『北京五輪にどうしても感じてしまうグロテスクさの正体 開会式も競技も、北京五輪はどこが「おかしい」のか』(2/10JBプレス 福島香織)について

2/9The Gateway Pundit<President Trump Endorses Vernon Jones for Congress in Georgia’s 10th Congressional District>

バーノンジョーンズは黒人民主党下院議員で、2020年選挙のときに「黒人のために本当に動いてくれたのはトランプ」と言って支援してくれました。大統領選後、彼は民主党から共和党に移りました。トランプの裏書きは当然。

https://twitter.com/i/status/1491411573080010752

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/president-trump-endorses-vernon-jones-congress-georgias-10th-congressional-district/

2/9The Gateway Pundit<Chinese Olympic Skier Eileen Gu, Born and Trained in US, Wins Gold Medal, Won’t Say Publicly Whether She Gave Up Her US Passport to Ski for Communist China – It’s Bad for Endorsements>

谷愛凌(Eileen Gu)は米国籍を持ったまま中国籍としてカウントしている可能性があります。中国は二重国籍は禁止していますが、融通無碍の国なので、国威発揚とあらば・・・でしょう。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/chinese-olympic-skier-eileen-gu-born-us-wins-gold-medal-wont-say-whether-us-passport/

2/9阿波羅新聞網<要普京下台:全俄军官会议主席发公开信(组图)【阿波罗网编译报导】=プーチンは辞任すべき:全ロシア軍将校会議議長が公開書簡を発した(写真)[アポロネット編集報道]>アポロネット李韵の編集報道/最近、ロシアの大軍が国境に迫っており、米軍は永久凍土層が溶ける前に、ロシアが72時間以内にウクライナの首都キエフを占領する可能性があると予測している。危急が迫り、全ロシア軍将校会議議長であるレオニード・アイバショフ大将は、1/31にプーチンとロシア人に重大な公開書簡を発表した。2/7のニューヨークポストはこの件を報道した。

「戦争の前夜」と題された書簡は、ロシアの保守的で愛国心が強い将校軍団はプーチンによって始められたロシアとウクライナの戦争に反対し、「皇帝」プーチンは辞任することを要求したことを、明確に示している。書簡は、モスクワは「深刻な脅威」に直面していないのにもかかわらず、プーチンは「戦争を誘発する犯罪的な政策」を追求していると書いた。将軍は、攻撃がロシアを「国際社会の賤民」にするだろうと予測し、隣国ウクライナへの侵略を命じないようプーチンに警告した。

ウクライナもロシアもギリシャ正教系で、スラブ民族、昔はロシア、白ロシア(ベラルーシ)、ウクライナは兄弟国と言われていましたから、軍人にしてみれば同胞とは戦いたくないという思いがあるのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0209/1706589.html

2/10阿波羅新聞網<习近平还能连任吗?传反习势力抛最新重磅炸弹 (图)【阿波罗网报导】=習近平は再任されるか?反習勢力が最新の重大爆弾を投げつけたと伝わる(写真)【アポロネット報道】>中共20大が近づくにつれ、習近平に異議を唱える声がますます増えている。 1/19、匿名の人物「箱舟と中国」が海外で、4万語の記事「習近平の客観的評価」を発表し、習近平は3大危機に直面していることを指摘した。虚偽の政治的業績、権力政治の基盤を自らすり減らし、習近平と中共の官僚機構全体が対立していることが挙げられている。この記事は、2022年が習近平の最大のターニングポイントになるとの予測で締めくくられている。彼が何らかの魔法のトリックを使って再任されたとしても、彼は2027年に完全な破滅に直面するだろう。専門家の分析によると、これは習近平が中共20大で再任されるのを防ぐため、反習勢力によって投げられた最新の重大爆弾である。

内部抗争して、世界にその牙を向けないよう。

https://www.aboluowang.com/2022/0210/1706748.html

2/10阿波羅新聞網<病毒溯源:《柳叶刀》文签名之一德专家批美同行隐瞒武汉实验室研究项目=ウイルスのトレーサビリティ:「ランセット」署名記事の1つ・・・ドイツの専門家は、武漢研究所の研究項目を隠蔽したことで米国の専門家を批判>数日前に中国で開催された北京冬季オリンピックの開会式に出席し、中共の公式活動に参加したWHOのテドロスアダノムゲブレイエス事務局長は、北京に新型コロナウイルスのトレーサビリティに関する外部との協力を強化するよう呼びかけ、テドロスは2/5に中国の王毅外相と会談し、中国側に上記の要請をしたとツイートした。

