『「今だ」と塹壕からおびき出されるロシア軍、全滅の危機迫る 「ウクライナ軍に厳しい戦況」は巧みな情報戦の可能性』(2/21JBプレス 西村 金一)について

2/22The Gateway Pundit<Trump: “We Need to Clean House of all Warmongers and America-Last Globalists in National Security Industrial Complex”>

戦争屋は政権から遠ざけてほしい。

In a new campaign video released Tuesday, President Donald Trump slammed the Biden regime for leading the world to the brink of Word War II, calling out Joe Biden and Victoria Nuland by name, and promised that “at the end of my next four years, the warmongers and frauds in the senior ranks of our government will all be gone.“

https://twitter.com/i/status/162811855866340147

https://www.thegatewaypundit.com/2023/02/trump-we-need-to-clean-house-of-all-warmongers-and-america-last-globalists-in-national-security-industrial-complex/

2/22The Gateway Pundit<What an Embarrassment! Joe Biden Falls Up The Stairs Of Air Force One… AGAIN! (VIDEO)>

認知症以外にも身体の老化が進んでいるのでは。

https://twitter.com/i/status/1628442955785576450

https://www.thegatewaypundit.com/2023/02/fit-for-duty-joe-biden-falls-up-the-stairs-of-air-force-one-again-video/

2/22The Gateway Pundit<Rasmussen Releases Two Edgy Poll Results – Americans Agree “It’s Ok to Be White” and “Illegal Immigration Has Made Things Worse”>

白人左翼が黒人を神のようにしてしまったのが間違い。

https://www.thegatewaypundit.com/2023/02/rasmussen-releases-two-edgy-poll-results-americans-agree-its-ok-to-be-white-and-illegal-immigration-has-made-things-worse/

2/22看中国<美台闭门对话 传蔡英文夏天将访问美国(图)=米台の密室対話 蔡英文が夏に米国を訪問するという噂(写真)>台湾と米国の関係は台湾海峡の情勢が変化するにつれて、双方の当局者はより頻繁に交流する。 東部時間の21 日、米国バージニア州にある台湾在米協会本部で、呉釗燮外相と国家安全保障会議の顧立雄事務局長が米国の高官らと非公開の会談を行った。外部は、蔡英文は今年の夏に米国への訪問を手配するかもしれないと伝える。

ラジオ・フリー・アジアの報道によると、東部時間の 21 日午前、台湾は米国の国家安全保障高官との非公開会議を開催し、その参加者には、在台米国協会(AIT)理事長のジェームズ・モリアーティ、在台米国協会(AIT)所長のサンドラ・ウドカーク、米国国防総省および国務省の高官で、米国国防次官補のマイケル・チェイス、国防次官補インド太平洋問題担当イリー・ラットナー、米国国務省のアジア太平洋担当次官補ダニエル・クリテンブリンクが含まれていた。

報道によると、非公開の会議は長時間続き、米国、中国、台湾の 3 者のいずれもコメントしていない。 米国務省、駐米中国大使館、在米台湾代表所を含め、会談の機密性に基づき、米国と台湾は会談後に共同声明を発表しない可能性があると推測している。

VOAの報道によると、蔡英文が今年5~6月に渡米し、母校のコーネル大学で演説するという噂に対し、外交部の劉永健報道官は21日、台湾外交部は、これまで常にハイレベルの訪問を手配する責任を負ってきた。「具体的な計画がある場合、やがて総統府と外交部が率先してそれを外部に説明する」

1995年に李登輝総統が母校コーネル大学で演説しているので、中共はそれほど文句が言えないのでは。来年の総裁選で民進党にプラスになればと思いますが・・・。

https://www.secretchina.com/news/gb/2023/02/22/1029538.html

2/23阿波羅新聞網<海里也有!加拿大在北极海域发现中共监测浮标—加拿大称挫败了中共最近的空中和海上监视企图=海にもある! カナダは北極海域で中国の監視ブイを発見 — カナダは、中国の最近の航空・海上監視の試みを阻止したと主張>カナダ国防省は水曜日(2/22)、カナダは中国の最近の航空・海上の監視の試みを認識しており、昨年以降そのような努力を阻止してきた。ある新聞は以前、秋に北極で発見された中共の浮動装置について報じていた。

