『「ロシア軍のウクライナ侵攻」で、首都キエフが制圧されるシナリオとは』(2/25ダイヤモンドオンライン 北野幸伯)について

2/25The Gateway Pundit<Flashback: President Trump Told Putin He’d Bomb Moscow if Russia Invaded Ukraine>

このくらいの強さがなければ、狂大国は抑止できないのかも。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/flashback-president-trump-told-putin-bomb-moscow-russia-invaded-ukraine/

2/25The Gateway Pundit<Was General Milley Involved?… Biden Regime Shared Secret Info on Russian Build-Up on Ukrainian Border with Chi-Coms — Who Then Immediately Shared it with Putin>

バイデンは無能なだけでなく、相当な馬鹿。中国人を信じるスタンスが理解できない。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/general-milley-involved-biden-regime-shared-secret-info-russian-build-ukrainian-border-chi-coms-immediately-shared-putin/

2/25The Gateway Pundit<US Rep. Swalwell Suggests Kicking Russians Out of US Universities But Ignores Chinese in US Universities Stealing US Knowledge and Research Used in Development of COVID-19>

それは、ハニーに引っかかったのだから当然の行為。こんなのが議員を続け、情報委員会のメンバーと言うのだから。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/02/us-rep-swalwell-suggests-kicking-russians-us-universities-ignores-chinese-us-universities-stealing-us-knowledge-research-used-development-covid-19/

2/26阿波羅新聞網<欧盟英美加等国正式宣布制裁普京及拉夫罗夫=EU、英国、米国、カナダ等の国がプーチンとラブロフに対する制裁を公式に発表>欧州連合の外交・安全保障政策担当上級代表のボレルは金曜日、ロシアのプーチン大統領とラブロフ外相はEU制裁のリストに含まれると発表した。EU27ケ国の外相会議は、欧州指導者が木曜日の夜に発表したロシアに対する前例のない制裁を公式に承認した。英国はまた、金曜日にプーチンとラブロフの「個人資産」を凍結し、それらに制裁を課すと発表した。金曜日にWHはまた、プーチンとラブロフに対する制裁を発表した。カナダ等の国は後に続く。

2/26宮崎正弘氏のメルマガでは「ビル・ブローダーという嘗てクレムリンの財産管理をしていたファンド・マネジャーによれば、他人名義の資産がおよそ2000億ドルはあるだろうと述べた(ニューヨークポスト、2月25日)」と。ナバリヌイにプーチンの1400億円の豪邸が暴露されたのを見ると、腐敗は相当な程度でしょう。

https://www.aboluowang.com/2022/0226/1713602.html

2/26阿波羅新聞網<美情报官员:俄推进失去势头 乌军指挥系统无损=米国情報当局:ロシアの侵攻は勢いを失い、ウクライナ軍の指揮系統は損なわれていない>米欧当局者は金曜日(2/25)、ウクライナ政府を「斬首する」計画の一環としてキエフや他の主要都市に向かって前進していたロシア軍が勢いを失ったようだと述べた。地上での戦闘が進展するにつれて、西側とモスクワの両方が情報戦を強化している。

情報戦の最中にあるから、どの情報が正しいかはなかなか分かりません。見比べるしかない。

https://www.aboluowang.com/2022/0226/1713595.html

2/26阿波羅新聞網<俄反战情绪高涨:俄军入侵乌克兰让一些俄罗斯民众心碎=ロシアの反戦感情は強い:ロシア軍のウクライナ侵攻は一部のロシア人の心を壊した>ロシア軍がウクライナに侵攻してから、多くのロシアの有名人や一般の人々がさまざまな形で抗議を表明し、ロシア社会における反戦感情は日々高まっている。ある分析では、プーチンが8年前にクリミアを併合したような効果を得ることはできないかもしれないと考えている。

