『世界秩序を構築するリーダーに? 王毅外相会見で見せた中国の野望 ウクライナ戦争の停戦に中国の手を借りることの危険性』(3/10JBプレス 福島香織)について

3/10The Gateway Pundit<Bitter John Bolton Is Still Out Attacking Trump: “Putin Saw Trump Doing a Lot of His Work for Him”>

ボルトンはネオコンだから。下の記事のトランプが大統領だったらロシアのウクライナ侵攻は無かったと米国民の62%が思っているという方が正しい見方なのでは。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/bitter-john-bolton-still-attacking-trump-putin-saw-trump-lot-work/

3/9The Gateway Pundit<MAJORITY of Americans Blame JOE BIDEN for Russian Invasion of Ukraine – Say it Wouldn’t Have Happened with Trump in Office>

アフガンと言い、ウクライナと言い、サリバンが無能すぎでは。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/majority-americans-blame-joe-biden-russian-invasion-ukraine-say-wouldnt-happened-trump-office/

3/9The Gateway Pundit<NOT SO FAST: Biden Gang Now Says Biological Labs That They Said Were in Ukraine Yesterday Do Not Exist>

サキがいくら言い繕っても、DS・ネオコンのヌーランドが議会発言でウクライナの生物ラボの存在を認めたのだから、勝負はあったのでは。ファウチ達が世界で悪の研究をさせているとしか思えない。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/not-fast-biden-gang-now-says-biological-labs-said-ukraine-last-night-really-not/

3/8The Gateway Pundit<Justice Clarence Thomas Asks the Supreme Court to Reevaluate Big Tech’s Immunity Under Section 230>

通信品位法第230条は見直すべき。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/justice-clarence-thomas-asks-supreme-court-reevaluate-big-techs-immunity-section-230/

3/11希望之声<美共和黨瞄準州立法機構 力爭贏得2022中期選舉=米国共和党は州議会に狙いを定め、2022年の中間選挙に勝つために努力する>共和党州リーダーシップ委員会は最近、州議会の目標のリストを発表した。今年の中間選挙では、共和党は、ある州では州議会の支配を維持し、同時に民主党が支配する州議会をひっくり返して支配したいと考えている。

Politicoによると、共和党の主要な目標は、アリゾナ、ミシガン、ペンシルベニアを含むスウィングステートの州議会で共和党の過半数を守ることである。共和党はこれらの州で、合わせて24議席をリードしている。

共和党州リーダーシップ委員会のディー・ダンカン委員長はインタビューで、「有権者はチェック&バランスを求めている。共和党は今年の秋の選挙で、共和党員はそれを行うと思う。過去に勝ったことのない場所で力を発揮し、今まで勝ってきた場所も守ることができる」と語った。

共和党は2021年にバージニアで勝利し、ニュージャージーで民主党の多数の議席を減らした。共和党は、ミネソタ州やコロラド州などの州で勝利し、青い州で民主党の多数議席を削減し、将来の選挙でより多くの州の支配権を獲得するため、今年さらに発展させることを望んでいる。

ダンカンは、バイデン大統領の低調な支持率とバージニア州やニュージャージー州などの州での最近の勝利により、共和党は州議会で有利な立場にあると述べた。彼は、教育、犯罪、経済などのテーマが選対キャンペーン、特に経済を取り上げるだろうと付け加えた。なぜなら、その点について「バイデン大統領は非常に失敗した」からである。

ミシガン州は最大のスウィングステートかもしれないが、共和党員もミネソタ州での支配権を望んでいる。ミネソタ州では、民主党が下院を支配し、共和党が上院を支配している。

ダンカンはまた、コロラド州は州下院と上院で民主党が多数であるにもかかわらず、コロラド州は「バージニア州によく似ている」ため、共和党はコロラド州に大きな期待を寄せていると述べた。

これとは別に、3/10(木)全国調査が発表され、米国の地方選挙当局は、前回の大統領選挙での不正投票の告発が引き起こした脅威と政治的圧力についてますます懸念していることを示した。当局の5人に1人は、2024年の選挙キャンペーン中に彼らが働き続ける可能性は低いか非常に低いと述べた。

ニューヨーク大学法学部のブレナン司法センターが実施した世論調査でも、地方選挙当局の4分の3以上が、ソーシャルメディア企業が誤った選挙情報の拡散を阻止するのに十分なことをしていないと述べていることがわかった。

