「士気の会」代表の山田健司氏のメールから転載します。(許可取らずに掲載しております。山田さん申し訳ありません)。
地政学の大家のミアシャイマー教授ですが、地政学とはリアリズムに徹した学問です。Balance of powerを重視します。日本の左翼シンパに多い、意識的or無意識的に拘わらず現実を直視しない脳内お花畑の人達の考えとは全く違います。中国の台頭は歴史の必然、その阻止のためルトワックと同じようにロシアを日本の味方に付ける、核保有こそが日本の安全に繋がると言うのがミアシャイマー教授の言いたいことかと。
転載部分
◯Chinaの台頭の行方、ウクライナ危機の背景
・Chinaの台頭について
平和的な台頭はあり得ない。
中長期での経済成長継続を想定して検討している。
国家の生存を高めるため地域大国を目指す。その為に戦争も辞さず。
そもそも、国家こそ国際社会の主体であり、世界は無警察状態。
どんな国も生存のために強国を目指す。
米国も米国大陸での地域大国となってから、超大国となり他の覇権国を潰してきた。
Chinaも必ず真似る。
・ウクライナ危機について
実質は欧米対ロシアの戦い。主原因は欧米にあり。
ロシア勢力圏を侵し続けてきたNATO拡大への当然な防衛反応。
最大脅威はChinaであるのに、ロシアをChinaに寄らせてしまう米国の大失策。
しかもアジア重視といいながら、中東で手一杯でアジアで動けない。
日本は無核ながら周辺は核大国ばかり。国民に危機感があれば核保有も当然の選択肢。
ウクライナをみれば米国の協力確約は疑問。
Chinaが成長途上であるのがまだ助けであり、分析が外れるために成長鈍化を希望する。