『プーチンが敗れた情報戦、もう爪を隠そうとしなくなった「ファイブアイズ」 ロシアの暴走でファイブアイズの結束がより強固に』(3/22JBプレス 山田 敏弘)について

3/22The Gateway Pundit<Tucker Carlson Calls Out Zelensky for Seizing Control of Ukraine’s Media Outlets and Banning Opposition Political Parties! “THIS IS AUTHORITARIANISM, IT’S NOT DEMOCRACY!”>

ウクライナ版大政翼賛会?

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/tucker-carlson-calls-zelensky-seizing-control-ukraines-media-outlets-banning-opposition-political-parties-authoritarianism-not-democracy/

3/22The Gateway Pundit<President Trump Tells Arizona Attorney General Mark Brnovich To Issue Warrants In 2020 Election Fraud Case: “The Supervisors Just Won’t Release The Information—It Must Really Be Bad!”>

マーク・ブノビッチは動かないでしょう。今までも動かなかったし、不正選挙に加担した疑いもある。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/president-trump-tells-arizona-attorney-general-mark-brnovich-issue-warrants-2020-election-fraud-case-supervisors-just-wont-release-information-must-really-bad/

3/23阿波羅新聞網<泽连斯基将与习近平对话? 乌克兰盼中共…—乌克兰盼中共为终止乌俄战争扮演更显著的角色=ゼレンスキーは習近平と対話するか?ウクライナは中共に期待している・・・–ウクライナは、中共がウクライナとロシアの戦争を終わらせる上でより重要な役割を果たすことを期待している>ウクライナのゼレンスキー大統領の首席補佐官であるイェルマクは、英国のシンクタンク、チャタム・ハウスが主催するオンライン記者会見で、ウクライナとロシアの戦争を終わらせる上で、より「重要な役割」を演じるよう中国に求めた。イェルマクはまた、ゼレンスキーと習近平中共国家主席との「早い」対話を期待していると述べたが、それ以上の説明はしなかった。

中共はゼレンスキーと習近平の面談はプーチンへの裏切りになるのでしないでしょう。プーチンが面談を頼めばするでしょうけど。仲介の労も取らないでしょう。敢えて火中の栗を拾わず、洞が峠を決め込むのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0323/1724515.html

3/23阿波羅新聞網<中共封杀文:全世界乌克兰人最艰难的一天=中共のブロックした記事:世界で最も困難なウクライナ人の一日>「我々はプーチンに教えよう、あなたがウクライナを解放するためにここに来ると思うなら、或いはこの地の人達があなたをある種の聖人として迎えると思っているなら、あなたは非常に間違っている。ウクライナ人は必ずや激しく反撃するだろう」、「今日、多くの兵士、多くの民間人を失った」。戦闘の初日が終わりに近づいたとき、セルヒイは、「プーチンは、我々が自由を選んだので、我々の選択を罰したかっただけだ」と述べた。

プーチンは体の中に旧共産主義の悪(KGB)を宿していて、自由を憎んでいるのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0323/1724494.html

3/23阿波羅新聞網<普丁心腹女间谍公开反战 亲曝18岁受训色诱黑历史险送命=プーチンの腹心の女性スパイは、戦争に公然と反対し、18歳のときに色仕掛けの訓練を受けた暗黒の歴史を晒し、命の危険が>ロシアでは国内で反戦の声が広がり続け、SNS、新聞、テレビのニュースでのこの種の報道は厳しく禁じられており、「ウクライナの侵略」に関して若い世代と古い世代の間に大きな溝が生じている。最近、プーチンの部下の元女性スパイ、アリア・ロザも戦争に反対し、プーチンはウクライナを奪うためには手段を選ばずと言った。彼女は18歳のときに色仕掛けの専門特務になるためにスパイの訓練を受けたと報道され、驚くべき「暗黒の歴史」は彼女を一夜にしてメディアで有名にさせた。

ドンドン、プーチンのロシアの悪を暴露していってほしい。ついでに中共のハニーも。

https://www.aboluowang.com/2022/0323/1724355.html

3/22阿波羅新聞網<俄罗斯士兵投降还奉上坦克 乌克兰要奖励他1万美元=ロシアの兵士が投降し、戦車を差し出した。ウクライナは彼に10,000ドルの報酬を与える>ロシアのウクライナ侵攻は続いており、ウクライナの利益誘導策は現在効果を発揮しているようである。ウクライナ内務省の顧問であるビクター・アンドルシフは、ロシアの兵士がウクライナ軍に戦車を差し出し、投降した場合、その後1万ドルの報酬を受け取ることができると述べた。

