『米議会を虜にした千両役者ゼレンスキー大統領だったが・・・ 米国内ではキッシンジャー博士の提唱する和平論くすぶる』(12/23JBプレス 高濱賛)について

12/22The Gateway Pundit<EXCLUSIVE: ‘Twitter Files’ Released to Date Are Limited in That They Avoid the Most Nefarious Item – The US Government Used Big Tech to Censor CONSERVATIVES>

国土安全省もグルになり、検閲していたと。

The latest Twitter release was authored by The Intercept’s Lee Fang. 

Recently, Lee Fang reported on information released in the Missouri and Louisiana lawsuit against the government.  The Gateway Pundit is the lead plaintiff in this case.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/exclusive-twitter-releases-date-limited-omit-nefarious-item-big-tech-censored-conservatives/

12/23阿波羅新聞網<模型推估中国染疫潮起最好情况:每日5000死 明年3月高峰=モデルは、中国での疫病の波の最良の状況を推定する: 1 日あたり 5,000 人の死亡、来年 3 月がピーク>アポロネットの王篤然評論員による分析:ブルームバーグの報道によると、このモデルは各省・区のデータを使って、中国での発生規模と死者数を推定している。 問題は、各省・区のデータがどこから来るか説明がない。 やはり中共自身のデータである可能性が非常に高く、この場合、このモデルの計算結果はこれ以上良くなることはないか、単に非現実的であるかである。 各省・区のデータが中共のデータではなく、西側の医療機関によって計算されたデータである場合、この最終結果の参考値ははるかに優れている。

https://www.aboluowang.com/2022/1223/1845429.html

12/23阿波羅新聞網<知名基金经理:习有意让房市崩盘 为战争准备=著名なファンドマネジャー:習主席は戦争に備えて住宅市場を暴落させる意向>バス氏は、不動産の痛みは意図的なものであり、中共指導者の習近平は、悪化する中国の人口危機に対処する使命を負っていると述べた。 バス氏はインタビューで、「習主席の話に耳を傾ければ、彼はその準備をしている。彼が台湾で行動を起こすことは間違いない」と語った。

https://www.aboluowang.com/2022/1223/1845453.html

12/23阿波羅新聞網<中共离间 郭台铭被指洗白中共一石二鸟 栽赃恩准禽兽有如—还原去年复必泰疫苗采购过程:是中共不让台湾购买=中共の離間策、郭台銘は中共に手を貸し、一石二鳥と非難される、濡れ衣を着せ、恩赦し、禽獣も斯くの如しと—去年の復必泰(ComirnatyR)ワクチン調達プロセス:中共は台湾の購入を許さなかった>中共は一石二鳥で、台湾政府が表に出てワクチン購入するのを妨げていたが、さらに深刻なのは、中国政府が別の契約を結び、再交渉したことで、納期が遅れ、台湾がワクチンを間に合うように入手できなくなったことである。「台湾政府を非難するのは簡単で、台湾人は惨めになる。政府を叱り始めれば、中共が勝つ」

郭台銘が自分の顔で、ドイツのバイオンテック社から1500万カプセルのワクチンを購入しようとしたが、バイオンテック社は緊急許可されたワクチンは中央政府にしか売らないと。

https://www.aboluowang.com/2022/1223/1845440.html

12/23阿波羅新聞網<传王沪宁、赵乐际染疫 北京301医院4面道路封控=王滬寧と趙楽際の感染が噂され、北京 301 病院の 4つの道路が閉鎖>北京で疫病の津波が襲い、有名人や高官の死のニュースが最近広まり続けている。 数日前、中共の上級指導者専用の「301 病院」の 4つの道路が突然交通管制を敷き、外界はあやぶんだ。 中共中央委員会政治局常務委員の王滬寧と趙楽際が感染したことがインターネットで報道され、そのタイミングは301病院の閉鎖と一致した。

