『中国・習近平が打ち出した「独裁の勝利宣言」、五中全会で見えた止まらない大粛清とくすぶる不穏な動き』(11/4JBプレス 福島香織)について

11/5The Gateway Pundit<WAYNE ROOT: Something Smells Rotten in Texas. And Kansas. And Mississippi. And Everywhere Else Too. Was This a 2020 Rigged Election All Over Again? Here are a Few Simple Questions About This Midterm Election.=ウェイン・ルート:テキサス、カンザス、ミシシッピ、そしてその他あらゆる場所で何かがおかしい。これは2020年の不正選挙の再来なのか?今回の中間選挙について、いくつか簡単な疑問を提起しよう。>

テキサスは共和党知事なのに、どうやって不正ができたのか?ウェイン・ルートの次の報告を期待しましょう。それとルート氏は選挙前に「NEED USA(米国を救うための選挙に関する国家緊急事態宣言)」をトランプ大統領に要請していました。今後これが使われるかどうか?

http://dwellerinkashiwa.net/2026/10/03

それでは、いくつか簡単な質問をしてみましょう。

もし米国で最も民主党支持の強い州――カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、ロードアイランド、マサチューセッツ、イリノイ、メリーランド、オレゴン、ワシントン――が突然すべて共和党支持に転じたら、民主党員はそれを現実的だと考えるだろうか?彼らは選挙結果に疑問を抱くだろうか?

もしオレゴン州のすべての郡が共和党支持に転じたとしたら、誰がそれを信じるだろうか?

もしマサチューセッツ州が共和党に100万票差で投票した場合、メディアはその結果を受け入れるだろうか?彼らは疑問を投げかけるだろうか?

もしNY市が共和党支持に転じたら、それを「候補者が不適格だった、大統領が悪かった、間違った戦争をした、物価が高かった」などと片付ける人がいるだろうか?本当に?そんなことを信じろと言うのか?

民主党の大統領が不人気だったからといって、ワシントンDCが真っ赤に染まるなんてことはあり得るだろうか?そんなことはこれまで一度も起こったことがないし、これからも決して起こらないだろう。少なくとも今後1000年間は。

もしロサンゼルス、サンフランシスコ、パロアルト、ナパがすべて共和党支持になったらどうなるだろう?サンタモニカやマリブはどうだろう?民主党はそれを問題視するだろうか?

もしイスラム教徒のコミュニティがすべて共和党支持になったらどうなるだろう?ディアボーンやデトロイトはどうだろう?イスラム教の指導者たちはその結果に疑問を呈するだろうか?

もしボルチモアの都心部が共和党支持に傾いたらどうなるだろうか?民主党員はそれが不正選挙ではないと信じるだろうか?メディアはその結果に疑問を呈するだろうか?

ミシガン州はどうでしょう?白人共和党員はアブドゥル・エル・サイードに投票したのでしょうか?トランプを罰するために白人共和党員が共産主義者や過激派イスラム教徒に投票するというのは、NY、ニューアーク、カムデン、デトロイト、ボルチモア、シカゴのすべての黒人有権者が突然共和党に一斉投票したようなものです。そんなことを信じる人がいるでしょうか?

でも、一番いいものは最後に取っておきます。

テキサス。テキサスには何かがおかしい。投票結果が「おかしい」というレベルではない。文字通りあり得ない。マルクス主義者の空想だ。まるで子供のおとぎ話だ。

テキサス州の共和党支持の農村地域が民主党支持に転じた?タラフレアコのため?白人男性のキリスト教徒のハンターや漁師、銃所有者が、トランプ大統領を嫌うようになったから、人生で初めて民主党に投票することにしたって言うのか?テキサス州で圧勝して彼を選出してから2年後?国境警備を強化した後?減税した後?

