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『「文大統領は日本の対米影響力の低下を感じた」木村教授』(3/12日経ビジネスオンライン 田村賢司)、『「韓国軍は単独で北朝鮮に対峙できず」香田元海将に聞く』(3/13日経ビジネスオンライン 田村賢司)、『米国からの提言「韓国製品に報復関税をかけよ」 朝鮮半島問題の専門家の見方、非は韓国側にある』(3/13JBプレス 古森義久)について
3/15阿波羅新聞網<川习会推到4月底 习要面子川普要里子?《外商投资法》闪电通过 只剩3千字 1=トランプ・習会談は4月末に遅れる 習には面子が、トランプには裏方が要る?《外国企業投資法》はあっという間に通過 たった3000字、39条、その1/3は1文のみ>3/14、ムニューチンは、3月末のトランプ・習会談を取消したのを認めた。 ブルームバーグによると、「情報筋によると、トランプ・習会談は4月末開催に変更した。中共は米国に習の訪米を国事訪問にするよう要求した。習には面子が必要、トランプには裏方が必要。中国共産党の両会期間中に、修正《外国投資法》を審議・通過したが、外部の見る所、法案の実行が効果を上げるかについては悲観的である。第一に条文が依然として曖昧である。 第二に中共のその他の法律で弾圧される。米国亡命の学者、程暁農は、「この法案は司法判断に使える法律条項というよりは、むしろ簡潔な政策発表のようなものである。 法案の3分の1は1文しかない」と述べた。
中国はハナから騙すつもりです。目先関税を外して貰いたいがために、外国企業投資法案の修正をしたのでしょう。元々中国大陸の企業には裏で中共組織が組み込まれていて、中共の意思が働くようになっていました。表だって出て来ることはありませんでしたが、企業の中国人高級幹部を操っていました。習の時代になってから表に出て来るようになって、「中共支配の中国では自由にビジネスすることができない」と見えるようになっただけです。
中国では、法律制定しても、その通りやったためしはなく、賄賂でいかようにでもなる世界ですし、事後法を作って、前の法律を全部否定することも可能です。共産主義に法治の概念はなじまないということです。党が最高位にあり、統治機構も人民もその下位に置かれる訳ですから。政府と党を批判することは許されません。全体主義・独裁の恐ろしい所です。

https://www.aboluowang.com/2019/0315/1260710.html
3/16阿波羅新聞網<中国企业偿债开始遇困 59%料今年经济更差=中国企業の債務返済が始まったが、困難に遭遇 アンケートした企業の59%は「今年は経済が悪化する」と予想>外国メディアの報道では、「フランスの信用保険市場のリーダーであるCofaceによれば、長きにわたる経済減速、信用の引き締め、および債券のデフォルトの上昇が、多くの中国企業のキャッシュフローに圧力をかけ、支払能力が困難になり始めた。
同機関のアジア太平洋地域のエコノミスト、Carlos Casanovaは、「上述の理由から、多くの中国企業が事業を支援するために債務の長期化戦略を採りだしている」と述べた。 債務の長期化戦略は、自動車、輸送、建設、およびエネルギーの分野で最も一般的である。
同機関は、1,500の中国企業を訪問し、その62%が昨年の支払いを延ばしたことがあると回答。 回答者の40%は、「去年延ばされた支払額は増加し、2017年の29%より増加した」とのこと。 調査はまた、「180日を超える支払遅延の割合は、2017年の47%から55%に上昇した」と発表している。 回答者の59%は、「中国経済は、2019年は2018年を上回ることはない」と考えている。2003年の調査を始めてから、初めて過半数が中国経済に弱気になっている。

https://www.aboluowang.com/2019/0316/1260738.html
3/13AKZAK<「日韓経済人会議」発足50年目で初の延期 訪韓客も毎月数万人単位で“激減”… 制裁発動なら断末魔の韓国経済に引導>
3/13ブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」<アサヒビール、原材料を韓国製造!取締役に朴秦民!3大猛毒人工甘味料の1つアセスルファムK使用>
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7421.html
政治部門のブログランキングNo1or2の記事です。この他、多くのブログ記事で取り上げられていました。大衆消費材を扱う会社としてはお粗末な判断なのでは。今の日韓関係を経営者はどう見ているのかです。米朝、米中とも冷戦orホットウオーになるかもしれず、日韓も冷戦になるのは間違いありません。お互いに制裁し合って止まらなくなるでしょう。愚かとしか言いようがありません。下記の記事を参照すれば、制裁合戦になるのは読める筈。アサヒの判断は、日本国民の感情を逆撫でするものでしょう。
3/14ブログ「日本と韓国は敵か?味方か?」<#韓国 『韓国政府、日本の制裁に準備万端。日本が制裁したら再制裁する。日本に出来るはずがない』>
http://blog.livedoor.jp/japan_and_korea/archives/78615218.html
3/14ブログ「日本と韓国は敵か?味方か?」<#韓国 『日本は韓国に制裁すべきではない。むしろ韓国を温かく迎えるべきだ』>http://blog.livedoor.jp/japan_and_korea/archives/78598607.html
3/15ZAKZAK<米朝“緊張関係”再び…先制攻撃も!? トランプ政権内で強硬派台頭 “死神”ボルトン氏「大統領は失敗を繰り返さない」>
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190315/soc1903150003-n1.html
3/15日経ビジネスオンライン<「日韓関係改善は15年必要」外交評論家の岡本行夫氏>
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00023/031200007/?n_cid=nbpnb_mled_mpu
木村氏、香田氏、ニクシュ氏それぞれ韓国の非道な振る舞いについて、キチンと対応すべきだとの意見です。議論すべき段階はとうに終わり、韓国に他国の名誉を傷つければどういうペナルテイが課せられるか、体で覚えさす段階です。愚かな民族とはいくら議論しても、交わることがありません。ゴールポストを動かすのでは、約束はハナから守る気がないのと同義語です。小中華ですから「騙す方が賢く騙される方が馬鹿」という中華の考えを受け継いでいるのでしょうし、事大主義であるから騙すのは当り前、劣等感に凝り固まったセコイ人達です。
日本政府は愚図愚図しないで制裁を課さないと。中途半端だと自己決定できない企業の在韓邦人が犠牲になるだけです。彼らが一番心配していると思います。日本の経営者は寝ぼけたまま。部下の苦しみも分かろうとしないのですから、政府が制裁賦課の決断をすれば、企業も撤収に動き、駐在員も帰国できると思います。
3/12記事
日経ビジネスの3月11日号特集「韓国 何が起きているのか」では、対日強硬姿勢を変えようとしないかのような韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権の動きを取り上げた。その裏に新たな変化があると韓国政治が専門の木村幹・神戸大学大学院国際協力研究科教授は見る。米国への日本の影響力の低下だ。文政権は米国の対北朝鮮政策への日本の影響力が低下したと見て、長年の問題解消に動き出したという。

木村幹(きむら・かん)氏
1966年生まれ。93年、京都大学博士課程中退。97年、神戸大学大学院国際協力研究科助教授。2005年、同研究科教授。17年、神戸大学アジア学術総合センター長兼務。韓国政治の専門家として知られる。
—文在寅大統領が2017年5月に就任して間もなく2年になります。この間の日韓関係悪化は、文大統領が歴史的に日本に厳しい左派系だからという見方があります。どう見ていますか。
韓国で言う進歩派だから日本に厳しいとよく評されますが、保守派、進歩派の違いはもう関係なくなっています。現に朴槿恵(パク・クネ)前大統領は保守派ですが、慰安婦問題を中心に、日本に対して強硬でした。
文大統領も就任当初は、それほど日本に対して反感を見せてはいませんでした。それが大きく変わったのは2018年春以降です。その頃までは日本に対して一定の配慮をしていました。だから朴前大統領が行った慰安婦合意も即座に破棄はしませんでした。
—しかし、大統領選では慰安婦合意の見直しも掲げていたはずです。
そのとおりです。でも、当初は「新方針」などといっても、合意そのものを全部ひっくり返すということではありませんでした。この時点での主張は、「(朴前大統領時代の)合意によって全部解決したわけではない。だから日本にも一定の努力をして欲しい」というところまででした。
日本の位置づけが変わった
—つまりどういう対日姿勢だったといえるのでしょう。
韓国の首相(国務総理)は当時、日本人記者を集めて懇談もしていました。文政権には対日、対中とも特段の姿勢はなかったように感じます。ただ、北朝鮮との対話は進めたいという思いは強くあった。そのために、何より米国の了解を取り付けたい。しかし、日本は拉致問題の解決のためにそれに反対し、足を引っ張るだろうとみていたのです。
ところが、米朝で首脳会談を開くことを昨年4月、トランプ米大統領に提案してみたら一発でOKになった。日本の世論は北朝鮮への接近に反発していましたが、日本の(政治)力は対米に関しては、意外にないのだと彼らは感じたのです。安倍・トランプ関係は良好と言われてきたけれども、米国への影響力はそれほどではない、という理解が生まれた。こうして彼らの頭の中での日本の位置づけが変わったわけです。
—日本は米国にそれほど影響力がないなら遠慮する必要はない、と。
韓国に海上自衛隊の護衛艦が寄港する際に、艦隊旗(旭日旗)を掲揚するのを禁止する法案が、ある議員によって昨年8月、国会に出されました。ただし制定には至っていません。徴用工の判決も近づいていた。文大統領は日本の米国への影響力が低下しているのなら、これらの動きを無理に抑える必要はない、と考えたのだと思います。
李明博(イ・ミョンバク)元大統領、朴前大統領の時代は対日関係への配慮から抑えられていたものが、噴出した格好です。今の政権では知日派が影響力を持っていないことも重要なポイントです。だから日本がどれだけ怒っているかもわからない。
—知日派不在とはいえ、日本の世論の動向にそこまで無知ということがありえるのでしょうか。
韓国の国としての建前からすれば、植民地支配がそもそも違法ですし、日本軍の象徴でもあった旭日旗に良いイメージはないでしょう。自分たちにとって常識になっていることだから、日本もある程度の理解を示してくれるだろう、という雰囲気はありますね。だからなぜ、こんなことで日本はそんなに怒るんだ、と彼らは考えるわけです。
レーダー照射問題も、そもそも「(自衛隊機が)なぜ俺たちを監視するのか」という感じが強くある。「そんなことをするのは、右派の安倍晋三政権だからだ。政権が交代すればまた(日本の態度も)変わるだろう」という観測も強く存在する。実際には、(自民党内では比較的リベラルな派閥の)宏池会の政権が出来ても、韓国への政策が変わるとは思えませんが、それが彼らにはわからない。
次も進歩派政権になる可能性がある
—政治家に知日派がいなくても、外交官はいます。官僚から情報が上がらないとは考えられません。
知日派官僚が(様々な日本への対応について、それは問題だといった献策を)上げても青瓦台(大統領府)はあまり聞いていないようです。そもそも官僚の中にも日本外交に経験のある人材が減っている。日本の優先順位は明らかに下がっているので、知日派の要請もなおざりになっているということですね。
—それでも徴用工問題など、既に国家間で解決済みのことをひっくり返す理由にはならないと思いますが。
徴用工判決については、文大統領は自信を持っている。自分が弁護士で法律の専門家だという自負をもっているからです。韓国の国内法をそのまま適用すれば、ああいう判決にしかならない、だから日本はそれを受け入れるしかない、と考えているのだと思います。
他方で徴用工について(慰安婦問題のように対象者に支援をする)財団をつくるという方法もあるのですが、実はこれを実行した場合、支援対象者の認定が大変だという問題もある。たとえば大企業が直接雇った人は記録が残っているでしょうが、そうでない人は記録を探すのも難しい。でも、認定を厳しくすれば必ず国内から批判が出る。だから財団方式もやりたくない。
—最低賃金の引き上げや、公務員の増員を中心に雇用を増やそうとする文大統領の経済政策には国内でも評価は割れているようです。支持率も低下傾向です。それも対日姿勢に影響していますか。
文大統領の経済政策への評価は就任当初から比べれば低下しており、対北朝鮮政策にしか活路はない、という意見もあります。ただ、大統領の支持率は依然、50%を少し切ったくらいで、このレベルである程度安定してしまっている。与党である民主党の支持率も40%近く、未だ保守系野党に差をつけている。だから、この与党支持の「岩盤」層を抑えていれば何とかなると見ているのかもしれません。保守派には弾劾された朴前大統領とその支持勢力とどう向かい合うか、という難問もありますから、このままだと進歩派である文政権の後もまた進歩派大統領になる、というシナリオが現実になる可能性も高いかもしれません。
—日本はどう対応する必要があると見ていますか。
実際に企業に影響が出ている状況ですから、何もしない、という訳にはいかないでしょう。考えられるのは韓国への影響力のある米国との関係を強化することと、徴用工問題で国際司法裁判所(ICJ)に提訴すること、そして戦争被害者に日本は最大限配慮しているということを国際社会に積極的に発信する、ということでしょうか。
重要なのは、歴史認識など、日韓間に横たわる問題で鍵を握るのは韓国ではなく、日韓両国の対立を見守る関係諸国だという事です。その意味でも、ただがむしゃらに「自らの言いたいことをいう」のではなく、米国をはじめとする関係諸国が日本の立場を支持する方向に導くような、「賢い行動」が必要になると思います。
日本と韓国の関係がかつてないほどに冷え込んでいる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が歴史問題を繰り返し持ち出していることだけが原因ではない。韓国国会議長は天皇陛下に謝罪を求める発言をし、日本の対韓世論は急速に悪化している。抗日独立運動100年を迎えた3月1日には、韓国政府が大規模な記念行事を開いた。なぜこんなに関係がこじれてしまったのだろう。日本に反発する動きの背景に何があるのか。韓国の政治や経済、企業活動の実態はどうなっているのか。日経ビジネス3月11日号 特集「韓国 何が起きているのか」では、その実相を探る。
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日経ビジネスの3月11日号特集「韓国 何が起きているのか」では、悪化を続ける日韓関係について有識者の見解を紹介した。外交だけでなく、昨年末の韓国軍艦による自衛隊機へのレーダー照射問題など、安全保障面でも日韓の関係は冷え込んでいる。半島有事の際の日本の安全保障はどうなるのか。軍事面で韓国とどう付き合うべきか。海上自衛隊の元艦隊司令官、香田洋二氏に聞いた。