是非プーチンの下野に繋がれば。

https://www.aboluowang.com/2022/0226/1713583.html

2/25阿波羅新聞網<中共媒体借乌克兰战事批欧美 大陆网民暗批俄军侵略行为=中共メディアはウクライナ戦争を利用して欧米を批判 中国のネチズンはロシア軍の侵略行為を密かに批判した>ロシアはウクライナを侵略し、中国は外交政策が正当化できるよう、国内世論を導くのに最善を尽くし、この機会を借りて、西側諸国の弱点を批判した。国民の声は、一方的な公式発表に従わず、中国のネチズンは、ロシアのウクライナ侵攻への支持、中立、反対の3つのカテゴリーに分けられる。

中国人は、中国が台湾侵攻したら、国際社会から侵略者呼ばわりされることは、覚えておいたほうが良い。

https://www.aboluowang.com/2022/0225/1713434.html

何清漣はリツイート

WSJ中国語ウェブ @ ChineseWSJ 22h

ゼレンスキーはキエフで真夜中過ぎに放映された演説で、ロシアは軍事施設と民間施設両方を標的にしていると述べた。

「彼らは人民を殺し、平和な都市を軍事目標に変えている」、「それは決して許されない悪の行為である」と彼は言った。

cn.wsj.com

ウクライナの大統領は、ロシアは軍事施設と民間施設両方を標的にしていると述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が攻撃を拡大したため、木曜日にウクライナ側で137人が死亡し、316人が負傷したと述べた。

何清漣 @ HeQinglian 22h

申包胥が秦の庭で哭いたことから学ぶことができるか?

EUは、ウクライナのために何ができるかを正直にウクライナに伝えるべきであった。ウクライナは国策を調整することもできたのに。

また、米国と台湾はお互いに率直に接し、できる限り国民に伝え、台湾が第二のウクライナにならないようにすることを提案する。

引用ツイート

Inty @__ Inty__ 23h

ウクライナのゼレンスキー大統領:「今日、私は27人のヨーロッパの指導者に、ウクライナがNATOに加盟できるかどうかを直接尋ねた。誰もが怖くて答えなかった。しかし、我々は恐れていない、何も恐れていない」。

何清漣 @ HeQinglian 22h

最近の英米合同軍事演習は、米軍が完全に破壊されたため、演習途中で新たに始めなければならなかったと言われている。

私はそれを教えてくれた人に尋ねた:イギリス軍はそんなに強いのか?

回答:イギリス軍が強いということではなく、米軍が弱いのである。

引用ツイート

納姐全メデイアUSA(メインアカウントがブロックされた) @ Tianshuihanyan  2月25日

これが今日の米軍の中高層の人物である!

このTMD(Theater Missile Defense)は撃ち落せるか?

米軍は武勲を自ら台無しにした!心が痛む! twitter.com/stillgray/stat…

何清漣 @ HeQinglian 9h

1.ウクライナの大統領は、現在の危機に関する外交交渉のためにロシアの大統領を公式に招待する。

https://rt.com/russia/550607-zelensky-suggests-negotiations-to-putin/

2.大統領顧問のポドルジャクは、モスクワから要請があれば、ゼレンスキーと彼の政府が国の「中立性」について話し合う用意があることを明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが彼を「ウクライナを政治的に破壊する」ための最大の標的にしたと述べた。

rt.com

ゼレンスキーは、彼がロシアの「No.1の標的」であると言った—RTロシアと旧ソビエト連邦

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、モスクワは「ウクライナを政治的に破壊するために」彼を「破壊する」ことを目指していると述べた。

何清漣 @ HeQinglian 9h

上記のニュースはhttps://duckduckgo.comで検索したが、Googleではそれを見つけることがでなかった。タイトルを入れて再度検索しても、探せなかった。

最新のニュースは、ロシアがウクライナとの問題について話し合うために会合しているということである。英国は、ゼレンスキーに安全保護を提供する用意があると述べた。

duckduckgo.com

DuckDuckGo —プライバシー、簡単。

トレードオフなしに、オンラインで個人情報をシームレスに管理できるようにするインターネットプライバシー会社。

何清漣 @ HeQinglian 9h

一日躊躇した後、やはりツイ友に「聞いて明かに」してもらうことにした。聞きたくない場合は、ゲリラ戦やストリートファイトなど、さまざまな「戦略的議論」があり、そこに行くことができる。

