『弟子の尼僧が中国仏教協会会長をセクハラ告発 その背後に習近平の影響?』(8/10日経ビジネスオンライン 北村豊)について

8/11阿波羅新聞網<突发!北戴河会期 北京大安山崩!今晚天象至 唐山已地震=突発 北戴河会議開催中に 北京の大安では山崩れが 今日の夜の天文現象は唐山地震に至った>中共の北戴河会議期間中、大陸では異常現象が起きている。8/11には北京市房山区の大安山で大規模な山崩れが起き、ネット民が撮影した。土砂や岩が転げ落ち、道路を埋め尽くす場面は恐ろしい。今日の夜は不吉な証である日食が現れた。今年に入り、既に3回目である。この他に8/5には唐山で地震が起き、北戴河からわずか86Kmである。去年の北戴河会議のときには四川省の九寨溝と新疆で連続して地震が起きた。

漢の武帝時代、董仲舒は「天命は取り戻せるか」と聞かれ、「前の時代を見るに、天と人との間に互いに畏敬の念があれば良い。国が天に背くことをすれば、天はまず災害を起こして人間を責めて、戒めする。もし、人間が気付かなければ、天は怪異現象を起こして警告する。それでも改められないときには大きな災禍がやってくる」と答えた。

地震は、「大臣の謀反、国にはクーデターが起き、政権がとってかわる」ことを予言している。歴史上、周の幽王、随の煬帝は皆クーデターで殺された。

http://www.aboluowang.com/2018/0811/1156892.html

8/11阿波羅新聞網<中美贸易战 北京连发重磅 却惨遭最亲密盟国挺=米中貿易戦争 北京は重大事件が起きる 最も親密な国の信頼を失う>自由アジアTVは「中ロ関係について、ロシアの軍事評論家のコンスタンテイン・ドシャヌオフは次のようにコメント。“中露両国のトップは相互に信頼して良い関係にあるが、両国にはそれぞれ自国の利益がある。関係は変わりうる。いつも利益の衝突がある。これが中露間で同盟が結べない原因である”と」報道した。

米国とEU等西側諸国は、中共から技術を盗まれないようにするだけでなく、プーチンはトランプと会見後、ロシアは一帯一路を批判するだけでなく、ロシアの軍事技術を中共は盗みつくしたと指摘した。

今年の7/23に74歳になるロシアのロケット専門家のビクトール・クドリャフツエフはNATOにロシア製の超音速武器の機密データを明らかにして、起訴された。しかし、NATOが得た機密は中共が盗んで来た宇宙技術とを比べれば、大したことはない。北京は一歩一歩宇宙技術をソ連とロシアから盗み、極く短い間に手に入れた。ゼロから米ロに追いついた。

60年代には米ロの宇宙への技術を見て、北京も““曙光”と言う名で開発を始めた。70年代に入り、第一世代の宇宙航空士を育て出した。だが成功せず、停止した。80年代に再びスタートさせが、失敗して再度停止した。1992年、ソ連が解体し、中国はすぐに“921プロジェクト”を発足させ、速く発展させることができ、2003年には有人ロケット“神州”を実現させた。

中国人は、“神州”はロシアの“ソユーズ”の“パクリ”と認識している。90年代に中国はロシアの“ソユーズ”の設計図を手に入れ、ウクライナから設備を買い入れた。

90年代末、ロシアの役人が言うには、「中国はロシアとソ連から有人ロケットの技術を全部手に入れたが、公式に獲得したものではない。ソユーズの生産工場から地球に戻ってくるキーパーツを手に入れ、ロシアの専門家を招き入れて、技術指導して貰った。ロシアのロケット基地は中国の多くの航空士の育成の場となり、相応しい技術と技能を伝授した。