香田洋二(こうだ・ようじ)氏
1972年3月、防衛大学校卒、海上自衛隊に入隊。97年海将補に昇任、護衛艦隊司令部幕僚長。2003年海将昇任、護衛艦隊司令官。2007年自衛艦隊司令官に就任。2008年8月に退官。(写真:菊池一郎)
—昨年末の自衛隊哨戒機への韓国海軍の火気管制レーダー照射問題について、韓国側は今も照射を否定しています。
世界中の軍事関係者は日本の主張が正しいと見ています。韓国の人以外はそうだと言える。中立的な立場でプロの常識を働かせれば言うまでもないことです。
編集部から
海上自衛隊のP1哨戒機が昨年12月20日、日本海・能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内を飛行中、北朝鮮船舶に対する救難活動を実施していたとする韓国海軍駆逐艦から突然、火気管制レーダーの照射を受けた。この照射は目標にミサイルなどを向ける攻撃直前の行為。日本や韓国など21カ国の海軍などが2014年に採択した海上衝突回避規範で、この行為は攻撃の模擬とされ、指揮官は回避すべき動作と規定している。
韓国国防省は当初、「正常な作戦活動の中でレーダーを使った」としていたが、後に火気管制レーダーの照射を否定し、捜索用レーダーを使用したと主張を変えた。自衛隊はこれに対し、探知した電波のデータや画像などを公表したが、韓国側は自衛隊機が「威嚇飛行」をしたと非難をし、主張は対立したままとなっている。
日本はもっと戦略的に動くべき
—その後も韓国海軍は2月に予定していた海上自衛隊舞鶴基地への艦隊司令官派遣を中止し、日本側も韓国釜山への護衛艦「いずも」の寄港を取りやめるなど、関係は全く改善していません。
韓国の文在寅政権は、ただ日本を無視し、北に軸足を置いて、反面で日本の価値をはるかに軽く見ているだけ。日本は、そのような文政権の個々の政策に過敏に反応するのではなく、「丁重な無視」をするということではないでしょうか。自民党の中には「(韓国に)謝罪を求めるべきだ」など元気のいい声もあるようですが、それだけでもだめだと思います。
—どういう対応が必要だと考えているのですか。
韓国は「元々悪いのは日本」で凝り固まっています。政府間の合意などは関係ないと思っている節もある。その考え方は、我々とは全く違いますので、説得して変更を求めても、そうはならないでしょう。その前提で日本は、もっと戦略的に動くべきです。例えば半島有事の際、米国が同半島での軍事作戦を実施する上で、日本が極めて重要になることは韓国も否定できません。
日本は、米韓、米朝の間で起きている動きについて、「我々も国益に関係する」として入り込むことは出来るはずです。日米安保条約には、(有事に向けての)事前協議という条項があります。朝鮮半島有事の際の米軍の戦闘作戦行動、特に我が国の基地からの作戦行動は、日本の安全保障と密接な関係を持つことは明白です。この観点から、もっと米韓、米朝の動きに関わっていいはずです。
—トランプ米大統領は、在韓米軍について今年初め、撤収の計画はないとしましたが、駐留経費の増額を求め、韓国と長い交渉になりました。在韓米軍は今後もその規模を維持するのでしょうか。
米国と韓国との間での在韓米軍の駐留経費交渉は昨年長く続き、米国側は当初、米韓合同軍事演習で戦略爆撃機がグアムから韓国に展開する際の「作戦支援費」を新たに負担項目に含めるなど、韓国側の負担を大幅に増やすよう要求したとされます。
これに対して韓国はかなり抵抗をしましたが、結局、8%増で合意しました。従来は5年だった駐留経費の合意期間を今回は1年にしています。これは米国が、毎年この件を議題に取り上げることにより、今後さらに増額圧力を強める可能性を示唆しているのかもしれません。
それでも韓国が結局は引き上げに応じたのは、北朝鮮と裸で付き合う、つまり在韓米軍撤退についてはまだ早い、韓国軍だけで北朝鮮の抑止と対処は十分にできないと思っているからでしょう。米軍の存在はやはり必要なのです。
編集部から
米国と韓国は2019年以降の在韓米軍の駐留経費について昨年春から今年2月まで交渉を続けてきた。いったんは米国が2018年の韓国側負担の経費に対して5割増とし、経費決定の期間も1年単位とするよう要求したと言われ、韓国と対立した。トランプ大統領は「米国は韓国との間で大きな貿易赤字を出しながら防衛をしている」と不満を示してきた。しかし、結局今年2月に2019年の駐留経費を前年比8%増の約1兆389億ウォン(約1040億円)とすることで合意した。韓国の負担が1兆ウォンを超えるのは初めて。
北朝鮮の核放棄はあり得ない
—裸で動けないというのは実力が不足しているということですか。
軍事力というものをどう見ればいいか、3つのポイントがあります。1つは軍事力を背景にして、どのように国家活動を進めるかという「意図」。2つ目は軍事能力そのもの。そして3つ目は地政学的な意味です。
その視点で捉えて段階評価をすると、文政権は韓国軍を対北で有効果断に活用する意図はほとんどないでしょう。軍事的な能力はまずまずですが、地政学的な優位性はゼロといったところでしょう。一方、日本が自ら自衛隊を使って何かをするという意図は、他国から攻められない限りあり得ません。でも、自衛隊の能力は高いですし、先ほど半島有事の際の米軍にとっての軍事的な意味でもお話ししましたが、我が国の総合的、地政学的な重要度は極めて高いと言えます。
在韓米軍と韓国軍の実力とは。
在韓米軍はかつては5万人。今は2.8万人になっています。当時韓国は反対しましたが、冷戦終了により、米軍の世界戦略に対応して、そこまで縮小しました。一方、北朝鮮はサイバー攻撃や特別部隊は強力だと思います。しかし、米軍がアラスカや本土に置いている(機動性が高い)ストライカー旅団やヘリコプター機動旅団を半島で十分に機動運用する体制が確立できれば、米軍が現在の規模で韓国に常駐する必要はなくなります。北の抑止と対処のために、機動展開になじまない部隊と装備に限り韓国に配置し、他は機動展開することも一つのオプションでしょう。
—日韓の今後の軍事協力はどうなるでしょう。1年ごとに期限を迎える日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)はどうなるでしょう。
GSOMIAは今年も延長するでしょう。そうせざるを得ないはずです。先ほどもお話ししたように、韓国は裸で北朝鮮に対峙はできません。米軍の駐留経費引き上げと同じです。韓国は今後とも我が国に対し色々言うでしょうが、朝鮮半島の米軍作戦支援を含めたキャスティングボートは我が国が握っていますので、日本としては「So What(それで?)」「それでどうしますか?」という態度でいいのです。韓国の個々の言い分に一々反論して、我々の気持ちが「すかっとする」ことは、戦略上の上策ではなく、下策なのです。
—米朝首脳会談は物別れに終わりました。北朝鮮の核放棄は進まないようです。
米CIA(中央情報局)や国家情報局の報告から、北が核放棄をすることはあり得ないと考えるべきです。今回は予想通りの結果でした。
古森記事

韓国ソウルで、日本統治時代の1919年に起きた「三・一独立運動」100周年の記念日を祝う人々(2019年3月1日撮影、資料写真)。(c)Ed JONES / AFP〔AFPBB News〕
(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)
「韓国が日本企業から不当に資金を奪うならば、日本は対抗して韓国製品の輸入に報復の関税をかけるべきだ」
米国の有力な朝鮮半島専門家が、日本と韓国の対立の非は韓国側にあるとして、日本政府に強固な対応の措置をとることを提唱した。
米国の本音「非は韓国側にある」
米国のトランプ政権は、日韓両国間のいわゆる元徴用工、慰安婦、レーダー照射など一連の摩擦案件に関して公式の論評を避けているが、韓国側の一連の言動が不適切だという本音をにじませてきた。官民の間で広がりつつあるこの本音が、専門家の韓国批判という形で明確にされたわけだ。日本側としても参考にすべき批判、対抗措置案だろう。
トランプ政権は、東アジア情勢、朝鮮半島情勢に関しては北朝鮮の完全非核化を当面の最大目標としており、その目標の実現には日韓両国それぞれとの堅固な同盟関係の保持が不可欠との立場をとっている。そのため現在の日本と韓国との対立については、一方を支持することで他方を離反させることを恐れ、「どちらに理があるか」という論評は控えている。連邦議会上下両院の議員や民間の専門家の間でも、対日関係および対韓関係の堅持のためにコメントを避ける傾向が顕著である。
ところが数歩、踏み込んで取材をしてみると、トランプ政権内外では、いわゆる元徴用工(正確には「戦時労働者」)、慰安婦、レーダー照射と、どの問題でも非は韓国側にありとする判断が強いことが見えてくる。いわば米国の本音といってもよい。
このたび、そうした考え方をきわめて明確に聞くことができた。朝鮮半島問題のベテラン専門家であるラリー・ニクシュ氏がインタビューに応じ、率直な意見を語ったのだ。

