1/22日経ビジネスオンライン 鈴置高史 『「アサヒ」が駄目なら「クワタ」がある 韓国の対日工作を読む』記事について

サザンが年末の紅白で取った行動は日本人の座標軸が狂っている典型例です。音楽的には好きな方はいるでしょう。左翼リベラルが左に寄り過ぎているから真ん中でも右とか言うのです。でもいい年してケツから勲章を出すなんて失礼の極みでしょう。嫌いだったら最初から貰わなければいいのに。後から嫌だと気づいたというのであれば返せばいいのです。そんなこと自明でしょうに。わざとやったんでしょう。NHKもグルでしょう。嫌いだったら受けなければいいだけの話。在日が日本でごねるのと一緒。慰安婦問題もデッチアゲだと言うのが国民に浸透してきました。良く考えて戴きたいのは、慰安婦問題は自分の家族が強姦魔と言われているようなものです。もっと怒って良いし、日本人が歴史を真剣に勉強しないせいです。敵はそこを突いてきますので。事実であれば未だしも冤罪です。所詮嘘で塗り固める手合いですので、徹底的に戦わないといけません。自分の身に起きたことを考えてください。マスメデイアが如何に嘘を言ってきたかを。一人ひとりが日本を貶める相手と戦う気がなければ相手から舐められます。日本は民主主義かつ法治国家です。中華や小中華はdespotismなので。 『正義とは何か』 を良く考えた方が良いでしょう。「対日新思考外交」なんてもう遅いです。日本人はもう騙されなくなってきています。こんな目先を変える手で騙されてはいけないと思います。明日は水間政憲さんの『ひと目でわかる慰安婦問題の真実』について掲載する予定です。韓国は財政的に困ると日本にたかるようです。こんな民族とまともに付き合うと思っているのは旧田中派だけでしょう。

記事

「サザンオールスターズをソウルに呼ぼう」――。韓国紙にこんな記事が載った。「慰安婦」を通して韓国の対日工作を読む。

「アベの暴走を批判するサザン」

鈴置:興味深い記事が朝鮮日報に載りました。「日本の歌手、クワタのソウル公演」(1月7日、韓国語版)です(注1)。

(注1)有料読者だけが読める。

–日本語版だと「桑田佳祐のソウル公演」という見出しの記事(1月11日)ですね(注2)。読んだ日本人も結構いると思います。

(注2)有料読者だけが読める。

鈴置:筆者は鄭佑相(チョン・ウサン)政治部次長です。要約します。

  • 桑田佳祐と彼が率いるサザンオールスターズは1995年夏に、韓国語が入り混じる曲をリリースし「オモニが言った麗(うるわ)しLOVE KOREA」と歌った。日本人が最も愛する歌手がなぜ、これほどに親韓的なのか、彼自身が説明したことはない。
  • ほぼ20年たった2014年12月、このバンドはNHKの「紅白歌合戦」で『ピースとハイライト』を歌った。音楽的にも社会的にも絶対的に尊敬されている桑田が、安倍晋三政権の暴走を批判した歌だ。
  • この数日前には、コンサート会場を訪れた安倍首相に対し、桑田は「衆院解散なんて無茶を言う」と歌って直撃した。
  • 桑田の歌は、慰安婦強制動員などの明白な歴史的事実すら否定する日本に自省を促す。だから天下の桑田も、日本で「韓国で歌え」と批判されている。
  • 桑田は韓国にも大勢のファンを持つが、来韓講演はまだない。桑田と意思を同じくする韓日両国の歌手がソウルのステージに立てば「平和のコンサート」になる。
  • それは東京講演にもつながるだろう。形式的な韓日首脳会談より、歴史と現実に踏み込んだ人々の連帯が必要だ。

「朝日の後退」に困惑

–桑田佳祐氏は「慰安婦は強制連行だった」と主張していましたっけ?

