『エマニュエル・トッド氏「日本はウクライナ戦争から抜け出せ」』(5/31日経ビジネス 大西 孝弘)について

5/30The Gateway Pundit<Most of the Local Texas Border Patrol Agents Skipped Meeting Joe Biden – Got in Their Vehicles and Drove Home Instead (Video)>

バイデン政権は発足当初、議会をフェンスや鉄条網で覆ったりしました。今回も襲撃を恐れての発言でしょう。でも何故そんなに恐れる?自ら大統領としては非嫡出子であることを自覚しているからでしょう。

Joe Biden was also supposed to meet with border patrol agents but most of them chose to skip the meeting and drove home when the White House ordered them to disarm before the meeting.

John Carrell: Yeah, I’ve never heard of this. President Trump never came in and disarmed us. So I’m hearing from my sources that agents literally came in from the field, didn’t check in, just got in their personal vehicles and went home.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/05/local-texas-border-patrol-agents-skipped-meeting-joe-biden-got-vehicles-drove-home-instead-video/

5/31阿波羅新聞網<罕见船舰射击!台湾自制导弹火力射程精准—公布海空精准弹药射击 台湾国防部:捍卫国土主权=珍しい対艦射撃!台湾の自製ミサイルは正確な射程距離で当てる–海と空への正確な弾薬射撃を公表 台湾国防省:国土の主権を守る>台湾国防省は最近、海軍と空軍によるミサイルの射撃を示すビデオを公開した。「第2海軍」と看做される沿岸警備隊に属する艦船の射撃の珍しい画像があり、台湾の自製ミサイルの火力と正確な射程を示している。台湾国防省は、台湾海峡の安全と安定への中華民国の努力を世界に見てもらう必要があると述べた。

日本の海上保安庁艦船にもミサイル搭載を。

https://www.aboluowang.com/2022/0531/1755504.html

5/31阿波羅新聞網<中国各地上千民众接种疫苗后患白血病 成中共敌人 无人敢援手=ワクチン接種を受けた後、中国各地で何千もの人が白血病に罹る 中共の敵になる 誰も助けようとしない>最近、中国のネットで伝わるのは、30以上の省や都市の人々が新型コロナワクチンを接種した後に白血病に罹患したことを公開した事件で、台湾中央通訊社は、5/30に統計を発表し、現在千もの人々がこの病気に罹っているが、当局は患者を敵と看做し、普通に抑圧し、弁護士やジャーナリストでさえ助けにはならない。

報道によると、今月初めに出された最初の公開書簡では、新型コロナワクチンの投与後に確定診断された白血病患者は、主に中国の一線、二線都市からであり、年齢は3歳から70歳の間である。彼らがワクチン接種したワクチンは主に科興生物製であり、残りは北京生物、武漢生物、智飛生物、長春生物など。ほとんどの人は2回の投与後に問題を抱え、一部の人は1回か3回の投与で出た。ワクチン接種後、人々はさまざまな程度の発熱、夜の汗、咳、頭痛、嘔吐、疲労、下痢、呼吸困難の症状が出る。病院の検査で初めて、急性白血病、主に急性リンパ芽球性白血病と急性骨髄性白血病が確認された。

中国製の不活化ワクチンだけでなく、欧米のmRNAワクチンでも副作用は出ていますが。でも、小生は絶対中国製は選ばず、欧米製を打ちます。(日本は、中国製はありませんが)。1回、2回はファイザー、3回目はモデルナでした。

https://www.aboluowang.com/2022/0531/1755483.html

5/31阿波羅新聞網<重庆警察处理交通事故 竟开枪打死一人 引发骚乱【阿波罗网报道】=重慶警察は交通事故処理で、何と1人を射殺し、騒動を引き起こした[アポロネット報道]>5/30、重慶市北碚区の警察官が交通事故を処理している最中に、警告なしで男を射殺し、騒乱を引き起こした。見物人は怒って警察の凶行を非難した。現場の目撃者は、警察は警告射撃を行わず、交通違反者を直接狙って胸を撃ったと述べた。