ラリー・ニクシュ氏
ニクシュ氏は米国議会調査局や国務省で朝鮮半島や東アジアの安全保障問題を30年も担当し、現在はジョージ・ワシントン大教授や戦略国際問題研究所(CSIS)研究員という立場にある。これまで日韓両国間の問題について頻繁に見解を発表しているが、とくに日本側を一貫して支持したという記録はない。慰安婦問題などではむしろ日本側の一部の強硬主張を批判して、韓国側の立場の支持に傾くことも珍しくなかった。だからこそ、今回の一連の日韓摩擦案件での韓国批判には重みがあるといえよう。
ニクシュ氏との一問一答の内容は以下のとおりである。
不法行為の代償を支払わせよ
──韓国の裁判所が、戦時労働者に関して日本側の新日鉄住金や三菱重工業という企業に新たに戦時の労働に対する賠償金を支払えという判決を下し、実際にそれら企業の資産差し押さえなどを始めています。第三者である米国の専門家として、この動きをどうみますか。
「韓国裁判所の戦時労働者に関する判決が日韓間の条約や協定に違反する形で履行されるのであれば、日本政府は世界貿易機関(WTO)に提訴すべきでしょう。韓国側が日本企業の資産の差し押さえや現金徴収をした場合は、その金額に等しい額の関税を韓国から日本への輸入品にかけることを宣言すべきです。また、韓国側の当事者たちが日本国内から韓国に送金する際は特別な税金をかけるという警告も一策です」
──日本政府としては、WTOへの提訴と、韓国製品への懲罰的な関税の適用の両方を、同時に実行するべきだというわけですね。
「日韓両国が過去の外交交渉において合意し誓約し合ったことに韓国側が違反して、日本企業への不当な経済措置をとるということであれば、日本政府は『韓国がWTOの規則に違反した』と主張できるはずです。報復的な関税や送金への特別課税は、韓国側に不法行為の代償を支払わせるという意味での予防、抑止の効果があると思います」
このようにニクシュ氏は、韓国側が新日鉄住金や三菱重工業に実害を与えれば、日本政府は制裁あるいは報復としてその金額に等しい関税や特殊税を韓国側に課すべきだと主張する。非は韓国側にあるから、という前提だろう。第三者の米国からみれば、問題の黒白はそれほどはっきりしているということだ。続いて、慰安婦問題、北朝鮮の非核化への対応について、ニクシュ氏に見解を尋ねた。
一方的な合意破棄は正当化できない
──慰安婦問題に関して韓国の文在寅政権は、日韓両国間の2015年の外相合意を無視する言動をとっています。この動きに日本はとう対応すべきだと思いますか。
「日本政府は韓国への補償金の支払いなどにおいて、2015年の日韓外相合意の規定を誠実に順守してきたと思います。だから今後も韓国側の対応のいかんにかかわらず、合意を順守し続けるという基本姿勢を保つべきでしょう。
慰安婦問題はもう終わりにするというこの日韓外相合意には米国政府も公式に支持を表明してきました。その意味では同合意は単に2国間の申し合わせに留まらず、国際的な合意であり、公約です。その合意の全体を破棄するという韓国政府の言動はどうみても正当化できません。日本は慰安婦問題に関する再交渉や再協議には一切応じるべきではないと思います」
──2回目の米朝首脳会談でも解決の見通しが浮かんでこない北朝鮮の非核化についてはどうでしょうか。日本への影響や日本の立場などという観点から気づくことがありますか。
「米朝協議に関連して安倍晋三首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したという報道がありますが、日本側としてより重要なのは、北朝鮮との交渉の内容の優先順位についてトランプ大統領に明確な要望を出しておくことのように思えます。まず米国に求めるべきなのは、北朝鮮に核弾頭を装備したミサイルの正確な基数や位置を開示させることです。その核弾頭装備ミサイルの多くは日本に重大な脅威を与えているノドンなのです」
──ノドンは北朝鮮の準中距離弾道ミサイル(MRBM)で、射程が1500~2000キロ、米国本土にはまったく届かないけれど、日本全土を完全に射程におさめる北の主力ミサイルですね。
「米国情報機関の推定では、北朝鮮の現存の核弾頭は約60個ですが、その多くはまずノドンに配備されてきました。北朝鮮の完全な非核化のためには、このノドン中心の核装備を開示させる効果的な査察システムの確立が、日本にとっても非常に重要です。日本政府が、トランプ政権の対北朝鮮交渉に対して、その重要性を強調することは、北朝鮮の非核化全体にとって貴重な貢献となりうると思います」
* * *
以上のようにニクシュ氏は、日韓関係の摩擦について、文在寅政権の措置や態度は不当だと明言した。これまで日韓両国に対して中立の立場を保ってきた米国のベテラン専門家が、今回は韓国の非を指摘することをためらわない。しかも、日本政府に韓国の不当な措置への報復や制裁の具体的な措置をとることまでを提案している。この点は言葉だけでは韓国への非難を続けても、実際の行動はなにもとろうとしない日本政府の態度とはきわめて対照的である。このニクシュ氏の指摘や提言は、日本政府としても有効な指針とすべきだろう。
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『中国の軍事力強化は「経済成長の限界」でますます加速する』(3/12ダイヤモンドオンライン 真壁昭夫)について
3/14希望の声<“请君入瓮 步步为营” 川普对中共谈判七步战略分析=”自分の策を返される サラミ戦術“ トランプは中共に7段階の戦略を立てる>この1週間で米中貿易戦は見た所、紆余曲折があり、多くの矛盾を露呈している。しかし、心を落ち着かせて分析すればトランプの戦略が明らかになり、現段階は6段階目にあると分かる。
第一段階:去年3月から貿易戦が始まり、軍事力でなく平和的な方法で解決しようとした。中共を交渉のテーブルに招き寄せた。
第二段階:12/1に貿易交渉で90日の期限を設定。
第三段階:トランプは“習は良い友達”とずっと煽て、中国に有利になるような情報を与えて、前へ進めさせようとした。“合意は簡単”のようなことを言って中国に機嫌を取り乍ら錯覚させた。
第四段階:比較的実行可能な両国でのサミットを開こうとした。2/28劉鶴との会談で話した。しかしトランプは「まだ話し足りない」と言って、協議を2日延長。時間が迫り、劉鶴に「協議が必要で、覚書は必要でない」と言い、劉鶴も賛成した。
第五段階:2月末~3月初めのサミットをトランプは道具として使った。習と中国の面子は守ってやった。サミットは習にとって、二大国首脳が顔を合わせ、歓迎されるのは、中国国内で威信を高めることになる。中国の市場関係者は貿易戦で国内経済に損失を受けることに不満であるが、サミットは安定的に企業に投資する信頼を与え、資本市場を落ち着かせる効果がある。それで中国はサミットを渇望している。
第六段階:今がこの段階である。貿易協議の差は大きい。民主党やその他の人も不満に思っている。3/6(水)ライトハイザーが議会で証言した時に、議員からは“あなたの勝ちは我々の勝ち”、“我々はこのまま協議が続き、構造改革が満たされることを希望する”と述べた。
それで、トランプの代表団は「最後の協議なのに距離があり過ぎる。前へ進ませよう」と中共に言える。
(第七段階:成功を告げる。)

https://www.soundofhope.org/gb/2019/03/14/n2723491.html
3/14阿波羅新聞網<川普表态川习会有2种协议 就业恶化 北京上海尤其严重 大放水养灰犀牛饮鸩止渴=トランプはサミットには2つの協議を用意 就業は悪化 北京・上海は影響が大きい 大ばら撒きは灰色の犀を養うこととなり、毒を呑んで渇きを止めることになる>トランプは3/13(水)にインタビューを受け「我々は協議を終わらせサインするか、交渉の最後で“完成間近の協議”か“問題を残したままの協議”とするか2種類ある」と答えた。「これは我々の希望であるが最終結果に影響を与えるのは良くない」とも。
また記者に「習主席は協議がうまく行かないときにトランプが途中退席するのを心配し、その可能性が充分あることを知っている」と教えた。
経済アナリストの秦鵬は「地方債の大量発行が収益を上げないか低収益のインフラ投資だった場合、所謂「時間を空間に切り替える」政策の実現は難しく、債務爆発のリスクが後になるだけ。「毒を呑んで渇きを止めるだけ」と。

https://www.aboluowang.com/2019/0314/1260172.html
3/14阿波羅新聞網<川习会至少延到4月 中共要求让习以「国事访问」赴美=トランプはサミットを少なくとも4月まで延ばす 中共は習の訪問を国事訪問とするように要求>ブルームバーグ社の報道によると「米中サミットは今月は開かれず、協議にサインすることもなく終わる。両国は習がマールアラーゴで4月末にサミットを開くことを探っている。しかし中国はこれを単なる貿易協議にサインするだけでなく、国事訪問とするように要求している」と報道。
国事訪問は、中国がトランプの必殺技、「途中退席」を封じ込めるために考え出された手であることは明らか。敵の策略に乗ってはダメです。サミットをするのであれば、世界に向けて約束を発信させることです。どうせ守りませんでしょうけど、その後、米国は如何に中国が約束を守らないかを証拠を上げて発信、かつ関税も2500億$賦課したままで、約束破るごとに残り2500億$にも段階的に関税賦課して行けば良いでしょう。日本も韓国にそうしなければ。

https://www.aboluowang.com/2019/0314/1260191.html
3/15宮崎正弘氏メルマガ<米連邦議会に「大学からファーウェイ排除法案」上程。英国でも。 ファーウェイ、ZTE、カルペンスキー(ロシア)も追い出せ>
http://melma.com/backnumber_45206_6798326/
3/11Share News Japan<東大がファーウェイからの資金支援認める…「政府から要請があった場合は、連携について見直す」>
https://snjpn.net/archives/102746
東大は「自衛隊には協力しないけど人民解放軍と強い繋がりのあるHUAWEIとは協力するって本当に日本の大学なのだろうか」とありますが、国民からすれば当然の思いでしょう。日本の税金を使って運営されている大学が敵と通じていると看做されても仕方がないのでは。東大は中国人留学生が多いです。しかし自己決定能力がなくて政府に判断を丸投げでは、学問の自治を言うなよと怒りが湧いてきます。大学側は結局自己保身に走る訳で、戦前は軍部の独走に声を上げず、国を誤った方向に走らせてしまったのと同じ構図。戦前は軍部、今は左翼の顔色を見ているとしか思えない。
真壁氏の記事では、灰色の犀(発生する確率が高い上に影響も大きな潜在的リスクのこと。不動産バブル、人民元切り下げによる外貨流出、不良資産の問題)が全人代では触れられなかったと書いてありますが、怖くて触れられなかったのでしょう。上述の中国語記事にありますように、地方政府に債券発行を認めて、融資平台の肩代わりをさせても、借金は借金、借り換えしても債務残は残ります。中国が花見酒の経済であっても、債権者(不明ですが)は打撃を受けるでしょう。未来永劫借金できるとは思えませんので。
記事