鈴置:聞いたことはありません。鄭佑相次長もそれを示す事実をあげていません。しかし「クワタは親韓的で反・アベだから強制連行に同意しているはずだ」と考えたのでしょう。

–なるほど。いずれにせよ「慰安婦」で謝罪しない安倍政権にいらついている韓国の空気がよく分かります。でも、なぜ突然に「クワタ」が登場したのでしょうか。

鈴置:煎じ詰めて言えば、朝日新聞に期待できなくなったからです。同紙は2014年8月5、6日に「慰安婦問題を考える」という大型特集を載せました。

 この中で「太平洋戦争中に済州島で200人の若い女性を日本政府が強制連行した」との内容を含む過去の記事16本を、5日付16面で取り消しました。

 戦時中、日雇労働者を管理する組織で働いていた吉田清次という人の証言を元にした記事でした。朝日は「吉田証言」を基にした一連の記事を1982年から載せ始めましたが、32年後にようやく「虚偽の証言だった」と誤報を認めたのです。

 政府も含め韓国のいわゆる世論は、朝日新聞を含む日本のメディアが報じた「済州島の連行記事」を元に「強制性」を主張していました。

 「韓国の慰安婦」に限って言えば「日本政府による強制連行」の証拠は、慰安婦本人の主張以外には「吉田証言」しかなかったからです。

 なお韓国側は1993年8月4日の河野談話も、日本が「強制性を認めた文言」として、新たな謝罪を要求する時の根拠にしています。

 ただ、朝日の記事取り消しにより「河野談話もいつ取り消されるか分からない」と、韓国側は不安に思い始めたのです。そこで新たな援軍が必要と考え「クワタ」の起用を検討し始めたのでしょう。

アサヒよ、負けるな

–朝日新聞の記事取り消しは韓国にとって大損害だったのですね。

鈴置:それを率直に告白した記事があります。朝鮮日報の「朝日新聞の孤立」(韓国語)です(注3)。

(注3)日本語版はここ。いずれも有料読者だけが読める。

 筆者は東京特派員も経験した鮮于鉦(ソンウ・ジョン)国際部長。彼は「日本で孤立無援となったアサヒを応援しよう」と韓国人に訴えたのです。

 掲載日は2014年8月9日。朝鮮日報は朝日新聞が「済州島の強制連行は誤報だった」と認めるやいなや、これを載せたわけです。

 何と記事の5分の4を使って「朝日がいかに立派な新聞か」を説いています。それに続く、結論部分の全訳が以下です。

  • 2014年8月5,6日に朝日新聞に載った特集記事が再び日本社会に論争を巻き起こした。2日間、5ページに渡る「慰安婦問題の本質を直視しよう」という記事だ。
  • 朝日はいくつかの誤報を公開し、訂正しながらも「慰安婦の強制連行はなかった」という日本の主流の主張を再び批判した。すると日本社会では「朝日が誤りを認めた」との波状攻撃が起きた。
  • 日本軍慰安婦をめぐる朝日新聞の戦争は20年を超えた。加害者である国の新聞がずうっと被害者側で戦ってきたのだが、今や孤立し、くたびれてきた。知恵を持って助ける方法が韓国政府にはあるはずだ。

「強制性」への疑問

–朝日新聞に対する韓国人の熱い思いが伝わってきます。驚いたのは、この韓国紙の記事が「朝日は依然として強制性を主張している」と強調していることです。

鈴置:ええ。日本では「朝日が済州島の強制連行を誤報と認めた」ことがニュースの焦点となりましたが、韓国のメディアは「朝日が強制性を再確認した」ことを主見出しに報じたのです。

 「朝日の誤報自認」に触れなかった新聞さえありました。「強制連行の具体例」が否認されると、謝罪要求の根拠が揺らぐからです。

 朝日新聞は「済州島での強制連行」部分は誤報と認める一方、同じ16面で「強制性はあった」と主張しています。「読者のみなさまへ」という説明を要約すると以下です。

  • 植民地だった朝鮮などでは、軍が組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません。
  • 一方、インドネシアなど日本の占領下にあった地域では、軍が無理やり連行した資料が確認されています。
  • 共通するのは女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があったことです。

 韓国にしてみれば「済州島の強制連行」を根拠に日本を批判していたのに、それを否認されてしまった。つまり、貴重な梯子を外されてしまったのです。そこで残るもう1つの梯子である「本人の意に反したから強制だった」にすがるしかなくなったのです。

 この後、朝日新聞はますます追い詰められていきました。この特集記事にはいろいろと無理があったからです。

 例えば、先ほどの「強制性はあった」という説明を読んで「人さらいのように連行していないのだったら、強制性があったと言えるのだろうか」「インドネシアのケースと一緒にして、朝鮮も強制性があったと言っていいのか」と首を傾げた人も多かったことでしょう。

アサヒに乗せられるな

–それに、誤報を認めながら朝日は謝罪しませんでした。

鈴置:その、朝日新聞の「上から目線ぶり」が最も批判を呼んだと思います。結局、朝日は社長以下、経営陣の交代を余儀なくされました。「慰安婦報道第三者検証委員会」も立ち上げる羽目に陥りました。

