『強大な軍事力を持つ中国でも「台湾占領」は容易ではないこれだけの理由 中国軍の行く手を阻む「台湾海峡」「米空母・潜水艦」、険しい地形も障害に』(8/5JBプレス 宮田 敦司)について

8/4The Gateway Pundit<BREAKING: Election Desk HQ, AP Call the Race — KARI LAKE WINS GOP PRIMARY IN ARIZONA! …Update: Kari Wins EVERY COUNTY in Arizona!>

カリレイクは知事になったら、不正選挙ができないようにしてほしい。

Kari Lake released the following statement:

“Though the results took longer than they should have, Arizonans who have been forgotten by the establishment just delivered a political earthquake. My opponent Katie Hobbs had one job in government, and that was to ensure an efficiently-processed election. She failed spectacularly, and yet just like every other failed establishment politician, now she wants a promotion. Arizona just sent a clear message: our state is done with failed politicians like Katie Hobbs.

“This is more than an election – it is a beautiful movement by so many people across our beautiful state to finally put Arizona First. Our renewed Republican Party is now coming together to fight for a brighter and more prosperous future for every Arizonan. We will stop schools from indoctrinating our children and stop government bureaucrats from shutting down our businesses and livelihoods. We will get our homeless off the streets, invest in our families, and protect the quality of life in our neighborhoods. We will put an end to the fentanyl, human trafficking, and drugs flowing across our open border. Starting tonight, we fight to defeat the radical, corrupt, incompetent Democrats and put our government back into the hands of the great people of Arizona!”

https://www.thegatewaypundit.com/2022/08/breaking-election-desk-hq-kari-lake-wins-gop-primary-arizona/

8/4The Gateway Pundit<WATCH: Trump-Endorsed Republican Nominee Kari Lake Takes On The Fake News Media After Historic Win: “I Am Not Satisfied With How The Election Was Run… We’re Gonna Make It Easy To Vote And Impossible To Cheat.”>

やはり共和党も不正選挙をしていた。それで2020年大統領選で民主党の大掛かりな不正にも文句をつけられなかったのでは。

https://twitter.com/i/status/1554992261212934146

https://www.thegatewaypundit.com/2022/08/watch-trump-endorsed-republican-nominee-kari-lake-takes-fake-news-media-historic-win-not-satisfied-election-run-gonna-make-easy-vote-impossib/

8/5阿波羅新聞網<演习封锁海空大乱!台湾“以德报怨”借空域给厦门航空=軍事演習で海も空も封鎖して大混乱!台湾は「徳を以て恨みに報いる」で、厦門航空に空域を貸与>人民解放軍は本日正午(台湾時間、以下同じ)から台湾周辺で軍事演習を実施し、台湾周辺の18の国際航空路に影響を与え、西部ルートはその影響により、厦門航空からのMF881便は午後4時42分に通常M750 ルートを使っていたが、今日、ルートが軍事演習エリアによって遮断されたため、別のルートに変更した。台湾の航空管制は、厦門航空がスムーズに飛行できるように、日常的に使っていない空域を貸した。元のルートより 50 分長くなった。

https://www.aboluowang.com/2022/0805/1785186.html

8/5阿波羅新聞網<台国防部打脸中共:导弹路径在大气层外 无害地面未发警报=台湾国防部が中共を平手打ち:ミサイルの経路は大気圏外にあり、無害な地面はまだ警報を発していない>日本の防衛省は、4発の弾道ミサイルが台湾上空を飛行したと推定した。台湾の国防部は夜遅く、人民解放軍の弾道ミサイルの発射後の主な飛行経路は大気圏外にあり、上空を飛行する広大な地上エリアには害を及ぼさないと述べた。また、各国のミサイル防衛システムは、着弾地点の計算に基づいているため、まだ防空警報は発令されていない。

