映画「KANO」を見て

昨日は映画「KANO」を見ました。今は失われつつある昭和の諦めない「ガンバリズム」と団結する力を描いたものです。昭和6年に決勝戦で敗れた嘉義農林(旧制中学)の活躍ぶりが描かれていてさわやかでした。「日本人、漢人、蛮人(高砂族の意)」が力を合わせてライバルにぶつかっていきます。記者の中には蛮人を侮蔑する発言をする人もいましたが、決勝戦を見て嘉義農林のファンになります。嘉義農林は決勝で中京商に敗れます。投手の呉明捷は早稲田に進み、大学野球で7本のホームランを打ち、この記録は長嶋茂雄が出てくるまで破られなかったと言います。嘉義農林は通算で4度甲子園に出たそうです。八田與一も登場し、嘉南大圳もこの年できたのが分かります。映画は朝日新聞も後援しています。戦前・戦中の朝日はまともだった、というよりは戦争を煽った新聞ですが。今は慰安婦問題で1万人訴訟を受ける身です。台湾の魏徳聖監督は日本を公平に見てくれています。「セデック・パレ(霧社事件」」という映画では日本の台湾統治の初めの頃、原住民(=先住民族のことを原住民と台湾では言います)を日本軍が鎮圧した事件を扱っています。中韓と違い、日本のいいところも悪い所も客観的に見てくれています。「海角7号」も彼の手によるものです。「KANO」では大連商業も甲子園に出ていました。大東亜の五族協和、王道楽土が実現されていたものです。昭和6年(1931年)は満州事変が起きた年です。中国は満州国を偽満州、日本の傀儡と言いますが、「紫禁城の黄昏」(レジナルド・ジョンストン著、彼は清朝のラストエンペラー愛新覚羅溥儀の家庭教師をしていた)では違って書かれています。英国人が公平に見て書いてあるので詐術の得意な中国人の書いたものよりよほど信用できます。その本の中には、岩波版では削除されている「当時の中国人が共和制を望んでおらず清朝を認めていたこと、満州が清朝の故郷であること、帝位を追われた皇帝(溥儀)が日本を頼り日本が助けたこと、皇帝が満州国皇帝になるのは自然なこと」が盛り込まれています。左翼は自分の都合の悪い部分は知らせないよう良く改竄します。平気で嘘がつける不誠実な人の集まりです。マスメデイアもその傾向があります。注意しましょう。