女性の乗ったオートバイが棚を倒したので、交通警官が処理しているときに男が加勢に入って胸を撃たれて死んだ。交通警察が銃を持つのはどうかと言う意見あり。

この中国の政府の銃による暴虐の例を考えると、米国の銃規制は政府に反抗する民衆の手段を奪おうとしているようにも見えます。

被害者の家族が銃撃した警官を掴んで放さず(画像:ツイッター)

https://www.aboluowang.com/2022/0531/1755482.html

5/31阿波羅新聞網<情势所迫中共20大可能延后召开?=20大は事情により延期される可能性がある?>中共の上層部の争いはますます公になり、もはや覆い隠さない。今月25日、李克強首相は北京で10万人を対象に経済救援会議を開催した。会議はビデオ会議によって進行し、全国の31の省、市、2,844の県や地方政府当局者を招集した。公式ウェブサイトによると、人数は10万人にも達した。動員規模は前例がない:さらに重要なことは、李克強は、経済を救うために全国の当局者の支援を求めた。経済を救うためには、「合理的なゼロコロナ」と財政支出の削減が必要である。役人がゼロコロナをあきらめて経済を救おうとするこの実務的なスタイルは、習近平の個人的な権威とイデオロギーを維持するというスタイルに反している。

地方の役人が習と李とどちらを選ぶかと言うと、間違いなく前者でしょう。

https://www.aboluowang.com/2022/0531/1755532.html

5/30看中国<日本国会议员SMG年会呼吁停止活摘器官(组图)=日本の国会議員のSMG年次総会は、生きたままの臓器摘出の停止を呼びかける(写真)>今年はSMG(中国臓器移植委員会)設立4周年を迎える。日本の国会議員と地方議員は、5/27に衆議院で毎年開催される集会に出席した。会議では法輪功への迫害に関するドキュメンタリーが上映され、中共の人権侵害について意見交換が行われた。

集会は、法輪功の修練のためだけに拷問された3姉妹の状況を報道するドキュメンタリー「冷戦のカナリア」を上映した。神奈川県逗子市の丸山治章議員は、SMGネットワ​​ーク全国地方議員協会の代表発起人として、「中共による残忍な人権侵害を改めて認識している。中共の生きた臓器摘出を止めなければならないと思っている」

中国人記者の取材を受けている丸山治章議員(写真:看中国/徳永木里子)

中共が依然として「良心犯」から臓器を強制的に摘出している問題について、自由民主党衆議院議員の石橋林太郎は、日本社会に「共同の危機感」を呼びかけ、議員達に人権集会参加を呼びかけて議会連盟を創った。

櫻田義孝衆議院議員は、中国の臓器摘出の問題や少数民族の弾圧を例に挙げ、人権の状況は依然として厳しいと指摘した。彼はまた、日本は中国に誤った行為を変えさせる必要があると言い、彼は抑圧された人々を救うために働くことをいとわない。

衆議院議員で、日本ウイグル国会議員連盟事務局長の三ツ林裕巳は、中国では人権侵害が蔓延しており、日本はこれを真剣に受け止めなければならないと述べた。

地元の櫻田議員が地道にこの問題に取り組んでいて貰えて非常に嬉しい。他の議員ももっと関心を。

https://www.secretchina.com/news/gb/2022/05/30/1007842.html

何清漣はリツイート

デイシフト保安孫師傅 @eGUAbe2V7j26GHw 10h

ロシア・ウクライナ戦争の私の見方/ 1

私のような村の長老でさえ、第二次世界大戦が勃発する前に、英国とフランスが宥和政策(長い間の平和な環境にある民主体制の必然的な産物)を実施し、ヒットラーに何度も譲歩したことを知っている。自国内の政局のために同盟国を犠牲にした。プーチンが知らないとでも?したがって、プーチンはこの戦いで非常に慎重かつ保守的に行動し、人道主義のレッドラインに触れず、現在の有利な外交構造を破壊しないようにしている。

何清漣 @HeQinglian 3h

李克強の5/25の講話によって明らかにされた3大経済危機。https://rfa.org/mandarin/pinglun/heqinglian/hql-05302022145245.html

第一は経済発展の軌道が外れ、核心なのは財政難であることを強調し、地方政府が自ら解決できることを言い聞かせた。第二は企業を安定させることである。昨年には、企業の1/4近くが破産し、雇用と人々の生活が困難になった。第3は、食糧、エネルギー、産業チェーンのサプライチェーンを探し出すことである。

