『これではできない「台湾武力侵攻」、プーチンの失敗で大誤算の習近平 体制内学者から「プーチンを見捨てよ」との提言も』(3/17JBプレス 福島香織)について

3/16The Gateway Pundit<Trump Fires Back At ‘Conveyor Belt’ Pence: I’m ‘Disappointed In Mike’>

“Mike thought he was going to be a human conveyor belt, that no matter how fraudulent the votes, you have to send them up to the Old Crow,” President Trump told the Washington Examiner in an interview Tuesday.

“But that turned out to be wrong. Because now, as you know, they are feverishly working to try and get it so that the vice president cannot do what Mike said he couldn’t do [but really [could].”

民主党は副大統領の選挙人団の認証を覆す権利をなくそうとしているのだから、ペンスは2020年の大統領選の結果をひっくり返せたはずとトランプは思っている。民主党が本当にそう動いているなら、ペンスは不正選挙に加担したことになる。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/trump-fires-back-conveyor-belt-pence-disappointed-mike/

3/15The Gateway Pundit<“The Theft of the 2020 Election is the Greatest Crime in American Political History” – President Trump Shares American’s Message>

選挙を盗むのは民主主義を破壊する。中共の名目だけの議会や、ロシアの不正選挙と何ら変わらない。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/theft-2020-election-greatest-crime-american-political-history-president-trump-shares-americans-message/

3/16The Gateway Pundit<“We Can Only Hope that Putin and Xi Will Be Removed from Power Before They Can Destroy Our Civilization.“ – George Soros Releases Stunning Message on Ukraine>

ソロスは自分が今までしてきたことを反省したほうが良い。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/can-hope-putin-xi-will-removed-power-can-destroy-civilization-george-soros-releases-stunning-message-ukraine/

3/15The Gateway Pundit<Ukrainian Border Guard Detains Two Chinese Nationals Accused Of Smuggling Babies>

中国人は平気で火事場泥棒する下種な民族。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/ukrainian-border-guard-detains-two-chinese-nationals-accused-smuggling-babies/

3/17阿波羅新聞網<川普:若2024年再选总统副手将换人=トランプ:2024年に再選されれば、副大統入りした場合、マイク・ペンス前副大統領を副大統領には選ばないだろうと述べた。

当然な話。

https://www.aboluowang.com/2022/0317/1721817.html

3/16阿波羅新聞網<华日:习近平权力结构现裂痕!大老朱镕基反对他续连任 关键是中国经济活动收缩所致=WSJ:習近平の権力構造に亀裂が入った!朱鎔基は習の再任に反対 鍵となるのは中国の経済活動の収縮>景気後退とウクライナ戦争の影響によって引き起こされた不安な状況の下で、外国メディアは、中共の習近平総書記の権力に「わずかな亀裂」が見え、朱鎔基を含む党内の元老達は、習近平が慣例を破って総書記を続投することに反対した。WSJは、上記の内容を参考に、「中国の経済活動の収縮が習近平の権力の亀裂を露呈する」というタイトルで15日に報道した。

海外メデイアはどんどん習を下ろす報道をしたほうが良い。台湾侵攻させないため。

https://www.aboluowang.com/2022/0316/1721649.html

3/17阿波羅新聞網<让习近平比肩毛泽东!大笔杆子为其二十大连任造势【阿波罗网报道】=習近平を毛沢東と比肩させる!大きな筆の梃子は、20大での連任に向けて勢いを増している。[アポロネット報道]>アポロネット秦瑞記者の報道/中央政策研究室の江金権主任は、3/16の人民日報に「自己革命とは、党が歴史のサイクルから飛び出すための“第2の答案”である」という署名記事を発表した。その中で、習近平と毛沢東が提案した2つの「回答」の比較分析は、客観的に見て、習近平と毛沢東を併論する役割を果たし、中共20大で習近平を再任させるため、習近平を数人の共産党指導者から目に見えない形で「際立たせ」た。

https://www.aboluowang.com/2022/0317/1721837.html

3/17阿波羅新聞網<惊传!中俄将合作建立“单一货币机制”= 衝撃的な話!中ロは協力して「単一通貨メカニズム」を確立する>ロシア・ウクライナ戦争の勃発後、ロシアは米国主導の民主主義陣営による経済制裁の対象となり、ルーブルの価値が暴落して止まらず、各種輸出入貿易も次々と制裁を受けた。これに対し、ロシアと中共は、単一通貨メカニズムを確立するつもりであると伝わる。