なかなか良いアイデアでは。これを、顔を隠してTV放映すればよい。

https://www.aboluowang.com/2022/0322/1724309.html

3/22阿波羅新聞網<德媒:乌克兰逮捕25人暗杀小队 俄国反战派通风报信=ドイツメディア:ウクライナは25人の暗殺部隊を逮捕した ロシアの反戦派が通報した>英国の「デイリーメール」はドイツの「画報」(Bild)を引用して22日に報道したのは、ウクライナは昨夜(3/21)にウクライナとスロバキア国境付近で、ロシア連邦安全局(FSB)の25人の暗殺チームが、ウクライナの国境都市ウジゴロドで警察に逮捕された。ウジゴロドの市内中心部は、スロバキア国境からわずか数キロ、ハンガリー国境からわずか20キロ強である。

ロシアも内部から崩壊しつつある。

https://www.aboluowang.com/2022/0322/1724297.html

3/22阿波羅新聞網<乌军反击! 精锐“牡丹自走炮”现身 备役少将:18平方公里内碉堡补给全毁=ウクライナ軍が反撃!精鋭「牡丹自走砲」が登場。予備役少将:18平方キロメートル内のトーチカと補給が完全に破壊される>ロシアがウクライナに侵攻した27日目、ウクライナ軍は精鋭兵器を使って反撃に出た。3/21、ウクライナ軍の公式Twitter POは、ウクライナ軍が2S7牡丹自走砲を使い、砲兵支援作戦を開始したことを示すビデオを公開した。予備役少将の北辰は、ライブ番組「94要客訴」で、ゼレンスキーは素晴らしく、精鋭兵器は初戦では使用されず、ロシアと戦うのに実力を残していたと述べた。北辰はまた、牡丹自走砲の威力とその戦術用法を紹介し、18平方キロメートル以内のすべてのロシア軍のトーチカと補給品全部を爆破できる可能性があると述べた。

こういう記事を読むと、ロシアの旗色が悪く感じる。

https://www.aboluowang.com/2022/0322/1724245.html

3/22阿波羅新聞網<撑不过3天?乌克兰陆军:俄罗斯部队油、弹、粮严重不足…=3日間支えられない?ウクライナ軍:ロシア軍は石油、弾薬、食糧が大幅に不足している・・・>ロシア・ウクライナ戦争の27日目に、ウクライナ軍は本日(22日)Facebookで前日のロシア軍との戦闘の結果を発表し、ロシア軍は弾薬、食糧、石油が深刻に不足していると述べ、ロシア軍は「3日間支え切れなかった」と大胆に推定した。

敵地に乗り込んでだから、ロジは大変。さもありなん。

https://www.aboluowang.com/2022/0322/1724234.html

何清漣 @HeQinglian 7h

この2日間の戦いを見て、バイデンは空言に加えて、江戸の「無血開城」の歴史を思いつき、徳川慶喜が出てきてすぐに停戦合意することを願っている。

何清漣 @HeQinglian 9h

マルクス主義から始まって、左翼は常に想念(イデオロギーと理想社会の望み)によって引っ張られてきた。想念に従って自国の社会政治を改造しようとするのは、胎内にいたときからの病気で、物事を判断するうえで、価値を優先し、事実を顧みない。

最大の問題は世界のすべての国を改造しようとすることで、ソビエト連邦は銃と大砲を使って東欧に共産政権を樹立し、毛の中国は世界革命を推進した。現在、左翼が率いる米国の国益志向の地政学も、想念に引きずられている。

引用ツイート

matho887 @ enoughtalk4 12h

なぜ米国の政治家は現在、事実の判断を放棄し、いわゆる「価値判断」に固執し、問題を解決するのではなく、道徳的高みのプロパガンダに依存しているのか?

答えは、米国の政治家は急いで偽善を隠蔽し、道徳を以て自己の破廉恥さや道徳の底なしさを隠蔽する現実があるということ。🤮🤮🤮

https://youtu.be/YOXj4YoqMgQ

何清漣 @HeQinglian 4h

EUは新規に迅速対応部隊を作る。 https://p.dw.com/p/48q8j?maca=en-Twitter-sharing

タイトルを見たときは喜んだ、すぐに使えると思った。

内容をもう一度見てください、それは2025年である。今は、2022年3月である。

dw.com

EUは新規に迅速対応部隊を作る。

EUは5,000の兵力からなる新規の迅速対応部隊は2025年までに完成しているだろう。ドイツ国防相は、恐らくドイツ兵が部隊の中核になると述べた。この部隊の計画・・・。

