『民主党派からは魑魅魍魎の陰謀論噴出…それでもトランプは「神」になった?』(7/16現代ビジネス 塩原俊彦)について

7/17The Gateway Pundit<Tone Down the Violent Rhetoric? CNN’s Kate Bedingfield Says ‘Dems Must Turn Their Fire’ on Trump Mere Days After Failed Assassination Attempt (Video)=暴力的な発言は控えるべきでは?CNNのケイト・ベディングフィールド記者は、暗殺未遂からわずか数日後に「民主党はトランプ大統領に攻撃を仕掛けるべきだ」と発言(動画)>

膳場貴子と同じで、普段から思っているから口に出ただけ。左翼リベラルの異論の持主排除の論理の典型。左翼だけあって暴力肯定。

CNN寄稿者のケイト・ベディングフィールドは、民主党の指導者たちから「発言を控えるように」という指示を受け取っていないに違いない。

先週土曜日、ペンシルベニア州バトラーの集会で大統領暗殺未遂事件が発生してから72時間も経たないうちに  、バイデン前ホワイトハウス広報部長のベディングフィールド氏は、反射的に激しい反トランプの発言を抑えることができず、民主党員らにトランプ前大統領に「攻撃を仕掛ける」よう促した。

ベディングフィールド氏は、「[バイデン氏は]この件について何度も質問された後、辞任するつもりはなく、候補者になるつもりだと何度も何度も述べている。だから、ある時点で民主党は今回の選挙に勝ち、ドナルド・トランプ氏に攻撃を仕掛ける決断をしなければならない」と語った。

この無神経な言葉の選択は、アンダーソン・クーパーやヴァン・ジョーンズを含む他のCNNコメンテーターらとの共和党全国大会での討論会中に行われた。

ベディングフィールド氏は、内なる声を漏らしてしまったことに気づき、「『彼らの攻撃を仕掛けろ』と言うべきではなかった。申し訳ありませんが、私が言いたかったのはそういう言葉ではありませんでした。彼らはドナルド・トランプに焦点を合わせる必要があるのです」と付け加えた。

彼女の仲間のパネリストたちは彼女のフロイト的失言にくすくす笑った。なぜなら、彼ら自身のレトリックによって煽られた政治的暗殺の試みは、どうやらCNNにとって面白いらしいからだ。

https://x.com/i/status/1813062394211344474

https://www.thegatewaypundit.com/2024/07/tone-down-violent-rhetoric-cnns-kate-bedingfield-says/

7/17The Gateway Pundit<BLUEANON Conspiracy: Democrats Accuse Trump of Staging His Own Assassination Attempt — Claim Trump Uses ‘Fake Blood’ with the Help of Secret Service=ブルーアノン(民主党支持のQアノン)陰謀論:民主党員はトランプが自らの暗殺未遂を企てたと非難 — トランプはシークレットサービスの助けを借りて「偽の血」を使ったと主張>

自分が標的になって立てるのか?本当に民主党員はクズ揃い。

https://twitter.com/i/status/1813026191408046287

https://www.thegatewaypundit.com/2024/07/blueanon-conspiracy-democrats-accuse-trump-staging-his-own/

7/16The Gateway Pundit<Dr. Ben Carson Given Standing Ovation at Republican Convention During Impassioned Speech About Trump (VIDEO)=ベン・カーソン博士、共和党大会でトランプ氏について熱弁をふるい、スタンディングオベーションを受ける(動画)>

