『当てはまらない「アラブ対イスラエル」の構図、イランの攻撃受けたイスラエルを周辺アラブ諸国が手助けする理由 「革命の輸出」目論むイランのイスラム革命防衛隊、国外のテロ組織も支援』(4/19JBプレス 数多 久遠)について

4/19The Gateway Pundit<Democrats Move to Strip Trump of Secret Service Protection=民主党、トランプ大統領のシークレットサービス保護剥奪に動く>

民主党は選挙でなす術がないから、トランプを暗殺して、民主党一党独裁を実現しようとしている。下院はごく少数で共和党が多数を占めているので賛否を問えば否決される。そもそも冤罪で政敵潰しを図っている連中は、この法律が通り、トランプが勝てばバイデンに適用されることが想像できない。バイデンとハンターは起訴されるだろうから。

民主党はトランプ氏の死を望んでいる。

下院民主党は金曜日、トランプ大統領が有罪判決を受けた場合、シークレットサービスによる保護を剥奪する方向で動いた。

民主党のベニー・トンプソン下院議員はトランプ大統領のシークレットサービスの保護を打ち切る決議案を提出した。 「有罪判決を受けた極めて不名誉な(名誉を傷つけられた)元被保護者に割り当てられた無限の安全保障と政府資源の否定に関する法律」と呼ばれるこの法律は、重罪で有罪判決を受け、判決を受けたすべてのシークレットサービス被保護者に適用されることになる。

「名誉を傷つけられた元被保護者法は、連邦または州の重罪で有罪判決を受けて判決が下された時点で、その資格がある個人に対するシークレットサービスの保護を打ち切ることになる」と発表した。

https://www.thegatewaypundit.com/2024/04/democrats-move-strip-trump-secret-service-protection/

4/19The Gateway Pundit<RFK Jr.’s Sister’s Astonishing Freudian Slip Urges Americans to ‘Vote for Trump’ — Before a Swift and Embarrassed Correction to ‘Vote for Biden’ (VIDEO)=RFKジュニアの妹の驚くべきフロイト的失言で米国民に「トランプに投票」を促す—「バイデンに投票」への迅速かつ恥ずかしい訂正の前に(ビデオ)>

まあ、岸田の「同盟国たる中国」の類。でもJFKやRFKは骨があったが、今やRFKJを除いてその跡形もなし。

無所属の大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニアの妹であるケリー・ケネディは、CNNのジョン・キングとのインタビュー中、うっかり失言で米国民に「トランプに投票する」よう促した。この失策の直後、当惑した撤回と「バイデンに投票する」との訂正が行われた。

ケネディ大統領はキングとの会話の中で、兄の独立系大統領選への立候補についての議論を脇に置く決意を固めているようで、選挙戦での勝利に必要な270人の選挙人投票を獲得するには、11月に大統領就任するのはジョー・バイデン大統領かドナルド・トランプ元大統領しか現実的な道はないという政治的現実を強調した。

その後、ケリー・ケネディの言葉が彼女の意図を一瞬裏切ったとき、インタビューは驚くべき展開を迎えた。 「トランプに投票してください」と彼女は言ったが、すぐに「すみません、バイデンに投票してください」と訂正した。素早い自己修正にもかかわらず、彼女の明らかな当惑を隠すことはほとんどできませんでした。

このインタビューは、ケリー・ケネディが他の十数人の家族とともに、同族であるRFKジュニアを裏切り、バイデンの再選を公に支持したのと同じ日に行われた。

https://twitter.com/i/status/1781161117164667079

https://www.thegatewaypundit.com/2024/04/rfk-jr-s-sister-kerry-urges-america-vote/

https://ak2.rmbl.ws/s8/2/1/o/7/d/1o7dr.caa.mp4?b=1&u=ummtf

4/19Rasmussen Reports<Who’s More Excited About Election 2024?=2024 年の選挙に最も興奮しているのは誰?>

有権者の興奮という点では共和党が民主党よりも大幅に有利であり、有権者は圧倒的にジョー・バイデン大統領は大統領職に就くには高齢すぎるとみている。

ラスムッセン・レポートの最新の全国電話およびオンライン調査によると、米国有権者と思われる人の54%が、バイデンとドナルド・トランプ前大統領のどちらを選ぶかは本当に楽しみだと答えており、39%は単純に二つの悪の内、悪がより少ない方に投票すると答えている。

https://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/biden_administration/who_s_more_excited_about_election_2024?utm_campaign=RR04192024DN&utm_source=criticalimpact&utm_medium=email

