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『G20が示す、「米欧亀裂・日欧接近」の新力学 時代は大西洋同盟から欧亜連携へ』(7/11日経ビジネスオンライン 岡部直明)について
7/12増田俊男氏<(無料配信)トランプ・ジュニア(長男)とロシアのヒラリー犯罪情報の真相>によれば、昨年6月にトランプJr.がロシア弁護士に会った時に、弁護士が話したのは「(ロシアは今後世界のエネルギーは原子力に変わるのでウランを独占したいという思いがある)それでカナダのウラニュウム1という会社をロシアの国営会社ロスアトムが買収するとき、ヒラリー(元?)国務長官がプーチンと15年9/28に会って目を瞑ると言った。当時経済制裁していたにも拘わらず。NYTはそれでクリントン財団は3000万$の寄付を受けることができた」というもの。日時と肩書がぶれていますが、これが真実であれば、民主党は終わりになるでしょう。トランプJr.を追い詰めたことは藪蛇です。トランプが大統領選の時に「自分が勝てば、ヒラリーはブタ箱行き」と言ったのはこのことのようです。ヒラリーはびくびくしているとのこと。ロシアは民主党も共和党も自分の掌で動かせるものを持っています。流石KGB出身のプーチンだけのことはあります。
http://movie.masuda-toshio.com/
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h29/jiji170712_1178.html
日本のマスメデイアも米国同様、国会の閉会中審査で、加計問題での青山繁晴参院議員の質問や加戸守行前愛媛県知事の答弁を見事にスルーしています。こんなことでは益々メデイアの信頼度は落ち、単なる共産党のプロパガンダ紙と同じと看做されるでしょう。新聞とTVしか見ない世代には通用するかもしれませんが、世代交代が起きたときには生き延びれないと思います。
本記事はお花畑のリベラルが書いたとすぐに分かります。既存の国際組織を有難がり、無法者の中国を厳しく指弾することはありません。大局観がなく、白人主流のメデイアの言うことを鸚鵡返しに述べているだけでは。語学力は認めても、構想力は認められません。保身の典型でしょう。ケント・ギルバート氏は世界の平和に役立たないUNを日米で脱退し、新たな国際組織を作ればよいと言っています。また長谷川慶太郎氏は日本もNATOの一員になればよいと言っています。このような提案ができないのは、所詮メデイアが虚業でフェイクニュースを垂れ流してきたからだと思います。
日本はEUとのEPA締結の余勢を駆ってTPP11も早めに発効させ、米国の戻りを促すようにした方が良いでしょう。トランプは輸入鉄鋼製品に45%関税をかけるのであれば、米国で自動車が組み立てられるかです。中国だけを標的にはできないでしょう。英国は£が15%も下がったとの記事を読みました(下図のように昨年10月と現在を比べると)。「宮崎正弘氏は、「英国のEU離脱でEU向け輸出に関税がかかっても£安で相殺される」と言っていましたが、その通りの展開になりそうです。また英国の武器は、英語の他に海底ケーブル等一般人の知らない所で稼いでいるのがあると真田幸光氏が言っていました。岡部氏の読み通りにはならないでしょう。

記事

8日に閉幕したG20では、トランプ米大統領の「米国第一主義」と多国間の国際協調主義がぶつかり、米国とその他の国が1対19に分かれて結束できない場面が多かった。(写真:ZUMA Press/アフロ)
ドイツのハンブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議は「米国の時代」の終わりを鮮明に示した。トランプ米大統領は「国際協調の壊し屋」として振る舞い、地球温暖化防止や保護主義防止で他の19カ国との溝を深めた。とりわけ世界秩序を共に担ってきた米欧の亀裂は深刻化した。その一方で、G20首脳会議を前に、日本と欧州連合(EU)は経済連携協定(EPA)締結で大枠合意した。停滞する自由貿易を前進させる重要な一歩である。中国とEUのユーラシア連携も進行している。トランプ流排外主義によって、国際政治の力学は大西洋同盟から欧亜連携へと大きく転換し始めている。
「国際協調の壊し屋」トランプ大統領
G20首脳会議でのトランプ米大統領の振る舞いは、まさに「国際協調の壊し屋」と呼ぶにふさわしかった。首脳会議の焦点である地球温暖化防止のためのパリ協定をめぐる討議では、席をはずしてロシアのプーチン大統領との長談義に及んだ。これは自ら離脱を表明しているパリ協定をさらに足蹴にするようなものである。米国発の世界経済危機、リーマンショック後に設けられたG20首脳会議を軽視する態度ともいえる。
このG20首脳会議の議長であり、反トランプの姿勢を鮮明にしているメルケル独首相への「意図した非礼」でもあった。先のG7首脳会議を受けて、メルケル首相は地球温暖化防止に消極的で、保護主義の防止にも難色を示したトランプ大統領に業を煮やして「これからは他国(米国)に頼れない時代になる」と述べている。G20首脳会議でのトランプ大統領の言動は、そんなメルケル首相へのしっぺ返しともいえる。
トランプ大統領は就任以来、多国間の国際協調の枠組みを次々に壊してきた。環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱し、北米自由貿易協定(NAFTA)を見直すことにした。北大西洋条約機構(NATO)を「時代遅れ」と語り、EUは「英国に続いて離脱が相次ぐ」と言い放った。地球温暖化防止のためのパリ協定からは離脱し、イランの核開発合意(米英独仏中ロ)も見直す構えだ。
G7首脳会議やG20首脳会議でも「悪役」や「壊し屋」を演じるのも、多国間の国際協調を根底からひっくり返すトランプ流の一環だろう。このままでは、国際通貨基金(IMF)、世界銀行そして国際連合といった戦後の国際的枠組みについて見直しを迫ることになりかねない。
トランプ流を反面教師にEU浮上
歴史が皮肉なのは、極右ポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭で危機にさらされていたEUがトランプ流による大混乱を反面教師にして、再浮上していることである。フランスでは、史上最年少のマクロン大統領が極右、国民戦線のルペン氏や抑えて誕生した。メルケル独首相と組む仏独連携は、EU再生の原動力になる可能性を秘めている。
トランプ大統領がイスラム圏からの移民、難民を規制し、排外主義、保護主義、2国間主義を実行に移して世界が混乱すればするほど、移動の自由、自由貿易、多国間主義という基本原則を掲げるEUが浮上する構図である。オバマ米大統領の国際協調主義によって米国が獲得していた圧倒的な「ソフトパワー」は、いまEUが手にしている。トランプ流のおかげで、米国からEUへのソフトパワー・シフトが起きつつある。国際政治はいまや、覇権国・米国の大統領ではなく、メルケル・マクロンの「MMコンビ」のけん引力に委ねられようとしている。
日EUのEPA合意の国際政治力学
G20首脳会議の目前で、日本とEUが経済連携協定で大枠合意したのは、単なる貿易合意を超えた多面的な戦略的意味をもっている。トランプ大統領による貿易の2国間主義を、メガFTA(自由貿易協定)の多国間主義に引き戻したことがまず大きい。米国抜きのTPP11を再起動させるし、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉内容を底上げする可能性もある。TPPとRCEPの結合によるアジア太平洋の自由貿易圏化への道も開けるだろう。
それ以上に、この日欧連携は排外主義、保護主義、2国間主義というトランプ流への大きな警鐘になるはずだ。鉄鋼の輸入制限など保護主義の歯止めになることが期待される。とくに安倍晋三首相はトランプ大統領との距離が近すぎると指摘されていただけに、EUとの連携を先行させた意味は大きい。これまで日米欧の先進国の3角関係のなかで最も希薄だとされてきた日EU関係を優先したのは、日本の新たな戦略といえる。トランプ政権の言いなりになるのではなく、EUとの連携を背景に、トランプ政権への発言力を強めることもできるだろう。
英国の離脱決定で揺らいだEUにとっても、日本との連携は再結束への大きな足掛かりになる。EUと日本が自動車やチーズといった重要物資で急速に歩み寄ったのは、双方が単なる貿易合意を超えた戦略的意義を共有したからだろう。米抜きの先進国2、3位連合は世界のGDPの3割を超えるが、影響力の大きさはGDPの規模を上回るだろう。
孤立する「大英帝国」
EUに再生の可能性が開けている一方で、EU離脱を決めた英国は苦闘している。メイ首相がBREXIT(英国のEU離脱)のために政権基盤を万全にしようとして繰り上げ実施した総選挙は裏目に出た。キャメロン前首相が実施したEU残留か離脱かを問う国民投票に続く「2度目のオウンゴール(自殺点)」である。メイ政権の政権基盤はぜいじゃくで、移民規制を優先する「ハード離脱」ではなくEU市場との結びつきを優先する「ソフト離脱」を求める声も浮上している。しかしEU側は「いいとこ取りは許さない」(メルケル独首相)という姿勢を変えていない。
英国経済はEU市場に照準を合わせた外資によって成り立っている。EUあっての外資立国なのである。EUとの離脱交渉が混迷すれば、欧州大陸などへの外資流出が加速し、ポンド危機に陥る危険もある。BREXITからBREGRET(離脱をめぐる後悔)へ、そしてBRETURN(EUへの再復帰)に向かうという声もある。少なくともいま英国は「大後悔時代」を迎えたことは間違いない。
EUから離れても生きていけるという「大英帝国」の思想は、グローバル経済の現実にそぐわない。大国主義の幻想というしかない。トランプ大統領はメイ首相に早期の自由貿易協定締結の期待を表明したが、各国との自由貿易協定の交渉は、EUとの離脱交渉後に「後回し」されることに変わりはない。
きしむ米中、対北朝鮮で結束できず