https://www.aboluowang.com/2022/1223/1845496.html

12/22阿波羅新聞網<北京惨况:把尸体放到纸箱子里 一个接一个地扔进去 拿不到骨灰—北京惨况:居民私家车运尸去火化 拿不到骨灰=北京の惨めな状況:死体を段ボール箱に入れ、次々投げ出され、遺灰は手に入らず-—北京の惨めな状況:住民は遺体を自家用車で火葬所に運ぶが、遺灰は手に入らず>地元のネチズンも同様の状況に言及した。 ネチズンは投稿で、父親が病院で亡くなり、遺体を引き取ることができなかったと述べた。家族は「つながりを頼りに」火葬のために彼を八宝山葬儀場に送った。彼はもっと恐ろしい場面を目撃した。多くの家族は遺体を自家用車で葬儀場に搬送し、遺体を降ろした後、列に並んで支払いをした後、遺体はダンボール箱に入れられ、次々と投げ入れられ、「遺灰を待つ必要はない、帰ってくれ」と。 投稿には「霊柩車も棺桶もない」、「告別ホールも開いていない」、「日中に写真を特別に現像したところ、現場でこの準備をしていたのは私だけだった」

https://www.aboluowang.com/2022/1223/1845490.html

12/22阿波羅新聞網<中共官方内部文件曝光 20天2.48亿人染疫 北京四川超50%感染=中共当局内部文書によると、20 日間で 2 億 4800 万人が感染し、北京と四川で 50% 以上が感染した>インターネットに掲載された昨日の中国国家衛生健康委員会の会議の議事録によると、推計によると、20 日の中国での 1 日あたりの新規感染者数は 3700 万人に近づき、日に日に増加している: 12月1日から20日までの累計感染者数は2億4800万人に達し、総人口の17.56%を占めている。 (注:中共は常に流行を隠蔽しているため、実際の状況は不明)。 会議の議事録によると、中国の 31 の省級行政区の中で、北京と四川省がそれぞれ 1 位と 2 位にランクされ、累計感染率は 50% を超え、天津、湖北、河南、湖南、安徽、甘粛、河北は 20% から 50% の間にランクされた。

https://www.aboluowang.com/2022/1222/1845411.html

何清漣 @HeQinglian  8h

「ロシア人が中国に対して犯したこんなに大きな罪を知らないのか?」

血と涙の恨みが世代から世代へと永遠に記憶されることは本当に称賛に値する。

将来、米英日と中国の対立があれば、沈崇レイプ事件、アヘン戦争が次々と持ち出される。 この手は非常に効果的で、現実を見ない、或いは現実を理解できないという短所を覆い隠すことができる。

引用ツイート

唐夫 @Tangfu1 20h

返信先:@HeQinglian

侵略を主導し、ウクライナを占領・破壊したいと考え、まさに米国の罠に陥ったのはプーチンだった。 どちらも良い連中ではない。 ロシア人が中国に対して犯したこんなに大きな罪を知らないのですか?

もちろん、米国の悪は簡単に隠蔽されるが、ロシアの悪はむき出しになる。

この2者を足しても中共ほど悪くはなく、空前絶後の悪であり、極点に到達する!

世界は悪魔に手を伸ばされている。

何清漣 @HeQinglian  9h

次の質問に答えてください:

1.第一条は 21条 の軍規の問題であり、この 2者が同時に発生することはない。

2.プーチンが辞任するかどうかはロシア国民が決めることであり、ゼレンスキー政権の運命は基本的にバイデン政権が決める。 昨日の炉端での秘密会談の内容は、ホストがバイデン家であるため、ゼレンスキーは録音できず、バイデンは決して公開しない。

3.昨日、ヒルは、米国とNATOはウクライナと共に永遠に戦うことはできないという記事を発表した-この時点で、「民主党の新聞」がこの記事を発表したのは、そう思っているから。

引用ツイート

ノック @nanzhang1978  10h

返信先:@HeQinglian

何先生、

ウクライナはクリミアを取り戻すことができるのか? ロシアはウクライナの 4つの州を奪うという戦略的目標を達成できるかどうか?

プーチン集団またはゼレンスキー政権は辞任するかどうか?