私は、現実に世界にいるツイ友にさまざまな情報を提供したいと思っている。

西側が軍を派遣することを望まなければ、ウクライナが平和と引き換えに中立を維持することは玉砕するよりはるかに良いことだと思う。

ウクライナが玉砕すべきと思うなら、その人はウクライナに行って支持してください。

何清漣 @ HeQinglian 8h

一部のフォロワーに警告する:

私の見解に異議を唱えたり、提供されたリンクの資料を信用しないことはできるが、程暁農との関係で、誰と誰を比べてどちらが強くとか、侮辱的な言葉を使うなど悶着を唆すようなことは許すことはできない。

ロシアと交渉するというウクライナの提案は明らかに真実のニュースであり、米国のメディアも今日それを報道せざるを得ない。

@ f9CQpnGhmkePMTN

くどい物言いになるが、悪い言葉は人を傷つける。実際、程暁農と私は両方とも今日はロシアを見ている。

何清漣 @ HeQinglian 9h

ウクライナ政府と国民を含む軍は、勇気を出して丸2日間粘り強く、欧米の支援を待ち、世界の尊敬を勝ち取ったと思う。

現在、ウクライナ大統領はウクライナの中立性についてロシアと交渉する希望を持ち、それは自国民と将来に対する責任ある態度である。

引用ツイート

周鋒鎖 Fengsuo Zhou  @ZhouFengSuo  9h

最後まで守って、ウクライナ内は同じ憎しみを共有し、元大統領で金持ちのキャンディービジネスマンのポロシェンコは、CNNとのインタビュー中に銃を持って備えていた。どれくらい持ちこたえるかと聞かれたとき、彼は永遠に持ちこたえると言った。 twitter.com/cnn/status/149…

何清漣 @ HeQinglian 9h

訳:ロシアはウクライナとの交渉に同意する、とクレムリンは言う。

PS:ちょうど今、何人かの感情的な人は、ロシア・トゥデイの言うことは信じられないと言った。

今後、私のツイートに関し話をするのを少なくしてください。私は何十年にもわたってメディアを研究してきたので、メディアの捉え方をあなた方よりよく知っている。

引用ツイート

The Hill  @ thehill 9h

#ニュース:クレムリンは、ロシアがウクライナとの交渉に同意すると述べた。http://hill.cm/JDGEWal

https://twitter.com/i/status/1497233598923091969

何清漣 @ HeQinglian 7h

世論調査:ウクライナを保護するか、米国の南部国境を保護するか、どちらがより重要か?

南部国境を守ることがより重要だと考えている。

全有権者の53%を占める。

その内訳は、共和党の有権者の74%、民主党の有権者はわずか31%、無党派の有権者の56%。

引用ツイート

ラスムセンレポート @ Rasmussen_Poll 7h

より重要なことは何か?ウクライナを守るか、米国の南部国境を守るか?

南部国境:

すべての有権者-53%

共和党支持者-74%

民主党支持者-31%

無党派-56%

https://bit.ly/351QSXr

#UkraineInvasion

@POTUS

何清漣はリツイート

VOA中国語ネット @ VOAChinese 8h

ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領は金曜日(2/25)にビデオ演説を行い、再びウラジミール・プーチン大統領に戦闘を終わらせるために彼と会談するよう促した。ゼレンスキーはまた、ウクライナを支持するように西側に呼びかけた。

何清漣 @ HeQinglian 1h

プーチンがロシア大統領になった後、彼は個人的に米国に旅行したことがあるか?私は一度、2人のコールガールを家に呼んだハリウッドの喜劇映画でそれを見たことがある。

引用ツイート

LT 視界  @LifetimeUSCN  3h

米国は、プーチンに経済制裁だけでなく、米国に入国することを禁止する制裁を公式に発表した。

何清漣 @HeQinglian 2時間

NYTの最新ニュース:

米国当局によると、バイデン政権の高官は3か月以上にわたって、中国の高官と6回の緊急会議を開き、ロシアがウクライナ周辺に軍隊を集結していることを示す情報を提供し、中国からロシアが侵攻しないように頼んでくれとお願いした。 https://nytimes.com/2022/02/25/us/politics/us-china-russia-ukraine.html

