『朴槿恵の下野か、戒厳令か 「国政壟断事件」で崖っ縁に立つ韓国』(10/31日経ビジネスオンライン 鈴置高史)、『韓国大統領周辺の醜聞、発火点は名門・梨花女子大 疑惑の女性の娘の入試疑惑で設立以来総長も辞任』(11/1JBプレス 玉置直司)について

韓国は民度の低い社会と言うのが分かります。崔順実に抗議するため、検察庁で犬の糞を投げつけたり、クレーン車を突入させたりと。中国の趙薇が旭日旗に似たワンピースを着て舞台に上がったら糞をかけられた事件を思い出します。

http://j.people.com.cn/2002/06/06/jp20020606_17818.html

こういうことが発想として出て来るのは、中華と小中華と言われる人達です。日本でもそういう行動を取ったり、人種差別とかヘイトスピーチとかわめく輩は在日中国人か在日朝鮮半島人と見て間違いないでしょう。日本人にはそういう文化はありませんので。

沖縄・高江で、ヘリパッド建設阻止で動いている中にも左翼の他にそれと思しき人がいるのがネットで流されています。マスメデイアは大阪府警の「土人」発言しか報道しませんが、反対派の罵詈雑言ほど聞きにくいものはありません。結局、左翼と在日に牛耳られているから報道しないというのが分かり、やがて信用を失って、経営破綻するのは間違いありません。真実の報道、公正な報道から如何に遠いのかということです。使命を忘れた報道機関は共産党のプロパガンダ機関と一緒でしょう。メデイアを牛耳る老経営者には見えていないのでしょう。

韓国にも大統領弾劾制度があります。盧武鉉が訴追されましたが、棄却されました。朴槿恵は野党から首相を選んで逃げ切ろうとしていますが、野党が反発し、逃げ切れないのでは。韓国社会はトップが我先に逃亡、潘基文のようにネポテイズムが当たり前です。腐った社会と言えます。中国の賄賂同様、皆やっていることではないですか?韓国政治は地域で分断した政治を行うと言いますが、それもまた国としてのまとまりに欠け、国の力を落とすことになるのが分かっていません。良いように北の謀略にしてやられるのもそのためでしょう。今回の事件の発覚は裏で、北かTHAAD配備を許した朴槿恵追い落としの謀略があるのでは。

鈴置記事

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朴槿恵大統領の「国政壟断事件」への大規模な抗議デモが起きた。29日、ソウル中心部ではデモ隊が機動隊の阻止線を突破(写真:ロイター/アフロ)

前回から読む)

朴槿恵政権が「国政壟断事件」で国民の支持を失った。北朝鮮の核武装が目前に迫り、国の死生を決めるという時に、韓国は司令塔が「死に体」となったのだ。

10月
24日 JTBC、大統領演説の草稿など機密資料が崔順実氏に漏えいと報道
25日 朴大統領が資料提供を認めて国民に謝罪
   
26日 検察が崔氏自宅など家宅捜索。外交資料なども漏洩とメディアが報道
28日 朴大統領は首席秘書官全員に辞表を出させる。秘書室長が辞表提出
29日 青瓦台、検察の家宅捜索を拒否。ソウルで2万人デモ
30日 青瓦台、検察に資料提供。朴大統領は一部首席秘書官らを辞任させる。与党、挙国一致内閣を提案するも野党は真相究明が先と拒否。崔氏帰国
「国政壟断事件」の動き(2016年)