本日、「ランセット」誌は、メイン執筆者が記事を取り消した。米国ヘルスアライアンスの会長であるピーター・ダザックを新型コロナウイルス研究委員会のメンバーとして入れ、かつて「ランセット」に署名投稿したドイツのウイルス学者で、防疫上重要な役割を果たし、“Mr.新型コロナ”と呼ばれたChristian Drostenは南ドイツ新聞とのインタビューで、米国の同僚がタイムリーに武漢研究所の研究項目を広く知らせなかったことを批判した。ドイツの「DIE WELT」は、Drostenがインタビュー中言ったのは、「最も重要なことは、米国の一部の人はこれらの研究について知っていることである。これらに対し、公に告発された場合、人々はまず積極主体的に意思疎通を図り、研究室で何をしているのかを説明すべきである。私を含む多くの科学者は、当時ランセット上で、武漢の同僚に手を差し伸べたが、研究項目について知らされていなかった。私が知っていれば・・・少なくとも私が署名する前に教えるべきである」

ドイツのドロステンは米国のファウチやコリンズに騙されたと思っているのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0210/1706744.html

2/10阿波羅新聞網<美疫情「全面爆发」阶段几近结束 今年可能取消各限制=米国での疫病流行の「全面爆発」段階はほぼ終わり、今年は各種制限が解除される可能性がある>フィナンシャルタイムズ紙は、WHの防疫首席専門家であるアンソニーファウチがインタビューで、米国が疫病流行の「全面爆発」段階から脱出しようとしており、ワクチン、治療薬、感染後獲得した保護力により、新型コロナウイルスへの扱いがすぐに容易になると予想していると報道した。ファウチは、強制的なマスク着用を含むすべてのパンデミック関連の制限が今後数か月以内に終了することを望んでいると述べた。

中間選挙で共和党勝利が見えて来て、議会聴聞会対策として、共和党に忖度した発言をしたのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0210/1706701.html

2/10阿波羅新聞網<中共情报部门渗透法国对外安全局 被破获=中共情報機関がフランス対外安全局に潜入し、ひびが入る>フランスの「Sunday Daily」(JDD)のウェブサイトは、2/9に出版された新刊「Betraying the Foreign Security Agency」を紹介した。著者はアントワン・イザンバードとフランク・ルノーである。この本は、フランスの主な情報機関「対外安全局」(DGSE)に潜入している2人の元フランス人エージェントを通じて、世界で台頭している中国の情報機関の内幕を明らかにした。この報道は、内容の一部を紹介できるよう独占的に認められた。

中共の金に転んだフランス人諜報員の話。

https://www.aboluowang.com/2022/0210/1706742.html

2/9阿波羅新聞網<上海购物中心餐厅突播裸女色情片 妈妈抱孩惊慌逃离=上海のショッピングセンターのレストランが裸の女性のポルノ映像が映し出され、母親が赤ちゃんを抱きしめ、慌ててその場を去った>昨日、上海市万象城ショッピングセンターにある西貝莜面村レストランで、突然、TVスクリーンにポルノビデオが流れ、子供を抱いた母親が驚いて急いで立ち去り、業者は、顧客がワイヤレスプロジェクションを使って悪さをした疑いで、この事件を通報したと述べた。

日本でも起こりうるから、店舗は対策を考えておいたほうが良い。

https://www.aboluowang.com/2022/0209/1706693.html

何清漣はリツイート

天降偉人包由検 @ fading_you1 6h

本当のフェミニズムは支持できる、サポート!

https://twitter.com/i/status/1491487630709690368

何清漣はリツイート

萧生客 SSK  @ SSK2024  10h

先週末から、オタワ警察は市民がトラックにガソリンを届けたり、警笛を鳴らすのを阻止している。 トラックの燃料を枯渇させ、ドライバーを凍えせるという目論みは失敗した。地元の住民が家を開け、ドライバーを暖かく休ませた後、市民はあちこちからオレンジ色のガソリンタンクを持ってキャピトルヒルに駆けつけた。老若男女、皮膚の色に関係なく、トラックドライバーを声援した。これは、自由と民主主義を本当に愛するカナダ人のお手本である! 彼らは神が天賦人権与えたところに立って生きている人間である!

