『壊滅の可能性もあるロシア地上軍、短期間に高い損耗率 敗走すればウクライナ軍が狙い撃ち、残るは最後のチャンス』(4/1JBプレス 西村金一)について

3/31The gateway Pundit<Video Compilation: Trump to Come Back Bigger and Better – Something Is Going to Happen>

Trump is coming back bigger and better.

President Trump argues, “You rob Tiffany’s of its diamonds and you get caught you’re supposed to return them.”

バイデンは盗んだ大統領職を返せと。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/video-compilation-trump-come-back-bigger-better-something-going-happen-gateway-pundit/

3/30The gateway Pundit<Trump Releases Statement After FEC Fines Hillary Clinton, DNC For Lying About Funding of Fake Russia Dossier>

民主党の組織犯罪が認定されたと言うこと。解散して真面な政党に生まれ変わったほうが良い。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/trump-releases-statement-fec-fines-hillary-clinton-dnc-lying-funding-fake-russia-dossier/

3/30The gateway Pundit<This Is Weird? After a Year-and-a-Half of Media Blackouts and Denials Suddenly ABC, NBC, and CNN Report Honestly on Hunter Biden Laptop>

ユダヤが牛耳るメデイアが揃ってバイデン家の腐敗を報じているのは、やはり何かある?

https://twitter.com/i/status/1509311419027791879

https://twitter.com/i/status/1509306623566692352

https://twitter.com/i/status/1509147905264865282

This is weird.

Whenever the fake news mainstream media reports honestly you know that something is going on behind the scenes?

So what is behind the sudden blip of honest reporting?

https://www.thegatewaypundit.com/2022/03/weird-year-half-media-blackouts-denials-suddenly-abc-nbc-cnn-report-hunter-biden-investigation-heating/

https://twitter.com/i/status/1509265489675137028

3/31看中国<前国务卿篷佩奥积极运作或参加2024总统大选(图)=元国務長官ポンペオは積極的に動き、2024年の大統領選挙に参加するかもしれない(写真)>外国メディアの報道によると、ポンペオが選挙活動しているのは、大統領選のためではないとすれば、米国大統領選挙に再び出馬する可能性のあるトランプのランニングメイトとしてではないか。トランプが次の選挙で出馬しない場合、ポンペオは彼自身の2024年の大統領選挙の土台を整然と築き上げている。トランプをよく知るある評論家は、トランプがかつて同僚に言ったのは、ポンペオはトランプの愛を失わない数少ない元上級官僚の一人であり、トランプが再び出馬した場合にポンペオが副大統領候補リストに入る可能性があると述べた。

是非、そうなってほしい。

https://www.secretchina.com/news/gb/2022/03/31/1002151.html

3/31阿波羅新聞網<普丁出招!宣布4/1起须在俄银行开设卢布账号支付天然气款项 否则终止合约—普丁出招!4/1起只能用卢布买天然气:我们不是在做慈善=プーチンが動く! 4/1から、天然ガスの支払いのためにロシアの銀行にルーブル口座を開設する必要があると発表。そうしないと、契約は終了する–プーチンが動く! 4/1から、ルーブルのみでガスが購入できる:慈善事業ではない>ロシア部隊はウクライナへの軍事攻撃を開始し、現在、戦争は1か月以上続き、国際的な非難が続いている。多くの国がロシアに制裁を課し、ロシアのすることに対抗策を講じることを余儀なくされている。外国メディアの報道によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、4/1から「非友好国」はロシアの銀行にルーブル口座を開設し、ロシアからルーブルで天然ガスを購入しなければならないと発表した。もし、随わなければ契約は終了すると。

ロシアからエネルギーを買うより、原発と石炭火力を稼働しろと言いたい。

https://www.aboluowang.com/2022/0331/1728731.html

3/31阿波羅新聞網<传俄舰满载“口径”巡弋导弹 乌军情报:恐袭击奥德萨=ロシアの艦船は「3M54」巡航ミサイルを満載、ウクライナ軍の情報:恐らくオデッサを攻撃>ウクライナ国防軍は本日(31日)、黒海の港湾都市オデッサに、ロシアのフリゲート艦マカロフ提督号(АдмиралМакаров、船体番号799)がすでにクリミア半島のセバストポリ海軍基地にいて、「3M54」巡航ミサイルを補充し、近日中にもオデッサや他のウクライナの都市へ攻撃をかける可能性があると警告した。

