『プーチン・バイデン、2011年会談での確執も要因か?プーチンは「欧州安全保障」「大ロシア主義」どちらを選ぶか』(2/8JBプレス 新潮社フォーサイト)について

2/7The Gateway Pundit<FBI Clowns Release Mueller Documents with Hillary’s Name Redacted – Forget Prior Document Dump Exposes Her Name>

何故ヒラリーの名を隠す必要があったのか?

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/fbi-clowns-release-mueller-documents-hillarys-name-redacted-forget-prior-document-dump-exposes-name/

2/8希望之声<民主党议员改籍入共和党 曼钦公开支持共和党议员连任=民主党議員は共和党に転籍する マンチンは共和党議員の再選を公に支持>元民主党NY州議員のアレック・ブルック・クラスニーは、極左派の犯罪取締緩和政策にうんざりしていたため、党の所属を共和党に切り替えたと述べた。

ニューヨークポスト紙によると、ブルック・クラスニーは、ブルックリン南部の保守地区にある古い議会の議席に立候補する予定である。 「民主党で起きている総てを信じることはできない。“警察予算を取り消す”という呼びかけや、文化の取消など。それは私の性格や私の本質に反している」と彼は言った。

新しい選挙区割によると、ブルッククラスニーが立候補する地区46には、コニーアイランド、ブライトンビーチ、バスビーチ、ダイカーハイツが含まれる。彼は現職の民主党員マチルデ・フロンタスと争うことになる。

「民主党議員は警察—我々有権者の安全を保障する人達を裏切った」と言い、起訴されたほとんどの犯罪者の保釈金の撤廃についても述べた。

ブルック・クラスニーは、彼が学校選択制を支持し、民主党が学校選択制に反対するのは「非米国式」と呼ぶと付け加えた。

彼は、他の穏健で保守的な民主党員は最終的に共和党員に切り替わると予測している。

確かに、民主党のジョー・マンチン上院議員は日曜日に党の境界線を越え、共和党のリーサ・マーカウスキー上院議員を正式に支持した。

マンチンはCNNの共同インタビューでアラスカ上院議員に加わり、「親愛なる友人のリーサ・マーカウスキーを支持する」と述べた。

マンチンは言った:「議員たちは毎日、誰かと一緒に仕事をしている。そして、彼らが選挙の時期に入るとき、彼らの名前の隣にR(共和党)またはD(民主主義)があるから、彼らに反対すべきと言うのは、偽善である」

「これらの人は私が一緒に働いた良い人で、我々が多くのことを成し遂げたのなら、なぜ私は彼らと一緒に働きたくならないのか、それとも彼らと一緒に働き続けたいのか?私が民主党員、彼らは共和党員、またはその逆で、それは問題ではない。彼らは私の親愛なる友人であり、我々は多くのことを成し遂げてきた。我々は国家のため、働かないよりも一緒に働く」と語った。

マンチンの言うのは正しいが、リーサ・マーカウスキーは反トランプの代表議員。

https://www.soundofhope.org/post/591592

2/7希望之声<奥密克戎发威 广西百色全员居家隔离 疫情四溢(视频)=オミクロンの威力 広西チワン族自治区百色市の全員が自宅で隔離 疫病が溢れている(ビデオ)>2/7、深圳から持ち込まれたオミクロンウイルスが広西チワン族自治区百色市で猛威を振るい続け、わずか2日で99の確定症例が公式に報告された。当局は市の完全封鎖を発表し、人や車の出入りは禁止され、市民は自宅で隔離される。現在、百色市の疫病は南寧、広州等各地に広がっている。

公式メディアの報道によると、広西チワン族自治区は2/7に、2/6の16:00から2/7の12:00まで、56の新規確定症例を追加したと発表した。 2/5から2/7の12:00まで、広西チワン族自治区は、百色市徳保県で88件、靖西市で5件、右江区で3件、田陽県で1件、隆林県で1件、平果市で1件を含んで、百色市での現在の疫病の合計は99の確定症例と南寧市江南区で無症状感染者1件を報告した。