自由アジアTVは9日匿名の学者の言説を引いて「今年の米中貿易戦争はマクロ経済が最重要で、既に戦えないくらい打撃を受けた。今やミンスキーモーメントの到来時期を引き延ばすだけである。31日の政治局会議に出された6穏の内、大事なのは経済の安定と金融の安定である。私には意見がある。米国との貿易戦争を止める。それには中国は譲歩せねば。私の意見は大多数を占める」と報道した。

http://www.aboluowang.com/2018/0811/1156786.html

8/11阿波羅新聞網<飞南海连收中共6通警告 美军2句话打发…=南シナ海を米軍機が飛び、中共から6通も警告を受けたが、米軍は二言返事>CNNによれば、「8/10P8哨戒機が沖縄から南シナ海の偵察飛行をしたときに、中共から6通の警告を受けた。“既に中国領土に入っているのですぐに立ち去れ。でないと誤解による事件が起きるかもしれない”と。米軍は、答え方は決まっていて“こちら米国海軍機、他国の領空から離れた合法的な軍事活動をしている。これは国際法で認められた権利で、我々はあらゆる国の権利と義務を尊重した行動を採っている”と。

米軍は「南シナ海を航行して既に50数年経つ。これは米国が国際海域を航行する権利を持っていることを示している。米国が変えたのではなく、中国が変えようとしている」と。

http://www.aboluowang.com/2018/0811/1156840.html

8/12日経<中国 第5の日中文書検討 友好条約40年、賛否両論

【北京=永井央紀】日中平和友好条約が12日、締結から40年を迎えた。これに合わせ中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が、新たな日中関係を定める「第5の政治文書」について内部で検討を始めたことがわかった。日中関係を安定させ中国主導の国際秩序へ日本を引き込む狙いだが、賛否両論がある。当面は水面下で議論を重ねて日本側の出方を探る構えだ。

複数の中国共産党関係者が明らかにした。日中両国は国交正常化を確認した日中共同声明、日中平和友好条約など4つの文書を交わしており、新文書が実現すれば5つ目となる。平和条約締結40年にあたる18年に検討を進め、条件が整えば19年の習氏の訪日時に合意する日程を想定する。

関係者によると、党内の議論は今年6月ごろに始まった。習指導部は対米関係の緊張を受け、日本を含む周辺国との関係改善に乗り出している。新文書の検討も、この流れで決まったもようだ。

推進派は中国が主導する経済圏構想「一帯一路」や習氏が掲げる外交思想「人類運命共同体」などの概念を新文書に書き込み、日中協力の新たな方向性を示すと主張。慎重派は12年以降に対立が激化した沖縄県尖閣諸島をめぐる問題の扱いが困難とし、無理に作成する必要は無いとの立場だ。関係者は「結論は出ておらず、最終的に見送る可能性もある」と語る。

日本側も第5の政治文書について検討している。東シナ海で中国が一方的に進める資源開発の問題などを解決し、関係を安定させたい思惑がある。米中関係の緊張で中国が日本との関係に前向きになっている現状は交渉に有利な環境とみる。

中国は習氏が「1強」体制を固めており、日本も9月の自民党総裁選に安倍晋三首相が再選すれば両国の内政は当面の安定が見込める。「新文書を作るなら今が好機」(日本政府関係者)という声は少なくない。

一方で、中国が求める「一帯一路」など中国が主導する新秩序に日本が組み込まれるような内容には賛同しにくい。外務省幹部は「中国側に押し込まれるなら作らない方がよい」と語る。

日中関係はこの10年で大きく変質し、従来のように「友好」や「互恵」といった概念だけでは収まらなくなりつつある。日中双方が難しさを認識しながらも新文書作成を探るゆえんだ。>(以上)

中国は分かり易く動きます。米国との貿易戦争で困ったから日本に擦り寄ってきているのでしょう。でも中国人はいつでも騙すし、裏切ることを忘れてはなりません。西原借款を日本に返したか、天安門事件で日本が苦境を救ってやった見返りが反日運動強化です。日本は騙されてはいけません。メデイアの言うことを信じると痛い目に遭うというのは筒井清忠氏の『戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道』を読めば明らかです。メデイアが戦争を煽り、国民はそれに引き摺られたという事です。親中派政治家を良く監視しておかないと。今や米中で世界覇権を巡って争っている時に、同盟国を裏切るようなマネをすれば国家の安全は危殆に瀕します。今回は珍しく外務省が正論を吐いています。相手にしないのが正解です。第二次世界大戦の時には組む相手を間違えました。今回はそう言うことのないように。

