『中国とロシアが軍事同盟!? 戦略核へと協力深まる』(11/1日経ビジネス 森永輔)について

11/3希望之声<弹劾川普是闹剧和政变 民主党真正目的是阻止川普2020连任=トランプの弾劾は茶番且つ政変を企図したもの 民主党の本当の目的は、トランプが2020年に再選されるのを阻止すること>民主党が多数を占める下院が、トランプ大統領への弾劾調査を正式に可決した後、米国下院政府改革監督委員会の前トップ研究員のDavid N. Bossieは、トランプ大統領弾劾は根拠なく、権力濫用であると民主党を非難する記事を書いた。 「彼らの目的は、トランプ大統領が2020年の大統領選挙で再選されることを防ぐため、トランプ大統領に対する国民の支持を弱めることである。 米国民は、民主党員に権力の濫用の責任を負わせなければならない」と。

2020年上下院選挙で民主党に多数を取らせないようにするということでしょう。9/1アゴラに<「トランプ退場」2020年大統領選で世界がどんでん返しの可能性(特別寄稿)>という記事がありましたのでご参考まで。

http://agora-web.jp/archives/2041246.html

https://www.soundofhope.org/gb/2019/11/03/n3307215.html

11/2Fox News <David Bossie: Trump impeachment vote is Democratic declaration of war – Republicans must declare war on Dems>

“If Democrats want to investigate phone calls, President Trump should release transcripts of calls by former President Barack Obama and former Vice President Biden with world leaders from countries such as Russia, Ukraine and Iran.”

https://www.foxnews.com/opinion/david-bossie-trump-impeachment-vote-is-democratic-declaration-of-war-republicans-must-declare-war-on-dems

11/3阿波羅新聞網<马国小哥吐槽华为手机竟遭威胁 孟晚舟遇挫阻引渡无果 华为近千人离职HR曝惊人内幕=マレーシアの青年が華為スマホでダメを指摘したら脅かされた 孟晩舟は引渡阻止を図ったが失敗 華為は千人近くを解雇 人材資源部は内幕を暴露して驚かす>マレーシアのスマホオタクは、地元の華為の旗艦店で華為社のスマホを購入したが、Googleアプリが1つも使用できないことに気づいた。ネットでダメを発言したら華為から脅されるとは思ってもみなかった。 華為は年内に、1,000人近くが退職する。従業員は「会社を続けることはできない。体が(長時間のサービス残業で)会社を離れるように要求している」と嘆いた。 華為の人事の胡玲は長文の記事を発した。人事政策の方向性と華為の企業文化に直接言及しており、間違いなく報復の対象となるため、会社の仲間に別れを告げると。 さらに、華為の創設者任正非の娘孟晩舟の弁護団は、カナダ警察の違法を訴えたが、カナダ騎馬警察は多数の宣誓供述書を提出し、弁護団の抗弁の申し立てを断固として拒否した。

華為の鴻蒙OSとアプリは役に立たないということでしょう。いくら5Gを喧伝しても、これでは、買う人はいなくなるでしょう。11/4宮崎正弘氏メルマガにも<「背伸びしすぎ」「買うんじゃなかった」「時期尚早だ」  中国、50都市で5Gスマホを売り出したのだが、まさかの酷評>とあります。

http://melma.com/backnumber_45206_6875760/

https://www.aboluowang.com/2019/1103/1364281.html

11/3阿波羅新聞網<习近平新招凸显2重大问题 中企前10个月违约超1100亿 随时爆?明年逾2万亿地方债到期=習近平の新手は2つの重大問題を明らかに 中国企業はこの10か月間の債務不履行が1,100億元を超えた いつ爆発するか? 来年は2兆元の地方債務が償還期限に>米メディアは最近、「米中通貨政策の比較を発表し、FRBは支持できる政策を持っているが、中共の中央銀行は経済を支援する良い計画を持っていないようである」と報道。大陸メデイアは、今年の10か月間、中国企業の149の債券は債務不履行となり、金額合計は1,100億元を超え、3,000億近くの債券が投げ売りされたと報道した。 外国メディアは、「中国本土では来年期限が到来する約2.07兆元の地方債を保有し、いつでも債券市場が爆発する恐れがある」と報じた。 中共第19期4中全会で、習近平はいわゆる「ブロックチェーン」を積極的に提唱した。 米国の時事評論員の張天良博士の分析は、2つの重大な問題を強調している。