ウクライナのミサイルで撃沈してほしい。

https://www.aboluowang.com/2022/0331/1728641.html

4/1阿波羅新聞網<爱国者导弹首次部署中国后院 共军轰炸机升空=パトリオットミサイルが中国の裏庭に初めて配備され、共産軍爆撃機が離陸する>中国人民解放軍は木曜日(31日)に台湾南西部の領空に11機の軍用機を飛ばし、そのうち2機の轟-6爆撃機はバシー海峡を越えて台湾南東部の空域に飛んだ。この事件は、米国がフィリピンに初めてパトリオット防空ミサイルシステムを配備したのと同時期に起こったが、パトリオットはバシー海峡の南にあるカガヤン州北部のアパリに配備された。

東南アジア諸国も軍備増強すべき。

https://www.aboluowang.com/2022/0401/1728882.html

4/1希望之声<北京政权陷五大危机 习近平能连任吗?=北京政権は5つの大きな危機に見舞われている 習近平は再任されるのか?>この秋、中共20大で権力の引継ぎが行われ、習近平が再任されて政権を継続できるかどうか、外界からの注目を集めている。しかし、最近のロシア・ウクライナ戦争の勃発により、国内外の情勢は劇的に変化し、北京当局にとってますます不利になっている。現在、中共政権は5つの大きな危機に見舞われており、①内部的には疫病が全国を覆い、②中国経済は多くの場所で爆発し、③中南海での内部闘争は熾烈、④外部的には、ロシア・ウクライナの戦争による国際的な圧力、⑤インド太平洋諸国の警戒を強めていること。分析によると、これらの危機の根源は中共の本質である「偽、悪、闘」に関係しており、習近平がひたすら「党を守る」のでは解決できない。

疫病が全国を覆い、「ゼロコロナ」政策は人を欺きまたみずからをも欺く、人民の不満は沸騰。

ロシア・ウクライナ戦争の立場は「綱渡り」を続けている、三角外交では解決が難しい。

失業率の上昇、外資の国外逃避、中国経済は問題が山積。

中共が混乱を利用して拡張するのを防ぐため、インド太平洋の多くの国は軍備強化。

20大の権力闘争、中南海での内部闘争は激烈。

危機の根本的な原因は、中共の本質である「偽、悪、闘」。習近平の「党を守る」では解決できない。

是非中共が弱体化する方向に。

https://www.soundofhope.org/post/608258

4/1阿波羅新聞網<傅政华被双开 中共二十大前权斗激烈=傅政華は双開(党籍除名と公職追放)、中共20大の権力闘争は熾烈>中共当局は3/31、昨年10月に解任された元公安部の傅政華副部長が重大な規律と法律違反で双開されたと通知した。罪名は党への不忠と孫力軍の政治仲間として。外界は、今回の傅政華の双開の発表は、20大前の激しい権力闘争を反映していると考えている。

中共が如何に法治でないかを物語る。

https://www.aboluowang.com/2022/0401/1728913.html

何清漣 @HeQinglian 12h

米国議会公聴会の再現:

18日、DIA局長は、米国とウクライナの間の情報共有の「革命」について話した。

Intel Sharing Between U.S. and Ukraine ‘Revolutionary’ Says DIA Director

情報戦がロシア・ウクライナ戦の戦略の革新になっていると思う:

30日、ウォルターズ将軍は下院軍事委員会で証言し、ロシアのウクライナ侵攻を阻止するバイデンの戦略が失敗したことを認めたhttps://foxnews.com/politics/us-commander-biden-deterrence-failed-ukraine-russia…

