6/29The Gateway Pundit<“Keep the Faith”: Bizarre Biden Campaign Email Sent to Buck Up “Bedwetting” Supporters Includes Poll Showing Trump Beating Biden and Every Other Democrat=「信念を貫け」:バイデン陣営が「お漏らし」の支持者を励ますために送った奇妙なメールには、トランプがバイデンと他のすべての民主党員に勝っていることを示す世論調査が含まれている>
この民主党の世論調査で注目すべきはM.オバマが含まれていないこと。数字もトランプが2、3%の勝利で揃っているのはおかしい。操作しているとしか思えない。
https://www.thegatewaypundit.com/2024/06/keep-faith-bizarre-biden-campaign-email-buck-up/
6/30The Gateway Pundit<Ted Cruz Reveals Who He Believes Will Replace Joe Biden on the Presidential Ticket (AUDIO)=テッド・クルーズ上院議員、ジョー・バイデン氏の後任として大統領候補に誰がなると考えているか明らかに(音声)>
ジョー・バイデン氏の討論会でのパフォーマンスは民主党とリベラルメディア界全体に大きなパニックを引き起こし、認知症のジョーの後任は誰になるのかという多くのアイデアが浮かんでいる。
テッド・クルーズ上院議員(共和党、テキサス州)は討論会の直後に自身の名を冠したポッドキャスト「The Verdict With Ted Cruz」に出演し、バイデン氏のパフォーマンスを厳しく評価し、民主党がほぼ確実にバイデン氏を候補者から外すだろうと述べ、その選択について恐ろしい予測を立てた。
クルーズ氏はその後共同司会者のファーガソン氏に、バイデン氏が民主党から見放される可能性は80%以上あると語った。これはわずか4か月前の50%から上昇している。さらにクルーズ氏は、バイデン氏の後任は誰になるのかという大胆な予測をしていた。それはバラク・オバマ氏の妻ミシェル氏だ。
「障害は2つある。1つはミシェルがノーと言うこと、2つ目はジョー・バイデンがノーと言うことだ」と彼は説明した。「ミシェルがノーと言うと、バラクが彼女のところに来るだろうし、民主党のキングメーカーたちも大勢彼女のところに来るだろう。そして『ミシェル、あなたは米国を救わなければならない』という売り文句が使われるだろう」
「『ミシェル、私たちにはあなたが必要です。ミシェル、もしあなたが前に出なければ、ドナルド・トランプが大統領になるでしょう。ミシェル、あなたは地球上でドナルド・トランプ大統領から世界を救える唯一の人です。』」
3月のラスムセンの世論調査ではトランプ:M.オバマ=50:43だった。
https://www.thegatewaypundit.com/2024/06/ted-cruz-reveals-who-he-believes-will-replace/
6/30The Gateway Pundit<3 Key Pacific Island Nations Under Duress From China’s Malign Influence Campaign=中国の悪意ある影響力行使キャンペーンに脅かされる太平洋島嶼国3カ国>
西太平洋の抑止地理において、「第二列島線」は、中国による台湾への公然たる侵攻やフィリピン領土の奪取を抑止または撃退するための能力を、米軍と同盟軍が準備し、拠点化し、生み出す上で極めて重要である。
この第 2 列島線は、左下のパラオ共和国から始まり、ミクロネシア連邦、米国領のグアムおよび北マリアナ諸島が続きます。
中共は、この島々の両端に悪意あるキャンペーンを展開することで、クラウゼヴィッツ流の「二重包囲」を試みているようだ。太平洋諸島の専門家クレオ・パスカルが指摘したように、第二列島線上では、中国国民がビザなし入国手続きを悪用している。
おそらく、さらに懸念されるのは、第二列島線の下部付近が中国の末端になることだ。パラオを皮切りに、中国政府は積極的に国内統治を不安定化させることで「三重苦」を企てているようだ。パラオから第二列島線とほぼ垂直に線を引いた中国は、第二次世界大戦の日本と同じように、ソロモン諸島を統合し孤立させ、第二次世界大戦で日本が奪取できなかったフランス領ニューカレドニアでは、激しい動乱が勃発している。
パラオ大統領が深刻な懸念を表明、支援を求める