何清漣 @HeQinglian 7m

ある新聞のT解説員は、プーチンが6点を提示したと述べた。これは、彼が侵略の完全な失敗を認め、面子を保って退場したいだけであるのを意味する。

1ウクライナは中立を維持し、NATO加盟を放棄する。

2オーストリアの中立モデルに沿ったウクライナの軍縮と相互の安全保障。

3ウクライナは非ナチ化の過程を確保。

4ウクライナでのロシア語の普及に対する障碍を取り除く。

5.プーチンはウクライナにクリミアのロシア併合を認めるように求める。

6ドネツクとルガンスク地域の独立の承認。

何清漣 @HeQinglian 6m

多くのセルフメディアの大Vが、この戦の勝敗を見て大衆をどのように導くのか、私には理解できない。

何清漣 @HeQinglian 14m

ロシアのウクライナ侵攻:米国は謙遜の仕方をどのように学んだか。

https://bbc.com/zhongwen/simp/world-60818373

コメント:この皮肉な記事から、道に迷ったのは米国だけでなく、メディアやメディア人でもあることがわかる。後者はまた、米国が深く介入しないことが良いことなのか悪いことなのか、理解することはできない。

bbc.com

ロシアのウクライナ侵攻:米国は謙遜の仕方をどのように学んだか-BBCニュース

ジョージ・W・ブッシュ前米大統領の「衝撃と畏怖」の戦術を忘れてほしい。今は、軍事力ではなく外交を使う超大国にとって慎重に行動する時代である。

何清漣 @HeQinglian 3h

バイデンの欧州行きは、外部から見ることができるのは彼の戦争の見通しである:

バイデンは、ロシアがウクライナで生物化学兵器の使用を検討していると言うが、証拠はまだ出していない。

https://cn.reuters.com/article/us-biden-russia-biochemical-weapons-0322-idCNKCS2LJ05P

WHは、米国はバイデンのウクライナ訪問を検討していないと述べた バイデンは、ロシアがサイバー攻撃を発動する可能性があると述べた。

https://cn.reuters.com/article/us-biden-ukraine-visit-0322-idCNKCS2LJ062

これらは、WHでも予測できる。 精力的に仕事をして、ご苦労様。

cn.reuters.com

WHは、米国はバイデンのウクライナ訪問を検討していないと述べた バイデンは、ロシアがサイバー攻撃を発動する可能性があると述べた。

WHのサイバーセキュリティ担当幹部、アン・ノイバーガーは月曜日、重要なインフラストラクチャを提供する重要な米国企業は、ロシアからのサイバー脅威が続いているため、サイバー防御を改善する必要があると述べた。

山田氏の記事で、英米がプーチンを追い詰めるために、リスクを冒してまで情報開示したと言うのが本当なら、プーチンは核戦争しない限り、勝てないというか、人類を道ずれに滅ぶ道しかないのでは。英米はウクライナを犠牲にして、プーチンのロシア帝国を滅ぼす算段をして、あわよくば中共も一緒にといったところか?

ただ、中共にロシアの侵略を止めさすように、機密情報を流したのは戴けない。案の定、ロシアにも機密が漏れました。ミリー統合参謀本部議長が中共のカウンターパートに「核発射があれば事前に知らせる」と言ったのと同じ。機密保全のタガが緩んでいるのでは。これらは中国の裏切り度合いを図るために仕組んだものであれば、評価はできますが。

本記事ではロシアにスパイを送り込んでいたとのこと。それでも機密情報を暴露していけば、捕まって処刑される確率は高くなります。普通情報源は守る義務があると思いますが。李登輝が1996年の台湾海峡危機の時、「中共のミサイルは空砲だ」と言って、中共内に養っていたスパイが処刑されたことがあります。

記事

3月18日、モスクワで開催されたクリミア併合8周年を祝うコンサートにて演説したプーチン大統領(写真:ロイター/アフロ)

(山田敏弘・国際ジャーナリスト)

ウクライナ軍の予想をはるかに上回る反撃を前に、キエフを攻めあぐんでいるロシア軍。だた、善戦するウクライナ軍を背後から支えているのは、西側諸国の卓抜した諜報能力であるのは間違いない。

手の内をさらされてしまったプーチン

昨年11月末からアメリカ政府は、ロシアのウクライナ侵攻の可能性を繰り返し主張してきたが、これは情報機関からのインテリジェンスをもとに分析されたものだった。実際、2月24日にロシアは侵攻に踏み切った。

もっとも、アメリカから「ロシアによる侵攻があるぞ、あるぞ」と大々的に宣伝され、ウクライナ国境付近に駐留させた部隊の規模まで全世界に公表されてしまったプーチン大統領としては、もはや引くに引けない状況に追い込まれていた。あの状態で「侵攻せず」という判断を下すことは、国内に「弱腰」の印象を与えてしまうため、自身の権力基盤に影響する。その意味で言えば、プーチンは侵攻せざるを得ない状況に追い込まれてしまったのだ。