まあ、嘘の数字でしょうけど、中国全土に疫病が広がっていると言うこと。

https://www.soundofhope.org/post/591475

2/8阿波羅新聞網<拒推翻大选结果 7共和党州检察长连任遇党内挑战=選挙結果を覆すことを拒否した共和党州司法長官の再選は党内の挑戦を受ける>今年の中間選挙では、30州が州司法長官選挙を実施するが、27州には現在共和党の司法長官がおり、そのうち7州は、 2020年の大統領選挙の結果に異議申立するのに反対で、同党極右の挑戦を受ける。州司法長官の予備選挙を大きな試練とし、トランプの選挙結果が盗まれたという言い方が、有権者に支持されるかどうかをテストすることになる。

是非共和党有権者はRINO司法長官を落としてもらいたい。

https://www.aboluowang.com/2022/0208/1705845.html

2/8阿波羅新聞網<替疆独发声?滑雪选手在北京冬奥秀出东突厥斯坦旗帜=新疆ウイグル自治区に替わり、唯一の声を上げる?スキーヤーは北京冬季オリンピックで東トルキスタンの旗を披露>北京冬季オリンピックの競技前は、すべての国の選手が厳しく管理されており、個人的な意見を表明することは許可されていない。中共による新疆ウイグル自治区の人権侵害等の弾圧は、民主主義国によって集団的にボイコットされてきた。トルコのスキーヤーは、スキー板に「東トルキスタン」(新疆ウイグル自治区)のロゴを表示し、中共によって弾圧されている新疆ウイグル自治区を人々に思い出させた。

赤と青の違いだから中共も「トルコの国旗をあしらったもの」と言われれば、文句のつけようがない。

https://www.aboluowang.com/2022/0207/1705815.html

2/8阿波羅新聞網<才出现一天就人间蒸发?外媒批:维族火炬手是一场“政治秀”= やっと出てきたと思ったら、1日で姿を消した?外国メディアは批判:ウイグルの聖火ランナーは「政治的なショー」>2022年の北京冬季オリンピックの開会式が4日に行われ、2人のアスリートがメイントーチに点火した。新疆ウイグル自治区のクロスカントリースキーヤーであるDinigeer Yilamujiangと、クロスカントリースキーとスキージャンプのノルデイック混合の趙嘉文である。しかし、外国メディアは6日、Dinigeer Yilamujiangが試合後にスポットライトから「消えた」と指摘した。

また強制収容所送りでは?バッハは何をしている?

https://www.aboluowang.com/2022/0207/1705754.html

2/8阿波羅新聞網<彭帅向法媒独家发布泄露那些大秘密?(图)【阿波罗网报道】=彭帥は、これらの大きな秘密をフランスのメディアに独占的に公開した? (写真)【アポロネット報道】>アポロネットの王篤然評論員は、中共は彭帥が監視下で独占インタビューを行うよう手配し、中共が書いた劇だと述べた。フランスのスポーツメディア「チーム」は共産党が選んだメディアである。彭帥は記者会見も開かず、他のメディアも探さず、1つのメディだけとし、このメディアは中共から信頼され、中共の要件に完全に準拠し、中共は世界に向けて発表する準備ができており、彭帥は模範的な回答をする。しかし、中共の最大の欠点と避けられない事実は、彭帥が張高麗を告発したのは本人であると認めることに等しいということである。王篤然は、彭帥が「チーム」に独占的に引退を発表したのは、中共が彭帥の海外出国への道を遮断したことを意味すると分析した。

まあ、茶番であることは間違いないし、彭帥に勝手にしゃべられても困るので、永遠に軟禁するのでは。共産国家と言う専制政治の恐ろしい所

https://www.aboluowang.com/2022/0208/1706019.html

何清漣はリツイート

天降偉人包由検 @ fading_you1 14h

国亜さんは、“赤ちゃん帰宅”のWebサイトの創設者であり、拉致・売買された子供を見つけて救助するという公共の福祉活動に長年携わってきた。彼は当時、空から覗いているという有名なネチズンでもあった。ネット名は雅科夫、雅沙、拓跋鼠である。徐州関連の情報を提供するため、彼に連絡したいツイ友は、このツイートで知らせるか、プライベートメッセージを送信することもできる。