警察の鎮圧も不可能に

鈴置:保守運動の指導者の趙甲済(チョ・カプチェ)氏が、自身が主宰するネットメディアに「『下野か戒厳令か』に行く前に」(10月28日、韓国語)を載せました。

—戒厳令!?ですか。

鈴置:このままなら、そうなりかねない、との主張です。その部分を要約しつつ訳します。箇条書きで書かれていまして、文頭の数字は項目の順番です。

  • 12.朴槿恵大統領の取り得る手段は多くない。第1に(事件の核心である)崔順実(チェ・スンシル)母子を一刻も早く帰国させ、捜査に協力せねばならない。2つ目は「自分も調べを受ける」と宣言すべきだ。3番目。青瓦台秘書室の人事を一新せねばならない。4番目。与党、セヌリ党を脱党すること。5番目。後は国務総理に日常的な業務を任せ、自身は経済再生と北朝鮮の核問題への対処と(2017年12月の)大統領選挙の公正な管理に専念すると宣言する。6番目。下野はしないことを明らかにする。
  • 13.このような措置が行われるのか? 行われたとしても(国民から)受け入れられるのか? 今は問題が民主的な制度の場内に留まっている。メディアと国会が状況を主導している。もし、場外(街頭)集会が始まれば問題はさらに複雑になる。狂牛病暴動のようなことが再演されれば、今度は警察力による鎮圧が不可能になるかもしれない。国民の支持がなければ警察も踏ん張れない。デモ隊が青瓦台を包囲し、警察が無力化すれば、大統領は「下野か戒厳令か」の選択の岐路に立つかもしれない。

阻止線を突破したデモ隊

—朴槿恵政権の命運はデモ隊が握っているということですね。

鈴置:その通りです。韓国では直接行動が威力を発揮します。歴代政権が最も神経を使ってきたのは、青瓦台をデモ隊に取り囲まれないかということでした。

1960年、初代の李承晩(イ・スンマン)政権はデモで倒れました。この政権は「戒厳令」で大衆運動を抑え込もうとしましたが、最後は米国の圧力で「下野」したのです。

1987年には数十万人ものデモ隊が連日、ソウル市内で大集会を開き、軍出身の全斗煥(チョン・ドファン)政権は民主化を受け入れざるを得ませんでした。この時の政権は任期を全うしました。が、全斗煥大統領は退任後、刑務所に送られました。

—10月29日の夜、ソウルでは2万人のデモが行われたそうですが。

鈴置:ええ、趙甲済氏がこの「警告」を載せた翌29日に、韓国では「朴槿恵退陣」と「真相究明」を要求するデモが各地で起きました。

参加者は1980年代の民主化運動と比べれば、1ケタ少なかったのですが注目すべきは、ソウルでデモ隊が機動隊の阻止線を突破したことです。

デモ隊は一番の大通り、世宗路の青瓦台のそばまで進出しました。1980年代の激しいデモでも、そんなことはまず、ありませんでした。

「退陣要求」に共感した警官

—李承晩政権も最後は激しいデモに見舞われました。

鈴置:李承晩政権を倒すことになったデモは警察の阻止線を突破、警官隊が発砲して多数の死者を出しました。

「阻止線を超えたら政権が倒れた」という記憶の下に「それを防ぐために警察は銃器を使用する」という暗黙の了解と言いますか、ガイドラインが韓国社会にあったのです。

今回のデモに関し、左派系紙のハンギョレは「警察と対峙しながら市民ら『明日も来る』」(10月29―30日、韓国語版)で「機動隊が弱腰だった」と報じています。以下です。

  • 「警察官(機動隊員)のこんな言動は初めて」という話がデモ現場で交わされた。一部の警察官は微笑みを浮かべ、デモ隊と共に行進するような動きを見せた。ある警察官は「私たちも人間だのに、それ(訳注・デモ)もできない」と語った。デモ隊からは「警官も加われ」とのシュプレヒコールも上がった。

趙甲済氏が「国民の支持がないと警察も踏ん張れない」と恐れていたことが起き始めたのかもしれません。政権側がきちんと対処しないと「下野か戒厳令か」に至る可能性が出てきました。

大統領の長年の腐れ縁

—趙甲済氏の「アドバイス」通り、朴槿恵政権は10月30日に崔順実氏を帰国させたうえ、青瓦台の人事も一新しました。

鈴置:デモが効いたのでしょう。青瓦台は検察の捜査に対しても、29日にはろくな資料を出さなかった。それが翌30日には資料請求にそれなりに応じたようです。

ただ、「宿題」は残っています。国民が納得するほどの真相究明をしない限り、デモは収まらないでしょう。もっとも、その真相究明の結果が国民の怒りに油を注ぎかねません。

今回の「国政壟断事件」は、朴槿恵大統領の古くからの知り合いである「崔一家」が、大統領との深い関係を元手に特権や利権を漁ったという構図です。

この腐れ縁を国民も薄々とは知っていました。が、改めて「真相」を突きつけられれば、朴槿恵氏の大統領の資質に疑問を抱き「退陣しろ」と叫ぶ人も出てくるはずです。そうなれば韓国の混迷は一層深まります。