流石はベンカーソン。

ベン・カーソン博士がトランプへの壮大なトリビュートで会場を沸かせる 「私は親愛なる友人であるトランプ大統領がほんの数センチの差で死を免れるのを見ました。そして私の考えはすぐにイザヤ書に向けられました。『あなたを攻撃するために造られた武器はどれも成功しない』」 • 「最初に彼らは彼の評判を落とし込もうとしましたが、彼は今まで以上に人気があります。 • 「そして彼らは彼を破産させようとしました。そして彼は以前よりも多くのお金を持っています。」 • 「そして彼らは彼を刑務所に入れようとしましたが、彼はより自由になり、彼と一緒に他の人々も自由になりました。」 • 「そして先週末、彼らは彼を殺そうとしました。そして彼はあそこにいます。生きていて元気です。」

https://twitter.com/i/status/1813406279886328111

https://www.thegatewaypundit.com/2024/07/dr-ben-carson-given-standing-ovation-republican-convention/

7/16The Gateway Pundit<Sarah Huckabee Sanders Brings the House Down With Inspiring and Funny Speech at the RNC (VIDEO)=サラ・ハッカビー・サンダース、共和党全国大会で感動的で面白いスピーチをして観客を沸かせる(ビデオ)>

https://x.com/i/status/1813406651367485491

米国も彼同様終わらせなかったとも。トランプ政権の報道官時代にレストランで拒否された話も。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/07/sarah-huckabee-sanders-brings-house-down-inspiring-funny/

https://x.com/i/status/1813224687456997887

https://x.com/i/status/1813633089454911622

7/17Rasmussen Reports<GOP Voters Blame Anti-Trump Rhetoric for Assassination Attempt=共和党支持者、暗殺未遂事件は反トランプ発言のせいだと非難>

多くの有権者はドナルド・トランプ前大統領の暗殺を試みた銃撃犯はおそらく精神疾患に駆り立てられていたと信じているが、共和党員の大半は銃撃事件はトランプ氏の敵の言動のせいだとしている。

ラスムセン・リポートの最新の全国電話・オンライン調査によると、米国の有権者の40%は、土曜日のペンシルバニア州集会で起きた暗殺未遂事件は、犯人の精神衛生上の問題が主な原因である可能性が高いと考えており、41%は、トランプ大統領の政敵の言動が主な原因であると考えている。共和党支持者の57%は、トランプ大統領の政敵の言動が主な原因であるとし、民主党支持者の26%と、どちらの主要政党にも属さない有権者の39%も同様である。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/gop_voters_blame_anti_trump_rhetoric_for_assassination_attempt?utm_campaign=RR07172024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

https://x.com/i/status/1813658718913065052

7/18阿波羅新聞網<史上最严厉!斩断中共生路 美不惜警告日本荷兰两巨头【阿波罗网报道】—美警告两巨头不得提供中共国先进芯片技术 否则…=史上最も厳しい!中共の生きる道を断つため、米国は日本とオランダの両大手企業に警告することをためらわない【アポロネット報道】- 米国は両大手企業に対し、中共国へ高度なチップ技術を提供しないよう警告する。さもなければ・・・>アポロネット王篤若の報道:米中科学技術戦争はさらに激化している。 米政府は同盟国に対し、東京エレクトロンやASMLなどの企業が中国へ高度な半導体技術の入手を許可し続けるのであれば、米国は最も厳しい貿易制限を検討するだろうと伝えた。

ブルームバーグによれば、事情に詳しい関係者は米国が「海外直接商品ルール」(FDPR)と呼ばれる措置を実施するかどうか検討していることを明らかにしたと報じた。この規則により、米国は米国の技術を使用した外国製品に規制を課すことができる。この措置は、業界にとって重要なウェーハ製造装置を生産する東京エレクトロニクスとASMLの中国事業を抑制するために利用される。

関係者によると、米国は東京とハーグの当局者らにこの案を提起しており、これらの国が独自の対中措置を強化しない場合、こうした外国直接商品ルールが適用される可能性がますます高まっているという。ASMLの代表者は、国家安全保障会議と米商務省の産業・安全保障分野が関わる議論についてはコメントを拒否した。東京エレクトロンの広報担当者も、同社は「地政学的問題」についてはコメントできないと述べた。