ソロモン諸島は中国の鉄のカーテンの背後に落ちそうになっている
混乱に陥るフランス領ニューカレドニア
左翼の得意な社会不安を煽り、暴動を起こさせ、政府転覆を図る。(CIAも得意だが)。
https://www.thegatewaypundit.com/2024/06/3-key-pacific-island-nations-under-duress-chinas/
https://x.com/i/status/1807445112244388165
7/1阿波羅新聞網<29国联手警告中共—29国“环太平洋演习”登场! 督促中国停止霸凌近邻、防止侵略发生=29か国が手を携えて中共に警告 – 29か国で「環太平洋演習」を実施! 中国に近隣諸国へのいじめをやめ、侵略を防ぐのを促す>米国とパートナー28カ国は27日ハワイ周辺地域で、英国、フランス、ブラジル、イスラエルなどの非太平洋諸国を含む世界最大規模の「環太平洋演習」(リムパック)を実施した。合計 40 隻の水上艦艇、150 機以上の飛行機、潜水艦 3 隻で25,000 人が参加した。米当局者は、環太平洋軍事演習は中国に対し、近隣諸国へのいじめをやめるよう求める強力なメッセージを送ることになると指摘した。同演習の統合軍司令官を務めたジョン・ウェイド米第3艦隊司令官は、この演習の目的は侵略の発生を防ぐことであると述べた。
侵略の発生=台湾侵攻である。
https://www.aboluowang.com/2024/0701/2073823.html
7/1阿波羅新聞網<盛况不在!中国灾情外国领导人为何不再慰问和捐款【阿波罗网报道】=賑わうことは無し!なぜ外国の指導者たちは中国の災害時に哀悼の意を表したり、寄付をしなくなったのか【アポロネット報道】>アポロネット孫瑞后の報道:6 月以降、中国南部全域で大雨が降り、多くの省で洪水が発生している。中共の公式統計によると、大雨の被害は広西チワン族自治区、貴州省、湖南省、四川省、江西省など13省(区・直轄市)で1216万人に上り、死者・行方不明者は78人、緊急引越者は72万9千人となっている;8,000軒以上の家屋が倒壊し、9万7,000戸が程度は違うものの損壊し、直接的な経済損失は257億元に達した。これに対し、中共の公式メディアは再び「100年に一度」という表現を用いた。しかし、この種の表現は近年、ほぼ毎年見られており、中共の無策と無責任な態度を反映している。
しかし、近年、中国で大規模な災害が発生するたびに、中共高官が災害対応の監督や犠牲者への哀悼の意を表すために直接被災地に赴くことがほとんどないだけでなく、外国の指導者が直接中共幹部に電話して哀悼の意を表するのも少なくなった。同時に、中国の民衆や華僑からの金銭や物資の寄付も大幅に減少した。
外国指導者のお見舞いが少なくなったのは戦狼外交のせい。また中国民衆は、中国経済の低迷で寄付する余裕もない。
https://www.aboluowang.com/2024/0701/2073792.html
7/1阿波羅新聞網<共军“联不上、看不清、打不准”,信息部队偷师美军—中共信息部队偷师美军 专家:落后至少10年=中共は「接続できず、はっきりと見えず、正確に攻撃できない」、情報部隊が密かに米軍に侵入―中共の情報部隊が密かに米軍に侵入 専門家:少なくとも10年は遅れている>中共は台湾への軍事侵略と世界的野望を実現するために、新たに設立された情報支援部隊のベンチマークとして米軍の近代的な統合戦闘能力を挙げ、軍事力を強化している。しかし、多くの要因があってその目標を達成できず、将来的に実戦能力を持ち、戦争に勝てるかどうかはまだ不明である。
米軍は解放軍が台湾侵攻できないように、いつでもハッキングできるようにしておいてほしい。
https://www.aboluowang.com/2024/0701/2073811.html
7/1阿波羅新聞網<意义重大!美惩罚中共树立全球榜样=重大!米国は世界の模範として中共を懲罰>中共党創立記念日である7/1の前夜、元中共外交官の陳用林、元工作員のエリック、中国教授の馮崇義は「4.3億人の退党・退団を祝う」ためシドニー市庁舎前で集会に参加した。彼らは大紀元とのインタビューで、米国下院が全会一致で可決した「法輪功保護法」は、中共が「臓器収奪」という罪を犯したことをより多くの人に知らせる非常に重要な意義があると述べ、オーストラリア政府が米国に追随して同様の法案を出すよう呼びかけた。
日本も出せばよい。
https://www.aboluowang.com/2024/0701/2073803.html