https://www.aboluowang.com/2022/0805/1785192.html

8/5阿波羅新聞網<佩洛西打脸战狼 台陆可能都是输家=ペロシが戦狼の顔を平手打ち、台湾と中国両方とも恐らく負け組>ペロシの背後にいる誰かが、習近平にこの難題を持ち出すよう指示したとコメントする人もいる。ダイナミックゼロコロナを堅持する習は、国民の不満を引き起こし、経済の低迷、不動産地雷の爆発危機、財政破綻と相まって、北京の外交部と戦狼五毛党は、ペロシの台湾訪問に対して厳しい対抗措置を取らなければならない。習近平を火あぶりするようなもので、強硬な対抗策を講じなければならないが、懸念点もたくさんある。

台湾は中共から経済制裁を受けるから、負け組と。

https://www.aboluowang.com/2022/0805/1785345.html

8/4阿波羅新聞網<共军军演 美军P-8A海神巡逻机直闯演习空域 网友:太猛了!=共産軍軍事演習、米P-8Aポセイドン哨戒機が演習空域に直撃 ネチズン:激しすぎ!>人民解放軍 (PLA) は、米国下院議長ナンシー ペロシの台湾訪問に抗議して、木曜日の正午に台湾全島周辺で 3 日間の実弾軍事演習を開始した。しかし、木曜日の正午に演習が開始された後、リアルタイムの飛行追跡ウェブサイト「Flightradar24」は、閉鎖されたコールサインを持つ航空機がPLA演習エリアに出現したことを示した。あるTwitterアカウントは、それが米国のP-8A「ポセイドン」哨戒機で、ネチズンは激しすぎると!

https://www.aboluowang.com/2022/0804/1785123.html

8/4阿波羅新聞網<解放军围台演习无足够弹药长时间围堵台湾 意在测试民意 此举或适得其反=人民解放軍の台湾包囲演習は、台湾を長期間封じ込めるのに十分な弾薬を持っていない。これは民意をテストすることを目的としている。この動きは逆効果かもしれない>台湾問題を懸念する学者の宋楊は同日、ラジオ・フリー・アジアのインタビューで、中国政府は今回、台湾に対してさまざまな報復措置を講じており、台湾海峡とその周辺海域を封鎖することで、台湾政府を威嚇し、台湾人の通常の生活を妨害すると語った。彼は、人民解放軍が今回台湾を封鎖したのは、主にその怒りを発散させるためだと述べた。現在の中国の財政難を考えると、人民解放軍は台湾を長期間封じ込めるだけの十分な弾薬を持っていない。

https://www.aboluowang.com/2022/0804/1785095.html

8/4阿波羅新聞網<惊曝:美参院延审支持台湾法案 白宫游说民主党议员踩煞车=ビックリ:米国上院は台湾支持法案の審議を延期し、WHは民主党議員にブレーキを踏むよう働きかけた>米上院外交委員会は当初、本日(3日)、台湾政策法案の審議を行う予定だったが、委員長が議場に出席しなければならないという理由で延期された。ブルームバーグは事情に詳しい関係者の話として、WHが民主党上院議員にブレーキを踏むよう働きかけていると報じた。

民主党のボブ・メネンデス委員長は「軍事、経済、外交、価値観を含む国家安全保障のあらゆる面で中国が我々に挑戦する中、今後数十年にわたって台湾を守ることができるようにするための新しいビジョンを策定している」と述べ、共和党のリンジーグラハム上院議員はWHが法案を阻止しようとしていると非難した。WHにコメントを求めたが、現時点で返答はない。

https://www.aboluowang.com/2022/0804/1785078.html

8/4阿波羅新聞網<佩洛西来了 打赌失败 中国首骗陈光标删文被洗板=ペロシが来た、賭けに負けた、中国トップの騙し手 陳光標はテキストを削除し、洗い流した>中国出身で富がかつて数十億元に達し、慈善行為のふりをして評判を奪いとった、「中国トップの善人」として知られていた起業家の陳光標は、「中国のトップ詐欺師」として非難された。 数日前、米国下院議長のペロシが台湾を訪問する前に、ペロシは実際には台湾に来ないだろうと主張する投稿を発した。「もし彼女が台湾を訪問するなら、自分は家産の90%をできるだけ早く国防に寄付するつもりである」と。今、彼は記事を削除し、それを認めることを拒否した。トップ詐欺師の面目は今回露出した。