4/20阿波羅新聞網<全球紧盯:伊朗境内爆炸原因疑点重重=グローバルウォッチ:イラン内の爆発の原因は疑問だらけ>19日早朝、イラン中部イスファハーンの軍事基地付近で大規模な爆発音が鳴り響き、イランによるイスラエル攻撃への報復行為で中東紛争拡大への世界的な懸念が一段と高まっている。各地の株式市場もこのニュースに反応し、即座に下落した。 しかし、関係者に自制とエスカレーション回避を求める声が多い中、爆発の原因は何だったのだろうか。

本記事によれば、イスラエルはシリアのイラン大使館爆撃も今回のイラン攻撃も公式にコメントしていないと。またイランは今回のイランでの爆発は海外からの攻撃ではないと。

https://www.aboluowang.com/2024/0420/2045737.html

4/20阿波羅新聞網<就怕被白宫“抛弃” 中共画下施压底线=WHから「見捨てられる」ことを恐れ、中共は圧力のレッドラインを引く>新政権チームは1か月後に発足するが、国立台湾大学政治学部の左正東教授は今日(19日)、中共は長期の台湾政策を実際に米中の枠組みの中に位置づけており、そのため、今年の総統選挙では、中共は選挙後、米国のレッドラインを試すために両岸の緊張を利用したが、実際には台湾に及ぼす圧力の程度は米中関係を破壊しないことを上限とし、頼清徳総統の将来の行動範囲を決定するために米国を利用したいと考えていると指摘した。

総統選挙後、中共は台湾に対して先ず強硬になったが、その後は控えめになった

米国との協力が主で台湾と戦うのは従

米国を利用して頼政府を制約し、同時にレッドラインを試す

団結して台湾が中共に勝つようにする

https://www.aboluowang.com/2024/0420/2045727.html

4/20阿波羅新聞網<空手套66亿后 中国车企董事长远遁美国=濡れ手で粟の66億元 中国自動車会社会長が米国へ逃亡>最近、アリババのオークション情報によると、664台の邁邁電気自動車(11台のエンジニアリングプロトタイプを含む)(Quick Technology 注:賽麟邁邁)が如皋市人民法院によってオークションに出品され、開始価格は13,122,560元で単純計算すれば1台当たり価格は2万元程度である。

賽麟自動車といえば、2019年7月に北京の鳥の巣で行われた盛大な記者会見に、ジェイソン・ステイサムと呉亦凡を招待したことを思い出すだろう。記者会見に 2 億元を使い、史上最高額で、賽麟は突如として最も注目される自動車会社になった。

しかし翌年4月、賽麟自動車の王暁麟会長が虚偽の出資と技術価値評価の出資を通じ66億元の国有資産を濡れ手に粟で取得したと従業員から通報された。

会社の口座は凍結されたので、王暁麟がどの程度米国に持ち逃げできたかは分からない。

https://www.aboluowang.com/2024/0420/2045767.html

4/19阿波羅新聞網<专家:两股反习势力蓄势待发 习最怕胡耀邦遗产=専門家:反習勢力2勢力が力を蓄え攻撃準備中、習は胡耀邦の遺産を最も恐れている>中共最高指導部の内部分裂は既に公になっている。 オーストラリア在住のリベラル派法学者、袁紅氷は、中共指導者の習近平は現在、極度の孤立状態にあると述べた。 現在、中共体制内に反習勢力が2つ形成されており、その一つは再び胡耀邦の旗を掲げて習に挑戦する準備をしている。これは習が最も恐れていることだ。

一つは鄧小平の改革路線、もう一つが胡耀邦のイデオロギー自由化路線。どちらにしろ武力を持たない限り、習は打倒できない。

https://www.aboluowang.com/2024/0419/2045582.html

何清漣 @HeQinglian

イエレン訪中で出した「中国問題」(中国の過剰生産)は、実は米国自身の問題(製造業が衰退し、中国と競争できない)で、教育制度や製造業のシステムの問題を含んでいる。

本稿では、オバマ時代から主張されてきた製造業の国内還流がなぜ実現できないのかを分析するが、その最大の理由は自殺行為的なDEIが全米で推進されていることにある。 製造業者が競争に勝つ秘訣はスピードと効率である。DEI の理念は、新しい身分政治における特権グループの「雇用優先」と福利厚生を考慮するが、製造業に必要な資格のある技術者について考慮しないためである。資格のある技術者が不足している理由は、数学が人種差別のツールとして使われ、多くの中学校で中止または選択科目となっているためであり、教育はエリートの過剰生産に直面しており、その生計は DEI でないと雇われない。 DEI のスローガンを無駄に叫んでも、関連する数学的知識のない従業員が工作機械を巧みに操作することはできないことを知るべきである。