自由主義諸国を守るためだから、規制強化は当然。

https://www.aboluowang.com/2024/0718/2080751.html

7/18阿波羅新聞網<马斯克摇旗呐喊之下 硅谷正向川普靠拢=マスクの呼びかけでシリコンバレーはトランプに近づく>近年、バイデン政権の政策により、テクノロジー業界の多くの人が右傾化する傾向にあり、現在、トランプはマスクの支持を得ており、元ベンチャーキャピタリストのバンスも加わっている。伝統的にリベラルなシリコンバレーで文化的な変化が起きている。

ハイテク大手はドナルド・トランプに接近しており、イーロン・マスクの9桁の寄付金の約束と元ベンチャーキャピタリストのJ・D・バンス加入は、その変化を加速させる可能性がある。

この動きは、人工知能規制に対するバイデン政権の姿勢や大手ハイテク企業の合併・買収への反対などの理由から、投資家や経営陣がトランプを支持しており、伝統的にリベラルなシリコンバレーで起きつつある文化的変化を浮き彫りにしている。大統領討論会でのバイデンの低調なパフォーマンスと、先週末の銃撃事件に対するトランプの対応が共和党への支持を強めたこと等、理由は十分にある。

“Jumping on the bandwagon”の面もある。

https://www.aboluowang.com/2024/0718/2080703.html

7/18阿波羅新聞網<国产电动豪车撞护栏打不开门 传成都美女副处被烧死=国産電動高級車がガードレールに衝突しドアが開かなくなった 成都の美人副局長が焼死したという>経済が急落する中、中共当局は国産電気自動車を「経済のリーダー」とみなしているが、国産電気自動車の品質が悪いため、事故は後を絶たない。成都で起きた自動車事故で国産の高級電気自動車が炎上し、役人一人がその場で焼死したとインターネットで報じられた。

車は高合汽車のHiPhi Xとのこと。中国製自動車は危ない。

https://www.aboluowang.com/2024/0718/2080647.html

7/17阿波羅新聞網<(影) 广东高达3百万人没工作! 车站前大批人餐风露宿 年轻人在图书馆“上班”= (写真)広東省で300万人もの失業者、駅前で野宿するのが多数 若者は図書館へ通勤>最近、中国の失業問題が深刻さを増している。中には、路上で寝ている人だけでなく、図書館などの公共の場所に大勢の人が集まり、仕事に行くふりをするという奇妙な現象も報告されている。そして失業率の上昇は別の社会問題も引き起こしており、外界からも注目を集めている。

これで中国のGDPが4.7%だって?

https://www.aboluowang.com/2024/0717/2080591.html

https://x.com/i/status/1813360465440841757

何清漣 @HeQinglian 12時間

DWのこの記事は非常に示唆に富んでいる。

近年の脱工業化を含め、ドイツで将来何が起ころうとも、歓迎文化が難民を歓迎し、積極的に性的サービス(レイプではなく志願者)を提供したとしても、私は驚かないだろう。

引用

DW 中国語 – ドイチェ・ヴェレ @dw_chinese Jul 17

80年前、ヒトラー暗殺の試みは失敗した。

1944年7月20日、フォン・シュタウフェンベルク大佐は虎穴に入り、爆発物が入った公文用ブリーフケースを使ってヒトラーを暗殺しようとしたが失敗し、その夜にナチスによって処刑された。今日、人々はこの日、ナチスの独裁政権に対する彼の英雄的な行動を懐かしんでいる。

何清漣 @HeQinglian @HeQinglian 8時間

普通の人々は皆、バイデンの選挙綱領が経済を破壊し、インフレを押し上げ、普通の人々を男性でも女性でもないものにし、アフリカ系移民の米国占領を許すことを知っている。左翼がどんな処方薬を飲むのかは知らないが、トランプ政権下のほうがマシだった、バイデンが約束した悪い人生を追求したいのか?