https://www.aboluowang.com/2022/0804/1785155.html

何清漣 @HeQinglian  9h

米国が台湾の戦争を支援する際には、次の 3つの要素を考慮する必要がある。

  1. どのように援助を提供するかはWHの決定と運営であり、今の議会の任期は 12 / 31に終了する。
  2. アジア太平洋地域で開戦すれば、日本、オーストラリア、韓国、インド、ASEAN などの国々が助けなければならない。
  3. 米国人は戦争にうんざりしており、選挙を後押しするためにウクライナ戦争を利用したかったのだが、そのとおりいっていない。そこで再び戦争を始めたら、朝野とも困惑するのを恐れる。

ペロシの台湾訪問は、実際には政治的な花火であり、ほんの一瞬の素晴らしさに過ぎない。

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引用ツイート

何清漣 @HeQinglian  9h

このブルームバーグの記事は読む価値がある。要点:

ペロシの台湾訪問は、激怒したWHに、影響を最小限に抑えるための計画を早急に立てるよう促した。バイデン政権の当局者は、北京との関係が非常にデリケートな時期に、彼女がこの訪問を自分のキャリアの頂点にすると主張したことに激怒した。

ペロシの訪問は、彼女が下院の最初の女性議長としての歴史的なキャリアを間もなく終えると予想されているので行われた。 https://bloomberg.com/news/articles/2022-08-03/pelosi-s-taiwan-trip-left-white-house-scrambling-for-a-plan

何清漣 @HeQinglian  9h

このブルームバーグの記事は読む価値がある。要点:

ペロシの台湾訪問は、激怒したWHに、影響を最小限に抑えるための計画を早急に立てるよう促した。バイデン政権の当局者は、北京との関係が非常にデリケートな時期に、彼女がこの訪問を自分のキャリアの頂点にすると主張したことに激怒した。

ペロシの訪問は、彼女が下院の最初の女性議長としての歴史的なキャリアを間もなく終えると予想されているので行われた。

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bloomberg.com

ペロシの台湾旅行は怒るWHに計画のために緊急発進させた。

ナンシー・ペロシが蔡英文総統との論争の的となる会談のために台北に上陸する前に、WHはこの問題に加担しないように注意していた。

何清漣 @HeQinglian  8h

オーストラリア連邦政府は昨日、ナンシー・ペロシの台湾訪問を歓迎せず、米国下院議長が唱道する民主主義の使命について拍手しなかった。

実際、アルバニージ首相が見解について尋ねられたとき、彼の反応は全く無関心であった。彼が言ったのは、「米国が我々の仲間の台湾とどの程度関与するかは、彼らの仕事だ」ということだけだった。

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abc.net.au

分析:オーストラリア首相はペロシの台湾訪問に全く無関心であったが、彼が言わなかったことは急所を示している。

オーストラリア連邦政府は、昨日のナンシー ペロシの台湾訪問を歓迎しなかった。キャンベラは、米国下院議長が唱道する民主主義の使命について拍手しなかった。

何清漣 @HeQinglian  8h

これについて数人の台湾人の友人と話していると、彼らの見解は次のとおり。

  1. 台湾人の 95% は、台湾がウクライナになることを望んでおらず、蔡英文はこの点に関して冷静である。

2.ペロシが台湾を訪問したいと言えば、台湾はそれを暖かく受け入れるしかない。

  1. 中国の軍事演習は怒りのはけ口だと知っており、数日忍べば終わる。
  2. 香港のようにはなりたくない、できるだけ現状維持
  3. 彼らはバイデン政権が当てになるかどうかまったくわからない。