ロシア・ウクライナ戦争が終わるのはいつか。

あなたはどのように判断するのか? 皆はフォローできる。

何清漣 @HeQinglian  6h

米国の「老兵」は軍の「覚醒主義」を次々攻撃した。

https://upmedia.mg/news_info.php?Type=2&SerialNo=161983

昨年から、米国の一部の「老兵」が米軍の「覚醒主義」を批判し始めている。アフガニスタンで勤務した元陸軍大尉のジェームズ・ハッソンが声を上げ、2022年6月から国防政策・戦略家のトーマス・スポアとポンペオも批判に加わった。

詳しくは記事をご覧ください。

upmedia.mg

何清漣のコラム:米国の「老兵」は軍の「覚醒主義」を次々攻撃した—上報

この記事の米国の「老兵」は、第二次世界大戦の米国の有名な将軍マッカーサーの別れのスピーチ「老兵は死なず」(Old Soldiers Never Die) から来ている。 そこから・・・。

何清漣 @HeQinglian  5h

鍵は次の 4 つである:

  1. ジェンダーに基づく優先昇進は、軍の昇進メカニズムを破壊し、兵士は将校の能力に深刻な疑問を抱いている。
  2. 男女平等の権利により、軍は最小限の身体訓練もあきらめた。
  3. CRT 教育は、白人の人種差別主義国家に対する軍への忠誠心を低下させる。
  4. イデオロギー優先が軍を構造的に毀損している。

何清漣 @HeQinglian  8h

とうとう、ツイ友 の助けを借りて、この心が良くない「話梅女人」を見つけた。

@clda68115

まず私をブロックしてから、いつも私のところにメッセージを残して悪態をついていたが、私に見えないようにした。あなたは、この人は太陽を見ずに地下室に長年生活している悪い人だと思うか?

何清漣 @HeQinglian  2h

皆さん、マクロンのバイデン・ゼレンスキー会談へのこの発言にコメントしてください:

マクロン大統領は、欧州に対し、安全保障上の米国への依存を減らすよう呼びかける。

フランスのマクロンは、欧州に対し、安全保障上の米国への依存を減らすよう呼びかける。

https://wsj.com/articles/macron-renews-call-for-russia-to-receive-security-guarantees-to-end-war-in-ukraine-11671627645

「NATO内で、NATOと協力し、しかしNATOに依存しない」、 「NATO 内で、NATO とともに、しかし NATO に依存せずに」行動する。

wsj.com

マクロン大統領は、ロシアがウクライナでの戦争を終わらせるため、安全保障を受けるよう改めて求める。

フランス大統領は、戦争終結のためのあらゆる交渉の一環として、ロシアに安全保障を提供するよう西側諸国に決意を持って求めた。

何清漣 @HeQinglian  2h

最後の一文はウクライナを怒らせた:

我々は戦略的自主権を再考しなければならない。

「我々は戦略的自主権を再考しなければならない」

マクロン大統領は、戦争を終わらせるためのあらゆる交渉の一部分として、ロシアへの安全を保証するよう促す。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、戦争を終わらせるためのあらゆる交渉の一環として、ロシアの安全を保証するよう促した。

何清漣 @HeQinglian  2h

これらの言葉は非常に重要である。ウクライナァンが私につっかかるのを防ぐために、参考のために翻訳した。 😅

要するに、広く意見を聞けば正確な判断が下せるが、意見を一方的に信じると判断を誤る。 情報のブラックボックス内に一人で閉じこもり、誰もあなたのことを気にかけないが、汚れをどこにでも残さないで。

何清漣がリツイート

Lucs  @Lucs24659702  1h

「いわゆる『縮めて合わせる』問題を引き起こしたプリンター設定の変更が選挙日に行われたというのがあなたの証言か?」

「それは正しい」

彼は宣誓して選挙が妨害されたことを認めた。

何清漣がリツイート

ディネシュ・デスーザ @DineshDSouza  6h

速報:ペロシのオフィスは1 / 6 の安全確保の失敗に関与したことを、共和党の報告が明らかにした。

thepostmillennial.com

速報:ペロシのオフィスは1 / 6 の安全確保の失敗に関与したことを、共和党の報告が明らかにした。

治安当局者は、米国議会議事堂を守るために必要な資源を「何度も拒否された」と述べた。

何清漣 @HeQinglian  2h

要点を読んでください。 代理戦争の特徴は、自律できないことである。

https://economist.com/films/2022/03/28/an-exclusive-interview-with-volodymyr-zelenskywbxl