共和党が心配すべきはRINOや民主党の不正選挙で、キチンと監視、異常を見つけたら即報告やSNSにアップする。

https://www.soundofhope.org/post/601799?lang=b5

3/11阿波羅新聞網<泽伦斯基惨被偷天换日 俄罗斯和中共五毛在网络上分享传播…(组图)【阿波罗网报导】=ゼレンスキーはひそかにすり替えられる、ロシアと中共の5毛党がネット上で共有し、広める・・・(写真)[アポロネット報道]>ネチズンのINTYは3/10、ロシアと中共の5毛党が、ネット上でゼレンスキー大統領がナチのジャージを手にしている改ざんされた写真を共有し、広めているとツイートした。元の画像は、2020年6月のEuro Cupに先立ってInstagramで番号95のジャージを保持しているゼレンスキーの画像である。

左翼の良く使う手。

https://www.aboluowang.com/2022/0311/1719125.html

3/11阿波羅新聞網<中共封杀文:为什么说普京已经输掉了乌克兰这场战争=中共がブロックした記事:何故プーチンはウクライナ戦争に既に敗れたかを話す>ロシア人はウクライナを征服するかもしれないが、ウクライナ人は過去数日間、ロシア人に彼女を持たせないことを示した。プーチンは歴史的な失敗に陥っている。彼はすべての戦闘に勝つかもしれないが、この戦争には既に負けている。ロシア帝国を再建するというプーチンの夢は常に嘘の上に構築されたもので、この嘘と言うのは:ウクライナは本当の国ではない・・・。

中共の台湾と同じ言い方。

https://www.aboluowang.com/2022/0311/1719114.html

3/11阿波羅新聞網<中共很快就会侵略台湾? 川普:因为他们看到了美国被治理的有多蠢!=中共はすぐ台湾を侵略するか?トランプ:彼らは米国がどれほど愚かであるかを見たからである!>ロシア・ウクライナ戦争は本日で15日目(3/10)に入り、これまで多くの発言をしてきたドナルド・トランプ前米大統領は、本日、外国メディアとの独占インタビューで、ドイツと日本による軍事力強化は米国にとって良い事であると述べた。トランプ大統領は、「米国のバイデン統治がいかに愚かであるかを北京が見たので、中共はすぐに台湾を攻撃すると信じている」と付け加えた。

バイデン政権は愚かであるのは間違いありませんが、中共はウクライナの戦意を見て、怯むところがあるのでは。

https://www.aboluowang.com/2022/0311/1719079.html

3/11阿波羅新聞網<普丁怒炒8将军 乌官员透露:他对“联邦安全局”也超气=プーチンは8人の将軍を怒ってクビに。ウクライナ当局は、彼はまた「連邦安全局」にも非常に腹を立てていることを明らかにした>ロシアは先月24日、ウクライナに対して「特別軍事作戦」を開始し、外部は、ロシア軍は無人地帯を進むよう数日で首都キエフにせまるのではと心配したが、戦闘は2週間以上続き、代価は高くつくが、ウクライナの旗はキエフでまだ翻っている。ウクライナ当局は、ロシアのプーチン大統領がこれに激怒し、「8人の将軍」を怒ってクビにしたが、情報機関「連邦安全局(FSB)」がウクライナの抵抗の強さを過小評価するよう彼を誤解させたと述べた。

プーチンも習近平も独裁者だから、人を寄せ付けず、為に誤断する。

https://www.aboluowang.com/2022/0311/1719055.html

3/11阿波羅新聞網<乌打退坦克军团画面超震撼 俄上校指挥官阵亡 曾获普京亲颁勇气勋章=ウクライナが戦車隊を撃退する写真は非常に衝撃的である。ロシア大佐の指揮官は戦死、かつてプーチンから勇気勲章を授与された>ロシア軍のウクライナ侵略戦争はまだ続いており、ロシア軍はキエフを首尾よく包囲することを望んで、ウクライナの首都キエフを積極的に攻撃しており、機会があればさらに占領したいと考えている。しかし、ウクライナ国防省は本日(10日)、キエフ北部のブロバルイ市でロシアの戦車隊が撃退され、作戦司令官も殺害されたことを発表した戦争ビデオを公開した。衝撃的なビデオが公開された後、また、白熱した議論を引き起こした。

https://www.aboluowang.com/2022/0311/1719031.html

3/10阿波羅新聞網<俄资深特务爆料:制裁引爆经济危机 俄可能输掉战争=ロシアの古参スパイが明らかに:制裁は経済危機を爆発させ、ロシアは恐らく戦争に負けるだろう>ロシア・ウクライナ戦争の勃発から16日目に入り、両国間の停戦交渉は第3ラウンドに入って、ある程度の進展があったと。多くのウオッチャーは、ロシアの軍事進展の制約とウクライナの頑強な抵抗に対する強力な国際的支援により、ロシアの交渉姿勢は毎回柔らかくなっているように見えることに気づいた。親ロシアのドネツク当局者は、西側による前例のない大規模な制裁がロシアの深刻な経済・社会問題を急速に悪化させ、これはロシアが急いで停戦に合意したい主な理由かもしれないと明らかにした。