G20首脳会議の最大の焦点は、対北朝鮮の包囲網を築けるかどうかだった。米国の独立記念日の7月4日、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に踏み切った。米中韓日ロのスタンスの違いを見透かすかのように、北朝鮮は実験をエスカレートさせている。このタイミングこそ、G20の結束が求められていた。しかし、首脳会議でも個別会談でも、北朝鮮に圧力を強める米国、それに同調する日本の路線に、中国とロシアは乗らず、かえって足並みに乱れが目立った。
常識では計り知れないエスカレート路線の北朝鮮とその北朝鮮に圧力をかけられない同盟国・中国に最大の問題があるのはいうまでもない。しかし圧力路線に傾斜するトランプ米政権に国際信認が欠けることも、北朝鮮対応がもたつく要因だろう。安全保障と経済や環境政策は切り離せない。G20で米国が「19カ国対1カ国」という形で孤立するようでは、包囲網形成もむずかしくなる。とりわけ、トランプ政権の保護主義もあり、米中関係はきしみ続けている。そのなかで、トランプ米政権がしびれを切らして「単独行動」に出れば、東アジアは一気に緊張する危険がある。遠回りにみえるが、米国が国際信認を回復することこそ、北朝鮮に対する包囲網形成の大前提になるだろう。
米国の時代の終わり
ハンブルクG20は、米国に排外主義のトランプ政権が登場したことで、時代は大きく転換することを示した。戦後、そして冷戦後の基本的な国際的枠組みである大西洋同盟に大きな亀裂は入った。その一方で、中国の「一帯一路」構想を通じて、欧州は中国への接近を強めている。日米が参加を見合わせている中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に欧州勢は真っ先に参加した。もちろん「一帯一路」構想は「中国第一主義」という大問題が潜んでいるが、米欧亀裂を受けて欧州は中国接近を重要な選択肢にしている。
この「ユーラシア連携」の先に、日欧の接近がある。日本とEUとのEPA大枠合意は、トランプ政権の保護主義によって突き動かされたといっていい。
トランプ米政権下で米欧亀裂と欧亜接近が国際政治の新潮流になっている。トランプ米政権が排外主義を改め国際協調重視の路線に戻らないかぎり、この潮流は続くだろう。それは「米国の時代」の終わりをさし示している。
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『当たるのか? 米ミサイル防衛』(7/10日経ビジネスオンライン FT)について
7/10夕刊フジの山田宏参議院議員の記事です。本ブログで何度か予想した通り、北への米軍の攻撃はあるとすれば中国の共産党大会が終わってからになるようです。

ミサイル防衛は飽和攻撃の前には如何ともしがたいですが、全然意味のない物とも思っていません。露中とも米国ほどのミサイル防衛システムは手にしていないので、それだけでもいろんな交渉を有利に進めることができるでしょう。THAADの在韓米軍配備で露中が文句言って来るのはその表れでしょう。7/11宮崎正弘氏のメルマガには中国はドローン(無人攻撃機)の飽和攻撃を考えているようです。やはり、中国経済を崩壊させない限り、悪の手は止められないという事です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10173592275
http://www.thutmosev.com/archives/67097279.html
http://melma.com/backnumber_45206_6554582/
本記事に依れば、ミサイル防衛システムで迎撃できる確率は1/2とのことです。やはり専守防衛の限界です。「攻撃は最大の防御」です。日本も敵基地攻撃できるような装備と訓練が必要です。それとニュークリアシエアリングも。そのためには防衛予算の大幅増加を認めて行かねば。お花畑では平和は守れません。レーザーや電磁レールガン、敵の電波を遮断する研究も併せてやっていってほしい。
記事
北朝鮮が開発を続けるミサイルが米国本土を射程に収める可能性が高まっている。現行の米ミサイル防衛システムでこれを迎撃できるのか。確かな保証は存在しない。米政権は次世代システムの開発・テストを急ぐものの、その性能への評価は分かれる。
http://www.thutmosev.com/archives/67097279.html

ポーランドに配備したパトリオットミサイルの演習に取り組む米軍兵士(写真=AP/アフロ)
米国防総省ミサイル防衛局(MDA)は米国を核ミサイル攻撃から守る使命を負う。局長を務めるジェームズ・シリング海軍中将は6月、北朝鮮のミサイルが米国に到達する能力を得たと示唆した。国防総省のこれほどの高官が北朝鮮の攻撃能力についてこうした発言をするのは初めてのことだ。
シリング局長は米下院の委員会に対し、核弾頭を搭載したICBM(大陸間弾道ミサイル)で北米を直接攻撃する能力を北朝鮮が保有していると米国は“想定”しなければならないと述べた。
「北朝鮮が核弾頭を搭載するICBMで米国を狙うことが可能と想定することは私たちの責務だ。この脅威に対して悠々と構えていられるだけの余裕が我々にあるとは言えない」(同局長)
このプログラムの主要委託先である米ボーイングのノーム・チュー・プログラム部長によると、新システムは「完璧に動作した」という。
この次世代の迎撃ミサイルはまだ米国に配備されてはいない(今年末までに8基が配備される予定)。通常はミサイル1基を迎撃するのに複数の迎撃ミサイルを使用する。攻撃を受ける事態が生じれば新たな格納庫はフル稼働することになる。
チュー氏はこのシステムについて「どんな脅威からも米国を守る性能があると確信する」と自信を見せる。
その一方で、批判的な立場を取る人々は「テストを実施した環境は現実に本当に近いものなのか」などの懸念を口にする。
軍事技術の開発に反対する研究グループ「憂慮する科学者同盟」のメンバー、ローラ・グレゴ氏は「我々は現実的な方法での運用テストをいまだに行っていない」と話す。
同氏によると、最近のテストでさえICBMの実際の射程に届かなかったという。夜間のテストが十分でないうえ、デコイ(おとり)の数が少ない簡単なケースにとどまった。
同氏は「システムの信頼性は実証されていない。実際に起こるであろう条件の下でテストされたこともない」という。「合理的に考えればこのシステムを拡張する展開になるはずはない」
真価は反撃までの時間稼ぎ?
ところが5月に提出された超党派による法案は、まさにこの「なるはずがない」展開を提案している。同法案は米国が新たに28基の迎撃ミサイルを導入すべきである(全米で100基に増やす可能性もある)と要求する。これにはイランが開発を続けるミサイルの脅威に対抗すべく米東部と中西部に設置する新施設も含まれる。
米上院軍事委員会で委員を務めるトム・コットン氏と同法案の発起人の一人は6月最終週、「我々にはもっと多くの迎撃ミサイルが必要だ」と述べた。「戦争に負けるより軍拡競争で勝つほうがいい」
新ミサイル防衛システムの推進派は北朝鮮からの飛行経路は予測可能であり、自分たちはすでに何千もの軌道をモデル化していると主張する。また彼らはテストと資金調達を加速させるとともに、旧式の迎撃ミサイルの改良や交換にも熱心だ。テストには年間80億ドル(約9000億円)の資金が必要となる。
「迎撃ミサイルの命中精度が高まれば、発射する数は減る」というのはパトリック・オライリーMDA元局長だ。「だから正直なところ、私が一番心配したのは予算のほうだった」
MDAは18年、複数の迎撃ミサイルを同時に発射するテストを実施する計画だ。19年には拡張可能で低価格な直撃弾を導入する。さらに25年までに、1基の迎撃ミサイルに複数の直撃弾を搭載できるよう改良する予定だ。レーダーの改善や、宇宙に配備する衛星追跡システムおよびレーザーシステムを開発するかどうかについても検討する公算が大きい。
新ミサイル防衛システムには異なる批判もある。北朝鮮からの攻撃には大きな役割を果たすかもしれないが、ロシアや中国からの攻撃に対してはあまり効果がないとの指摘だ。
「問題なのは、このシステムが有効だと信じた敵国がさらに多くの攻撃ミサイルを製造することだ」。国防総省で兵器テストを主導していたフィリップ・コイル氏はこう語る。「これは我々が望むのとまったく逆の事態だ」
同氏は次の2点を指摘した。一つは、ミサイル防衛システムが“お守り”(信仰すれば救ってくれる存在)になっていること。もう一つは、このシステムでは、連発される多数のミサイルに対応できないことだ。
前出のオベリングMDA元局長は、目標とするのは飛来するすべてのミサイルを打ち落とすことではなく、中国やロシアにミサイル攻撃を思いとどまらせるだけの不確実性を作り出し、米国が反撃するための時間を稼ぐことだと語る。
同氏は、もし北朝鮮が明日攻撃を仕掛けてきたら、迎撃ミサイルが敵の弾頭を本当に迎撃できるかどうか誰にも分からないと認める。何年もの時間と多額の費用をつぎ込んで準備してきたにもかかわらずだ。「少なくともコイントスくらいの勝算はあるだろう」
Katrina Manson ©Financial Times, Ltd. 2017 Jul.1
©The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. Users may not copy, email, redistribute, modify, edit, abstract, archive or create derivative works of this article. Nikkei Business is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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『米ロ首脳初会談、ロシアゲート疑惑で“共謀”?北朝鮮は平行線、シリア停戦が唯一の成果』(7/10日経ビジネスオンライン 高濱賛)について
本記事に関係すると思われる記事について紹介します。
7/10Viewpoint<トランプ外交とアジア安全保障、中国主導で南北統一の恐れ 拓殖大学海外事情研究所所長 川上高司氏>
http://vpoint.jp/world/asia/91258.html
7/9レコードチャイナ<米戦略爆撃機B1B「ランサー」2機が朝鮮半島展開、精密爆撃訓練公開=「一度、実際にやってみろ。でなければ張り子の虎」―韓国ネット>