そこで改めて注目されるのが、アメリカをはじめとする西側諸国の情報機関の高い能力だ。

アメリカには世界各国からさまざまな機密情報が集まっている。同盟国や価値観を共有している国々はアメリカのCIA(中央情報局)に情報を提供し、逆に、自国に利害のある情報をもらう、という形で協力関係があるからだ。

今回アメリカがロシアを追い詰めていったインテリジェンスも、多くの国からの情報が分析された結果だ。ロシアを「仮想敵」として情報活動している国は多く、そういう意味でもロシアはかなり劣勢にあったと言える。

「ファイブアイズ」としての立場を鮮明にしはじめた加盟国

こうしたインテリジェンス協力のなかで、アメリカが長年重要視してきたのが「ファイブアイズ」である。英語を母国語とするアングロサクソン系の国家であるアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドによるインテリジェンス同盟で、「UKUSA協定」のもとで機密情報を共有している。UKUSA協定加盟国は「エシュロン」と呼ばれる通信傍受システムで結ばれてきた。特にシギント(シグナル・インテリジェンス=電波や通信の傍受)における情報共有の信頼関係は揺るぎないものがある。

元NSA(国家安全保障局)のエドワード・スノーデンによる機密情報の暴露まであまり一般的に知られていなかったこの枠組みは、かつては秘密裏に活動し、その実態が表に出ることはほとんどなかった。だが昨年あたりから明らかにモードが変わってきた。互いの情報共有もさることながら、価値観を共有しない国々を牽制する目的で、ファイブアイズを構成する国々が連携して声明等を発表するようになっている。

ファイブアイズが連携し公に声明を出す大きな契機になったのは、2020年6月、香港での反政府的活動を取り締まりを目的とする中国政府による「香港国家安全維持法」の制定だ。さらに中国政府が香港立法会議員の資格剥奪を可能にするルールを導入すると、ファイブアイズの外相は共同で「中国の行動は、国連にも登録されている中英共同宣言に基づき果たすべき国際的義務の明らかな違反である」と中国を非難する声明を発表した。

また昨年7月には、アメリカと英国が、米マイクロソフトの企業向けメールシステムに発生したサイバー攻撃について、中国の情報機関「国家安全省」傘下のハッカー集団が実行したものだったとして強く非難したこともある。米英両国の立場表明は、明らかにファイブアイズでの情報共有によるものであるのは明白だった。以前であれば、ファイブアイズの活動を背景にした立場表明などというものは考えられなかったことだが、もはやそのネットワークや活動を隠そうとはしなくなった。

今回のウクライナ侵攻でも、イギリスの呼びかけで、ファイブアイズの国々がオンラインで対応を協議しているし、加盟各国はロシアに対して強い非難を表明している。同時に、ファイブアイズ加盟国に対しては、サイバー攻撃や偽情報の拡散には特に注意が必要だとの見解を明らかにしている。ファイブアイズ加盟国の結束は明らかに強くなっている。国際機関で長年勤めた知人によれば、国際会議の場でファイブアイズが協議を行うという場面になると、他国の関係者は当然のように追い出されてしまうという。「徹底した結束と秘密主義だった」と、この人物は筆者に語っている。

実はこれまで、ファイブアイズの足並みがそろわないこともあった。というのも、ニュージーランドだけは、中国にあまり厳しい態度はとりたがらない傾向があったからだ。ニュージーランドにとって中国は最大の貿易相手国なので「対中非難」の態度を鮮明にすることを躊躇してきた。

ところが今回、ニュージーランドはロシアに対する経済制裁を決定した。ロシアは、中国ほどニュージーランド経済に大きな影響力を持たないという判断もあるだろうが、さすがに隣国に軍事侵攻していくロシア軍の姿を目の当たりにして、対ロシア制裁に加わらないという判断はできなかったのだろう。

それだけにファイブアイズは今回のウクライナ侵攻に関しては極めて積極的に動いている。彼らが現在、力を注いでいるのは、ロシアをさまざまな国際的な枠組みから排除する作業だ。SWIFTからのロシア排除をはじめ、プーチン個人が務めていた国際柔道連盟名誉会長からの解任まで、さまざま「ロシア排除」が報じられている。

インターポール(ICPO=国際刑事警察機構)にも「ロシア排除」を要請した。

この要求には、インターポール側が、組織の中立性などを理由に拒否したが、ファイブアイズの国々からインターポールに対するプレッシャーが強まることは間違いない。ファイブアイズ側は今後もあらゆる国際機関・組織から「ロシア排除」を試みるだろう。

