『石油タンクローリーからミサイル、断たれた「シリア回廊」を再建するイランの新戦略  大動脈から毛細血管へ、ヒズボラへの補給をめぐる「見えない兵站戦争」』(8/4JBプレス 福山隆)について

8/4The Gateway Pundit<The Steps to Establishing Marxism — And How the U.S. Is Slipping Left=マルクス主義を確立するためのステップ ― そして米国はいかに左傾化しているか>

https://www.thegatewaypundit.com/2026/08/steps-establishing-marxism-how-u-s-is-slipping/

8/4Rasmussen Reports<Voters Overwhelmingly Reject DSA Policies=有権者はDSAの政策を圧倒的に拒否している>

アメリカ民主社会主義者(DSA)による過激な政策提言は、有権者からの支持をほとんど得られていない。

ラスムッセン・レポートが実施した最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者のうち、DSA(民主社会主義者)が提案する「長期計画の一環としての刑務所廃止」に賛成しているのはわずか19%にとどまっている。74%はDSAの刑務所廃止案に反対しており、そのうち57%は強く反対している。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/voters_overwhelmingly_reject_dsa_policies?utm_campaign=RR08042026DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

8/5阿波羅新聞網<中国银行恐达“难以想像地步”!外资大动作认赔清场—外资急撤!美私募基金5折抛售中国商业地产=中国の銀行は恐らく「着地点を考えるのは難しい」!外国資本が損切り、撤退する–外資は急な撤退、米国のプライベート・エクイティ(PE)ファンドが中国の商業用不動産を市場価格の50%で投げ売り>

アポロネット王篤若の報道:台湾の『財新メデイア』グループの謝金河会長は8/3、自身のFacebookで、海外のPEファンドが中共国の商業用不動産を大幅な値引き価格で売却し、投資先を日本の資産へとシフトさせていると指摘した。これは、1990年の日本におけるバブル崩壊後の傾向とは正反対の「スワップ戦略」(古い資産を新しい資産に入れ替えること)にあたる。

謝氏は、ここ1ヶ月の注目すべき動きとして2つの事例を挙げた。特に、米国のPEファンドであるKKRと不動産投資運用会社のAEWキャピタルが、北京の高級長期賃貸物件や上海の外灘(バンド)・豫園(Yu Garden)近くにある「クリスタル オレンジ ホテル 上海」を含む9つのプロジェクトを売却しようとしている。KKRはこれらの資産を市場価格のわずか50%〜60%で売却しようとしており、仮にすべての売却が完了したとしても、その売却益では銀行融資を返済しきれない可能性がある。これは損失を確定させての撤退を意味し、低迷する中共国の不動産市場にさらなる圧力をかけることになる。

過去15年間で、ウォール街のPEファンドは中共国の商業用不動産に少なくとも1,400億ドルを投資してきた。AEWキャピタルが上海浦東発展銀行(SPD Bank)のビルさえも売却対象に挙げているという事実は、中国の経済見通しに対して海外投資家がますます慎重な姿勢を強めていることを反映している。

米国の投資会社が撤退すれば、中国不動産は益々下がり、中国経済を支えるものが無くなる。良い傾向。日経は相変わらずBYDの応援をしている。

https://www.aboluowang.com/2026/0805/2416962.html

8/5阿波羅新聞網<乌军18美元!改写俄乌战场杀伤现况—一颗 18 美元芯片,让乌克兰无人机在 GPS 干扰、遥控中断下,仍可自主锁定目标=ウクライナ軍:18ドルのチップが交戦のルールを一変させる — GPS妨害や遠隔操作信号の途絶下でも、18ドルのチップによりウクライナのドローンが自律的に標的を捕捉可能に>

ウクライナ前線で使用される最も安価なFPVドローンに自律誘導機能が搭載されつつあり、GPSが完全に妨害され遠隔操作信号が遮断された状況下でも、移動する標的を捕捉・追跡することが可能になっている。 7月中旬以降、5万台が数回に分けて納入されている。

わずか18ドルのチップが、戦場における殺傷能力の力学を塗り替えようとしている。ウクライナ企業SkyFall(スカイフォール)が製造する自爆型ドローン「Shrike(シュライク)」は、当初1機あたり400ドルで、操縦者による手動操作を必要としていた。しかし、米企業Auterion(オーテリオン)製の自律追尾システムを搭載したことで単価は2,000ドルに上昇したものの、その代わり、信号が途絶したりGPSが完全に妨害されたりしても、移動する標的を自律的に捕捉し、急降下して攻撃する能力を獲得した。