13.4Kビュー

0:24/1:47

何清漣はリツイート

SBS中国語 @ sbschinese 3h

エコノミストインテリジェンスユニット(EIU)が発表した2021年の民主主義指数によると、世界の民主主義は大きな打撃を受けており、世界の人口の6.6%だけが完全に民主的な社会に住んでおり、3分の1以上が独裁政権下に住んでいる。

sbs.com.au

世界民主主義指数:アフガニスタン、ミャンマーは下から数えたほうが、オーストラリアは9位のまま。

新しい調査によると、完全な民主主義に住む人々の数は、世界人口の8.4%からわずか6.6%に減少した。

福島氏の記事で、アスリート優先と言っても、やはり北京でオリパラを開催すべきでなかったと。国際組織に中国を入れて、力を持たせていったのが良くない。「朱に交われば赤くなる」ということわざ通り、邪悪な中共のやり方が世界に伝播し、自由で民主主義の国のルールを押しのけようとしている。今回の競技中の中国人の不正行為と審判のジャッジは公正・公平からは程遠く、特定の人間がルールを決め、残りはそれに従うべきというのをまざまざと見せつけました。

世界が、中共の支配を受けることになることを想像すれば、如何に恐ろしいか分かるでしょう。福島氏の言う家畜の安寧、奴隷の平和の中で、人間としての尊厳をもって生きることができるかです。

記事

北京五輪の開会式で聖火の点火者を務めたウイグル族のジニゲル・イラムジャン選手(左)と漢族の趙嘉文選手(写真:新華社/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

私はもともと北京冬季五輪は専制国家のプロパガンダに過ぎないと思っており、外交的ボイコットを支持している。だが、日本選手はじめ世界各国のアスリートたちが4年の研鑽の成果を競い合う貴重な機会であり、楽しみにしているファンも多くいるであろうから、あまり大声で五輪開催自体をこき下ろすのは野暮だと思っていた。

しかし、あの「イマジン」の音楽に合わせて「未来に向かって、一緒に」と一直線に並んで歩く一糸乱れぬ行進、聖火台点灯役にウイグル人女子選手をあえて抜擢した開幕式の演出、さらに高梨沙羅選手ら5人のノルディックスキー・ジャンプ団体競技での「スーツ規定違反」、スピードスケートやスノーボードでの異様な「判定」による有力選手の失格、女子テニスプレイヤー彭帥(ほうすい)の突然の引退発表の不可解・・・などを見て、やはり言わずにはおられない。この五輪は、絶対におかしい。この北京冬季五輪に抱く違和感の正体について紐解いていきたい。

ウイグル人迫害を隠す残酷な演出

開会式は一見、洗練されて美しかった。総合プロデューサーは2008年の北京夏季五輪と同じく著名映画監督の張芸謀。開幕式カウントダウンは二十四節気の雨水から数えて立春でスタート、春が来た、という演出で、LEDライトでタンポポが芽生えて伸びて綿毛を散らし、黄河の流れが氷になって、溶けて空に蒸発していき氷の五輪マークが登場するなど、自然や時の移ろいを東洋的な概念で表現していた。パフォーマーは延べ3000人(2008年北京五輪では1万2000人)、プロのダンサー役者を雇わず、5歳から70歳までの一般人を動員した。

花火演出は2008年北京五輪と同じく、ニューヨーク在住の国際的アーティスト、蔡国強の火薬を使わない花火アート。この花火演出もたった3回、トータル3分未満の短いもので、全体的には習近平の「倹約精神」が反映されている。また、本来中国が好きな赤や黄色ではなく、緑や白の色彩を多用し、エコでクリーンなイメージを前面に押し出した。おそらく東京夏季五輪の開幕式よりは洗練されていた、という印象をもった人も多く、さすが張芸謀と言いたいところだ。

だが同時に、非常に政治的な演出でもあった。国旗掲揚の時、中国国内に暮らす56の民族衣装を着た人たちが五星紅旗をリレー式に渡していく。このときの朝鮮族の衣装がチマ・チョゴリで、これが韓国人視聴者たちの反感を買った。「韓国の服飾文化を中国のものだと誤解させる」と。