まあ、自分達だけで生きてほしい。

https://www.aboluowang.com/2022/0317/1721795.html

3/17阿波羅新聞網<最大突破!拜登援乌升级 承诺将提供无人机—泽连斯基对美国会演说 白宫宣布新的8亿美元援乌方案 拜登称普京为战争罪犯=最大の突破口!バイデンのウクライナへの援助は拡大し、ドローンを提供することを約束した-ゼレンスキーの米国議会演説、 WHはウクライナに新規8億ドルの援助計画を発表し、バイデンはプーチンを戦争犯罪人と呼ぶ>RFA:現地時間16日の正午、バイデンはWHで、対戦車ミサイルと対空ミサイルの提供を含む、ウクライナへの新規8億ドルの軍事援助計画を発表した。ロシアがウクライナを侵略してから3週間後、これらの武器はロシア軍の迅速な前進を阻止するのに役立つことが証明された。バイデンはまた、ウクライナを支援する米国の決意を示すためにドローンを提供すると発表した。

https://www.aboluowang.com/2022/0317/1721777.html

3/16阿波羅新聞網<俄罗斯让步?乌克兰将成“拥有军队”的非军事化国家=ロシアの譲歩?ウクライナは「軍」を持った非武装国家になる>ロシアのウラジミール・プーチン大統領は先月24日、ウクライナに侵攻し、ウクライナ全土に戦火が延びていった。両国間の停戦交渉の第4ラウンドが14日に「技術的問題で中断」された後、交渉は翌日も続けられた。外部の交渉成果への期待に直面して、ロシアのスプートニクは、ロシアの交渉代表団団長で大統領補佐官のウラジミール・メジンスキーは、キエフがウクライナの領土に独自の軍隊を持つことを許される非軍事国家の創設を提案したと指摘した。

日本の自衛隊をイメージしたもの?

https://www.aboluowang.com/2022/0316/1721616.html

3/16阿波羅新聞網<寸步难行 俄军未能更接近基辅 美国防官员透露=少しも進むことができない ロシア軍はキエフに近づくことができなかった、米国国防当局は明らかにした>ロシアがウクライナを侵略して、戦争は21日目に入った。ロシアがウクライナを侵略してから、950発以上のミサイルが発射されたと報道されているが、ロシア軍は首都キエフに近づくことはできなかった。

CNNによると、米国国防当局者は、ロシア軍とウクライナ軍の両方は現在、戦力の約90%を「自由に使える」状態にあり、米国は「ロシア地上部隊が目標実現する上で制約を受けており、ロシア軍が首都キエフには接近していない」と評価していると明らかにした。米国は、ロシア軍が「キエフの北西約15〜20キロメートル、東約20〜30キロメートルの範囲内にとどまっている」と推定している。

https://www.aboluowang.com/2022/0316/1721515.html

何清漣 @HeQinglian 11m

「この5人は林啓明(音訳)、王書君、劉藩、孫強、Mathew Ziburisである」

私は王書君しか知らない。 2009年8月、陳一諮の考えで、王書君は8人の民主活動家を集め、程暁農にニューヨークに行って、現代中国研究センターについて話し合うように依頼した。私は、程暁農に同行して王の不当な要求を打ち負かした。当時、王はNY中国領事館から月給を受けていたことを知っていた。

このサークルの水は濁っていて底が見えない。

引用ツイート

VOA中国語ウェブ @VOAChinese 31m

米国司法省は、中国が反体制派の情報収集するのを助け、攻撃を計画したとして5人を起訴した。 http://dlvr.it/SLqrwW

何清漣 @HeQinglian 10h

ウクライナモデルの要点:

1.必要なのはウクライナの安全にとり絶対に効果的な保証である。保証の署名者は、今日のようにウクライナが攻撃されたときに拱手傍観することはできず、紛争中ウクライナの側に積極的に立ち、必要な量の兵器を提供する。

2.ウクライナは、非常に粗い防空システム(飛行禁止区域)を許可するとか許可しないとか官僚的な手続きに依存することをもはや望んでいない。

rfi.fr

ウクライナはスウェーデンやオーストリア式の中立というロシアの申し出を拒否する。

ウクライナは水曜日に「スウェーデンまたはオーストリア式の中立概念」を拒否し、ウクライナの国家安全を保証する強大な外国勢力を望んでいると述べた。

何清漣 @HeQinglian 10h

コメント:人は硬い骨なしでは立つことができず、硬い骨のない国は滅びる。

日本は軟体動物か?

