『「麻薬潜水艇」で密輸拡大、急増するコカイン取引 南米コロンビアでコカ栽培増加、世界の麻薬取り締まり当局が警戒』(5/14ダイヤモンドオンライン WSJ)について

5/14The Gateway Pundit<Pfizergate: Top European Court Slams Corrupt Globalist EU Chief Von der Leyen in Bombshell Ruling Over Secret Covid-19 Vaccine Procurement Texts=ファイザーゲート:欧州最高裁判所、腐敗したグローバリストのフォン・デア・ライエンEU委員長を、COVID-19ワクチンの秘密調達文書に関する衝撃的な判決で激しく非難>

グローバリストの欺瞞と権力を握った後のやりたい放題は、米国民主党とそれに連なる官僚と全く同じやり方。

欧州連合の腐敗した基盤を揺るがす判決で、EUの最高裁判所は、EUが史上最大のワクチン取引を締結しようとしていたまさにその矢先に、欧州委員会委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエンがファイザーCEOアルバート・ブーラと交換した秘密のテキストメッセージを隠蔽し、透明性規則に違反したと宣言した。

欧州司法裁判所(ECJ)が下したこの判決は、国民の信頼を著しく裏切ったことを明らかにしたものであり、評論家が「ファイザーゲート」と呼ぶ事件に対する非難の高まりに拍車をかけている。このスキャンダルは、責任を負わないEU官僚機構、大手製薬会社の政策への支配、フォンデアライエンの腐敗した独裁的な統治スタイルのあらゆる誤りを浮き彫りにしている。

グローバリストたちはいまだに「命を救う」という使い古された物語に固執しているが、今や明らかにされた現実は、EU委員長が監視や記録なしに数十億ユーロに上る密室取引を結んだということだ。この取引により加盟国は、副作用や性急な検査、データ隠蔽への懸念にまみれた製品であるファイザーとビオンテックの実験的なCOVID-19ワクチンを最大18億回分購入することを余儀なくされた。

欧州委員会は当初、メッセージは存在しないと主張し、隠蔽しようとしたが、2021年のNYT紙の インタビューで存在が明らかになった。その記事の中で、ブーラ氏はフォン・デア・ライエン氏との親密な会話がいかに「深い信頼」を築いたかを熱弁した。EU史上最大のワクチン契約が締結される直前のことだ。

裁判所は隠蔽工作を容認しなかった。ECJは痛烈な判決を下し、委員会が文書を保管せず、公式文書として扱わなかった理由を「納得のいく形で説明できなかった」と断定した。言い換えれば、EU自身​​の監視機関が、疑り深い人達がこの取引は文書による記録もなく、説明責任もなく、国民の知る権利も軽視され、水面下で練り上げられたとずっと前から知っていたことを認めたことになる。

普段はおとなしい欧州オンブズマンでさえ、これを「失政」と呼んだ。これは官僚が腐敗を呼ぶ言葉だ。

かつてブリュッセルの黄金の娘と呼ばれたフォン・デア・ライエン氏は、今やEU史上数十年ぶりの透明性スキャンダルの中心人物となっている。右派の批判者、さらにはリベラル左派の一部からも、民主主義、透明性、説明責任、そして「法の支配」を説きながら責任逃れをしているとして、彼女を激しく非難している。

オランダの欧州議会議員ラケル・ガルシア・エルミダ=ファン・デル・ヴァーレ氏は、この判決を「透明性の決定打」と呼び、「たとえテキストメッセージで行われたとしても、人々は決定がどのようになされるかを知る権利がある」と明白な事実を指摘した。

アイルランドの無所属欧州議会議員マイケル・マクナマラ氏も言葉を濁さず、フォンデアライエン氏の行動は彼女が透明性に全くコミットしていないことを示していると述べた。

https://twitter.com/i/status/1922565907676582305

そして忘れてはならないのは、この女性こそが、EUをまるで私領地のように統治し、さらに5年間の任期を確保するためにあらゆる手を尽くした人物であるということです。一方、彼女の政権は文書を隠蔽し、反対意見を封じ込め、政治的な敵対者に対しては著しい偏見と公平性の原則を無視した対応をし、何も知らない国民に実験的な攻撃を仕掛けています。