また聖火点灯のクライマックス、点火する重要な役割はクロスカントリースキー女子のジニゲル・イラムジャン選手とノルディックスキー複合男子の趙嘉文選手。あえてウイグル人女子選手を起用したことは、明らかにウイグル人ジェノサイドを批判し外交ボイコットを決定した欧米諸国へのメッセージだ。1936年ベルリン・オリンピックで、ヒトラーがドイツ選手団にユダヤ系のフェンシング選手ヘレン・メイヤーを加え、ユダヤ人が迫害されていないように見せたのと同じやり方ともいえる。

ヘレン・メイヤーと違うところは、イラムジャン選手はメダルが期待されるスター選手ではなく、メイヤーのように表彰台に乗って愛国パフォーマンスを行う機会はなかったことだ。

ちなみに2008年北京五輪で聖火リレー走者を務めたウイグル人、カマルトゥルク・ヤルクンは、米メディア「ラジオ・フリー・アジア」に、この演出を見てコメントするように求められたそうだが「心が傷つくから見ない」と答えている。彼は著名文学者で教育家であるヤルクン・ロジの息子だ。ヤルクン・ロジはウイグル語教科書編纂に関わったことで獄中にあり、カマルトゥルク・ヤルクン自身はボストンに亡命している。五輪開催期間もなお投獄されたり強制収容所に入れられたりして、その安否さえわからないウイグル人が多くいることを考えれば、なんとも残酷な演出だ。

腹立たしいことには、このウイグル人選手による聖火点灯演出のとき、米国で中継していたNBCはじめ多くの海外メディアは、中国のウイグル人ジェノサイド問題について触れていたが、日本のNHKはイラムジャン選手がウイグル人であることすら言及しなかった。

専制国家の平和に通じる「イマジン」の世界

さらに、ぞっとしたのがジョン・レノンの「イマジン」に合わせて多様な人種の人たちがまっすぐ一列になって歩む姿だ。

イマジンは東京夏季五輪でも流され、いかにも平和とスポーツの祭典にふさわしいテーマソングのイメージがある。だが、考えてみれば「天国も地獄もなく、国も宗教もなく、飢えることなく平和に暮らせる一つの世界」というのは、まさに専制国家が監視とコントロールで作り出す平和の形ではないか(実際にイマジンに対しては発表当時から共産主義的だという批判がある)。恐怖政治によって異論や反論を封じられ、異なる思想を持ち、考え議論することを禁じられ、権力者に絶対歯向かわない社会ならば、平和が約束される。だが、それは家畜の安寧だ。

中国は、普通のイスラム教の信仰心を持っているウイグル人らを過激宗教として弾圧し、普通の選挙や言論の自由を求める香港人を国家安全の脅威として逮捕し、新型コロナ感染者や濃厚接触者を社会から徹底的に排除し、隔離施設に押し込め、その存在をなかったことにして、五輪を予定通り開催した。その排除された人々の暮しがどれほど破壊されようと、命が危機にさらされようと、彼らは「少数派」であり、多数派の幸せのために少数派が犠牲になるのが民主だと主張する中国からすれば、「中国の民主こそが対立、分断、争いのない世界を実現できる」というわけだ。

このロジックは、北京冬季五輪開幕式のために訪中したロシアのプーチン大統領と習近平国家主席が会談して発表した共同声明でも顕著だ。中露は共同声明で次のように述べている。

「民主が全人類の共同の価値であり、少数国家(欧米など)だけの専売特許ではなく、民主を促進し保障することは国際社会の共同事業である、との認識を一致させた」
「各国人民が国情に合った民主主義の実践モデルと方式を選択する権利がある。1つの国家が民主かどうかは、当事国の人民が評価し判断するものである」
「民主や人権を守ることを、他国に圧力を加える道具にすべきではない」
「双方(中露)は、いかなる国家の民主価値の乱用にも反対し、民主・人権擁護を口実にした主権国家の内政干渉、世界を分裂対立させようとする挑発に反対する」

ウイグル人、香港人らを弾圧している中国と、ウクライナ国境に武力侵攻せんと軍を展開してみせているロシアがともに、我々の民主(専制)こそが真の民主、分断や争いばかりの欧米の民主には欠陥があるので今後の国際社会の統治モデルは中露統治モデルでいくべきだ、と言わんばかりの姿勢を打ち出したのだ。そして「一起向未来(ともに未来へ)」と呼び掛ける。