ところで、中国の輸出産業はもはや労働集約的な搾取工場に依存せず、主に技術集約的な技術製品に依存している。

https://zaabao.com.sg/forum/views/story20240417-3453107 https://kzaabao.com/mon/keji/20240417/160205.html

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午後 10:18 · 2024 年 4 月 19 日

何清漣 @HeQinglian 1時間

イスラエルとガザ – イスラエルとガザは両方とも支援を受けている。

私にはこれしか理解できない:ワシントンの米国の政治家はイスラエルのハマス攻撃を支持するだけでなく(ハマスがいるのだから当然ガザを攻撃する)、ガザの人々も支持している(ハマスはガザの人々の中に点在している)。 …もっと見る

引用

Real Mac Report @RealMacReport 9h

🚨速報:下院は、ウクライナ、イスラエル、台湾、ガザに対する対外援助法案の推進を圧倒的多数で可決した。

投票結果は316対94で、民主党議員165名、共和党議員151名が「賛成」と投票した。

何清漣 @HeQinglian 49m

G7の外相は、中国企業によるロシアへの軍民両用材料、兵器部品の移転に強い懸念を表明 https://rfi.my/AX5q.X

4/17~19まで、イタリアのカプリ島でG7外相会合が開催された。 アントニー・ブリンケン米国務長官は会談後の記者会見で、ロシアがウクライナへの侵攻を続ける中、中国は軍民両用材料や兵器部品をロシアに移転しており、ロシアの防衛産業基盤への「主要な貢献者」であると述べた。 …もっと見る

何清漣 @HeQinglian 3時間

すべてを振り返り、詳しく見ることを恐れる。

グローバリゼーションが始まるとすぐに、西側の学界の一部の人は、1969年に第1回ノーベル経済学賞を受賞したオランダの経済学者ティンバーゲン・ヤンの「収斂理論」を再度持ち出した(収斂・・・もっと見る

数多氏の記事では、中東で大戦争にならないことを祈ります。

記事

イスラエルが迎撃したイランの弾道ミサイルをメディアに見せるイスラエル軍報道官ダニエル・ハガリ少将(2024年4月16日、写真:AP/アフロ)

(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)

4月14日に行われたイランによるイスラエル攻撃は、各紙が“異例”“前例のない”と書く直接攻撃でした。筆者も、何らかの攻撃は行われると思いながらも、イランからの直接攻撃は予想していなかったため、これには驚かされました。

しかし、この攻撃はかなりの規模であったにもかかわらず、ほとんどが迎撃されました。迎撃に多額のコストを要したものの、イスラエル側の被害は非常に軽微なものだったと言ってよいでしょう。

これにはカラクリがありました。イスラエル自身や周辺に展開する米軍、フランス軍だけでなく、サウジアラビア、ヨルダン、トルコなどが軽重の差はあれ、迎撃に協力したことが大きく影響していました。特に、サウジとヨルダンは、イスラエル機や迎撃ミサイルの領空通過を許すだけでなく、自軍の地対空ミサイルや戦闘機を使用して、ドローンや巡航ミサイルを迎撃しています。

イスラエルとイラン、周辺諸国の位置関係

日本国内の反応を見ていると、この周辺各国の迎撃協力に驚いている人が多いようです。驚きの理由は、周辺国による迎撃協力が「アラブの一体性」や「アラブの大義」といった言葉に反するものだからでしょう。

X(旧ツイッター)を見ると、ヨルダンやサウジに対して「アラブに対する裏切り」だとするものさえありました。イラン自体はアラブ系の国でさえないにもかかわらず、イスラエルに協力することは「反アラブ」と考えているようです。

しかし、アラブの盟主と言えばサウジです。そのサウジが、イスラエルの迎撃に協力している現実を見れば、以上のような中東に対する認識のどこかに間違いがあるはずだと分かるはずです。