中共は超限戦を戦っている。日本はボーっとしすぎ。

https://www.aboluowang.com/2023/0223/1869921.html

2/23阿波羅新聞網<普京官宣习近平将到访!“我们对此已经达成共识 我们将进入新境界”= 習近平が訪ロするというプーチン大統領の公式発表! 「我々はこれについてコンセンサスに達し、我々は新領域に入る」>ウラジーミル・プーチンは今日クレムリンで、中共中央外事工作委員会弁公室主任の王毅と接見したとき、彼は次のように述べた:「我々は中華人民共和国国家主席のロシア訪問を待っており、これについてコンセンサスに達した・・・すべてが進行中であり、発展している。我々は新領域に入る」

中共がロシアに兵器を供給したら、西側はロシア同様の経済制裁を中共に課さないと。

https://www.aboluowang.com/2023/0223/1869851.html

2/22阿波羅新聞網<中共公务男相亲失利 嘲讽女方“苦熬也躺不平”结果…=中共の公務員男性が見合いに失敗、女性を揶揄い、「一生懸命働いても寝そべれない」の結果・・・>中国貴州省貴陽市で公務員の男性は、数日前に女性と見合いをしたが、相手の態度が冷淡だったので、彼は侮辱的文言で、この街で自分のような政治幹部を見つけるのは、「あなたの幸運であり」、もし自分で生きていくなら「定年まで耐え忍んでも寝そべることはできない」と女性をからかったメールをした。会話の画面が公開された後、彼は女性に謝罪するだけでなく、所属する部署に自己批判の手紙を提出した。

https://www.aboluowang.com/2023/0222/1869822.html

2/22阿波羅新聞網<中共对美国独特的间谍战 “沉底鱼”潜伏在美国社会中=中共独自の対米スパイ戦「底に沈んだ魚=スリーパー」が米国社会に潜む>これらの中共スパイは、「トレンチコートを着る」ような伝統的なスパイではなく、あなたのそばに住み、あなたの隣人かもしれない中国人である。 これらの人達は、毎日飛行機に乗って米国に来る中国の学生、科学者、ビジネスマンの 1 人である。 これらの人達は、最初はスパイではないが、中共は、家族、親戚、友人など、中国でのさまざまな関係を利用して彼らを脅し、利益誘導して、米国で中共のためスパイ活動に従事させている。 ディミアデス(元米国防情報局員)によると、中共国家安全部はこれらの人達を「底に沈んだ魚=スリーパー」と呼んでおり、米国社会に潜んでいて、米国の軍事・技術秘密を盗むためにいつでも目を覚ますことができる。

国防動員法がある限り、中国人は日本に入れない方が良い。

https://www.aboluowang.com/2023/0222/1869810.html

2/22阿波羅新聞網<中共若供应俄罗斯武器,战势将起重大变化—这是一场工业体系战争!中共若供应俄武器会改变局势=中共がロシアに兵器を供給すれば戦局は大きく変わる──これは産業システム戦争だ! 中共がロシアに武器を供給すれば、情勢は変わる>退役オーストラリア陸軍少将で戦略家のミック・ライアンはAFPの取材に対し、中共がロシアに武器を提供すれば「形勢を大きく変える」と語った。 彼は、「これは産業システム戦争であり、ロシアは現在西側に負けている。しかしもし中共が(ロシアの仲間入りをして)参加すれば、西側の産業能力のおかげでこれまでウクライナが享受してきた利点はすぐに失われるだろう」と指摘した。

https://www.aboluowang.com/2023/0222/1869808.html

2/22阿波羅新聞網<彭博:中共政府要求国企停用全球四大会计师事务所—传中共要求国企逐步停用四大国际会计师事务所核数=ブルームバーグ:中共政府は国有企業に世界の四大会計事務所の利用を停止するよう要求する—中共は国有企業に国際四大会計事務所の利用を段階的に停止するよう要求する>ブルームバーグは22日(水)、中国当局は国有企業に対し、四大国際会計事務所の利用を段階的に停止するよう促していると報じた。 報道は、中国政府と米国当局が、米国がNYに上場している数百の中国企業の監査を実施することを許可することに合意したにもかかわらず、北京は依然としてデータセキュリティについて防御的であると指摘した。