6/30阿波羅新聞網<欧洲盟邦们也被拜登辩论表现吓坏 波兰外长拿罗马帝国走衰对比=欧州同盟国もバイデンの討論パフォーマンスにビックリ、ポーランド外相はローマ帝国の衰退に例える>ポーランドのシコルスキ外相はX(ツイッター)に次のように書いた:「マルコ・アウレリウスは偉大な皇帝だったが、無能な息子コンモドゥスに統治を譲った。後者の災難的な統治がローマ帝国の衰退を開始した。没落の日をうまく管理することが非常に重要である」
米国以外でもグローバリストに統治を委ねたら衰退するに決まっている。
https://www.aboluowang.com/2024/0630/2073737.html
6/30阿波羅新聞網<揭露“水门案”的华邮副主编批拜登辩论如“政治核弹 ” 大众有权知道“到底出了什么事”= 「ウォーターゲート事件」を暴露したWP副編集長、バイデンの弁論を「政治的核爆弾」と批判、国民は「何が起こったのか」を知る権利がある>「ウォーターゲート事件」を暴露したベテラン記者でWP副編集長のボブ・ウッドワードは28日、今年最初のテレビ討論会でのバイデン大統領の惨めなパフォーマンスに深刻な懸念を表明し、バイデンの討論会のパフォーマンスを「政治核爆弾」と表現した。社会・国民は「何が起こったのか」を知る権利がある。
81歳のウッドワードは28日のMSNBC番組で、今回の討論会でのバイデンのパフォーマンスは「あまりにもひどすぎ、恐ろしい」ものだったため、記者達はバイデンのスタッフから何らかの説明を求めているに違いないと率直に述べた。
「何が起こったのかを知るための答えは、積極的に報道し、説明を求めることだと思う」とウッドワード氏は語った:「数年後、あるいは10年後にそれが本や回想録に載ることを望んでいない。今知る必要がある」とウッドワードは語った。
https://www.aboluowang.com/2024/0630/2073736.html
6/30看中国<中共堪比IS 菲国女市长真实身分被证实(图)=中共はISに匹敵 フィリピンの女性市長の正体が判明(写真)>最近、フィリピンのタルラック州バンバン市の市長、アリス・グオ(35)は海外の違法賭博に関与しており、謎の素性を持っている。現在、フィリピン国家捜査局(NBI)は、郭華萍の指紋が中共の女スパイの指紋と完全に一致していることを発見した。
2021年、郭華萍は突然バンバン市長選に立候補登録を名乗り出て当選を果たした。フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領はかつて率直に、「郭華萍のことは誰も知らない。私たちは彼女がどこから来たのか知りたいので、入国管理局と調査している。彼女の国籍には疑問がある」と語った。
現在、アリス・グオの指紋が、2003年に中国のパスポートでフィリピンに来た「郭華萍」の指紋と一致することが証拠で示されている。
蓮舫だって怪しい。
https://www.secretchina.com/news/gb/2024/06/30/1064630.html
何清漣 @HeQinglian 4時間
七日の蝉──「台湾独立処罰意見」の成立と廃止 https://upmedia.mg/news_info.php?Type=2&SerialNo=205138
6/21に公布・実施されたが、27日に事実上撤回され、この行政法はまさに「七日の蝉」となった。これは世論の批判の結果だけではなく、より重要なことは、不適切な立法(実際には政府部門の行政法の影響が広すぎることと)と執行能力の欠如(引き渡し協定を結んだ50カ国以上の国は、政治犯の引き渡しはできない)である。それで生まれて間もなく死んだ。
upmedia.mg
何清漣コラム:七日の蝉–「台湾独立処罰意見」の成立と廃止—上報
「七日の蝉」は日本でよく使われる言い方である:蝉は土の中で7年間生きるが、地中から出てから生きられるのは7日間だけである。日本には小説やテレビシリーズがある。
小原氏の記事で、氏は外交官上がりで東大名誉教授とのこと、それでもこの程度の記事しか書けないのかという感じ。所詮左翼グローバリズムに支配されている米左翼主流メデイアだけからの情報を取っているから。6/30本ブログで、左翼のCNNとCBSもバイデンの嘘について報道したのをアップしましたがそれに触れないでトランプの嘘だけ紹介する。CNNのトランプの嘘というのも怪しい気がするが。欧州では反移民・反グローバリズムが席巻しているというのに、彼はまだ左翼・米民主党のお先棒を担いでるようにしか見えない。そもそもグローバリズムが左翼という自覚がないのかも。こういう人に教わった学生は実社会でまともに交渉できるようになるのだろうか?
