『中国と米国、海洋上の軍艦を発見・特定する能力徹底比較 中国は異なる高度に衛星を打ち上げ、AIにより分析力向上』(12/7JBプレス 西村金一)について

12/6The Gateway Pundit<Revealed: Feds Are Investigating Trump’s Media Company While They Ignore Hunter Biden’s Laptop and Shady Deals with China, Russia, Ukraine>

やるべきをやらず、やらなくて良い事をする、政治が間違った道を歩んでいる。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/12/revealed-feds-investigating-trumps-media-company-ignore-hunter-bidens-laptop-shady-deals-china-russia-ukraine/

12/6The Gateway Pundit<JUST IN: GOP Rep. Devin Nunes Resigns From Congress to Become CEO of Trump’s Media Company>

ヌネスはトランプの防波堤になるつもりか?トランプと言うより「自由」を守るためかも?

https://www.thegatewaypundit.com/2021/12/developing-gop-rep-devin-nunes-resigns-congress-become-ceo-trumps-media-company/

12/6The Gateway Pundit<WHOA! Jen Psaki Gets IRATE When Asked about Hunter Biden Laptop and Biden Family Corruption – Backroom Deals with Chinese (VIDEO)>

民主党が性悪だから、報道官だって説明できない。特にバイデンは。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/12/whoa-jen-psaki-gets-irate-asked-hunter-biden-laptop-biden-family-corruption-backroom-deals-chinese-video/

12/6The Gateway Pundit<81 Million Votes: Devastating Poll Shows Just 22% of Americans Want Joe Biden to Run Again>

普通に考えれば「すぐ辞めて」となるでしょう。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/12/81-million-votes-devastating-poll-shows-just-22-americans-want-joe-biden-run/

12/4 Statement by Donald J. Trump, 45th President of the United States of America

Anybody that doesn’t think there wasn’t massive Election Fraud in the 2020 Presidential Election is either very stupid, or very corrupt!

12/6Politico<’Absolute liars’: Ex-D.C. Guard official says generals lied to Congress about Jan. 6>

https://www.politico.com/news/2021/12/06/jan-6-generals-lied-ex-dc-guard-official-523777

12/7阿波羅新聞網<对准中共!美要整合两大杀器=中共に照準!米国は2つの殺人機器を統合したいと考えている>米国のインターネットメディア《Breaking Defense》は、米海軍はP-8Aポセイドン対潜哨戒機にAGM-158C LRASM(長距離対艦ミサイル)を設置する計画であると報じた。 F / A-18「スーパーホーネット」戦闘機とB-1B戦略爆撃機、LRASM長距離対艦ミサイル発射プラットフォームの3番目のタイプは、中共大海軍艦隊を効果的に威嚇する。

何であれ、中共の魔の手を防ぐ武器があったほうが良い。

https://www.aboluowang.com/2021/1207/1680332.html

12/7阿波羅新聞網<莫斯科继续挑战北京 越南之后俄再帮印尼开采南中国海资源=モスクワは引き続き北京に挑戦し、ベトナムの後、ロシアはインドネシアが南シナ海で資源を採掘するのを支援する>中共とインドネシアは、少し前に南シナ海の紛争海域で紛争が発生した。北京は、中共が描いた境界線内での油田とガス田の探鉱井を掘ったとしてインドネシアを非難した。ロシアの国営エネルギー大手は、たまたまこの油田とガス田の所有者である。インドネシアの前に、ロシアはベトナムが南シナ海で石油とガスの探査に従事するのを支援した。これらの油田とガス田のいくつかは、中共によって描かれたいわゆる「9段線」内にあり、中共は不満を引き起こした。