http://www.recordchina.co.jp/b183831-s0-c10.html
7/8産経ニュース<北朝鮮に先制攻撃か 金正恩氏の斬首作戦から変更 統帥権者・トランプ氏からの命令待つ米韓軍>
http://www.sankei.com/premium/news/170708/prm1707080027-n1.html
7/10宮崎正弘氏メルマガ<「ロシアのハッカー選挙妨害の疑いは晴れた」とトランプ>
http://melma.com/backnumber_45206_6554181/
7/7トランプはG20首脳会議で温暖化問題の討議を抜け出して、プーチンと30分の当初の予定時間を越え、2時間15分も話し合い、安倍総理との対談に大幅な遅れを来しました。7/8にはインドネシアとの首脳会談のため首脳会議を中座した後、娘イバンカがトランプ大統領席に座ったことで、「公私混同」とバッシング受けています。まあ、日本人だったら分を弁えて、しない行動ですね。米国人だからというのと、イバンカは次の次の大統領選に出るつもりで話題を振りまいたのでしょうか?米国メデイアはトランプを目の敵にしていますが、オバマを全否定した祟りでしょうか?(笑)。でも、宮崎氏のメルマガに依れば、「クシュナーが最も信頼する外交顧問がキッシンジャーであり、ティラーソン国務長官の推薦もキッシンジャーであった。」とのこと。ロシアとの協調を演出しているのはキッシンジャーでしょうか?ソ連を封じ込めるために中国と手を組み、今でも中国から金を貰っている筈です。キッシンジャーは現実主義者なので、環境が変われば戦略も変えるのは当り前ですが。
北朝鮮とシリアはロシアの緩衝地帯として残しておきたいとプーチンは思っているのでは。米国が北朝鮮を先制攻撃したからと言って、ロシアと直ちに戦争に発展することはないでしょう。ただ、戦後の北の統治の姿が見えない限り、ロシアが米国の攻撃に賛成することはありません。中国も同じでしょう。それに、北を攻撃した時に犠牲者は100万人以上にも上ると言われており、先に手を出すと韓国人や日本人に恨まれるデイレンマがあります。真珠湾の時のように北に先に手を出させれば良いと考えているのでしょう。そのため、先ず兵糧攻めして金融制裁から始めたと思います。中国の北と取引している銀行の丹東銀行だけでなく、総ての銀行を国際金融決済できなくし、次にはロシアや欧州にも範囲を広げていけば良いのでは。国連決議を守らない国なので、そうされても仕方がないのと考えます。
川上氏はトランプが中国とデイールし、安全保障より経済取引を優先するのではと心配しています。トランプのことですから、そうならないとも限りませんが、彼は次期大統領選にも立つつもりでいます。軍の支持なくしては次の大統領選での勝利は覚束ないでしょう。変なことはしないと思っています。日本も早く米国とニュークリアシエアリングの話を進めて行った方が良いでしょう。NPTに違反するかどうかは議論の余地があるようですが、前例があるため、誰も文句は言えないはず。北が文句を言ったら「では、核開発を止めて、中国とニュークリアシエアリングすれば」と返事すれば良いでしょう。
記事

初の首脳会談に臨んだプーチン大統領(左)とトランプ大統領(写真:AP/アフロ)
米国のドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領との初めての会談が7月7日に行われました。予定の30分を大幅に上回る2時間15分に及ぶ会談でしたね。米国内ではどう評価されていますか。
高濱:今回の首脳会談には、二つの注目点がありました。一つは両首脳が「ロシアゲート」についてどんなやりとりをしたのか。もう一つは、シリア情勢と北朝鮮問題への対応策についてどんな話し合いをしたか、です。
ロシアゲートは、トランプ大統領にとって最重要課題でした。トランプ政権の今後を左右しかねないロシアゲートについて、プーチン大統領の生の声が聞きたかったからです。
外交においては「外交は内政の延長」「国内の争いは水際まで」とよく言われています。しかしロシアゲートを取材すればするほど、この外交の基本がトランプ政権で機能しているのか、と首をかしげたくなります。「敵」は米国内の司法当局やメディア。「味方」はロシアなのですから(笑)
トランプ大統領は、2016年の米大統領選にロシアがサイバー攻撃を仕掛けて妨害したという疑惑について、プーチン大統領から「事実無根だ」という一言を聞き、ロバート・モラー特別検察官の捜査や議会各委員会による真相究明の動きを沈静化させたかったのです。
微妙に食い違う米ロのブリーフィング
—で、結果はどうだったのですか。
高濱:首脳会談について、米側は同席したレックス・ティラーソン国務長官が記者会見しました。ロシア側は、同じく同席したセルゲイ・ラブロフ外相がロシア人記者団に答えています。
ティラーソン長官によると、トランプ大統領は会談の冒頭で「ロシアは米大統領選に介入したのか」と切り出しました。これに対してプーチン大統領は全面否定し、「その証拠があったら出してほしい」と答えたそうです。トランプ大統領は一度と言わず、二度にわたってロシアの介入について問いただしたそうです。
一方、ラブロフ外相のブリーフィングによると、両首脳のやりとりはこうでした。「トランプ大統領は、『(ロシアが大統領選に介入したとする)キャンペーン(動き)は奇妙なことになっている。何カ月にもわたって非難や言いがかりが続いているにもかかわらず、それを立証する証拠は何一つ出てきていないのだ』と述べた」
「これに対して、プーチン大統領はそうした事実は全くないと明確に答えた。トランプ大統領はプーチン大統領のその発言を聞き、受け入れた。トランプ大統領は、さらに『米国内の一部の勢力は、証拠もないくせにロシアが米大統領選に介入したという話題を大げさに扱っている』と指摘した」
このラブロフ外相のブリーフィングについて米ニューヨーク・タイムズの記者は、米ロのブリーフィングの食い違いをただす電子メールをトランプ大統領の報道官に送ったそうですが、回答は今もってないようです。
両首脳は、サイバー安全保障や選挙などへの介入を防ぐための作業部会を両国が作ることで一致しました。両大統領はこの問題についてこれで幕を引くつもりなのでしょうが、米国内ではそうもいきますまい。
米司法当局も議会もメディアも、外遊から帰ってくるトランプ大統領を手ぐすね引いて待ち構えています。
「ロシアゲート」疑惑では両大統領の利害が一致
—トランプ大統領は前日6日の記者会見で、ロシアが米大統領選に介入したかどうかについて、「ロシアが介入したかもしれない。他国もやっているだろう。(大統領選に介入していたのかは)本当のところは誰にも分からない」とあいまいな態度に終始していましたね。それがどうして首脳会談ではプーチン大統領に執拗に迫ったのでしょうか。
高濱:トランプ大統領は、プーチン大統領の明快な否定が必要だと急きょ思い立ったのか。側近から忠告を受けたのか。ティラーソン長官とラブロフ外相が、首脳会談前に長時間、協議しています。
ワシントンの民主党系政治オブザーバーは筆者にこう解説しています。「これはトランプとプーチンによる『出来レース』だよ。語弊を恐れずに言えば、二人の『共同謀議』。トランプは『ロシアゲート』をここで断ち切ってしまいたい。プーチンにも『ロシアゲート』が米ロ和解の障害になっているという認識がある。首脳会談で疑惑を一掃したいとの思惑があったはずだ。両者の利害は完全に一致していた」
ただ、今回の首脳会談によって米国内で盛り上がっている疑惑解明要求が直ちに沈静化したり、捜査がストップしたりするとは思えません。なにしろ米中央情報局(CIA)はじめ複数の米諜報機関が「ロシアの介入」があったと結論づけているのですから。
シリア問題でなんとか成果
—シリアや北朝鮮など純粋な外交懸案のほうはどんな話し合いになったのでしょうか。
高濱:ティラーソン長官によると、首脳会談では多くの時間をシリア問題に費やしたそうです。トランプ、プーチンの両首脳が初めて会談したのですから何か成果がなければ締まりません。ですからシリア問題で何とか成果を出したかった。
両首脳は、内戦が続くシリア南西部のダラ、クネイトラ、スワイダに「安全地帯」を設置し、現地時間9日午前0時以降に停戦することで合意しました。停戦状態を監視するのはロシア軍。米軍とヨルダン軍とがこれに協力するというものです。この地域の住民の安全を確保し、難民が帰還できるようになります。
シリア情勢では、アサド政権が化学兵器を使用したとして、同政権が運用する基地を米国が4月に巡航ミサイルで攻撃。6月には米軍機が、アサド政権軍の戦闘機を撃墜しました。
ロシアはアサド政権の後ろ盾となっているので、この攻撃で米ロの対立はさらに深刻化していました。それだけに「今回の合意を、トランプ大統領とプーチン大統領によるシリア問題をめぐる最初の協力案件」(ティラーソン長官)にしたかったわけです。
真っ向から対立した(?)北朝鮮への対応
—緊迫の度合いを深める朝鮮半島情勢ではどんなやりとりがあったか、知りたいところですね。
高濱:ティラーソン長官は首脳会談後の記者会見でこう述べています。「北朝鮮問題については両首脳はなかなか良い意見交換を行った。北朝鮮情勢を見る観点はロシアと米国で少し異なっているが、今後さらに協議を続け、北朝鮮への圧力を一層強めるよう要請していくつもりだ。ロシアは北朝鮮と経済取引(貿易)を行っているが、朝鮮半島の非核化についてはわれわれと同じ公式見解を堅持している」
「(北朝鮮への対応について)ロシアと米国との間には戦術と速度において意見の食い違いがある。ロシアが北朝鮮による核・ミサイル開発を直ちに止めさせることの緊急性を受け入れないのであれば、われわれは引き続き、ロシアが受け入れるまで働きかけざるをえない」
—何か、奥歯に物の挟まったような説明で分かりにくいのですけど。
高濱:今は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと発表した直後で、国連安保理が追加制裁を論議している微妙な段階です。米ロ首脳が北朝鮮への対応をめぐって激しく対立した姿を公にしたくなかったのでしょう。
ただ朝鮮半島情勢について両首脳がどんなやりとりをしたかは容易に想像できます。注目点は二つあります。一つは北朝鮮に対する経済制裁。もう一つは北朝鮮を対話の場に引きずり出す算段についてです。