民主党の若手が大統領選に出てもトランプ優勢は変わらないのは、上述の世論調査の通り。民主党が勝つには2020年同様、不正選挙をするしかない。不正するならバイデンでも良いと思うかどうか?共和党が選挙をきちんと監視できるかどうかがポイント。
記事
米大統領選で有権者が注目するテレビ討論会(写真:AP/アフロ)
- バイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会が開かれ、生中継したCNNの視聴者調査では、67%がトランプのパフォーマンスの方が良かったと答え、33%だったバイデンを大きく上回った。
- 以前から懸念材料と指摘されてきた健康不安の払拭を目指したバイデン大統領だったが、年齢による衰えは隠せず、民主党からも「(討論会は)惨憺たる結果」との声が出ている。
- メディアからはバイデン大統領の辞退を促す論調も聞かれる。本人の決断次第だが、仮に若くて進取の気性に富んだ候補者が登場すれば、選挙戦が一変する可能性もある。
(小原 雅博:東京大学名誉教授、元外交官)
討論会の軍配はトランプに
6月27日夜(日本時間28日午前)、バイデン大統領とトランプ前大統領との最初のテレビ討論会がCNNを通じて行われた。
11月の大統領選挙で誰に投票するかを尋ねた各種世論調査の結果によれば、トランプ氏がわずかにリードする形で大接戦を繰り広げている。討論会での出来不出来は選挙戦の流れを変えかねない。
特に、リードされているバイデン大統領にとっては挽回のチャンスであり、山荘に一週間こもって準備に専念したと報じられた。
そんな討論会の軍配はどちらに上がったのか。
過去の討論会では、発言の中身もさることながら、発言のスタイル、表情、所作がより大きな評価のポイントとなってきた。今回、両者の発言やパフォーマンスは有権者にどんな印象を与えたのだろう。選挙のカギを握る無党派層や態度未定者にアピールできたのはどちらだろう。
討論会後に米国内から出て来た反応はトランプ勝利である。生中継したCNNの視聴者調査では、67%がトランプのパフォーマンスの方が良かったと答え、バイデンの方が良かったと回答した33%を大きく上回った。
払拭どころか強まったバイデン氏の健康不安
最大の理由は、バイデン氏が見せるべき力強さやスタミナを見せられなかったことである。
81歳になったバイデン氏の健康問題は2期目を目指すと公言して以来、大きな懸念材料として頻繁に取り上げられてきた。本人は、年齢より実績を見て欲しいと訴えてきたが、衰えは隠せず、大統領という重職をさらに4年務めることができるのか、不安がつきまとう。
これまでトランプ氏は、「スリーピージョー」を連発し、年齢によるバイデン氏の衰えを強調してきた。バイデン氏としては、この直接対決の場で、何としても高齢による健康不安を吹き飛ばすパフォーマンスを見せたかっただろう。しかし、そんな不安は払拭されるどころか、より大きなものとなった。
老化による身体能力の低下は隠せず
第一に、演台に登場する際の足取りはやはり不安を感じさせた。
バイデン氏はこれまでも転んだり、転びそうになったりしたことがある。それだけに筆者は注意深く彼の登場シーンを見つめた。残念ながら、そこに力強く颯爽と現れる大統領の姿はなかった。