そして、それを待っていてください。

彼らは突然、自分たちと同じだと主張するクールで威勢のいい銃を振り回す4つ星将軍に乗り換えたわけではない。彼らは人生で初めて、女性的でベジタリアンでマルクス主義者の変人で、「神はノンバイナリーだ」と言う人物に乗り換えたのだ。本当に?さらにすごいことがある。

彼らはタラリコ氏に陣営を切り替えたが、彼は10月に2週間も選挙活動から姿を消し、オハイオ州の精神病院に入院して神経衰弱に苦しんでいるという報道もあった。

彼は選挙運動を丸2週間も欠席したのに、テキサス州の民主党上院議員候補として史上最多の票を獲得したのか?中間選挙の年に、大統領選挙の年に民主党大統領候補だったカマラ・ハリスよりも60万票以上も多く獲得したのか?

皆さん、これは本当に面白くなってきましたよ!

これは2020年の再現のように聞こえる。ジョー・バイデンは選挙期間中ずっとデラウェア州の自宅の地下室に隠れ、マスクとオムツを着用していたにもかかわらず、どういうわけか米国史上最多の得票数を獲得したのだ。しかも、当時「人気」だったバラク・オバマ大統領の得票数を大きく上回った。

その間ずっと、彼は地下室に隠れていた。

タラリコの勝利は、バイデンの勝利と同じくらい奇妙で信じがたいことだ。

タラリコ氏のこの結果はひどく不愉快に見えるが、テキサス州知事選では実際にはさらに悪い結果となっている。

正直に言ってください。火曜日の夜まで、ジーナ・ヒノホサという名前を聞いたことがある人はいましたか?私は知りませんでした。生まれてこの方、一度も彼女の名前を聞いたことがありませんでした。彼女が犬捕り係に立候補しているなんて、ましてやテキサス州知事に立候補しているなんて、全く知りませんでした。彼女はテキサス州知事グレッグ・アボットに対抗する生け贄として擁立されたのです。彼女の勝算はゼロでした。まさに勝ち目のない自殺行為でした。

今や彼女はテキサス州知事だ。なぜなら、彼女はこれまでのどの民主党知事候補よりも200万票多く獲得したからだ。200万票。一つの州で200万票も上回るなんてありえない。無名の人物が。ヒスパニック系の女性で、人権弁護士であり労働組合の弁護士が。テキサスで?

彼女は2024年の民主党大統領候補としてカマラ・ハリスよりも多くの票を獲得した。中間選挙の年に。ジーナ・何とかがカマラ・ハリスに勝った?中間選挙の年に?頭と常識のある人なら、こんなことがあり得ると思うだろうか?

申し訳ありませんが、火曜日の夜に起こったことはあり得ません。 

テキサス?カンザス?ミシシッピ?オハイオ?トランプ氏の圧勝からわずか2年後、米軍兵士21人が死亡した戦争をきっかけに、これらの州はすべて様変わりしたのか?

シカゴでは毎週土曜日に銃撃される米国人の数が増加している! 

トランプ氏は国境警備を強化し、300万人以上の不法移民を強制送還または強制自主退去させた。その結果、過去100年間で最低の殺人率と犯罪率を記録した。

物価高騰?ガソリン価格の高騰?バイデン政権下ではインフレ率も物価もずっと高かった。民主党の地盤である州が共和党に鞍替えしたわけではない。ちなみに、バイデン政権下では戦争も関税もなくガソリン価格が高かった。メディアは何も言わなかった。民主党も何も言わなかった。

経済は悪かった?オバマ政権は世界恐慌以来最悪の経済状況を生み出した。何百万もの企業が倒産し、私が住むラスベガスの半分は閉鎖され、生活保護、フードスタンプ、障害者手当の受給者数は過去最高を記録した。しかし、そんな状況にもかかわらず、オバマは再選を果たしたのだ。

何かがおかしい。まるで「トワイライト・ゾーン」の世界だ。こんな結果になるはずがない。誰かが私たちを馬鹿だと思っているに違いない。

私は昨日生まれたかもしれないが、ここ5分以内に生まれたわけではない!