写真はイメージです Photo:PIXTA
中国経済は試練の時 投資中心の成長のツケが顕在化
中国経済が試練の時を迎えている。これまでの投資中心の成長のツケが顕在化しており、経済全体の効率が大きく低下している。
具体的には、大規模なインフラ投資を行っても、その経済効果が限定的なため、思ったように景気を回復軌道に戻すことが難しくなっている。かつて、効率の高い投資案件がなくなり、無駄な箱モノ作りに終始したわが国の姿がダブる状況だ。
昨年11月以降の景気の落ち込みは、中国政府の予想を超えたものだったはずだ。「ここまで経済が悪化するとは想定していなかった」というのが共産党指導部の本音だろう。経済成長を旗印に民衆の支持を得ることは限界だ。これまでのような経済運営は、限界を迎えているといってよい。
そんな中、5日から中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が開幕した。全人代における最重要事項は、習近平政権の威信を維持することだ。その一つの方法が、“強国”路線“を打ち出すことだ。習氏は、軍事力を強化して世界の覇権を目指すための足場を固めたい。それが全人代における最大のポイントとみられる。
すでに共産党内部でも習氏への不満が膨らんでいる。
「経済環境の悪化を食い止めることができていない」という不満に加え、「なぜ、軍事面で十分な力をつけてから米国に挑まなかったのか。動くのが早すぎた」との批判まである。
経済成長が限界を迎えた結果、中国は軍事力を重視せざるを得なくなったといえる。習近平国家主席は、周囲の不満が高まる状況を乗り切るために強国路線を重視し始めたとみるべきだ。
共産党首脳陣の想定をはるかに超えた経済の減速
中国経済は成長の限界に直面していることが明確になっている。その背景の1つに、世界的なスマートフォン出荷台数の減少などを受けて、中国の製造業の景況感が著しく悪化したことがある。加えて、米中の貿易戦争が企業経営者や消費者のマインドを冷やし、投資と消費の両方に急ブレーキがかかっている。経済の減速は賃金や雇用の減少につながる。
中国政府は、その状況を環境関連規制の緩和やインフラ投資で乗り切ろうとした。特に、冬場の大気汚染対策を緩めたことは、共産党にとってかなり思い切った策だった。中国では日々の生活のみならず生命への危機感が高まるほど、大気汚染が深刻だからだ。大気汚染の深刻さよりも、経済成長率の維持を優先したのである。
しかし、中国経済に関して目立った改善は確認できない。景気が減速する中、中国本土の金融市場では“カネ余り”が発生している。それが、債務返済のための社債の発行などを支えている。中国の不動産市場には、いまだに投機資金が流れ込んでいる。中国経済の問題は一段と深刻化している。
中国経済の先行きはかなり不透明だ。中国共産党は、この状況をどう打開すればよいか、妙案を見いだせていない。全人代では減税と社会保険料の引き下げ(計2兆元)、インフラ投資(2兆1500億元)が発表された。景気対策の内容は従来と変わりなく、真新しさに欠ける。本来なら政府は、構造改革を進め債務問題を解決しなければならない。中国では経済の専門家から構造改革が必要との指摘が増えている。共産党もそれはわかっている。
構造改革を進めると、一時的に失業や企業倒産が増える。政府への不満や批判は一段と強まるだろう。それは習近平国家主席にとって受け入れられるものではないはずだ。中国政府はインフラ投資と減税などの負担軽減によって目先の不満を抑えることを優先せざるを得なくなっている。
強軍路線で国威発揚を目指す習近平国家主席
政治面でも、習主席への不満が噴出している。習氏は、覇権を強化し、自らの強大さを国内外に示したい。米国のオバマ前大統領がアジア政策を軽視したことは、習氏にとって大きなチャンスだった。
一方、軍事力の拡充は思うように進んでいない。共産党内部では、「米国にケンカを売るのが早すぎた」といった批判が増えている。その原因の1つは、軍事技術の未成熟さだ。南シナ海において、米国は“航行の自由”を重視している。これは、米国の軍事作戦だ。南シナ海にて米国は艦隊の航行訓練を行い、中国に圧力をかけている。
中国が米国の圧力に対抗するには、米艦隊が南シナ海を航行しづらい状況を作らなければならない。そのために、中国は旧ソ連製のスクラップ艦を購入して改修し、航空母艦“遼寧”を就役させた。2020年には、初の国産空母が就役予定とみられる。
2隻目までの中国空母は、飛行甲板の先を上方にそり上げた“スキージャンプ式”を採用している。米空母に搭載されている“蒸気式カタパルト(飛行機を固定して射出する装置)”は搭載されていない。カタパルトがないと、戦闘機の武器搭載量は制約されてしまう。これは、中国の航空母艦の建造技術が未成熟であることの裏返しだ。
この状況の中、中国は3隻目の空母に最新式の“電磁式カタパルト”の搭載を目指している。つまり、中国は新しい軍事技術の利用を目指している。ただ、今のところ、中国国内にはそうした技術は見当たらない。中国は、海外企業に依存しなければならないことになる。
全人代で軍事予算(国防費)が前年から7.5%積み増されたのは、軍事技術を引き上げ、覇権強化の足場を整えるためだ。習主席は軍事力を強化することで米国への対抗力を固め、民衆の支持を得たい。その発想は、軍事力拡充(強国)路線による国威発揚だ。
後手に回る“灰色のサイ”問題に対する対策
全人代を通して、中国が軍事強化から手を抜けなくなったことがはっきりした。これまで中国が重視してきたIT先端技術の吸収に関しても、軍事面との関係性が一段と重要になるだろう。政治活動報告の中で“中国製造2025”への言及がなかったことが米国への配慮であると片付けるのは早計すぎる。むしろ、軍事強化を通して中国は米国への対抗心を明確に示したとみるべきだ。
気がかりなのは、“灰色のサイ(債務問題)”への言及がなかったことだ。世界の覇権を目指した旧ソ連は、計画経済の下で軍事の増強を優先した。結果的に、経済は混乱し、社会主義国家が崩壊した。現在の中国にも、同じことが当てはまるように思う。成長の限界を迎えた中国が覇権強化のために軍備拡張に突き進んだ結果、経済運営がおろそかにならないか、先行きへの不安は高まったように思う。
全人代の政治活動報告の中で、共産党は、債務問題への問題意識をにじませはした。しかし、その政策の根本的な発想は財政のばらまきを通した経済環境の維持だ。企業や消費者のマインドがさらに悪化した場合、追加的なバラマキ政策が発動される可能性は高い。結果的に、中国の債務問題は一段と深刻化する恐れがある。
短期的には、減税やインフラ投資が行われることによって、中国経済が幾分か持ち直す可能性はある。ただ、従来に比べ、回復のモメンタムは緩慢になるだろう。加えて、景気刺激策の賞味期限も短くなるだろう。それは、付加価値を生まなくなったにもかかわらず投資を重ね、その場しのぎの対応に終始してきたツケだ。
長めの目線で考えると、中国経済の先行き不透明感は増している。不良債権問題は処理を進めない限り解消しない。いったん米国経済の減速がより鮮明となった場合、世界の金融市場では中国の債務問題への懸念が急速かつ大規模に上昇するだろう。全人代で中国政府がそのリスクを抑える方策を示すことができていないことが気がかりである。
(法政大学大学院教授 真壁昭夫)
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『北朝鮮の核、米軍撤収――半島情勢が日本を揺らす』(3/14日経ビジネスオンライン 宮家邦彦)、『米朝が合意できなかった一因は韓国・文大統領にある、元駐韓大使が指摘』(3/12ダイヤモンドオンライン 武藤正敏)について
3/13看中国<煽动疆独 建集中营 中共民族政策为何截然相反?(图)=新疆独立を煽り、収容所を造る 中共の民族政策はどうして明らかに相反するのか?>中共は政権を取る前と取ってからとで民族政策が完全に相反している。政権を取る前は、民族分裂主義を支持し、取ってからは民族分裂主義に反対している。1940年代に新疆の一部で東トルキスタン共和国が成立した。これは中共とソ連の支持の下、為されたもの。今や中共は新疆で日増しに民族分裂の局面に直面している。当時の政策が今日の災禍の原因である。民族分裂主義や反民族分裂主義どちらも、権力奪取・維持が目的で、反社会・反人民・反人類の政策である。中共が政権を取る前には政権を奪取するため、分裂を求め、国民党政府の力を削ごうとした。1949年に中共が政権を取ってからは、反分裂主義に転じ、最大の版図に統治を及ぼそうとした。
最近5年間で、中共の新疆の民族政策は新しい特徴を持っている。精神上、心理上少数民族を滅亡させる強烈なものである。再教育の名目で収容所を造り、これが少数民族を根絶やしにする道具となっている。これは警戒するに値するものだ。
中共が新疆で配った《新疆ウイグル自治区極端化条例》は悪法で、中共の新疆当局が去年の発布から今までに大量の収容所を造り、不法に100万もの無辜のウイグル人を拘禁し、国際的な人権問題の一つになっている。
エスニッククレンジングを中共はやろうとしています。ウイグル族だけでなく、チベット、モンゴル、朝鮮族もその運命にあると思った方が良いでしょう。経済制裁して、中国を富ませないようにして、弾圧経費を削ぐことが大切かと。

中共は再教育の名目で新疆に収容所を造る
https://www.secretchina.com/news/gb/2019/03/13/887119.html
3/13希望の声<【南海争议】英美日西太平洋再度联合军演 蓬佩奥批中共垄断能源=【南シナ海争議】英米日は西太平洋で再度連合軍事演習 ポンペオは中共の資源独占を批判>英国海軍は近年西太平洋での活動を増加させている。米・海軍の情報によると「米英海軍と日本の海上自衛隊は3/14から再度連合軍事演習をする。これは去年12月に開催したのに続き2回目である」と。ポンペオは「中共は強迫によって南シナ海のエネルギー資源を独占開発しようとしている。米国はASEANと共に協力して開発をする。2.5兆$もの価値がある」と述べた。
遅れて来た帝国主義国・中国を封じ込めるのは自由主義国家にとって重大な使命です。日本もその責任を果たさねば。

英国海軍護衛艦モントローズは2/18米国軍艦とタイの外海で遊弋
https://www.soundofhope.org/gb/2019/03/13/n2720968.html
3/13ZAKZAK<麻生財務相“報復措置”明言で韓国は戦々恐々 韓国紙「局長会談の結果は楽観できないという見方も」>
3/14日経<韓国、日本の経済制裁警戒 元徴用工問題、きょう局長級協議 水平分業、双方に打撃
【ソウル=鈴木壮太郎】韓国最高裁が日本企業に賠償判決を下した元徴用工問題を巡り、日本政府内に浮上した経済制裁論に韓国が警戒を強めている。韓国政府は対抗措置の検討を示唆するが、水平分業の関係にある日韓経済への打撃は大きいとの懸念も強い。日韓外務省は14日に局長級協議を開くが、出口が見えない状況に産業界は不安を募らせている。

日韓・韓日経済協会の会議は9月以降に延期された(2018年の前回会議)

韓国外務省は13日、金容吉(キム・ヨンギル)東北アジア局長が日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長と14日にソウルで会い、元徴用工問題への対応を協議すると発表した。経済制裁も議題に上る可能性がある。
韓国が警戒を強めるきっかけとなったのが、麻生太郎財務相による12日の答弁だ。「関税に限らず、送金の停止、ビザの発給停止とかいろんな報復措置があろうかと思う」と具体的な報復手段にまで言及したことに驚きが広がった。
麻生財務相が一例に挙げた送金停止は日韓にまたがるビジネスを手掛ける企業にとって重大な障害となりかねない。ビザの発給停止は2018年に753万人に上った韓国人訪日客を激減させ、インバウンド消費に影響を与える可能性もある。
韓国メディアは基幹産業である半導体製造に欠かせないフッ化水素など戦略物資の対韓輸出を制限する案が日本で浮上していると報じた。韓国政府高官は13日、「日本から経済報復の通知はないが、我々も万全の準備をしている」と応戦する構えを強調した。
元徴用工裁判で勝訴した原告側弁護団が新日鉄住金と三菱重工業の資産差し押さえの動きを加速していることに日本側はいらだちを募らせる。それでも韓国政府は対応策をいまだに発表しておらず、日韓請求権協定に基づく日本からの協議要請にも回答していない。
麻生財務相の発言は韓国政府への警告で「実際にはそこまでやらないだろう」(日韓外交筋)との見方も強いが、企業にとっては不安材料だ。
韓国にとって輸出先としての日本は00年の2位から18年は5位に低下し、代わりに中国が首位に躍り出た。元徴用工問題への韓国政府の対応が鈍い一因に、経済面での日本の存在感低下を指摘する声もある。
ただサムスン電子やSKハイニックスなど韓国を代表する企業が日本に部品・素材を依存する構造は変わらない。韓国の18年の対日貿易赤字は240億ドル(約2兆6700億円)と、国別で最大だ。
日本企業にとっても韓国は「もうかる国」だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、アジア・オセアニアに進出した日系企業で、18年に営業黒字を見込む企業の割合が最も高いのは韓国で85%に達する。中国は72%、タイは67%だ。
日本政府が仮に輸出制限や高関税賦課に踏み切れば、火の粉は日韓双方の企業に降りかかる。日本の半導体関連の素材メーカー幹部は「日韓の産業は(互いの得意分野で協力し合う)水平分業関係だ。韓国が傾けば日本も傾く。世界的なサプライチェーン(供給網)にも重大な影響が及ぶ」と懸念する。
政府間の対立は経済界の交流にも影を落としている。
日韓・韓日経済協会は5月にソウルで予定していた「経済人会議」の開催を9月以降に延期した。佐々木幹夫会長(三菱商事特別顧問)と金●(かねへんに允、キム・ユン)会長が1日、東京で会って決めた。日韓の商工会議所が18年11月に予定していた会議を延期したのに続く動きだ。
関係者によると延期は韓国側が求めたようだ。5月には韓国側による資産差し押さえが完了し、日本政府が報復措置が発動している可能性もなくはない。そうした中で経済人が日韓の関係強化を発信すれば、政府と方向性が乖離(かいり)しかねないとの懸念が韓国側に強かった。
悩ましいのは日本側も同じだ。「元徴用工判決には強い憤りを覚えるが、ビジネスへの影響は避けたい。両国政府が冷静にうまく問題を解決してほしい」というのが在韓日系企業の本音だ。
韓国最大の日系コミュニティー、ソウルジャパンクラブは韓国政府に毎年提出する建議で、元徴用工問題への言及を見合わせた。昨年12月の理事会で徴用工判決への憂慮と韓国政府による適切な措置を求める文言を含めるか採決した結果、僅差で反対が上回ったためだ。>(以上)
日本の産業界は「金儲け」のことだけ。プライドも何もなく手揉みしながら相手に擦り寄る、歴史観も大局観も持たない人達であるというのが日経記事から分かります。カルタゴのような通商国家のたどった道を考えれば、敵と宥和するのが如何に危険か分かりそうなものですが。
日本の韓国への制裁発動は遅すぎるのでは。経済界の意見を聞いたら何もできなくなります。相手は嫌がらせを何度となくしてきているのに。100項目の内、相手がこう出て来たらこうする、次に出て来たらこうすると公表して矢継ぎ早に実行するようにしませんと。何もしないから足元を見られて何度も嫌がらせの被害に遭うのです。愚かな経営者の意見なぞ聞く必要はありません。
宮家氏の記事はトランプを悪く言う米国民主党やリベラルメデイアの報道の影響を受けている気がしますが、北の核保有を前提としたニュークリアシエアリングの提言(非核三原則の見直し)や防衛費の大幅増の提言をして国民を覚醒させようという点は非常に評価できます。日本はトランプが言ったり、行動したりすることを、もっと前向きに捉え、自主防衛(単独防衛の意ではない)の為の足掛かりにすれば良いと思います。
武藤氏の記事では、文在寅が大統領を下りれば、日韓関係は良くなると期待を持っているようですが、韓国は左翼も保守も反日です。僻み易い民族的特質が、憲法9条の制約のある日本を甚振る心理は変えようもありません。長らく中国の属国だった歴史があるのに、中国への嫌がらせはしません。報復が怖いからです。事大の最たるもの。日本も怯むことなく経済制裁すれば良い。日本国民の大多数は韓国と付き合いたくないと思っている筈ですから。韓国経済が崩壊しようと自業自得です。
宮家記事