中共が崩壊すれば、チベット・ウイグル・内モンゴルの独立は勿論のこと、台湾の国連加盟と歴史の見直しもすべきです。汪兆銘の果たした役割と「南京虐殺」、「慰安婦」も見直すべきです。

北村氏の記事で、中国の仏教信者が1億人もいるというのは驚きです。中国人は拝金教に凝り固まっているので、現世利益を追求する集団に堕していると思われますが。

ネットと言う手段が少しずつ共産党独裁の壁を突き破っている気がします。中国の権力者はどの部門に於いても権力をかさに着てやりたい放題のことをします。金も色もです。それが宗教界であってもです。中国人には倫理道徳、高潔という言葉が無いと思った方が良いでしょう。こういう隣人とは敬して遠ざけるのが一番です。

記事

セクハラで告発された中国仏教界の最高指導者・学誠(前から2列目中、写真:ロイター/アフロ)

8月1日、中国国民を仰天させる実名告発がネット上に流出した。それは北京市“海淀区”にある951年創建の古刹、“龍泉寺”の住職である“釈学誠”が、多数の“尼姑(尼僧)”に性的暴行を加えたばかりか、巨額の使途不明金があり、寺内の建築物の多くが違法建築であるという内容の告発であった。ネット上に流出した告発文は、A4用紙で95ページもの分量で、理路整然と証拠を揃えていて学術論文と言って良い程の物だった。その告発文の表紙には“重大状況滙報(重大状況報告)”(以下「報告」)と表題が書かれ、以下の内容が記載されていた。

尊敬する“領導(指導者)”:
こんにちは。北京・龍泉寺の“都監(監察事務の責任者)”である“釈賢佳”と“釈賢啓”の2人は、ここに謹んで貴方と政府関係部門に対して、北京・龍泉寺の住職である釈学誠の不法行為に関する詳細を報告致します。釈学誠の不法行為の背後には巨大な社会危機が隠れていることを我々は発見しました。

釈賢佳、俗名:“劉新佳”、身分証明書番号:11010819751207899X、携帯電話番号:18910337253。2003年に“清華大学”工学博士号を取得、2004年に北京・龍泉寺で得度して出家。2018年1月まで釈学誠の“侍者(秘書)”、北京・龍泉寺の都監などを歴任し、龍泉寺内の“戒律”作法事務の責任を負っていた。

釈賢啓、俗名:“杜啓新”、身分証明書番号:11022519701224242417、携帯電話番号:13960275035。2000年に清華大学工学博士号を取得、2006年に北京・龍泉寺で得度して出家。2018年1月まで北京・龍泉寺の執事、“監院(事務長)”、都監などの役職を歴任。現在は福建省“泉州市水春県”にある“普済寺”の住職。

上記からも分かるように釈学誠に対する告発は、2人の尼僧が自分の実名を明かし、逃げも隠れもしない形で行ったものだった。但し、釈賢啓がメディアに語ったところによれば、報告の表紙に「尊敬する指導者」宛てと書いてあるように、報告は仏教界で尊敬を集める一部の“大徳(高僧)”宛てに提出したもので、まだ社会へ公開するつもりはなかったという。従い、報告が一体どこからネット上に流出したのか分からないと、釈賢啓は首を傾げている。とは言え、この実名告発はネットを通じて公開され、中国社会の注目を集めているおり、釈学誠の悪行に対する追及の「賽は投げられた」のである。

とんとん拍子に出世

問題の釈学誠は、1966年10月3日に福建省“仙游県頼店鎮羅峰村”で生まれ、本名は“傅瑞林”、現在51歳である。祖母が仏教に帰依して出家、母親も敬虔な仏教徒であったことから、傅瑞林は12歳からお経を唱えるようになった。傅瑞林は1982年に15歳で出家して釈学誠となり、“福建仏教学院”から北京の“中国仏学院”へ進み、1988年に本科を卒業すると研究生になった。1991年に修士号を取得した後に、25歳で福建仏教学院の副院長に就任し、1995年に福建仏教学院院長となり、1998年に福建仏教協会会長になった。