引用ツイート

奇鳴 @Qimin74114237  2h

約束は違えず、決して破らない。

実際、一人の政治家が代理戦争を主導していることを認めながらも、侵略から国や家を守るという旗印を高く掲げるには、どれほど賢明でなければならないかを証明したいだけである。

また、学識が浅く見聞が狭いのは恥ずかしいことではないと思うが、常識や探究心の欠如はもっと恥ずかしいことだと思う。 そこで何さんを誘い合わせて、一緒に文章を楽しみながら疑問点を分析していきましょう。 twitter.com/HeQinglian/sta…

高濱氏の記事では、キッシンジャーの和平構想は、小生が本ブログで主張してきた通り、落としどころは「ウクライナのNATO加盟と領土一部割譲」では。ウクライナ人の流血は抑えたい。

記事

米議会で演説後、ペロシ下院議長にウクライナ国旗を手渡すゼレンスキー大統領(12月22日、写真:ロイター/アフロ)

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が12月21日、米国の首都ワシントンを電撃訪問し、ジョー・バイデン米大統領と会談した。米上下両院合同会議で演説した。

ロシアがウクライナ侵攻を始めた2月24日以降、ゼレンスキー氏が外国を訪れるのは初めてだ。

戦闘が激化する中で大統領みずから同盟国でもない米国訪問すること自体、ウクライナにとって戦況が切羽詰まってきたことの表れだ。

バイデン氏は、ウクライナの防衛能力を強化するとして、地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」を含む20億ドル(約2600億円)の追加の軍事支援を約束した。

米議会は12月23日、ロシアの侵略を踏まえてウクライナや北大西洋条約機構(NATO)加盟国への支援として449億ドル=約6兆円の軍事支援を盛り込んだ2023年会計年度(2022年10月から2023年9月)予算を可決成立させる。

パトリオット導入でウクライナはロシアの短距離弾道ミサイルや巡航ミサイルなどを高い精度で迎撃できる。

米国が米軍の主力防衛システムであるパトリオットを供与してきたのは日本やイスラエル、NATO加盟国といった同盟国のみ。

ウクライナをすでに事実上のNATO加盟国とみなしている。米国にとっては「虎の子」だ。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12月21日、これに対抗して新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」を近く実戦配備すると公表した。

首都キーウ再制圧を狙うロシア

ウクライナ軍最高幹部は、ロシアが年明け、早ければ1月にも東部ドンパス、南部へルソン、さらにベラルーシから大規模な攻撃を仕掛けてくると予測している。

さらに首都キーウ(キエフ)を再度、制圧することすら考えていると見ている。

これが達成された時点で停戦、和平交渉に持っていこうという腹づもりなのだろう。

ゼレンスキー氏のワシントン電撃訪問はこれを阻止し、ロシアの反転攻勢に対抗できるだけの兵器を米国に物乞いしに来たのだ。

現状のまま戦線が凍結されるどころか、さらに拡大されて停戦になったのでは身も蓋もないからだ。

それでなくとも米国には「支援疲れ」ムードが漂い始めている。フランスのエマニュエル・マクロン大統領はじめ中国の習近平国家主席も外交的解決に向けて動き始めている。

激戦場に赴いて兵士に国家勲章など渡している場合ではなくなってきた。

そのゼレンスキー氏の頭から離れないのが、米保守派の外交ブレーン、ヘンリー・キッシンジャー博士の言動だ。

https://www.euronews.com/2022/12/16/ukraine-war-russia-planning-major-new-offensive-in-new-year-says-kyiv

かつては「泣く子も黙る世界外交の知恵者」であり、米中ソの首脳たちにとっては最後の調整役だったユダヤ系米国人、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官(元大統領安全保障担当補佐官)の春以降の行動と発言だ。