私の判断:中国が米国のすべての願いをプーチンに伝えたとしても、プーチンは自分の判断を強化するだけである。米国は決して軍事介入することはないと気づかせただけ。

nytimes.com

米国当局は、ウクライナでの戦争を回避するために中国に繰り返し頼んだ

米国人は、習近平主席が介入することを期待して、ロシアの軍の集結に関する情報を中国当局に提示したが、繰り返し拒絶された。

北野氏の記事で、北野氏の言うようにプーチンがロシアを地獄に連れて行くのであれば、そうなってほしい。怒ったロシア国民がプーチンを打倒するのが理想です。それを見れば、習近平も台湾侵攻を思いとどまるのではと。

しかし、米国のバイデン政権と米軍の劣化は著しい。彼らは中国人の本性をまるで理解していない。ハニーと金で雁字搦めになっているのかもしれませんが。ミリーが中共に情報を流したとしたら機密漏洩罪で死刑にすべき。まあ、腐敗した民主党では望むべくもありませんが。

日本の政治家でも中共に取り込まれているのは沢山います。林外相なんて金かハニーに転んだのかとしか思えない程、外交センスがない。辞職すべき。

記事

ウクライナの首都キエフ Photo:PIXTA

ロシア軍がウクライナへの侵攻を開始した。ロシアは2月21日、ウクライナ東部ルガンスク、ドネツクの独立を承認。そして、両地域に「平和維持部隊」を送ることを宣言した。筆者は『ウクライナ侵攻をもくろむプーチンの「本当の狙い」はどこにあるか』で、「ロシア軍がウクライナに侵攻すれば、その目的は『ルガンスク、ドネツクのウクライナからの完全独立を達成すること』だろう。そして、事実上、ロシアの属国となる」と書いたが、悪い予想通りになってしまった。プーチンの目的は、何なのか?ロシア軍は、ルガンスク、ドネツクを越えて、ウクライナの首都キエフを目指すのだろうか?(国際関係アナリスト 北野幸伯)

プーチンがこのタイミングでウクライナ侵攻を決めた理由

まず、これまでの流れを振り返ってみよう。

10万人といわれるロシア軍が、ウクライナ国境近くに集結したのは、昨年11月だ。そして、プーチンは、「ウクライナをNATOに加盟させない法的保証」などを、米国と北大西洋条約機構(NATO)に求めた。

なぜこのような事態となったのか?

世界は戦後、米国を中心とする資本主義陣営とソ連を中心とする共産主義陣営に分かれた。

欧州も、米国側の西欧と、ソ連側の東欧に二分された。そして、両者の境界となるドイツは、米国側の西ドイツ、ソ連側の東ドイツに分断された。

しかし1989年にベルリンの壁が崩壊し、1990年には、「東西ドイツを再統一しよう」という動きが活発になってくる。

こうした中、米国は、「東西ドイツの統一を認めるか」とソ連に尋ねた。

すると、ソ連のゴルバチョフ大統領は、「統一ドイツより東にNATOを拡大しない」という条件を提示。そこで米国は、NATOの不拡大を約束した。

だが、1991年12月にソ連が崩壊すると、ゴルバチョフとの約束はあっさり破られ、米国は「反ロシア軍事同盟」NATOを拡大していく。

ソ連崩壊時に16カ国だったNATO加盟国は、現在30カ国まで増えた。

新しい加盟国には、かつてソ連領(ロシア人に言わせるとロシア領)だったバルト三国も入っている。

そして米国は、ロシアの西の隣国で旧ソ連の国ウクライナや西南の隣国で同じく旧ソ連のジョージアも、NATOに加盟させようとしている。

そのため、プーチンは、反ロシア軍事同盟の膨張を止めようとしているのだ。

だが、NATOの拡大は今に始まったことではない。

にもかかわらず、なぜプーチンは、今になって大軍をウクライナ国境に送ったのだろうか?