是非早く停戦してほしい。

https://twitter.com/i/status/1501459371791892481

https://www.aboluowang.com/2022/0310/1718920.html

3/10阿波羅新聞網<美海军上将:北京应该被乌克兰的战斗震住了【阿波罗网编译】—俄罗斯的入侵引发了中共攻击台湾的新危险=米国海軍大将:北京はウクライナでの戦闘にショックを受けているはず [アポロネット編集]-ロシアの侵略が中共の台湾への攻撃の新たな危険を引き起こす>アポロネット秦瑞記者の編集報道:ワシントンタイムズの国家安全保障記者Bill Gertzは3/9、「ロシアの侵略は、中(共)国の台湾への攻撃の新たな危険を引き起こす」との記事を発表した。米国海軍大将は、北京はウクライナでの戦闘に圧倒されすぎて攻撃できないはずだと述べた。

そうあってほしい。

https://www.aboluowang.com/2022/0310/1718919.html

何清漣 @HeQinglian  9h

欧米のロシアに対する制裁:半分は海水で、半分は炎。

https://epochtimes.com/gb/22/3/10/n13635847.htm

ウクライナ・ロシア戦争中、米国がグローバリゼーションの過程で確立した金融覇権と科学技術覇権は大きな威力を示したが、グローバリズムの欧米政権は、ロシアに対する経済制裁が両刃の剣になるとは思っていなかった。追い出したロシアが海に埋もれている間、自分の家もインフレの烈火を経験している。

グローバリゼーションの最も重要な結果-グローバルな統一市場はゼロになる勢いである

epochtimes.com

何清漣:欧米のロシアに対する制裁:半分は海水で、半分は炎–大紀元

このもつれに陥っている国はたくさんある。たとえば、ハンガリーのオルバーン首相は、ロシアが発動したウクライナに対する侵略戦争に明らかに反対していると述べた。

何清漣 @HeQinglian 8h

ロシアとウクライナの外相会談は失敗 トルコは両国大統領の会談を促進することを望んでいたhttps://rfi.my/8EqQ.T

トルコのメヴルト・カブソグル外相は、南部のアンタ市での会談後、会談は「容易ではないが、文明化された・・・この道を歩み続ければ、結果を出すことができる」と述べた。

彼はプーチンとウクライナのゼレンスキー大統領の間の首脳会談を望んでいる。どちらの側もその提案に反対しなかった。

rfi.fr

ロシアとウクライナの外相会談は失敗 トルコは両国大統領の会談を促進することを望んでいた。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とウクライナのドミトロ・クレーバ外相は木曜日(3/10)にトルコで会談を行ったが、停戦合意に達することができず、対話を続けることを約束した・・・。

何清漣 @HeQinglia n9h

「NYT」の「アフガニスタン帳簿」を読んでいない人が多いと見込まれる。2014年以降のウクライナの状況は、過去数日間の上院公聴会で国務副長官が、オバマによってウクライナに数か所生化学研究所の建設をしたとの証言から、ウクライナは自主独立した地位ではないことが分かる:最初にロシアによって支配され、次に米国によって支配されていることを示している。しかし、EUに加盟することは経済的利益があり、親ロであるよりもはるかに優れている。

グレートゲームの犠牲者である。 https://twitter.com/xiaxiaoqiang/status/1501922803691528198

このツイートは利用できない。

何清漣 @HeQinglian 1h

フォンデアライエン:EUは2027年にロシアの石油とガスの使用を停止する予定である。https://rfi.my/8EuJ.T

@RFI_Cn

5年後に注意して。

今日、世界は急速に変化している。 米国では2年足らずなのに何が起こったのか考えてみて。グローバリゼーションはグローバリストによって今正に自壊しつつあり、「1万年は長すぎる。短い時間で争うだけである」ということはご存知でしょう。