3重帳簿が当たり前の国で、まともな監査ができるわけがない。

https://www.aboluowang.com/2023/0222/1869800.html

何清漣 @HeQinglian  51m

2 / 21、台湾民意基金会は政党の支持に関する最新の世論調査を発表した:国民党は 27.1%、民進党は 26.9%、民衆党は 12.3% である。 さらに、台湾人の統一と独立への傾向は、依然として44%の人々が台湾の独立を支持しており、現状維持と両岸統一の合計よりも多いが、4年間で最も低くなっている。

https://tw.news.yahoo.com/%E6%B0%91%E8%AA%BF-%E6%94%BF%E9%BB%A8%E6%94%AF%E6%8C%81%E5%BA%A6-%E6%B0%91%E9%80%B2%E9%BB%A8%E9%81%AD%E5%9C%8B%E6%B0%91%E9%BB%A8%E8%B6%85%E8%BB%8A-%E5%8F%B0%E7%8D%A8%E6%94%AF%E6%8C%81%E5%BA%A64%E5%B9%B4%E4%BE%86%E6%9C%80%E4%BD%8E-033206743.html

また、当時台湾で聞いた話を思い出した:台湾は小さな島であり、世論は引っ繰り返そうと思えば引っ繰り返る。

tw.news.yahoo.com

世論調査/政党支持率: 民進党は国民党に追い抜かれる 台湾独立の支持率は 4 年間で最低

[Newtalk News] 台湾民意基金会が本日 (21日) に発表した最新の政党支持率調査では、国民党の支持率は 27.1% で、民進党の 26.9% を上回り、民衆党は 8% 下落して 12.3% となった。 . さらに、台湾人の統一と独立への傾向は、依然として44%の人が台湾独立を支持しており、現状維持と両岸統一の合計よりも多いが、4年間で最も低い。基金会会長の游盈隆は、この状況は民進党の執政の力足らずに関連していると述べた。 台湾民意基金会は本日、「ロシア・ウクライナ戦争、内閣改造と2024年の総統選挙…。

何清漣 @HeQinglian  12m

これは台湾民衆の自救方法でもある。「台湾はウクライナになりたくない」の後、中共代理人に少し考えさせて、中国の「非軍事行動」で激しく攻撃させない。

何清漣 @HeQinglian  18m

最も興味深いのは、「ロシアと中国の関係は計画どおりに発展している」という文に勝るものはない。

つまり、米欧が1年以上にわたって全力で非難してきた露中同盟には何の影響も及ぼさないということである。 ただ、この「計画」がいつできたのかは分からず、内容は推測でしかない。

引用ツイート

Ezio Mao ☢  @KELMAND1  10h

ロシア大統領、中共中央外事工作委員会弁公室主任の王毅と会見。

▪️ロシア連邦は中国の共同の努力に感謝しており、現在、世界の国際関係は非常に緊張している。

▪️ロシア連邦と中国の協力は、国際情勢を安定させるために非常に重要である。

▪️モスクワと北京は、両国関係の発展を促進する中国国家主席との会談の計画を実行している。

▪️ロシアと中国の関係は計画通りに進展している。

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何清漣 @HeQinglian  2h

習近平はもはや親ロのふりをしなくて済む。プーチンは喜んで新しい領域に入る。 ウクライナ戦争の2年目に最高のカードを持っているのは誰?