ロシアも反中共に加わってもらったほうが良い。戦争のリスクがだいぶ減る。

https://www.aboluowang.com/2021/1207/1680356.html

12/7阿波羅新聞網<最新电邮:掩盖病毒来源 中共或杀害两名医生?=最新の電子メール:ウイルスの起源を塞いでいる、中共は2人の医師を殺したかもしれない?>米国の組織「米国は知る権利を持っている」は公衆衛生の透明性を促進するため、最近、武漢ウイルス研究所に精通している米国ウイルス学者からの個人的な電子メールを開放し、メールは、ウイルスは昨年4月に研究所から来たと疑うことが事実上できず、武漢ウイルス学研究所の所長である袁志明に関連する質問をした。

まあ、中共が証拠隠滅したからどこまで行っても「疑い」にしかならない。

https://www.aboluowang.com/2021/1207/1680277.html

12/6阿波羅新聞網<说“台湾有事就是日本有事”被中共批评 安倍视同“挂勋章” 赵立坚“哼哼”回应=「台湾有事は日本の有事」と言ったのが中共から批判される、安倍首相は勲章と同じと言い、趙立堅は「唸る」だけ>安倍晋三前首相は、台湾で開催されたビデオ会議に参加した際、「台湾有事は日本の有事」と述べ、3日、中共外交部から批判された。安倍首相はその後、中共が注目してくれるのは「名誉」であり、中共の批判は「勲章」を意味すると述べた。中共外交部は本日(6日)、安倍首相に再び不満を表明し、趙立堅報道官は、安倍首相への軽蔑を「ヘン、ヘン!」という2つの音で表明した。

中共の反対をすることが一番人道に適うと思ったほうが良い。

https://www.aboluowang.com/2021/1206/1680181.html

何清漣さんがリツイート

任公夢 @ Rengongmeng  12月6日

ファクトチェック:

民主党のプロパガンダ/洗脳ツールは非常に強力なため、米国人の半数が右派の保守党はKKKであると信じるように影響を与え/説得した。実際、KKKを作り、それをアラバマ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、その他南部の各州に広めたのは民主党であった。 KKKは、南部民主党の支援を受けた半軍事組織であり、その幹部メンバーのほとんどは旧南軍の将校と兵士であり、復讐の心を持って、さまざまな手段を取り、黒人に対処していた・・・。

🤔😨

引用ツイート

McKayla J  @ McKaylaRoseJ  12月5日

民主党のプロパガンダと打ち出すゲームは非常に強力であるため、人口の半分が右翼はKKKであると確信したが、実際には、KKKを作ったのは民主党であった。

何清漣さんがリツイート

文婕 文婕播報 @ wenjiebc  12月6日

完全なファイザーレポートは全部で38ページある。合計42,000以上の症例の内、1223人の死亡と報告書が提出されたときには、10,000超の人がまだ回復していなかった。心臓病、神経系疾患、妊娠に良くない反応等。完全なレポートについては、文婕の友達のTelegram Groupにアクセスしてください:https://t.me/joinchat/z2R2omvWpvs0ZWFh

または文婕の大覚醒チャンネル:https://t.me/wenjiech

匿名の翻訳ボランティアに感謝する🙏

引用ツイート

文婕 文婕播報 @ wenjiebc  12月6日

今日、私はタイトルを「クリスマスギフト」として文を書き、黄色いラベルを削除せず、きっぱり広告を閉じ、堂々としたものである😂

私は、主流メディアが何としてでもあなた達が聞くのを防ごうとしている内容を話した😅

文婕播報038 |「削除しない黄色いラベル」の衝撃的なデータ:ファイザーのデータベースには、90日以内に42,000件の不具合と1223件の死亡があり、VAERSデータには11か月で927,000件の不具合、約20,000件の(死亡がある。)

何清漣さんがリツイート

Shijie詩姐 @shijie808 12月6日

米国の制度は今でも世界一良いものである。連邦と州は憲法、三権分立、州の自治を遵守している。裁判官は、50州で医療スタッフに強制的にワクチンを打たせるバイデンの大統領命令を阻止した。バイデンは就任後、殆ど毎日憲法に違反し、市民の権利を剥奪し、1個1個、彼の腐敗・専制政治は法的なルートを通じて打倒されてきた。落胆しないでください。より多くの勝利が来ている。米国は大規模なデモを必要とせず、個人個人が憲法を遵守するだけである。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