情報戦では、プーチンは完全に弱い立場にあるが、ウクライナの侵略は続いているので、彼はロシアを阻止する戦略が失敗したことを認めている。

引用ツイート

何清漣 @HeQinglian 23h

今日は、米国メディアのウクライナニュースにとって大きな転換点である。

1.ウォルターズ将軍は下院軍事委員会で、ロシアのウクライナ侵攻阻止のバイデンの戦略が失敗したことを証言し、認めた。https://foxnews.com/politics/us-commander-biden-deterrence-failed-ukraine-russia

2.WP:ウクライナ軍は住宅地に軍備を配置し、民間人を人間の盾として使って自分自身を守っている。 https://washingtonpost.com/world/2022/03/28/ukraine-kyiv-russia-civilians/

3.NYTは、プーチンに関するメディアのさまざまな評論が誤判断だったことを反省する:https://nytimes.com/2022/03/29/opinion/ukraine-war-putin.html…

何清漣 @HeQinglian 12h

情報戦の受益者は少し受け入れ難いかもしれない、あなたの感情をコントロールしてください。

何十回も黒く塗りつぶされてきたウクライナの文書があるので、必ず感情をコントロールしなければならない。昨日のツイートで言ったのは、戦況の大転換点ではなく、米国メディアのウクライナのニュースの大転換点である。よく見て理解して。

戦争に参加した将軍たちは、ロシアのウクライナ侵攻を防ぐ戦略の失敗についても話している。戦略のポイントの1つは、情報戦を通じて世論を利用し、プーチンを阻止することであったが失敗し、他は何もない。

バイデンの家族の古い事柄がやっと暴露されているだけの問題である😂

何清漣はリツイート

日経中国語ウェブ @rijingzhongwen  22h

[小麦の供給は「夏の崖」に直面している]世界26カ国が50%以上の小麦をロシアとウクライナに依存している。両国の年間小麦輸出は合わせて世界全体の約30%を占め、特に夏と秋に多い。在庫面では、中​​国を除く世界の在庫は実際には低水準である。世界第2位の小麦生産国であるインドは、輸出拡大を模索している・・・。

https://cn.nikkei.com/politicsaeconomy/commodity/48112-2022-03-31-10-03-18.html

何清漣 @HeQinglian 8h

部隊削減は嘘で、本当は配置換え?ロシアがウクライナ東部の都市を封鎖。https://p.dw.com/p/49G42?maca=zh-Twitter-sharing

今日の関連情報は少し面白い。それらはすべて、ロシアが新しい戦争の準備をしていることを示している。ゼレンスキーはオーストラリアにロシアの資源を購入せず、ウクライナを支援するため武器を提供するよう求めた。

昨日和平交渉のニュースが出たとき、メディアの95%は、プーチンが動かないのは、下りるのを探しているからと言った。

5回目の和平交渉をチェックしてみると、この類のニュースが循環している。

何清漣 @HeQinglian 9h

彼は中国の新左翼の聖人であり、2年前に集会を開いた。

サミール・アミンを記念して:グローバリゼーションの歴史

https://m.thepaper.cn/yidian_promDetail.jsp?contid=2849918&from=yidian

いくつかのABCを理解するのに役立つ。

情報を入手

このツイートは、中国の国営メディアのWebサイトにリンクしている。もっと見る。

引用ツイート

シェイプレス @shapeless2000 9h

返信先:@HeQinglian、@JianglinLiと他の2人

何先生、この「中心周辺理論」を理解するには、どんな本が良いか紹介して戴けますか?中国語と英語の両方OKです。 Thank you.

何清漣 @HeQinglian 3h

西側当局者は、西側国家の軍隊をロシアとの戦争に引きずり込む可能性があるウクライナの提案したNATO集団防衛機構に反対し、紛争を終わらせる協議の内容の一部として国際安全保障を提供するという考えをある程度表明した。

https://cn.wsj.com/amp/articles/%E4%B9%8C%E5%85%8B%E5%85%B0%E6%8F%90%E5%87%BA%E5%8C%97 %E7%BA%A6%E5%BC%8F%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C-%E4%BD%86%E9%81%AD% E5%88%B0%E8%A5%BF%E6%96%B9%E8%B4%A8%E7%96%91-11648688752?tesla = y