その後はとんとん拍子の出世を遂げ、2002年に“中国仏教協会副会長”兼秘書長、2003年に第10期“全国政治協商会議委員”となり、2005年に北京・龍泉寺の“住持(住職)”になった。2008年には第11期全国政治協商会議常務委員会委員に当選し、2013年に第12期、2018年の第13期も同委員に当選している。そればかりか、2015年4月に開催された中国仏教協会第9期全国代表大会において、釈学誠は49歳の若さで中国仏教協会会長に当選し、中国仏教界最高の地位に就いたのだった。

釈学誠の2018年8月時点における肩書は、北京・龍泉寺住職、中国仏教界会長、中国仏教学院院長、第13期全国政治協商会議常務委員会委員、第13期“中国政治協商会議全国委員会民族和宗教委員会”副主任、“中国宗教界和平委員会”常務副主席、福建省仏教協会会長、福建仏教学院院長、福建省“莆田市”所在の“広化寺”住職、陝西省“扶風県”所在の“法門寺”住職、などとなっている。要するに、現在51歳の釈学誠は中国仏教界における“最高領導人(最高指導者)”であると同時に、押しも押されもしない高僧なのである。

高僧とは、仏教の教理に精通し、徳の高い僧を意味する。釈賢佳と釈賢啓の2人は、中国仏教界を代表する最高指導者であり、高僧である釈学誠に反旗を翻し、色欲と物欲にまみれた釈学誠の実像を実名で告発したのだった。権力者が絶大な力を持つ中国で、仏教界の最高指導者である釈学誠を実名で告発することがいかに危険なことかは言わずもがなの話である。たとえそれが本来は一部の高僧に宛てたものであったとしても、釈賢佳と釈賢啓の2人にとってそれは、命を懸けて大勝負にでたものと言えよう。

それでは、95ページからなる告発文である報告には何が書かれていたのか。報告には上述した表紙の次ページに目録があり、そこには釈学誠に関わる問題点が5章立てで詳細に書かれていたが、告発内容の要点は次ページの通り。

セクハラ告発文の要点

【1】釈学誠は彼の弟子である多くの尼僧たちに携帯電話でショートメッセージを送っていたが、その多くにはきわどい性的な内容が含まれ、彼が多数の尼僧たちにセクハラを行っていたことは明白である。釈学誠が尼僧へ送ったショートメッセージには、「お前の乳房をなでたいが、良いか」、「私と性交したくないか」、「服を脱いで私に見せたくないか」といった露骨な言葉が頻出していた。また、或る尼僧には「800字で性愛のプロセスを示せ」と要求していた。

【2】釈学誠は各種の手段を用いて弟子である尼僧の精神を支配し、“男女双修(男女が共に修行すること)”の名目で多数の尼僧に対して性的暴行を加えた。釈学誠は、ショートメッセージに性的な内容を加えることで、尼僧たちの性的欲望を誘発し、彼女たちに彼を頼らずには生きて行けないと思わせて、女色を貪(むさぼ)った。最初に性的なショートメッセージを受け取った尼僧たちは、仏教の高僧として汚れのない釈学誠がこのような性的メッセージを送ってくるのは“男女双修”の一環だと考え、修行不足で汚れている自分たちを試していると思い込むが、それが釈学誠の思うツボだったのである。釈学誠のショートメッセージは段階を踏んで、徐々に尼僧たちの心を蕩(とろ)かし、彼女たちの心底にある防御線を突破し、最後には彼女たちを永久的かつ全面的に支配するようになるのだ。

【3】6月25日、“釈賢丙”(仮名)は釈賢佳を含む5人の執事に対して、自分が釈学誠に性的暴行を受けたと告発し、自分と同時に他の尼僧も釈学誠から性的暴行を受けたと暴露した。その4日後の6月29日、釈賢丙は北京市の“海淀区派出所”へ釈学誠から性的暴行を受けたことを通報した。