当年とって99歳。今なおその頭脳明晰さと国際政治への関心は衰えていない。

リチャード・ニクソン第37代大統領のベトナム和平、米中国交樹立、米ソ冷戦終結など現代史に残る業績は、キッシンジャー氏の理論構成、隠密外交交渉によるところ大だ。

そのキッシンジャー氏が長引くウクライナ戦争の早期終結を目指して渾身の力を絞って動いている。

まさに同氏にとっては「遺言」めいたウクライナ和平に向けた提言といっていい。

同氏が放った「第1の矢」は、今年5月23日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でのオンライン演説だった。

「理想的には、(ロシアとウクライナの)境界線を戦争前(2月23日時点)の状態に戻す必要がある。今後2か月以内に和平交渉を進め、停戦を実現するべきだ」

この発言は、2014年にロシアが併合したクリミア半島や親ロシア住民が事実上支配している東部ドンバス地方の領土割譲を「容認」するものと受け取られた。

ウクライナは反発。高官の一人は「これは悪魔との合意だ」と声を荒らげた。米国内でも批判を浴びた。

日本の外交評論家の間では、このキッシンジャー発言をめぐって見解が分かれた。

「キッシンジャー氏は、『ウクライナの正義』か、あるいは『一刻も早い和平か』のどちらかを選ぶ『お土産論者』にすぎない」

「キッシンジャー氏の真意は領土分割ではなく、ウクライナを中立的な国家だという同氏のこれまでの認識を修正したのであり、ロシアを排除した欧州の均衡は成立しないという今後の秩序構築に言及したのだ」

参考:キッシンジャーを「お土産論者」に仕立てあげた東郷和彦氏の罪(https://agora-web.jp/archives/220717221427.html

第2の矢は独「シュピーゲル」インタビュー

キッシンジャー氏は、こうした「お土産論」に憤懣 やるかたなしと感じたのか、今度は独有力誌「シュピーゲル」とのインタビュー(7月15日)で補足発言した。

「第2の矢」だった。キッシンジャー氏は、こう語っている。

「私が言いたいのは、和平交渉をスタートさせるにはロシアがウクライナに侵入する前の戦線をステータスクォー(現状維持凍結)にするのが最善だということだ」

「あの時点でロシアはウクライナの領土の2.5%(ドンバス地方)とクリミア半島を支配していた」

「私はウクライナに領土を割譲せよ、などは言っていない。和平交渉に臨むロジカルな戦線はステータスクォーだと言っているに過ぎない」

ウクライナ戦争はバランス・オブ・パワーをめぐる戦争の一段階だ。次の段階は内戦だ。この内戦はヨーロッパ的に言えばグローバル戦争に結びつく」

「つまり、この戦争はロシアが欧州との首尾一貫した関係を築き上げられるか、あるいはアジアの辺境的な一部に収まるかの分岐点になる。こうした例は過去にはない」

「ゼレンスキー氏も私の発言後、2週間経って英誌とのインタビューで、ロシア侵攻以前のステータスクォーが取り戻せれば御の字(A great victory)だ。後は外交的に取り返すと言っている」

https://www.spiegel.de/international/world/interview-with-henry-kissinger-for-war-in-ukraine-there-is-no-good-historical-example-a-64b77d41-5b60-497e-8d2f-9041a73b1892

一連の発言について欧州のメディアは克明に報じた。しかし、米メディアはなぜかあまり報じていない。

世論調査をみても、5月段階でウクライナ情勢に関心があると答えていた米国人は55%だったのが、9月段階では38%に激減。

米国民の関心事はウクライナ情勢よりも物価の高騰やインフレに移っていた。天変地異でもない限り、メディアは読者や視聴者の関心事を敏感にとらえて報道する。報道すれば米国民の関心は高まる。

https://www.wilsoncenter.org/blog-post/us-perception-russias-invasion-ukraine

それに外国の外交専門家やインテリ層には「キッシンジャー」の名前は依然として「葵の御紋的なご利益」があるが、米国の一般市民にとっては「過去の人」。

そのキッシンジャー氏が、遠く離れた「ダボス会議」や独メディアで何をしゃべろうとインパクトはあまりなかった。

第3の矢は英保守系誌への寄稿文

12月18日、キッシンジャー氏は「第3の矢」を放った。

今度は英保守系誌「ザ・スペクテイター」への寄稿だった(同誌は米国内でも発売されており、保守派の人たちが愛読している)。

キッシンジャー氏はこう書いた。

「ロシアとウクライナはすでに達成されている戦略的変化(Strategic change)を土台に交渉による平和の実現に向けた新しい構造に統合する時期が到来している」