グレートリセットの理想:グレートリセットが成功した後、国境は廃止され、統一された世界政府(欧州連合の拡大版)が設立され、グローバリゼーションが達成できなかった理想を達成する。そうすれば、世界平和が実現し、戦争も軍隊もなくなる。

しかし、共産主義と同じように、理想の対岸に到達する前に、血の海を渡らなければならない。 EUのドイツとフランスは現在、重武装化しようとしているのが一つの例で、小国は軍備がなくても、忠誠心を提供するだけで済む。

日本の岸田首相は、日本は小国と思っているのか?

何清漣 @HeQinglian 5h

訂正:確認したところ、2009年5月であった。

何清漣 @HeQinglian 6h

返信先:@HeQinglian

笑えるのは、当時王書君は程暁農に陳一諮の要請に応じて米国法に違反することを求めた。例えば、彼は違法に自分の家を改築して貸し出したが、ニューヨーク市は彼について何もできなかった。 当時私が言ったのは、あなたはそれをする勇気があるが、我々は法律を破る勇気がなく、刑務所に行くことを恐れていると。 しかし、1か月も経たないうちに、彼は違法改築で5万ドルの罰金を科され、違法な改築の撤去を要求されたと聞いた。

2年以上経ってから、誰かの家で王書君に会ったとき、笑って聞いてみると、振り返って出て行った。 😂

何清漣 @HeQinglian 4h

国連開発計画は本日報告を出して指摘した:ロシア・ウクライナ戦争は国の人口の90%を「自由落下状態」にし、貧困、極度の脆弱性に追いやる可能性がある。政府の推定によると、少なくとも1,000億ドル相当のインフラストラクチャ、建物、道路、橋、病院、学校、その他の実物資産が破壊されている。

戦争により、ウクライナの企業の50%が完全に閉鎖され、残りの半分は非効率に運営されている。

news.un.org

ウクライナ戦争:少なくとも1,000億ドル相当のインフラが破壊された。

国連開発計画が本日発表した新しい報告書によると、ロシアの侵略からほぼ3週間後、ウクライナでの戦争は、国の人口の90%を「自由落下状態」にし、貧困、極度の脆弱性に陥らせる恐れがあると。

何清漣 @HeQinglian 5h

「ロシア軍は挫折しているが、ウクライナを侵略するために配備された軍の大多数はまだ残っている」-大多数というのは60%以上であり、絶対多数というのは70-90%である。言い換えれば、ウクライナ軍は1000人ほどの兵士を犠牲にし、民間人の死傷者の代償を払い、ロシア軍の力の10〜30%を一掃した。総兵力は約20万人である。

引用ツイート

VOA中国語ネット @VOAChinese 5h

バイデン大統領はプーチンを「戦争犯罪人」と呼んだ。英国国防省の情報評価では、ロシア軍はより古くて不正確な武器を使っており、民間人の死傷者が増えるだろうと。米国国防当局者は、プーチンはロシア軍の大隊級戦闘群の75%をウクライナに投入し、挫折したにもかかわらず、ウクライナを侵略するために配備されたロシア軍の絶対多数がまだそこにいると述べた。リアルタイムで見るためにVOA中国のウェブサイトにログインし、ウクライナの状況を注視してください。 https://voachinese.com/a/ukraine-update/6457318.html

福島氏の記事では、昨日の本ブログで中共は黒竜江省から軍需品をこっそりロシアに運んでいるという記事を届けました。真偽のほどは分かりませんが、米国が中共に警告したのは証拠があるからでしょう。中国国内でロシア支援に反対する声が大きくなって、朱鎔基も習の再任に反対の声を上げるくらいですから、実際支援しているのでは。

独裁者と雖も、負けるほうに与しないのは、独裁者であるから猶更鉄則でしょう。プーチンは戦闘に勝っても、戦争に負けると言われているのを習は吟味するでしょう、日本軍は中国大陸でいくら戦闘に勝っても、戦争に負けたのと同じです。仲間がいなかったし、五族協和と言いながら独立もはっきり認めなかった。宣伝がドヘタでは仲間にはなって貰えないでしょう。今のロ中の味方をする国がどのくらいいるか?