【4】財務関係では、2015年に龍泉寺が信徒から集めた1200万元(約2億円)の資金が行方不明である一方で、1000万元(約1億6500万円)が釈学誠の個人口座へ振り込まれている事実を、その証拠を示して指摘した。さらに、2005年に龍泉寺が新たに対外開放され、釈学誠が住職となってから今日までに龍泉寺で建設された全ての建物が違法建築であることを証拠を示して指摘した。

ネット上に釈学誠による破廉恥な性的暴行を告発する報告が掲載されると、驚いたのは中国国民だった。中国には約1億人の仏教徒がいるが、その仏教徒を束ねる中国仏教界の最高指導者であり、中国政治協商会議常務委員会委員でもある釈学誠がその弟子の尼僧からセクハラで告発されたのである。当然ながら、この事実は中国社会の注目を浴び、世論は中国仏教界の最高権威が告発されたセクハラ行為の真偽を巡って大いに沸騰した。

北京・龍泉寺の反論

この告発に対して北京・龍泉寺は8月1日当日に次のような声明を出して反論を行った。

《厳正な声明》
最近、元龍泉寺の釈賢啓(俗名:杜啓新)と釈賢佳(俗名:劉新佳)が情報を収集、ねつ造し、事実を歪曲して、事実ではない告発情報を拡散しているが、これは仏教を不当におとしめ、大衆を間違った方向へ導く行為である。

これに対し、北京・龍泉寺は以下の通り厳正な声明を出す:
偽造の証拠と悪意に基づき“学誠法師”<注1>をおとしめる不法目的で告発することは、すでに犯罪容疑を構成している。従い、学誠法師本人と北京・龍泉寺に対する名誉毀損が成立するので、龍泉寺は関係責任者に対し法的責任を追及する権利を保留する。本件の背景は複雑で、組織的な行動であり、魂胆が腹黒いので、北京・龍泉寺は上級政府の関係部門に調査チームを編成して本件の調査を⾏うよう要請し、それによって誤りを正そうと考える。

北京・龍泉寺 2018年8月1日

<注1>“法師”は有徳の高僧に対する尊称。

告発文である報告がネット上で拡散しても、中国政府は不作為で見て見ぬ振りを決め込んだだけでなく、ネット上に拡散した報告とネットユーザーが書き込んだコメントを一斉に削除した。一方、当事者である釈学誠と北京・龍泉寺は大慌てで上述の厳正声明を出したのだった。これに対し、翌8月2日には“匿名挙報者(匿名の告発者)”と名乗る人物による以下のような反論がネット上に掲載された。

本日、学誠法師と龍泉寺の告発文に対する声明を見て、私の心には怒りと恐怖が充満しています。1人の真相を知る人間として、私は学誠法師にこちらから尋ねたい。告発者は2018年2月から中国共産党の“中央紀律委員会”などの関係部門へ何度も告発を行ったのに、どうして関係部門は調査をしないばかりか、関係者に対して脅迫、迫害を行ったのか。龍泉寺側は告発による秘密の暴露を見ていながら、どうして関係部門へ調査を要請し、関係部門はそれに応えて調査を開始するのか。調査の結果は龍泉寺側と関係部門でとっくに打合せが出来ているのではないのか。学誠法師の携帯電話によるショートメッセージの記録は全て印刷できています。貴方(学誠法師)は告発文の中に証拠として存在しているショートメッセージの電話番号が貴方の使っている携帯番号ではないと否定できますか。

ここに私は学誠法師と龍泉寺に申し上げたい。告発者はまだ実名の動画と電話録音を持ち、まだ公開していない内情を多数握っています。“頭上三尺有神明(頭上三尺に神あり=神は何事も見ている)”と言うから、学誠法師は逃げ隠れせず、この問題をきちんと処理しなければならない。