よろめくようなことはなかったものの、老化による身体能力の低下は隠せなかった。一方、78歳のトランプ氏はそんな不安を感じさせなかった。
第二に、バイデン氏の声はしわがれ、張りがなかった。トランプ氏がよく通る声で力強く発言していたのとは対照的であった。
発言の中身やスタイルにおいては、トランプ氏がより攻撃的であり、バイデン氏はより防御的であった。そのこともあってか、全体的な印象としてバイデン氏には力強さでトランプ氏に及ばなかった。
トランプ氏は討論会の前に、「(バイデン氏の側近たちが)バイデン氏のお尻に注射して、彼を興奮させるだろう」と揶揄していた。そんな揶揄をものともしないパフォーマンスが期待されたが、結果は惨憺たるものであった。
討論会後に大統領周辺からは、バイデン氏が少し前に風邪を引いていたとの情報が流れた。バイデン氏の声がしわがれたことへの釈明であろうが、それは却って低調なパフォーマンスを認める格好となった。
第三に、最初のテーマとなった経済や移民の問題について答える中で、バイデン氏が言い淀んでしまう場面があり、発言が尻切れトンボに終わってしまった。この失敗をトランプ氏は見逃さず、こう指摘して、視聴者の不安を募らせた。
≪私には彼が最後のセンテンスで何を言ったのか分からなかった。彼自身も何を言ったか分からなかったのだと思う≫
トランプ氏の指摘が正しかったように思えるシーンであり、今後、このシーンは認知機能に不安があるとしてトランプ氏と共和党に利用されるかもしれない。筆者の心配が的中するかのように、その後、この場面は「サウンドバイト」的にメディアやSNSで繰り返し流された。
ジル夫人とともに討論会場を後にするバイデン氏(写真:ロイター/アフロ)
ゴルフの「実力」で主導権を握ったトランプ
一方、トランプ氏は、認知能力テストを2回受けたと主張し、ゴルフのハンディにまで言及して自らの健康状態がすこぶるよいことをアピールした。ゴルフの試合で2回優勝した実績も披歴して、頭脳明晰で、球を遠くまで飛ばせる力がなければ達成できない記録だと自慢した。
その時のやり取りを取り上げてみよう。
トランプ「彼(バイデン)は球を50ヤード飛ばせない」
バイデン「バッグを担いで回るなら、喜んで試合に応じよう。私はハンディキャップを持っている。副大統領時代のベストスコアは平均して6オーバーだった」
トランプ「それは、まったくもって最大の嘘だ。私は彼のスイングを見たことがある」
トランプ氏は先の大統領時代もゴルフをする光景がよく報じられた。安倍晋三首相(当時)はそんな大統領とゴルフを通じて親交を深めた。その一方で、大統領の任にある者としては、ゴルフに費やす時間が多過ぎるとの批判も出た。
しかし、そんな批判にこそ、トランプ氏がバイデン氏よりゴルフが上手で健康だと思わせる効果があったかも知れない。討論会でのトランプ氏の自慢話にどれだけの人が納得したかは不明だが、バイデン氏がトランプ氏のように、愛好するスポーツを持ち出して、自らの健康をアピールできなかったことは戦術的失敗と言えるのではないか。
異例の高齢者対決において、健康を競ったやりとりはトランプ氏に軍配が上がったようだ。
「マイク・ミュート」はトランプ有利に?