ロシアはまた、第5目の交渉でウクライナ側が出した条件を受け入れなかった。また、トルコの外相は、次回の会談は2週間後に行われると述べた。

cn.wsj.com

西側当局者は、西側国家の軍隊をロシアとの戦争に引きずり込む可能性があるウクライナの提案したNATO集団防衛機構に反対し、紛争を終わらせる協議の内容の一部として国際安全保障を提供するという考えをある程度表明した。

何清漣 @HeQinglian 3h

説明する:集団的防衛機構は現実的であり、署名したら履行しなければならない。国際安全保障は中国、ロシア、カナダ、オーストラリア、日本をすべて参加させるというが、これはフェイクであり、協調一致しての保証の提供は難しい。

何清漣 @HeQinglian 4h

ウクライナの戦争が絶えず延び延びになるにつれて、ユーロ圏の経済的亀裂は日増しに拡大する。 https://cn.reuters.com/article/wrapup-eurozone-economy-0330-wedn-idCNKCS2LS0FI

ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、「戦争が長引くほど、経済的代価が高くなり、より不利な状況に陥る可能性が高くなる」と警告した。

ドイツは最も大きな打撃を受けており、今年の成長予測はすでに1.8%まで下がって、インフレ率は6%を超える。スペインのインフレ率は3月に9.8%に上昇し、1985年5月以来最高となった。

cn.reuters.com

総まとめ:ウクライナ戦争が長引くにつれて、ユーロ圏経済の亀裂が拡大。

ロイター、3/31 -ロイターフランクフルト、3/30 -水曜日のデータと政策立案者の警告が明らかにしたのは、ロシアとウクライナの戦争によってますます緊張しているヨーロッパの経済は、成長の停滞、心理の低下、インフレの急上昇に悩まされている。

何清漣はリツイート

デイシフト警備員孫師傅 @eGUAbe2V7j26GHw 4h

https://youtube.com/watch?v=sZ_C0pL2vYY  朝のニュースを見て、面白い話を聞いた。この父親はウクライナに駆けつけ、そこでバレエを学び、結婚して子供をもうけた娘と孫を助けた。彼らは西側からの人身売買業者と疑われ、ポーランドに逃げるために山脈を徒歩で越えなければならなかった。今はプラハにいる。父親の顔を見れば、果断に行動する勇敢な人である。家族のために水火も辞さないことは素晴らしい。👋👋👋

何清漣 @HeQinglian 9h

西側当局者は、西側国家の軍隊をロシアとの戦争に引きずり込む可能性があるウクライナの提案したNATO集団防衛機構に反対し、紛争を終わらせる協議の内容の一部として国際安全保障を提供するという考えをある程度表明した。

https://cn.wsj.com/amp/articles/%E4%B9%8C%E5%85%8B%E5%85%B0%E6%8F%90%E5%87%BA%E5%8C%97 %E7%BA%A6%E5%BC%8F%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C-%E4%BD%86%E9%81%AD% E5%88%B0%E8%A5%BF%E6%96%B9%E8%B4%A8%E7%96%91-11648688752?tesla = y

ロシアはまた、第5目の交渉でウクライナ側が出した条件を受け入れなかった。また、トルコの外相は、次回の会談は2週間後に行われると述べた

西村氏の記事で、ロシア軍の再配置のタイミングで殲滅が図れるのが理想。しかし、ロシア軍は軍事常識は持たないのか?プーチンが余りに軍事に疎い?