バイデンが選挙公約を実行しなかったことにファンが泣きながら文訴えているのを見ると、この人たちの脳には何か問題があると感じる――もしバイデンがエネルギー政策を途中で変更していなければ、ガソリン価格はEUに追いついただろう。

引用

喬華莘  @qiaohuanxin  22h

ブルームバーグは7/16にトランプ大統領の独占インタビューを掲載した。重要なポイントは次のとおり:

1/ 通貨問題:米国の製造業を活性化するには、現状のドル高・円安・人民元安の状況から、日本円・人民元の対ドル高を維持する必要がある。日本と中国は低い為替レートに基づいて発展してきた。「我々は非常に悪い立場にあると思う」

2/

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何清漣 @HeQinglian  8時間

トランプ政権の4年間を生き延びられなかった人はいるだろうか?例を挙げてみよう。彼は同性愛を禁止していないし、性転換したい人はすればよいし、中絶したい人は中絶すればよい、福利族は一銭もお金を失っていない。

仕事を見つけた黒人は、仕事があり生活保護を受ける必要がないことに感謝している。

さらに、あなたのAOCはトランプ支持者を再教育キャンプに送り込みたいと考えているが、潜水すればナンセンスな話ができると思うな。

引用

潛水中… @Fumitoku_T 10h

返信先:@Fumitoku_T、@HeQinglian 、 @XiaoMing_SG

政治の本質は紛争や矛盾を解決することであり、利益を害する当事者が出て来るはずで、特に国が大きく、あまりにも多くの人に恨まれると、プレーを続けることができなくなる。

トランプを支持する多くの人は、左翼が死ねばいいと願っているが、当然、トランプがそのような極端な戦術に訴えなければ大統領にはなれないだろう。

しかし、選ばれることと、やることは別のことである。たとえ自分が正しかったとしても、相手が生き残れる道を残しておこう。結局、反対する人が多すぎると物事は進まない。

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何清漣 @HeQinglian 3時間

黄色人種の左派がトランプの暗殺は自主的で自作自演だと考えていたちょうどそのとき、英語圏ではこのニュースで大騒ぎしていた。アルジャジーラ総合英語メディアは次のように論じた:

ジョージ・クルーニーは本当にバイデン大統領を倒すためにオバマと共謀したのか?

chinese.aljazeera.net より

何清漣が再投稿

Ruth史金霞 @shijinxia 3h

彼らは知っている-

ドナルド・トランプの暗殺者トーマス・マシュー・クルックスは銃撃事件の3時間前に元大統領の集会に現れ、ハンターが使う長距離射撃用の距離計を所持していたとしてシークレットサービスに疑惑を持たせた。

20歳の銃撃犯は上司たちに、土曜日には休みが必要だと告げ、同僚たちに「日曜日には戻る」というぞっとするような最後のメッセージを残した。

CNNによると、土曜午後3時。

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引用

Ruth史金霞 @shijinxia 18h

さらに補充すると:

多くの情報が明らかになったので、「7.13 トランプ暗殺未遂」事件を要約すると次のようになる。

何清漣 @HeQinglian 2時間

トランプ大統領は台湾が自国に見合った防衛費を負担することを望んでいるが、ゼレンスキー大統領はもはやロシアが和平サミットに参加するための前提条件を出さない。

https://rfi.my/An7g.X @RFI_Cn経由

台湾は不満を表明したが、ついに人口の15%がLGBTQI+の地位に達し、この進歩では世界第1位になった。ゼレンスキーは非常に賢いが、彼が勝者としてウクライナ和平計画を出せるかどうかは分からない。

rfi.frより

何清漣 @HeQinglian 3時間

Q:バイデンは本当に新型コロナウイルスに感染していると思うか?

A:信じる。民主党の世界では、どんな奇跡も起こり得る。もし再び病気にならなければ、共和党員として登録されている20代の銃撃犯によって暗殺される可能性がある。

引用

Juanita Broaddrick @atensnut 6h

ブースターキング、ジョー・バイデンは本当に新型コロナウイルスに感染していると思うか?