疑惑だらけの競技

この中国の「我こそが正義」「我こそがルール」という姿勢は、五輪の競技の中にも表れている気がする。

ノルディックスキー・ジャンプ団体女子で高梨沙羅選手やノルウェーのシリエ・オプセト選手ら4カ国の有力選手5人が「スーツの規定違反」で失格になった。スーツの規定違反でこれほど大量の失格者が出るのは珍しく、オプセト選手によれば、測り方がこれまでのやり方と異なったらしい。北京冬季五輪のための特別ルールが適用されたということか。

また、スピードスケート・ショートトラック男子1000メートル準決勝での判定失格を受けて韓国選手団はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するとしている。韓国のエース黄大憲選手が1組で1位、李俊瑞が2組の2位でそれぞれゴールするも、レーン変更時に反則があったとして失格になり、中国選手が決勝に進んだ。決勝でも、ハンガリーのシャオリンサンドル・リュウ選手が僅差で1位でゴールしたにもかかわらず判定に持ち込まれリュウ選手が失格。任子威、李文龍の中国両選手が金、銀に繰り上がった。

スピードスケート女子1500メートルでは高木菜那選手が、本来高木選手にコースを譲るべき中国人選手とぶつかって失速し8位に甘んじる結果になった。

スノーボード女子パラレル大回転では、2014年ソチ五輪銀メダルの竹内智香選手も進路妨害と判定されて途中棄権となり、決勝トーナメント1回戦敗退となった。

もちろんトップアスリートがぎりぎりの頂点を競いあうのだから判定は難しかろう。だがそれでも、選手やファンがここまで今回の五輪に不信感を募らせるのは、中国そのものへの信用の問題であると言ってよい。

「彭帥事件」の真相は闇の中に

五輪直前、アスリートたちが中国に不信感を抱く大きな事件があった。女子テニストッププレイヤーの彭帥選手が、元政治局常務委員の張高麗から性虐待を受けていたと告発した事件だ。その後彼女はしばらく「失踪」し、再び現れた時には事件そのものを否定していた。IOCのバッハ会長は2月5日に彭帥と面会したが、それは彭帥の身の自由と安全を確認することにはなっていない。

さらにこのタイミングでフランスのスポーツ紙「レキップ(L’Equipe)」の単独インタビューを受け、事件を改めて否定するとともに、現役選手引退を電撃発表した。これで今後、彭帥は遠征試合などで海外に出ることはなくなり、また海外メディアの前に登場する機会もなくなるだろう。事件の真相は完全に闇に葬られる流れだ。

この引退発表をフランスメディアに報じさせたのは、海外メディアが報じなければ国際社会は納得しないと中国当局自身がわかっているからだ。レキップは特ダネと引き換えに中国のプロパガンダの片棒を担いだことになるのだが、カメラマンは彭帥の傍らの鏡に、注意深く彭帥を監視するかのような中国人男性の姿を映り込ませることで、なんとなくインタビューの背後にある当局の気配を伝えている。

北京五輪のグロテスクさの正体

新型コロナ禍の最中に行われた2021年の東京夏季五輪も、本来の平和とスポーツの祭典といった意義は失われ、一部の利権と不正の巣窟であったことが明るみになっていた。開幕直前まで様々なトラブルが噴出し、スポーツ興行としての経済利益はなく、意義があるとすれば、開催国の政治宣伝と自己満足ぐらいだが、日本の場合、むしろ日本の衰退を印象付けた五輪だった。ただし、東京五輪は“しょぼかった”かもしれないが、北京冬季五輪のようなグロテスクさを感じることはなかっただろう。

このグロテスクさの正体は、専制統治が世界の平和と安定を導くのだというロジックを臆面もなく打ち出していることなのだが、より不気味なのは、世界が分断や争いに苦しみ、コロナ対策などで個人の利益と公共の利益がぶつかりあう状況に直面すると、ふと、専制統治の方が世界は安定するのかも、と思ってしまいかねない危うさを私たち自身が抱えていることだ。実際、日本の財界人から「専制の方が経済発展するのではないか」「幸せな監視国家というものがあるのではないか」という意見をよく聞く。

だから、私は、この北京冬季五輪についての問題意識を繰り返し発信することにした。私たちは言論や思想や信仰の自由と引き換えに発展や平和を求めていいのか。家畜の安寧の未来に一緒に向かいたいと本気で思っているのか。私は答えを持っているが、読者の方々はどうだろう。

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