米国は、経済制裁について、国連安保理による追加制裁を提案しています。一方、ロシアと中国はこれに難色を示しています。トランプ大統領は追加制裁に賛同するようプーチン大統領に強く求めたのだと思います。これに対して、プーチン大統領は「持論」を展開したはずです。
プーチン大統領の「持論」は、6月2日に実施されたサンクトペテルブルク経済フォーラムでの質疑応答でかなり明確になっています。同大統領は、こう述べました。 「北朝鮮が核武装することには反対だ。核クラブの拡大には断乎として反対する」 「(しかし強者による)力の論理、暴力の論理が続く間は、北朝鮮で起きているような問題が続くだろう」 「北朝鮮は、核開発以外の手段で自国を防衛することができない。おそらく(同じような状況にある)小さな国も追随するだろう。それらの国は、核兵器を保有しない限り、独立も安全保障も主権も守ることができないからだ」
トランプが絶対に譲歩できない二つの原則
—この「持論」にトランプ大統領はどう反論したのでしょうか。
高濱:プーチン大統領と中国の習近平主席は4日、モスクワで会談した際に、北朝鮮が核・ミサイル開発を停止する代わりに、米国も韓国との軍事合同演習を中止すべきだ、という点で合意しています。韓国の文在寅大統領も、米韓合同演習を縮小する可能性を示唆しました。
プーチン大統領はおそらく「米韓合同軍事演習」について言及したのだと思います。トランプ大統領は真っ赤になって反駁したでしょう。何せ、憎っくき金正恩委員長は「米国がひざまずくその日まで、核の宝剣をさらに強固にしていく」とつぶやいているのですから。
トランプ大統領としては、北朝鮮を「核保有国」と認定すること、そして米韓軍事合同演習を中止・縮小することの二つは絶対に認めるわけにはいきません。
ティラーソン長官は首脳会談後の記者会見でこうも述べています。「北朝鮮の核開発を今凍結するということは、核開発の全工程におけるかなりの高い段階で活動を凍結することを意味する。北朝鮮は、これを初期の段階にまで後退させる用意があるのか、ないのか。米国は、北朝鮮が今の段階で核開発を停止することには何の関心もない」
つまり、北朝鮮との対話開始をめぐる前提条件で米ロが全く食い違っていることがはっきりしたわけです。
今回の首脳会談は、北朝鮮への対応策をめぐって「折衝を継続する」ことで合意しただけです。ちょうど、1961年6月にウィーンで行われたジョン・F・ケネディ大統領とニキタ・フルシチョフ首相との首脳会談によく似ています。
世界は当時、両首脳が初の会談で、核実験、軍縮、ドイツ問題(注:東独が決定した西ベルリンへの通行権問題)など懸案解決を一挙に解決してくれるのではないか、と固唾を飲んで見守っていました。しかし、これらの懸案のすべてについて、「折衝を継続する」ことしか合意できませんでした。
金正恩委員長は一人で高笑いしているかもしれませんね。
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『世界の問題児、北朝鮮を密かに支えようとするロシア 北朝鮮の核・ミサイル開発にロシアが関与?』(7/7JBプレス阿部純一)、『西村眞悟の時事通信 今こそ、核弾頭ミサイル保有を宣言する時だ』(7/6)について
ロシアも中国も自国の国益を極大化しようと躍起になり、米国一極の世界を打破しようと北朝鮮を利用して世界に騒動を起こしている構図かと思われます。そこにポツネンと佇む姿が見えるのは日本では。善意だけで行動すれば足元を掬われるというのは世界の常識です。自国の利益を極大化しようとするのはどんな小国でも考え、行動しています。そうしなければ、生存できなくなるからです。日本は世界から“naive”で良いカモと思われていることでしょう。
阿部氏の記事のように北の核・ロケット開発を応援して来たのはロシアなのか、中国なのかは分かりません。衛星からのミサイル誘導も中国かと思っていましたが、ロシアの可能性もあります。証拠が出れば、国際的指弾を受けますので、悪辣な国家がそんなヘマはしないでしょう。国連が強制捜査圏を持ち、中国とロシアを調べればはっきりするでしょうが、国連に国家を上回るスーパーパワーなどありません。所詮第二次大戦の戦勝国クラブです。
地政学上、緩衝地帯を望むのは尤もなこと。日本も朝鮮半島を緩衝地帯としたいがために、日清・日露と戦いました。
7/7香港の日本総領事館前に慰安婦像2体が「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」によって設置されました。「保釣」は韓国の従北組織・挺対協とも繋がっているというか裏で支援しているでは?「保釣」は中共の支援がなくては存在できません。結社の自由がない国ですので。「保釣」の思いどおりにさせないこともあったと論評する評論家は工作員と見て間違いありません。自由のない国、総てが党の指導の下に行われる国で、演出に決まっています。反日デモで破壊行動に発展した時も、「党がやらせたわけでなく、自然発生的に暴発しただけ」と宣ったアホな評論家がいましたが、共産党が一番恐れるのが大衆の暴動です。共産党打倒に繋がりかねませんので必ず押さえます。押えないという事は共産党のシナリオ通りという事です。
http://www.recordchina.co.jp/b183770-s0-c10.html
http://www.pressnet.or.jp/news/headline/121129_2194.html
6/22号『週刊新潮』の櫻井よしこ氏記事に中国の軍事力強化、米国に取って代わり世界制覇したいという野望を持っているとの米国・国防省報告をコメントしたものです。まあ、米国国防省としては予算を増やしたい狙いもあり、危機を煽っているという見方もできますが。それでも、世界に共産主義が蔓延することに対し、各国は真剣に防止策を考えませんと。経済で目眩ましされないようにしなければ。日本での量子暗号技術は東芝が先頭を走っていると思います。
<米国防総省の報告に見る中国の脅威
米国防総省が6月6日、「中国の軍事情勢」に関する年次報告書を発表した。海洋、宇宙、核、サイバー空間の4分野を軍事戦略の要として、中国が世界最強の国を目指して歩み続ける姿を描き、警告を発している。 報告書は、中国の目標が米国優位の現状を打ち砕くことだと分析し、そのために中国は、サイバー攻撃によって、軍事技術をはじめ自国で必要とする広範な技術の窃取を行い、知的財産盗取を目的とする外国企業への投資や、中国人による民間企業での技術の盗み取りなどを続けていると、驚くほど率直に告発している。 この件に関して興味深い統計がある。中国政府は長年、経済発展を支えるイノベーション重視政策を掲げてきた。2001年から複数回の5か年計画を策定し、研究開発費をGDP比で20年までに2・5%に引き上げようとしてきた。だが、目標は一度も達成されていない。理由は、彼らが必要な知的財産を常に他国から盗み取ることで目的を達成してきたために、自ら研究開発する風土がないからだとされている。 ただ、どのような手段で技術を入手したかは別にして、中国が尋常ならざる戦力を構築しているのは明らかだ。中国は世界で初めて宇宙軍を創設した国だ。米国家情報長官のダニエル・コーツ氏は今年5月、「世界の脅威評価」で、ロシアと中国はアメリカの衛星を標的とする兵器システム構築を宇宙戦争時代の重要戦略とするだろうと報告している。 15年末に、中国は「戦略支援部隊」を創設したが、それはサイバー空間と宇宙とにおける中国の軍事的優位を勝ち取るための部隊だと分析されている。 国防総省の報告書は、中国を宇宙全体の支配者へと押し上げかねない量子衛星の打ち上げに関しても言及しているのだ。
大中華帝国の創造 昨年、中国は宇宙ロケットを22回打ち上げ、21回成功した。そのひとつが世界初の量子科学実験衛星の打ち上げだった。量子通信は盗聴や暗号の解読がほぼ困難な極めて高い安全性が保証される通信である。「仮に通信傍受を試みたり、通信内容を書き換えようとすると、通信内容自体が〝崩壊〟する。理論的にハッキングはまず不可能」(産経ニュース16年9月3日)だと解説されている。 量子衛星打ち上げの成功で、地球を包み込んでいる広大な宇宙を舞台にした交信では、どの国も中国の通信を傍受できないのである。 中国は07年に地上発射のミサイルで高度860㌔の自国の古い気象衛星を破壊してみせた。攻撃能力を世界に知らしめたのだ。衛星破壊をはじめとする中国の攻撃の狙いは、「敵の目と耳を利かなくする」こと。違法なハッキングで世界中の技術を盗んできた中国が、選りに選って絶対にハッキングされない技術を持てば、世界を支配する危険性さえ現実化する。 中国は現在独自の宇宙ステーションを構築中だが、来年には主要なモジュールの打ち上げが続く見込みだ。東京五輪の2年後には、中国だけの宇宙ステーションが完成すると見られる。さらに、中国は月に基地をつくる計画で、月基地の完成は27年頃と発表されている。習近平氏の「中国の夢」は、21世紀の中華思想の確立であり、宇宙にまで版図を広げる大中華帝国の創造ではないのか。 中国の遠大な野望の第一歩は、台湾の併合である。その台湾に、国防総省報告は多くの頁を割いた。「台湾有事のための戦力近代化」(Force Modernization for a Taiwan Contingency)という章題自体が、十分注目に値する強いタイトルだ。付録として中国と台湾の戦力比較が3頁も続いている。 台湾と中国の軍事力は比較にならない。中国の優位は明らかであり、将来も楽観できない。たとえば現在、台湾は21万5000人規模の軍隊を有するが、2年後には全員志願兵からなる17万5000人規模の軍隊を目指している。しかし、この縮小した規模も志願兵不足で達成できないだろうと見られている。他方、中国は台湾海峡だけで19万人の軍を配備しており、人民解放軍全体で見れば230万人の大軍隊である。 台湾、南シナ海、そして東シナ海を念頭に、中国は非軍事分野での戦力、具体的にはコーストガード(海警局)や海上民兵隊の増強にも力を入れてきた。 10年以降、中国のコーストガードは1000㌧以上の大型船を60隻から130隻に増やした。新造船はすべて大型化し、1万㌧を優に超える船が少なくとも10隻ある。大型船はヘリ搭載機能、高圧放水銃、30㍉から76㍉砲を備えており、軍艦並みの機能を有し、長期間の海上展開にも耐えられる。 ちなみに1000㌧以上の大型船を130隻も持つコーストガードは世界で中国だけだと、国防総省報告は指摘する。海警局は、もはや海軍そのものだ。
