『中国選手が五輪で付けた毛沢東バッジ、中国激動の前触れか?またもや若者が荒れ狂う?富裕層が恐れる文化大革命の再来』(8/20JBプレス 川島 博之)について

8/19阿波羅新聞網<川普曝川习会上曾再三警告习近平:别对台湾做你想做的事=トランプはトランプ・習会談時、習に繰り返し警告した:台湾にあなたがしたいと思うことをするな>ポピュラーニュースとのインタビューで、トランプ前米大統領は、2017年に習近平がマ-ルアラーゴを訪れたとき、習近平に「台湾で自分がやりたいと思うことをするな」と警告したことを明らかにした。トランプは、2017年にフロリダのマ-ルアラーゴで2人が会ったとき、習近平に「台湾にやりたいと思っていることはやるな」と強く警告したことを思い出した。習近平にも次のように述べた。 「私はあなたがこれをしたいのを知っている」。報道には「やりたいこと」の詳細は含まれていなかった。

まあ狂人習にいくら言っても止まらないでしょうけど。でも今度のアフガン撤退のダメぶりを見て、早くに侵攻する気になるのでは。バイデンはどうしようもない。日本もしっかり、核の準備をしておかないと。

https://www.aboluowang.com/2021/0819/1634899.html

8/20阿波羅新聞網<阿富汗沦陷 美军太平洋夺岛军演 释何信号=アフガン陥落 米軍の太平洋での奪われた島の奪還演習はどういうシグナル>WSJは、軍事演習は、米軍が20年前にアフガニスタンに入ってから、米軍の焦点が既にシフトしたことを示したと報じた。 中共の影響力拡大の野心に対抗することを目的としたこの演習は、カブール陥落後、米国が世界的な軍事力を同盟国に示している。

8/2~27まで英国、豪州、日本の部隊とインド太平洋地域で演習する。国務省のプライス報道官は在日米軍5万名と在韓米軍の28,500名は残すと。

いくら米国が力んでも無様な姿を見せた後では。

https://www.aboluowang.com/2021/0820/1635002.html

8/20阿波羅新聞網<塔利班上台 中共图在阿富汗浑水摸鱼又怕大白鲨=タリバンが権力を握った、中共はアフガニスタンで漁夫の利を得ようとしているが、ホオジロザメを恐れる>「駐屯せずに経済を牛耳る」ことは、中共が列強の帝国の墓場の再現を避けながら将来のアフガニスタンに介入できる方法であると考えられている。しかし、タリバンのように顔が変化する政権に対して金を積む経済援助の攻勢をしても、頼れるかどうかについて中共の心は底が見えていない。 70年以上前に自分達が政権奪取した方法を学んだタリバンに直面して、中共の心理は複雑である。米軍が急いでアフガニスタンから撤兵するのを見るのは当然嬉しい。しかし、空白を埋めるのは新疆と独自に関係を持っていたタリバンであった。自分の家の後ろの山にいるのが狼であり、来るのが虎であれば、後ろの山の猿の集団は大騒ぎするだろう、それは悪夢である。

中国が注意深く観察しているのは、米軍がアフガニスタンから撤退した後、外界が予想するように、米国が自らの力を集中させることが事実であるかどうかである。 そうだとすれば、自分の家の裏山へのプレッシャーはそれほど軽減されず、前門への脅威はさらに大きくなり、アフガニスタンのホオジロザメに触れるよりもさらに厄介である。

中共の目を西に釘付けにしていてほしい。

https://www.aboluowang.com/2021/0820/1635005.html

8/19阿波羅新聞網<厦门印发“家庭物资储备清单” 疑官方制造台海紧张气氛=厦門は「家庭備蓄リスト」を出す 台湾海峡での緊張の雰囲気を当局が醸し出した疑い>厦門緊急事態管理局は最近、市民に緊急事態対応で物資を備蓄することを奨励する文書を出した。特定の状況下で、この事件は台湾危機の拡大の可能性として人々に解釈されている。経済界の間でもパニックを引き起こした。そして、これまでのところ、公式に説明がないのは、人々に疑いを持たせ続ける。