プーチンの狙いは、本人と側近以外は誰にもわからないだろうが、筆者は「米中覇権戦争が激化していることと関係がある」と見ている。

米国は、中国との戦いで忙しい。

中国とロシア、両国を同時に敵に回すことはできないから、「今なら譲歩を勝ち取れる」と予想したのだろう。

そして、ロシアは米国のみならず、欧州、NATOとも交渉を始めた。

昨年12月8日にバイデンとプーチンのオンライン会談が行われた後、幾度となく交渉が繰り返されてきた。

しかし、プーチンは望む結果、すなわち「ウクライナをNATOに入れない法的保証」を得ることができていない。

ウクライナ軍による攻撃激化がロシア軍侵攻の口実になる恐れ

そして2月18日、プーチンは動き始めた。

「ウクライナ軍の攻撃が激化して危険だから」との名目で、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスクから、住民の避難を始めさせたのだ。

女性、子ども、高齢者を中心に、これまで6万人以上がロシア領に避難したと報じられている。

「攻撃が激化して危険」というのは事実だ。

欧州安全保障協力機構(OSCE)によると、1日1000~2000件の銃撃が行われている。

だが、ウクライナ側は、「ドネツク、ルガンスク側が攻撃をしかけている」と主張している。真相は分からないが、ウクライナ側には攻勢を強める動機はない。

なぜか?

ウクライナは、ドネツク、ルガンスクの後ろに、(国境を隔ててはいるが)10万人のロシア軍が控えていることを知っているからだ。

ウクライナ軍が攻撃を激化させれば、ロシア軍に侵攻の口実を与えてしまう。

したがって、ドネツク、ルガンスク側が意図的に戦闘を激化させ、「ウクライナ軍が攻撃している」と主張することで、ロシア軍が侵攻しやすい環境を整えたのではないかと、筆者は考えている。

実際、プーチンは、「ドネツク、ルガンスクでジェノサイドが起きている」と主張し、2月21日に、親ロシア派勢力が支配する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した。さらに、平和維持部隊を送ることを決めた。

ロシアに独立承認された親ロシア派地域の2つの「国」

ところで、「ドネツク」「ルガンスク」とは、どういう地域なのか?

ロシアと国境を接するウクライナ東部に位置しており、ウクライナでは、「ドネツク州」「ルガンスク州」と呼ばれている。ドネツク州の人口は約460万人、ルガンスク州は、約240万人である。

2014年3月、ロシアが、ウクライナからクリミアを奪い、併合した。

当時、ロシア系住民が多いドネツク州、ルガンスク州では「クリミアに続け!」という機運が高まった。

そして、ドネツク州の親ロシア派は2014年4月、ドネツク人民共和国の建国を宣言。ドネツク州460万人のうち、半数にあたる約230万人がドネツク人民共和国内に住んでいる。

ルガンスク州の親ロシア派も同時期に、ルガンスク人民共和国の建国宣言を行った。ルガンスク州240万人のうち、約150万人がルガンスク人民共和国内に住んでいる。

一方のウクライナは、当然ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国の独立を認めず、内戦が勃発。

だが、2015年2月、「ミンスク2停戦合意」が成立し、以後大規模な戦闘は抑えられてきた。

こうした中で今回、ロシアが世界で初めてドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を国家として承認したのだ。

ウクライナの首都キエフをロシア軍が制圧する可能性

さて、ロシア軍が、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国に入った。

プーチンは22日の段階では、「軍を派遣するかは現地の状況次第」と語り、派兵を公式には認めていない。しかし、欧米は「すでに入った」とみている。たとえばEUのボレル外相は22日、「ロシア軍がドンバス地域(=ドネツク、ルガンスク)に入った」と断言した。ロシア軍の動きは人工衛星から把握できるので、ボレル外相の言葉は事実だろう。

両地域については、ウクライナのみならず国際社会も「ウクライナの一部」と認識しているので、「ロシアがウクライナへの侵攻を開始した」といえる。

問題はこの後のロシア軍の動きである。

ロシア軍はドネツク、ルガンスクで止まるのか、それとも、ウクライナの首都キエフまで進むのか?