実際、IMFの2020年4月の「財務監視報告」の第3章のタイトルは、「国有企業:もう一つの政府」である。

このテーマは、専門機関が研究にお金をかけ、人的資源を集中させる必要がある。IMFなどの機関はデータを持っているが、深く立ち入った調査は行わない。今回の調査は、メリットを実証して賞賛することだけを目的としているため、深く立ち入ってない。

引用ツイート

画像中国 @ abc__china 6時間

返信先:@HeQinglianさん

「世界最大の企業の中で国有企業の重要性は過去10年間で2倍になった」。国有企業を「国家支配企業」に名前を変えればもっと良い。

大手多国籍企業は、中規模の国と同じくらい影響力がある。以前のやり方をするのは良くない。

たとえば、アップルとテスラは欧米でお金を稼ぎ、中国で就業機会を与えている。

さらに、ビッグデータ、量子物理学、遺伝子AIなどの長期のハイテクプロジェクトでは、国家資本が舞台裏に隠れており、企業に最前線に立たせ敵を殺させる。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

習近平の富豪取り締まりから現在の時勢が見える。 https://epochtimes.com/gb/21/12/6/n13418943.htm

1.国際潮流は激しく左に動いている。米国極左と中共はどちらもマルクス主義イデオロギーを崇め奉っている。違いは、前者は専制政治に向かっていることと、毒薬が外側を砂糖で覆われていることである。

2.各国はずっと中国の宿題を書き写している。IMFの「財務監視報告(2020年4月)」:過去10年間で、世界最大の企業における国有企業の重要性は2倍になった。

epochtimes.com

何清漣:習近平の富豪取り締まりから現在の時勢が見える。 -大紀元時報

権貴豪商の利益を削り取るこのプロセスは、習近平が国のシミを攻撃し、アカ政権を強化するプロセスであるだけでなく、習近平が孤独になるプロセスでもある。したがって、習近平は任期を失う・・・。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

中共自体は共産党資本主義の道を歩んだが、米国は意識的に毛沢東主義革命を模倣した。

BLM財団は、昨年、9千万ドル以上の寄付を受け取った。

https://nypost.com/2021/04/10/inside-blm-co-founder-patrisse-khan-cullors-real-estate-buying-binge/

この財団の財務情報開示は、過激分子ネットワークの緊張が高まったときに行われた-#BLM10と呼ばれる10組のグループからなる。

略奪を継続する余地はまだたくさんある。

引用ツイート

Zhix @  Wu_Zhi 6時間

推薦:キャンパス人民共和国

毛沢東主義の独学が米国にやってきた。

https://medium.com/@wxf671008/%E6%A0%A1%E5%9B%AD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5% 9B%BD-4a4375d84d6a

何清漣さんがリツイート

何清漣 @ HeQinglian 4時間

私はついに米国保守派の問題を詳細に分析した記事を見た。私の見方:

1.オバマ以降、民主党はその草の根活動を大幅に強化し(私はヘリテージ財団の会長による記事を紹介した)、共和党はほとんど同様の活動をしていない-はるかに弱い組織である。

2.組織と運動員の人材は、共和党ではなく主に民主党に所属している。

3.共和党の資金調達能力は弱すぎる。BLMのような組織でさえ、1年でRNCより多くの資金を調達することができる。

引用ツイート

北米保守評論 @ NAConservative9 5時間

「反革命と共和党」

http://nacr.info/WordPress/index.php/2021/12/06/the-counterrevolution-and-the-republican-party/

クーデターはすでに起こっており、革命が進行中である。我々は今このような状況にあり、尋ねる価値のある唯一の質問は、もしあれば、どのようにして賢明な反革命を開始し成功させることができるかということである。