以下では、周辺各国による迎撃協力の理由と今後の展開を考えてみたいと思います。

イランがイスラエルに向けて発射したドローンとミサイルに対して稼働したイスラエルのミサイル迎撃システム(2024年4月14日、写真:ロイター/アフロ)

攻撃に至る経過

まず、この攻撃に至る経過を振り返ってみます。よくある時系列ではなく、事態を現在から過去にさかのぼる形でたどりたいと思います(日時は日本時間)。

【2024年4月14日】イランのイスラム革命防衛隊が、弾道ミサイル、巡航ミサイル、ドローンでイスラエルを攻撃。

ここで重要なのは、イランに2つある軍事組織の内、国軍であるイラン・イスラム共和国軍ではなく、イスラム革命防衛隊が攻撃を行っている点です。イスラム革命防衛隊は、1979年のイラン革命の後、ホメイニ師がイラン革命後にシーア派原理主義を守るために建設した軍事組織で、国軍とは指揮系統が完全に分かれています。

【2024年4月2日】シリア、ダマスカスにあるイラン領事館をイスラエルが攻撃し、イスラム革命防衛隊ゴドス軍の幹部ザヘディ准将他が殺害されました。4月14日の攻撃は、このザヘディ准将殺害の報復です。

ゴドス軍は、コッズ部隊などとも呼ばれる部隊で、イラン国外で直接テロ活動を行ってる他、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、ガザ地区のハマスやイスラム聖戦機構、シリアなど、アラブ各国内のシーア派民兵・テロ組織を支援しています。

【2023年10月7日以降】ハマスがイスラエルに対して行った大規模テロ攻撃を皮切りに、ハマスとイスラエル軍との戦闘が激化。相前後して、ヒズボラ、フーシ派がロケット弾、弾道ミサイル、ドローンなどでイスラエルを攻撃しました。

今年4月2日の、イスラム革命防衛隊ゴドス軍・ザヘディ准将他の殺害は、今も継続されているヒズボラ、フーシ派などによるイスラエルへの攻撃に対する反撃として行われています(なお、ハマスもゴドス軍の支援を受けていますが、ヒズボラやフーシ派ほどの強い関係ではありません)。

以上のことから経緯をたどれば、ハマスが昨年(2023年)10月7日に行った大規模テロ攻撃に乗じて、イスラム革命防衛隊が“直接”ではなくヒズボラやフーシ派を使ってイスラエル攻撃を行い、その延長戦上に今回の攻撃があることが分かるかと思います。

イスラム革命防衛隊の活動意図と周辺国の迎撃意図

イスラム革命防衛隊はイランの軍事組織ですが、すでに書いた通り、国軍とは全く別の組織です。国軍であるイラン・イスラム共和国軍は、国際法上の安全保障を行うための軍事組織であるのに対し、イスラム革命防衛隊は、その名の通り「“イスラム革命”を防衛する」ための組織です。

そのため、日本ではなじみの薄い名前ですが「守護者たち」という意味の「パスダラン」とも呼ばれています。これは「革命の守護者たち」という言葉を簡略化したものです。

イスラム革命防衛隊の在り方は、中国における中国人民解放軍に近いと言えるでしょう。中国人民解放軍は、国の防衛も行っていますが、基本的に中国共産党の軍です。イランの場合、その歴史的経緯から、国の防衛を行う国軍とイラン革命の防衛を行うイスラム革命防衛隊が併存しているのです。

さて、このイスラム革命防衛隊が行う任務とする「革命の“防衛”」ですが、ゴドス軍の活動領域が基本的にイラン国外であることからも分かる通り、決して“防衛的”ではありません。

前述の通り、イラン国外のシーア派組織だけでなく、ハマスなどのスンナ派イスラム原理主義組織にも影響力を及ぼすことで、イラン革命直後から警戒されている革命の輸出を今でも目指しています。

昨年10月のハマスによる大規模テロ攻撃は、イランおよびイスラム革命防衛隊の意志とは言えませんが、事前にテロの実施は通告されていたと言われ、イスラム革命防衛隊は、ハマス以上に関係の強いヒズボラやフーシ派に対し、ハマスを支援するように働きかけていました。そのため、両組織は現在でもロケット砲やドローンなどにより、イスラエルを攻撃しています。

そして、このイスラム革命防衛隊が今でも革命の輸出を目指していること、つまりイスラム原理主義を広めようとしていることこそが、イスラエルの周辺国が、ミサイルなどの迎撃を支援した理由になっています。