中共がプーチン同様、習の野望を実現するためだけの台湾侵攻に踏み切らないのを望みます。

記事

北京五輪にあわせて会談した中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領(2022年2月4日、写真:代表撮影/Russian Look/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

中国にはこの秋、台湾を武力侵攻する計画があったが、ロシアの苦戦ぶりをみてその機会を失ったと考えているという。情報元は、ロシア連邦安全局(FSB)のアナリストが書いたとされる情報分析リポートだ。ロシアの腐敗を告発するサイト「Gulagu.net」を運営するウラジミール・オセチキンが、このFSBの内部文書を公開し、ネットで広まった。オセチキンはこれまでも「ロシアがウクライナに大量破壊兵器使用の準備をしている」といったFSB内部文書由来の情報を暴露してきた人権活動家だ。

台湾のネットメディア「新頭殻」がこのFSB内部リポートを引用して、中国が「秋に全面的に台湾統一に出ると計画していた」と報じた。それによると、習近平はこの秋に台湾全面進攻を計画していた。その勝利によって、党大会で政権3期目連任を確実なものにできると考えていた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻が失敗して挽回できなくなったとみるや、習近平は台湾武力侵攻の機会がすでに存在し得ないと気づいた。さらに米国がこれを機に中国を脅して、習近平の政敵に有利な条件を与えることになった、という。

この種のリークされた機密性の高い内部文書に真実性はあるのだろうか。新頭殻によれば、かつて欧州調査報道賞を受賞したクリスト・ゴロゾフ記者がツイッターで、ウクライナはこれまでにフェイクのFSB文書をリークする心理戦術を使ったことがあると指摘している。だがゴロゾフ記者が2人のFSB元職員と現職員にこのリポートを見せて確認をとったところ、「疑いなく同僚の書いた文書だ」と認めたという。

これが本物の内部文書であるとすれば、プーチンと習近平はもともと連動して軍事進攻を行う計画を持っていた、ということだろうか? だとすれば、昨年(2021年)11月に台湾武力侵攻反対派の筆頭である劉亜洲が「失踪」させられたこと、そして全人代閉幕と同時に飛び出した、国務院直属シンクタンクの著名学者、胡偉が発表した「ロシアと縁を切れ」という提言との関連性をどう整理すればいいのだろう。

「一刻も早くプーチンを切り捨てよ」と提言

胡偉の提言というのは、3月11日頃から中国内外で話題になった、「プーチンを切り捨て、米国サイドに立つべきだ」とした政府への提言文書のことである。全文は拙メルマガ「チャイナ・ゴシップス」にアップしておいた。要点は「ロシアは負けるので、プーチンとの関係を切るべきだ」ということだ。

胡偉は、中国国務院参事室公共政策研究センター副理事長で、外交部傘下のシンクタンク「チャハル学会」学術委員会主任委員、上海市公共政策研究会会長。つまり現役の体制内学者で、しかも政府に外交献策を行う立場にある人物だ。

この文書は、執筆日に3月5日の日付が入り、当初は米民主党系シンクタンク、カーターセンターが設立したネットサイト「中美印象ネット」で発表された。チャハル学会とカーターセンターの学術交流は広く知られている。たとえばカーターセンターには、著名軍事戦略家の劉亜洲の弟の劉亜偉(米国籍)も所属しているが、劉亜偉はチャハル学会のメンバーでもある。この交流は、過去に親中政策をとってきた民主党政権の背景に中国のソフトパワー浸透があったということの証左でもあるが、同時に、中国共産党にも米国との全面対立を避けるよう献策する親米派ブレーンたちが多く存在するということでもある。

胡偉の提言文書の内容を簡単に説明すると、まず一学者個人として客観的にロシア・ウクライナ戦争の状況を分析し、それに基づいて対策を提示し、中国最高指導部の判断と参考にしてほしいと前書きをしたうえで、戦況予測、国際社会への影響、中国のとるべき道について主張している。

まず、この戦争がロシアの敗北に終わると予想。本来、ロシアは短時間の電撃作戦行動でウクライナ現政権を倒して傀儡政権を樹立することを目標においていた。だが、この電撃作戦はすでに失敗、戦争は長引き、目下勝算はない。

仮に停戦交渉で戦争が終わっても、ロシアが粘ってウクライナ占領を実現したとしても、それはロシアの勝利を意味しない。交渉でウクライナの譲歩は引き出せないし、占領しても占領地支配継続のコスト、ウクライナ内の抵抗、西側からの長期制裁に苦しみ、数年のうちに破綻する。この戦争は最悪、世界大戦、核戦争に発展する可能性もはらみ、そうなればロシアは破滅。いずれにしろ、ロシアの大国の地位は終結する、という見方だ。