フォン・デア・ライエンの言い訳は? メッセージには「重要な」情報は含まれていなかった、というものだ。これは皮肉な話だ。誕生日のお祝いなどではなく、当時も今もなお物議を醸しているワクチンで数十億ドルの利益を上げる製薬会社のCEOとの直接交渉だった。実際、この合意によってEUは未使用のワクチンを再販または寄付できるようになり、EUは大手製薬会社の仲介役になった。「重要な」情報ではない。ああ、そうだな…

ファイザーの契約条件は今もなお、大幅に修正されたままです。加盟国は自らの権利を放棄し、責任を負い、今では多くの人が有効性だけでなく安全性にも疑問を抱くワクチンに法外な費用を支払ってきました。そして、国民が答えを求めていた時、沈黙が守られました。メッセージは削除されました。法的逃れです。

この判決はフォン・デア・ライエン氏の秘密文書だけの問題ではない。ブリュッセルの選挙で選ばれていない官僚たちが密室で巨大企業と共謀し、同意も結果も伴わずに何百万人もの人々に過激な政策を押し付けるという、破綻したシステムの問題なのだ。

それは、ロックダウン、デジタルワクチンパスポート、実験的なmRNAテクノロジーを宗教的な熱意で推進し、反対意見を封じ、あえて質問する者を悪魔化したグローバリストのエリートについての話です。

そして今、法廷が常識ある国民が長年知っていた事実に追いつくにつれ、EUの道徳的権威は崩壊している。

委員会はいつも通り、当たり障りのない広報活動で応じた。「透明性は常に最優先事項である」と声明で主張した。これほど腹立たしくなければ、滑稽な話だろう。

フォンデアライエン氏は「次のステップは自分で決める」と述べたが、結果は明らかだ。欧州の人々は、選挙で選ばれていないテクノクラートや大手製薬会社のボスではなく、有権者に答えるリーダーを必要としている。

この判決は、欧州構想にとって画期的な出来事であり、その根底にある傲慢さ、秘密主義、そして腐敗を改めて認識させるものである。フォン・デア・ライエン氏のような欧州官僚は、あまりにも長い間、法を超越し、監視を免れてきた。今、その仮面が剥がれ落ちつつある。

https://www.thegatewaypundit.com/2025/05/pfizergate-top-european-court-slams-corrupt-globalist-eu/

https://1a-1791.com/video/fww1/84/s8/2/z/3/k/K/z3kKy.caa.mp4?b=1&u=ummtf

5/14Rasmussen Reports<GOP Leads on National Security, But Tied on Taxes=共和党は国家安全保障ではリードするが、税制では互角>

有権者は依然として国家安全保障の問題に関しては共和党をより信頼しているが、税金の問題に関しては、有権者の信頼という点では民主党が共和党と並んでいる。

ラスムセン・レポートによる最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の46%が国家安全保障問題への対応において共和党への信頼度が高いと回答し、42%が民主党への信頼度が高いと回答、12%がどちらとも言えないと回答しました。この結果は 、この問題で共和党が民主党を45%対41%でリードしていた2023年4月以来実質的に変わっていません。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/trump_administration_second_term/gop_leads_on_national_security_but_tied_on_taxes?utm_campaign=RR05142025DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

5/15阿波羅新聞網<四座皆惊!川普无意中印证习失权?—川普无意中泄露“机密” 印证习近平失权事实?=みんなびっくり!トランプはうっかり習の権力喪失を認めてしまったのだろうか? ――トランプがうっかり「秘密」を漏らし、習近平の権力喪失を証明?>アポロネット王篤若記者の報道:トランプ米大統領が最近、米中貿易について語った際に「うっかり秘密を漏らし」たことで、世論に激震を起こした。同氏は、米国は中国との「非常に強力な」貿易協定の青写真を作成し、その中で中国は貿易およびその他すべての分野を米国に開放することに同意したと述べた。トランプ大統領は詳細を述べなかったが、外界は中共がこっそり姿勢を緩め、あるいは転向したと一般的に解釈され、習の実権が他者の手に渡りつつある兆候がさらに裏付けられている。