塩原氏の論説は素晴らしい。日経と朝日の元記者とのことですが、これだけ民主党と主流メデイアの悪を暴露できるのは大したもの。左右・党派を超えた真のジャーナリストかもしれない。

記事

カメラが捉えた世紀の瞬間

下の写真は、ピューリッツァー賞受賞者のAP通信のエヴァン・ヴッチが撮影した世紀の瞬間である。7月13日にアメリカのペンシルベニア州での選挙集会で起きた、ドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件において、銃に撃たれてもなお、トランプは拳を振り上げ、「ファイト!」と叫んだ。群衆は「USA!」と唱えた。そして、彼はまた一歩、「神」に近づいたのである。

7月13日にペンシルベニア州バトラーで開催された選挙集会で、シークレットサービスのエージェントたちに囲まれながら、顔に血のついたドナルド・トランプ前大統領が群衆に向かって拳を振り上げた。 エヴァン・ヴッチ/AP (出所)https://edition.cnn.com/2024/07/13/politics/gallery/in-pictures-trump-injured-at-pennsylvania-rally/index.html

4月3日に現代ビジネスで公開した拙稿「「トランプは21世紀のキリスト」だって!? キーワードはWWJD」で書いたように、この時点で、すでに「神に定められた」(Ordained by God)トランプであったが、今回の事件を切り抜けたことで、トランプはまさに殉教者となったと言えるかもしれない。

ライス大学の大統領史研究者ダグラス・ブリンクリーは、「暗殺未遂から生き延びることで、あなたは殉教者になる、大衆の共感が得られるからだ」と語っている(WP(ワシントンポスト)を参照)。

民主党とメディアの責任

重要なことは、この4月の記事で紹介した、ジェームズ・デイヴィッド・ヴァンス上院議員(オハイオ州)がつぎのようにツイートしたことである。なお、彼は、7月15日に副大統領候補としてトランプに伴走することになった。

「今日は単なる孤立した出来事ではない。バイデン陣営の大前提は、ドナルド・トランプ大統領は権威主義的ファシストであり、何としても阻止しなければならないというものだ。そのレトリックは、トランプ大統領の暗殺未遂に直結した」

この指摘は、おそらく正鵠(せいこく)を射ているだろう。民主党および民主党支持の主要マスメディアは、これまでトランプの人格攻撃に加えて、「もしトラ」は独裁につながるといった脅しをかけまくってきた。そうした一方的なディスインフォメーション(意図的で不正確な情報)による情報操作が、暗殺を企てる輩(やから)を誘発した可能性があるからだ。

Photo by gettyimages

たとえば、7月11日付NYT(ニューヨークタイムズ)は、「ドナルド・トランプは指導者にふさわしくない」という長文の記事を公表した。出だしから、「トランプは道徳的適性に欠けている」と手厳しい。「もしトランプ氏がこれらの資質をもっているとしても、アメリカ人は彼が国家の利益のために行動する姿を見たことがない」ことを根拠に、「彼の言動は、基本的な善悪を無視し、大統領の職責に対する道徳的な適性を明らかに欠いていることを示している」と断じている。

たしかに、指摘は「当たらずとも遠からず」かもしれない。だが、ウクライナに代理戦争をさせながらウクライナ人を死に追いやり、他方で、パレスチナ人を無差別に殺戮(さつりく)するイスラエル政府を支援しつづけながら、自分の認知機能の衰えを否定し、アメリカ国民ばかりか地球上に住む全人類を危機に巻き込むことに躊躇(ちゅうちょ)を感じていないジョー・バイデンにも、道徳的適性があるとはまったく思えない。

片腹痛いのは、トランプへの人格攻撃だ。「人格とは、リーダーに信頼性、権威、影響力を与える資質である」としたうえで、NYT(ニューヨークタイムズ)は、トランプにこうした資質がないと主張する。