「案の定」というか、「遂に」というべきか、米朝首脳会談は結局「決裂」した(写真:The New York Times/Redux/アフロ)
2月末の第2回米朝首脳会談は、「案の定」というか、「遂に」というべきか、結局「決裂」した。米韓朝からの楽観的内部情報なるものを知る立場にあった人ほど「予想外」と感じたのではないか。もちろん、この結果を予測していたなどと言うつもりはない。だが、歴史的、戦略的かつ冷静に考えれば、米朝交渉を楽観視すべきでないことは明らかだろう。
最近まで本邦専門家の一部は「金正恩は核廃棄を覚悟している」などと主張していた。だが、それが事実なら、こんな結果になるはずはない。やはり、北朝鮮は「非核化」、すなわち北朝鮮が現在保有する核兵器に加え、全ての核兵器運搬手段を含む開発プログラムそのものを破棄する点について「譲歩しない」と見るのが自然ではなかろうか。
それにしても気の毒なのは北朝鮮外務省関係者だ。大統領外遊中の下院公聴会でトランプ氏の元個人弁護士が爆弾発言を連発し、トランプ氏は政治的窮地に追い込まれた。北朝鮮側がこうした米内政事情を熟知していたら、交渉は決着していたかもしれぬ。トランプ氏にとっては、首脳会談よりワシントンでの自身の評判の方がはるかに重要だからだ。
会談決裂後、金正恩委員長は米側に再考を促したようだが、時すでに遅し。結果的に今回北朝鮮は米内政を読み誤り、サラミを薄く切り過ぎた(十分な譲歩をしなかった)のだ。深夜の北朝鮮外相記者会見に同席した外務次官は茫然自失、何か思い詰めたような表情だった。何の権限も与えられていない彼女が万一粛清でもされたら、あまりに不憫ではないか。
米韓演習の縮小は実戦能力を下げる
それはさておき、ここからは米朝首脳会談の決裂を受け、日本が何を学ぶべきか考えよう。今回の交渉決裂では、内外の一部メディアが「間違った合意よりは何も合意しない方が良い」といった専門家のコメントを引用しつつ、日本政府はむしろ「安堵している」などと報じていたが、これはあまりに浅薄な分析である。
米朝間に合意がなければ、北朝鮮の核開発が予定通り続くだけだ。一方、米朝間で「間違った合意」ができても、北は核開発を止めない。そうだとすれば、日本が「安堵できる」ことなど何一つない。このままいけば、いずれ北朝鮮は小型化した核弾頭の量産を本格化させ、東京を標的とする核弾頭付き中距離弾道ミサイルを実戦配備するのだから。
さらに、気になることがある。米国防総省は米韓両軍が毎年春に実施する大規模合同軍事演習の規模を縮小し内容を絞り込んだ訓練に変更して実施する方針を決めた。米国防当局は北朝鮮との緊張緩和に向けた措置の一環だと説明するが、トランプ氏はこれで巨額の費用が節約されたなどと主張する。やはり、この人は何も分かっていないようだ。
現在新たな訓練内容の策定を進めているらしいが、こんなことを繰り返していたら、在韓米軍の抑止力というか、実戦作戦能力は徐々に低下していく。いずれは効果的な米韓統合運用自体も難しくなるのではないか。
日本国民が憂慮すべきはこれだけではない。最も懸念すべきは前述の北朝鮮の中距離核ミサイル実戦配備と在韓米軍の再編成・撤退だ。
防衛費の大幅増額や非核三原則の見直しも
北朝鮮が実質的に核保有国となるのを米国が事実上黙認する時、または在韓米軍の再編成が始まる時、1953年以来維持されてきた東アジアの安全保障環境は激変する。北の核保有に対しては、普通の国であればNATO(北大西洋条約機構)のように、米国との「核兵器共有」政策を検討するだろう。在韓米軍が撤退すれば、日本の防衛線は38度線から対馬海峡まで「南下」するはずだ。
今の日本にこの悪夢の可能性を事前に議論し、政策変更の準備を行うだけの余裕があるだろうか。最悪の場合、防衛費の大幅増額や非核三原則の一部見直しを強いられる可能性すら覚悟する必要がある。1945年以来70余年間維持された平和国家日本にとって理想的安全保障環境はもはや永遠ではない。これが今回の米朝首脳会談決裂の最大の教訓である。
武藤記事

韓国の文在寅大統領 Photo:Reuters/AFLO
韓国・文大統領は米朝合意を疑っていなかった
2回目の米朝首脳会談が大詰めに差し掛かった2月28日午後2時過ぎ、韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィキョム)報道官は、「しばらく休止状態だった南北対話が再び本格化すると予想される」との期待を表明、「文在寅大統領は執務室で、米朝共同声明の署名をテレビ中継で見守る」と述べ、期待の高さを伝えた。
しかし、その数十分後、共同声明の署名式が取り消されたとの報道が流れるや、大統領府の雰囲気は暗転。報道陣からの催促にもかかわらず、公式なコメントが発表されたのは午後6時過ぎだった。
文大統領は、米朝首脳会談3日前の首席秘書官・補佐官会議において、米朝首脳会談の成功を前提にした南北経済協力や、多国間の安全保障体制を中心とする「新朝鮮半島体制」の構築について語っていた。
3月1日の独立運動100周年記念式典では、この構想を大々的に打ち出すはずであった。しかし、米朝首脳会談の決裂を受け、文大統領は「長時間の対話を交わし、相互の理解と信頼を高めたことだけでも意味のある進展」「今より高い合意に進む過程で、これからの私たちの役割がより重要だ」と述べ、失望感を示した。
他人に責任を転嫁するのが韓国流か
韓国では、望ましくない結果となって慌てたとき、善後策を講じるのではなく、犯人捜しをしてその人に責任を転嫁することがよくある。
今回、まずやり玉に挙げられたのは日本だ。元統一相で革新色の強い民主平和党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)代表は、フェイスブックに「ハノイ会談決裂の裏に日本の影が見え隠れする。世界の指導者のうちハノイ会談失敗に歓呼したのは安倍首相1人だ」と書き込んだ。
ただ、この発言を批判する韓国の専門家が多くいるのは救いだ。ある大学教授は、「現政権の北朝鮮政策を、批判したり反対したりする人を“親日”に仕立てようとするフレーム作り」(中央日報)と批判した。
次いで批判の対象となったのは米国だ。与党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)議員は、丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官とともに自身のユーチューブ番組に出演し、「(北朝鮮が秘密にしていたウラン濃縮施設で、今回指摘されたとされる)カンソン・プログラムは深刻な問題ではない」と主張した。
丁元長官は、「カンソン・プログラムは、昨年6月に既に米情報局で話題になっていた。そもそも議題になっていなかったことを取り上げることでハードルを上げたため、北朝鮮も要求を引き上げるよりほかなかった」(朝鮮日報)と北朝鮮を擁護した。
それではなぜ、北朝鮮がカンソンをひた隠すのか。寧辺よりもカンソンの方が比較できないほどウラン濃縮能力が高いからだと思われるが、与党の幹部が、それを認めないまま核の開発を継続しようとする北朝鮮を擁護し、米国に責任をなすりつけているのだ。
北朝鮮を擁護する雰囲気は、メディアも同様だ。米朝首脳会談を伝えるニュースはまるで訃報を伝えるかのような雰囲気で、「米国の側に責任がある」との見方が支配的だった。
そればかりか、金正恩・朝鮮労働党委員長については、「余裕と柔軟性がある」「熟練して手際が良い」など礼賛する評価が続いた。そうした様子を見て朝鮮日報は、「(北朝鮮の)朝鮮中央通信の報道と疑うようだった」と伝えている。
自身が失敗の一因であると率直に認めるべき
米朝首脳会談決裂を受けても、韓国政府の対応は何も変わっていない。
米朝の実務者協議で、米側はカンソン・プログラムを指摘し、金委員長に迫った。しかし、金委員長はこれを否定し続けて実務者協議を放棄、トランプ氏との直接交渉で事態を打開しようとした。このような北朝鮮の対応を招いたのが、韓国の北朝鮮融和政策であるにもかかわらずだ。
韓国は、米朝の仲介役を自認しているが、韓国がしてきたことといえば、金委員長の報道官的な役割であり、北朝鮮の主張を国際的に擁護し、米国側に北朝鮮の非核化の意思は確固たるものだと伝え、トランプ大統領に首脳会談開催を迫った。
本来、仲介役ならば、北朝鮮に対し真摯に非核化を進めるよう促すべきだ。韓国では、会談決裂後に行われたトランプ大統領との電話会談で、「米朝の仲介役として、北朝鮮の真意を確かめるよう頼まれた」との報道がなされている。
しかし、トランプ大統領の本意は、文大統領に対して北朝鮮の代弁者でなく、北朝鮮に非核化を迫る仲介者になるよう求めたのではないか。もし発言が正しければ、トランプ大統領一流の皮肉と受け止めるべきだ。
そもそも韓国政府は、米朝首脳会談決裂を招いた交渉内容を把握していないのではないかとの疑問が韓国の国会で指摘された。
3月5日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は、与党「共に民主党」への報告の中で、「近く外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長が訪米する予定で、(プラスアルファの)説明が米側からあるはず」と述べた。
これに対し、国会では「会談決裂から5日も過ぎたのに、政府は米朝間の意見の違いなど、事実関係についてさえ具体的に把握できていなのか」といった批判が相次いだ。また、統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は、記者団から「北朝鮮は、金剛山(クムガンサン)観光の再開と開城工業団地の再稼働を会談で要求したのか」との質問に対し「分からない。状況をもう少し把握しなければならない」と回答する始末だった。
韓国は、米国との意思疎通が不十分だったのだろう。米国のボルトン大統領補佐官が訪韓し、鄭義溶(チョ・ウィヨン)国家安保室長と米朝首脳会談に先立っての事前協議をするはずだったのだが、突然キャンセルされた。
鄭室長は、前任のマクマスター補佐官とはそれなりに緊密な関係を築いていたようだが、ボルトン補佐官とはうまくいっていなかったと聞く。あるいは、米国はこの時すでに、北朝鮮に対して強い姿勢で臨むことを決めていたのかもしれない。
米側は、会談初日の夕食会で「全ての核とミサイル廃棄・制裁の完全解除」というビッグディールを提案したが、金委員長がその場で拒否したという。こうした米側の対応について、韓国には伝えないようにしていたというのは、あまりにもうがった見方だろうか。
それでも米朝首脳会談の早期開催に期待
文大統領は3月4日、大統領府で国家安保会議を開催、「米朝が最終的に(非核化で)妥結することを信じているが、長期の膠着は決して望ましくない」「両首脳が近いうちに会い、見送りとなった妥結を実現することを期待する」と述べ、「そのプロセスでわれわれの役割も再び重要になった」との認識を示した。
文大統領には、米朝首脳会談の再開の前提条件として、北朝鮮側がカンソン濃縮施設についての事実を認め、これを破棄する決断をしなければ、次回の開催は困難であるとの現実が見えてこないのだろうか。
文大統領をはじめ、各閣僚の発言を聞く限り、「見たくないものは見ない」との姿勢にしか感じられない。文大統領は、米朝首脳会議の成果について「北朝鮮における核施設の根幹である寧辺核施設については、米国の立ち会いと検証を伴う永久的廃棄が見えてきた」と述べ、さらに「寧辺核施設が全面的に廃棄されれば、北朝鮮の非核化は不可逆的な段階に入る」と述べた。
これは、カンソンの核施設についての米国の指摘を無視し、北朝鮮の主張に沿った発言だ。この会議に出席した国務総理(首相)以下各閣僚も、文大統領の意に沿った発言をしたようだ。
さらに文大統領は、非核化が不可逆的な段階に至ったとして、金剛山観光と開城工業団地の再稼働を推進する考えを示した。国家安全保障会議の翌日、統一部は「韓国政府は開城工業団地と金剛山観光事業の再開について米側と協議していく計画」と述べた上で、「南北関係改善を通じて朝鮮半島の平和定着を促進し、北朝鮮に明るい未来を見せることで朝鮮半島の非核化達成にも寄与できる。南北双方にとっての互恵的事業だ」(朝鮮日報)と述べた。
北朝鮮を非核化させようとする米国の意向といかにずれていることか。米国と協力するべき韓国が、北朝鮮の非核化を妨げているとしか思えない。
海外のメディアは一斉に文大統領を批判
米国のブルームバーグは、「文大統領が北朝鮮の核提案を称賛し、トランプ米大統領から離れた」と題する記事で、「文大統領が北朝鮮の寧辺核施設廃棄提案を喜び、制裁についても北朝鮮の要求通り、『部分的な』制裁解除が議論された」と述べ、米国の立場との乖離を指摘した。また、金剛山や開城の再開について、これらは北朝鮮に現金を供給することになるとして、「国連安保理の承認が必要だ」とくぎを刺した。
各紙とも同様に、文大統領に批判的な記事を掲載しており、ニューヨークタイムズは、「ハノイ会談の決裂が、平壌に手を差し伸べた文大統領に政治的危険をもたらす」と強調している。
こうした“米韓不仲説”は、中央日報、朝鮮日報のいずれもが掲載しており、各国のメディアが「不仲」「意見の違い」「摩擦」などの表現を使って、米韓関係を懸念する報道をしていると伝えている。
ミサイル発射場再建報道には口をつぐむ
こうした中、北朝鮮が北西部・東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射場を再建しているとの報道がある。
トランプ大統領は「事実なら失望する」と警告した。事実関係が把握されるまでは緊張を高める発言は自制するが、北朝鮮が挑発する場合には強く対処するというメッセージだ。一方の北朝鮮は、中止したはずの米韓合同演習を、新たに最小限の指揮所訓練に縮小して行ったことに反発した。
このように、米朝間には再び波風が立ち始めている。しかし、韓国の統一部の報道官は、東倉里再建の動きについて、「軍事情報に関連する内容について公の場で話すのは適切でない」とコメントを避けた。韓国は米朝間で再び緊張が高まりかねない状況に対し、何も対処しないのか。そんなことでは、米朝間の仲介役など果たせない。
文政権は、現実を直視しない。米朝首脳会談決裂でも、北朝鮮擁護と南北関係推進を言い続けるのは、情実人事が横行し、危機管理能力がないためだ。それがいい結果につながるとはとても思えない。
(元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)
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『中国が自国経済についてわざわざ「ネガティブ」情報を出した理由』(3/12ダイヤモンドオンライン 加藤嘉一)、『3カ月働いて3カ月ブラブラする中国の若者と「日本病」』(3/11日経ビジネスオンライン 広岡 延隆)について
3/12阿波羅新聞網<中共海军军机在海南岛发生坠机 2飞行员丧生=中共海軍軍用機は海南島で墜落 2人のパイロットが死亡>中国海軍の飛行機が海南省で墜落、2名が亡くなった。中国軍のネットは簡単な声明を発表し、「事故は訓練中に起き、墜落時には他の人の受傷はなく、原因を目下調査中である」と。