フォンデアライエン:EUは2027年にロシアの石油とガスの使用を停止する予定である。

EUはロシアのエネルギーから脱却する期限を設定:欧州委員会のフォンデアライエン委員長は木曜日に、欧州委員会は2027年までにロシアの石油とガスを使わないで済む計画を提示すると述べた。…

何清漣 @HeQinglian 1h

ロイター独占:WHOは、ウクライナは病気の蔓延を防ぐため、「衛生研究所」の病原体を破壊するようにウクライナに助言していると述べた。

引用ツイート

Disclose.tv  @disclosetv  1h

ジャストイン-WHOは、人への「潜在的な漏洩」を防ぐために、「衛生研究所」で病原体を破壊するようウクライナに助言した。

https://reuters.com/world/europe/exclusive-who-says-it-advised-ukraine-destroy-pathogens-health-labs-prevent-2022-03-11/

何清漣 @HeQinglian 1h

ウクライナの大統領顧問は、中国がウクライナ戦争の唯一の勝者であると述べた。https://cn.wsj.com/articles/CN-BGH-20220311074158?reflink=desktopwebshare_twitter

ウクライナ大統領ゼレンスキーの上級顧問は、ロシアとの貿易と政治的関係のために、中国がウクライナ戦争の唯一の勝者であると述べた。

彼は、ウクライナ人が苦しんでいるのに、ヨーロッパがロシアの石油を購入し続けていると非難し、ロシアの石油の輸入を禁止する米国の動きを賞賛した。

cn.wsj.com

ウクライナの大統領顧問は、中国がウクライナ戦争の唯一の勝者であると述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領の上級顧問は木曜日に、ロシアとの貿易と政治的関係のために、中国がウクライナ戦争の唯一の勝者であると述べた。

福島氏の記事を読んで感じたのは、中国にロ・ウ戦争の調停を頼むことは「毒を以て毒を制す」ことになり、その毒が世界全体に滲み渡っていくことになる。こんな危険なことはない。バイデンが老い耄れキッシンジャー(中共から毎年多額の金を貰っている)の言うことを聞いているようでは、米国は世界のリーダーの座には留まれない。

記事

第13期全国人民代表大会(全人代)第5回会議にあわせて記者会見を行った王毅外相(2022年3月7日、写真:AP/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

中国・北京では全国政治協商会議、全国人民代表大会の「両会」が3月4、5日と相次いで開幕した。この春の政治イベントは、中国が公式に国内外に向けて政策を発信する場でもある。

中でも3月7日に開かれた王毅外相の特別記者会見は、中国の世界観、国際観がよくわかる会見だった。この記者会見で、ロシアがウクライナに侵攻したことについて中国の立場が問われたとき、王毅は「必要な時に国際社会とともに必要な仲裁の道を切り開きたい」と述べた。この発言の真意はどこにあるのだろうか。記者会見での王毅の興味深い発言を紹介したい。

「火に油を注いだ」と米国を非難

まず、ウクライナに関しては以下のような趣旨の発言があった。

「三尺の氷は一日の寒さできるものではない。ウクライナ情勢が今日に至るまでの原因は複雑に錯綜している。複雑な問題を解決するには冷静さと理性が必要で、火に油を注ぎ、矛盾を激化させることではない。中国は、目下の危機を緩和するには、国連憲章の主旨と原則を堅持し、各国の主権と領土の完全性を尊重し保障するべきだと考える」

「争いは、対話を堅持し、平和的な方法で解決せねばならない。地域の長期的安定に着眼し、バランスのとれた、効果的で持続可能な欧州の安全メカニズムを構築すべきである」

「(ロシアとウクライナの)衝突発生の翌日、習近平主席はプーチン大統領と電話会談したとき、双方の対話をできるだけ早くみたいと意見した。プーチン大統領も積極的な回答を行った。・・・中国は対話を促すために建設的影響力を発揮していきたいし、必要な時に国際社会とともに必要な仲裁の道を切り開いていきたい」

さらに、人道的危機を防ぐために、中国として6つの提案に言及。その筆頭で「人道主義行動は中立、公正の原則を遵守し、人道問題の政治化を防ぐこと」とうたった。さらに赤十字による緊急支援物資の提供を発表した。

以上の発言の中で留意すべきなのは、米国(と名指しはしていないが)が火に油を注ぎ矛盾を激化させたと暗に非難する一方で、中国こそが建設的影響力を発揮でき、プーチンからポジティブな答えを引き出せるのだ、という自信が滲んでいる点だろう。