外部はこれを習打倒の檄文と見なすが、これは全く過度な解釈である。中国には反習勢力がいるが、李克強は絶対にそのリーダーではない。

rfa.org

評論|何清漣:李克強の5/25の講話によって明らかにされた3大経済危機。

李克強はなぜこのスピーチをしたのか?役目からだと思う。前職の温家宝首相と違うのは、総書記の胡錦涛は力のある総書記でなく、温家宝とは同僚のようであって、上司には当たらなかった。中南海の南北間で論争があれば、李も公に「国のために我慢する」と言ったことがある。現在の経済的困難は明らかで、首相として、逃げ隠れできない。しかし、李が持っている政治的資源と彼の性格から言って、習との政治的対立のリスクを冒すよりも、任期満了で引退することを選ぶと思う。

何清漣はリツイート

デイシフト保安孫師傅 @eGUAbe2V7j26GHw 10h

ロシア・ウクライナ戦争の私の見方/ 2

3年間の内戦で、国民党は一敗地に塗れ、蒋介石はしばしば軍事司令官として無能と謗られた。しかし、ある記事によれば、蒋は領土を守る政府の責任の政治的圧力の下にあって、多くの地に軍を配備し、兵力の希薄化を招いた。毛にはそのような圧力はなく、柔軟に攻撃することができ、兵力を集中させて1点を攻撃し、小さな勝利を重ねて行って大きな勝利にした。ロシアとウクライナの戦争の状況は大体同じである。私はゼレンスキーが最後には汚名を着せられて辞任するという予感がある。

ウクライナ国民の間でもいろんな考えの持ち主はいるでしょう。ゼレンスキーが大統領でなければ、ロシアとうまくやれたかもしれないと。しかし、今のロシアを見ると言論の自由がなく、戦争にならなくとも、自由にものも言えない、奴隷の平和になります。

日経ビジネスの記事では、エマニュエル・トッドの言う、世界の問題はロシアでなく米国というのは一部同意(米国も他国を侵攻してきた)しますが、でも専制体制と自由民主主義体制とどちらを支持するかと問われれば、間違いなく後者を選びます。100%の正しさも、100%の間違いも現実世界にはありません。“ to choose the lesser of two evils”です。トッドは共産主義の悪を知らないのでは。ナチ以上ですよ。

戦争を終えるには、E・ルトワックの言ったように、「決定的な勝利」と「戦争による疲弊」が必要で、他国や国際組織の介入は戦争を長引かせるというのとトッドの考えは同じ印象を持ちました。台湾問題不介入もそうなのかもしれません。でも「昨日の香港、今日の台湾、明日の日本」と言う言葉を彼は知っているのかな?今日難を逃れたとしても、明日の運命は分からない。だから仲間を多くして、暴虐国家の支配を逃れようとしている。他国のために、防衛努力しなければ、日本が攻められたときに他国は助けてくれないのは当たり前。

記事

前回(エマニュエル・トッド氏「第3次世界大戦が始まった」)において、フランスの歴史人口学者であるトッド氏は、ロシアのウクライナ侵攻に対する認識を示した。では、戦争終結への道筋をどのように見いだしているのか。また、日本のウクライナ戦争への対応をどのように評価しているのか。ロングインタビューの後編をお届けする。

エマニュエル・トッド[Emmanuel Todd]氏

1951年フランス生まれ。パリ政治学院卒。英ケンブリッジ大学で博士号を取得。家族構成や出生率、死亡率から世界の潮流を読む。76年の著書で旧ソ連の崩壊を予言した。米国の衰退期入りを指摘した2002年の『帝国以後』は世界的ベストセラーに。その後もアラブの春、トランプ大統領誕生、英国の欧州連合(EU)離脱を言い当てた。6月17日に『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書)を出版予定(写真:Abaca/アフロ)

—トッドさんはロシアのウクライナ侵攻により、「第3次世界大戦が始まった」と指摘しました。その世界規模の戦いを終わらせるために、どのような方策があると考えていますか。

エマニュエル・トッド氏(以下、トッド氏):第1次、第2次世界大戦は何年も続いた戦争でした。なぜかというと、それが相手が死ぬまで続けるという戦争だったからです。つまりそれぞれが完全勝利を目指す戦争でした。