米国と中国は数日前、ジュネーブでの交渉後、90日以内は相互に関税を大幅に撤廃すると発表した。注目すべきは、中国代表団には何立峰副首相のほか、廖岷財政副部長、李成剛商務副部長、徐大彤公安副部長らも含まれていることだ。 3人とも習の側近ではない。李成剛は最近、王受文に代わって国際貿易交渉代表に就任し、「脱習化」粛清の一環であると考えられている。

時事評論家の李大宇は、今回の交渉代表者の構成は習派の経済的・外交的優位性の弱体化を浮き彫りにしていると指摘した。こうした中、トランプの「オープンな」発言は、反習派が米国に好意を示し、習近平を介さずに合意を進めていると解釈された。

同時に、昨年の3中全会で習近平の脳卒中が伝わって以降、軍政体制は絶えず混乱している。苗華、何衛東、王厚斌、林向陽といった軍高官が次々と失脚し、軍権はほとんど失われた。政治の分野では、習近平の側近である李干傑が中央組織部から異動となり、中央党建設小組副組長に任命された石泰峰が最近後任となったが、これは「中央規律検査委員会の乗っ取り」の前兆とみられている。陳破空は、石泰峰は反習派を代表しており、その体制は胡錦濤、温家宝、胡徳平の3人の「1942年生まれの老人」によって率いられている可能性があると分析した。

習近平はなぜここに至ったのか?時事評論家の唐靖遠は、根本的な原因は習近平の共産主義への盲目的な信仰にあると考えている。同氏は、習近平は党を守るために歴史の流れに逆らい、自ら経済の道を断ち切り、最終的に自分に噛みつくことになったと指摘した。

米国在住の学者、袁紅氷は、習近平主席との数々の個人的な接触の中で、習が酔って「中国の人口は少なすぎる。世界を支配するには40億人が必要だ」と発言するのを聞いていた。また、毛沢東による長津湖の戦いで数万人の兵士たちを凍死させたことを擁護し、「そのほとんどは国民党の残兵であり、適切な処置が行われた」と述べた。こうした発言は、暴力革命と世界的な共産主義支配に対する彼の執念を明らかにした。

唐靖遠は、習近平はもともと手に良いカードを持っていたが、誤った考えと盲目的な統治のせいで死地に陥ってしまったと結論づけた。彼の衰退は、中共体制内の「党を守るためには手段を選ばない」という論理に対する警告だ。トランプがうっかり発したシグナルは、習近平の権力の大きな変化を外界に知らしめただけでなく、党の最高指導部にも「党の保護者」はいずれ国民の支持を失うことになるだろうと認識させた。

習に対する権力剥奪で、関税戦での対米約束が守られるかどうか?

https://www.aboluowang.com/2025/0515/2219226.html

5/14阿波羅新聞網<中国制逆变器暗藏幽灵装置 可远端摇控恐引发大停电— 想在电力设施搞鬼?中国制变流器惊见可疑通信模块=中国製インバータには遠隔操作可能なゴーストデバイスが隠されており、大規模な停電を引き起こす可能性がある – 電力施設にいたずらをしたいのか?中国製インバータに不審な通信モジュール発見>ロイター通信は事情に詳しい関係者の話として、再生可能エネルギーインフラに不明な通信モジュールが設置されているのが発見されたことを受け、米エネルギー当局は中国製機器がもたらす潜在的な安全保障上のリスクを再評価していると述べた。

インバータは太陽電池パネルと電力会社の電力網に接続するのに使われる。電力会社はリモート操作を防ぐファイアウオールを備えているが、「ゴースト」通信モジュールはすり抜けるとのこと。日本はどうなっているのか?

https://www.aboluowang.com/2025/0514/2219021.html

5/14阿波羅新聞網<杜钢建院长火大发了 研究成果: 马克思是中国人 全网抨击=杜鋼建学学院長が大火事を起こす 研究結果:マルクスは中国人である ネット全体は攻撃>

最近、湖南大学教授で汕頭大学法学院元院長の杜鋼建の公式アカウントに5/5掲載された文が人気を博している。その文は研究結果を発表したもので、マルクスは中国人で、さらにマルクスは回族のイスラム教徒であり、その先祖は元朝から西征したモンゴル軍に従った中国人であり、周朝のユダヤ人にまで遡ることができるとまで述べた。