ロシアとの軍事同盟化を否定

続けて、中ロ関係についての言及をみてみよう。

「中ロは独立自主の価値観を持つ。同盟を結ばず、対抗せず、第三者をターゲットにしないことを基本とし、第三者からの干渉と挑発も受けない。これは歴史的経験の総括であり、国際関係のイノベーションでもある」

「(2月4日の中ロの共同声明では)はっきりと世界に向けて、我々が冷戦思考に立ち戻ることに反対し、イデオロギーの対立を挑発することに反対し、国際関係の民主化推進を主張し、国連憲章の主旨と原則を維持すると、主張した」

「中ロ関係の発展は明晰な歴史のロジックを持ち、強大な内生の動力を備えている。両国人民の友情は盤石であり、双方の協力は十分な展望が開けている。国際社会の風雲がいかに険悪であろうと、中ロは新時代の全面的戦略協力パートナーシップを絶えず前進させていくだろう」

王毅は中ロ関係について、「同盟関係でもなく、対抗関係でもなく、誰かを共通の敵とする関係でもない」という表現で、軍事同盟化を改めて明確に否定した。2月4日の「中ロの協力にタブーも上限もない」とうたった共同声明と比べると、ロシアとちょっと距離を置いた印象だ。ウクライナ寄りに舵を切る準備だろうか。中国は中ロ関係を新しい国際秩序の枠組みモデルにしたいのかもしれないが、将来的に中ロが対立する可能性にも含みを持たせている気もする。

ここで指摘される「歴史ロジック」というのは、中国が最近やたらとこだわっている部分だ。ウクライナ問題についても、今日の情勢に至るまでの複雑な歴史があることに言及している。

バイデン政権は「キッシンジャー戦略」を引きずっている?

一方、米国関係については、こう語る。

「(昨年以降、習近平主席とバイデン大統領は二度テレビ電話会談をしているが、)我々は、米国指導者と一部官僚は米国が新冷戦を求めようと意図してないと繰り返し表明していることに注目している。同盟関係を強化し中国に反対しようと意図していないし、台湾独立支持も意図していない。中国と衝突を起こし対抗しようという意図もない、という。

・・・我々の目の前にある事実は、米国には中国とゼロサムゲーム的な熾烈な競争を行える余力が残っていないということであり、中国の核心的利益を攻撃し、国際社会で集って中国をいじめるグループに連なることは、両国関係の大局を損なうだけでなく国際社会の平和と安定とも衝突するということだ」

「上海コミュニケが発表されて50年。歴史を振り返ると、中国と米国は異なるところはそのままにしながら共通点を求める精神をもって、両国人民を幸せにし、世界平和の繁栄を促進してきた。未来の展望としては、双方が氷を溶かす初心に戻り、行いを正して再出発し、米国の対中政策が理性的かつ実務的な正しい軌道に戻り、中米関係が安定した正しい道に戻るよう推進していく」

バイデン自身が中国に敵対しようという意図はないと語った、と強調。さらに、米国にはもう中国と熾烈なゼロサムゲームを行える体力はなかろう、と足元をみて、上海コミュニケ、つまり50年前のニクソン訪中時に出した共同コミュニケを持ち出して、米中関係の修復を誘っている。

これは私の穿った見方かもしれないが、バイデン政権はいまだ「キッシンジャー戦略」に囚われているのではないか。つまり「中国と連携してソ連(ロシア)の脅威に対抗する」と判断した1972年の米国の国際観を今も引きずっている。

現在のウクライナ情勢について、「米国が煽った結果」と感じている中国は、トランプ政権時代の中国あるいは習近平をターゲットにしていた米国の敵意の対象が明確にロシア、プーチンに転換された背景に、バイデン政権の「キッシンジャー戦略回帰」を見たのではないだろうか。

ウクライナ問題と台湾問題の比較に釘を刺す

そのうえで、台湾について次のように言及している。

「まず明確にしなければならないのは、台湾問題とウクライナ問題は本質的な違いがあり、両者は比較できないことだ。最も根本的な違いは、台湾は中国の不可分の一部分であり、台湾問題は完全に中国の内政問題である。ウクライナ問題はロシアとウクライナ両国間の紛争である。一部、ウクライナ問題に関して主権の原則を強調する人がいるが、そういう人が台湾問題では中国の主権と領土の完全性を損ない続けている。これはダブルスタンダードだ」

「台湾情勢が緊張してくる根源の理由は、台湾の民進党当局が『一つの中国』原則を認めず、両岸の同一中国状態を改変しようと企んでいるからだ。『二つの中国』を作ろうとして台湾の歴史を歪曲し、台湾の根っこを分裂させ、台湾の未来を葬り去ろうとしている」