レバノンでは、ヒズボラがイスラム革命防衛隊の支援により国家内国家と呼べるほど強力な地位を確保しています。フーシ派に至っては、イエメン南部を完全に支配している状態です。

エジプトは、ガザの境界を封鎖し、ガザ難民の流入を徹底的に封じています。これは、ガザ難民の流入が、ハマスの源流であり、現在もハマスと関係の強いムスリム同胞団の活発化に繋がるからです。

ヨルダンも、「ヨルダン同胞団」と呼ばれるムスリム同胞団系の組織を警戒している他、ヨルダン川西岸地区などから流入したパレスチナ難民が大量におり、彼らがイスラム原理主義的傾向を示すことが多いため対応に苦慮しています。サウジも、東部にシーア派住民を抱える他、フーシ派と軍事衝突したこともあります。

イスラエル周辺諸国の多くにとって、イランのイスラム革命防衛隊が影響力を及ぼす国内外の組織は、それぞれの安定を脅かす脅威となっているのです。

中東のパワーバランスと今後

昨年10月にハマスの大規模テロ攻撃が発生するまでは、サウジがイスラエルを国家承認し、関係正常化の方向が模索されていました。テロとそれに対するイスラエルの対応から関係正常化交渉は止まっていますが、アラブの盟主たるサウジも、すでに方向はイスラエルとの共存なのです。

1978年のエジプトを皮切りに、1994年にヨルダン、2020年にはUAEとバーレーンがイスラエルとの関係を正常化させています(カタールは国交こそありませんが、1995年に現首長が無血クーデターで政権を奪取してから接近し、2009年までは通商代表部が置かれていました)。

この状況で、サウジがイスラエルと国交を正常化すれば、もはやイスラエルと中東戦争を戦った国々を見ても、大勢はイスラエルとの共存共栄を望む状態となったと言えます(中東戦争を戦った国々の内、今でもイスラエルと明確に対立を続けているのは、シリアのみです)。

しかし、アラブ各国がイスラエルと共存共栄して安定の道を選んでしまえば、イスラム革命防衛隊が支援するグループは、活動が困難になります。

昨年10月7日にハマスが大規模テロ攻撃を行った理由は明確になってはいませんが、最も有力な分析は、イスラエルにガザを攻撃させ、サウジとイスラエルの関係正常化を阻害することだったと見られています。これはすでに成功していますが、現在もアラブ各国はイスラエルとの共存の道探り、イラン政府とイスラム革命防衛隊、そしてその支援を受けるグループは、その妨害を行うという構図が継続しています。

今回のイラン・イスラム革命防衛隊による攻撃に対して、周辺各国が迎撃に協力したのは、イスラエルが大きな被害を受けたことで強力な反撃に出てしまうと、それがヒズボラやフーシ派などにとっては格好の活動強化材料になるためです。

4月18日現在、イスラエルによる反撃は行われていませんが、方針についての情報は二転三転しており今後は、まだ見通せません。しかし、イスラエルの周辺諸国が共存共栄の道を進むためには、イスラエルが大々的な反撃を行うことは害悪でしかありません。

ただし、イランが核兵器を保有してしまうことは、イスラエルはもとより、周辺諸国にとっても政情不安を招きかねない事態です。イスラエルが反撃を行う場合は、核開発能力に対して限定的な作戦を行う可能性が高いでしょう。そして、その作戦は、周辺各国のある程度の同意の下に行われる可能性が高いと思われます。

それは、上記のような政治的背景もありますが、イスラエルがイランを直接攻撃するのであれば、海上だけを通過して攻撃を行うことは困難だからです。

弾道ミサイル(エリコ2、エリコ3)が使用される場合、核施設を通常弾頭でピンポイントに破壊することはおそらく困難です。それに、宇宙空間とはいえ、周辺国上空も通過します。

ピンポイント攻撃が行われる場合は、イスラエル仕様のF-35戦闘機、F-35Iが使用される可能性が高いと思われます。イスラエルは空中給油機も保有していますが、周辺国上空を通過しない場合は、紅海からフーシ派が支配するイエメン南部近傍を通過し、アラビア海からペルシャ湾に入らざるを得ません。それではあまりにも距離が遠く、空中給油機を使用したとしても極めて困難な作戦になります。現実的な作戦は、ヨルダンおよびサウジ上空を通過するルートか、地中海からトルコ上空を通過するルートになるでしょう。

情勢を注視したいと思います。

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