https://www.aboluowang.com/2019/0312/1259076.html
3/12阿波羅新聞網<保留对华加税权 美国不肯放弃那把悬剑=中国への高関税賦課は保留になっているが、米国はダモクレスの剣は放棄しない>ライトハイザーは3/12議会で発言し、「ワシントンは中国に対し関税賦課の権利を保留し、北京がキチンと実行できるかの担保としたい」と。米国は「もし、これをしなければ、以前と同じように前車の轍を踏むことになる危険があると確信している」ようである。ライトハイザーは中国の構造改革を決して忘れはしない。
ムニューチンは劉鶴に電話をして、鍵となるテーマについて議論をした。両方とも言わず語らずで、トランプ・習会談は延期とした。習近平はそれが鴻門の宴になる事を恐れている。
ライトハイザーは一昨日トランプに電話して「合意しないのは良い協議である」と硬い立場を説明した。議会では「我々は数週間内に協議にサインしたいと思っているが、棘はまだ残っている」と述べた。

https://www.aboluowang.com/2019/0313/1259282.html
3/12希望之声<莱特希泽:美中贸易谈判接近尾声 仍有失败可能=ライトハイザー:米中貿易交渉は終わりに近づく 依然失敗の可能性が>ライトハイザーは上院財政委員会で「米中関税交渉は失敗するリスクがある。合意する前に重大且つ鍵となる問題を解決する必要がある。現時点では成功は予測できない」と述べた。「良い結果が得られるかもしれないし、マズイ結果になるかもしれない。タイムスケジュールはないが、決めるのは私ではない。トランプ大統領が時間切れと言うかもしれないし、中国がそういうかも知れない」と。中国は関税取消がメインテーマで、米国は知財保護や構造改革にある。この他為替操作の問題やWTO加入時の約束の問題もある。

https://www.soundofhope.org/gb/2019/03/12/n2718694.html
3/13ダイヤモンドオンライン<ファーウェイを結ぶ点と線、米当局「潜航捜査」の舞台裏 ロイター>
https://diamond.jp/articles/-/196783?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
米中貿易協議はこのまま推移して高関税賦課で止めるか残り2500億$にも高関税を賦課するかになるかもしれません。それとも中国がいつもの手で嘘を言い、米国の言い分を認めて実行を約束するパターンに、でも米国は中国を信用していないので「関税は其の儘、今の2500億$に関税(500億$=25%、2000億$=10%)をかけたままにしておくのでは。
加藤氏の記事では、「ネガティブ」情報を出した理由として、統治の対象である人民たちに“心の準備”をさせるためとありますが、そんなことは考えていないのでは。暴動が起きれば天安門のように鎮圧すれば良いと思っているはず。ウイグル人の扱いを見れば、人民に覚悟を持たせるためと言うことはないと思います。しかもGDPの数字を下げて発表したと言っても小幅ではないですか。これから、米国との貿易摩擦で黒字が減っていきますので、GDPを6~6.5%はまず無理でしょう。今までも実質▲成長だと看做す人もいますので。
広岡氏の記事では中国でもフリーターが増えているとのこと。蟻族・鼠族はどうなったのでしょう?正規の働き口がないから仕方なくフリーターをしているような気がしますが。貿易戦争が今のままで推移すれば、中国の労働市場ももっと厳しくなる気がします。
加藤記事

中国全国人民代表大会での習近平国家主席と李克強首相 Photo:REUTERS/AFLO
2019年経済成長率目標を「6~6.5%」と引き下げたのは?
前回コラム(『中国共産党は自らの沽券にかかわる「経済成長率」を何%に設定するか』)では、米中貿易戦争発生下における中国経済の現状や先行きに不透明感が投げかけられていること、そんな中、経済と米中外交という2大分野で失策が生じるような事態になれば、中国共産党の正統性そのものが揺らぎかねないこと、習近平総書記率いる党指導部はそういう危機感を持って経済政策や対米関係のマネジメントに奔走していることを指摘した。
その上で、3月5日に開幕した1年に1度の全国人民代表大会で李克強首相が公表する2019年度の経済成長率目標に関して、(1)過去2年を継承する「6.5%前後」であれば、中国政府として景気の下振れを抑えるための財政・金融政策ツールにかなりの自信を持っているということ、(2)「6.0%前後」という前年よりも0.5ポイントの下方に設定した場合、中国当局として経済の先行きを相当不安視しているということ、そして筆者自身の推測として(3)過去2年よりも下方に設定する、現実的には6.2~6.3%といったところではないかということを提起した。
李克強が所信表明演説に相当する「政府活動報告」で実際に口にしたのは「6~6.5%」であった。昨年の成長率が6.6%、第4四半期が6.4%であった経緯もあり、仮に今年も「6.5%前後」と設定し、例えば6.3%といった結果に終わった場合、「目標が達成されなかった」「設定した目標に対して結果が追いつかなかった」と市場や世論から受け取られ、中国共産党のガバナンス力に疑問が投げられる。
そういう状況を避けるために、目標を自ら引き下げたのだろう。上記のように、筆者自身は、党指導部は本年度の成長率を6.2~6.3%程度で推移させたいともくろんでいると見ている。「6~6.5%」と目標に幅を持たせたこと自体は目新しいことではない。2016年も「6.5~7%」と設定されている。と同時に、経済の先行きや政策の効果などに一定の不確実性や不安要素を見いだす党指導部の危機意識もそこから見て取れる。
李克強が振り返った2018年の経済情勢
李克強は2018年の経済情勢を次のように振り返っている。
「我々が直面しているのは深刻に変化する外部環境である。経済グローバル化は挫折し、多国間主義は打撃を受けた。国際金融市場は混乱している。特に、中米経済貿易摩擦は一部企業の生産や経営、市場の先行きを不安にさせている」
「世界経済の成長は鈍化し、保護主義や一国中心主義が台頭している。国際コモディティー価格は乱高下し、不安定・不確定要素が明らかに増え、外部から入ってくるリスクは上昇している。国内景気の下振れ圧力は増大し、消費の成長も鈍化し、有効な投資の成長にも陰りが見える。
実体経済の困難は比較的多く、民営・中小・零細企業の融資難、融資コスト高の問題はいまだ解決を見ていない。実際のビジネス環境と市場プレーヤーの期待値の間にはギャップがある。自主イノベーション能力は強くなく、核心的技術は遅れている。一部地方の財政収支には矛盾が大きく、金融などの分野におけるリスクは少なくない」
同時に、「教育、医療、養老、住居、食と薬の安全、収入分配といった分野において、人民の間で少なくない不満がある」とも指摘している。直面する問題や政策の失敗などをカムフラージュしたり認めなかったりすることが多く、かつ仮に認めたとしても曖昧な表現で焦点をずらす傾向の強い中国共産党の公式見解にしては、比較的率直かつ具体的な指摘であると筆者には感じられた。
そして、2019年度の経済情勢に関して李克強は「昨年よりも厳しく、予測可能あるいは予測が難しいリスクや挑戦はより多く、大きくなるだろう。我々はハードな戦いに向けた十分な準備をしなければならない」と主張している。この危機意識が「6~6.5%」という下方に設定された目標につながったのだろう。
中国共産党に失敗は許されない
民間企業の従業員、大学生、その両親ら複数の“一般庶民”に「政府工作報告」への感想を聞いてみた。
すると、「中国国内の経済状況がそんなに厳しい状況に置かれているとは思わなかった」(香港在住の中国人学生、男性、23歳)、「景気の悪化や今後の不透明さが自分たちの生活にどう影響してくるかを真剣に考え、準備をする必要があると思った」(上海在住の高校教師、女性、53歳)といった意見が目立った。
冒頭で引用した前回コラムでも指摘したが、民主選挙によって政権の正統性を確保しているわけではない中国共産党は「結果=業績」によってそれを証明していかなければならない。
言い換えれば、“失敗”は許されないということである。
だからこそ、中国共産党は往々にして失敗・失策・失態を認めない傾向が極めて強く、特に政権の正統性を揺るがすような問題や事件に関しては公に語ることも、公に語らせることもしないのである。“天安門事件”がその典型であろう。
それだけでなく、政治、経済、外交、社会、民族、宗教といった分野を含め、中国共産党は往々にして「我々に問題はない」「すべてはうまく行っている」「人々が心配する事態など発生していない」「安心して生活し、党を信じ、党についてくればいい」という類いの見解や立場を公に発信することで、人民が中国共産党による統治を受け入れる状況を創造しようとする。
やや赤裸々な表現で言えば、自らの統治に有利に働くポジティブな情報だけを流し、ネガティブな情報は隠すのが中国共産党の政治スタイルである。そして特に報道や言論への引き締めや抑圧が厳しく強化されている昨今の習近平政権下においては、政権や政策を批判するメディア、報道、知識人は皆無に近い。ということは、共産党自らが公開・発信しない限り、ネガティブな情報(うわさやゴシップは除く)は市場や世論に出回らず、人民たちもそれを知る術やチャネルは基本的にないということになる。もちろん、一部知識人、エリート大学生、ビジネスマン、および中国や外国の諸事情を客観的に知りたいと飢える中産階級など、VPNを使用することで中国共産党が国内でシャットアウトするサイトにアクセスを試みる中国人民もいる。ただ筆者が見る限り、その数は中国の総人口からすれば限定的であり、かつ近年中国当局のVPN、およびVPN使用者への監視や規制も強化されている。
人民たちに「心の準備」をさせる
上記のように、李克強は中国が直面するリスクや不安要素といったネガティブな面を比較的率直に公言し、それが人々にも伝わっている。
では、中国共産党はなぜそのような自らの伝統的なスタンスややり方に反する行動を取ったのか。
統治の対象である人民たちに“心の準備”をさせるためであろう。
情勢が悪化し、リスクが山積する現状を人民たちが部分的にでも知った上で、これから迫り来る困難や苦境を心の準備を持った上で迎えるシナリオと、それまでは「何も問題はない」と言われている中で状況が一気に悪化し、社会不安が蔓延し、人民たちがパニックに陥るシナリオ。
正統性の確保という観点から中国共産党にとってどちらが“利口か”といえば、明らかに前者であろう。裏を返せば、中国共産党はそれだけ経済をめぐる現状や先行きを警戒し、政権運営という観点から危機感を抱いているということでもある。
共産党指導部は警戒と不安で覆われる2019年の中国経済情勢に、どう対応しようとしていくのだろうか。
李克強は「積極的な財政政策の強度と効率を上げる必要がある」と主張する。財政赤字のGDPに対する比率を2.8%と昨年の2.6%から拡大する。インフラ投資として、今年は中央の予算内で昨年より400億元多い5776億元を見積もった。地方政府がインフラ建設にあてる債券の発行枠を昨年より8000億元増やし2兆1500億元とした。鉄道投資に8000億元、道路・水運投資は1兆8000億元という目標を課した。これら政府主導の政策を通じて景気を下支えしようというのが党指導部の考えであろう。
「穏健な金融政策」に関しても、マネーをばらまくようなことはしない一方で「複数の政策ツールを柔軟に活用しながら、金融政策が機能するためのチャネルを確保すること、流動性が合理的かつ十分である状況を保持していくこと、その上で実体経済、特に民営・中小・零細企業の融資難、融資コスト高の問題を有効的に緩和し、金融リスクを防止していく」としている。
先行きは楽観視できない
李克強の報告には、最近党の最高指導者である習近平までもが懸念をあらわにする民営経済・企業への配慮がにじみ出ていた。
例を2つ挙げてみたい。1つが減税と企業のコスト軽減策で、企業の税負担と社会保険料の負担を2兆元弱軽減する、増値税(付加価値税)の税率を製造業などは現行の16%から13%に、建設業などを10%から9%に引き下げるといった政策が打ち出された。
次に、上記の融資難&融資コスト高の問題を緩和すべく、李克強は今年大手国有商業銀行の中小・零細企業への融資30%以上増加することを要求している。
これらの上からの政策は功を奏し、民営経済・企業の活性化につながるのだろうか。
筆者の限られた観察からすれば、先行きは決して楽観視できない。北京、上海、浙江省、広東省などで民営企業家・個人事業主らと話す限り、近年納税義務が厳格化、その手続きが規範化されたことにより、「これまではあらゆる抜け道を使ってやっていた脱税ができなくなった。まともに税金を払うようになったら会社経営は危機に陥った」(広州市の工場経営者)。
この状況を前に、中央政府が提唱・実践する減税や企業コスト軽減策は陰に隠れてしまい、企業家たちが政策からの恩恵を感じるようにはなっていない。
銀行に中小企業への融資を強要する地方政府の役人
最近、地方の国有商業銀行が地元の政府幹部に呼ばれ、地元の民間中小企業に対する融資を増やすように指示を受ける状況が発生している。
広発銀行の某支店長は次のように現状を形容する。
「政府の役人は中央に媚を売りたいがために我々を急に呼びつけては無理難題を課してくる。我々だって日頃の業務で安全性や見込める利益などを考えた上で意思決定をしている。役人は政治的立場からなりふり構わず民間の中小企業へ融資しろと命じてくる。正直議論にならない。我々も途方に暮れている」
この支店長によれば、同行を含め、中国の国有銀行が大手国有企業に対して優先的に融資をするのは、その政治的考慮以外に、安全性、そして往々にして利益への見込みが動機となっているという。
「特に広東省の民間企業家や個人事業主はビジネスプランや経営状態という意味で透明性に欠け、説明責任を果たそうという意識も低く、こちらとしても信用が置けないケースが少なくない」(同支店長)。
合理的・理性的判断の帰結として民営企業ではなく国有企業に融資をする場合が少なくないということであろうか。実際、この点は筆者がこれまで各地で中国のバンカーに伺ってきた話と一定程度合致する。
“国有企業改革”の実態や民営企業家をめぐる問題点に関しては筆を改めるとして、少なくとも中央政府の“鶴の一声”によって民営経済・企業を取り巻く環境が改善されるような、虫のいい話ではなさそうである。
(国際コラムニスト 加藤嘉一)
広岡記事
2月下旬のある朝、広東省深セン市にある「三和人材市場」の周辺は、工場の募集を目当てに職探しをする若者であふれていた。若者たちは人材会社の担当者と話し、条件に納得すると続々と大型バスに乗り込み深センや隣接する東莞市にある工場に向かっていく。「1日に2000人ぐらい来るけど、企業の募集人数には追いつかない」。人材会社の担当者は困ったような顔で笑った。