ローテクの海上民兵隊 海警局とは別に海上民兵隊も能力と規模の強化・拡大を続けている。事態を戦争にまで悪化させずに、軍隊と同じ効果を発揮して、海や島を奪うのが海上民兵隊である。 彼らは人民解放軍海軍と一体化して、ベトナムやフィリピンを恫喝する。16年夏には日本の尖閣諸島周辺にまで押し寄せた。国防総省報告は、この海上民兵隊に重要な変化が表れていることを指摘する。かつて海上民兵隊は漁民や船会社から船を賃借していた。それがいま、南シナ海に面する海南省が、84隻にも上る大型船を海上民兵隊用として発注した。独自の船を大量に建造しているのだ。 海上民兵隊は南シナ海を越えて尖閣諸島や東シナ海、さらには小笠原諸島、太平洋海域にも侵出してくる。 宇宙軍と量子衛星、そして海上民兵隊。ハイテク戦力とローテク戦力を併せ持つ中国が世界を睥睨しているのである。サイバー時代においては、先に攻撃する側が100%勝つのである。その時代に、専守防衛では日本は自国を守れないであろう。 日米同盟はいまや、責任分担論が強調される。アメリカはかつてのアメリカとは異なる。国家基本問題研究所の太田文雄氏が問うた。
「仮にアメリカのトランプ政権が、〝ハイテクの宇宙・サイバー空間における脅威はアメリカが対処する。そこで責任分担で、ローテクの海上民兵隊には日本が対応してほしい〟と言ってきたら、わが国はどうするのでしょうか」 日本を守る力は結局、日本が持っていなければ、国民も国土も守りきれない。そのような事態が近い将来起きることは十分にあり得るのだ。 折りしも安倍晋三首相が自民党総裁として憲法改正論議に一石を投じた。この機会をとらえて、危機にまともに対処できる国に生れかわるべきだ。>(以上)
中国は白人が作った国際法を守る気はなく、自国が国際法を定めると思っているのでしょう。ですから海上民兵なる組織を作り、現行の国際法の隙間orグレイゾーンを有利に利用しています。便衣兵みたいなもの。南京虐殺を信じている白人と日本人に、こういう事をする中国人が信じられますかと聞きたいです。
核兵器禁止条約が7/7NY国連本部で122ケ国の賛成で採択されたとのこと。これも裏で中国が操作しているのではと疑っています。核兵器保有数で米ロに水をあけられているため。米国の軍事・経済での1極支配の打破を狙ってのことと思います。ただ、P5だけが核を持てるという論理には納得できません。P5は植民地支配や人種差別、自国民を虐殺した歴史を持つ国です。とても道徳的高潔さを持ち合わせているとは思えません。核軍縮は進めるべきでしょう。P5のもつ核弾頭数を上限1000発にし、後は現在の保有弾頭に合わせて減らしていく、大体1/8くらいにはなるかと。米・ロも核維持のコストが下がりその方が良いのでは。中国が嘘を言ってくる可能性もありますし、隠し持つ可能性もあります。IAEAの調査がキチンとできるという前提ですが。
7/9日経には、安倍首相が「日中首脳会談の早期開催を要請、一帯一路構想に協力」とか載っていました。何故日本が頭を垂れて中国に首脳会談を申し入れするのか分かりません。手土産無しでは中国は受け入れないでしょう。基本は敬して遠ざけるべきです。30兆$もの債務に苦しむ中国に近づけば、債権回収ができなくなり、痛手を負うことになります。リーマンショック時、日本の銀行が打撃を受けなかったのは、バブル崩壊で学び、安易に儲かる=ハイリスク・ハイリターンの商品に手を出さなかったからです。
中国を牽制する意味でも、米国とニュークリアシエアリングの話を進めたらどうかと思います。トランプと良い関係を安倍首相は築いているのですから、その位は言わないと。そのためには軍事費のGDP2%に近づける努力が必要です。そうすれば、軍産学の協力体制が予算的に叶うことになります。日本学術会議や日弁連、日共、反日民進党、反日メデイア等左翼が騒ぐかもしれませんが、無視すれば良いでしょう。日本の国益のためです。ただ、憲法改正発議が来年、国民投票も来年行われるとしたら、そこまでは我慢となるかもしれませんが。
阿部記事

ロシアは北朝鮮との経済関係を深めようとしている。プーチン大統領の狙いとは?(資料写真、2017年6月2日撮影)。(c)AFP/TASS Host Photo Agency/Mikhail METZEL〔AFPBB News〕
北朝鮮の核・ミサイル開発問題をめぐる米・中・韓の認識にはどうにもならない乖離が見られる。
6月30日にワシントンで行われた初めての米韓首脳会談で、直後の記者会見に臨んだトランプ大統領が、北朝鮮に対する「忍耐の時期は終わった」とし、今後は北朝鮮に対する圧力の強化を示唆した。一方、韓国の文在寅大統領は「制裁と対話を活用し、段階的で包括的なアプローチに基づく解決」を力説し、柔軟な対話を含む対応の重要性を主張し、韓の北朝鮮に対する「温度差」が浮き彫りにされた。
それ以前の6月21日にワシントンで開催された米中外交・安全保障対話では、北朝鮮の核・ミサイル問題で、米国側は中国に、北朝鮮に対しより強力な圧力をかける責任があると要求し、逆に中国側は米国に軍事演習などの軍事圧力を停止することで北朝鮮の核・ミサイル開発を抑制させる外交ルートによる対話路線を主張した。北朝鮮問題に関わる米中の「温度差」はすでにここでも露呈し、両者の意見が噛み合わなかった。結局、共同文書の作成は見送られ、米国側のティラーソン国務長官、マティス国防長官が記者会見を開いただけで、中国側はノーコメントであった。
こうした米韓、米中の認識の乖離をあざ笑うかのように、7月4日、北朝鮮は弾道ミサイル発射実験を行った。ミサイルは約40分の飛翔で高度2802キロメートルに達し、933キロメートル離れた日本のEEZ(排他的経済水域)に着弾した。当日午後3時半、北朝鮮は「特別重大発表」を行い、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表した。
米国は当初、このミサイル発射実験は「中距離弾道ミサイル」であるとし、米国本土への直接の脅威となるICBMではないという評価を発表していたが、後にティラーソン国務長官は北朝鮮を強く非難する声明を出し、その中で発射されたミサイルをICBMであると認定した。米軍の定義では、射程5500キロメートル以上をICBMとしており、アラスカやハワイなどが射程に含まれるものと見られる。
北朝鮮の弾道ミサイル開発が米国に対する直接的な脅威になったことで、トランプ政権の対北朝鮮政策が見直しを迫られる事態となったのは疑いない。しかし、米国だけでできることは限られているのが現実だ。
北朝鮮問題は緊張状態のまま膠着化?
米韓首脳会談や米中対話の結果は、取り立てて驚くに値しない。簡潔に解釈すれば、韓国は親北路線の文政権が誕生したものの、対北朝鮮と対米国との間で微妙なバランスを図る必要があり、対話による外交的解決を主張せざるを得ない。また、米中間はもっと露骨であり、米国が中国に「北朝鮮への圧力が足りない、努力不足だ」としているのに対し、中国は「緊張を高めているのは米国の圧力の結果だ、穏便に事を収めたければ軍事的プレゼンスを後退させろ」と、いわば責任のなすり付け合いの様相を呈したことになる。
この事実は、一歩下がって観察すれば、米中ともに北朝鮮問題がすぐに戦争に発展するような危険性を内在しているとは認識していないことを見て取ることができる。7月4日のミサイル発射実験がICBMであったにせよ、米国の中枢である北米大陸東部に到達できる射程1万2000キロメートル級のICBMの開発にはまだかなりの時間を要するのは確かだろう。
中国が北朝鮮に経済制裁の圧力を今以上に強化しても、効果が現れるのには一定の時間を要するし、その結果が北朝鮮の内部崩壊や対外的暴発になることは極力避けたい。しかし、外交的解決を目指しても、北朝鮮が協議に応じるには、どのような「ギブ・アンド・テイク」が可能かを含め交渉の時間が必要だ。米国の姿勢が緊迫した現状の打開を求めるものであったにせよ、米中の主張は、それなりに時間的猶予を織り込んだものと考えることができる。
たしかに、トランプ政権は武力行使を含めたすべての選択肢がテーブルの上にあると北朝鮮を恫喝し、4月には日本海に空母2隻の戦力を展開してみせた。だが、マティス国防長官は5月19日の記者会見で、北朝鮮への武力行使は「信じられない規模での悲劇が起こる」と述べ、武力行使が現実的な選択肢ではないことを印象づけた。米国から戦争を仕掛ける意図がないことを明らかにしたと言ってよいだろう。
そうなると、当然予想されるのは状況の膠着化である。今後、北朝鮮問題は増大する緊張下で推移していくことが予想される。
こうした状況は、米中関係にも長く影を落とすことになり、決してプラスに作用することはないだろう。日本も韓国も、状況が打開されなければ閉塞状態に置かれる。韓国の文在寅大統領にしても、こうした状況を突破したいだろうが、北朝鮮と米国、さらに中国も受け入れられるような解決策を提案できるようには思えない。
ロシアが北朝鮮に「関与」する理由
そうした中で、膠着化する朝鮮半島問題に利益を見出している国があることを想起しなければならない。すなわちロシアである。
観点を整理してみよう。中国は北朝鮮が崩壊し、朝鮮半島が米国のコントロール下に置かれるのを受け入れたくはないから、「緩衝国家」としての北朝鮮の存続を望む。それはロシアも共有する観点であろう。同時に、ロシアにしてみれば、中国の「傀儡」となる北朝鮮も望むところではない。ロシアから見れば、「独立し、中国の干渉も受け付けない北朝鮮」が望ましい姿ということになる。これに関して言えば、ロシアのプーチン大統領は、6月2日にサンクトペテルブルグで開催された経済フォーラムで発言し、「(北朝鮮のような)小国は独立や安全、主権を守るために核兵器を保有する以外に方法がないと思っている」と述べ、北朝鮮の核保有を容認するかのような発言をしている。