トランプは、(1)自分に不利な証人として証言する気概のある人物を威嚇(いかく)しようとする、(2)トランプに法の責任を問う義務を果たしている裁判官の誠実さを攻撃する、(3)自分が嫌いな人々を馬鹿にし、自分に反対する人々について嘘をつき、共和党員が膝を屈することができなければ敗北の標的にする――と指摘している。

私からみると、過去に数々の情報操作のために、不正確な情報を流したり、あるいは、あえて情報を流さなかったりしてきたNYT自身の「悪辣(あくらつ)さ」を反省しないまま、「よくもこんなことが書けるものだ」と唖然とする。

独裁懸念

7月1日、米最高裁判所は、大統領免責をめぐる「トランプ対合衆国」裁判で、トランプ前大統領が前回の選挙を覆(くつがえ)そうとした容疑について、実質的な訴追免除を受ける権利があるとの判決を下した。採決は6対3で、党派で分かれた。その直接的な実質的効果は、選挙を前に陪審員の審理が行われる可能性はほとんどなくなり、トランプに対する罪状は最低でも絞られることになった。

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ジョン・G・ロバーツJr.最高裁長官は、多数派を代表して、「トランプ氏には少なくとも、その公務行為に対する推定的免責がある」とのべた。その上で、裁判長は、「公式な行為と非公式な行為を分けるために集中的な事実審査を行い、公式な行為についてトランプ氏を保護する推定を検察が覆すことができるかどうかを評価しなければならない」と付け加えた。トランプが投票で勝利すれば、司法省に告訴の取り下げを命じることができるため、この問題は無意味になる可能性すらある。

他方で、リベラル派判事のソニア・ソトマイヨール判事は、「この判決は重大な見当違いである」と書いた。判事は、「元大統領の刑事免責を認める今日の決定は、大統領制を再構築するものである。それは、われわれの憲法と政府システムの根幹をなす原則、『法の上に立つ者はいない』という原則を愚弄(ぐろう)するものだ」と断じた。換言すれば、「法の上に立つ」独裁者の誕生を米最高裁が認めたことになる。

こうした成り行きからわかるのは、既存の統治システムにあっても、事実上の独裁者が登場するという事実らしい。その意味で、問題はトランプ本人にあるというよりも、トランプ個人を独裁者に押し上げてしまう制度自体にあるのかもしれない。

民主党および同党と結託したマスメディアによる「ディスインフォメーション」工作

こうした民主党と、同党を支持する主要マスメディアが意図的で不正確な情報である「ディスインフォメーション」を流して、多くの人々を騙す工作を行う結果として、トランプという個人を標的にする暴力を助長した面があることは否めないのではないか。

決定的だったのは、バイデン大統領による7月8日の発言だった。NYTは同日、バイデンが最大の資金調達者や寄付者に直接話しかけ、選挙戦に残るという主張を繰り返し、選挙戦の焦点を自分からドナルド・J・トランプ前大統領に移す必要があると伝えたという内容の記事を報じている。そのなかで、NYTが閲覧した会談のビデオ録画によると、「これ以上、気を取られて時間を無駄にすることはできない」とバイデンは語ったとした後で、NYTはバイデンの話をつぎのように書いている。

「私の仕事はただ一つ、ドナルド・トランプを倒すこと、ドナルドを倒すことだ。私は、それができる最高の人間だと確信している。ディベートについて話すのはもう終わりだ。トランプを標的にするときだ」

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最後の一文は、“It’s time to put Trump in the bull’s-eye”という言葉を翻訳したものだ。まさか、バイデン大統領自身が「トランプを銃撃せよ」と言ったとは思わない。しかし、そう受け取られかねない発言をしたのは事実である。この “bull’s-eye”は “bullseye”とも綴られ、「ダーツなどのゲームで、狙った物体の円形の中心、またはこれに当たるショットやスローのこと」を意味している(「ケンブリッジ辞典」を参照)。そう考えると、「標的にすべきとき」と解釈されても仕方ないだろう。