深センの人材市場は職を求める若者でごった返していた
担当者は「昨年から企業の募集人数はあまり変わっていないのに、人手不足感はますます強くなっている」と話す。地方から大都市に出てきて職を探す人が減っているのかと思い話を聞いてみると、どうも様子が違う。
しばらく話していると「最近の若者は働く意欲に乏しいのが問題だ」と嘆き始めた。工場の募集は住み込み食事付きがほとんど。3カ月働いたら3カ月はブラブラし、それからまた働きに出る。そんな若者が増えているのだという。必然的に定着率も悪く、同じ数の募集でも送り込む人数を増やさなければ企業の要請に応えられない。
良い悪いは別にして社会が豊かになれば、そうした生き方を選ぶ人が一定の割合で増えるのは当然のことなのかもしれない。日本で「フリーター」が出てきたのはバブル経済の時期。人材市場の担当者の嘆きは、日本でも聞いたことがあるような言葉だった。
3月5日に北京市で開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)でも、「日本でも聞いたような話だ」と感じた発言があった。
全人代において、李克強首相は2019年の経済成長率の目標を「6~6.5%」にすると宣言し18年の「6.5%前後」から引き下げることを明らかにした。「バラマキはしない」とも言いながら、企業の税や社会保険料の負担を2兆元(約33兆円)弱軽減し、地方政府がインフラ建設にあてる債券の発行枠を18年と比べ8000億元多い2兆1500億元にするなどの景気テコ入れ策が次々と発表された。
中国の景気が減速局面にあることは間違いない。リーマンショックの際、中国は4兆元もの経済対策を発動して世界経済を救った。だが、地方政府や国有企業の債務という形で後遺症が残った。中国政府は債務を削減しながら経済を軟着陸させるという、微妙な舵取りを求められている。
過剰債務に悩みつつ、景気落ち込みを防ぐための経済対策を打ち出さなければならない姿は、どうしても日本経済と相似形に映る。中国の場合はまだ日本ほど財政は悪化してはいないが、国有企業の割合が多い点には注意が必要だ。
中国ではもう一つの大きな構造問題が顕在化しつつある。一人っ子政策の影響で11年ごろに生産年齢人口がピークを迎えたとみられることだ。16年には一人っ子政策が廃止されたが、18年の出生率は過去最低を記録した。今後は社会保障費がのしかかるという日本同様の問題に直面する可能性が高い。
中国政府は日本と同じ轍を踏まないよう、日本のバブル経済とその崩壊を真剣に学んでいる。だが、現時点では日本のようなバブル崩壊こそ起きていないものの、日本と同様の問題に直面しつつある。もちろん、中間層の増加によって世界最大の消費市場がさらに拡大していること、インフラがまだ行き渡っていないため建設後の経済効果が見込みやすいことなど、日本とは前提条件が異なる部分もある。
中国も高齢化と低成長に悩む「日本病」に陥ってしまうのか。その先行きは世界にも大きな影響を与えることになる。
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『日韓対立、米は仲裁せず、ヘリテージ財団クリングナー氏』(3/11日経ビジネスオンライン 篠原匡)について
3/12阿波羅新聞網<盖洛普民调:美国人对中国好感度大幅度下降=ギャラップ調査:米国人の中国への好感度は大幅に下がる>ギャラップは3/11、1016名の米国人に世論調査をかけた。1年の貿易戦で中国への好感度は大幅に下がった。中国の経済的脅威を感じる人が増えている。2012年から最低の数字で、今年は41%しか好感を持っていない。去年は30年間で最高の53%あった。最も好感を持っている国は、カナダ、英国、日本、ドイツ、フランスで、最も好感を持たない国は北朝鮮、シリア、イラク、アフガンである。
それでもまだ41%も好感を持つ人がいるのが不思議です。中国人の実態を知らないからでしょう。「騙す方が賢く、騙される方が馬鹿」という民族です。米国人は何時も騙されて来ました。中国人は米国人を馬鹿と思っているでしょうに。

https://www.aboluowang.com/2019/0312/1258550.html
3/12阿波羅新聞網<从中国人手中拯救贝加尔湖 俄再掀抗议浪潮=中国人の手からバイカル湖を救え ロシアは再度抗議の嵐>ロシアは90万人近く、中国の投資によるバイカル湖の水のボトル工場の建設に反対の署名を集めた。ロシアの森林が濫伐されて中国に輸出されているのが告発されてから、新しく起きた中国への抗議活動である。ロシアの有名な芸能人もこれに加わった。メデイアもこれに乗っている。
“中国がバイカル湖の生態を破壊するのに不満である”、“中国がバイカル湖の水を汲み上げ飲み干してしまうのを心配している”との声が。現在87万人の署名が集まり、目標は100万人である。ロシアの公式メデイアは多くの抗議活動に対して見て見ぬふりをするのが普通なのに、意外にも芸能人のツエイリョフの活動を多くの公式メデイアが報じ、SNSで広がった。
中国はバイカル湖に歴史的、文化的に思い入れがあり、中国は歴史上バイカル湖を“北海”と呼んで来た。かつては中国の名士である蘇武(匈奴によってバイカル湖のほとりに19年間幽閉された。牡の羊だけを養うことが許され、子が生まれれば帰郷を許すと)がいた地でもある。
ロシア社会は領土問題で日本に譲歩するのに反対の声はある。でもバイカル湖の問題と比べ規模は小さく、数千人の署名だけである。
匈奴と言っているので、漢人の土地ではないでしょうに。それでも中国人が行ったところは皆中国の領土と思える精神構造は理解できません。そもそも何の為に万里の長城を造ったのか。中国には56の民族がいて、そのルーツとなる国(泰族や朝鮮族等)は中国の領土にされてしまうでしょう。


https://www.aboluowang.com/2019/0312/1258551.html
3/12阿波羅新聞網<美中贸易谈判面临新障碍=米中貿易協議で新たな障害に直面>情報通は「米中貿易協議は新たな障害に直面している。中国側は合意確定前に米中首脳会談を開きたくないと思っている。首脳会談はサインするだけの儀式にしたいと。最後の最後に破談とはしたくないので」と。
トランプはハノイで「もし米中首脳会談で、習が誠意を見せなかったら今度のように席を立つこともありうる」と言いました。“杀鸡给猴看=鶏を殺して猿に見せる=脅す”が効いているという事です。習はトップ会談で落としどころを見つけて解決を図る積りだったのでしょうけど、これで進退窮まれりです。米国は、中国が構造改革に手つかずであれば高関税を止めることはないでしょう。中共も構造改革は共産党支配を崩すことになるので認める訳には行きません。このまま決着はつかないで、2500億$の中国からの輸入は関税がかかったままに推移するのでは。残りの2500億$にも早く賦課した方が良いと思われますが、来年の大統領選で効果的なタイミングを狙っているのかも。