ロシアにとってみれば、朝鮮半島の緊張は、米国の同盟国である日本、韓国に対する米国の安全保障コミットメントを高めることにつながり、それは米国の東アジアへの軍事コミットメント強化という形で台頭する中国への牽制にもなる。東アジアで政治的かつ経済的に覇権を確立したい中国にとっては、米国のコミットメント継続ないしその強化は迷惑極まりない話であり、話を飛躍させれば台湾統一の願望さえ思いとどまらなくてはならなくなる。結果として重要なことは、北東アジアの勢力バランスは緊張の度合いを高めながらこれまで通り維持されることになるということである。
ロシアは、目立たない形で北朝鮮への関与を進めてきた。2011年8月、脳梗塞後の病身をおして列車でモスクワを訪問した金正日に、当時のメドベージェフ大統領は北朝鮮の抱える対ロシア債務の軽減交渉を受け入れた。その結果、プーチンが大統領に復帰した後の2012年9月に「旧ソ連時期に提供された借款により北朝鮮がロシアに負った債務の調整に関する協定」によって、総額110億ドルの90%を棒引きし、残りの10%は20年間の均等割償還でロシアと北朝鮮の共同事業への投資に回すという「寛大な」措置を取った。以来、北朝鮮が極東ロシアに派遣する「出稼ぎ労働者」も増加し、これは北朝鮮にとって貴重な外貨収入源となっているとされる。今年の5月からは北朝鮮の羅津とロシアのウラジオストクを結ぶ定期フェリーも就航した。中国が北朝鮮の貿易において9割という圧倒的シェアを占めているのは事実であっても、ロシアが北朝鮮との経済関係を深めようとしていることは事実である。
ただし、中国がそうしたロシアの思惑や行動を察知したところで、ロシアに対して強硬な態度に出るわけにはいかない。
経済制裁回避の見返りで北朝鮮への制裁強化である程度の協力をしなければ体裁が取れない中国にとって、北朝鮮をロシアが経済的に支えてくれることは、(中国の北朝鮮に対する影響力が下がるという意味で外交的に好ましくないとはいえ)北朝鮮の崩壊を防ぐという意味で地政学的に望ましいことだろう。また、直接的な中露関係で言えば習近平のナショナルプロジェクトである「一帯一路」を成功に導くためには、中央アジアやインドに一定の影響力を持つロシアの協力が絶対に欠かせないことも指摘できる。
米国はどうだろうか。対北朝鮮武力行使が現実的でないなかで、北朝鮮を巡って中国と米国が政策的対応で「綱引き」をしている状況は、米国にとってやるべきことはやっていることを内外に示す意味で「悪くない」かもしれない。しかし、米国の要求に従う形で中国が北朝鮮に対する圧力を強化し、その結果北朝鮮が「暴発」するのも米国の望むところではない。
中国に代わってロシアが北朝鮮を経済的にバックアップし、「暴発」を未然に防いでくれるなら、表面的には「制裁の効果を減じる」として反対ないし批判が出てくるだろうが、「黙認」する結果になるだろう。2016年の大統領選挙でロシアの関与が取り沙汰され、トランプの選挙陣営との関係が疑われて「ロシアゲート」などと揶揄されているトランプ政権にとって、ロシアは積極的に「関わりたくない」相手でもある。
北朝鮮のミサイル開発にロシアが関与か
ただし、問題なのは北朝鮮へのロシアの関与が、経済的バックアップだけではないことだ。今年に入ってからの頻繁な北朝鮮のミサイル試射の背後にもロシアの関与が疑われる。もちろん、明白なエビデンスが出てくれば米中のみならず国際的な糾弾の対象となる行為であろう。だが、国際的に孤立し、経済的にも人材的にもリソースが豊かでない北朝鮮が、どんどん弾道ミサイルの開発を進め、ついにICBM発射実験成功まで到達した現実は、とても北朝鮮が独力で行ってきたとは思えない。
日経新聞の記事では、ロシアが北朝鮮のロケット技術者を留学させたり、ソ連崩壊後失業したロシアのロケット技術者を受け入れてきたこと等が指摘されているが、人材の交流が北朝鮮による今年に入ってからの急速なミサイル開発の進展ぶりを説明するのは無理がある。ロケットエンジンや制御技術の提供や、ロシア版GPSであるGLONASS衛星測位システムの利用など、もっと直接的な支援があったことが疑われる。
北朝鮮の核技術やミサイル技術はロシア(ソ連)由来であり、ロシアとしても技術的にサポートしやすいのは事実だろう。その意味で言えば、ロシア由来という点では中国も似たようなものだが、もし中国が北朝鮮の核・ミサイル開発に秘密裏に関与していた場合、それが露呈したらとんでもないことになる。その意味で中国の関与の蓋然性は低いと思われる。
もちろん、ロシアも北朝鮮問題の6者協議のメンバーであり、北朝鮮の核保有には基本的に反対の立場を取ってきたから、中国ほどではないにしても、それなりに外交的リスクを抱えた対北朝鮮ミサイル協力と言える。
核・ミサイル大国の北朝鮮をもしロシアが演出しているとするなら、その狙いが何なのか。中国への牽制なのか、米国への牽制なのか、あるいは北東アジアにおける「現状維持」あるいは「現状固定」なのか。直観的に言えば、ロシアにとっては、北朝鮮のICBMが米国にとっての新たな脅威となることは米ロの戦略関係から見てもプラスになる。現状、ロシアが直面しているのは米国の脅威だけだが、米国は、ロシア、中国に加えて北朝鮮も脅威になるからだ。これに直接関わる米国も、そして中国もロシアの関与に言及しないのが不可解である。
西村記事
今まで繰り返し言ってきたことであるが、ここで、やはり、言わねばならない。 何故、また繰り返し言うことになるのか。その訳は、 最初に言ったときには、 「戦後日本」の主催者であるマスコミから危険人物とされそれに雷同して同調する政界は、その言論に耳を塞いだ、つまり、思考停止したからである。 従って、 現在、我々の前に展開されている我が国内外の深刻な状況は、その戦後主催者と同調者の「思考停止(思考拒否)」の「結果」である。
つまり、戦後日本とは、 前方に眼を開いておれば障害物が視野に入っていたのに、眼をつむったまま運転を続けてきた運転手の運転する車の後部座席に座っている客だった。しかも、その「運転手」の「現実」とは、目の前に見える世界ではなく、「憲法前文と九条」というめがねの向こうに見える世界、即ち、「架空の現実」だった。この「架空の現実」が「現実」より「現実的」なのが戦後の日本である。
従って、まさに今、現在、我々の眼前にある事態は、このような「運転手」に運転させていた「結果」なのだ。その「結果」とは、北朝鮮に拉致された日本人救出を含むテロ対策、核弾頭ミサイル抑止対策、領空・領海そしてシーレーンを含む国土防衛における「空白」である。 その「空白」の故に、現在の我が国の姿は、自らが主体となって如何にするかではなく、本日の朝刊の見出しで言えば、「首相『G20連携訴える』」ということになる。
首相は、ドイツのハンブルグで、7~8日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会談で米中露などの首脳と個別に会談し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に成功して脅威を増した北朝鮮に対して国際社会が緊密に連携していく必要性について強く訴えたい、と語って奥さんとともにハンブルグに飛んでいったという。 なるほど、 「国際社会の緊密な連携の必要性を訴える」か、ご苦労さんなこった、としか言いようがない。 それで、米中露が緊密に連携すれば北朝鮮のICBMのみならず、既に、我が国に照準を当てて実戦配備しているその中露の中距離核弾頭ミサイルの脅威から我が国が開放されればの話である・・・が。
言っておくが、 この度の北朝鮮のICBMは、アメリカに届くからアメリカの国務長官が深刻な顔をして騒いでいるのであって、北朝鮮の中距離弾道ミサイル、ノドン、テポドンは、とっくの昔に、我が国を射程圏内に収めているではないか! 従って、我が国が、「国際社会の緊密な連携の必要性を訴える」べき時は、とっくの昔!でなければならなかった。つまり、北朝鮮が、ICBMを撃った七月四日どころか、近年、ノドンとテポドンを試射した時どころか、ソビエトと中共が、相次いで我が国に向けて中距離核弾頭ミサイルを配備したとき!ではなかったのか。
振り返れば、その時は、アメリカの「核の傘」によって我が国は守られていると政府は答弁していた。現在も、同じ、答弁をするだろう。政府の答弁を作る官僚組織首脳の頭の「回路」は、あの前文部事務次官が親切にも我々に教えてくれ通りであるからだ。我が国の官僚の「回路」では、店に金を払って女の子と遊ぶことが「貧困調査」になるのだ。 しかし、この我が国ブレーンの頭の回路とは別に、現実は、アメリカの核の傘が当てにならないことを当然の前提にして、五十年前にフランスのドゴールがアメリカのケネディ大統領の説得を無視して核保有に進んだのだ。そして、その十数年後の1977年(昭和52年)9月、西ドイツのヘルムート・シュミット首相も、アメリカの「核の傘」が当てにならないことを前提にして、それに頼ることなく、ソビエトがNATOに向けて実戦配備した核弾頭ミサイルSS20に対抗して核弾頭ミサイルパーシングⅡを導入してソビエトに向けて実戦配備して強力な核抑止力を構築した。
西海岸のシアトルやサンフランシスコやロサンジェルス、東海岸のワシントンやニューヨークやボストン、これらの都市に核が落とされる危険を承知でアメリカは、他国を守る、という者が、アメリカ大統領に当選すると思う人がいるならば、おめでたい話である。 アメリカとは、昔から、アメリカファーストなのである。しかし、我が国政府は、一貫して、頑固に、おめでたかった。(これをアホという)
従って、安倍総理、もうぼつぼつ、ドゴールのようにシュミットのように頭を切り換えて欲しい。国家の重大時において、例の我が国独特のあの官僚的思考の「回路」から脱却しなければならない。 また、あの都議会選挙という「大衆劇場」に影響されてはいけない。 今からでも遅くはない。我が国は、核弾頭ミサイルを配備する決意を表明すべきである。その上で、7~8日のハンブルグでのG20で「国際社会の緊密な連携の必要性」を訴えて欲しい。
前に、安倍総理に、ドゴールが核保有するいきさつを研究して欲しいと公式の場で要望した。G20の連中に、フランスのドゴールとドイツのシュミットを例に挙げて我が国が核ミサイルを保有する決意をした経緯を説明すれば、凄みが増して、我が国の存在感が高まり、総理の言う「国際社会の連携」の訴えは重みを増す。 このままだと、それは、お前さんのすぐ隣の、少々頭がおかしい豚のように太った奴のことではないか、そこから遠いハンブルグで連携を訴えるよりも、まず、隣のあいつをどうするのか、君のその決意を知りたい、と言われかねない。