今のところ、共和党の政治家たちは皆、これらの結果を「普通」として受け入れている。私以外、誰も疑問を呈していない。

今のところ、私の知る限り、この言説に疑問を呈し、こうした問いを投げかけている米国の保守系のテレビ・ラジオ司会者は私だけだ。

それは私が間違っているという意味ではない。私が言いたいのは、何かが腐っていると認める勇気があるということだ。そして、他の人が怖くて声に出して言えないような質問をする勇気があるということだ。

他の人は皆、「陰謀論者」と呼ばれることを恐れている。

他の人々は皆、選挙結果に対する疑念に対して主流メディアがどのように反応するかを恐れている。

共和党が選挙結果に疑問を呈し始めたら何が起こるか、他の誰もが恐れている。全国的な暴動、略奪、放火が起こり、米国はフランスのような状態になるだろう。

他の誰もが自分の影を恐れている。 

しかし、米国民はそう思っていない。周りの人に聞いてみればわかる。ソーシャルメディアを見ればわかるが、共和党員の多く、いやほとんどが選挙結果を信じていない。

妻がテキサスに到着したばかりなのですが、彼女が話した人は皆、テキサスの選挙は不正操作されたと信じているそうです。彼女が話した人の中で、この結果が信じられる人は一人もいません。皆、テキサスの選挙は不正操作されたと言っています。

トランプ大統領、聞いていますか?何かがおかしい。何かが腐敗している。テキサスだけでなく、あらゆる場所で何かが腐っている。

私たちは騙されている。私たちはガスライティングを受けている。誰かが調査する必要がある。

次回のコラムをお待ちください。民主党がテキサスをいかにして盗んだのか、その詳細をお伝えします。

https://www.thegatewaypundit.com/2026/11/wayne-root-something-smells-rotten-texas-kansas-mississippi/

11/5The Gateway Pundit<Trump Chief of Staff Susie Wiles Faces Calls to Resign After Midterm Disaster=中間選挙での惨敗を受け、トランプ大統領首席補佐官のスージー・ワイルズ氏に辞任要求が突きつけられる>

敗因はイラン戦争によるガソリン高騰と不正選挙、スージー・ワイルズには直接関係ないと思うが。ネタニヤフの言うことを信じたトランプが問題。イランを叩くのは正しい道と思うが。

https://www.thegatewaypundit.com/2026/11/trump-chief-staff-susie-wiles-faces-calls-resign/

11/5The Gateway Pundit<Longtime Trump Ally Peter Ticktin Warns Democrats’ First Move on January 3, 2027 Will Be to Impeach Trump and Vance – “They Just Need the Votes… They Can Impeach Them for Pushing Humpty Dumpty Off the Wall”= トランプ氏の長年の盟友であるピーター・ティックティン氏は、2027年1月3日の民主党の最初の動きはトランプ氏とバンス氏の弾劾だと警告した。「彼らに必要なのは票だけだ…ハンプティ・ダンプティを壁から突き落とした罪で彼らを弾劾できる」>

ピーター・ティックティンは「中間選挙の敗因は機械による投票で、ドナルド・トランプにできる唯一のことは、選挙を無効とする大統領令を出すことだ。戒厳令も必要になるだろう。現時点で彼が国を救う方法は他にない」と。民主党はトランプを絞首刑にするとも。下のXは戒厳令の相談?

https://www.thegatewaypundit.com/2026/11/attorney-peter-ticktin/

https://x.com/CapitolLeaks1/status/2118473296467366110/video/1

11/5Rasmussen Reports<Most Give Congress ‘Poor’ Rating=大多数が議会を「低評価」と判定>

中間選挙前には、議会に対する否定的な見方が広く蔓延しており、ほとんどの有権者が、自分たちの代表者は自分たちの意見を気にかけないと言っていた。

ラスムッセン・レポートが実施した最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者のうち、議会の働きを「良い」または「素晴らしい」と評価しているのはわずか18%で、8月の21%から減少している。一方、議会の働きが悪いと考えている人は52%で、8月の46%から増加している。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/general_politics/most_give_congress_poor_rating?utm_campaign=RR11052026DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

