『ネットを軽視してウクライナ侵攻に失敗した情弱プーチン ジャスミン革命」に敗れた盟友カダフィ大佐の運命を辿るか』(3/19JBプレス 伊東 乾)について

3/18The Gateway Pundit<Trump Responds to New York Times Report on Hunter Biden’s Laptop From Hell>

左翼メデイアはNYTに限らず、知っていても、無視したのでしょう。「報道しない自由」です。一方通行のメデイアは双方向のSNSに抜かれて凋落していくだけ。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/trump-responds-new-york-times-report-hunter-bidens-laptop/

3/18The Gateway Pundit<Memo to Catholic Cardinals Calls Current Pope a “Catastrophe” and “Disaster” – Calls for Next Pope to Support Christian Fidelity>

本当にこの枢機卿の言うのは正しい。中共に宥和政策を採る教皇は信徒を守り切れない。交替したほうが良い。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/memo-catholic-cardinals-calls-current-pope-catastrophe-disaster-calling-next-pope-support-christian-fidelity/

3/19阿波羅新聞網<“乌克兰撤军之日 既是普京下台之时”俄前总理语出惊人—俄前总理警告外界:普京只是把和谈当作幌子=「ウクライナからの撤退の日はプーチンが辞任する時でもある」 元ロシア首相の言葉は驚くべきものである-元ロシア首相は外部に警告した:プーチンは、和平交渉は単なる見せかけに過ぎないと>ロシアの野党政治家でかつてロシア大統領ウラジーミル・プーチンの初代首相カシヤノフは18日、プーチンはロシアとウクライナの和平交渉を真剣に受け止めておらず、「ウクライナ国民を安心させる」紛争解決を提案する可能性は低いと述べた。カシヤノフはまた、ウクライナでの軍事行動を停止する決定がプーチンの辞任の始まりになるだろうと指摘した。 「彼は鎮圧し、侵攻を激化させ続けると思う」。

独裁者は政権を手放したらオシマイになるのがよく分かっている。粛清に告ぐ粛清をしてきたから反動が出る。習が3選に拘るのもそう。戦争を長引かせないよう、ロシア経済をガタガタにしないと。中共のロシア支援はセカンダリーサンクションを賦課すべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722873.html

3/19阿波羅新聞網<外媒曝普丁吃饭要先有人试毒 已换1000名工作人员=外国メディアは、プーチンが食べる前に毒味しなければならないことを明らかにし、1,000人のスタッフは既に交代した>古参メディア人で“デイリービースト”の寄稿編集者であるクレイグ・コペタスは、プーチンは食べる前に誰かに毒味してもらっており、プーチンの身近の人は急速に交代し、先月、プーチンは彼の周りの1,000人のスタッフを交代させたと言った。

習同様臆病でみっともない。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722740.html

3/19阿波羅新聞網<致命!普京研发躲过拦截的飞弹 美情报局发布报告忧普京将动用核武—美情报局担忧普京将动用核武 会将核弹丢在这=致命的!プーチンは迎撃ミサイルをかわす研究開発をし、米国の情報機関はプーチンが核兵器を使うのを心配する報告を発表した-米国の情報機関はプーチンが核兵器を使い、ここに核爆弾を投下することを心配している>「デイリーメール」の報道によれば、米国国防総省の高官が、ウクライナ軍がロシアを撃退し続ければ、プーチンは核兵器を使う可能性が高いと述べた。国防情報局長官のスコット・ベリエは、木曜日に発表された67ページの報告書の中でプーチンの核兵器使用について懸念を表明した。この深刻な評価は、バイデンが中国の習近平国家主席との電話を確定した24時間以内に発表し、その中でプーチンがキエフに核爆弾を投下することを恐れていると言った。

ロシアとウクライナは兄弟国と言うのが如何に嘘か分かる話

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722882.html

3/19阿波羅新聞網<俄乌战局不利 中共见风使舵=ロシア・ウクライナ戦争の戦局はロシアに不利であり、中共は風見鶏になる>ロシアがウクライナを侵略したとき、中共はずっと曖昧な態度をとっていたが、実際にはロシア支持であると非難されてきた。最近では、中国の外交官と公式の喉と舌の両方が、ウクライナに対する彼らの姿勢に微妙な変化を示している。専門家は、中共は戦況が不利と判断したため、すぐにその立場を調整したと考えている。