第1次世界大戦では最終的にドイツ帝国が崩壊し、第2次世界大戦ではドイツが完全に敗北しましたし、日本も核爆弾によって破壊されてしまいました。そして今では米国の保護国のような状態になっており、今の地政学的な状況は2つの世界大戦と関係しています。

ですから、第3次世界大戦から抜け出す、あるいはそれを拒否するというのは、まず精神的な意味で誰にとっても完全勝利はないと理解することから始めないといけないと思っています。軍事的な対立でも完全な勝利はなく、交渉しなければいけない。第1次、第2次のような勝利というのはあり得ないということを理解することが始まりになります。

交渉を実現するために最初にすべき努力というのは、敵国が怪物であるというような表象をやめることです。西洋人はロシア人を怪物だと言い、ロシア側も同じように西洋人をそう言いますが、それをやめるというのが最初にすべき努力であり、それは精神的、道徳的、また倫理的な努力なのです。

そして、この最初の努力がなされたら、今度は敵であるロシアというのをまた人間的な観点から見直し、ロシア側も西洋人を人間としてもう一度見る。そうすると交渉が始まるわけです。具体的なことをそこで話すべきです。ただし、ロシアがこの戦争で苦戦しているため、一度獲得した領土から二度と出ていかないだろうという問題があります。

世界の不安定性はロシアではなく米国に起因している

ウクライナ人にとって、とてもひどい戦争であることは間違いありません。しかしロシア側も犠牲者が出ているため、ロシアは獲得した領土から二度と出ていかないでしょう。それがよいと言っているわけではありません。しかし西洋人は、「ロシアは奪った領土からは二度と出ていかないだろう」という現実を受け入れることから始めなければならないと思います。

ですので、交渉の場ではロシアが出ていかない代償として何を出せるかが焦点になります。例えば残ったウクライナの領土の独立性を認める必要があると思います。これも非常に難しいのですが、ウクライナの主権を認め、キーウ(キエフ)はウクライナの独立した首都であり、ロシアとは関係がないことを認めるべきでしょう。しかし同時に西洋人とウクライナ人は、今の黒海沿岸地域やウクライナ東部地域の一部がロシアの領土であることを認める必要があります。

そうすると、もしかすると交渉が成立するかもしれませんが、私はこれに関しても全く楽観的ではありません。非常に悲観的になっている理由はいろいろあります。ウクライナでは中級階層の人口が国外に流出を続けています。ウクライナは国家であることは間違いないですが、健全な国家ではないのです。

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月、米連邦議会でオンライン演説した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

まず私の見方が、西洋側のメインストリーム(主流)と全く違うということはよく理解しています。私はロシア問題というのは存在しないと考えています。侵攻前のロシア社会は安定を見いだしていました。領土は人口に対して大き過ぎ、その中で北大西洋条約機構(NATO)の拡大に脅威を感じており、これを阻止するべく予防のための戦争に乗り出したという意味では、ロシアの指導者層は合理的な態度を見せていたのです。

真の問題、世界の不安定性はロシアではなく米国に起因しているのです。米国は世界的な軍事大国で、中東などで戦争や紛争をする、あるいは維持し続けている存在なのです。ウクライナ軍も再組織化しました。そしておそらく同じようなことをアジアでも引き起こそうとすると私は見ています。台湾に対してウクライナのように振る舞うべきだと言い始めています。

米国は不平等が進み、(人口の一部では)死亡率も高まっているような、健全ではない国家になってしまっています。ウクライナ戦争が終わっても米国が欧州や日本、韓国をコントロールし続けている限り、世界は安定化には向かわないでしょう。

これは非常に私にとってもひどい状況で、何度も言ってきましたが、私はいわゆる反米主義ではありません。私の家族は戦争中に米国に避難した歴史があります。何か欧州に脅威が訪れたら米国に逃げようという考え方がそもそもの根本にありますが、今の状況を見ると米国は世界が不安定になっているそもそもの原因だということが明らかです。そういう意味では、個人的にもひどい状況です。

私は『帝国以後』(2002年)を書きましたが、これはイラク戦争の時期に重なります。しかし実はその後、一時は米国も再び合理的になってきたと感じた時期もあったのです。その頃の私は文化的には親米に近い立場ですらありました。しかしウクライナ戦争を経て、世界をひどく不安定にしていることが明らかになってしまいました。世界の問題は米国なのです。