たとえば、7月14日付のWSJ(ウォールストリートジャーナル)は、「バイデン大統領のドナルド・トランプ前大統領に対する暴言はここ数日で激しさを増し、そのなかには少なくとも一度、トランプ氏を標的として言及したものも含まれている」と書いている。それがここで紹介した部分なのである。

だからこそ、マイク・コリンズ議員(ジョージア州選出)は、紹介したバイデンの発言を問題視し、「ジョー・バイデンが命令を下した」と13日夜にソーシャルメディア「X」に書き込んだのである。紹介した発言がいかに重要であるかは、15日にNBCによって行われたバイデン大統領へのインタビューのなかで、この発言について問われたことによく現れている。バイデンはこの表現が誤りであったことを認めたうえで、「焦点をあてる」(focus on)という意味だった釈明した(この様子はYouTubeでみることができる)。

実は、4月19日、ベニー・トンプソン下院議員(民主党)が有罪判決を受けた重罪犯からシークレットサービスの保護を剥奪(はくだつ)する法案を提出したとNYPが報じている。これは明らかにトランプ前大統領を狙ったものであり、もはや民主党のなかに、「トランプ憎し」の感情がたぎり、暴発しかねない状況にあったとも考えられる。そうした感情は、民主党支持者にも感染しかねないほどだったのではないか。

親民主党派による陰謀論

主要マスメディアがあまり報じたがらないこととして、親民主党派も陰謀論を流布してしまっているという事実がある。たとえば、バイデンを支持するソーシャルメディア・ユーザーは、「大統領が討論会の前に密かに薬物を投与された」と主張した。

さらに、彼らは、バイデンの熱烈な支持者である俳優のジョージ・クルーニーが、バイデンのガザ戦争におけるイスラエル支持に触発された手の込んだ復讐計画の一環として、大統領選からの降板を呼びかけるニューヨーク・タイムズ紙の論説を書いたという陰謀説を流した。

こうした陰謀論者らは、今回の暗殺未遂事件について、トランプ前大統領の耳についた血は「お芝居用のジェルパック」によるものだと主張し、銃撃は「偽旗」であり、おそらくシークレットサービスがトランプ陣営と協力して調整したものだと言い出した。このバカバカしさに業を煮やしたWP(ワシントンポスト)は、親民主党のメディアでありながら、こうした陰謀論者の存在を批判する記事を書いた。

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陰謀論では、当初、右派の「QAnon」が有名となった(この問題については、「論座」に掲載した拙稿「日米ロで広がる陰謀論の裏側(下)」を参照してほしい)。これに対して、ネット上でリベラルな陰謀論を展開し、ブルーカラーの民主党の主張を広めようとする「ブルーアノン」と呼ばれる勢力も目立つようになっている。

WPによると、民主党の献金者リード・ホフマンの政治アドバイザーであるドミトリ・メールホーンは、13日遅くに支持者たちに、この銃撃は、トランプが写真を撮って反動から利益を得るために奨励され、もしかしたら演出された可能性さえあると考えるよう、電子メールで呼びかけたという。

なお、暗殺未遂事件の犯人トーマス・クルックスは共和党の有権者として登録されていたが、これは彼が党に所属していることを意味するものではない。NYTによれば、彼は「2021年に進歩的な大義にも寄付をしていた」という。ジョー・バイデン大統領が就任した2021年1月20日、クルックスは民主党寄りの政治活動委員会に15ドルを寄付したとの情報もある。

このようにみてくると、民主党にも親民主党派にも、共和党や親共和党派と同じく、暴力に傾きかねない人々がいることがわかる。その意味で、トランプをスケープゴートにするあまり、暗殺の教唆(きょうさ)を疑われても仕方がないほどの情報操作を民主党側がやっていた責任は大きいと指摘せざるをえない。それにもかかわらず、こうした問題点をアメリカの主要マスメディアは国民に伝えていない。

その結果、日本国民の多くも暗殺未遂事件の背景を知らないままなのだ。

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