何清漣 @ HeQinglian 2時間

遠く過ぎ去っていない歴史:

権威あるピューリサーチの2020年7月の調査:BLM運動を支持する米国成人の平均値は67%、アジア人75%、ラテン系77%、黒人86%、白人60%である。

アジア人の75%がBLMをサポートしている。これは、平均より8パーセントポイント高く、ラテンアメリカ人よりわずか2パーセントポイント低い。

https://pewresearch.org/social-trends/2020/06/12/amid-protests-majorities-across-racial-and-ethnic-groups-express-support-for-the-black-lives-matter-movement/ psdt_06-12-20_protests-00-1 /

略奪がニューノーマルになってから、私はピューが再度調査することを望む。

何清漣 @ HeQinglian 3時間

「バイデン政権は、米国代表団のオリンピック参加を全面的に支持している」

言い換えれば、国連総会でその日停戦決議を可決すれば、「停戦」があったように思われる。国連の権威はこれまでになく高くなっていて禁止させ得る。

これらのトピックについてはよくよく考えてから言ったほうがよい。

引用ツイート

ラジオ・フリー・アジア @ RFA_Chinese 10時間

WH報道官のジェン・サキは、その日の定例記者会見で、米国は北京冬季オリンピックとパラリンピックに外交官や公式代表を派遣しないと述べた。しかし、バイデン政権は米国代表団の参加を全面的に支持しているが、米国当局は冬季オリンピックを「いつものように」見ることができないことも強調した。 #冬季オリンピックのボイコット

https://rfa.org/mandarin/Xinwen/9-12062021143904.html

西村氏の記事で、大事なのは衛星の情報ではなく、それらを踏まえた上での戦う姿勢ではと。ミリーのように大統領命令をすぐ敵方に渡すのでは、話にならない。

記事

人工衛星の画像から大洋上の軍艦の位置や種類を特定することは難しい

中国が米空母を攻撃できるかどうかのポイントは、米空母の位置を特定できるかにかかっているという意見が多かった。

そこで、中国は米空母を攻撃するために、その位置をリアルタイムで特定できるのか。そして、特定した位置から空母が移動する方向と速度を算出し、弾道ミサイルが着弾する時刻とを合致させられるのかについて考えてみる。

「空母の位置を特定できる」と言う研究者もいれば、「できない」と言う研究者もいる。実際はどうなのか。

今回、「情報収集能力の実態」、特に「エリント(電子情報)解析」という視点で、考察してみたい。

エリント偵察衛星で米空母を捕捉し、ミサイルを発射するイメージ

出典:西村金一

中国が米国と同じ、3つ組(トリプレット)エリント衛星からなる広域海上監視システム(Naval Ocean Surveillance System ; NOSS)を保有し、このシステムで軍艦が装備するレーダー波を3つのエリント衛星が受信すれば、空母を発見し、その位置を特定し、未来位置も予測ができるのだろうか。

中国3つ組(トリプレット)エリント衛星

出典:Yaogan-30 Group 1 Trio – Image: CCTV

空母のレーダー波を受信してから位置を特定するためには、その信号を解析する能力が必要になる。

この解析技術と能力が、位置決定のための最大の難関である。中国に、その信号を解析する機械的な技術と分析員の解析能力があるのだろうか。

今回は、中国偵察衛星の海洋監視能力について、次の順に考察する。

①画像・レーダー偵察衛星とエリント偵察衛星の違い

②米軍と中国軍の海洋監視システムの違い

③中国がエリント衛星を3つの高度に配置する狙い

④画像・レーダー衛星とエリント衛星との連携の困難性

⑤海軍軍艦のエリント信号を解析し、位置を特定する順序(推測)