「和平のプロセスは、ウクライナをNATOに結び付けるべきである。すでにフィンランドとスウェーデンがNATO加盟を決めた以上、ロシアが抵抗しても無理だ」

「ウクライナを中立的立場に置くという選択肢はもはや意味をなさない」

「侵攻以前の戦線に戦闘でも交渉でも戻すことができないのでれば、国際監視下で民族自決の原則の履行を追求すべきだ」

「和平プロセスには、ウクライナの自由と、中欧・東欧の新たな国際秩序の定義付けを確認し合うという2つの目標がある」

https://www.spectator.co.uk/article/the-push-for-peace/

1914年と2022年に共通項はない

キッシンジャー氏のウクライナ和平案を真っ向から批判したのは、オンラインサイト「スレート」(Slate)のフレッド・カプラン記者(68)。

「ボストン・グロープ」のワシントン、モスクワ特派員時代に米ソ核軍拡競争の実態を暴いた報道でピューリッツァー賞を受賞。

その後「スレート」で毎週軍事・外交コラムを執筆してきた。マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得している。

カプラン氏はこう指摘している。

一、この論文は新しくもなければ、独創的なものでもない。キッシンジャー氏の博士論文の焼き直しに過ぎない。

オーストリアのクレメンス・フォン・メッテルニヒ外相とカールスレイ子爵が創り上げた欧州の新しい秩序は1914年の話。2022年との間には何ら共通項がない。

二、第一、キッシンジャー氏が5月にこの和平案を提示した時、プーチン氏もゼレンスキー氏も全く関心を示さなかったではないか。

プーチン氏は撤退することは敗北と思っており、ゼレンスキー氏は交渉にはロシアがまず撤退するのが前提条件だと主張している。両者とも調停役など期待していない。

三、ウクライナは欧州の主要国、しかも事実上NATOと同盟関係にある。

だから「戦略的変化の土台に交渉による」と言われても、これがどうして「平和の実現」に資するのか明確ではない。全く珍紛漢紛(ちんぷんかんぷん=Gobbledygook)だ。

四、キッシンジャー氏は「平和と秩序の追求には、安全保障の追求と和解のための行動の必要条件という二律背反的なものがある。これが満たされない限り、平和も秩序も達成されない」と主張している。

しかし、プーチン氏は安全保障については奇妙なビジョンを持ち、和解しようとする気は全くない。キッシンジャー和平提案にはこの問題を解決するカギは見いだせない。

https://slate.com/news-and-politics/2022/12/henry-kissinger-ukraine-peace-plan-vladimir-putin.html

これはチャリティじゃない、投資だ

ゼレンスキー氏の米議会演説は迫力があった。

超党派の米上下両院議員たちを前に、軍服シャツでワシントン入りしたゼレンスキー氏は千両役者だった。

かなりお国訛りのある英語での演説に集まった上下両院議員たちは惜しみない拍手を送った。スタンディング・オベーションを繰り返した。

「パトリオットをください。たくさんください。ウクライナ国民は皆さんから頂いた武器で勝利の日まで戦います」

「皆さんが英国と戦って独立を勝ち取ったようにわれわれは頑張ります」

「皆さんに物乞いしているわけではありません。これはチャリティではありません。皆さんにとっては、世界平和と民主主義を守るための投資です」

演説の最後には、戦場で戦う兵士から「米国民に渡してください」と託された寄せ書きしたウクライナ国旗をナンシー・ペロシ下院議長に手渡した。

少なくともこの日ばかりはキッシンジャー氏の和平提案は藻屑(もくず)と消えてしまった感すらする。

米国民は陽気で涙脆い。意気に感じる国民だ。

だがキッシンジャー博士の論ずる「現実的政治」(Real politics)への切り替えも素早い。ベトナムでもアフガンニスタンでもそうだった。

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