中国人にとっては、いつものことで。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722752.html

3/19阿波羅新聞網<欧盟:非常可靠的证据表明 中共正考虑对俄军援=EU:中共がロシアへの軍事援助を検討しているという非常に信頼できる証拠>3/18に米国のメディア「POLITICO」が引用したEUの高官によると、EUの指導者たちは、中共がロシアへの軍事援助を検討しているという「非常に信頼できる証拠」を持っている。武器の供給が進めば、EUは中国に貿易制裁を課す可能性があると当局者は述べた。彼は、中国がロシアと「いちゃついている」という事実を懸念していると付け加えた。彼は、北京がロシアの要求に着手すれば、EUは「中国に対して貿易障壁を課す」、「これは北京が理解できる唯一の言語である」からだと述べた。

EUは真剣に制裁を課すべき。暖かくなったら、ガスや石油をロシアから買わないように政策を調整していくべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722698.html

3/19阿波羅新聞網<中国不是俄乌战争受益者?今年贸易顺差可能锐减65%=中国はロシア・ウクライナ戦争の受益者ではない?貿易黒字は今年65%減少する可能性がある>金融ウェブサイトCNBCは、人々が以前より多くの商品を消費したため、中国の貿易黒字は過去最高を記録したが、ロシアとウクライナの戦争は状況を逆転させ、中国の貿易黒字は今年2380億米ドルに急落する可能性があり、昨年の6,760億ドルの黒字の35%に過ぎないと報道した。

専制政権はまず経済で締め付けないと。

https://www.aboluowang.com/2022/0319/1722644.html

何清漣はリツイート

Xiaonong Cheng、程暁農 @XiaonongC 3月14日

私の新しい記事:ロシア・ウクライナ戦争におけるドイツの要因(中編)-ドイツのグリーンエネルギー政策が如何にプーチンに開戦のきっかけを与えたか。https://epochtimes.com/gb/22/3/13/n13643659.htm @dajiyuan経由

epochtimes.com

程暁農:ロシア・ウクライナ戦争におけるドイツの要因(中編)-大紀元

長年にわたり、ドイツは一貫してグリーンエネルギー政策を既定方針とし、ロシアからの天然ガスに依存するエネルギー戦略を形成し、自分の首根っこを押さえるエネルギーの開閉の権利をプーチンに預けてしまった:プーチンは、ドイツが今年すべての原発を廃止することを決定するまで待った。今年は、ロシアの天然ガスを大量に輸入する鍵となる年で、ドイツが冬の暖房にロシアの天然ガスに依存する時機を見計らい、ウクライナに対する侵略戦争を開始した。

何清漣 @HeQinglian 12h

今でも覚えているのは2015年6月にヨーロッパへの難民ブームが起きたとき、ポリテイカルコレクトネスの大波がヨーロッパと世界を巻き込み、歓迎文化が広まった。極端な場合、ドイツでレイプされた人は、難民がレイプしてくれたことに感謝した。ある難民は自分たちの服が古いと思っていた。大晦日のケルンでの大規模な性的暴行事件の後、政治的高熱が徐々に沈静化し、難民ブームがヨーロッパに少し反省をもたらした。

すべての政治的高熱は遅かれ早かれ退潮となる。

何清漣 @HeQinglian 12h

補正:難民ブームがヨーロッパに何をもたらしたかで、反省をし始めた。

何清漣 @HeQinglian 8h

ドイツ外務大臣:ウクライナ戦争による供給不足は深刻であり、新しい中国戦略を制定する。

https://cn.reuters.com/article/germany-baerbock-ukraine-war-china-0318-idCNKCS2LF114