こうしたドローン5万台のウクライナ前線への納入は7月中旬に開始され、SkyFallとAuterionは公式発表の中で、数ヶ月以内に全数が到着する見込みであることを明らかにした。

手動操縦から自律的な標的捕捉へ

このアップグレード以前、ウクライナ軍はドローンの運用をほぼ全面的に、操縦者による目視範囲内での手動操縦に頼っていた。例外は、Perennial Autonomy社(元Google CEOのエリック・シュミットが設立した企業)が製造した5,000ドルのモデルなど、ごく少数の「中長距離攻撃用ドローン」だけだった。これらは前線を越えて飛行し、石油精製所やエネルギーインフラを攻撃するように設計されている。

一方、前線に最も近い場所で運用され、最も多くの死傷者を出している低コストのFPV(一人称視点)ドローンについては、長い間自律機能が欠如しており、操縦者の手先の器用さや直感に頼らざるを得なかった。

この状況は7月中旬に欠点は補われた。操縦者は依然としてドローンを手動で特定のエリアまで飛行させ、半マイル(約800メートル)以内の範囲で標的を指定することができるが、スイッチを切り替えるだけで、ドローンの自律誘導モードを作動させることが可能になった。AuterionのCEOであるローレンツ・マイヤーは『Ars Technica』に対し、このシステムはGPSを使用せず、機体に搭載されたメインカメラからの映像データのみに基づいて標的の位置を特定すると語った。その結果、建物や地形によって信号が遮断されたり、敵による電子妨害に遭遇したりしても、移動する標的を自律的に追尾し、攻撃することが可能になる。通信が維持されている限り、操縦者はいつでも攻撃を中止したり、標的を変更したりすることができる。

ドローン購入資金はドイツが出しているとのこと。

https://www.aboluowang.com/2026/0805/2416884.html

https://x.com/Qais_99k2/status/2084295590129885217/video/1

福山氏の記事では、2024年12月にシリアのアサド政権が倒れ、アフマド・シャラア大統領に替わったことが、イランの手先のヒズボラ弱体化に繋がっている。悪の枢軸国の手先の勢力は弱くするに限る。イエメンのフーシ派へはサウジ他同盟国が攻撃した。悪は栄えさせないことが大事。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2026072500195&g=int

記事

空中給油を受けようとしている米空軍の「F-16」戦闘機(6月30日、米中央軍のサイトより)

目次

7月16日、シリア内務省は、7月上旬にシリアとイラクの国境付近で、港町バニヤスへ向かう1台の石油タンクローリーを摘発したと発表した。

タンクの中から出てきたのは石油ではなかった。

長距離ミサイル、ロケット弾、対戦車ミサイル、無人機など、大量の兵器が隠されていた。シリア当局は、積み荷がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに向けられたものだったとの見方を示した。

ヒズボラは関与を否定している。しかし、この摘発事件は、現在のイラン戦争が、イランと、イスラエル・米国との間で繰り広げられるミサイル攻撃や空爆の応酬だけでは理解できないことを示している。

戦場の裏側では今、イランからイラク、シリアを経てレバノンへ至る武器輸送路をめぐり、もう一つの戦争が進行しているのである。

ヒズボラの生命線だったシリア回廊

イランは長年、イラクとシリアを横断し、レバノンのヒズボラへ武器、弾薬、資金、要員を送り込んできた。

この輸送網は一般に「シリア回廊」あるいは「陸の回廊」と呼ばれる。

イラン西部からイラクへ入り、シリア東部のアブ・カマル周辺を通過して、パルミラ、ホムス、ダマスカス方面へ進む。その先にはレバノン東部のベカー高原があり、ヒズボラの拠点へとつながっていた。

シリアのバッシャール・アサド政権は、イランとヒズボラに国家領域を提供する役割を果たしていた。軍の基地、空港、幹線道路、国境検問所を組み合わせることで、イランは大量の兵器を継続的に運ぶことができた。