田中英道教授の縄文時代の日本にユダヤ人が渡来したというのを思い出すが、元朝の西征と周朝では大分時間が空く。

https://www.aboluowang.com/2025/0514/2219002.html

何清漣 @HeQinglian 11h

リヤドでのトランプ大統領の演説のハイライト:中東の繁栄した未来への道筋を描く

  1. トランプ1.0がイスラエルへの確固たる支持を表明するために在イスラエル米国大使館をエルサレムに移転したときとは全く対照的に、イスラエルは今回の中東訪問には全く関係がない(少しだけ視線を向けながら)、「私は過去の紛争を終わらせ、新たなパートナーシップを確立する用意がある」

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何清漣 @HeQinglian 7h

今日、私は「米国の関税戦争:トランプは一体どこで勝利したのか?」というタイトルの記事を書き終えた。結論としては、少しだけ戦果があった、最終的に彼を勝たせたのは、第一段階で状況が不利なときに戦略的撤退を成し遂げることができた彼自身の執念であった。

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何清漣 @HeQinglian 8h

これは良いニュースである。

引用

WSJ中国語ウェブサイト @ChineseWSJ  12時間

数十年にわたって、クラウス・シュワブはダボスの王として君臨していた。しかし、先日の金曜日の午後、彼は世界経済フォーラムの理事会に送った電子メールで、自身の統治の終わりを告げた。 https://buff.ly/zPRe6Ep

何清漣 @HeQinglian 8h

【しかし、この依存関係があるため、どれだけ穏やかなデカップリングであっても、必ず痛みを伴う。トランプの関税に関する譲歩は、米国人の痛みに対する許容度が限られていることを示している。 】

この文章で、FB や X 上で「凡て派」が地団駄踏んでいるのを見て、私は思わず笑ってしまった。なぜなら、それが敗者の感情のはけ口だからだ。彼らの偶像は舵を切り、彼らはとても不快なので、汚物を吐き出すことしかできない。

引用

WSJ中国語ウェブサイト @ChineseWSJ 9 h

コラムニストのグレッグ・イップは、その結果は皮肉なものだと書いた。米国は、中国への依存は国家安全保障上の脅威となるとして、長らく警告しており、関税を課す根拠もこれに由来する。しかし、この依存関係があるため、どれだけ穏やかなデカップリングであっても、必ず痛みを伴う。トランプの関税に関する譲歩は、米国人の痛みに対する許容度が限られていることを示している。 https://buff.ly/3rlJRLo

何清漣 @HeQinglian 10h

イスラエルが顔色を窺うだろうという以前の噂は根拠のないものではなかった。

ある分析によると、トランプのネタニヤフに対する最大の不満は、彼が米国の中東政策を常に利用し、操作しようとしていることにあるという。

引用

WSJ中国語ウェブサイト @ChineseWSJ 12時間

ドナルド・トランプ米大統領はWHに戻って以来初の中東歴訪に出発したが、同地域における米国の最も近い同盟国であるイスラエルを訪問する予定はない。

この動きは、トランプ政権によるイスラエルを軽視したり、対処する時間を与えないことをしたりする一連の発言は、中東の最も困難な課題のいくつかに対処する上で両国が完全に同じ考えを持っているのかどうかという懸念をイスラエルに生じさせている。 https://buff.ly/iZfWy8b

何清漣 @HeQinglian 3h

トランプ大統領の中東訪問に対する国内の反応はすぐに現れた。

引用

ザ・ヒル @thehill 4h

世論調査によると、ユダヤ人有権者の64%がトランプ大統領の反ユダヤ主義との闘いの取り組みに反対している。https://trib.al/uIYo9t5

WSJの記事では、麻薬を撲滅したいと思っても、需要があれば生産することになる。況してや生産地が貧しければ、代替作物を作らせようとしても、麻薬の方が儲かるので、嫌がる。ミャンマーの黄金の三角地帯では罌粟が栽培されていて、ヘロインの原料となる。一時、日本が支援して蕎麦を植えさせようとしたがうまくいかなかった。今ミャンマーは罌粟だけでなく、合成麻薬も作っているとのこと。

やはり、儲けが大きいから、流通業者はいろんな運搬手段を通じて、見つからないように運ぶようになる。中共がフェンタニルの原料を作っているのは米国を弱体化させるためでしょう。中国国内ではアヘン戦争があったため、麻薬は厳禁で、個人は簡単に最高刑の死刑になる。