映画『スティング』のように民主党を引っかけたのか?NEED USAを発動してほしい。

11/6阿波羅新聞網<黄仁勋摊大事!美国会要他闭门报告与中国女商人关系—国会要他闭门报告与中国女商人的关系=ジェンスン・フアンに重大事態!米議会が中国の女性実業家との関係について非公開報告を要求>

木曜日(11/5)、ロイター通信は、米下院共和党委員会委員長らが連名で、エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアン(黄仁勲)に対し、今月中に議会へ報告を行うよう求めたと報じた。この要請は、フアンが中国の女性実業家と親密な関係にあり、その女性が北京(中国政府)に情報を伝達していると指摘する報道に関連している。

女スパイと懇ろになれば、エリック・スウオルウエルのように当然機密情報は洩れる。

https://www.aboluowang.com/2026/1106/2454110.html

11/6阿波羅新聞網<字越少,事越大!好多官媒都在发同一个标题的新闻—今年结婚人数,可能要创46年来新低了=文字数が少ないほど、事態は深刻!複数の官製メディアが一斉に同じ見出しで報道――今年の結婚件数、46年ぶりの低水準を記録する可能性>

今日、複数の官製メディアが『今年第1~3四半期の全国の婚姻届受理件数は464万8000組』という、全く同じ見出しの記事を配信しているのを目にした。記事を開いてみると……なんと、それだけ。情報はすべて見出しの中に詰まっていた。「文字数が少ないほど、事態は深刻だ」とはよく言ったものだが……。

過去数年のデータを調べてみたところ、今年の結婚件数は、またしても過去最低を記録する恐れがあることがわかった。

今年第1~3四半期の全国の婚姻届受理件数は464万8000組で、前年同期比50万4000組減(9.8%減)となった。

四半期別に見ると、第1四半期は169万7000組(前年同期比6.2%減)、第2四半期は157万8000組(同8.7%減)、そして第3四半期は137万3000組(同14.9%減)にまで落ち込んでいる。

記憶にある方もいるかもしれないが、2024年の全国の婚姻届受理件数はわずか610万6000組で、1980年以降の最低記録を更新していた。

その後、2025年には676万5000組へと急反発し、前年比10.8%増となったため、当時は「結婚件数がついに回復に向かった」と見る向きも少なくなかった。 2024年の第1~3四半期における婚姻届の受理件数は474.7万組だったが、今年は464.8万組となっており、2024年の同期間と比べてもすでに10万組近く減少している。

絶望大陸中国。「内卷、躺平、挂壁、假装上班」が象徴するように。

https://www.aboluowang.com/2026/1106/2454196.html

11/6阿波羅新聞網<死亡达新高!中国校园爆发聚集性疫情 学校纷纷停课—中国校园爆发聚集性疫情 药品和口罩缺货=死者数が過去最多に!中国の学校で集団感染が発生し、相次いで休校に ― 医薬品やマスクも品不足>

中国の学校で集団感染が発生し、多くの小中学校のクラスや幼稚園が休校に追い込まれている。一部の学校ではマスクの着用が義務化され、関連する医薬品やマスクなどの防護用品が慢性的な品不足となっている。内部データによると、これに起因する死者数は過去4年間で最多に達した。