今回のテレビ討論会では、2020年の討論会でトランプ氏が頻繁に行った割り込みや妨害の発言を防ぐために、発言が終わればマイクをミュートにするルールが導入された。これがバイデン大統領に有利に働くだろうとの見方もあったが、結果はむしろトランプ氏に有利に働いたようだ。
4年前には、トランプ氏の錯乱気味のパフォーマンスが無党派層の不興を買ったとの指摘があった。今回、新しいルールの下で、トランプ氏が静かにバイデン大統領の発言を聴かざるを得なくなった。
だが、そんなトランプ氏の姿は4年前の正気を失したような興奮状態とは対照的で、見る者に落ち着いた印象さえ与えたのではないか。トランプ氏の過激さが抑えられたことは無党派層に影響を与えた可能性がある。
かつて共和党の大統領候補となったレーガン氏(当時、カリフォルニア州知事)は、その「戦闘的な反共主義者」(キッシンジャー 『外交』)のイメージで支持を集めたが、そこに危うさを感じた有権者には理性や正気を印象付ける必要にも迫られた。
1980年のカーター大統領との討論会で、レーガン氏は「過激主義者」や「戦争屋」と呼ばれ、戦争か平和かを選択する選挙だと詰め寄られたが、それに激しく反応しないで、カリフォルニア州での実績を強調し、軍縮の必要性にも触れるなど、過激さを封印し、討論に勝利した。
トランプ陣営が「マイク・ミュート」方式を受け入れた背景には、そんなイメージチェンジの効果を狙った戦術的計算があったのかもしれない。
一方、バイデン氏は、トランプ氏の発言にあきれ返るとでもいうような驚きの表情を何度も見せた。そこに、トランプ氏の嘘と不誠実さを印象付けようとする意図があったとしても、そのポカンとした表情は力強さや鋭敏さを欠いて、なすすべなしとの弱さを露呈しているようにも感じられた。
発言の内容やスタイルがより攻撃的なトランプ氏に比較して、防御的なバイデン氏のスタイルも影響したであろう。全体的に「独裁者」に挑んでいく覇気と力強さに欠けた印象を持たざるを得なかった。
トランプが繰り返した嘘とミスリード
討論会の中身はと言えば、事実かどうか疑わしい発言や聴衆に誤解を与える発言が多く、双方の主張はかみ合わなかった。討論会後、バイデン氏は、「嘘つきとの論争は難しい」と釈明したが、トランプ氏の嘘を交えた一方的な主張に対し、効果的に反論できたとはとても言えないだろう。
トランプ氏の発言には、明らかな嘘が多く、CNNは30回以上の事実でない主張を行ったと発表した。
いくつか挙げてみよう。
- 民主党主導の州では、生まれた後でも赤ん坊を殺すことが許される。
- トランプ政権下では、テロ攻撃もイランによる武装勢力への資金提供もなかった。
- 米国は欧州よりも多くの支援をウクライナに供与している。
- バイデン氏は何年にもわたって黒人を「とてつもない略奪者」と呼んできた。
- バイデン氏は国民の税金を4倍にしようと計画している。
- (トランプ支持者による米議会襲撃事件のあった)2021年1月6日、ナンシー・ペローシ下院議長(当時)は1万人の国家警備隊の議会警護を断った。
- 米国民は中国や他国に科された関税のコストを払わされてはいない。
- 欧州は米国車を受け入れていない。
- 不正手段が2020年の選挙結果を台なしにした。
こうした事実に反する主張に対し、バイデン氏は時間の制約もあったであろうが、効果的な反論ができなかった。また、CNNの2人の司会進行役が訂正することもしなかった。
討論会でも事実と異なる主張を繰り返したトランプ氏(写真提供:Will Lanzoni/CNN/ZUMA Press/アフロ)
大統領候補の発言が正確な事実に基づいているのかどうかを聴衆が即座に判断するのは難しいだろう。CNNや主要メディアは、討論会後に、発言の真偽を発表したが、その発表を確認した聴衆がどれだけいたであろうか。即座に真偽確認されない発言が多くの聴衆の認識を形づくることになれば、民主主義は失敗する。
それが超大国の指導者を選ぶための討論会なら、世界にとっても深刻である。偽情報を防ぎ、デマゴーグに居場所を与えないためにも、発言は直ちに「ファクトチェック」され、それが画面上にテキスト表示されるような措置が導入されるべきだろう。
「惨憺たる結果」と動揺する民主党
討論会直後、民主党内から、「惨憺たる結果」との声が出た。