従って、もう一つ、「国際社会の連携」を訴える前に安倍総理がやらねばならないことがある。我が国内で暴動が起こっても、実施しなければならないことがある。それは、我が国内にある「北朝鮮工作網」と「北朝鮮支援組織」の徹底的取り締まりだ。また、軍隊を保有しないで、核ミサイルを保有するなど、国際社会で通用しない。従って、核ミサイルの保有を宣言する以上、それを管理運用する自衛隊は正式に「軍隊」でなければならない。軍隊以外の訳の分からん組織が核ミサイルを管理運用する国など、北朝鮮以上に訳の分からんグロテスクな国だと「国際社会」は判断するからだ。 従って、安倍総理は、自衛隊を正式に軍隊であるとして、その運用を「ネガリスト」の原則によると改め、我が国内の「北朝鮮工作網」と「北朝鮮支援組織」の取り締まりと我が国を含む国際社会の対北朝制裁が効を奏して、北朝鮮の政府機能が動揺し、さらに無政府に近くなったとき、速やかに国際社会と連携して自衛隊を北朝鮮域内に進入させて我が国の拉致被害者と他国の拉致被害者を速やかに救出するための体制を整えねばならない。 以上の通り、この度の北朝鮮のICBM発射を切っ掛けに、我が国は、軍隊の保有を明言し、今まで「空白」であった、拉致被害者救出を含む対テロ対策力、核ミサイルに対する抑止力、領海領空を含む国土とシーレーンと世界に居住する日本国民を守る国防力の充実に邁進しなければならない。
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『ネットで告発、中国「老人ダンス集団」の横暴 大音量、傍若無人の「広場舞」、1億人市場は魅力だが…』(7/7日経ビジネスオンライン 北村豊)について
ZAKZAKの最近の記事を紹介します。
7/7ZAKZAK<G20で米中全面衝突か…トランプ氏、北ICBM“見て見ぬフリ”の習氏見限る>
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170707/soc1707070010-n2.html
7/7ZAKZAK<南京大虐殺の虚妄を暴く迫真の史料「敗走千里」 兵士が赤裸々に描いた戦争の実態>
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170707/soc1707070026-n1.html
7/7ZAKZAK<北を抑えられない中国…トランプ氏の切り札は“超メガバンク”制裁>

田村秀男氏は中国銀行(日本の東京銀行のように昔は外為専門、香港上海銀行やスタンダード・チャータード銀行同様、香港の通貨発行銀行)に米国は金融制裁をかけるのではという予想です。できるなら中国のすべての銀行に制裁をかければ中国経済はがたがたになり、軍拡できなくなります。戦争になるより余程良い。石油も輸入できなくなり、制裁を理由に中国は戦闘もできなくなるでしょう。ロシアに制裁を課しているのですから、アジアの安全の為に是非やってほしい。渡邉哲也氏も以前、米国が中国に海上封鎖&金融制裁することについて述べていました。
http://www.zakzak.co.jp/eco/news/170707/eco1707070011-n2.html
7/5遠藤健太郎氏ブログ<北朝鮮を撃てない日米韓>ではトランプ政権の人事の停滞が北への攻撃を押し留めているとのこと。戦後の絵が描けないからという事のようです。またブッシュが中国を裏切り、中国の北への制裁の梯子を外したとのこと。これは初耳です。
http://endokentaro.shinhoshu.com/japan/post4852/
以前北京に住んでいた時(03~05年)に秧歌(北方地方の民間舞踏)というのを見たことがあります。その当時は『“超級女声(スーパーガール)”』(湖南テレビ)のような番組はありませんでしたし、夜は広場で社交ダンスをしていたのを見たように記憶しています。共産中国ですから結社の自由はなく、勝手に集まることは出来ません。この踊りだって共産党の息のかかったのが中心となって組織してやらせていたと思います。真の自由のない国で、反政府のエネルギーを削ぐために踊りを利用していたと思います。共産主義はあらゆるものが党の指導の下に行われる訳ですから。

<夜の社交ダンス>
本記事の若者と老人の衝突で、老人のモンスターぶりがスマホを通じて明らかにされました。日本にも電車で席を譲らない若い人に対し大声で怒鳴る老人を偶に見かけますが見苦しいです。別に権利ではなく、相手の善意で席を譲って貰う訳ですから丁寧にお願いするのが筋でしょう。戦中・戦後すぐに生まれて苦労してきたという思いがあるのかもしれませんが、戦死された方や敵の攻撃で亡くなられた方もいる中で、生きのびることができた訳ですから、先人としての模範を示してほしいと感じました。況して今は自殺者が3万人(H24から減り始めH27年は2.4万人)にもなる時代。昔とは違った苦労が若い人にもあります。老人は変な特権意識は持たない方が良いです。
中国人は自己中心・利己主義の塊です。別に老人だけではありません。人民は主張しなければ生き延びて来れなかった長い歴史があります。賄賂も長い歴史の中で社会を蝕んできましたが、中共が統治してからの賄賂の桁が違うようになったというのは何清漣の主張する所です。今や東シナ海、南シナ海、インド洋も自分の海と主張する連中ですから。
老人の年金が少なく、医療保険もまともにない中国人が何を考えるかと言うと隣にある豊かな国から富を詐取、或は手段を尽くして医療を受給しようとすることでしょう。厚労省は外国人の受給を制限することを考えないと。それに500万円投資すれば簡単に経営管理ビザが取れ、国保に入れます。しかも悪徳行政書士が見せ金だけで済むようにしています。こういう輩は罰金と資格剥奪せねば。民泊同様中国人を利するだけ。日本の不動産売買同様、政府の対応は遅すぎです。日本人の富を守るため、役人はしっかり仕事をしろと言いたい。
https://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n400873
記事

中国各地に普及した「広場舞」。1億人市場は魅力的だが、様々なトラブルも(写真:Imaginechina/アフロ 2014年撮影)
河南省“洛陽市”にある“王城公園”は又の名を“洛陽王城公園”と言い、十三王朝の都であった古都「洛陽」の“西工区”に所在する。王城公園という名は、“東周”(前770年~前256年)の“王城(帝都)”遺跡の上に作られたことに由来する。敷地面積72万m2の同公園は、東京ドーム(4万6755m2)15個分以上の広さを持ち、中国で最初の史跡公園であり、河南省最大の総合公園である。
王城公園内にある“籃球場(バスケットコート)”は洛陽市内にはそれほど多くないバスケットコートの1つである。しかし、毎日1日の仕事を終えて憩いを求める人々がバスケットに興じようとする夜7時になると、多数の老人男女がバスケットコートを占領し、持参したプレーヤーで大音量の音楽を流して“広場舞(広場などで行われる集団ダンス)”を楽しみ、8時30分に終えるのが常態となっていた。
2017年5月31日の夜7時頃、20歳前後の若者たち10人ほどが王城公園のバスケットコートでバスケットに興じていると、後からやって来た100人ほどの老人男女が若者たちにコートを明け渡すようにと居丈高に要求したことで言い争いとなり、最後には激高した老人の1人が1人の若者を殴る事件に発展した。若者たちがその状況を撮影した動画をネットにアップロードしたことで、この事件は世間に知られることになり、ネット上には横暴な老人たちを非難する書き込みが殺到して祭り状態になったのだった。
「言葉で対抗するしかない」若者 vs 殴る老人
4分26秒の動画に撮られていた映像の内容は以下の通り。
【1】バスケットゴールでシュート練習をしている若者たちの向こう側で多数の老人男女が広場舞を始めた。そのうちに、薄緑色のポロシャツを着てメガネをかけた男が若者の1人に向かって「毎日夜7時からは俺たちが使うことになっているんだから、ここからとっとと出て行け」と罵声を浴びせた。これを受けた若者は「何を言っているんだ、ここはバスケットコートで広場舞の場所じゃない。そもそも毎日夜7時からあんたらがここで広場舞をするなんて誰が決めたんだ」と応じた。
【2】若者たちが薄緑色ポロシャツの男を無視してシュート練習を続けていると、その傍まで陣地を拡大した女性たちが故意に邪魔をしてくる。さらに、薄緑色のポロシャツ男がまたしても大声で「早く出て行け」と怒鳴り始めた。数を頼りにケンカ腰で迫るポロシャツ男に怒った紺色のランニングシャツを着た若者が「何だ、勝手なことを言うな」と応じると、その勢いに押された1人の老人が「まあまあ」と若者をなだめて押し止めた。
【3】若者たちはコートを半分ずつ使えばよいではないかと譲歩を示したが、老人側はこれを拒否し、またしても薄緑色ポロシャツ男がしゃしゃり出て若者のリーダー格と思われる白縁メガネの若者に対して口をひん曲げてわめき散らす。白縁メガネの若者は手振り身振りで反論するが、彼を取り囲んだ女性たちが口々に「夜7時以降は私たちがコートを使うと決まっているのだから、あんたたちはさっさと出て行け」とわめき立てる。若者側が老人たちに向かって「俺たちはあんたたちを殴るわけには行かないから、言葉で対抗するしかない」と言いつつ、“倚老売老(年寄ぶって威張る)”、“没素質(教養がない)”といった“罵語(ののしり言葉)”を投げた。これに対して老人たちからは若者たちに“耍流氓(ごろつき)”、“土匪(ならず者)”などという罵声が浴びせられた。
【4】こうした双方の口論が続いた後、動画の2分23秒からは画面がバスケットコートの塀際に変わる。そこには、大勢の老人たちに取り囲まれた上半身裸の若者が映し出された。彼は突然4~5人の男に塀に押し付けられ、後方から突然現れた赤色のTシャツを着た男に顔を殴られた。彼は次の打撃から身を守ろうと頭を下げたため、続けて後頭部を何発も殴られた。老人の不当な暴力に怒った若者はバスケットボールを手に持つと、集団の後ろに退いた赤色Tシャツ男に投げ付けようとしたが、仲間に押し止められた。怒りが収まらない若者は赤色Tシャツ男を追おうとしたが、周囲を固める老人たちに阻止された。若者が赤色Tシャツ男に向かって「“老不死的(死にぞこないめ)”」と怒鳴ると、老人たちは若者に向かって一斉に「お前は何という悪態をつくんだ。この馬鹿者め」と怒鳴り返した。