https://rfi.fr/cn/%E4%B8%93%E6%A0%8F%E6%A3%80%E7%B4%A2/%E8%A6%81%E9%97%BB%E5% 88%86%E6%9E%90/20230222-%E4%B9%A0%E4%BA%B2%E4%BF%84%E4%B8%8D%E7%94%A8%E5%86%8D%E8 %A3%85-%E6%99%AE%E4%BA%AC%E5%96%9C%E5%85%A5%E6%96%B0%E5%A2%83%E7%95%8C-%E4 %B9%8C%E6%88%98%E7%AC%AC%AC%E4%BA%8C%E5%B9%B4%E8%B0%81%E7%9A%84%E7%89%8C%E5 %A4 %A7

見終わった後、思わず爆笑してしまった。 昨年を思い出せば、西側メディアは口を使って中国とロシアが近づきすぎないように制限してきた。中南海の誰かは詩を書くべきである: 東西南北の風のまにまに随い、立てた志は定着させ、緩めてはいけない。

ついに中国のカードの番になった。

米国の冷戦の専門家や地政学研究者にとっては悔しいことである。

rfi.fr

要点分析 – 習近平はもはや親ロのふりをしなくて済む。プーチンは喜んで新しい領域に入る。 ウクライナ戦争の2年目に最高のカードを持っているのは誰?

ロシア・ウクライナ戦争の継続により、西側、ロシア、ロシアを支持する中国との関係は益々悪化し、世界における両陣営の立場はより明確になった。 現在の変化は次のとおり:習近平はもはや親ロのふりをしなくて済む。プーチンは喜んで新しい領域に入る。 ウクライナ戦争の2年目に最高のカードを持っているのは誰?

何清漣 @HeQinglian  4h

ハーシュの記事は次のように指摘している:2022 年 2 月 7 日、WHで、バイデンは訪問中のドイツのショルツ首相に、もしロシアがウクライナを攻撃すれば、ノルドストリームパイプラインは存在しなくなるだろうと語った。 ショルツは、米国を支持すると述べた。 会議が終わった夜、バイデンはノルドストリームパイプラインの計画を発表した。

非常に興味があるが、ショルツはこれをドイツ人に説明する必要があるかどうか?

引用ツイート

DW 中国語- ドイツの声 @dw_chinese  14h

著名な米国人ジャーナリストのハーシュがインターネット上で記事を発表し、妨害攻撃は米国によって行われたと主張し、さまざまな憶測が飛び交った。 ドイツの関連機関を含んで、調査に関与した国は、調査の進行状況に関する情報を公開していない。 メディアからの問い合わせのほとんどは隠して知らせず。 #ノルドストリーム爆発事件 https://p.dw.com/p/4Npqu

西村氏の記事では、中共によるロシアへの兵器供与によって戦況が大きく変わるのを恐れます。ロ・ウ共に偽情報は流し合っているから、そんなに簡単に相手の手には乗らないと思いますが。ウクライナが有利のまま戦争が推移し、停戦・和平と行くのが理想ですが。

記事

ウクライナ軍に供与されているHIMARSの射程が大幅に伸びることはロシア軍にとって大きな痛手となる(写真はラトビアに配備されているHIMARS、2022年9月26日撮影、米陸軍のサイトより)

ウクライナ軍の反撃を予想するにあたって、最近までのウクライナ軍とロシア軍の戦いを振り返って、確認する必要がある。

侵攻開始から7~9か月のロシア軍の戦車の損失は継続的に多かった。これらは、侵攻初期、ハルキウ正面やへルソンでの機動的な戦いの結果だ。

ところが、開始から10か月から現在までは、ロシア軍が塹壕内に入り防御態勢に移行した。一方のウクライナ軍は戦力回復に力をいれたためか、ロシア軍戦車の損失は大幅に減少しているのだ。

ロシア軍戦車の月毎の損失推移

出典:ウクライナ軍参謀部発表資料から筆者が作成

(図が正しく表示されない場合にはオリジナルサイトでお読みください)