挙国内閣を拒否した野党

—ことに今、北朝鮮が核武装する寸前です。

鈴置:そこです。今は、米国が先制攻撃して北の核を潰すか、あるいは北と手打ちして韓国を事実上、見捨てるかという際どい状況にあります(「米国が北朝鮮を先制攻撃する日、韓国と日本は?」参照)。

趙甲済氏は、こんな時に韓国から司令塔が失われたらおしまいだと憂慮し、大統領に「下野はしないと宣言すべきだ」と意見具申したのでしょう。もちろん国民の不満を抑えるために「自身も調査を受けよ」と書いたのだと思います。

与党のセヌリ党も「挙国中立内閣を作れ」と言い出しました。野党の重鎮も取り込んで事態の鎮静化を図る作戦です。

でも、野党第1党の「共に民主党」はその手に乗るつもりはなさそうです。「まず、真相究明が先だ」と挙国内閣を拒否しました。

船長のいない船に

—展開は?

鈴置:全く読めません。1つだけ言えることがあります。韓国が船長のいない船になることです。

仮に挙国中立内閣を作ったとします。この際、大統領の権限は大幅に縮小される見込みです。でも、憲法で定められた責任内閣制というわけではない。大統領との住み分けは極めて難しい。

その内閣も与野党の呉越同舟になりそうです。「北朝鮮の核」や「北への先制攻撃」といった微妙な案件で、容易に結論は出せないでしょう。

一方、朴槿恵大統領が従来の職責を維持した場合です。法的にはそのままの権限を与えられても、国民からこれだけ不信感を買った以上、お飾りの大統領になるのは確実です。「壟断事件」以前から、レームダックと言われていたのですから。

(次回に続く)

玉置記事

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韓国ソウルで行われた朴槿恵大統領の機密漏えい問題に対する抗議デモで、朴大統領(右)と崔順実氏のマスクをかぶってポーズを取る参加者たち〔AFPBB News

韓国の朴槿恵(パク・クネ=1952年生)大統領の周辺で起きている女性実業家を巡る数々の疑惑で韓国の国政は大混乱に陥っている。問題の女性は2016年10月31日、ソウル中央地方検察に出頭し、本格的な捜査が始まった。

今回の問題で世論の怒りを買ったきっかけとなったのは、名門・梨花女子大への「特別入学疑惑」だった。梨花女子大は、設立以来の騒動で総長が辞任するなど大揺れだ。

2016年10月31日午後3時、疑惑の渦中にある崔順実(チェ・スンシル=1956年生)氏がソウル中央地検に出頭した。韓国では検察に出頭する際、取材陣が入り口前に「フォトライン」を作り、召喚された人物がここでカメラのフラッシュを浴びる。

山ほどある崔順実氏への疑惑

崔順実氏の場合、韓国内での関心がきわめて大きかったため、100人以上の取材陣や「崔順実拘束!朴槿恵下野!」と叫ぶ市民団体関係者が詰め掛け、「フォトライン」周辺は大混乱した。崔順実氏はもみくちゃにされて地検の建物に入って行った。

崔順実氏に対しては、山ほど疑惑が出ている。

国家機密を含む青瓦台(大統領府)の文書が大量に「民間人」である崔順実氏に流出してのか。崔順実氏が青瓦台や政府高官の人事に介入していたのか。大企業から巨額の資金を集めて文化、スポーツ関連の財団を設立させ、これらの財団を通して崔順実氏が経営する会社を支援していたのか・・・。

疑惑は次々と出てきて、韓国社会全体が騒然としている。

日本のメディアでも詳しく報じられている通り、崔順実氏と朴槿恵大統領の関係は、崔氏の父親の時代からのことで、もう40年以上になる。この間、何度も、「異常な関係」との指摘を受けてきたが、大統領は強く否定してきた。

一般の国民から見れば、「崔氏にかかわる疑惑」には半信半疑で、「前にも何度も聞いたことではないのか?」という雰囲気もあった。

梨花女子大の熱い夏

こんな反応を一変させ、世論の怒りに火をつけたのが、「梨花女子大問題」だった。

梨花女子大は、2016年夏、創立以来の混乱に陥っていた。

2016年7月15日、韓国の教育部は、社会人学生などを対象とした「生涯学生過程」を新設する大学として梨花女子大などを選定した。さまざまな理由で大学に進学しなかった社会人を受け入れる新学部の認可だった。