引用ツイート

天降偉人包由検 @ fading_you1 14h

国亜さんが関与するWeChatのスクリーンショットは、ある種の情報を明らかにする可能性があるため、恐らく削除される。しかし、徐州の8子事件を知っているツイ友がプライベートメッセージで我々に連絡して情報を提供してくれることを願っている。私は責任をもって国亜さんの連絡先情報を提供する。

何清漣はリツイート

萧生客 SSK @ SSK2024 18h

今夜9:06:オタワ警察(OPS)が逮捕を開始、いたずらで7人の逮捕、100人の罰金である。多くの車と燃料が押収された。OPSは今日の午後、レッドゾーンでトラックに燃料を補給している人は誰でも逮捕され起訴されるだろうという警告を発した。 100枚の罰金チケットには、クラクション、危ない運転、マフラー消音の喪失、シートベルト、飲酒、運転免許証不携帯の疑いが含まれている。

これは、ドライバーを飢えさせ、トラックを動かなくさせる手である!

信仰を持つ人は、彼らのために祈ってメッセージを送ってください!

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何清漣 @ HeQinglian 5h

徐州の8人の子供の母親は、中国の人身売買の悲劇的な断片にすぎない。

https://rfa.org/mandarin/pinglun/heqinglian/hql-02072022111821.html

この記事の3つの要点:

人身売買は中国の地下経済の主要産業であり、売春、ギャンブル、麻薬などの泥水を洗い流したと主張した毛時代にも存在した。

徐州は、女性の人身売買で最も重大な災害地域である。

中国の人身売買産業チェーンの歴史と現状を正視し、適切な薬を処方することによってのみ、この産業チェーンは最小限の社会的危害の範囲内に制限することができる。

rfa.org

評論|何清漣:徐州の8人の子供の母親は、中国の人身売買の悲劇的な断片にすぎない。

徐州の8人の子供の母親の事件の暴露により、あらゆる種類の聞くに耐えない醜さと闇が少しずつ明らかになり、怒りのコメントが続々出されている。米国での中国語版メディアのコメントの中には、中国では女性の権利が保護されていない、国内のコメントのいくつかは、これを女権の範囲に起因するとし、多くのZ世代は、中国における人身売買は食物連鎖として古くからあることさえ知らない。習近平が怒れば、この食物連鎖は消えると信じている人もいる。

何清漣 @ HeQinglian 8h

「金融巨鰐」ソロスのもう一つの見方:習近平は3期目再選されない可能性がある。

https://worldjournal.com/wj/story/121474/6073548?from=wj_hot_story

この発言は、「世界政府」が習近平を嫌い、邪魔をしていると私に推測させた。

希望通りにしたい場合:1つは選挙(2020年の米国選挙のように)を操作することであるが、中国には選挙がない。中国では他の方法(軍事クーデター、暗殺など)を使うことは非常に困難である。参考までに、CIAはカストロ暗殺に600回もの失敗をした。

worldjournal.com

「金融巨鰐」ソロスのもう一つの見方:習近平は3期目再選されない可能性がある。| 世界ニュースネット

ブルームバーグ・ニュースによると、「金融巨鰐」であるジョージ・ソロスは、1/31にスタンフォード大学のフーバー研究所で演説を行い、中国の習国家主席・・・

何清漣 @ HeQinglian 2h

クリックして見て:「北京冬季オリンピックをボイコットする呼びかけは増えているが、ウイグルの少数民族に対する中国の暴力を非難しているイスラムの国は一つもない。これは冬季オリンピックの開幕時に、フランスのメディアの注目点にもなっている」

以前とは異なり、何と今回は一つの国もない。

引用ツイート

RFI中国語-RFI  @ RFI_TradCn  2h

北京冬季オリンピックでイスラム諸国はウイグル人の迫害について沈黙を守っているhttps://rfi.my/89Pd.t

何清漣はリツイート

アポロ唯一の公式Twitterアカウント @ aboluowang 4h

選挙結果を覆すことを拒否した7人の共和党の州司法長官の再選は党内で挑戦を受ける(写真):…http://dlvr.it/SJY6Tw #共和党 #检察长 #大选结果 爆料aboluobl@gmail.com