ウクライナ軍は9~10月北東部のハルキウ~イジューム~リマンを、11月へルソンを奪還。

その後、ウクライナ軍主力は引き続き攻撃する様子を見せつつも、深追いせずに攻撃を停止していた。

ウクライナ軍は、疲労した戦力を回復し、反撃準備に取り掛かっていたからであろう。

一方、ロシア軍はバフムート周辺、ドネツク市西部郊外、ドネツク州西部で攻撃作戦を継続するものの、ウクライナ軍に撃退され、その成果は極めて小さかった。

その他の地域に配置されているロシア軍は塹壕を掘り、防御態勢に転換した。

ウクライナ軍は、深追いするとロシア軍の罠にはまる可能性があることを恐れ、概ね接触線を維持していた。

ロシア軍の戦い方について、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は2月14日、ロシアがウクライナでの戦争で「戦略的、作戦的、戦術的に負けた」という認識を示した。

つまり、両軍の戦略・戦術において、ロシア軍にはそれがなく、一方、米欧が支援するウクライナ軍は優れているということなのだろう。

米国のロイド・オースティン国防長官は同日、「ウクライナは勢いをつけようとしている、春には攻勢を開始するだろう」という見方を示した。

私は、この2人の発言には「これからの戦いでは、ウクライナ軍は予想できない奇襲戦略(攻撃)があるよ」ということを含んでいると思う。

そこで、ウクライナ軍はこれからどのような戦い方をするのかを考察する。

1.両軍の戦い方を振り返る

ウクライナ軍は、これまで電子戦で防空兵器を守り、ロシア軍の機甲戦力に対しては対戦車兵器とスイッチブレード自爆型無人機で破壊した。

対戦車兵器などを携行するウクライナ軍の兵員に対してロシア軍は砲兵射撃で何万発も撃ち込んだ。

ロシア軍の砲兵に対してウクライナ軍は、HIMARSなど長射程精密誘導ロケット(砲弾)で対砲戦を行った。

ウクライナ軍の対砲兵戦に対して、ロシア軍は塹壕を掘り、そこに隠れてウクライナ軍を陣前に誘導してあらゆる火力を集中して撃破する火力ポケット戦法をとった。

しかし、ウクライナ軍はそれには引っかからなかった。

その後、ウクライナ軍は特にバフムートでのロシア軍の攻撃に耐えつつ、HIMARSを含んだ砲撃でロシア軍の陣地、弾薬庫、指揮所を破壊し続けてきた。

ロシア軍は、弾薬庫などの兵站施設や指揮所を、HIMARSの射程外に下げて配置するようになった。

米国は、射程外に逃げたロシア軍の兵站や指揮施設を攻撃できる射程150キロまで延伸できる「地上発射型小直径弾(GLSDB)」を供与することを発表した。

ウクライナ軍の反撃を妨害するロシアの兵器を破壊するために使われるだろう。

2.ロシア軍の弱点を突いて撃破

ウクライナ軍の反撃は、ロシア軍の兵站線が伸び切ったところを叩き、首都キーウの正面の奪還から始まった。

続いて、北東部のハルキウ~イジューム~リマンを、次に南部のへルソンを奪還した。

首都防衛はウクライナの存続のために必ず達成すべき目標であった。

次に、ハルキウやへルソンを奪還したのは、ハルキウやへルソンは、陣地としては尖角となっており相互支援が難しい地域であったからだ。

ウクライナ軍は1月末、5000人以上の兵士からなるロシア軍の1個旅団をほぼ壊滅させたと、ウクライナ軍の報道官が明らかにした。

ウクライナ東部ドネツク州ブフレダールにあるウクライナ側拠点を攻めようとしたロシア軍部隊をウクライナ軍が殺傷、もしくは捕虜にしたという。

この時壊滅状態に陥ったのは、ロシアの「精鋭部隊」である第155海軍歩兵部隊だったという。

以前、JBpress『徹底解説:「鶴翼の陣」の弱点突かれたロシア軍の末路』(2022.5.21)で鶴翼の陣の翼の先端は防御するのが難しいと解説した。