⑥中国偵察衛星の海洋監視能力:まとめ

1.画像・レーダー偵察衛星とエリント偵察衛星の違い

海上の移動目標をキャッチする方法は、陸上のそれとは全く違う。この理由は、画像・レーダー偵察衛星とエリント偵察衛星の違いにある。

(1)画像・レーダー偵察衛星

陸上にある目標は、画像衛星かレーダー偵察衛星で撮影する。画像衛星は、昼間だけ見えて解像度もよい。レーダー衛星(合成開口レーダー:SAR)は、解像度は悪いが、夜間や悪天候でも目標を見ることができる。

陸上にある撮影目標はほとんどの場合、動くことはないのでその位置は断続的に撮影される。見えるか見えないかのポイントは、画像等衛星の解像度による。

解像度が良ければ、小さいものも見え、その詳細を分析することができる。

しかし、動く物体は、たまたま撮影した時に存在していれば写るし、いなければ写らない。戦闘機は、航空基地に駐機されていれば写るし、飛行していれば写らない。

では、洋上を動く艦船(軍艦および民間の船舶)を捉えることはできるのか。

西太平洋上を移動する目標については、空母がどの地点にいるのかを発見することは難しい。

海上をめくらめっぽうに画像等衛星で撮影しても、ほとんど写されることはない。なぜなら、衛星が写せる範囲に比べ、西太平洋は広すぎるからだ。

エリント衛星と洋上で活動する多数の軍艦と民間船舶

出典:西村金一作成

たまたま写っていたとしても、偵察衛星は、地球1周を90~100分ほどの速度で通過するので、すぐに見えなくなる。

また、ほぼ1日が経過して、発見したのと同じ位置に到達しても、その地点にはすでに空母はいない。空母の位置は不明ということになる。

高高度に位置する衛星で、広範囲を撮影する場合には、大型船を撮影できる場合もある。しかし、これが、民間の船舶(以下、船舶)なのか、軍艦なのかは解像度が落ちるため区別できない。

その目標を再度捕らえようとしても、衛星が通過してしまえば、また不明になる。

(2)エリント衛星

画像等偵察衛星は主に、地上の固定目標を写真で撮影するものであり、夜間や雲がある場合には、レーダー波を送信して映像を入手するものだ。

一方、エリント衛星は、軍艦から発信されたレーダー波を受信する。では、その位置を特定することはできるのか。

レーダー波を発信した軍艦が、以前にエリント信号の解析により、特定できていた場合に限り、それができる。

レーダー波と発信した軍艦が照合できていなければ、艦を特定することはできない。

さらに、レーダー送信波、つまりエリント信号を解析して艦を特定するには、特殊な技術と能力が必要である。

したがって、エリント衛星で、軍艦の位置を特定することは、極めて難しい。

2.米軍と中国軍の海洋監視システムの違い

画像衛星で、西太平洋の広い海上を移動する空母を発見することは、ほとんど不可能である。たまたま写真に写ったとしても極めてまれなことである。

これでは、対艦弾道ミサイルの目標情報にはならない。目標がどこにいるか分からないのに、ミサイルを発射することはできないということだ。

では、どのようにして発見するのか。

米海軍は、3つのエリント衛星を1組として構築(3つ組衛星)した広域海上監視システム(NOSS)により、洋上の軍艦や民間の船舶を監視している。

当然、ロシア、中国、北朝鮮などの軍艦や不審船(犯罪に関与)の監視が主な目的であろう。

高度約1000~1200キロで地球を回る米国のエリント衛星は、海上で行動している海軍軍艦の各種レーダー送信波を受信し、送信源である軍艦の位置・速度・方向を特定する。

その原理は、3基が組となって、それぞれの衛星へのレーダー波到着時間の差を測定することによって、位置を特定するというものだ。

これらの衛星は、地球を周回し、約110分後に同じ位置にもどることができる。5セットあれば22分に1回、10セットで11分に1回、その地点を通過できる。

米海軍は、1971年に実験衛星を打ち上げ、その後、実用衛星を1976年から2017まで第1世代を8セット、第2世代を3セット、第3世代を8セットと継続的に打ち上げており、逐次レベルアップしている。