匿名の告発者 2018年8月2日

国家宗教事務局の声明

8月2日、中国共産党“中央統一戦線工作部”傘下の“国家宗教事務局”は本件に関し以下の声明を出した。

中国仏教協会会長の学誠を告発した件に関する返事

我が局は、インターネット上で中国仏教協会会長の学誠を告発した問題の反映を非常に注目し、高度に重視している。我が局はすでに告発資料を受領済で、すでに事実確認の調査を開始している。

国家宗教事務局 2018年8月2日

この告発問題がどのように決着するかは分からない。但し、情報筋によれば、釈学誠が頼みとするのは“国家領導人(国家指導者)”であり、それは国家主席の“習近平”だという。習近平の一家は仏教信者で、釈学誠とは習近平の福建省時代(1985~2002年)に知り合い、釈学誠は習家の全員と非常に良い関係にあったので、釈学誠は習近平という後ろ盾があるので何者をも恐れない。釈学誠は政府の役職をいくつも持ち、非常に多くの部門が彼の後ろ盾が誰かを知っているので、告発者が圧力を受けていることは意外ではないのだという。

釈学誠が習近平の家族やその他高官の信頼を得ているのは、その“仏性(御仏の心)”によるが、今回の告発によって、彼が“假和尚(似非坊主)”であり、弟子や高官とその家族を騙していたことが白日の下になった。匿名の告発者が述べているように、2018年2月に告発者が中央紀律委員会などの関係部門へ釈学誠を告発した時点で、国家宗教事務局は事態を認識していたにもかかわらず、半年後に告発文がネット上で拡散されたのを見て、慌てて調査に着手したのだった。すでに中国仏教界の最高責任者がセクハラ問題で告発されたことは世界中に報道されており、習近平という後ろ盾があろうとも問題の解決を迫られたのである。この告発によって釈学誠は習近平という後ろ盾を失うことは十分考えられる。

さて、今回の釈学誠と同様に、中国仏教界で“偽和尚”あるいは“花和尚(生臭坊主)”と呼ばれて久しい人物に、中国仏教協会副会長で、あの少林寺拳法で名高い少林寺の住職である“釈永信”<注2>がいる。釈永信も“花和尚”と批判を浴びながらも、依然として中国仏教協会副会長と少林寺住職の地位を維持しているから、釈学誠に対する告発もうやむやにされる可能性は高い。しかし、中国仏教協会の会長と副会長の2人がそろって“花和尚”というのでは、中国の仏教界は壊滅状態にあるのではないだろうか。仏教指導者が敬虔な信者を騙してお布施で私腹を肥やし、尼僧を騙して女色を貪るようでは、世も末である。

<注2>釈永信については、2015年8月7日付の本リポート『ネットで告発「少林寺住職は生臭坊主」』を参照願いたい。

“釈迦牟尼(お釈迦様)”は2500年前に「自分が亡くなった後、1000年は正法(しょうほう)の時代<教えや修行が正しく伝わって残っている時代>、次の1000年は像法(ぞうほう)の時代<教えや修行が像(かたち)だけ残って本質が乱れて行く時代>、次の1万年は末法(まっぽう)の時代<ただ教えだけが残っている時代>になる」と予言した<注3>。今の中国仏教界を見ると、末法の時代が始まったように思える。

<注3>正法、像法、末法については、飛不動尊のサイトにある「やさしい仏教入門」を参考にした。

中国寺院の多くは“揺銭樹(カネのなる木)”に変わり、“偽和尚(似非坊主)”が人を騙し、女色に溺れ、“胡作非為(勝手気ままに悪事を働く)”の地になってしまっている。これでは仏教の教えすら残らず、お釈迦様も末法の時代よりも悪いと嘆いていることだろう。

西方極楽浄土における最高の仏は“阿弥陀佛(あみだ様)”であり、その中国語の発音は“emituofu”だが、ネット上には釈学誠のセクハラをもじって“阿MeToo佛”(発音:emetoofu)という文字が躍っている。米国で始まった#MeToo運動は、遂に中国の仏教界にも浸透したのである。

#MeToo運動は中国仏教界にも波及した

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