 12月22日、同委員会はざっくり言えば「報道機関としての朝日新聞社の不誠実さ」を指摘する報告書を公表。これを受け、26日に朝日は「第三者委員会の報告書に対する朝日新聞社の見解と取り組み」を発表しました。

 これに対し、韓国で注目すべき反応が出ました。「アサヒに乗せられて国を誤るな」との記事が書かれたのです。筆者はヴァンダービルドのペンネームで健筆をふるう保守の論客です。

 12月28日、趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムに載った「朝日新聞のために韓国が苦しむ可能性」(韓国語)のポイントを以下に訳します。

最後の梯子も外される……

  • 朝日新聞社が12月26日、渡辺雅隆・新任社長の名義で発表した改革案(訳注・「第三者委員会の報告書に対する朝日新聞社の見解と取り組み」)には「慰安婦報道」の項目が含まれる。
  • 今後、「慰安婦」に対しきちんと(Fact通りに)報道し、信頼を回復するとの意味だろう。発表文中の次の内容には、朝日のこれからの取材の方向が次のように示されている。
  • 「慰安婦は将兵の性の相手をさせられた人たちです。その境遇は一様ではありません。植民地や占領地といった地域の違い、戦況によっても異なります。集められ方の経緯も様々です。こうした実態を丁寧に取材します」
  • これを見るに今後、朝日は「交戦国だった中国とオランダの女性の一部は強制的に動員したが、(植民地だった)朝鮮半島の場合は厳密な意味でも強制連行はなく、慰安婦の募集に応じたり、別の職と騙されて就業した人たちだった」と報道するのではないか。
  • なぜなら、朝日は米国内に設置される「韓国の慰安婦像」の原因提供者と日本で非難されているからだ。「韓国の慰安婦は強制連行ではなかった」と報道すれば「我が社は今や否認したのだから、像が撤去されないのは韓国側の責任だ」と朝日は言えるようになるのだ。

–ヴァンダービルド氏は深読みしますね。

鈴置:確かに「見解と取り組み」のこの部分を読むと「『韓国に関しては強制性はなかった』と、さらなる軌道修正するための伏線を朝日は張ったのかなあ」と思えてきます。

 もしそうなると、韓国は「済州島の強制連行」に続き、朝日がかけていた最後の梯子まで外されてしまうことになります。

人を呪わば穴2つ

–で、ヴァンダービルド氏の主張は何でしょう。鮮于鉦部長は「アサヒよ、韓国が応援するから日本の世論に負けて日和見するなよ」と言いたかったのでしょうが……。

鈴置:ヴァンダービルド氏の主張は180度方向が異なります。元々、彼は「行き過ぎた反日はやめよう。『慰安婦』でも日本は何度も謝罪しているではないか。さらに要求したら、韓国の国の格が落ちるだけだ」と繰り返し主張してきた人です。

–そんな韓国人もいるのですね。

鈴置:ごく少数ながらいます。実名での主張はなかなか難しいのでしょうけれど。ヴァンダービルド氏の今の心境は「だから言ったではないか。朝日に乗せられて反日ごっこに耽るから、自ら墓穴を掘るのだ。この問題は手仕舞いすべきだ」といったところだと思います。彼の記事の残りの部分の要旨は以下です。

  • 朝日がもし「韓国では強制連行なるものはなかった」と言い出せば、左派メディアであるだけに国際社会に与える影響は予想外に大きいだろう。「韓国はやり過ぎだ」との評価が、世界中で生まれる可能性もある。
  • FACTから少々乖離した慰安婦問題のために、大統領を含む韓国政府、大部分の国民は結果的に、1つの新聞と内外の団体に引きずられて体面を失い、得るところもなく終わる羽目に陥るのかもしれない。
  • 過ぎた欲をかけば問題を起こす。人を呪わば穴2つ、ということだ。「慰安婦」に関連しこれから起きそうなことを予測し、我々が主導的に出口戦略を模索することが最善だ。手を拱いていれば、ある瞬間に韓国は進退両難に陥るかもしれない。

鳩山、村山、志位……

–「朝日に引きずられた韓国」とは厳しい指摘です。でも、朝日新聞はそれほどに韓国で尊敬され、頼りにされてきたということですね。

鈴置:1980年代末から90年代初めにかけてソウルで生活しましたが、ソニーと朝日新聞のイメージが韓国では異様に高いのには驚きました。

 もっとも2013年頃から――「済州島の強制連行は誤報だった」と朝日が認める少し前から、韓国紙の一部の記者は「アサヒのアベ批判は弱い。頼りにならなくなった」と不満を漏らし始めていました。