  • 習近平は、自分が理解していない技術について大胆にも推薦し、それは彼が異議をまったく聞かなかったことを意味する。 これは意思決定者にとって大きなタブーである。意思決定者は、意思決定を行うための提案のメリット、デメリットを考慮する必要がある。 どんな小さなことでも、彼は各方面の意見を聞くことができず、彼の意思決定メカニズムに問題があることを示した。
  • このように大事なことを迅速に行うスタイルなのは、経済的困難を急いで突破しようとしているように見える。 これは、経済問題の深刻さを示している。

中共お墨付きの「ブロックチェーン」で誰かハッキングしてBRIの“債務の罠”に陥った国の債務を帳消しにしてやればよいのに。

https://www.aboluowang.com/2019/1103/1364260.html

11/4阿波羅新聞網<僧人信徒摇五星旗高歌献舞 佛门净地被迫演出「忠党爱国」=僧・信徒は、五星紅旗を振り、高歌して踊る 仏門の聖地は「忠党愛国」を演じることを余儀なくされている>中共の威力濫用の下で、仏門はきれいにはならない! 中共政府は、政治権力で仏教世界に介入し、宗教団体に「忠党愛国」のパフォーマンスをするよう強制した。各地の寺社では、僧たちが「愛国パフォーマンス」に協力し、愛国的なスローガンを叫び、「忠党愛国」を誓い、愛国的な歌を歌い、五星紅旗を振るなどをした。 この種のばかげた場面は、地元の信者を憤慨させた。 「今や仏教の聖地は中共の強権の下にあり、酷い目に遭っているのは今までにないほど。法師は法師でなく、和尚は和尚でない」と。

封建時代そのもの。いやその前時代なのかも。共産主義という宗教を無理やり押し付けるのは。でも中国の仏教界は堕落しています。日本の反日仏教団体(良く国会前でドンツクしている)とは国家に対する対応は真逆ですが、どちらも真の仏教徒は程遠いのでは。2017/3/2のブログ<全日本仏教会と日本共産党>を参照ください。

http://sinzinrui.blog.fc2.com/blog-entry-3800.html?

https://www.aboluowang.com/2019/1104/1364299.html

日経ビジネス・森氏の記事では、日ロは本質的に仲間になることはないというのが分かりました。そのうえで、別にロシアを敵に回すこともないかと。日本の最大の敵は共産中国です。中共を解体しなければ、日本の安全は保障されません。中国人の「騙す方が賢く、騙される方がバカ」という民族性を考えると、民主中国になっても本質は変わらないかもしれませんが、より自由や人権に配慮するようになるのではという期待があります。そうなれば、人権無視して解放軍兵士に侵略の先兵となることを強制しにくくなるのでは。

米日欧ロが中共包囲網を作るのが理想です。国際宇宙ステーションの分野では既に米日欧ロは協力し合っていますし、中国は独自の道を歩んでいます。まあ、民主党というかデイープステイトが、米ロが手を結ぶのを邪魔していますので(パンダハガーが多いのかも)、2020年トランプが再選されるのを待つしかないのかも。再選されても、上下両院で共和党が多数を占めないとまたでっち上げで弾劾の空騒ぎが行われます。米国民は民主党に鉄槌を下してほしい。

記事

衝撃的な報道が流れた。中国とロシアが「事実上の軍事同盟締結を検討しているとの見方が強まっている」。両国の軍事協力はどのようなレベルにあるのか。同盟に至る蓋然性はどれほどか。日本への影響は。ロシアの軍事政策を専門とする小泉悠氏に聞いた。

(聞き手 森 永輔)

竹島の領空を侵犯したロシアのA50(提供:防衛省統合幕僚監部/ロイター/アフロ)

—共同通信が10月29日、中国とロシアが「事実上の軍事同盟締結を検討しているとの見方が強まっている」と報じました。両国の軍事面での協力関係は現在、どのような状況にあるのでしょう。

小泉:相互防衛義務を伴うNATO(北大西洋条約機構)のような軍事同盟を締結する意図は両国ともにないでしょう。

小泉悠(こいずみ・ゆう)
東京大学先端科学技術研究センター特任助教。専門はロシアの軍事・安全保障政策。1982年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科を修了。外務省国際情報統括官組織の専門分析員などを経て現職。近著に『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』など。(写真: 加藤康、以下同)

 この記事が引いている「両国指導部は『軍事同盟締結』の方針を決定済み」とのコメントはロシア国立高等経済学院のマスロフ教授によるもので、両国政府が公式に発したものではありません。両国政府は今年6月、「包括的・戦略的協力パートナーシップ」を発展させると宣言しています。この時の文書で「軍事同盟」を明確に否定しています。この宣言は、国交樹立70年を記念する行事に参加すべく中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がモスクワを訪れた時に出したものです。