ウクライナ軍は、ロシア軍の弱点を突いて攻撃したのだった。

今は、ロシア軍が兵士の命を犠牲にして、無謀な正面突破攻撃を行っている。ウクライナ軍は、この攻撃に対峙している状況だ。

プーチン大統領に「ドンバス地域を確保せよ」と言われているのか、何の戦術戦法もなく、兵の命を犠牲にして攻撃し、多くの犠牲を出している。

ハルキウ、ザポリージャ州、へルソン州では、ロシア軍が攻勢を開始した様子は少ない。ほとんどが塹壕の中に入り、待ち構えているのだろう。

ウクライナ軍は、塹壕に入っているロシア軍部隊を、塹壕から引きずり出したいと考えている。

なぜなら、塹壕に入っている部隊を攻撃して破壊するのは難しいし、時間がかかるからだ。

HIMARSの命中精度がいいといっても、このロケットばかりを使用すると重要な地点への攻撃時に弾(ロケット)が不足することになる。

3.次の戦術:ロシア軍を壕から誘い出せ

ウクライナ軍は反撃を開始する前に、できる限り多くのロシア軍兵や兵器を破壊しておきたいはずだ。

残っていればいるほど、ウクライナ軍の反撃への抵抗は大きい。では、ウクライナ軍は何を実施するのだろうか。

一つは、砲弾、特に精密誘導砲弾を使って火砲・戦車・指揮所・兵站施設を一つひとつ潰していくことだ。

だが、それには、時間がかかるし、弾薬も消耗する。

できれば、1発の砲弾で多くの兵士や兵器を破壊したい。では、どうすればできるのか。

最も効果的なのが、ウクライナ軍の反撃に先立って、ロシア軍地上軍をなるべく多く壕から誘い出すことだ。

ロシア軍が壕の中に入ったまま射撃してくれば、多くを撃破できない。またいったん壕を掘ってそこに入った部隊を誘い出すのは難しい。

このため、壕の中の露地上軍を地上に誘い出すことが重要だ。

では、どうやって塹壕の中のロシア軍を地上に誘き出すのか。

ウクライナ軍が激しい攻撃を行えば、壕の中に入って砲弾の嵐をやり過ごす。ウクライナ軍が攻撃できないと分かると、攻撃に打って出ようと考える。

米欧のメディアでは、「米欧から供与される戦車や歩兵戦闘車が前線に到着するまでは、攻撃ができない」ということが流れている。

私には、「ウクライナ軍は攻撃ができないので、ロシア軍が攻撃するのは今のうちですよ」と聞こえる。

ロシア軍を壕の中から出すメディア謀略のようでもある。

また、プーチン大統領からドンバス地域の占領を完成せよと命令されれば、なおさら攻撃に出るしかない。

そして、局地的な勝利を得るかもしれないと考えるだろう。

米欧から供与される戦車や歩兵戦闘車は、ウクライナ軍の第1線部隊が使えるようになるには、2か月以上かかる。

このことがメディアに多く流されれば、ロシア軍は攻撃を行い、ウクライナ軍を局地的に撃破できる可能性がある。

だから、攻撃するのは「今だ」と考え、攻勢に転じるのだ。

せっかく掘った壕からおびき出されたロシア軍兵士や戦車は、ウクライナ軍の火砲や対戦車ミサイルなどの格好の餌食になる。

ロシア軍が壕内から地上に出て攻撃するイメージ

出典:筆者作成

4.無謀な戦いで大損害出すロシア軍

ロシア軍は、ルハンシク州とドネツク州で兵員を投入し、主に攻勢を継続している。

ハルキウ方面、ザポリージャ州、へルソン州での攻防は、東部2州ほどの激烈な戦いは行われてはいない。

両軍の最近の戦闘状況

兵員だけに限って損失を見てみると、開始直後の1か月で1.5万人、開始から9か月後の1か月で1.9万人、10か月後1.5万人、11か月後2.2万人である。

この3か月が最も多くの損失を出していることが分かる。