まあ、情報戦の一環かと。でも備えは必要です。

https://www.aboluowang.com/2021/0819/1634902.html

8/20看中国<成功激怒在日华人的“抗日小能手”事件始末(组图)=日本にいる中国人を怒らせることに成功した「抗日小専門家」の事件(写真)>2021年8月16日の午後、日本にいる多くの中国人はWeChatの朋友圈でスクリーンショットを3枚配布し始めた。一枚は東京に住む中国人が新型コロナに感染した後、彼は400人以上のWeChatの仲間に外出してうつしてやると脅し、自分の目標は「抗日小専門家」になることと宣伝した。その時は誰もがショックを受けていたが、これら3つのスクリーンショットがこれほど大きな問題を引き起こすとは誰も予測できなかった。

私はこの人を知らないし、このグループにも属していないが、これらの発言を見て、私は本当に腹が立った。

私だけでなく、これを知っている在日中国人のほぼ全員が怒っていた。すべてのグループが話していて、ツイートが投稿され、3日目で、中国のグループにもみんな知れ渡った。

1972年に中国と日本が正式に外交関係を樹立してから49年が経過した。現代の日本はもはや軍国主義ではなく、中国は今や強大になった。歴史をよく見てほしい。毛沢東は少なくとも6回日本人に感謝した。外務省の公式ウェブサイトには、日本政府の戦争に対する反省と謝罪も表示されている(元のリンクはこの記事の最後にある )。日本にいる私たち中国人のほとんどは、中国と日本の友情のために一生懸命働いている。続ければ良いが、努力はあなたによって台無しにされた。

私の友人はこれを「ネズミの糞がお粥の鍋を駄目にする」と説明した、そして「日中友好」の概念を持ち続ける私は自分が馬鹿なのかと感じた。

まあ、民度の違いでしょう。昔、2005年までは間違いなく中国人は痰や唾は吐いていました。今は監視社会だからできないかもしれませんが。これもフェイクニュースかもしれませんが・・・。やはり日本人を含め感染者の外出はチエックできるようにしておかないと。事実とすれば、こういう人は強制送還して二度と入国させないことです。まあ、別のパスポートを作る可能性もありますが。是非同じことを貴国でして見てくれと。

https://www.secretchina.com/news/gb/2021/08/20/981461.html

https://insiderpaper.com/trump-first-you-bring-out-all-of-the-american-citizens-statement/

https://jp.sputniknews.com/world/202108198632784/

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/shockingly-inept-biden-state-department-spokesman-still-no-idea-many-americans-left-trapped-inside-afghanistan-video/

https://www.thegatewaypundit.com/2021/08/breaking-big-jovan-pulitzer-arizona-audit-report-will-delivered-senate-friday-results-will-earth-shattering/

何清漣 @ HeQinglian 10時間

昨日、息子とおしゃべりし、米国の教育の問題とABC(中国人の子の世代)の極左化について話した。私は自慢した:米国に亡命した反体制派として、私の最大の成功はあなたを米国の中産階級の子供と同じように育てたことである。

息子は訂正した:いいえ、私を左派でなくした。中産階級の米国人家庭の子供たちの90%が左に傾いている。

私が補充したのは、これは私が状況を理解する上で役立ち、学校教育を信用しない。

何清漣 @ HeQinglian 10時間

今朝散歩して、1時間のラジオ放送を聞いた:

ノースカロライナ州とニューメキシコ州では季節労働者が不足しており、民主党は不法移民が合法的な地位を得てそこで働くという方針を即座に導入した。

環境保護論者は、エネルギーを節約する方法を見つけた。草を刈る代わりに、羊を墓地に行かせて草を食べさせる。人間は飛行機に乗らないよう忠告する。

太平洋諸島は山火事になりやすいので、焼き畑農業しないように意見している(荒れ地を開墾しない都市の人の考え)。

左派のプロパガンダの機器は北京に劣っていない。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

私は夫と事件について話した:ある大学生は1981年に学校で既婚の教師と恋に落ちた。彼女の父は省常務委員であり、省党委員会宣伝部長であった。

状況を説明するために、学部の支部の書記が部長に会いに来た。居間で30分待った後、接見した:

部長は言った:すみません、XXはあなた方に面倒を引き起こした。あなたがすべきことをしてほしい、私の家の理由で特別扱いしないでください。結果が出たら、秘書に電話してください。

党支部書記が戻ってきてから、癇癪を起こした。

引用ツイート

何清漣 @ HeQinglian 10時間

返信先:@WEICHUNNNNさん

私の子供はずっと学校に通っている。私は彼に、クラスメートのプレッシャーに対処するため、いくつかの視点を教えた。彼を説得できなかったことがいくつかあるが、この問題に私がどう言ったかを覚えておき、数年後に振り返って、私が言ったことが正しいかどうかを確認することを教えた。

大学2年生になると、彼は私にこう言った。お母さん、あなたはある問題について正しかったが、当時の私はそれを認識できなかった。

13年生から家庭教師として働くために家庭教師センターに行ったことは彼にとってターニングポイントであった。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

息子は傍で聞いて理解できず、部長は正しいと言った。

私が言ったのは、これは中国の役人の話であり、本当の意味は文字通りではない。

1.当時、このようなことが一般の子供たちに起こったとしたら、とっくに対処されていたはずであり、党支部書記が意見を求めること自体が特殊である。本当の意味は:あえて対処していませんので、部長の指示をお願いします。

2.部長が公式にこのように話したのは、相手があえて対処しなかったので、自分はやることを見ていると。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

3.学校はあえて発表しなかったが、部長は身内に秘書へ電話するように頼み、これは家の恥を外に出すことになり、学部は敢えて何もしないようにと。部長は学部と関係なく、大学学長の党委員書記の仕事である。

4.公の事は公平に処理するように見せ、学校は恩に着せることはない。私はあなたに大目に見させることはしなかった。

私の息子は、こんなにも多く裏があることは基本的に分からない。

–多くのことは、まさに一件、一件話さないと分からない、あなたは時間をかけて学ばなければならない。

何清漣さんがリツイート

Zhix  @ Wu_Zhi 7時間

さらに言えば、平凡の悪は平凡がダメなだけではなく、善意がなくて悪意があるだけである。

引用ツイート

Zhix  @ Wu_Zhi 7時間

返信先:@ Wsg20210525さん、@ WatchingQuietl1さん、@ AndrewC86186さん

優先採用と人材の選抜は、西側の現代の公務員制度でも同じである。

しかし、オバマがやり始めるとすぐに、それは肌の色や性に応じた多様化政策に変わった。

これでずっと、現代の公務員制度は平凡化し、愚か者の共同体になった。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

米国は世界一の大国の名に恥じず、ソフトパワーも超弩級であるが、カブールの瞬間の直後、メディアや政治エリート達の大規模な詐欺で押し出された大統領は世界の嘲笑に遭っている。1万人以上の米国人がまだアフガンに閉じ込められている。急いで、タリバンの将来の経済見通しを策定すること。

引用ツイート

ボイスオブアメリカ中国語ネット @ VOAChinese 6時間

タリバンはさらに経済的困難に陥るだろうが、中国は後継者になることを望む? http://dlvr.it/S5zJQ0

何清漣 @ HeQinglian 5時間

温故知新、今こそ1年前のNYTの古い記事を読む必要がある。

https://cn.nytimes.com/usa/20200706/joe-biden-foreign-policy/

記事によると、バイデンは習と少なくとも8回会い、一緒に歩き、中国の田舎の学校でバスケットボールをし、一緒に個人的に食事をしたのは25時間以上である。オバマはまた、バイデンが彼の個人的な魅力で習と「すぐに個人的な関係を築き、習近平に心の扉を開かせる」ことを望んでいる。

最近二人は連絡を取り合ったのかどうかは知らない?