「米国の一部の勢力は、中国の隆盛を牽制するために、台湾の独立勢力を操り『一つの中国』原則に挑戦し、揺さぶろうとしている。これは国際関係の基本準則に深刻に違反し、台湾関係の安定を破壊し、台湾を危険な境地に追い込むだけでなく、米国にも悪い結果をもたらすことになるだろう」

「両岸の歴史は源が同じであり、文化は同根で、同じ中国に属する。台湾の前途の希望は両岸関係の平和発展、国家統一の実現にあり、外部の空手形(米国の支援など)に頼ってはならない。外国の助けを借りて独立を企んでも行き止まりだ。台湾をもって中国を制しようとしても必ず失敗し、台湾は最後には祖国の胸に抱かれるだろう」

ウクライナ問題と台湾問題の比較に釘を刺しつつ、ウクライナも台湾も背後に米国がいる、と言いたいようだ。

だが、もちろんウクライナと台湾は本質的に異なる。最大の違いは、台湾が領土的に中華人民共和国の一部になったことはないし、文化的な根っこが共通しているわけでもないという点だ。文化的・言語的に区分すれば台湾はオーストロネシア語族地域である。大陸から多くの中国人が移住してきたが、現地化し独自のアイデンティティを持つようになった。国民党政府が一時的に実行支配したが、民主的な方法で台湾は政権を取り戻し、今は大陸と無関係の民進党政権が続き、安定している。

なので、ロシアがウクライナに対して主張する歴史ロジックは、中国としては台湾に応用できない。中国がいかにロシアの肩を持ちたくても、クリミア併合もウクライナ東部の独立も承認できない。

一方で、台湾武力侵攻論にも影がさしている。昨年(2021年)暮れ、台湾武力侵攻反対派の軍事戦略学者の劉亜洲が忽然と姿を消し、いまだ行方不明のままだが、軍部、党内に台湾武力統一論をめぐる激しい対立があることは間違いなく、党大会を安定的に迎えるまでは、このテーマに関する表立った議論を抑えているように見受けられる。党大会では、習近平が台湾統一の根拠となる統括的な政策を打ち出してくるとみられるが、ウクライナ戦争でのロシアの苦戦ぶりで、反武力侵攻派が勢いづく可能性はある。

仮に台湾武力統一論を封じられた場合、中国として考えるのが、米国に台湾と距離をとらせる方法だ。ウクライナ戦争が泥沼化し、ロシアが核兵器を使いかねない、と本気で国際社会がやきもきしているときに、中国が仲裁役を買って出れば、国際社会はこれにすがるのではないか。

かつて北朝鮮に核を捨てさせるために、国際社会は、中国が議長を務める6カ国協議にすがった。結果的に北朝鮮は核兵器を持ち6カ国協議は失敗だったわけだが、あの6カ国協議が中国を今の国際社会の主役級のポジションに押し上げ、米中蜜月時代を築いたのだと思い返せば、同様に、世界が中国に期待を寄せ、中国に国際事務を仕切るチャンスを与えることになるかもしれない。その時、条件として台湾問題に対する距離感が踏み絵とされる可能性は考えておいた方がいい。

中国の手を借りることの危険性

ここで、中国の国際観についての言及も見てみよう。昨年の六中全会(中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議)で採択された習近平の歴史決議でも使われた「胸懐天下(天下を胸に抱く=世界のためを考える)」という言葉を王毅は引用している。

「・・・動揺し変革する世界に直面し、中国は終始安定とポジティブパワーを代表して、歴史が向かう正しい方向の上に立っている。我々は胸懐天下(天下を胸に)、責任を尽くし、平和、発展、協力、ウィン・ウィンの旗印を揺るがずに掲げつづけ、新型国際関係の建設を推進し、人類運命共同体構築を推進し、世界ですべての進歩の力を集めて発展をはかり、ともに未来に向かうのである」

ウクライナ戦争の根源は東欧の安全保障枠組みの再構築問題だ。中国にその調停を頼むとなれば、それは中国式グローバリズム、つまり中華秩序による国際社会モデル「習近平の人類運命共同体」という大船に乗ることを了承した、ということにならないか。

ウクライナの平和が1日も早く訪れることを願ってやまない。だが、そのために中国の手を借りることは、台湾を代償にしかねず、そして何よりも、国際社会全体が中国という専制体制の大船に乗らされてしまう危うさがあるのである。

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