記事

ポーランドに配備されている米国のM2ブラッドレー戦闘車(1月22日撮影、米陸軍のサイトより)

ロシアのウクライナ侵攻から1か月以上が過ぎた。米国防総省高官は「3月22日、ロシア軍が戦力の10%以上を失った可能性がある」と報じた。

また、「戦況を見ると、ウクライナ軍の反攻もある、ロシア軍によるマリウポリの占領も間近、ロシア軍の攻撃の重点を東部・南部に転換する、キエフ攻撃のために再編成中」という報道もある。

ロシア軍とウクライナ軍の戦いは、一進一退の様相である。

ロシア軍は、再編成が完了すれば、再びキエフへの総攻撃をするのか、作戦の重点を本当に東部・南部に変更するのか。

また、NATO(北大西洋条約機構)などから軍事支援を得ているウクライナ軍は、現状で反転攻勢に出るのか、反攻を強めていくのか。

はたまた、両軍とも決定的な勝利を得ることなく、このままの戦況が継続するのか。これらについて予測するのは大変難しい状況だ。

しかし、ここであえて両軍の戦いの今後の展望、すなわち流れが変わるのか、その時の潮目(天王山)となる山場は何か、結末はどうなるのか、いつまで戦いが継続するのかについて予測したい。

戦況を予測するために、ロシア地上軍の損失を読み取って、今後、何ができるのか、戦争の行方や交渉進展の可能性について述べたい。

1.ロシア軍の実質投入戦力

ミリタリーバランスによると、地上作戦を実施するロシア地上軍は、陸軍が27万人、空挺部隊が4.5万人であり、合計すると31.5万人だ。

この数は、あくまでも編制に定められた定数であり、実際に充足された兵員の現員数は、この90%以下だろう。

注:ミリタリーバランスの数値を使用するのは、筆者が情報分析官であった時に、この数値が、信頼できるデータに最も近いと評価していたからである。

かつて、旧ソ連軍地上軍師団(1万~数万規模の部隊)の充足率は、高い方から概ね90、75、50、25%であった。

ソ連邦が崩壊してからは、充足率を高めて、行動できる現実的な部隊に改編され、師団、旅団A、旅団B(基幹兵だけの予備部隊)編成となった。この結果、充足率が低い部隊は解体された。

日本の自衛官の場合では、定員が24.7万人であるが、実際に充足されている現員は22.7万人であり、充足率は約92%である。

ロシア軍は、実情に合った編成に改編されていること、ロシアの財政問題などから、充足率は、日本と同じかそれ以下で80~90%と考えてよい。

31.5万人の90%だとすれば、28万人だ。

今回ウクライナに投入された兵力は、約18万人と見積られている。つまり、ロシア軍全体の約65%である。投入された兵器の数量も、軍全体の65%程度と評価してよいだろう。

2.戦闘車両の投入数と損耗の算定法

ロシア軍が投入した戦力が、今回の戦闘によってどれほど損耗したのかを算定する。なぜ、この数値を算出する必要があるのか。

損耗が5%程度であれば、損害は軽微であり、新たに充足することなく攻撃が続行できる。

10%程度であれば、増援により再編成すれば、再び戦闘を続行できる。

30%に達すれば組織的戦闘ができなくなる。なぜなら、戦える兵器の数量が減少するだけでなく、負傷者の救出や手当をする人員も必要であり、さらに恐怖も増し、精神的にも戦闘に向かわなくなるからである。

ロシア軍が、今後どのような戦いをするのかを読むために、今、どのような状態なのか、損害はどれほどなのかを知る必要があるのだ。

ロシアもウクライナも投入した兵力を、正確には公表しない。保有する戦力が判明すると、自ずと作戦限界は読まれてしまうからだ。

そのため、現在公表されている情報から、信頼できる内容を選んで分析する。

まず、投入した兵力を算定する。

ミリタリーバランスに現役として掲載されている数量に、充足率90%を積算し、その数の65%が投入兵力と考えてよいだろう。

次に、損耗がロシア地上軍の投入兵力の何%に当たるのかを算出する。

倉庫に保管されている兵器は、現役として使用できるまでには、数か月から半年の整備の期間が必要であることから、今回のウクライナ侵攻には使用されないとして分析する。

3.ロシア軍兵器の損失はどれほどか

ウクライナに投入されたロシア地上軍兵器の何割に損耗が出たのか。

公表されているのは、ウクライナに攻撃をかけてから3月18日までの23日間(この日以降の信頼できる情報はない)のロシア軍地上軍戦闘車両の損耗だ。

ロシア軍がウクライナ侵攻に投入している戦闘車両や火砲の数量投入している戦車は、ほとんどが「T-72」型以降のものだ。「T-64」式は、グリスアップされ倉庫での保管状態にあるので、ウクライナ侵攻には、ほとんど使用されていない。