ドイツのベアボック外相は、ウクライナ戦争による供給不足は深刻であり、供給が弱い国ではさらなる紛争につながる可能性があると述べた。ドイツは独裁政権と連絡を取り合うが、彼らがドイツの価値観を共有していないのはよいが、経済的またはエネルギー的利益のために問題について沈黙を守ることはできない。

cn.reuters.com

ドイツ外務大臣:ウクライナ戦争による供給不足は深刻であり、新しい中国戦略を制定する。

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、ウクライナ戦争による供給不足は深刻であり、供給が弱い国ではさらなる紛争につながる可能性があると警告した。

何清漣 @HeQinglian 8h

習近平はバイデンに電話し、次のように述べた:国家関係は戦争に向かうことはできず、紛争や対立は誰の利益にもならない。

https://cn.reuters.com/article/xi-biden-talk-0318-idCNKCS2LF1K3

聞いたところ、米国でリリースされたバージョンではないようである。制裁賦課の米国の脅しがないから。

cn.reuters.com

習近平はバイデンに電話し、次のように述べた:国家関係は戦争に向かうことはできず、紛争や対立は誰の利益にもならない。

中国の習近平国家主席は金曜日の夜、米国のジョー・バイデン大統領とのビデオ電話で、ウクライナの危機は我々が見たくないものであると述べた。関連する状況は、国家関係は戦争に向かうことはできず、紛争や対立は誰の利益にもならない。

伊東氏の記事では、ロシアのウクライナ侵攻が短時日に終わり、秋に中共が台湾侵攻したとしたら、北京オリパラは一体何故その地で開かれたのかと思わないといけなくなったのでは。平和の祭典は名ばかりで、専制国家の国威発揚のために利用される。国際組織は思考停止と腐敗に塗れている。

「相互監視」や「密告支配」は社会主義国や共産主義国で奨励されてきた手法です。ロシアがこの手法とオールドメデイアを支配しているのは、民主主義国とは名ばかりで、ソ連帝国時代の共産主義の残滓を使っていると見たほうが良い。また不正選挙もしているようだし、とても国民の精神文化の向上に役立ち、国民のための政治をしているとは思えない。反体制派は弾圧・粛清される。中共・北朝鮮と変わらない。

記事

独裁者プーチンは世界の敵となった。世界各地で非難の声が上がっている(3月12日イスラエルのテルアビブで、写真:ロイター/アフロ)

ロシアによるウクライナへの無謀な軍事侵略が止まりません。

3月16日にはウクライナ最大の軍港都市「オデッサ」に向けて、黒海洋上からロシア軍の砲撃が確認(https://www.sankei.com/article/20220317-7PLMG7RJVRNDVCKK2MPPYF7Z7M/)されています。

あくまで火力の差にものを言わせて、国土制圧に向けて前線を進めています。

こうした蛮行を受けて、日本でもウクライナの首都キエフの呼び方を「キーウ」とウクライナ語に名称変更されるようです。

さて、軍事の常識から考えて、こうしたな作戦がウクライナ側でも、また銃後を支えるはずのロシア側でも持つわけがないことは、JBpressが配信するエコノミスト記事(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69176)など、多くの国際報道が伝える通りです。

この戦争は、仮に3日間で終わっていたら、ロシアの勝利があり得たでしょう。それを先例として秋には中国が台湾侵攻の見通しだった・・・と言った論説も、あちこちに噴出してきました。

背景には2月5日、北京冬季五輪開催に合わせて設定された2年ぶりの中ロ首脳会談(https://www.bbc.com/japanese/60262771)での合意があったものとみられます。

2月4日に始まった五輪が20日日曜日に終了、2月24日木曜に開始されたウクライナ武力攻撃は、プーチンの目算では週末から2月末までに「キエフ制圧、露軍勝利」で一方的終結宣言を出したかった。

しかし、コメディアン出身で軽いと見られていたウォロディミル・ゼレンスキー大統領は亡命もせず、ウクライナ国内は「ベトナム戦争化」、住民が民兵軍団まで組織して抵抗するという、旧ソ連時代とは勝手が違う状況となってしまった。

前回稿(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69294)にも記した通り、現在のクレムリンはプーチンとその取り巻きの命令が絶対的で、軍事のプロが合理的に検討、準備した作戦がとられているとは思われません。