 否定する理由は明らかです。どちらも、いたずらに米国を刺激したくはない。加えて、もしいずれかの国が米国との軍事紛争に入れば、これに巻き込まれる懸念が生じます。そのような事態は避けたい。同盟に伴う「巻き込まれのリスク」は負いたくないのです。

 ただし、このことは「軍事協力をしない」ことを意味するわけではありません。両国はむしろ軍事協力を着実に深めています。例えばロシア軍が主催する大規模軍事演習に中国の人民解放軍が参加するようになりました。2018年に極東地区(東部軍管区)で実施した「ボストーク2018」に人民解放軍が初参加。今年も中部(中央軍管区)で行われた「ツェントル2019」に参加しています。

 今年7月に中ロの戦略爆撃機4機が日本海と東シナ海を共同で飛行したのは記憶に新しいところです。

 また同月、両国の国防省は軍事協力協定を締結しました。内容は明らかになっていないのですが、軍艦の寄港や士官学校の学生の相互派遣について定めたものとみられます。もしかしたら機密情報の保護を含んでいるかもしれません。

中国の核戦略にロシアが技術供与

 さらに10月3日には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、中国の早期警戒システム開発をロシアが支援していると明らかにしました。これは、両国の軍事協力のレベルが1段上がったことを意味します。早期警戒システムは核戦略を担うものだからです。

—この早期警戒システムはどのようなものですか。

小泉:ロシアの報道で、ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を探知するレーダーを開発する企業が関与していることが分かっています。ロシアは「ヴォロネジ」と呼ぶ弾道ミサイル警戒レーダーを運用しています。数千km先から飛んでくる弾道ミサイルを探知できるものです。ここで培った技術を利用するものとみられます。

 米国も本土をターゲットとする核攻撃を捕捉するためのレーダー網「BMEWS(Ballistic Missile Early Warning System)」を運用しています。カナダやグリーンランドに巨大なレーダー網を設置して、北極海側から米本土に達するミサイルを警戒するものです。「ヴォロネジ」はこれに相当するシステムを構成しています。

 米国とソ連は、このようなレーダー網をお互いに設置して、相互確証破壊(MAD)*を確立しました。「ICBMを打ったらすぐ分かる。報復攻撃するぞ」ということをお互いに言える環境を作ったわけですね。

*:2つの核保有国が核兵力の均衡を保つ状態。A国がB国から核兵器に対する先制攻撃を受けても、B国の人口と経済に耐えがたい損害を確実に与えるだけの2次的な核攻撃能力を温存できる状態

 中国にはこれまで米国との間にMADを築く意図がありませんでした。「最小限の核戦力を保有していれば、米国に対して抑止力になる」と考えていたのです。米国と核戦争を戦う気はなかった。しかし「中国は最近これまでの考えを改めたのではないか」と米国の専門家が懸念し始めています。ロシアの技術を導入して核早期警戒システムを開発しているのはこの証左かもしれません。

 だとすると、米中のパワーバランスを左右する部分に、ロシアが関わることになるわけです。米中の核戦略の均衡をロシアが崩しかねない。ロシアから見ると、冷戦終結後初めて、核兵器を保有し、国連安全保障理事会の常任理事国も務めるスーパーパワーとの軍事協力ですから、協力のレベルも非常に高いものになっています。

 ロシアは国際秩序を構築できる国ではありません。国際秩序を構築できるのは、現在は米中だけです。しかしロシアは、米中のどちらにつくかで、シーソーのバランスを決めることができる。

—現在進行中の、中ロ軍事協力の深化は、ロシアがシーソーの中国側に乗ったことを示しているのでしょうか。

小泉:私はそう見ています。

 今までお話しした一連の動きを素直に見れば、中ロ両国の軍事協力は相当深いレベルに達していると考えられます。

「日ロが協力して中国をけん制」論に怒ったロシアのラブロフ外相

—日本の一部に「ロシアと組んで中国がもたらすリスクをヘッジしよう」という考えがあります。中国はロシアにとっても脅威なので日ロは手を結ぶことができる、というもの。人口密度が非常に低いロシア極東に大量の中国人が流入し“中国化”する事態をロシアが懸念している、というのがこの考えの背景にあります。19世紀末~20世紀半ばにかけて欧米列強が中国を侵食する過程で、帝政ロシアが沿海州を奪いました。中国はこれを取り戻そうとしている、と見る向きもあります。

小泉:そうですね。しかし、ロシアが中国を恐れるレベルは、日本が抱く脅威の比ではありません。日本は中国との間に海を抱えています。経済力も、中国にGDPで追い抜かれたとはいえ、まだ世界3位の規模がある。一方のロシアは中国とは地続きです。そのGDPは韓国並みでしかありません。つい数十年前まで核戦争をしたかもしれない相手です。怒らせたくはありません。よってロシアは、日本と組むより中国と組む方を選ぶでしょう。中国を、ロシアにとって安全な存在にしたいのです。