2020年米国大統領選で、武漢肺炎を発生させ、民主党と共謀した咎め。日本には旅行に来ないように。

https://www.aboluowang.com/2026/1106/2454093.html

福島氏の記事での結論は、「習近平独裁の勝利宣言、習近平版遵義会議のようにみえる五中全会だが、それは必ずしも習近平体制が安定しているということを意味しない」。本ブログで紹介してきた中国語記事は、今回の五中全会は習の定于一尊の地位が揺らいでることが明らかになったと。まあ、反共や民主を標榜する団体(含む法輪功)だから、習を批判するのは当然ですが。習が27年秋の第21期党大会で総書記にならないことを望む。彼以外だったら、台湾侵攻という合理的計算外のことはしないと考えるので。

記事

中国共産党 第20期中央委員会第五回全体会議(五中全会)(写真:新華社/アフロ)

目次

中国の秋の重要政治イベント五中全会(第20期中央委員会第五回全体会議)が10月29日に閉幕し、同日午後にコミュニケが発表された。打ち出されたメッセージは主に2つ。習近平国家主席に対する絶対忠誠と規律の順守、そして大粛清継続のシグナルだ。これは来年の秋までに様々な不穏をもたらすかもしれない。

この五中全会はそもそも、開会前から不穏だった。異例にも開会前に討議のテーマ「全面的かつ厳格な党内統治」が発表され、また開会日の人民日報の社説の内容から推測するに、毛沢東の指導的地位が確立した遵義会議になぞらえた重要会議になるとみられていた。

遵義会議とは、1935年1月に長征の途中の遵義(貴州)で行われた政治局拡大会議のことだ。それまで党の主導権を握っていたモスクワ留学派(コミンテルン主導の教条主義派)の博古(秦邦憲)や軍事顧問オットー・ブラウンから、毛沢東が主導権を奪還。毛沢東の共産党軍における独裁的地位が確立した。

この会議前に凄惨な粛清(AB団粛清など)が行われ、また会議でも延安整風など粛清の嵐が吹き荒れた。こうした流れから、五中全会も遵義会議と同様、習近平独裁の確立、そして会議前の粛清の正当化と会議後も続く粛清の前触れを示すものと予測されていた。

その予測どおり、1978年の改革開放以来、最低の出席率を更新し、閉幕日には33人の党籍剥奪処分も発表された。具体的には、第20期の中央委員・候補委員の376人のうち、出席者は279人で、出席率は74.2%。中央委員に限ると出席率は79%で、205人のうち162人しか出席せず、過去50年で最低だった。

また、33人の党籍剥奪が一度に発表されるのも改革開放以来、最多だった。20期(2022年)に中央委員・候補に選出された名簿と比較すると、実に4分の1以上が失脚したといえる。

政治局は定員25人中、3人(馬興瑞、張又侠、何衛東)が失脚して22人だったが、中央軍事委員会副主席の張昇民が政治局メンバーに追加選出され23人になった。だが依然として2人が欠員したまま。中央委員候補から中央委員に補充選出されたのはわずか10人で、中央委員、政治局の縮小傾向は続いている。

中央軍事委員会は定員7人だったのが5人失脚し、習近平(主席)と張昇民(副主席)しか残っていない状況であったが補充されなかった。中央委員、政治局、中央軍事委員会の縮小は、それだけ習近平個人に指導力、決定権が集中し、より強固な独裁に向かうという意味として受け取ってよいだろう。

五中全会のコミュニケの中身

コミュニケの中身をみると、習近平政権時代(第18回党大会以降)になって「治乱興衰の歴史的周期律を打破する(中国の王朝の周期的な腐敗と衰退を打破する=共産党体制の衰退を回避)」という問題に答えは出された、としている。そして、習近平を核心とする党中央が、かつて党の指導力不足によって起きていた問題(経済の自由化と独裁体制維持の矛盾など)について、厳格な措置(大粛清など)をもって解決した、といった表現で、習近平独裁を肯定。「党、国家、軍部内に存在していた深刻な隠れた危機を排除した」とした。