延々64キロに及ぶ軍事車両の列が丸見えだったり(https://www.bbc.com/japanese/60613307)、原発を攻撃して制圧してみたり(https://www.sankei.com/article/20220305-ZRVHBZ4BQVMWTNDTV3DRRGYWKQ/)、やってることがしっちゃかめっちゃかです。

原発攻撃などは、国家のトップが命じない限り軍最高幹部のレベルだけでも決定できるような水準の判断ではありません。

第2次世界大戦末期のナチスと同様の状況と考えるのが妥当でしょう。

つまり「誰も猫のクビに鈴をつけられない」状態で、危険なダッチロールを続けています。

「プーチン一人の戦争」ではない

誰かを象徴的な人物として描くのは、大衆政治の常道です。例えばナチスについて「ヒトラーの狂った命令」と人は認識しやすい。

しかし現実はそうではない。

ヒトラーという偶像を操って、ゲシュタポ諜報部トップだったラインハルト・ハイドリヒやその上司であるハインリヒ・ヒムラー、戦後のポピュラービジネスの雛形となるナチス・デマゴギー大半を一人で作り上げたヨーゼフ・ゲッペルス、ヒトラーの官房長として実質的に政策決定していた マルチン・ボルマン・・・。

こうした「ナチ・エリート」を代表する象徴的な名としての「アドルフ・ヒトラー」なのです。

これに相当する「プーチン一派」、ソ連時代からの表現を用いるなら ノーメンクラトゥーラの一団が、愚かな戦争指導部を形成していると見るべきでしょう。以下でもそういう意味で「プーチン」の名称を使います。

本当はチームである「プーチン」人に知られた名前としてはドミトリー・メドベージェフがいます。

彼はペテルブルク大学(レニングラード大学時代のOB)法学部でプーチンの後輩に当たり、1999年までは母校講師として司法を講義、教科書も執筆する机上のエリートから、「法律顧問」としてプーチンの側近に転じました。

日本に当てはめてみれば東大法学部卒、34歳までは母校で教壇にも立っていた。

つまりエリートたちは、ある種の「アタマ」は良いのです。

今回の露軍「ウクライナ侵攻」も文官的には綿密に対策を立てたつもりになっているのは、佐藤優氏の綿密な解説(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/post-98279_3.php)などにもある通りです。

ただし徹頭徹尾文官なので、軍事の皮膚感覚が分かりません。

3日間戦争のはずだったウクライナ電撃戦が「真珠湾」的な奇襲成功ともならず、西側などから武器の供与を受けた市民まで蜂起するという、旧ソ連ではあり得なかった事態に直面。

原発攻撃や子供病院爆撃など、明らか国際法違反までやらかし続けているのは、喧嘩慣れしていない優等生がブチ切れ、限度というものを知らずに同級生を殴り過ぎ、生命に危険な状況が出来しているような「ならずもの国家」状態と見るべきでしょう。

以下では怜悧なプーチンが「情弱高齢者」として敗北した具体的な経緯を見てみたいと思います。

「相互監視」「密告支配」のツケ

2018年、しばらく前になりますが、プーチンの旧東ドイツ「スパイ時代」の身分証明書が、旧東ドイツにあたるザクセン州、ドレスデンの「シュタージ記録保管所」で発見されました(https://www.bbc.com/japanese/46534019)。

「シュタージ」とは旧東ドイツの秘密警察で、国民に「相互監視」と「密告」を奨励、東西ドイツという分断国家で多くの悲惨な状況を生み出した、諸悪の根源のような組織でした。

同様の恐怖支配は「ロシア連邦」の様々な地域、自治共和国などにも敷かれ、当然ながらウクライナでも旧ソ連時代を生きた、現在30代以上の大人には、その記憶や、場合によると「経験」がある人も含まれているはずです。

そのような旧世代の存在も見越しつつ、ウクライナ政府は31歳の若者をデジタル相に据え、完全に西側形のSNS情報収集(https://news.yahoo.co.jp/articles/7a46cf146ac5863598ad030f0aaa504e2c9fda19)を展開し始めました。