台湾の解放が何十年も叫ばれてきたため、危機感は本当に強くない。

何清漣 @HeQinglian  1h

何清漣のコラム:ペロシの台湾訪問が世界をこのように熱狂させたのはなぜか?

https://upmedia.mg/news_info.php?Type=2&SerialNo=150909

この記事は、ペロシの台湾訪問の成果と世界が熱狂している理由を、国際社会、特にアジア太平洋諸国の反応を除いて(もう一つの記事が必要になるため)まとめたものである。

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upmedia.mg

何清漣のコラム:ペロシの台湾訪問が世界をこのように熱狂させたのはなぜか?--上報

今回、民主党のペロシ下院議長が台湾を訪問する「個人的決断」をした(これは米国の公式声明である)、中共国では万もの口の大砲が鳴り響き、米国内は・・・。

何清漣 @HeQinglian  3h

この記事を読んだ後、中共は張り子の虎ではなく、本物の虎であることがようやくわかった。 😂

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引用ツイート

十四姨 @AuntSannaha 20h

兔主席のこの記事は胡錫進を殺すことができる。

https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzA3MDIzODIwMg==&mid=2458096377&idx=1&sn=0322cb2d3e701b73d6c06dbbe08e48bd

何清漣 @HeQinglian  4h

「ペロシの台湾旅行はタイミングが悪く、危険」 https://rfi.my/8dXs.T

西側メディアのリーダーは、米国の主要メディアに追随しているようである。昨日、ペロシはゼレンスキーとほぼ同じレベルの英雄になり、封神の如く飛び、全身が色とりどりに輝いている。

しかし、NYT、CNN、ブルームバーグ、WPなどの新聞が記事を掲載するとすぐに、ドイチェ ヴェレとRFIはすべてこの記事に目を向けた。

自分が舞台の一角にいると思わない限り、見ていて面白い。

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rfi.fr

Le Monde – 「ペロシの台湾旅行はタイミングが悪く、危険」

フランスの日刊紙ル・モンドは木曜日、ナンシー・ペロシ下院議長の最近の台湾訪問に関する社説を掲載した。関連する論説では、ナンシー ペロシの台湾への旅行は危険であると見出しで指摘した。

宮田氏の記事では上述の記事にあるように、「解放軍は台湾を長期間封じ込めるのに十分な弾薬を持っていない」に通じるものがあります。また台湾海峡に機雷敷設すれば、中国艦艇は台湾に渡って来れないでしょう。今すぐ戦争は起きないでしょうけど、備えはしっかりしておく必要があります。

①日本のミサイルや弾薬、ドローンの在庫を今の2~3倍保持②中国の軍拡(弾薬等の備蓄も含む)を防ぐため米国はじめ自由主義国は中共とデカップリングしていく。

記事

台湾を強行訪問したナンシー・ペロシ米下院議長(写真:ロイター/アフロ)

ナンシー・ペロシ米下院議長が8月2日夜、台北に到着した。米大統領の継承順位2位の要職である下院議長の台湾訪問は25年ぶりのことである。

ペロシ氏の訪台に、中国は軍事的報復をとる構えを見せており、2日夜から軍事演習を開始し、実弾を使った射撃訓練も実施した。4日からは台湾を取り囲むように6カ所で演習を行い、弾道ミサイルも発射。ペロシ氏が台湾を離れても威嚇を続け、軍事圧力を強めている。

防衛白書でも触れられた「台湾有事」

今回のペロシ氏の訪台により中台関係が一層緊迫度を増しているが、「台湾有事」については日本の防衛白書(2022年版)でも触れられている。

白書では、岸信夫防衛相が白書巻頭の言葉で初めて台湾に言及し、中国が台湾統一へ武力行使も辞さない構えを見せ「地域の緊張が高まりつつある」と明記された。また、白書の本文でも台湾情勢に割くページ数が2倍に増え、台湾側のシナリオも初めて取り上げられた。

