ、明確に「イエス」と答えた。
一部の学生はこの学長の発言を、同大が言論の自由ではなく金を選んだ証左と捉え、イスラエルに武器や資金を提供している企業との関係を大学が絶つまで立ち退かないと、キャンプを始めたのだ。
台湾人学生が流した涙と先祖の苦悩
筆者が複雑な思いで座っていると、後ろの空きスペースに誰かがやってきた。「グスン、グスン」。その人物がすすり泣く声が聞こえたので振り返ると、中国人らしき男子学生が大粒の涙を流して座っていた。どうしたのだろう……と心配になった。
韓国系男子学生の話はまだ続いていた。
「朝鮮の国民は立ち上がり、各地で日本からの独立を訴えるデモを実施した。その時、支援に来たのが、中国の共産主義運動を展開していた人たちだった」
男子学生のすすり泣きはやがて嗚咽(おえつ)になり、「エーン」という泣き声に変わった。あまりに声が大きかったので、筆者の横に座っていた女子学生も振り返り、声をかけようとすると、その男子学生が「僕は大丈夫」と声を出さずに口を動かしたので、筆者も女子学生も彼を放っておくことにした。
韓国系学生の話が終わり、観衆からの質問を受け付けると、泣いていた男性が真っ先に手を挙げ、こう言った。
「私は当時、朝鮮の独立を支援に行った中国人の親族です。中国人が助けたことをここで取り上げてくれたことに感謝します。できれば当時の様子をもう少し詳しく話してもらえませんか?」
なるほど、そういうことかと合点がいった。でも、20代の彼からすればかなり前の出来事だ。それでそこまでの感情移入をするだろうか……。疑問が湧いてきたので、すべての話が終わった後、声をかけた。「私は日本から来たジャーナリストで、昨年はここで夏期講座を受けました。ちょっと話を聞いてもいいですか?」
彼はほおをぬらしながらも、「もちろん!」と快諾してくれた。
日本の経営者にもできること
彼の名前はアイザック(中国名は陳揚さん)。祖父が中国出身で、彼自身は台湾で育った。小さなころから祖父のことが大好きで、よく戦時中の話や先祖の話を聞いていたという。1900年代初頭に朝鮮の独立運動を助けた先祖のことも、この祖父から聞いたそうだ。2023年にコロンビア大で法務博士号を取得。今回のデモをテレビ報道で知り、応援のために駆けつけた。
「私は日本人なので、今の話を聞いて悲しくなりました」と伝えると、彼は「戦争を起こすのは軍人や政治家たちで、当時の日本国民だって被害者だ。あなたが申し訳なく思ったり悲しくなったりすることはないよ。僕たちは皆、同じだから」と言った。
「僕の先祖も帝国の支配下で飢えに苦しんだんだ。そのことを考えると、涙が止まらなくなった。僕たちは同じ過ちを繰り返してはならない。罪のない人々をこれ以上、苦しめてはいけない」
彼の純粋な思いに触れ、こちらまで涙が込み上げてきた。デモに参加している学生たちはこんなにもピュアなのに、一連の米議会での「アイビーリーグ狩り」で政治家たちの餌にされてしまったことが悔しかった。
快く写真撮影にも応じてくれたアイザック
アイザックとはしばらく話をしてから写真を撮らせてもらい、連絡先をもらって別れた。
この取材をした直後の30日、筆者は帰国前に立ち寄ったロサンゼルスで、コロンビア大の抗議者たちがキャンパス内の建物を占拠したというニュースを聞いた。X(旧ツイッター)の投稿を見ると、確かに暴力行為も見受けられた。占拠後、中から出てくる時にドアをハンマーのようなもので打ち破る様子などが映し出されていた。
NY市のエリック・アダムス市長の発表では、同日にコロンビア大で窃盗や行政妨害などの容疑で逮捕されたのは112人。うち約30%が大学とは無関係の人だったという。
この日以外の画像や映像を見ても分かるが、キャンパス外で撮影されたものが多く、どさくさに紛れて参加した、学生以外の扇動家たちもいたようだ。どこまでが学生でどこまでがそうではないかは、もはや分からない。いずれにしても、純粋な思いをもって活動をしていた学生が多かっただけに残念だし、政治に生徒たちを巻き込んだ「大人」にも責任はあると感じた。
同時に、ちょうど筆者がいたタイミングで日本が話題になっていたことに運命的なものを感じた。戦争を起こす他国を批判するのは簡単だが、日本も同じような過去があることは忘れてはならない。また「戦争に関わる企業との関係を絶つ」ことは、米国の若者の多くが抱く信念だ。日本の経営者も、このことを念頭に置いて経営することが必要だろうし、他国支配と敗戦の両方を体験した日本の会社だからこそできることもあるように思う。
運命的といえば、「ニューヨーク発直行便」として現地からお届けしてきたこのコラムも赴任を終えたため今回で最終回となる。このコラムが多くの人に知られるきっかけになったのは、まるで戦時中かのようにたくさんのニューヨーカーの命を奪った新型コロナウイルス大流行の生体験と、直後に起きた「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」運動の直撃取材だった。デモに始まり、デモに終わった気がする。
NY発直行便という名前では最終回となるが、名前を変えて、これからも日本はもちろん海外の現場からも「直撃リポート」をお届けしたいと考えている。現在のコラムをフォローしている皆さんにはアラートが飛ぶので、そのまま設定を変えないでいただけたらうれしい。
ご愛読いただいていた皆様、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。
良ければ下にあります
を応援クリックよろしくお願いします。