何清漣はリツイート

北米保守評論 @ NAConservative9 49分

《世界は自由に向かって走る:オタワ市長が非常事態宣言、鎮圧が差し迫っている!》https://nacr.info/WordPress/index.php/2022/02/07/ottawa-mayor-declares-state-of-emergency-as-police-threaten-arrests-for-bringing-gas-to-freedom-convoy/

同様の市民の抗議は、オーストラリア、フィンランド、オランダ、フランス等各地で発生している。オタワ市長は首都で非常事態を宣言し、警察は自由を求めトラックにガソリンを給油する車隊に逮捕すると脅し、97項目に亘る犯罪捜査を開始した。状況は危急である。

何清漣 @ HeQinglian 1h

私もこの問題について考えた。売買する人は、間違いは自明ではないという前提を持っている:

すべての買い手は、逃げようとする女性によく言う:あなたは私が金を払って連れてきたのだ。誰から買ったのか?もちろん、問題は、人身売買業者が売った女性の所有権を持っているのかということである。最も合理的と少し思われるが、女性の家族に金銭が支払われ、娶る家に女性を引き渡したと彼らが考えたとしても、女性の両親は娘の人身所有権を持っていない。

この法律は本当に名前を変更する必要がある。

引用ツイート

xiaxiaoqiang 夏小強 @xiaxiaoqiang  1h

女性の人身売買犯罪のこの罪名では、犯罪者を言い逃れさすことになるhttps://xiaxiaoqiang.net/trafficking-in-women/.html

名越氏の記事では、やはりバイデンの弱さを見て、プーチンが報復の意味も込めて、騒ぎを起こしていると。バイデンは腐敗し、無能だから下りたほうが良い。彼が政治を行っている間、世界はドンドン不安定になっていく。

ロシアが中南米に核ミサイルを配備すれば、日本にも米国産核ミサイルを配備して、ニュークリアシエアリングとしてやがて日本が買い取ればよい。そのぐらいのことを政治家はしなければ。

記事

2011年3月、バイデン副大統領(当時)がロシアを訪問し、プーチン首相(当時)と握手した(写真:ロイター/アフロ)

(文:名越健郎)

プーチン氏とバイデン氏の間には、二人が首相・副大統領だった時代に根差す確執がある。“好機”を捉えた欧州安保体制への挑戦と「大ロシア主義」、プーチン氏の意識を占めるこの二つのファクターに左右されるウクライナ情勢の行き着く先は――。

ロシア軍の兵力増強で緊張が高まるウクライナ情勢で、ジョー・バイデン米大統領は、
「2月中に侵攻する可能性が高い」
「地面が凍結して侵攻しやすくなるタイミングを狙っている」
などと危機感を強めている。

ウクライナ側は、
「限定的な攻撃はあっても、全面侵攻の可能性は低い」(ウクライナ軍高官)
との見方で、両国間で認識の差がある。ドイツのブルーノ・カール情報局長官は1月28日、『ロイター通信』に対し、
「ロシアは攻撃する準備ができているが、攻撃するかどうかはまだ決めていない」
と述べた。フランスなども慎重な分析で、バイデン政権の慌てぶりが突出している。

ロシアにとって、米政府が動揺するのは望み通りの展開だろう。ウラジーミル・プーチン露大統領にとっては、軍事威圧はウクライナだけでなく、バイデン氏個人を揺さぶる「報復」の目的がありそうだ。

アメリカに「能力と決意」を示す狙いも

ウクライナ情勢はこの4、5年膠着状態にあり、ロシアがドナルド・トランプ政権時代に国境に兵力を増派することはなかった。ロシアが昨年3月、10万人規模の兵力を増派したのは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー政権が2月に「クリミア奪還国際会議」開催を発表したこともあるが、バイデン政権誕生が最大の誘因だろう。バイデン氏がプーチン大統領を「殺し屋」呼ばわりした直後のタイミングだった。