バイデンの非公式外交:習近平のような外国の指導者との「個人的な関係」を確立する方法

トランプは彼を「中国の傀儡」と批判したが、バイデンにとって、習近平との個人的な関係を確立することは彼の極めて個人的な外交の一部である。しかし、この外交スタイルの有効性を測るのは難しく、対中政策も厄介な問題になる可能性がある。

cn.nytimes.com

川島氏の記事で今の中国の若者に第二の文革が起こせる力があるとは思えません。やはり中国は米国の富を奪って豊かになったので文革当時とは違うと言うことです。マンション高騰や結婚できないからと言って、すぐ乱が起こせるかと。①毛沢東のようなカリスマ指導者がいない②監視カメラが行き渡り、すぐ鎮圧される③軍との火力の差が大きい④「躺平族」(寝そべり族)の存在=無気力ととても、そうなるとは思えません。

記事

東京五輪でメダルを獲得した中国選手が表彰式で胸に付けていた毛沢東バッジ(2021年8月2日、写真:ロイター/アフロ)

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

東京オリンピックにおいて中国の女子自転車競技選手2人が毛沢東バッジをつけて表彰台に登った。IOC(国際オリンピック委員会)はこの行為がオリンピックの政治利用を禁止した憲章に抵触する恐れがあるとして調査すると発表した。それを受けて中国オリンピック委員会は二度とこのような行為はさせないと約束した。

この一連の流れに対して中国のネット世論は大いに盛り上がった。最初は毛沢東バッジを付けて表彰台に立った選手を真の愛国者として大いに礼賛した。次にそれを憲章違反としたIOCに対して反中国的、反毛沢東主義的集団などといったレッテルを貼って、一斉に攻撃した。その矛先は中国オリンピック委員会や毛沢東バッジの部分を修正して放映したテレビ局にも向かった。IOCに対する対応を弱腰と非難したのだ。

文化大革命で荒れ狂った若者たち

中国のある知人は、このネット世論に不吉な予感を持ったと言う。それは中国国内の気分が文化大革命時代に似てきたからだ。

文化大革命の主役は毛沢東ということになっているが、真の主役は当時の若者だった。毛沢東は若者の不満に火を付けただけであり、実際に荒れ狂ったのは若者たちだったのだ。

文革が始まって1年ほど経過すると、若者の無軌道ぶりは毛沢東の権威をもっても制御できないほどになっていた。巨大な人口を抱え、歴史の中で何度もマスヒステリーを経験した中国は、時として誰もが考えていなかったような状況を作り出してしまう。

文革が始まった1966年、中国は貧しかった。大躍進運動に失敗して農業や工業の生産が停滞してしまったこともあるが、そもそも大躍進運動がなくても、100年以上にわたって混乱が続いた中国が豊かになるには、まだまだ時間が必要だった。

中国共産党の革命が成功して建国に至ったと言われても、中国は貧しい。若者にろくな就職口はない。毛沢東はそんな若者に対して、「君たちが豊かになれないのは、革命が成功したにもかかわらず既得権を持った老人がこの国に居座り続けているからだ。さらに革命を継続して封建遺制をぶち壊す必要がある」とけしかけた。合言葉は「造反有理」である。いつの時代でも若者は既得権益者である老人に不満を持つ。権力者が若者の不満に正統性を与えれば、若者は老人を攻撃し始める。それが文革だった。

マンション価格の高騰で結婚できない中国男子

1978年に改革開放路線に舵を切って以来、約40年にわたって順調な経済成長が続き、中国は豊かになった。現在の中国の若者は経済成長の恩恵の中に生きている。物質的には両親や祖父母の世代に比べて遥かに恵まれている。しかし一点だけ手に入らないものがある。それがマンションである。高騰する都市のマンションが中国の若者を不幸にしてしまった。

中国では都市と農村の格差は絶対的である。農村にはなにもない。日本では都会の生活に疲れた人が田舎への移住を考えることがあるが、中国人にそのような発想はない。そんなわけで、現在、中国の農村に若者はいない。そのほとんどは都市部に出稼ぎに出ている。