『ウクライナ侵攻をもくろむプーチンの「本当の狙い」はどこにあるか』にも書いたが、「ドネツク、ルガンスクをウクライナから完全独立させて、ロシアの属国にする」のは、「予想通りの展開」だった。

ただし、「キエフ侵攻」は、現時点での可能性は低い。

もしもロシア軍がキエフを侵攻すれば、プーチンは、「現代のヒトラー」として、その悪名を歴史に残すことになるだろう。

だが、状況次第では、キエフ侵攻が起こる可能性もある。

問題は、自国領にロシア軍が侵攻してきたと認識しているウクライナ政府とウクライナ国民の動きだ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2月22日、国民に向けた演説で、「ロシアは、2014年からドンバス地方(=ドネツク、ルガンスク)にいたロシア軍を合法化した」と語った。

ロシア軍は2014年からドネツク、ルガンスクにいたが、ロシアはその存在を認めていなかった。だが、プーチンは「これから平和維持軍を送る」と宣言し、「元からいたロシア軍」が「公に活動できるようにした」ということだ。

ゼレンスキーが冷静さを保ち、ウクライナ国民の怒りを鎮めることに成功し、ドネツク、ルガンスクへの攻撃を自制できれば、ロシア軍のキエフ侵攻は起こらないだろう。

だが、ウクライナ国民の怒りをコントロールできず、「ドネツク、ルガンスクからロシア軍を追い出す!」ということになれば、全面戦争に突入する。

そうなれば、プーチンはキエフ侵攻の命令を下すだろう。

そう考えると、ウクライナはロシア軍と戦うことを自制したほうがいいと、筆者は思う。だが、それは他国の話だからでもあろう。

たとえば中国が尖閣に侵攻したとき、「日本は中国軍と戦うな」とは言えないだろう。

ウクライナ国民から見れば、ロシア軍が自国内に侵攻してきたのだから、「戦って追い出そう」となるのは当然だ。

それでも筆者は、ウクライナとロシアの戦いがここで鎮静化することを願う。

戦術家プーチンはロシアを地獄に連れていく

国のトップに「戦術家」がいるとロクなことがない。ナポレオンもヒトラーも、優秀な戦術家だったが、結局敗北した。

プーチンは、間違いなくすぐれた「戦術家」だ。だが、「戦略家」ではない。

彼は2014年、ほぼ無血でクリミアを奪ったし、今回も、ほぼ無血でドネツク、ルガンスクを奪った(プーチンは、両人民共和国を「併合しない」としているが、実質支配していることに変わりはない)。

ロシアにとってはいずれも「戦術的大勝利」である。しかし、「戦略的勝利」とはいえない。

2000年から2008年、すなわちプーチンの1期目と2期目、ロシアのGDPは年平均7%成長していた。当時は非常に勢いのある国だったのだ。

しかし、2014年にクリミアを併合した後、経済は全く成長しなくなった。2014年から2020年までのGDP成長率は、0.38%にとどまっている。

成長が止まった最大の理由は、欧米日の経済制裁だ。

プーチンとロシア国民は、「クリミアを奪った罰」を受けている。

それは、「貧困」という罰だ。

ロシアの1人当たりGDPは2008年の1万2464ドル(約143万4000円)から、2020年には1万115ドル(約116万4000円)にまで減少している。

また、CEIC DATAによると、ロシア人の平均月収は2021年11月時点で、767ドル(8万8205円)にすぎなかった。

そして今回、プーチンは、同じ過ちを繰り返している。

日米欧からさらに強い制裁が科され、ロシア経済はボロボロになるだろう。

「戦術家」プーチンは、ウクライナ国民を不幸にするだけでなく、ロシアを孤立させ、貧困に突き落とし、LOSE-LOSEの道をばく進する。

1月末、「全ロシア将校協会」のイワショフ会長(退役上級大将)は、ウクライナ侵攻の結果について、公開書簡の中で「ロシアは間違いなく平和と国際安全保障を脅かす国のカテゴリーに分類され、最も厳しい制裁の対象となり、国際社会で孤立し、おそらく独立国家の地位を奪われるだろう」と書き、「プーチン大統領の辞任」を要求した。

ロシアが「独立国家の地位を奪われる」とは思わない。

しかし、国際社会で孤立し、最も厳しい制裁の対象になるのは、間違いない。

プーチンは、ウクライナだけでなく、ロシアも破壊することになるだろう。

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