中国による侵攻は次の3段階で起きると白書は予測している。

(1)中国沿岸への軍の集結と「認知戦」による台湾民衆のパニック
(2)重要施設へのミサイル発射やサイバー攻撃
(3)強襲揚陸艦などで着上陸

仮に中国による台湾侵攻が起こるとすれば、筆者は、(1)と(2)は可能だが、(3)は現在の中国軍の能力では現実的でないと考えている。本稿ではその理由を中心に述べていくことにする。

攻める中国、最大の障害は「台湾海峡」

中国軍には台湾を占領する能力があるのだろうか? 結論から言うと確率はゼロといっていい。その理由は、中国軍の現在の軍事力では台湾海峡を渡ることすら困難だからだ。

確かに中国の軍事力は台湾を圧倒している。現役総兵力や戦車数は台湾軍の実に10倍、大型水上戦闘艦数で3倍、戦闘機・攻撃機数で約4倍の戦力差がある。そのため、一見すると台湾占領は造作もない事のように思える。しかし、台湾を占領するのは容易ではない。攻める側の中国にとって台湾海峡が最大の障害になるからだ。

台湾海峡は幅130~180kmとなっている。中国軍がいかに強大であっても、台湾に攻め込むには、この広い海峡を渡らなければならない。裏を返せば、これは台湾にとって最も有利な点となる。

中国陸軍を輸送する中国海軍(一部は陸軍)は、中小の揚陸艦艇を含めると約370隻の揚陸艦艇を保有している。このうち大型揚陸艦は10隻に過ぎない。中国軍は多くの揚陸艦艇を保有しているものの、問題は全ての揚陸艦艇が台湾海峡を渡れるわけではないということだ。台湾海峡を渡ることができる揚陸艦艇(満載排水量500トン以上)は20%程度にとどまると思われる。

中国・上海で行われた強襲揚陸艦の進水式(写真:新華社/アフロ)

揚陸艦のほかにも徴用した民間のフェリーなどを使う場合もあるだろう。しかし、フェリーによる輸送を行うためには、大型船も着岸できる港湾を使用することになるため、あらかじめ中国軍を台湾へ送り、港湾を確保しておく必要がある。

港湾の確保には、空軍の輸送機で運ばれた空挺部隊が港湾を急襲すれば可能になるかもしれないが、台湾軍が簡単に港湾を明け渡すことは考えづらいうえ、空挺部隊だけでは長期にわたり確保し続けることは困難だ。

このため、戦争初期に台湾海峡を渡ることができる兵力は、せいぜい3万人程度にとどまるだろう。しかし、何事もなく台湾に上陸できるという保証もない。

上陸部隊に対抗する台湾軍

対する台湾軍も黙っているわけではない。台湾軍は台湾西海岸沖に機雷を大量に敷設し、海岸に地雷や障害物を設置するなどして中国軍の上陸に備えることになるだろう。

中国の侵攻を想定した台湾軍の定例演習(写真:ロイター/アフロ)

台湾軍の現役総兵力は約16.3万人、準軍隊と予備役が約167万人となっている。これらの兵力を(全てではないが)中国軍の上陸が予想される海岸に布陣し、対艦ミサイルなどで揚陸艦艇の接近に備える。このため、中国軍の多くは上陸前に台湾海峡で海の藻屑と消える可能性がある。

もちろん台湾海峡を容易に渡れないことは中国側も承知している。上陸作戦の前にサイバー攻撃、約1500発の短距離及び中距離弾道ミサイルによる重要施設の破壊、空軍機による爆撃などが行われるだろう。

米軍の来援、空母6隻を台湾周辺に派遣か

さらに、中国にとって最も頭が痛いのは米軍、とりわけ空母の来援だ。米軍は湾岸戦争で空母6隻、イラク戦争でも空母6隻で攻撃を実行している。このため、台湾有事でも6隻の空母が派遣されてくる可能性が高い。