https://www.aboluowang.com/2019/0312/1258658.html
3/12日経<中国企業、株主より共産党 上海支局 張勇祥
「本当ですか」。1月末、上海市に駐在する日本航空の幹部は驚きを隠さなかった。中国東方航空で社長に相当する総経理の馬須倫氏が、ライバルの中国南方航空集団の総経理に横滑りしたからだ。
日航は東方航空と提携している。路線調整や営業面まで踏み込んだ協力を進めており、2018年8月に両社が開いた記者会見では植木義晴会長が航空機の模型を手に馬氏と記念写真に納まった。
中国政府や共産党の思惑で、国有企業の経営陣は簡単に代わる。中国工商銀行で会長に相当する董事長だった易会満氏は1月末に証券監督当局の主席に「昇進」した。開催中の全国人民代表大会(全人代)では証券市場の振興策を得意げに語った。今は中国企業が18年度の決算をまとめる時期だが企業の事情など考慮せずにトップは交代する。
□ ■ □
中国石油化工(シノペック)の貿易子会社は原油取引に絡み70億元(1150億円)超とされる損失を出した。停職処分を受けた人物には企業内に設置された共産党組織のトップである書記も含まれた。社内の党組織は経営に直接は深く関与しないのが建前だが、処分を受けるほどの立場にあったことを裏付ける。
東方航空、工商銀、シノペックは政府が直轄する「中央企業」の一角だ。習近平(シー・ジンピン)総書記が「党政軍民学、東西南北中、一切を党が指導する」と語ったからには、党の意向の前に少数株主の利益など顧みる余地はない。中国企業への投資を考える投資家に注意してもらいたいのは、最近は民営企業に対しても党の圧力が露骨になっていることだ。
2月初め、中国最大規模の民営投資会社とうたう中国民生投資が債務不履行を起こした。18年9月末で3000億元(約5兆円)超の総資産を持つ巨大企業が、30億元の社債の手当てにつまずいた。
民生投資は中国北西部の寧夏回族自治区でメガソーラー、カンボジアでは工業団地の造成に取り組む。習指導部が掲げる貧困撲滅や一帯一路の忠実な実行部隊として振る舞ってきた。突然の債務不履行の背景は明らかではないが、地銀に相当する農村商業銀行の中の1行が貸しはがしに動いたとの観測が流れる。
農村商業銀行が単独で動いたとは考えにくく、中央から何らかの指示か指導があったと考えるのが自然だ。1カ月もたたないうちに民生投資は上海の一等地を手放した。投げ売りに近い値段で土地を手にしたのは上海市系の国有企業、緑地控股集団だった。
□ ■ □
政府主導で準備が進むハイテクベンチャー向けの新市場「科創板」では、地方政府系の投資ファンドが上場候補の企業に先んじて投資する事例が散見される。もともと中国の株式市場は国有企業の資金調達が目的だが「党の党による党のための市場」という実態は隠そうとしてきた。全人代を開催中である今はそうした配慮も薄れる。19年に入り世界で有数の上昇率となりながら、市場関係者からは中国株の長期保有を勧める声はあまり聞こえてこない。>(以上)
中国企業が共産党の指示で動いているのが分かる記事です。華為が共産党から独立していることなぞあり得ないという事です。競合企業のトップに横滑り人事させるのですから。自由・資本主義国ではあり得ないでしょう。
3/12朝の7時のNHKニュースで中国人が西川口で清掃活動に取り組んでいるのが報道されました。映像がネットで出てきませんので、同じ内容のブログを貼り付けます。以前にも報道したものを再放送したようです。清掃活動には賛成ですが、如何に中国人がゴミ出しルールを守らないかを表しています。またNHKはそんなに中国人の印象を良くしたいのかと思ってしまいます。中国の国防動員法にも触れれば良いのに。3/12日経によれば、今年の新天皇との国賓会見はトランプ大統領だけで、習近平ははずれました。当然で敵国の元首を国賓にすることはないでしょう。今も尖閣に船が押し寄せているというのに。
3/11ブログ「日暮らしの種」<川口チャイナタウン 意識改革に挑む中国人>
https://blog.goo.ne.jp/melbourne3004/e/b60da11205aa892e4e30e44c2f82a3f0
3/12ZAKZAK<米朝“決裂”で…金正恩氏「斬首作戦」復活か? 南北融和に突き進む韓国・文政権も共倒れの道 国際投資アナリスト・大原浩氏緊急寄稿>2017年11月の米軍の3隻の空母とその打撃群が朝鮮半島を取り囲んで、それで金正恩はブルッて米国との対話を望んだわけです。ミサイル発射や核実験をすれば、また同じ展開になるでしょう。何もしなければ軍部から突き上げを食らうかもしれません。習近平と同じで進退窮まれりかも。
https://www.sankei.com/world/news/171109/wor1711090043-n1.html
3/11日経ビジネスオンライン<「韓国には日本人の怒りが伝わっていない」女優の黒田福美氏>日本政府の対応は遅すぎます。黒田氏の言うようにいつもいつも「遺憾砲」を打つだけでは能がありません。ハニー(妓生外交)やキックバックを貰っている政治家が邪魔をしている可能性もありますが。主張すべきは主張し、聞き入れなかったら、次から次に矢継ぎ早に制裁を課して行くべきです。黒田氏も言っているではないですか。「遺憾」と言うだけでは日本人が怒っているのが伝わらないと。いつも日本政府は劣位戦を戦っているようにしか見えません。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00023/030700004/?n_cid=nbpnb_mled_mpu
ブルース・クリングナー氏の言うように「北が核を放棄しない」というのは衆目の一致するところでしょう。トランプ政権は中国同様、北に飴を与えることなく、制裁を続け、経済崩壊→民衆革命(軍の協力が必要)となるように仕向けた方が良いでしょう。ブルース・クリングナー氏の韓国への見方は甘い気がします。韓国にもセカンダリー・サンクション(金融制裁)をかけ、世界から共産主義者を放逐すべきです。
記事
日経ビジネス、3月11日号特集「韓国 何が起きているのか」では韓国の経済や社会の情勢と同時に、関係修復の糸口が見えなくなっている日韓関係について世界の有識者の意見を掲載した。米ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「日韓の対立はこれまでと異なる。米政府は仲介していない」とみている。

Bruce Klingner(ブルース・クリングナー)氏
保守系シンクタンク、ヘリテージ財団の上級研究員。担当は北東アジア、軍縮、ミサイル防衛。米中央情報局(CIA)と米国防情報局(DIA)に勤めた20年間、韓国オフィスのトップや韓国部門の副部長などを歴任し、韓国分析や北朝鮮の軍事分析に関わった。ヘリテージ財団には2007年に参画。テコンドーの黒帯3段。
—日韓関係が再び厳寒期に入っています。
日米韓の安全保障に関わる官僚や将校は2国間、3カ国間の軍事協力が重要だということを認識している。とりわけ北朝鮮の脅威や、中国の懸念が増大していることを考えれば、ミサイル防衛システムの統合や協調とまでは言わないにしても、日米韓の3カ国で協力することは重要だ。
日韓は常に難しい関係にある。北東アジアをウォッチしているわれわれのような人間、そして日米同盟や米韓同盟に関わる米国人が特に懸念しているのは、日韓を巡る対立が以前とは異なっているように見えるからだ。これまでとは異なる3つの点がある。
第一の要素は日韓の防衛関係者が事態を収拾しようとしていないことだ。これまでも日韓の防衛関係者は世論の反発を防ぐため、防衛面で協力関係をおおっぴらに語ることはなかった。だが、韓国駆逐艦による今回のレーダー照射問題を見ると、両国の防衛関係者は影響の広がりを抑えようとしていないように見える。その点は気がかりだ。
第二の要素は経済だ。新日鉄住金の韓国内の資産差し押さえを認めた韓国の地裁の判決によって、他の日本企業も同様のリスクにさらされる可能性が生じた。日本企業が韓国でリスク資産を減らそうとするのか、それとも韓国でのビジネスそのものを縮小するのかは分からない。徴用工問題に伴う経済的な影響はこれまでとは次元が異なる。
第三の要素は日韓の対立に米国が関与していないように見える点だ。米国にとって、日韓は北東アジアの決定的に重要な同盟国であり、経済、外交上のパートナーだ。歴史問題のようなイシューは基本的に解決できないもので、公平な仲介者として関与するメリットはない。ただ、朴槿恵政権の時に日韓の歴史問題が再燃した時は当時のオバマ政権が舞台裏で動き、東京とソウルにかなり強いメッセージを送った。それが、2015年12月の慰安婦問題の「最終解決」合意につながったと考えている。
米政府による水面下の動きは分からないことが常だが、トランプ政権は現状で、そういった舞台裏の調整をしていないようだ。日韓の対立は誰かが水面下で解決に向けて動かない限り悪化し続ける。米国は日韓両国に関係改善に向けたメッセージを送るべきだ。
文大統領はお人好し
—文在寅政権をどう評価しますか。
文大統領はあらゆる観点で見て、北朝鮮の擁護者、あるいは弁護士として行動している。北朝鮮の体制を承認しているし、北朝鮮以上に平和宣言に熱心だ。文大統領が北朝鮮の主張を受け入れると、韓国は北朝鮮に対する制裁解除に向けて動くようになった。
韓国政府の高官は平和宣言があくまでも政治的で、外交上のもので、世界に影響を与えるようなものではないと考えている。彼らは平和宣言の重要性を過小評価している。平和宣言にサインしても北朝鮮が行動を改める保証にもならなければ、核兵器や従来型兵器を用いないという保証にもならない。逆に、経済制裁の効果を弱め、国連軍の撤退や米軍縮小につながるといった恐れがある。
先に北朝鮮にメリットを与えようとする点では、文大統領も金大中元大統領や盧武鉉元大統領と同様にお人好しだ。最終的に北朝鮮が国際法や米国法、国連決議に従うというナイーブな希望を持っている。
—米韓関係をどう見ていますか。
米韓関係や米韓同盟は良好で力強い。問題が発生しても乗り越えてきた。ただ、北朝鮮の非核化については米国と韓国に相違がある。韓国は非核化を米国と北朝鮮の2国間関係としてみる傾向があるのに対して、米国は非核化を多国間のイシューとして見ているという点だ。
北朝鮮の非核化を米朝の2国間の問題にすると「米国の敵視政策に対応しているだけだ」という北朝鮮の理論的枠組みを認めることになる。それは、北朝鮮の譲歩を得るために米国が譲歩しなければならないという圧力につながる。その状況を避けるには、多国間の問題と捉え、国連決議に違反しているために行動を取っているという形にする必要がある。
ブッシュ政権の時に北朝鮮の核問題で6カ国協議を主張したのも同じ理由だ。北の核の影響を受ける国々はそれぞれ異なる優先順位を持っている。米国の焦点は長距離弾道ミサイルと核兵器だが、日本は中距離ミサイルと拉致問題かもしれない。利害関係国が同じテーブルに着く6カ国協議であれば自国が懸念している問題を提起できる。今回の米朝首脳会談のように、トランプ政権のやり方はあくまでも2国間であり、米国対北朝鮮という構図になっている。これは避けなければならない。
「非核化は懐疑的にみている」
—2月27、28日にベトナム・ハノイで米朝首脳会談が開催されました。何の合意も得られていませんが、将来的な北朝鮮の非核化についてはどう見ていますか。
非核化に向けたブレイクスルーも関係断絶もなかったという印象だ。トランプ大統領は首脳会談前、国連制裁を緩和するハードルを引き下げるかもしれないと示唆していた。だが、実際は派手だが中身の乏しい合意をはねのけて、北朝鮮の核開発に対する米政府の原理原則と同盟国を重視するという正しい判断を下した。悪いディールは何もしないより最悪だ。
今回の首脳会談の決裂は朝鮮半島危機につながると思う向きもあるかもしれないが、現時点ではその可能性はなさそうだ。トランプ大統領は金正恩委員長が核実験とミサイル実験を再開しないと約束したとコメントしている。経済制裁の強化など、北朝鮮の反発を招くような行動はしないということも示唆した。
事態を収拾するために、同盟国を含むすべての政府は次のステップを思案することになるだろう。今は軽はずみな行動を取る時ではないし、脅威を拡大させる時でも、米国と北朝鮮の間の認識のずれを埋めるためにさらなる譲歩をする時でもない。
—首脳会談に先立って開催された実務者協議では非核化などの定義からズレが目立ちました。
北朝鮮の高官が私に実際に語ったことで、過去数十年にわたって米国が確認してきたことだが、北朝鮮はグローバルな軍縮として首脳会談を見ている。米国をはじめ他国が核兵器を捨て去れば、自分たちも核兵器を捨て去るということだ。一方、米国は国連決議の下、核兵器やミサイル、生物・化学兵器を完全かつ検証可能で不可逆的な手段で破棄することを求めている。
朝鮮半島の定義についても米朝で異なる。米国にとっての朝鮮半島があくまでも朝鮮半島なのに対して、北朝鮮は朝鮮半島に影響を与えるすべてのものを朝鮮半島に含めている。例えば、グアム基地に配備されている戦闘機は6時間で朝鮮半島に到達する。米軍の核抑止力や在韓米軍、日本に寄港している核兵器が搭載可能な戦術航空機、空母、潜水艦なども“朝鮮半島”に含まれる。このように、非核化の定義や朝鮮半島の定義からして米朝は異なっている。
—実際に非核化はあり得ると思いますか。
私は26年間、北朝鮮を見てきた。その間、合意の反故は8回だ。北朝鮮の非核化についてはかなり懐疑的、悲観的に見ている。
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