よく知られているように、戸籍問題が存在する中国では農村の若者が都市に出たところで豊かになれる可能性は限りなくゼロに近い。底辺の労働者としてこき使われるだけである。しかし、それでも刺激の多い都市での生活は魅力的であり、一度、都市に出た若者は農村に戻りたがらない。だが、いくら働いても高騰したマンションを農民が手に入れることは夢のまた夢になっている。

マンションが入手できないのは農村出身だけではない。都市戸籍を持つ若者も自分の収入でマンションを買うことは不可能である。地方都市のマンションの価格は北京や上海に比べれば安いが、地方都市にはまともな就職先がない。また就職できても給料が安く、とてもマンションなど購入できない。

マンション価格の高騰は中国の男子にとっては日本以上に深刻な問題になっている。それは中国には、自宅を持っていない男性は結婚する資格がないと言う考えが根強く存在するためだ。そのために親がよほどの金持ちではない限り、男性が結婚することは難しくなっている。中国で少子化が進行する真の原因である。

経済が成長しても、中国の若者は鬱々とした生活を送る羽目になってしまった。そんな中国で、習近平は毛沢東を礼賛し続けている。彼の青春時代と文革が重なったためとも言われているが、理由はなんにせよ国家のトップが毛沢東を礼賛しているので、中国で毛沢東を礼賛する動きが強まっていることは紛れもない事実である。

現在、中国の富裕層は投資目的でいくつものマンションを所有しており、その多くが空室になっている。一方で、住むところに困り会社の寮や安アパートに友人と一緒に暮らす若者が多数存在する。住居に困る若者の数は富裕層よりも圧倒的に多い。

若者が富裕層の所有マンションを占拠する悪夢

中国のネット世論を形成する人々は、それなりの教育を受けた都市に住む若者である。そんな若者が本稿の冒頭に書いたような、IOCや中国のテレビ局を批判する書き込みを行っている。彼らは住宅に困っている。

2人の選手が毛沢東バッジをつけて表彰台に登った真意は分からないが、毛沢東を礼賛する気分が若い世代に蔓延していることだけは確かと見てよい。それは愛国主義と言うよりも、心の中の不満の表現である。

中国では住宅をめぐって第2の文化大革命が始まる可能性がある。現在の中国は二分されている。勝ち組は北京、上海、深圳、広東にマンションを持ち、かつ自分の息子にもマンションを用意できる人々である。彼らは上級国民であり、その総数は全人口の1%以下でしかない。南京や杭州、武漢、成都などの一級都市に住む人々にまで拡大してみても、その割合は全人口の5%以下と見てよいだろう。大都市と地方の格差が激しい中国では、それ以外の圧倒的多数は負け組である。

中国はそれなりに豊かになったが、多くの若者は鬱々としている。中国の富裕層は、そんな若者を恐れている。富裕層が恐れなければならないのは台湾人や日本人ではないのだ。

政府は若者の不満を米中対立や台湾や尖閣諸島の問題に向けさせようとしているが、長い期間にわたって愛国で若者を騙し続けることは容易ではない。

中国の富裕層は若者の身近に存在する。いつ何時、若者の不満が投資用マンションを何件も持つ富裕層に向かうか分からない。アリババの創業者、ジャック・マーの消息が分からなくなった昨年(2020年)の秋頃から、中国の富裕層はとにかく目立つことを避けるようになった。それは習近平政権に怯えるというよりも、民衆の怨嗟に怯えているといった方がよいだろう。

中国の上級国民はマンションを巡る混乱が第2の文化大革命に発展する可能性を皮膚感覚で感じ取っている。若者が富裕層の所有する投資目的の空きマンションに乱入して「これは俺たちのものだ」と叫ぶ悪夢が頭をよぎる。

そのような暴力的な混乱を防ぐためには、日本が1990年代に金融引き締めで引き起こしたような不動産バブル崩壊が必要となる。しかし、それは日本と同様に中国版の「失われた20年」を招く可能性が高い。不動産価格を高止まりさせていると思わぬ社会混乱を招く可能性があるが、バブルを崩壊させても混乱は必至である。

それほど思想的背景があるとも思えない若い五輪選手がなにげなく胸に付けた毛沢東バッジは、中国が激動し始める予兆なのかも知れない。

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