 日本の政治家が「日ロ平和条約を結べば、中国をけん制できる」と発言したことがあります。これに対し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「けしからん。腹立たしい発言だ」と怒りをあらわにしました。

 ロシアは自国が日米の側に寄っても、米国がロシアを対等な存在として扱うことはない、日本のように緊密な同盟国として遇することはない、と見切っているのです。

 冷戦終結後、ロシアは西側に対し融和的な態度を示しました。しかし、彼らの目から見ると、これに対して西側はNATOの東方拡大*で応じた。ロシアの縄張りに手を突っ込んできたわけです。さらに、人権意識に乏しく、軍事力で周辺国を圧倒する後れた国として接した。大国意識が強いロシアにとって、これは屈辱的なことでした。このため、欧州で起きたのと同様の事態が、極東の地で再び起こることを懸念するのです。

*:冷戦終結後、ソ連に属していたバルト3国や、ポーランドなどの東欧諸国がNATOに加盟したことを指す

 ロシアの洞察は適切です。日米はロシアを真のパートナーとはみなさないでしょう。我々が欧州でまいた種が、ロシアの不信感を強め、「日米と共に中国をけん制するという選択肢」を選ばせないようにしているのです。

 中ロが軍事協力を深める事態を、米国は以前から「悪夢」と認識してきました。ニクソン政権で外交を担ったヘンリー・キッシンジャー氏は「クリミア併合をめぐって締め上げすぎると、ロシアは中国につくぞ」と懸念を示していました。今はまさに、この懸念が現実のものとなりつつあるのかもしれません。もしくは、「実現しつつあるぞ」というメッセージをロシアが米国に送っているのかもしれない。

共に権威主義を頂く中国とロシア

 ただし、ロシアは中国の完全なジュニアパートナーに甘んじるのをよしとはしないでしょう。中国はロシアの感情を害さないよう、この点をうまくこなしています。

 米国とは異なり、「民主化せよ」などロシアの内政に口出しすることはありません。そもそも中国自身がそんなことを言えた義理ではありませんし。さらに、指導者が抱く素の国家観が似ている部分もあります。どちらも「この大国を統治するためには権威主義的な手法しかない」と考えている。この点は、ロシアと中国の関係が米ロ関係と大きく異なるところです。

 旧ソ連を構成していた中央アジア諸国に、中国が一帯一路構想を振りかざして影響力を行使するのは、確かにロシアにとって面白くないでしょう。しかし、中国はこの地域の民主化を図るわけでもないし、人民解放軍が基地を置くわけでもありません。ロシアにとって「決定的に受け入れがたい」というほどではないのです。

インドを巻き込み、中国の優越をそぐ

—でも、ロシアにとって良いことばかりではないのではないですか。例えば、ロシアと協力する中国側の意図として、インドに対するヘッジが考えられます。仮に中国とインドが武力紛争に陥れば、ロシアはそれに巻き込まれる恐れが生じます。

小泉:おっしゃる通り、私も中ロの軍事協力においてインドがカギだと見ています。ただし、その意味は異なります。ロシアは、インドを参加させることで、中国のプレゼンスが大きくなりすぎるのを抑えたいのです。

 インドを巻き込もうとする動きの一端が見えてきています。例えば、先ほど言及したように、演習「ボストーク2018」に、中国を初めて招きました。さらに、「ツェントル2019」ではインドとパキスタンを加えたのです。

 これには2つの意図が垣間見えます。1つはインドを巻き込むこと。もう1つは米国を刺激しないことです。ロシア、中国、インド、パキスタンはいずれも上海協力機構のメンバーです。よって、「米国に敵対するグループ作りではなく、ユーラシア大陸全体を対象にした安全保障のフレームワークだ」という説明が可能になります。

 またロシアは、9月に主催した東方経済フォーラムのメインゲストとしてインドのナレンドラ・モディ首相を招き厚遇しました。インドの首相がロシアの極東地域を訪れたのはこれが初めてのこと。この場で両国は様々な協力に調印しました。例えば、インドがロシアに対し10億ドルの信用供与枠を設定。インドはロシア製兵器の新たな購入を決めました。

—インドはロシア製の兵器をたくさん導入していますね。戦闘機に潜水艦……

小泉:はい。戦闘機は、インド専用機としてロシアに開発させた「Su-30MKI」を導入しています。第4世代戦闘機の中でも最新鋭のモデルです。しかも、これはロシア空軍が利用するSu-30のデグレード版ではありません。むしろアップグレード版と言える性能を備えています。さらに、製造メーカーであるスホイはこれを、インド国内に設置した生産ラインで生産します。