その後、米露首脳会談開催が決まると、ロシアは約半数の兵力を撤収させ、6月のジュネーブでの首脳会談を挟んで同レベルで推移していた。しかし、10月末にウクライナ軍がトルコ製ドローンを使った攻撃を行った後、ロシアは11月から再び国境周辺で春以上の大規模展開に着手した。

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ロシアのドミトリー・トレーニン・カーネギー財団モスクワ・センター所長は、英紙『フィナンシャル・タイムズ』(1月27日)との会見で、
「現在の軍備増強は、ウクライナに向けたものではなく、アメリカに向けられたものだ。欧州安全保障問題でロシアのパートナーは1つしかなく、それは欧州ではなく米国だ。米国の注意を引くためには、自らの能力と決意を示さねばならない」
と指摘した。トレーニン氏はさらに、
「プーチンは言葉や議論だけでは、アメリカを一歩も動かせないという結論に達したのだろう。ウクライナが問題の中心ながら、問題の本質はロシアにとってのアメリカだ」
と述べた。

同氏が指摘するように、対米関係の駆け引きを意識した兵力増強なら、大規模侵攻の可能性は少ない。一方でプーチン大統領は、「ロシアとウクライナは一体」という「歴史神話」に固執している。「神話」にこだわれば、聖地キエフ奪還を含め、大規模侵攻の可能性が高まる。

大統領が「欧州安全保障」と「大ロシア主義」のどちらに比重を置くかが、今後の展開の鍵になりそうだ。

バイデン氏が2011年に与えた屈辱

過去のプーチン・バイデン関係をみると、プーチン大統領はバイデン氏を個人的に嫌っていることが分かる。兵力増強はバイデン氏個人に向けられたのでは、とも思えてくる。

プーチン、バイデン両氏の初会談は2011年3月、モスクワで行われ、2人の肩書は首相と副大統領だった。1年後のロシア大統領選で、ドミトリー・メドベージェフ大統領が続投するか、プーチン首相が大統領に復帰するかが注目されていた時期だ。

当時、ロシア紙『独立新聞』は、バイデン副大統領の訪問は、メドベージェフ再選に向けて、米政府がロシア政界に働き掛ける目的があったと伝えていた。

バイデン氏は会談で、スポーツ万能のプーチン氏に対し、国際オリンピック委員会(IOC)会長のポストを打診し、
「米政府は全面的に支援する」
と述べたという。政権内リベラル派のメドベージェフ大統領はバラク・オバマ大統領とケミストリーが合い、オバマ政権はメドベージェフ続投を望んでいた。

バイデン氏はこの時の訪問で、ロシアの反政府活動家らを米大使公邸に招いて懇談し、
「プーチンは2012年の大統領選に出馬しない方がいい。ロシアにとっても、世界にとってもそれが望ましい」
と述べたという。

プーチン大統領は個人的に受けた屈辱を根に持つタイプで、バイデン氏への報復を誓ったかもしれない。

安倍政権にウクライナ支援を促したのは誰か

バイデン氏は副大統領在任中の8年間にウクライナを6回も訪問しており、オバマ政権のウクライナ政策を統括した。2009年の最初の訪問で、
「ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を選択するなら、米国は強く支持する」
と述べた。

ウクライナ危機が起きた2014年には3度キエフを訪れ、
「米国はロシアの違法なクリミア占領を絶対に認めない」
と強調した。

ウクライナ軍はロシア軍戦車の撃退用に米国製対戦車ミサイル「ジャベリン」を約800基導入したが、最初に売却を提案したのはバイデン氏だった。しかし、オバマ大統領は「軍事バランスを崩す」として反対。後継のトランプ大統領が売却を進めた。

オバマ政権は安倍晋三首相(当時)の対露融和外交に終始批判的だったが、オバマ大統領が日露関係に関心があるとは思えず、反露・親ウクライナのバイデン副大統領が裏で動いたとみられる。

安倍首相は2015年6月、ウクライナを訪問し、財政支援や下水道処理施設改修で計3000億円の大型援助を約束した。これは米側の強い要請を受けたもので、「ロシアと交渉するなら、ウクライナを支援せよ」というバイデン氏の指示だったかもしれない。