では、兵器の種類ごとに、各種情報と特にウクライナ軍の発表資料などから、ロシア軍の損失した数を列挙する。損失数が投入数の何%かを算定して、損耗率を算出する。

まず、例としてロシア軍の戦車および歩兵戦闘車(IFV)の損耗率について算定する。

なぜ、戦車と歩兵戦闘車を戦車として列挙したのかというと、ウクライナ軍の公表がこの2つを戦車として扱っているからである。

ロシア軍が現役の兵器として直ちに使える戦車の保有数は、「T-72」型が1900両、「T-80」が450両、「T-90」が350両で、合計2700両である。

歩兵戦闘車は4900両で、こられの合計は7600両である。

この量に充足率の90%を積算して、充足数は6840両になる。人員を全軍の約65%投入したのであれば、戦闘車両も65%投入したと考えると、投入された戦車は1755両、歩兵戦闘車BMP・BTRなどは3185両で、合計4450両ある。

戦車などの損失は360両なので、投入数4450両の8%が損耗率となる。

同様に各兵器の損耗率については、装甲人員輸送車などが28%(総数に対戦車搭載用や工兵用の数量が記述されてはいないので、これらを入れれば20~28%くらいかもしれない)、火砲が14%、多連装ロケットが14%、防空ミサイルが5%、兵員が8%となる。

地上軍各兵器事の損耗率算定の根拠

出典:損失(loss)はTHE KYIV INDEPENDENT(3月18日)、Military Equipment Losses of both Russian and Ukraine so Far(The Buzz)など、保有数はミリタリーバランスを利用して算出したものである
この数字は、3月18日までの損耗率だ。現在、10日以上が経過しているので、さらに多くの損害が出ていると見るべきであろう。

4.ロシア軍の損耗率が示すこと

兵器の損耗率は、トータルでみると、十数%である。この数字だと、まともな軍隊であれば、損失分を新たに投入して、再編成すれば、再び戦闘することが可能である。

装甲兵員輸送車(APC)などの損耗が20~28%である。損耗が最も大きい。

APCは装甲が薄く、対戦車ロケット(ミサイル)に脆弱であることから、戦車の3倍の損失があるのは、当然であろう。

損耗率28%というのは、組織的戦闘が不可能になっている状態である。

これほどの損害が出ていれば、これらに乗車している兵士は、敵に接近すれば、自分が乗車するAPCに対戦車ミサイルなどが飛んでくるのではないか、という恐れを抱いてしまう。

APCは、別名「走る棺桶」とも呼称される。

特に注目すべき点は、APCなどの区分に入る歩兵機動車(GAZ ティーグル)の損耗率だ。

この車は、指揮官車として使用されており、損失が33両であった。戦車や火砲とは異なり、ほぼ100%作戦に投入されているとしても、損耗率は33%である。

この車両には、指揮官や幕僚が乗車していたはずなので、損耗は実害以上に大きい。

つまり、大隊長、旅団長、師団長とその幕僚指揮幕僚活動を実施する者が死亡したことになる。

この結果、指揮統率者がいなくなったので、統制がとれた戦闘ができなくなったということである。将軍が7人も死亡したのには、この指揮官車が狙われた結果である。

指揮官の通信が傍受されていて、その指揮官車が出現したとき、対戦車ミサイルの格好の目標になったのだ。

ロシア軍が保有する火砲(自走砲・けん引砲・重迫撃砲・多連装砲)の損耗率は、14%で平均的な数字だ。

火砲は近接戦闘部隊ではないので、敵から10キロ以上も離れているにもかかわらず、戦車よりも損耗が大きいのは、空中から監視されて、発見され、ミサイルを撃ち込まれた可能性がある。