 ちなみにインド外務省のロシア課長は軍人です。つまりインドにとってロシアは、非同盟政策を貫くための武器調達先なのです。ロシアは武器供給を通じて、インドの独立と安全を守る役割を果たしている。インドは西側からもロシアからも武器を調達しなければならないのです。

 ロシアの視点に立つと、2018年は中国との関係強化をアピールした年、2019年はインドとの距離を近づける年です。

 その一方で、ロシアはインドをけん制する動きも見せています。2010年代の半ばからパキスタンに急速に接近し始めました。国防大臣が相互訪問したり、ロシアが軍艦をパキスタンの港に寄港させたり。わずかではありますがロシアはパキスタンに兵器も売却しています。さらには、カシミール地方でパキスタンと合同軍事演習を行ってもいます。

—それは、インドを刺激するのではないですか。カシミール地方では、インド、パキスタン、中国が三つどもえになって領土紛争を繰り広げています。

小泉:ロシアの一連の行動はインドへの当てつけなのだと思います。「ロシアをおろそかにして、米国から武器を購入するなどしていると、(インドの宿敵である)パキスタンにロシアは協力するぞ」というメッセージを送っているのです。

自由で開かれたインド・太平洋戦略を過大評価してはならない

—インドは、日米からも、ロシアからも腕を引っ張られているのですね。取り合いの様相を呈している。日米が「自由で開かれたインド・太平洋戦略」を提唱する中、インドはこれにポジティブであるかのように喧伝(けんでん)されています。しかし、そんな単純な話ではないのですね。

小泉:非同盟中立がインドの本質です。米国側に接近することはあっても、完全に寄ることはありません。もちろん、ロシア側にも同様の態度です。

 自由で開かれたインド・太平洋戦略は、そのように振れるインドを日米の側にとどめておくための戦略と解すべきでしょう。

日韓の離間にすでに効果を発揮

—ロシアと中国が軍事協力を強化すると、日本にはどのような影響を及ぼしますか。

小泉:尖閣有事であるとか、北方領土の有事であるとか、個別の有事に、中ロ連合軍と日本が戦うという可能性は低いと思います。

—その先には米国との戦争が待っているからですね。

小泉:その通りです。むしろ、日本が留意すべきは有事に至る過程、平時からグレーゾーンでの中ロの行動でしょう。典型的な例は、7月に起きた、両国の戦略爆撃機による共同飛行です。ポイントは2つあります。1つは、これが「我々は結束している。追い詰めようとするならば痛い目に遭うぞ」という両国からのメッセージであることです。

 もう1つは、この共同飛行の後に、ロシア軍の早期警戒管制機「A50」が竹島付近で領空侵犯。これをめぐって、日韓の防衛協力の課題があらわになったことです。

—A50が日韓の防空識別圏の境界を飛行したため、日韓のどちらが領空侵犯に対処するか“お見合い”状態が生じたことですね。

小泉:はい。結果的に韓国軍の戦闘機が警告射撃を実施。「日本の領土である竹島上空の領空侵犯に対し韓国軍機が警告射撃をした」ということで日本の世論は沸騰しました。

 たった1機の早期警戒管制機を飛ばしただけで日韓の世論が激し、その後、防衛協力にも悪影響を及ぼす事態に発展した。ロシアは当然、徴用工問題で日韓が対立する状況を踏まえていたと思います。

 軍事力を使ったこうした政治オペレーションが有効に機能したことは、中ロ接近がもたらす脅威が確実にあることを示したと思います。東アジアにおける米国を中心とする同盟関係が強固であることを示せればよかったのですが、逆の姿を露呈してしまいました。軍事的には愚かなことと言わざるを得ません。

—日韓は一刻も早く関係を修復する必要がありますね。

小泉:そうしてほしいですね。徴用工や慰安婦の問題について、日韓は世界観のレベルで分かり合えないことが徐々に明らかになってきました。無理に分かり合う必要はないかもしれませんが、防衛協力の実務で支障が生じる状態は改めてほしいものです。

—「文在寅(ムン・ジェイン)政権が続く間、関係修復は難しい」というあきらめムードの発言が自民党の政治家や有識者の口から出るようになりました。

小泉:問題は、今の韓国の主張が文在寅政権が持つ属人的な性格に由来するものなのか、韓国内により深い根を張る文脈が生み出したものなのか、です。後者なら長期戦を覚悟しなければなりません。

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