これは私がちょっと感情的になっている部分なのですが、米国の政治は今、欧州大陸を壊そうとしています。フランスの人々がこれからどんどん貧しくなってしまうのも米国の行動に起因しています。そういう意味で私は非常に怒りを感じていて、これは歴史家としてではなくフランス人としての個人的な発言です。

これだけのウクライナ人が亡くなる必要はなかった

—トッドさんはウクライナ戦争の打開策として、フランスやドイツが「戦争から抜ける」ことを挙げていました。これは具体的にどのような意味なのでしょうか。

トッド氏:フランスもドイツも大した武器は持ってないので、その提供をやめることは大きな観点になりません。私は基本的にドイツが最終的に決めることになるはずだと思っています。例えば米国のイラクへの侵攻のときに、ドイツとフランスは侵攻に反対しました。それもドイツが決めフランスが付いていくという流れでした。

今のドイツは非常に迷っていて、間違えた道を歩み始めているようにも見受けられます。ただしドイツがいったん合理的な、現実的な観点に戻ってくれば、どうやって抜け出すか、その手段も見いだすだろうと思います。ドイツが決めたら、最終的には今、感情に突き動かされている欧州諸国もドイツに付いていくのではないかと。そこでドイツの首相が特に大きな政策を打ち出す必要もないと思います。ただ単に、「もうやめよう」とさえ言えば、米国中心のこの戦争のメカニズムが崩壊し、そこからは良い判断が次々となされるでしょう。ドイツは気がつくだけでいいのです。

ロシアのウクライナ侵攻で、600万人以上のウクライナ人が国外に避難している

この戦争の真に悲劇的な側面というのは、それが不条理なもの、非常にばかげたものだという点です。そして、この戦争は簡単に避けることができたのです。ロシアはウクライナのNATO加盟を許容できないと言い続けてきました。そしてドンバス地方の自立やロシア語話者の権利などを要求していました。ウクライナ人たちがそれを認めていればこのような戦争は起きなかったはずです。

この戦争の理由は非常に不条理ですが、同時にいったん始まると抜け出すのが非常に難しくなっています。ウクライナも米国政府もニヒリストになっていて、ポーランドもそうですし、バルト3国や英国もおそらくそうなっているからです。

ただ、欧州連合(EU)の国々がある日突然、目を覚ますこともあると私は思っています。今の戦争は非常に現実的で、実際に建物が崩壊され人が死んでいますが、始まった理由が非常に不合理です。悪夢という状態なので、誰かが目を覚まさなければいけないと私は思うんです。とんでもなくばかげた話だと人々は気付くべきだと思います。

ロシアの人口を見れば欧州を攻撃しようだなんて、そんな計画をロシアが描いていたはずがありません。だからこれだけのウクライナ人が亡くなる必要はなかったのです。そして欧州全体がロシアへの経済制裁のせいで貧困化していくというような事態は避けられるはずだったのです。だからこの状態は本当にひどいことだと思うのです。

ロシアは米国の生徒だ

—日本ではロシアのウクライナ侵攻に対して大きな懸念があります。ロシアの勝利を認めてしまうと、力によって領土を拡大することが世界的に認められかねません。そうすると例えば中国が力によって領土を拡大する恐れがあります。こうした考え方をどのように受け止めていますか。

トッド氏:米国がイラクなど世界中でしてきたことが現実なのです。権利の問題ではなく、現実、事実の問題です。日本は自身の環境を見渡し、どこに脅威があるのかを見極めなければなりません。例えば中国が台湾を侵攻できるのかという問題があります。ロシアだけでは日本にとって脅威でもなかったので、日本の脅威になり得る中国に対して、ロシアはある意味助けになる存在だったはずなのです。

侵攻してはいけない、軍事介入してはいけないという原則は非常に不条理な話で、西洋でもそれは守られてこなかったのが現実です。西洋では米国が他国への侵攻を続けてきました。だから今、起きていることに関していえば、ロシアは米国の生徒だというふうにすら言えます。これまで米国が行ってきたことに習い、ロシアが侵攻したという流れがあると思います。