特に「党の指導が弱体化・形骸化・希薄化し、党の管理・統治が厳格さを欠き、実効性に乏しく、不十分な状態となり、党内に目を覆いたくなるような深刻な問題がいくつか生じたという厳しい現実が現れた」と指摘した上で、習近平がそれを克服したというニュアンスで、習近平独裁の正しさを強調していた。

また「習近平党建設思想」が強調され、「絶え間なく党風を正し規律を厳格化し、『腐敗を敢えてできない、腐敗できない、腐敗したくない』という3つの側面を揺るぎなく一体的に推進」といった表現で、大粛清による汚職退治の「正しさ」を明確にした。

さらに「党への忠誠」が強調され、規律違反と不忠誠が粛清の基準とされることもにじませた。

民主集中制という言葉が5回、厳格に貫徹、実行する、改善して実行する、よく発揮するといった述語で引用された。さらに「トップ(一把手)」という言葉も2度使われた。これは民主集中制を習近平独裁に置き換えるロジックにつながる。

全体的な文脈を見ると、コミュニケは習近平独裁と大粛清の勝利宣言である。そして、来年の第21回党大会における習近平総書記再選、あるいは党規約改正に向けた宣言とも言えよう。そして、習近平独裁の長期化に向けて、党員、官僚たちには習近平への絶対忠誠、規律順守、自己改革(内部の不純、腐敗の排除=大粛清)が強く要請されたのだ。

こうした内容を考えると、確かに今回の五中全会が習近平版遵義会議(唯一無二の指導者・独裁者としての地位確立をした)と言えるかもしれない。

注目される政治局の人事

気になるのは政治局の人事だ。定員25人中3人が失脚していたが、ただ1人、張昇民(中央軍事委員会副主席)だけが昇格した。張昇民は、軍内粛清を習近平のために実施してきた監察畑の軍人だ。もし張昇民が失脚した張又侠や何衛東の後任として政治局入りしたなら、馬興瑞の後任として新疆ウイグル自治区書記に昇進した陳小江はなぜ政治局入りできなかったのか。

このあたりの政治局メンバー選出の基準については説明がついていない。ようするに、政治局メンバー入りといった出世はその政治的な成績や職歴より、習近平に対する忠誠心が最重要であるということかもしれない。

さらに注目すべきこともある。それは、第20回党大会で政治局から降格されながら完全失脚していない、共産主義青年団派のエースだった胡春華(63)にまつわる噂だ。五中全会前、胡春華の失脚説や、逆に政治局返り咲き説などの噂が流れた。

返り咲き説は、今年になって人民日報やCCTVの政治ニュースに胡春華の名前や姿が増えてきている印象があり、党内の一部官僚の間で、胡春華の党中央指導部復帰への期待があるからだろう。

一方、失脚説の根拠となったのは、10月22日に北京で開催された中国共産党紅軍長征勝利90周年記念大会に、胡春華が欠席したことだった。この記念大会は、五中全会の前夜祭的な役割もあるとみられていたので、この大会に理由なく欠席したとは思えなかった。このため、五中全会直前に胡春華が粛清されたのではないか、と噂が広がった。

結果からいえば、五中全会に胡春華が出席していることは、10月29日のCCTVのニュース番組・新聞聯播の中で確認された。20分以上の五中全会報道の中で、胡春華は3度、画面に映っている。そのうちの1回目では、胡春華は習近平の講話を聴きながらメモを取っていた。2度目に映ったのは後ろ姿で、3度目は採決の際に挙手している姿だ。

この時の胡春華の様子があまりにやつれていたので、長征勝利90周年記念大会の欠席は、病気であったのではないか、あるいは取り調べを受けた心労から健康を害しているのではないか、といった噂もたった。

「赤い小冊子」の謎

胡春華は胡錦濤政権時代に、すでに李克強世代の次の後継者として大事に育成されてきた有能な官僚政治家だ。その実務能力の高さは、チベット自治区勤務時代や河北省長時代、内モンゴル自治区書記・広東省書記時代から知られていた。