ロシア軍、ツイッターでも動向をさらされる

さて、今回のウクライナ侵攻に際して、肝心の諜報活動において、ファイブアイズの中で中心的役割を果たしているはアメリカとイギリスだ。もともとイギリスはファイブアイズでも欧州・ロシア方面を中心的に担当していたので、イギリスが重要な役割を担うのは当然だと言える。そもそも、イギリスはロシアと古くからスパイ合戦を繰り広げてきており、長い歴史に基づく蓄積がある。加えて今回は、ロシアから亡命した元情報関係者などを多数確保していることから、そうしたところからの情報網も今回、かなり対ロシア戦で有効に働いていると言われている。

そして実はCIAには、2008年のジョージア侵攻や2014年のクリミア侵攻の際、十分なスパイ能力を現場に持っていなかった苦い思い出がある。そんな反省からも、今回のウクライナでは、イギリスなどとも密に協力し、これまで以上に準備を怠らなかった。

その諜報戦を仕切っている英MI6(秘密情報部)のリチャード・ムーア長官は、ロシアがウクライナに侵攻した翌日に、米英のインテリジェンスの活躍ぶりを称賛した。

「アメリカとイギリスの諜報機関が、ウクライナに対するプーチンの計画を見つけた。ウクライナ侵攻を正当化するために『偽旗作戦』をやろうとしていたことも明らかにした。ウクライナ指導者たちや高官らを暗殺しようとする計画も暴露した」

英国防省もツイッターで頻繁に「インテリジェンス・アップデート」を公開。ロシアの動きを伝えていた。欧州の元情報関係者は、「衛星画像に加え、インターネットから電話、無線など通信の傍受も徹底して行なって、ロシアの動きを分析している」と言う。

ファイブアイズ以外の西側諸国も協力

だがCIAやMI6といったファイブアイズ各国の諜報活動はこのようなシギントだけにとどまるまい。

おそらく、ロシアの情報・軍関係組織など核心部の近いところに「スパイ」を潜り込ませていたと見たほうがいい。そうでなければ、アメリカの大統領があそこまで自信を持ってインテリジェンスを開示はできまい。

そうしたスパイはCIAやMI6が直接コントロールする人間とは限らない。過去の事例を見ても、ファイブアイズ以外のNATO(北大西洋条約機構)加盟国が確保しているスパイが動いていたというのも十分に考えられる。

サイバー部隊も動いた。アメリカのサイバー軍や、ハッカーを多く抱えるNSA(米国家安全保障局)の関係者が、2021年10月までにはウクライナに入っているのが確認されている。サイバー空間での監視も、ロシア側からのサイバー攻撃対策も徹底的に行なっていたはずだ。イギリスからも、これまでも頻繁にロシアでオペレーションを実施してきたMI6のサイバーチームや、GCHQ(英政府通信本部)のハッカーらも協力していただろう。

このように、ファイブアイズに限らず、NATOや西側の多くの“プレーヤー”が、かなり前から侵攻に向けた準備を行なっていたと考えられる。

リスクを冒してもプーチン牽制のためにインテリジェンスを公表

冒頭に書いたように、今回、バイデン政権は、昨年11月末頃から繰り返し、アメリカの情報機関からの分析として、プーチン大統領が侵攻の命令を下す可能性を強調し続けた。本来なら、そうした諜報活動で得た情報を公開するのは、現場で活動を続ける諜報員などの活動を妨げたり、命を危険に晒したりすることになるために、行われない。

だが今回は、それを次々と意図的に公開していった。米英政府は、自分たちの諜報活動の一端が露呈する危険を冒してでも、ロシアを追い詰めたかったということだ。そして、プーチンがウクライナ侵攻の命令を下した暁には、ロシアに効果的に経済制裁を打てるようにと、米英の諜報機関はフランスやドイツにもある程度のインテリジェンスを提供していた。加えて欧州連合(EU)の一部関係者にも一定の情報を伝えていたという。

ここまでのところ情報戦では米英の圧勝だ。ロシアはかなり追い詰められている。経済制裁もじわじわと効果を出し始め、それに伴いロシアのスパイの情報収集能力も低下し、オリガルヒはとっくに国外に逃げ、前線にいる兵士の士気は上がらず、国民の不満はどんどん高まりつつある。

あとはいつプーチンが白旗を上げるのかだ。いま、ファイブアイズ各国を中心に、プーチンの頭の中を探ろうとするスパイ活動が繰り広げられていることだろう。

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