バイデン氏の「ウクライナ・コネクション」は、次男がウクライナのエネルギー企業役員に就任し、高額報酬を受けていた疑惑が波紋を呼び、大統領選で問題になった。

当初はロシアとの対話を模索したウクライナのゼレンスキー政権が、「クリミア奪還」に言及するなどロシアに敵対し始めたのは、バイデン政権発足後だった。

プーチンに刷り込まれたオバマ政権の「弱さ」

プーチン大統領が、ウクライナへの肩入れを強めるバイデン氏を敵視したことは間違いない。

米連邦捜査局(FBI)によれば、2020年大統領選の民主党予備選で、ロシア情報機関は「社会主義者」を自認するバーニー・サンダース候補を支援し、バイデン候補を貶める偽情報工作を行った。本選挙では、2016年ほどの規模ではないにせよ、トランプ再選に向けたサイバー攻撃や偽情報工作を行ったという。

一方で、プーチン大統領はオバマ大統領の「引きこもり外交」を軽蔑していた。オバマ政権の世界的撤退の間隙を縫って、ウクライナに武力介入し、2015年にはシリア内戦に空軍部隊を送った。

オバマ政権の副大統領だったバイデン氏なら、武力攻撃の緊張を高めることで、安全保障上の譲歩を勝ち取れると考えたかもしれない。昨年8月のアフガニスタン親米派政権崩壊も、米国の弱さを印象付けた。

前出のトレーニン氏は、
「この30年間、欧州の安全保障は基本的に米国に支配され、NATOがその主要な手段になった。プーチンの目的は、米国主導の欧州安保システムを西欧とロシアの二本柱の構造に変えることだ」
と指摘した。

相手がバイデン政権なら、ロシアに不利な欧州安全保障体制を修正するチャンスという見立てだ。

ロシアは昨年12月、(1)NATOの東方拡大中止(2)在外配備の米軍核兵器撤去(3)欧州のNATO軍事配備を1997年の水準に縮小――など8項目の条約案を米国に提示した。いずれも米側が応じられない内容ばかりで、交渉進展は難しい。外交交渉決裂のタイミングが、緊張を著しく高めそうだ。

この時期に中南米の3首脳と電話会談した理由

プーチン大統領の対米挑発がエスカレートすれば、「第2のキューバ危機」に発展しかねない。

実はプーチン大統領は1月下旬、ニカラグア、ベネズエラ、キューバの中南米3首脳と相次いで電話会談している。クレムリンの発表では、新型コロナ対策でロシア製ワクチンの提供やエネルギー協力が話し合われたとされるが、ウクライナ危機のさ中に懸案もないこれら3国と電話協議するのは異例だ。

『ニューヨーク・タイムズ』(1月24日付)は、ロシア政府関係者の話として、
「ロシアは核兵器を西半球に配備し、米国の諸都市を短時間で攻撃できる場所に置くことを検討するかもしれない」
と伝えた。そのために、中南米の反米3国にミサイル配備を打診した可能性があるという。

ミサイル配備が実現すれば、1962年にソ連がキューバに核ミサイルを持ち込み、一触即発の核戦争の脅威が13日間続いた60年前の「キューバ危機」の再現となる。

キューバ危機は、ソ連のニキータ・フルシチョフ首相が若いジョン・F・ケネディ大統領を試そうと挑発したものだった。今度は、プーチン大統領が高齢のバイデン大統領を試そうと挑発するかもしれない。

ケネディ、バイデン両大統領はアイルランド系カトリックで、カトリック教徒の米大統領はこの2人しかいない。

バイデン氏は2013年、ケネディ大統領を回顧する著作集に寄稿し、
「ケネディが当選した時、私は高校生だった。ケネディは就任演説から月面到達の夢まで、あらゆる可能性を切り開いた。1960年代、われわれアイルランド系カトリックは二級市民とみなされていたが、彼のおかげでプライドを持てた」
と書いていた。

世界は「キューバ危機再来」という歴史のアナロジーに怯えることになるかもしれない。

名越健郎
1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。

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