胡錦濤の影響力がまだあった2012年の第18回党大会で政治局入りしたものの、2022年の第20回党大会で政治局委員から平の中央委員に降格された。仕事上のミスや汚職などの規律違反の証拠もなかったことから、この降格は完全に習近平の個人的な感情が理由だとみられていた。有能すぎる若手政治家に習近平が自分の権力の座を脅かされると恐れたのではないか、とみられている。

だが、異例の政治局委員からの降格という目にあっても、全国政治協商会議副主席という立場で、外遊したり海外の要人との会見をこなしたり、かなりの実務もこなしている。党内でこれほど粛清の嵐が吹き荒れていて、明らかに習近平に嫌われているのに、いまだ完全失脚していないことも、謎とされていた。

汚職や規律違反の証拠をつかませない(実際にやっていない)ほど危機管理能力が高いのか。あるいは実務能力が高いので、習近平も完全失脚させるには惜しいと思っているからなのか。あるいはすでに共青団派の影響力は完全になくなり、胡春華自身も習近平に忠誠を誓っているのでもはや習近平にとって脅威ではなくなったのか。

五中全会のニュース映像に3度も映った胡春華だが、彼のテーブルには赤い小冊子が置かれていた。彼が習近平の演説を聴きながらメモを書いていたのは、その赤い冊子だった。他の中央委員の前には置かれていないので、胡春華の私物だろう。多くのチャイナウォッチャーは、これを党規約の小冊子(党のルールブック)だと言っている。かなり読み込まれ、よれよれになっていた。

ここでまた、様々な憶測が飛び交った。なぜ五中全会で、胡春華は党のルールブックを持ち込んだのか。そして、習近平の演説を聴きながら、その小冊子の余白に何をメモしていたのか。ある人は、習近平の演説が党の規約に背いている部分をメモしていたのではないか、と想像した。

「習近平独裁」はどこまで盤石なのか?

実際、「民主集中制」について、コミュニケの表現と党規約の表現を比較してみると、微妙にずれていることがわかる。党規約では「民主集中制とは、民主主義を基盤とした集中と、集中による指導の下での民主主義とを結合させたものである。それは党の根本的な組織原則である」としている。一方、五中全会コミュニケでは「民主集中制は党の根本的な組織原則であり、指導制度である……」「指導部の意思決定・審議規則を厳格に執行し、『トップ(一把手)』の職務遂行と権限行使を規範化する」としている。

つまり、習近平は「民主集中制」を自身の独裁を意味する言葉として使っているが、党規約にはそのような定義はない。党規約には「いかなる指導者も、独断専行を行ったり、個人を組織の上に置いたりしてはならない」と明確に規定しているからだ。

習近平は、「トップ」としての「職務遂行と権限行使」という名目で、党規約の抜け穴を突いて、民主集中制を習近平独裁の指導制度、と定義しようとしているわけだ。

もし胡春華が党章の小冊子を持ち込んで、習近平演説やコミュニケと党規約の内容の違いをメモしていたというなら、その本意はどこにあるのだろう。習近平のロジックと党規約の違いをしっかり理解したうえで、来年下半期に予定されている党大会で党規約が改正されると見越して、事前に勉強しているのだろうか。彼がまだ失脚していないのは、そういう注意深さが理由だとみることもできる。

あるいは習近平の言っていることは党規約に違反しているのだ、と周囲の中央委員に黙って訴えかける批判のパフォーマンスを行いつつ、習近平がずっと党規約に違反し続けていたという事実を記録し、いずれその罪状をもって習近平を権力の座から追い落とすつもりか、ともみることも可能だ。この想像は、チャイナウォッチャーとしては盛り上がる。

というわけで、習近平独裁の勝利宣言、習近平版遵義会議のようにみえる五中全会だが、それは必ずしも習近平体制が安定しているということを意味しない。来年秋の党大会まで、何が起こるかまだわからない、と思うのである。

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