イスラエルにとって、これは単なる密輸路ではなかった。

ヒズボラが保有するロケット弾やミサイルを補充し、イスラエル北部への攻撃能力を維持するための「軍事的大動脈」だった。

アサド政権崩壊で大動脈が切断された

ところが2024年12月、アサド政権が崩壊した。

反アサド勢力がイラク国境とダマスカスを掌握したことで、イランが国家権力の庇護を受けながら利用してきた輸送路は寸断された。

ヒズボラのナイーム・カセム書記長も、アサド政権崩壊直後、「ヒズボラはシリアを通る軍事補給路を失った」と認めた。

同時にカセム書記長は、新たなシリア政権の姿勢によってはルートが復活する可能性や、別の経路を探す可能性にも言及した。

この発言は重要である。

ヒズボラはシリア回廊を失ったことを認めながらも、その再建を諦めてはいなかったからだ。

しかし、アフマド・シャラア大統領が率いる現在のシリアは、アサド政権時代とは全く異なる。

新政権はイランとヒズボラから距離を置き、国境地帯の武器・麻薬密輸網の摘発を進めている。シリア軍は、ヒズボラや親イラン勢力と結びついた武器庫、密輸拠点、麻薬製造施設などを次々に捜索してきた。

アサド政権下では輸送を守る側だったシリア国家が、今では輸送を止める側に回ったのである。

石油輸送路に偽装された武器ルート

7月16日に摘発されたタンクローリーは、イラン陣営による戦術転換を示唆している。

かつてのシリア回廊では、国家機関や親イラン民兵組織の支援を受け、大量の兵器を比較的まとまった形で移送することができた。

だが、現在は同じ方法を使えない。

そこで浮上しているのが、民間物流や商業輸送に紛れ込ませる方法である。

今回の兵器は、石油タンクローリーの内部に隠され、イラクからシリアの地中海沿岸にあるバニヤスへ向かう貨物に偽装されていた。

運転手の供述として、イラク側の国境検問所関係者が密輸に協力した疑いも報じられている。

イラク政府は調査委員会を設置し、シリア当局との共同調査を始めた。

バニヤスという目的地にも注目する必要がある。

ホルムズ海峡が事実上閉鎖される中、イラクは石油製品をタンクローリーでシリアへ運び、バニヤス港から地中海経由で輸出する新たな商業ルートが形成されている。

最近では、最大で1日に約900台のタンクローリーがイラクからバニヤス方面へ走っていると報じられた。

つまり、イラン側にとっては、急速に拡大する正規の石油物流こそ、武器を隠すための格好の隠れ蓑になり得る。

今回の摘発が示したのは、イラン陣営が、失われたシリア回廊をそのまま復活させるのではなく、新たに生まれた商業回廊の中に軍事輸送路を埋め込もうとしている可能性である。

一本の回廊から無数の細い血管へ

アサド政権時代のシリア回廊は、一本の太い大動脈だった。

現在イランが試みているとみられるのは、タンクローリー、民間車両、地域の密輸業者、国境関係者などを利用し、輸送を多数の小口に分割する方式である。

今後は、完成したミサイルをそのまま運べなければ、弾頭、誘導装置、推進装置、電子部品などに分解して輸送し、レバノン国内で組み立てることも考えられる。

輸送量は小さくなるが、一つの経路が摘発されてもネットワーク全体が停止しにくい。大規模な軍用車列よりも探知されにくく、民間物流との区別も難しくなる。

これは、イランの外征兵站(国外の武装組織を支える兵站網)が、国家に守られた「回廊型」から、犯罪組織や非公式な協力者を組み込んだ「ネットワーク型」へ移行していることを意味する。

ただし、分散型輸送にも弱点がある。

運べる量が少なく、輸送に時間がかかる。仲介者が増えるほど、裏切りや情報漏洩の危険も高まる。何より、シリア、イラク、レバノンの各政府が同時に監視を強めれば、経路は次第に細くなっていく。

兵站とは本来、策源地という心臓から、前線の兵士という細胞まで、血液のように物資を送り続ける生命線である。

その大動脈が断たれたとき、兵站は毛細血管へと姿を変える。いまイランが行っているのは、民間物流や密輸網という「毛細血管」を無数に張り巡らせ、補給の生命活動を辛うじて維持しようとする試みである。