東部特にバフムートで、兵員の損失を顧みず、ロシア軍ワグナーグループが攻撃した結果あるいは訓練されていない兵士が無謀に攻撃している結果なのだ。

ロシア軍兵員損失の推移

塹壕に入った戦車は、損失が大幅に減少しているのだが、地上に出て無謀に攻撃している兵は、大きな損害を受けているのだ。

現在、両軍の接触線の至る所で、総攻撃と称して攻撃しているわけではない。

ただし、これからはロシア軍に総攻撃を開始しているという情報が流れれば、地上軍全体が、後れをとれないと思うだろう。

また、米欧から「ウクライナ軍はこの時期に攻撃されると厳しい」と情報を流され、壕から誘い出されているようなところもあるようだ。

5.3方向から攻めるウクライナ軍

戦車や歩兵戦闘車によって増強されたウクライナ軍は、どのような反撃を行うのだろうか。

一つは、現在接触している部隊に増強して攻撃する方法。

もう一つは、現在の接触線を維持しつつ、

①ハルキウ正面からの包囲的攻撃

②ザポリージャからメリトポリやマリウポリを目標に正面突破攻撃

③へルソンからドニエプル川を越えてクリミア半島方面に包囲的攻撃の可能性がある。

ウクライナ軍の反撃構想イメージ

①ハルキウ正面からの包囲的攻撃

ロシア軍陣地の側背から攻撃するように、セベロドネツクやルハンシクを攻撃目標として攻撃する。

イジュームまでは河川が南北に流れていて、ウクライナ軍の攻撃には障害になっていたが、イジューム奪還後は、河川は東西に流れており、攻撃への障害にはならない。

これらの2都市を占拠後に、ロシア軍を国境線まで追い出す攻撃になる。

②ザポリージャからメリトポリやマリウポリを目標の正面突破攻撃

河川障害がないために、この正面がウクライナ軍総攻撃の主正面になるという意見が多い。

ただし、正面突破という攻撃方法になるために、ウクライナ軍戦車等の損害も多くなるだろう。

できるかぎり正面突破攻撃前までに、事前に破壊しておきたい地域だ。

メリトポリを奪還したならば、引き続きクリミア半島への攻撃となるだろう。ただし、クリミア半島の付け根には湖沼が多く、戦車等の前進を妨害する障害となる。

③へルソン正面からの包囲的攻撃

この正面は、多くの塹壕などによる陣地を構築して、ロシア軍が待ち構えている正面だ。

この正面から攻撃を行うと、ロシア軍の火力ポケットによって、ウクライナ軍の攻撃が破砕されてしまう可能性がある。

6.ウクライナ軍の欺偏と奇襲攻撃が見もの

ウクライナ軍は、戦車や歩兵戦闘が増強されたとはいえ、正面からの突破攻撃を行えば、大きな被害が出る。さらに、失敗する可能性もある。

戦闘力を集中し、敵にくさびを入れるように攻撃衝力を与え続けて攻撃すれば、成功する可能性はある。

だが、この方法は損害も多くなる。ロシア軍がバフムートで攻撃している方法が、正面突破であり、策がない作戦だともいえる。

ウクライナ軍は、これまでロシア軍の弱点を突くように攻撃してきた。

では、今後、ウクライナ軍はどうするのか。敵軍を陣地外に誘い出し、攻めやすいようにしてから攻撃する方法がよい。

私の予想では、ウクライナ軍はザポリージャに戦力を集中し、ここからメリトポリやマリウポリを攻撃するように見せかけて、ロシア軍の主力をこの地に集めさせ、ハルキウ正面やへルソン正面から包囲攻撃を行うのではないかと考えている。

ハルキウやへルソンからの攻撃は、第1弾としてロシア軍の背後に回り込んで、第2弾で国境線やクリミア半島全域を奪還することになるであろう。

この時点で戦争が終結することはないが、国境線まで進出し、ウクライナ軍が塹壕を掘って防勢に転移すれば、両軍による戦線はいったん停止することになる。

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