私は他国を侵攻するとか、介入するというのはいいとか、あるいはそれが普通だと言っているわけでは決してありません。私は戦争を忌み嫌っています。ただ私が言いたいのは、西洋の陣営の中でも特に米国は、ロシアに対し、原則を破っているなんて言う権利はないだろうということです。侵攻するということが良いと言っているわけでは決してありません。

日本の問題は中国だ

—日本は軍事面や経済面などで米国にかなり依存しています。日本はどうすべきだと考えていますか。

トッド氏:何度も言ってきましたが、安全面での唯一の解決策があるとすれば、核兵器の所有でしょう。これがある日、実現するかどうかは分かりません。先ほど、交渉の話をしていたときにフランスとドイツにかかっていると言いましたが、日本には触れませんでした。それには理由があります。

日本の問題は非常に簡潔に言えば中国です。以前にも言ったことがあるのですが、中国では人口減少が始まっています。そのため日本に対しても、中国の脅威度は大きく下がるとみています。そして、日本の問題は例えば中国にある日本企業の工場をいかに維持していくかというような観点になっていくでしょう。

私はいろいろなインタビューの中でも今の文脈の中では米国との同盟関係は理解できるし、ロシアとの良い関係性も長期的に重要だとも言ってきました。これはウクライナ戦争を経た今も有効な話です。というのも、地理的にロシアも中国も日本も同じ場所に今後も存在し続けるからです。

しかし、このウクライナ戦争に関しては、日本の問題ではないことを認めるべきだと思います。なぜ日本がウクライナにここまで関心を抱くのでしょうか。例えば、フランスやドイツ、スウェーデン、フィンランド、欧州諸国が関わっているのは当然ですが、地図を見てほしいのです。非常にウクライナから離れた日本が、なぜウクライナのせいで世界大戦に巻き込まれなければいけないのか、考えてほしいのです。

ですので、私の日本への助言は、「抜け出せ」ということです。ウクライナ戦争は日本の問題ではないからです。ウクライナの危機は欧州全体を巻き込んでいるのが現状です。ウクライナがあたかもブラックホールのようになっていますが、しかしなぜ日本までもそこに落ち込んでいかなければいけないのかと、考えるべきです。日本はNATO加盟国ですらありません。日本が取るべき立場は、中立国という立場ではないでしょうか。

日本の読者の皆さんによく理解してほしいのは、ポーランドやリトアニア、ベラルーシ、ウクライナなどこの辺りの地域は、世界大戦中に最もひどい出来事が起きた地域です。Bloodlands(流血地帯)と米国人が呼んだ場所です。ソ連軍とドイツ軍が衝突したり、ユダヤ人たちが多く虐殺されたりしたのもこの地域でした。

この地域は18世紀からそうなのです。ですから、この地域圏というのはとてもリスクが高く、非常に危ないことが多く起きる地域です。なので、日本はここに入り込んできてはいけないと私は思うわけです。なぜ、日本が血なまぐさいこのような地域に関わらないといけないのでしょうか。ぜひここからは遠のいてほしいと思います。

英ロンドンには多種多様な出身国の人々がいる。中東やアフガニスタン出身の人々に話を聞くと、米国への激しい憎悪を表す人が多い。「米国の軍事介入が祖国をめちゃくちゃにした」と。普段、我々が接している報道は米国側の視点が多いために忘れてしまいがちだが、米国がいくつかの国に侵攻や介入をしてきたことは確かだろう。

とはいえ、日本は米国の同盟国であるため、ウクライナ戦争で米国の方針に反した行動は取りづらいだろう。しかも、ロシアの力による侵攻は、中国などアジアの強権国家を刺激する可能性があるため、日本としても看過できない。

ただ、ウクライナの勝利を望みながらも、どの程度ロシアを追い詰めるかは議論すべきだろう。米国はウクライナ戦争を機にロシアを徹底的に追い込む可能性があるが、トッド氏が指摘するように過剰に追い詰めると、戦争は泥沼にはまり犠牲者はさらに増えてしまう。トッド氏は自身の意見が「西洋側のメインストリームと全く違うことをよく理解している」と語る。西洋側にはプロパガンダではなく、多様な意見を検討する強みがあるはずだ。様々な知識や見識を総動員して、ウクライナ戦争の打開策を探りたい。

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