イスラエルは「最後の数十キロ」を攻撃する

イランが小口輸送へ移行する一方、イスラエルは輸送網の出口を狙っている。

2026年1月、イスラエル軍はシリアとレバノンを結ぶ4カ所の国境通路を空爆し、ヒズボラが武器密輸に使用していたと発表した。

特に重要なのが、シリア西部のクサイル周辺からレバノン東部のベカー高原へ入る経路である。この地域には多数の非公式な国境通路が存在し、過去にはヒズボラの兵器輸送に利用されてきた。

イスラエルは、イラクからシリアまでの長い輸送路をすべて監視する必要はない。

最終的に兵器がレバノンへ入る地点、すなわち「最後の数十キロ」を攻撃すればよい。

国境通路、橋、道路、倉庫、密輸業者を一つずつ破壊することで、イランが苦労してシリアまで運んだ兵器をヒズボラに届けさせない構えである。

シリアを包囲網に引き込もうとする米国

米国が担うのは、空爆だけではない。

ワシントンは、シリアとイラクの両政府を、ヒズボラと親イラン武装組織を封じ込める側へ引き込もうとしている。

ロイター通信は3月、米国がシリア政府に対し、レバノン東部へ部隊を送り、ヒズボラの武装解除に協力する可能性を検討するよう働きかけたと報じた。

シリア側は、イランとヒズボラから距離を置く一方、レバノンへ軍事介入すれば、中東戦争に直接巻き込まれ、国内の宗派対立を再燃させる恐れがあるとして慎重な姿勢を示した。

これは、米国がシリア回廊を遮断するだけでなく、かつてイランの同盟国だったシリアそのものを、ヒズボラ包囲網の一部に変えようとしていることを意味する。

シャラア大統領は7月26日、イスラエルとの安全保障合意を模索していることも明らかにした。

イスラエル軍はなおシリア領内で攻撃や軍事活動を続けており、両国の関係は決して友好的ではない。それでもシリア新政権は、イラン陣営へ戻るのではなく、米国やアラブ諸国との関係改善を通じて国家再建を進めようとしている。

シリアの政治的な方向転換そのものが、イランにとって最大の兵站上の障害となっているのである。

ホーチミン・ルートとの決定的な違い

分散性という点では、イランの新たな兵站網は、ベトナム戦争時代の「ホーチミン・ルート」を思わせる。

北ベトナム軍は、道路、山道、河川、パイプラインなどを組み合わせ、米軍の激しい空爆を受けても輸送網を維持した。一つの道路が破壊されれば迂回路を設け、橋が落とされれば夜間に修復した。

しかし、両者には決定的な違いがある。

ホーチミン・ルートは、北ベトナムという国家と、その同盟勢力が実効支配する地域を基盤としていた。

現在のイランには、シリア国内で輸送を公然と守ってくれる国家が存在しない。

イラク政府は国境密輸の調査に乗り出し、シリア政府は兵器を摘発し、イスラエルはレバノンへの出口を空爆し、米国は各国政府に親イラン武装組織の排除を迫っている。

イランが築こうとしているのは、友軍支配地域を通る補給路ではない。

敵対的、あるいは少なくとも非協力的な国家の領域を、密輸業者と内通者を使って突破する地下輸送網である。

戦争の行方を決めるのは「何発撃てるか」ではない

現在のイラン戦争では、ミサイルの発射数や空爆の標的が注目を集めている。

しかし、戦争を長期的に左右するのは、兵器を何発撃ったかだけではない。撃った後に、失われた兵器を補充できるかどうかである。

イランがヒズボラへの補給を再建できれば、イスラエルは北部国境に大規模な兵力を拘束され続ける。逆に補給を遮断されれば、ヒズボラは保有するミサイルや無人機を消耗するたびに戦闘能力を失っていく。

7月上旬に摘発された1台のタンクローリーは、小さな事件に見える。

だが、その車両の中には、イランが失われた軍事回廊を再建しようとする意思と、それを阻止しようとするシリア、イスラエル、米国の戦略が凝縮されていた。

シリア回廊をめぐる戦いは、もはや一本の道路を奪い合う戦いではない。

正規の物流に紛れ込む一台の車両、国境検問所の一人の協力者、山中の一本の密輸路をめぐる、見えない兵站戦争へと姿を変えている。

ミサイルが空を飛ばない日にも、この戦争は続いているのである。

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