さらに、国際社会への影響力として、当初の国際世論では、この戦争が米国覇権の崩壊を意味すると見る意見が主流だったが、結果的には、この戦争によってアメリカの影響力を脱却しようとしていたフランス、ドイツが再びNATO防衛の枠組みに戻り、ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働は棚上げ、欧州エネルギーの米国依存が進み、米国は西側世界の指導者の地位に返り咲くことになる、との見通しを示した。

こういう状況で中国がこれまでの路線を進めると、ロシアが倒れたのちに西側勢力は中国にロックオンし、中国に対する戦略的包囲網をさらに強化し、軍事的包囲網だけでなく、西側の制度と価値観の挑戦に直面する、と予測した。

だから、できるだけ早く「ロシアという荷物を降ろすべきだ」と、プーチンを切り捨てるよう提言。1~2週間のうちに即断しなければ中国にも挽回の猶予がない、と判断を急がせている。

中国が「世界平和維持の立役者」に?

さらに胡偉によると、中国は目下、曖昧路線、中間路線をとろうとしているが、この選択はロシア、ウクライナのどちらも満足させていない。それよりも「中国は世界のメーンストリームサイドになって、孤立を避ける選択をすべきだ」「この立場は台湾問題にも有利だ」と言う。

中国の外交原則は、国家の主権・領土の完全性の維持であり、ウクライナの東部分割や独立も承認していない。これは、台湾が中国の国家の一部であるというロジックに立てば譲れない部分だからだ。この場合、ウクライナと中国が国家であり、ドネツク、ルガンスクと台湾が不可分の領土、にあたる。ロシアの支援によるドネツク、ルガンスクの独立を承認すれば、米国の支援による台湾の独立に反対できない、というわけだ。

この局面で中国がプーチンを切り、米国と手を携えて対ロ制裁に踏み切れば、「中国の国際イメージ樹立を助け、これを機会に、様々な努力を通じて、米国と西側との関係を緩和できるだろう」とも唱える。

バイデンはもともと「一つの中国」原則を尊重し、台湾独立を支持しないと明言している。プーチンを切る代わりに、台湾問題で米国に幾分かの譲歩を求めるという戦略も見出せるかもしれない。

「いかにロシア・ウクライナ戦争を利用して戦略的な調整を行い、米国の中国に対する敵視態度を改善するために全力を尽くすかが、中国が直面する筆頭の大きな問題なのだ」と胡偉は言う。

さらにうまくいけば、中国は「世界を核戦争から救った立役者」になるかもしれない、と胡偉は指摘する。「中国は世界で唯一この種の能力を持つことのできる国家であり、この優勢を発揮しなければならない。プーチンが中国の支持を失えば、おそらく戦争は終結するしかない。少なくともさらにエスカレートさせることはない。このことから、中国は国際的・普遍的な賞賛を勝ち得て、孤立局面から脱出する助けになるだけでなく、世界平和を維持した立役者となって、米国と西側との関係改善の機会を探すことも可能となるのだ」──。

この胡偉の大胆な提言は、中国のネットで一時的に広がったのちにすぐに削除され、今は見ることができない。つまり、この提言は中国当局としては公認されておらず、この意見に中国世論が感化されることを望んでいないということだ。

また中国では、ロシア・ウクライナ戦争の報道について2月22日の段階で、ソーシャルメディアのアカウントに対し、「ロシアに都合の悪いことや親欧米的な内容は投稿しないこと」との内部通達が出ていることが、新京報系ニュースアカウント「世面」の“誤投稿”により判明している。この“誤投稿”はすぐに削除された。

習近平を追い落とす絵が描かれている可能性

こうした情報を整理し、想像をたくましくして、次のような仮説を考えてみた。

習近平はプーチンに対し個人的にも思い入れがあり、全面的支援をするつもりだった。あるいはプーチンのウクライナ侵攻に呼応して秋に台湾進攻を計画していたかもしれない。この計画に反対する劉亜洲は発言を封じられて昨年11月以降、「失踪」した。習近平はプーチンに対して冬季五輪閉幕まで進攻作戦を延期するよう頼み、プーチンも承諾した。

だが、五輪後に行われたロシアのウクライナ電撃進攻作戦は明らかに失敗した。党内、官僚、軍内の反習近平派がこれを理由に、反プーチン親米路線への転換を望み、秋に習近平がやりたがっていた台湾進攻阻止を訴えている。

おりしも、ロシアから中国に対して経済支援のみならず軍事支援要請が出ているが、米国側からはロシアを支援すれば中国も制裁対象だと恫喝されている。そのタイミングで、カーターセンターと通じているチャハル学会の識者から国務院に「ロシア切り」の政策提言が行われた。

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