 「(韓国人が願うほどには安倍政権を批判しない)朝日は引用する価値が減った。これからは東京新聞が頼りだ」とはっきり言う人もいました。

 しかし東京新聞は、韓国では朝日ほどには知られていません。東京新聞にとって名誉な話か不名誉なのかは分かりませんが、朝日新聞の身代わりにはなれなかったようです。

 「日本のリベラルとの共闘」の目的は、日本政府に対し「日本の良識派も韓国を支持しているのだ」と示すことにあります。さらに韓国人に「日本の権威も韓国に賛成している」と訴え、士気を高めることにもあります。いずれも、ブランド力が決め手なのです。

 韓国紙は鳩山由紀夫氏、村山富市氏ら“リベラルな元首相”が訪韓するたびに「日本は慰安婦問題で謝罪すべきだ」との談話をもらったりしました。しかし、さほど効果が上がったとは思えません。韓国では元職の権威は極めて低いからです。

 慰安婦に関し日本共産党の志位和夫委員長にインタビューした韓国紙もありました。しかし韓国は強烈な反共国家でしたから「日本共産党の応援があるぞ」では、韓国人もあまり喜びません

「いい反日の材料はないか」

–そこで困ったあげく「絶対的に尊敬されているクワタ」に目を付けたのですね。でも、サザンオールスターズが「強制連行の新たな証拠」を探し出してくれるわけでもないでしょうに。

鈴置:韓国人にとって「事実」よりも「韓国の味方になってくれる日本人」が大事なのです。だから冒頭で紹介した記事も「反アベの韓日の歌手が出演する合同コンサートをソウルと東京で開こう」と訴えたのです。

 真実がどうであれ、要は反安倍のムードを日本でも盛り上げ、謝罪を引き出せばいいのですから。

 日本のリベラルが「日本の悪行」を暴く。すると韓国政府がそれを外交問題化し、日本政府に対し高みに立って何かを要求する――というのが日韓関係の定番でした。「慰安婦」に限りません。「偏向教科書」も「政治家の歴史認識」もそうでした。

 ことに内政問題で立ち往生した時は必ずといっていいほど、韓国政府は「日本の悪行」に飛びついて外交問題化し、国民の批判を交わそうとしました。

 盧泰愚(ノ・テウ)政権(1988―1993年)が後半期に入った頃の話です。韓国政府高官からわざわざ呼び出され「何かいい反日の材料はないか」と聞かれたことがあります。

 レームダックに陥り始める中、政権への批判が盛り上がってきたので「国民の目をそらす反日カードを発動することにした」というのです。

日韓議連から脱退せよ

–何と答えたのですか?

鈴置:「日経新聞に反日を求められても……」と答えました。私のこの体験とどれだけ関係があるかは分かりませんが、「慰安婦」はこの後に政治問題化していきました。

 いずれにせよ、日本と外交戦争をする時は日本国内で呼応する勢力を確保しておく――というのが韓国の対日工作の基本です。

 朝日新聞だけではありません。謝罪関連では左派の政治家が頼りになりますし、自民党の政治家の一部も状況によっては韓国の熱心な支持者になりました。

 朴槿恵(パク・クンヘ)政権も「『首脳会談はしない』とそっぽを向いて見せれば、謝罪派なり親韓派が『日本は譲歩すべきだ』と言い出し、その圧力に負けてアベは言うことを聞くだろう」と考えたのでしょう。

 でも、普通の日本人は「何度でも謝罪を要求してくるしつこい韓国」に嫌気しました。日韓議連に所属する国会議員に対し、支持者から「脱退せよ」と抗議の電話がかかってくる時代になったのです。

対日新思考外交

–「うるさい韓国は放っておけばいい」との思い。国民的合意に昇華したように見えます。

鈴置:いまだに「韓国の言い分も聞こう」と主張するリベラル派もいます。でも日本では、彼らの説得力は劇的に落ちました。韓国にとって「日本のリベラル頼み」は限界に達したのです。

 韓国人の一部もそれに気がつき「対日新思考外交」が唱えられ始めました。2014年末から2015年初めにかけてです。

 「アサヒ」にも「クワタ」にも頼らない、新しい外交スタイルの模索が韓国で始まったのです。