もちろん中国海軍の空母2隻も戦闘に加わるだろう。これらの空母は台湾の東側にまわりこみ東側の軍事施設の破壊に動員される可能性もあるが、台湾海峡での航空優勢(制空権)の確保のために米軍と対抗することになるかもしれない。

中国初の国産空母「001A型」(写真:アフロ)

中国の空母にとって最も脅威なのは米海軍の原子力潜水艦だ。中国海軍も原潜と通常型合わせて58隻もの潜水艦を保有している。しかし、中国の潜水艦は騒音が激しいため、米軍の潜水艦に簡単に見つかってしまい、多くが撃沈されることになるだろう。

ただし、米軍が中国軍と直接戦火を交えることになった場合、中国は沖縄の米軍基地をはじめとする在日米軍基地を弾道ミサイルで攻撃することになるため、核戦争にまで発展しないにしても、日本を巻き込むことになり「第三次世界大戦」の様相を呈する危険がある。このため、米国は中国へ圧力を加えるにとどめるかもしれない。

一方、中国側も在日米軍基地への攻撃を回避して戦争相手を台湾に絞るとともに、ロシアや北朝鮮と連携して日本周辺での緊張状態を作り出したり、非軍事的手段による尖閣諸島への上陸、日本国内におけるテロ・破壊活動によって米軍や自衛隊の戦力を分散したりするかもしれない。

中国本土からの補給が続かない

中台戦争になれば、開戦時から海や空での攻防が繰り広げられるわけだが、海軍の艦艇や空軍の航空機、弾道ミサイルによる攻撃だけでは台湾を占領することはできない。最後は陸軍や海兵隊(海軍陸戦隊)などが上陸し、台湾軍の武装解除を進めるとともに、台湾全土を占領しなければならない。

中国軍が台湾を短期間で軍事占領する場合、各種公刊資料によると最低でも100万人規模の兵力が必要だとされている。この数字は現在の中国陸軍(96.5万人)に相当する規模となる。

さらに、台湾全土に展開する100万人の中国軍の戦力を維持するため、中国は本土から武器弾薬をはじめとする補給物資を海上輸送で台湾に運び込まなければならない。上陸作戦やそれに続く補給物資の輸送を行うためには、航空優勢を掌握しておく必要がある。空から揚陸艦などの艦艇が攻撃されたら補給物資の輸送ができないからだ。

航空優勢を掌握することの難しさは、ウクライナに侵攻したロシア軍が圧倒的な空軍力(ロシア空軍が1500機の戦闘機と爆撃機を保有するのに対し、ウクライナは100機程度)を保有しているにもかかわらず、開戦から5カ月を経た現在も航空優勢を掌握できていないことからも分かる。

台湾の地形も中国軍の行く手を阻む

台湾島へ上陸した中国陸軍の行く手を阻むものには、台湾島の大きさと険しい地形がある。台湾島は南北約380km、東西100~140kmで面積は九州とほぼ同じだ。しかも、中央には標高3000m級の山脈群が南北に走っている。最高峰の玉山は同3952mで富士山(3776m)より高い。

このような険しい山脈をはじめ、台湾島の東半分はいくつもの山脈が走っている。中国軍はこのような山岳地帯でも台湾軍の掃討作戦を展開しなければならない。100万人の兵力が必要とされる根拠には、このような地域での戦闘を考慮しなければならないためだ。

このため、仮に中国軍の地上兵力が台湾海峡を渡ることに成功したとしても、台湾占領が短期間で達成される可能性は低い。

以上述べてきたように、中国が台湾に対してどんなに軍事的圧力を加えたとしても、現時点では「台湾有事」が起きることはない。しかし、だからといって備えを疎かにしていいわけではない。日本は最悪の場合は「台湾有事」に巻き込まれることを想定し、防衛力を整備しておかなければならない。

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