さらに、2021年12月にも打ち上げ予定で、第4世代に移行する。

一方、中国は2010年から2014年まで、高度約1100キロに3つ組衛星を5個組打ち上げた。

その後、米国とは違い、同じ高度に5セット、約600キロの高度に5セット、さらに5セットを打ち上げた。2021年11月には、約500キロの低高度に打ち上げた。

このように、米国は、エリント衛星を高度約1000~1200キロに1976年から現在まで同じ高度であるのに、中国は、約1100キロの高度の衛星を維持したまま、約600キロ、さらに約500キロまで高度を下げてきたという違いがある。

中国は、3つの高度からエリント情報を収集しているのだ。

また、中国の最初の5セットの衛星には、5個の画像衛星が連動している。

これは、米国と中国の衛星開発は、歴史的に見て、約40年もの差があるため、技術や解析の能力が大きく違っているからであろう。

3.エリント衛星を3つの高度に配置する狙い

中国の海洋監視のためのエリント衛星は、3つ組衛星が三角形の形(相互に60~100キロ離隔)を変えずに、3つの高度で地球を周回し、艦船のレーダーから送信された電波を受信している。

各高度に、それぞれ5つの組となり打ち上げられている。

高高度では、

①約1100キロの高度に2010年から2014年までに5セット

②同じ高度に2017年から現在まで1セットと4セットの計5セット

中高度では、

③約600キロの高度に2017年から2019年まで4セットと1セットの計5セット

④同じ高度に2020年から現在まで5セット

低高度では、

⑤約500キロの高度に2021年11月、1セットが打ち上げられ活動している。

中国の偵察衛星の打ち上げとその高度

出典:中国の偵察衛星に関するNASAなどの情報に基づいて、西村金一が作成
衛星の軌道が高高度であれば、広い範囲に展開する艦船のデータを収集できるが、弱い電波は集められない。

中高度であれば、狭い範囲の収集になるが、弱い電波も集められる。

高度が低ければ、発信源の位置の正確な情報(データ)を読み取ることができる。さらに低い高度であれば、その特性は強まる。

したがって、上図のように、高高度の②と中高度の③④、高高度②と低高度⑤を連携して運用すれば、高高度衛星により広範囲を捜索した上で、注目する目標を概ね選定し、低高度衛星によりその信号をより詳細に分析することによって、軍艦の種類とその位置を特定できる可能性がある。

このように、中国は、高度を3つのパターンに分けて運用し、欠点を利点で上手く補っていると考えられる。

4.エリント衛星と画像・レーダー衛星との連携の困難性

中国は、地上の軍事情報を得るために、低高度と中高度の偵察衛星を打ち上げてきた。

2006年頃から2016年頃まで、地上から600キロを超える高度の衛星、2008年頃から2015年頃まで500キロ前後の高度の衛星を打ち上げてきた。

これらの衛星は、画像衛星とレーダー衛星がペアになっている。昼間は、解像度が高い画像衛星で、夜間や悪天候時には、解像度が落ちるSAR衛星を使って、情報をキャッチする。

中国の高度約1200キロに位置する画像衛星の解像度は2~3メートル、高度約500キロでは約1メートル(米国は、10~30センチ)、レーダーの解像度は数メートル~数十メートル(米国は1~3メートル)との情報がある。