ドローンが火砲にとっては、重大な脅威となっている。

ドローンが、戦い方を変えたと言っても過言ではないかもしれない。

兵員の死傷者は、約1万5000人だ。

ウクライナ側とロシア側の発表が大きく異なるので、評価は難しいが、米国CIA(中央情報局)の発表では、ロシア軍の死者が約7000人としているので、死傷者を合わせた数字が約1万5000というのは、妥当な数字であろう。

損耗率は8%であり、兵員を増強し再編成すれば、再び攻撃が可能となる数字である。

だが、この21世紀の時代に、たったの約20日間で、この数字の死傷者が出たことは、ロシア国内で大きな問題に発展することになるだろう。

5.ロシア軍損耗率の今後の作戦への影響

(1)ロシア軍に再編成できる兵員と兵器はまだある

十数%の損耗であれば、通常の軍隊なら損失した分の兵員を埋め合わせれば、再び戦闘を始められる。

極東方面などウクライナから遠方に配備されている残りの35%から半数の約6万人を抽出することができる。また、外国の傭兵も投入できるであろう。

倉庫には、戦車1万7500両、歩兵戦闘車8500両、APC6000両、火砲1万6300門、多連装ロケット3200門が残っている。

これらは、数か月もあれば、整備して第一線部隊に送り出すこともできる兵器だ。

(2)士気は低いが、プーチンに脅されれば総攻撃ができる

ロシア軍は、ウクライナ国境に広く展開している作戦を修正して、主攻撃正面に戦闘力を集中させれば、総攻撃ができる。

だが、戦争目的が正義の戦いではなく、戦術行動が劣っていて、兵站支援も機能していない状態で、やる気もなく士気が低下しているロシア軍が、これだけの損耗率を精神的に乗り越えられるのかというと、疑問である。

だが、プーチンが軍の指揮官を脅して、戦いを強要すればそれはできる。プーチンがあくまでキエフ攻撃にこだわるのであれば、総攻撃が可能だ。

とはいえ、ウクライナ軍は、侵攻開始の時期よりも、NATOなどから供与された兵器を備え、以前よりも強い軍隊になっている。

よって、ロシア軍は、最後の賭けとして総攻撃ができるが、成功と失敗の可能性は50対50か、ロシアが失敗する可能性もある。

失敗すれば、ロシア軍は再び戦えない軍隊になってしまう。そうなれば、軍が反乱を起こしかねない状態にまでなるかもしれない。

(3)戦略目的の変更に、作戦展開している軍部隊は対応できない

ロシアは、戦いの重点を東部・南部に変更すると述べた。

地図を見て指示を出すことは簡単だが、敵と戦っている部隊としては、作戦目標を簡単に変えられてもすぐには対応できるものではない。

敵と戦っているときに、その位置から後方に向かって動き始めれば、追撃を受け撃滅される恐れが出てくる。

後退作戦は、作戦の中で最も困難を極める作戦なのだ。

戦っている時に、別の攻撃計画を新たに作成することは不可能だ。負傷者や兵站物資を別の位置に動かすこともかなり難しい。

もし、ロシア軍がこのようなことを実施すれば、作戦失敗につながる。

部隊の重さ(作戦変更の難しさ)は、軽々しいものではない。ロシア軍が、本当に戦力の転用を始めたとしたら、ロシア軍は混乱し、壊滅の道を進むことになる。

広報担当官が公表したのは、あくまでも名目的なものなのだろうと思う。

(4)ゼレンスキー大統領の今後の思惑

ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATOに戦闘機と戦車を要求している。

これは、包囲しているロシア軍を攻撃し、包囲を解くためとしている。

しかし、これは名目であって、私は後退するロシア軍を追撃して、包囲殲滅する作戦を考えているのではないかと思う。

後退するロシアの戦車を徒歩で追いかけることはできない。だから、戦車や戦闘機が必要なのだろう。

ゼレンスキー大統領は、ロシア軍をウクライナから叩き出す戦略を考えている可能性がある。

ロシア軍は、損耗率が十数%であるにもかかわらず、戦えない状態に近づいていることを見抜いているのかもしれない。

良ければ下にあります

を応援クリックよろしくお願いします。