そんな声を代弁するかのように、ある予想では、バイデン氏を民主党大会で指名する掛け率が26%も低下し、60%となった。『ニューヨークタイムズ』は、民主党内の反応を紹介しながら、バイデン氏に代わる候補の選出について動きが出る可能性を報じた。
しかし、この時点での交代は、現実的にもルール上も難しい。あるとすれば、バイデン大統領が自主的に辞退することだが、本人にその気はないようであり、討論会の翌日、バイデン氏はこう語った。
≪自分は若くないことは分かっている。以前ほど楽に歩けない、以前ほど流暢に話せない、以前ほどうまく討論できない。・・・しかし、この仕事をやり遂げられると心の底から信じていなければ、再出馬はしない≫
バイデン氏の頑固さには定評がある。トランプ氏を破って民主主義を救えるのは自分しかいないと思い定めているかのようだ。そんな彼の堅い意志を変えられるとすれば、バイデン夫人のジルさんしかいないとも言われるが、ジルさんは熱烈なバイデン続投支持者であると見られてきた。
ここに至って、『ニューヨークタイムズ』は、バイデン大統領に撤退を促す社説を掲載して、こう明言した。
≪今、バイデン大統領にできる最大の公的奉仕は、再選に向けての立候補をしないと発表することである≫
こうした声を受けて、バイデン氏は態度を変えるであろうか。夫人のジルさんは最愛の夫に引退を勧めるだろうか。
いずれにせよ、バイデン氏が立候補を辞退しない限り、討論会が印象付けたトランプ勝利の構図は変わらないまま、11月に流れ込む可能性が高い。そうなれば、トランプ氏がホワイトハウスの主に返り咲き、米国や世界の混迷がさらに深まる公算が高まる。
バイデンに代わる新たな候補は生まれるか?
6月29日付英『エコノミスト』誌は、「今、バイデン氏は自らに代わる候補者に道を譲るべきだ」と題する記事を掲載した。
バイデン氏に代わる候補として、トランプ氏を退ける、若く力強い政治家がいるだろうか。欧米主要メディアに名前が挙がるのは、次のような顔ぶれである。
まず、副大統領のカマラ・ハリスである。ハリス氏は、バイデン大統領が任期中に退任した場合には、自動的にその後任になるが、11月の大統領選挙の民主党候補になるためには、代議員の過半数の支持が必要である。
しかし、3月の世論調査が示す通り、ハリス氏がトランプ氏に勝てると答えた有権者は3分の1に止まる。チャンスは小さいと見られる。
バイデン氏に代わる大統領候補の筆頭として米主要紙が真っ先に名前を挙げるのが、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム(56歳)やイリノイ州知事のJ.B.プリツカー(59歳)である。ケンタッキー州知事のアンディ・ベシア(46歳)、ペンシルベニア州知事のジョシュ・シャピロ(51歳)、ミシガン州知事のグレッチェン・ホィットマー(52歳)らの名前も出る。
バイデン政権の閣僚にも有能な人物は少なくない。運輸長官のピート・ブティジェッジ(42歳)や商務長官のジーナ・レモンド(57歳)への期待は大きい。また、ジョージア州選出上院議員のラファエル・ワーノック(54歳)の評価も高い。
選挙戦が一変、民主党優位に転じる可能性も
こう見て来ると、民主党には、バイデン氏より30歳以上も若い有能な人材が少なくない。民主党全国大会(8月19日~22日)前にバイデン氏が立候補を取り下げれば、これらの人物がバイデン氏に代わる候補として名乗り出るだろう。
それは、メディアや国民の関心をトランプ氏から遠ざけ、民主党に引き寄せることを意味する。時間が限られる中での新たな候補の選出は民主党内の混乱や対立を招く恐れもあるが、トランプ氏よりはるかに若く、進取の気性に富んだ候補者が民主党から誕生すれば、選挙戦は一変し、民主党優位に転じる可能性が十分ある。
民主党全国大会まで2カ月を切り、大統領選挙まで4カ月余りとなった。民主党はこのままバイデン氏を担いで大統領選挙に進むのか、それとも、バイデン氏に翻意を促して新たな候補を指名することになるのか。
この先何が起きるか、まだまだ予断を許さない。一つだけ確かなことは、バイデン氏に代わる大統領候補もまたトランプ氏に勝てる保証はないということだ。国家の命運がかかる選挙が近づく中、民主党はとてつもなく悩ましい選択に直面している。
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