解像度については秘密性が高く、公開されているこれらのデータが絶対に正しいとは言い切れないが、概ね妥当な数値だと評価できる。

画像衛星の解像度が2~3メートルだとすると、大・中・小型艦の区別と、艦の概ねの全長は判別できる。

大型船舶か空母か、中型船舶かイージス艦かなどの選別は難しいだろう。

解像度が0.8~1メートルであれば、米軍や自衛隊基地の戦車、車両、航空機がかなりぼやけて見える程度であり、型式や機種などは判明できない。

しかし、軍港の軍艦、特に空母とイージス艦の判別はできる。

楕円軌道で高度を下げ、地球に最も接近する高度が約250キロであれば、解像度は10センチであろう。

人の頭と人間の影が見え、陸軍の車種や砲種、空軍の機種、海軍の軍艦の種類まで判別できる。

高度が低ければ低いほど、撮影範囲が狭くなり、洋上の軍艦を撮影しようとしても、ほとんどキャッチできない。

高度が1200キロであれば、レーダーやエリント衛星と連動して、大中型の船舶や軍艦を撮影できる可能性はあるが、映像がぼけていて軍艦と船舶の選別は不可能であろう。

エリント衛星でキャッチしたものを、数量が少ない画像衛星で確認しようとしても、できない場合の方が多いだろう。

5.海軍軍艦の位置を特定する順序

洋上で行動する各国の軍艦や船舶は、極めて多い。

船舶の位置が、時間の経過とともに刻々と表示される「Marine Traffic」の画面を見ると、民間の船舶が無数に動いていることが分かる。

この無数の船舶の中で、西太平洋周辺国の軍艦が行動している。

したがって、船舶や軍艦が、各種レーダー波を送信していれば、その信号の種類と数は、無数にあり、エリント衛星は、これら無数の信号を受信することになる。

無数の信号の中から、中国は米空母を選別し、位置を特定できるのだろうか。

空母の位置を特定するまでのエリント情報(レーダー波の特性)の解析手順は、おそらく以下のとおりである。

Ⅰ 民間の船舶と軍艦の信号を選別する。できたならば、民間船舶信号を消去する

Ⅱ 軍艦が装備するレーダー機種を特定する

Ⅲ 軍艦の信号から国籍を特定する

Ⅳ 米国と日本の軍艦の信号を選別する

Ⅴ 米国・日本の軍艦の種類を選別する

Ⅵ 艦の名称を特定する

艦が特定されれば、次は、3つ組衛星の信号受信の時間的な差を解明して、詳細に位置を特定する。

Ⅶ 空母や旗艦を選別し、位置を特定する

Ⅷ 空母の移動の方向と速度を算定し、未来位置を決定する

最終段階の解析に至るには、各種信号を収集し、その信号がどの軍艦なのかを特定するために、衛星が受信した位置と進路のデータ、画像衛星で撮影した写真やエリント機やシギントが収集したデータとを照合する必要がある。

中国は、膨大な信号の解析のために、AIを使っている。つまり、解析するシステムは出来上がっており、解析結果を算出する速度が上がっていると思われる。

これらの選別を、リアルタイムにできるのか、あるいはこれらの信号を一度、地上に送信してから、時間をかけて解析するのか。

また、解析の現状はどうなのかについて、正確なところは不明である。

6.中国偵察衛星の海洋監視能力:まとめ

中国は、対艦弾道ミサイルの開発を進め、移動する目標(空母)を狙って、発射し、命中させようとする実験を行おうとしている。その兆候が出てきたことは、以前に述べた。

これに合わせて、海洋監視システム、特にエリント衛星を逐次開発し、各軌道高度に衛星を配置することに力を入れてきた。

だが、今の段階では、空母の発見とその位置の特定および未来位置の算定については、エリント信号解析の壁に当たっていると思われる。

しかし、完成に近いレベルまで来ている可能性もある。

エリント信号の解析については、米軍には50年の歴史がある。中国は、約10年の歴史しかない。

エリント信号を解析する技術の向上、人材の養成に力を注いでいるだろう。また、AIを利用して、解析の速度を進めてもいるだろう。

中国の開発に合わせて、米軍軍艦は中国のエリント信号解析に必要なデータを渡さないようにしている。

できるかぎりエリント信号を放出しない決まりがあると聞いている。

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