記事

Photo:picture alliance/gettyimages

【ミカイ渓谷(コロンビア)】急拡大するコカインの流通経路の一つは、コロンビア南西部カウカ県の山岳地帯から始まる。この地域では、耕作可能な土地のほぼ全てでコカの葉が栽培されている。

セサール・ロセロさん(64)の約4ヘクタールの農地にはコカの木が整然と並び、1.8メートルの高さにまで成長した木もある。「この植物には本当に感謝している」と、ロセロさんは畑を歩きながら、鮮やかな緑の葉を優しくなでて語った。

ロセロさんら地元のコカ栽培農家は、自分たちの植物が害虫に強く、世界でおよそ2000万人ものコカイン使用者を引き付ける精神活性アルカロイド化合物の収量が多いと自慢げに語る。ロセロさんによると、乾燥コカ葉25ポンド(約11.3キログラム)の標準的な袋から生産できるアルカロイドは25グラム。かつては18グラムだったという。

「科学と技術が進歩したおかげで収量が上がった」と彼は述べた。

米国と国連の麻薬取締機関によると、コカインの供給量は世界的に過去最高水準にある。国連は昨秋、コロンビアの年間コカイン生産量を3000トンと推定した。これは取り締まりが最も厳しかった2012年の約8倍となる。

コロンビアにおける麻薬取り締まりの緩和に加え、コカの栽培拡大、サプライチェーン(供給網)の改善、強い消費者需要が相まって、コカイン取引は新たな高みに押し上げられている。

ミカイ渓谷および他の同様のコカ栽培地域14カ所は、コロンビアのコカイン生産量の40%を占めている。ここで収穫される作物は世界最高品質のコカインを生み出すだけでなく、生産量も増加している。ロセロさんは年に5回収穫している。昔は3回だったという。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)は昨年、コロンビアのコカの栽培面積が約25万3000ヘクタールに達し、2000年と比べて55%増加したと報告した。コロンビアは2000年に米国と共同で「プラン・コロンビア」と呼ばれる麻薬撲滅プログラムを開始した。航空機から化学薬品を散布してコカの作物を枯らす積極的な取り組みだったが、世論の圧力を受けてコロンビアは15年にこれを終了した。

米国と国連の麻薬取締機関によると、供給量がその後大幅に増加したため、コカの葉の価格は過去最低水準にある。

しかし記録的な供給量にもかかわらず、コカイン1キロ当たりの末端価格は特に香港やサウジアラビアなど世界の遠く離れた地域で高騰している。オーストラリアではコカイン1キロが20万ドル(約2900万円)以上で取引されており、これは米フロリダ州マイアミでの価格の8~10倍だと研究者らは指摘する。

供給網を強化するため、組織犯罪グループとその協力者らは「コカイン艦隊」を構築し、より大量の貨物をさらに長距離輸送できる半潜水艇を使用している。

米沿岸警備隊は昨年10月、全長約27メートルの半潜水艇から5トンのコカインを押収した。この船はコロンビアからオーストラリアまでの約1万4500キロメートルを航海中で、海面をすべるように進んでいた。当局によると、積み荷の価値は数億ドルに上る。

「そのため密輸業者はより大きなリスクを取り、8トン、9トンといった大規模な押収が見られるようになった」と話すのは、米麻薬取締局(DEA)の元グローバル作戦責任者マット・ドナヒュー氏だ。「麻薬を失うことは彼らにとってもはや問題ではない。それほど大量にあるからだ」

コカイン取引の再拡大は、中南米諸国から米国への違法薬物の流入を阻止に取り組むトランプ政権にとって課題となっている。米税関・国境警備局(CBP)によると、3月末までの6カ月間で米国境で押収されたコカインは10トンと、22年度通年の12.5トンに迫る。

米国人のコカイン使用は過去10年ほど横ばい状態だが、販売方法と成分が変化している。ディーラーはテキストメッセージで注文を受け、自宅配達を行う。また、DEAのデレク・マルツ長官代行によると、路上で販売されているコカインの4分の1に、非常に中毒性の高い合成オピオイドであるフェンタニルが含まれていることが政府の研究所の検査で判明した。