これはつまり、かつてソ連が恐怖支配した際に国民が縛られ、植え付けられた「交互監視」「密告」の生活習慣を、冷戦崩壊後に発達した21世紀のネットメディア、SNSで世界公開することで、ロシア軍の行動を、スマホを持つあらゆる市民がリポートできる体制になっていることを意味します。

プーチンは柔道黒帯で(ただし今回の武力侵攻で、国際柔道連盟から名誉会長職は剥奪されてしまいましたが)(https://www.bing.com/videos/search?q=%e3%83%97%e3%83%bc%e3%83%81%e3%83%b3+%e6%9f%94%e9%81%93&view=detail&mid=39E1A5C93BF91BE272B439E1A5C93BF91BE272B4&FORM=VIRE)、マッチョ志向はつとに知られるところです。

90万のロシア軍に対して20万のウクライナ、せいぜい5分の1の火力だから3日間電撃戦で殲滅可能と高を括っていたのかもしれません。

しかし、長期戦化するとベトナム戦争時の「ベトコン」的泥沼が深まります。

ウクライナの人口は4400万人ほど。すでに300万人と10%に迫る人数が難民として隣国に脱出していますが、いまだ3000万人以上の人口を擁し、その大半は反ロシアで団結しています。

仮に2000万人が成人で、ロシアの侵略を認めておらず、かつスマートフォンを持っていたとしたら、どうでしょう?

ロシアは20万人弱の兵力でウクライナを攻めていますが、そのロシアが植え付けた「相互監視」「密告」のノウハウも知る2000万ウクライナ市民が、24時間365日露軍のありのままをSNS投稿し続けたら?

情報力としてはウクライナ対ロシアは、2000万ウクライナに対して20万ロシア。

実際には国境外に配備された露軍もまだ多いので ウクライナの情報自衛力人員数は前線展開しているロシア軍人の100倍以上と見積もることが可能です。

私が比較的早くから「ロシアはこの戦争に絶対勝てない」と記す、強力な根拠がここにあります。

一言でいうと、1990年代にクレムリンに入り、ソ連アタマのまま権力者となってしまったプーチンや、法学部講師で文系アタマのメドベージェフには、ネット情報力の底力が全く分かっていなかった。

「ジャスミン革命」に学べなかったプーチン

ロシアのソ連型ノーメンクラトゥーラたちは2010年「ジャスミン革命」 に端を発する携帯の情報力、デジタル・デモクラシーの威力が全く分かっていなかった。

ジャスミン革命の嵐は直ちに隣国に飛び火し、2011年1月にはエジプトでムバラク政権が崩壊。2月にはリビアでカダフィ政権が機能不全に陥りました。

「最高指導者」カダフィ大佐はジャスミン革命直前、天安門事件を例に「戦車で反乱民衆を蹂躙することで国家の統一が保たれた」と中国の反体制派弾圧を賞賛し、中国側からは迷惑がられました。

福島原発事故のあった2011年、リビアでは春から内乱状態が激化し、6月には国連安全保障理事会決議から付託を受けた国際刑事裁判所から、人道に関する罪でカダフィを国際手配、8月政権崩壊、逃走中の10月、民兵に発見され、なぶり殺しで命を落としたと見られ、死体の状況はネットで広く国際発信されました。

このカダフィ大佐と親しかったはずのプーチンが、なぜジャスミン革命から学べなかったのか?

むしろ「天安門事件」をなぞる武断に終始したのは、政権奪取直後、まだネットも発達していなかった2000~04年の第2次チェチェン紛争、2008年の南オセチア紛争と立て続けに武力で封じ恐怖統治を現在まで維持。

「カダフィは下手を打っただけ、俺はもっとうまくやる」とばかりに2014年のクリミア併合など2匹目、3匹目のドジョウを武力で掬い続け、同じ手法が東欧産業最大の中心部であるウクライナに通じると錯覚したのが間違いだった。

他方、プーチン政権首脳に対しては、カダフィを追いつめて裁いたのと同じシナリオは成立しうることに注意しておく必要があるでしょう。

今回稿ではデフォルトなど金融・経済面に触れませんでしたが、ウクライナ戦争は長期化すればするほど、ロシアを体制変革でリセットせざるを得なくなる公算が高くなるのは間違いありません。

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