梨花女子大は、「未来ライフ学部」新設を申請していた。この構想が、学生や卒業生の強い反発を招いた。

梨花女子大と言えば、韓国で最も伝統がある女子大だ。最近でこそ、女子大人気のかげりで「難易度」は以前ほどではないが、学生や父兄、卒業生の愛校心とプライドは高い。

厳しい大学入試を勝ち抜いて梨花女子大学に入学したのに、社会人が比較的簡単に入学できる学部を新設することに対して強く反発したのだ。

学生有志は7月28日から学内ろう城に入った。名目は、「政府の補助金や社会人からの学費をあてにした安易な新学部の設置は、教育の場を金儲けの場に変える暴挙で断じて許せない」ということだった。

学生の言い分にも一理はある。新学部を推進した総長は、決定を急ぎ、学内や卒業生への説明が足りなかった面もある。

それでも学生のろう城に対しては、「結局、梨花女子大の卒業証書の価値が下がることを恐れた既得権者のわがまま」という批判もあった。

ともあれ、ろう城は延々と続き、大学は結局、新学部の設置計画を取り下げた。それでも学生は、総長の退陣を要求してろう城を続けた。

総長も一歩も引かず、事態は泥沼化していた。

こう着状態にメガトン級疑惑

そんな中で、突然、メガトン級のスキャンダルが飛び出した。崔順実氏の娘の「入学疑惑」だった。

崔順実氏の娘は、乗馬選手だ。高校生だった2014年の仁川アジア大会では団体競技で金メダルを獲得している。

この娘は2015年春、梨花女子大に入学した。優秀なスポーツ選手を対象とした特別入学枠での入学だった。

ところが、梨花女子大学は従来、乗馬を該当競技としていなかった。急に「乗馬選手」も選抜の対象になり、合格者になった。

それだけではない。この娘は、入学後も、「競技出場」などを理由に、ほとんど大学に姿を見せていない。それにもかかわらず、単位を取得しているのだ。

「大統領周辺からの圧力があって入学基準が変わり、単位取得でも便宜を与えているのではないか」

豊富な補助金がつく新学部の設置許可と入学疑惑を結びつける声もある。ろう城していた学生は一気に勢いづいた。それだけではない。

「入試」と「兵役」は韓国最大の関心事

韓国では、「入試」と「兵役逃れ」にかかわる不正は、国民の圧倒的な関心事だ。崔順実氏の娘の問題は、梨花女子大のろう城問題を超えて、全国民的な関心事となった。

10月19日、梨花女子大の総長は辞任した。130年の歴史で、総長が辞任するのは初めてのことだった。

学内での混乱の責任を取ったが、決定打は、崔順実氏の娘の入学疑惑で学内外から強い疑惑提起と批判を受けたことだ。

梨花女子大にとっても、創立以来の重大危機になってしまった。同時に、この「入学疑惑」が「崔順実疑惑」への国民の怒りに火をつけてしまった。

「入試」はそれだけ敏感な問題なのだ。

国民の怒りが高まる中で、メディアも野党も新しい疑惑を次々と暴き立てる。出るは出るは・・・。

崔順実疑惑はこうして、大スキャンダルに発展してしまった。

10月29日、ソウル市内では疑惑に抗議する集会が開かれた。参加者は1万人を超えたという。参加者の中には、制服を着た高校生や大学生、一般市民が大勢詰め掛けた。一部の反政府市民団体による「政権打倒集会」とは全く違う様相になった。

「不正入試疑惑」がその引き金になったのだ。

10月31日、崔順実氏が検察に出頭した日、韓国の教育部は、梨花女子大に対する「特別監査」に着手した。

崔順実氏の娘は、高校時代にも出席日数不足が問題になった。これを注意した教師がいたが、崔順実氏が学校に出向いてこの教師を罵倒したとの報道もある。さらに複数の教師に現金の入った封筒を渡そうとした。

相当な「モンスター」ぶりだが、高校時代の疑惑についてはソウル教育庁がすでに調査に入っている。

梨花女子大学はこれまで、学内規則にしたがって処理してきたという立場だ。

これに対して教育部は、崔順実氏の娘が入学した過程と入学後の単位取得について徹底的に調査する。韓国メディアは「場合によっては、入学取り消しもある」と報じている。

今回のスキャンダルの発火点は、梨花女子大だったとも言えるのだ。

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