生産の拡大

コロンビアのミカイ渓谷でロセロさんらが収穫したコカは屋外の製造施設に運ばれる。乾燥させたコカの葉は、より強力な派生物であるコカベースまたはコカペーストと呼ばれる混合物に変えられる。

ある道路脇の施設では、ゴム長靴を履いた男性たちが葉を足で踏みつぶしている。それをガソリン、石灰、硫酸、その他の成分とドラム缶の中で混ぜ合わせ、アルカロイドを抽出する。「ガソリンがアルカロイドを引き出すんだ」と作業員のダイメル・モスケラさん(41)は話した。

太平洋沿岸の高度な設備を持つ製造施設では、化学者がコカベースをコカイン粉末に精製する。以前はコロンビアの製造施設では、コカイン1キロを作るのにコカベース3キロが必要だった。現在ではコカベース1キロで済む。

世界の麻薬取締当局は、生産技術の進歩がコロンビア以外に広がることを懸念している。国連によると、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの人里離れた地域で小規模なコカ栽培が確認されている。

コカイン精製施設はセネガル、ニジェール、ベルギー、スペインなどで見つかっている。密輸業者はコカベースを日用品(衣類、動物の皮、ゴム、蜜ろう、肥料、さらには塗料にまで)に化学的に溶かし込んで運ぶ方法を学んだ。麻薬組織に雇われた化学者らが後にそれを抽出する。

米国は依然としてコカインの最大消費国だが、生産技術と流通網はアジア、アフリカなどの新たな顧客にも広がっている。UNODCが23年に発表した報告書によると、22年にコカインを使用した人は推定2300万人だった。これは入手可能な最新データだ。16年は1800万人だった。

合法的作物への転換

コロンビアの現政権は、コカイン精製施設と輸送網を標的にしていると述べている。同国軍によると、米国の支援を受け、昨年のコカイン押収量は過去最高の883トンだった。

コロンビア当局者らは、政府の補助金と技術指導を活用して、推定23万世帯をコカ栽培から合法的な作物の栽培へと転換させたいとしている。しかし、同国の作物代替プログラム責任者を務めるグロリア・ミランダ氏は、コカの葉の販売に依存する全ての農家を支援する手段はまだないと語った。「時間がかかるだろう」  ミカイ渓谷にある複数の町は経済をほぼコカイン取引のみに依存しており、これがホテル、オートバイ販売店、農業関連事業を支えている。

押し寄せるコカインの波

コロンビアから流出するコカインの波は、アルゼンチンのロサリオやウルグアイのモンテビデオなど他の南米の都市にも押し寄せている。麻薬組織が積み荷を巡って争い、地域社会の安全を脅かしている。

国連とオーストラリア犯罪情報委員会によると、オーストラリアでのコカイン使用は22年から23年にかけて19%増加した。

オーストラリアの警察と国境警備隊は、公海上で違法薬物を運ぶコンテナ船や漁船、半潜水艇の阻止に注力している。

海洋密輸船は最近では、コロンビアの太平洋沿岸の河口や、ベネズエラ、ガイアナ、エクアドル、ブラジルで建造されている。これらの船舶は大西洋を5600キロメートルほど横断し、西アフリカや欧州にコカインを運んでいる。アゾレス諸島の海域では、6.5トンのコカインを積んだ半潜水艇1隻がポルトガル海軍に阻止された。

コロンビア海軍は昨年、オーストラリアに向かう麻薬密輸用潜水艇2隻を押収し、当局は太平洋で放棄された3隻目の船体の一部を発見した。密輸船がオーストラリアの海岸に近づくと、コカインはプレジャーボートや漁船に移し替えられて最後の行程を進む。

コロンビア海軍の調査担当チームのゴンサレス大佐は「かつては危険を冒してカリブ海を通過する船1隻の活動だったものが、今でははるかに国際化されたネットワークになっている。経験豊富な密輸業者や違法漁業船団の船長など、はるかに多くの人物が関与している」と述べた。

新しい麻薬密輸用潜水艇は、それを追跡する側にとっても印象的だ。

「驚きは尽きない」とゴンサレス氏は語った。「非常に高い収益がある限り、彼らはどんな手段でも考え出すことができる」

(The Wall Street Journal/Juan Forero /Photographs by Carlos Villalon for WSJ)

※この記事はWSJにて2025年5月13日 06:21 JSTに配信されたものです。

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