3日前から前哨戦、警官も追い返され…
以上が動画の内容だが、実は若者たちと老人たちの対立がここに至るまでの前哨戦は3日前の5月28日から始まっていたのだった。その経緯は以下の通り。
5月28日:先にバスケットボールに興じていた若者たちが夜7時を過ぎてもバスケットコートを明け渡さないので、老人側はいつも通り大音量の音楽を流して広場舞を始め、若者たちとの間で口論となった。いくら論争してもらちが明かず、老人側は警察に出動を要求し、警察官1人と数人の公園保安員が到着した。しかし、警察官が若者に味方したため、老人側が警察官を取り囲んで口論となり、最後は怒った警察官が立ち去り、これと同時に若者たちもコートを後にした。
5月29日:若者たちがコートの周囲に置かれている長椅子をコートの真ん中に置き、若者側と老人側で半分ずつ使おうと提案した。しかし、老人側はこれを拒否したために口論となり、老人側は警察に通報した。20人ほどの警察官が到着して、老人側が流している大音量の音楽を止めたため、老人側と警察側が言い争いを始め、多勢に無勢の警察側は老人たちに包囲されて手も足の出せぬままバスケットコートから追い出された。この時、若者たちもコートから出たので、老人たちはいつも通り広場舞を楽しんだ。
5月30日:老人たちは若者たちが何か策を巡らしていると考え、事前にスマートフォンで動画を撮影する準備を行った上で、若者たちを故意に怒らせて、彼らが罵詈雑言を吐くところを撮影した。老人たちは若者たちを煽り立てた末に、「あたしを殴るなら、お前の家は(医療費で)破産するぞ」と脅したりした。老人たちのあまりの激しさに若者たちは大して抵抗せずにバスケットコートを去った。
若者たちにすれば、バスケットコートはバスケットを主体とする球技を行うためのものであって、大音量の音楽を流して集団ダンスに興じる広場舞には相応しい場所とは思えない。そればかりか、公共施設であるバスケットコートを毎日夜7時から8時30分までの1時間半も独占し、他者を排除するという身勝手な振る舞いは容認できるものではなかった。そこで、若者たちは老人たちの横暴さを世間に訴えるための動画を撮影する準備を整え、5月31日の夜6時過ぎにバスケットコートに入り、7時に老人たちが来るのを待ち構えていたのだ。
集団で暴走、長年働いて来た自分たちは偉い
若者たちがネットにアップロードした動画は共感するネットユーザーによって拡散され、世論を沸騰させたことで、王城公園の管理所を突き動かした。管理所はバスケットコートを一時的に閉鎖して使用管理規定の見直しに着手し、6月7日付で改訂版のバスケットコート使用管理規定を発表した。そこには下記の規定が含まれていたため、広場舞の老人たちによるバスケットコートの占領には歯止めが掛けられ、若者たちを悩ませた問題は解決した。
第4条:騒音で人々に迷惑をかけないように、コート内の放送・音響設備は規定に基づき音量を抑制しなければならない。
第6条:施設の目的を保証するため、日中は夜7時30分までバスケットボールとバドミントンだけの使用とし、夜間は“広場健身(=広場舞)”の使用を可とするが、入場は7時30分からとする。
広場舞は2005年に始められた“創文創衛活動(文明都市・衛生都市建設運動)”および2008年の北京オリンピックに向けた国民健康運動の流れの中で、中国国内で従来から行われていた“集団舞踏(集団ダンス)を基盤として活発化した。長年にわたる労働の末に退職した老婦人たちが、日頃の運動不足を解消しようと住宅団地の広場や公園に自然発生的に集まり音楽に合わせて集団で踊るようになった。彼女たちはテレビのオーディション番組である『“超級女声(スーパーガール)”』(湖南テレビ)や『“星光大道”』(中央テレビ)を見て、そこで優勝して一夜でスターになる人に共感を覚え、2005年に『超級女声』で優勝して歌手になった“李宇春”の歌『我的心裡只有你没有他(私の心には貴方だけで彼はいない)”』に感動して、集団ダンスをする中で自分がスターになったような感覚を楽しむのだ。
広場で集団ダンスを踊ることが広場舞と命名されると、全国各地で雨後の筍のように次々とダンスグループが誕生して、多くの老婦人が広場舞を楽しむようになり、広場舞はたちまちのうちに全国的な存在となった。広場舞が一般化すると、男性も参加するようになり、広場舞は老人男女が健康増進のために行う運動として認識されて、広場があれば広場舞があるというほどに広く行われるようになった。しかし、広場舞を楽しむ老人たちは時として他人を思いやる気持ちを忘れ、毎夜住宅団地の広場や公園で大音量の音楽を流して、付近の住民や静寂を楽しむ人々と間に軋轢を生むようになった。彼らは受験生を持つ親たちや商店主たちが苦情を言ってもわれ関せずで、聞く耳を持たず、他人の迷惑には目をつぶる。集団で事に当たれば怖い物なしで、長年働いて来た自分たちは偉いのだから、文句をいう奴は許さない。そうした観念が彼らに自然と芽生え、平然と規則や規定を破るようになったのである。
2015年に発表された広場舞関連業界に関する報告書『中国広場舞業界研究報告』によれば、全国の広場舞人口は8000万人から1億人の間で、増大を続けているという。広場舞の商業的な価値は、中国最大のネットショッピングモール“淘宝(タオバオ)”だけで、広場舞関連の音響、“看劇機(携帯DVDプレーヤー)”、衣装の3種類に限定した月間販売額は2500万元(約4億円)に上るというから、年間では3億元(約48億円)になる。これをネットショッピング業界全体で考えれば、数倍の規模になるだろうし、一般の店舗販売額は少なく見積もってもネット販売の10倍というから、全体の販売額は巨大であり、その潜在力は極めて大きい。
広場舞人口1億人、衣装代総額は500億元
“国家統計局”の『2016年国民経済・社会発展統計公報』によれば、2016年12月末時点における中国の人口は13億8271万人で、そのうち60歳以上の人口は2億3086万人で全体の16.7%を占め、65歳以上の人口は1億5003万人で全体の10.8%を占めた。2016年12月末時点の60歳は1957年生まれだから、彼らは“50后(1950年代生まれ)”に属するが、次の世代である“60后(1960年代生まれ)”と“70后(1970年代生まれ)”の合計人口は4.4億人である。13年後の2030年には1970年生まれの人が60歳となり、その後は60歳以上の人口が毎年増大して、2039年には4.4億人が全て60歳以上になる。一方、2017年1月に“国務院”が発表した『国家人口発展計画(2016~2030年)』によれば、中国の人口は2030年には14.5億人となり、60歳以上の人口は全体の25%前後になると予想されている。25%は3.6億人だが、上述のように2030年以降も60歳以上の人口は増加を続けるので実際の数字は4億人以上になるはずである。
今後増大を続ける老人人口を対象とするビジネスにとって、2015年時点で8000万~1億人と推定される広場舞人口は大きな魅力である。彼らが1人当たり100元(約1600円)の広場舞用の衣装を購入すると仮定すれば、その総額は80億元(約1280億円)~100億元(約1600億円)となる。広場舞に参加している老人男女に衣装代として受け入れ可能な金額を調査した結果は、1年間に衣装4着として年間500元(約8000円)であった。1億人が1人当たり年間500元を衣装代に使えば、その総額は500億元(約8000億円)ということになる。広場舞の流行がいつまで続くかは分からないが、中国企業は広場舞人口をいかに取り込むかを競い、知恵を絞っている。企業の中には、著名な広場舞グループに資金提供して販売活動を展開するところも出現しているのである。
さて、冒頭に述べた王城公園のバスケットコート事件からも分かるように、中国の老人たちによる傍若無人な振る舞いは全国各地で報告され、世論の非難を浴びている。2017年5月24日、河南省“鄭州市”で70~80歳の老人3人が路線バスの中で1つの座席を奪い合って口論となり、バスの運行を13分間も止める事件が発生した。事件を簡潔に紹介すると以下の通り。
あるバス停で老人Aがバスに乗ったが空席が無いので仕方なく立っていた。次のバス停で老夫婦が乗り込むと、それを見た若者が席を立って老婦人に座るよう促した。老婦人はこれに感謝したが、夫の老人Bに座るようにと声を掛けた。これを聞いて老人Bが座席に近付いた時、老人Aが走り込んで座席に座った。これに怒った老人Bが席を空けるよう老人Aに要求したが、老人Aは頑として聞かず、老夫婦と老人Aとの間で激しい言い争いとなった。これを見かねた運転手が車内の乗客に座席を1つ譲ってくれるよう要求し、1人がこれに応じて老人Aに自分の席へ移るよう言葉をかけたが、老人Aは席の移動を拒み、老夫婦との間でより一層険悪な状況となった。運よくバスが動かぬことにしびれを切らした乗客が下車したことで、他にも空席ができて問題は解決したが、解決までに13分間を要した。
現実への不満、利己主義的傾向に拍車
これはほんの1例であり、座席を巡っては老人が老人であることを嵩に着て座席を空けるよう要求したり、若者が妊婦に譲った座席を横取りするなど、老人による横暴な行為がメディアによって連日のように報じられている。単独でも自分勝手な振る舞いをする老人たちが広場舞で集団を作れば、その振る舞いは「“衆寡不敵(集寡敵せず=小人数では多人数にかなわない)”」で、これを抑えることは難しい。日本でもすぐにキレる老人たちが問題になっているが、一般に彼らは単独であって、集団ではないことが救いかもしれない。
中国の老人たちが身勝手な行為をして問題になる原因は何なのか。その根底には現実生活への不満があり、長年働いたにもかかわらず、退職後の年金は少なく、生活に余裕がないばかりか、夢もなければ潤いもないことに起因していると思われる。それが彼らを広場舞に走らせ、集団で踊ることで日頃の憂さを晴らしているのである。そんな身勝手な集団が増大し続けたら、ただでさえも利己主義的傾向が強い中国社会はどうなるのか。中国では退職した老人世代が現役世代との対立を今後一層激化させるように思われてならない。
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