『米バージニア州で共和党知事を誕生させた秘策とは 無党派層取り込みに成功した共和党の「トランプ隠し」戦略』(11/8JBプレス 高濱賛)について

11/7The Gateway Pundit<EPIC: Room Filled With Guests At Mar-a-Lago Erupts With “Let’s Go Brandon” Chant (VIDEO)>

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/epic-room-filled-guests-mar-lago-erupts-go-brandon-chant-video/

11/7The Gateway Pundit<Biden Approval Plummets to 38 Percent, Harris Approval Only 28 Percent>

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/biden-approval-plummets-38-percent-harris-approval-28-percent/

11/7希望之声<浅析弗州民主党失利原因 川普:民主党未关注选民关心问题=バージニア州で民主党が敗北した理由の分析 トランプ:民主党は有権者が関心を持っている問題に注意を払っていない>11/6(土)のフォックスニュースとのインタビューで、トランプ前米大統領は、11/2のバージニア州知事選挙とニューヨーク市長選挙で民主党が失敗した理由について語った。

バージニア州では、共和党候補のヤンキンが「意外にも」民主党候補のマコーリフを破った。ニューヨーク市長選挙では、デブラシオが新たに選出されたアダムズに取って代わられる。この点で、トランプは、ヤンキンの勝利は第一に彼は人が良く、第二に、批判的人種理論に反対する両親の考えに対する彼の支持が両親の支持を勝ち取ったと分析した。彼は言った:「最も重要な理由は、民主党は有権者が本当に関心を持っていることを気にしないということだ」と語った。

土曜日(11/6)のフォックスニュースとのインタビューで、トランプはヤンキンがバージニア州知事選挙に勝つことができた理由を分析した。

バージニア州は米国の青い州である。この州の民主党候補マコーリフはバイデン、オバマ、ハリスの支援を受けて、一般的に見てヤンキンについては楽観的でなかったが、最終的にヤンキンは11/ 2の知事選挙でマコーリフを50.9:48.4で破って選出された。彼は2022年1月15日にバージニア州知事になる。

この点で、トランプは、民主党は選挙に立候補するときは常に自分が言ったことに揚げ足を取るが、民主党は有権者が関心を持っている問題に注意を払わず、有権者の意向を本当に理解していないため、民主党はバージニア州の選挙に敗れたと。

トランプは、「バージニアで起こったことは非常に興味深いものだった。民主党は何でも私を攻撃したが、結局選挙に敗れた」と述べた。ヤンキンの勝利の第一の理由は、ヤンキンは人柄がとても良かったことだと分析した。彼は言った:「我々がこの州で勝った第一の理由は、我々が非常に良い候補者を選んだことである。彼は非常に謙虚で親切な人である・・・」

第二に、バージニアの人々、特にこの州の両親は批判的人種理論にうんざり、嫌いであり、ヤンキンは彼が選出された場合、バージニアの学校が批判的人種理論を教えるのを止めるだろうと明言した。しかしマコーリフは嘘をつき、州立学校は批判的人種理論をまったく教えていないとし、批判的人種理論は、有権者を扇動するために共和党員によって開始された単なる文化戦争であると言った。

バージニア州の両親は、州政府がその権力を濫用し、子供たちの教育において両親の発言権を奪うことを非常に心配した。その後、学校は「米国を敵視」する批判的人種理論を子供たちに植え付けたり、トランスジェンダーの問題について子供たちを誤導した。

トランプは次のように述べた。「バージニア州の両親は、子供たちの教育において本当に重要かつ決定的な役割を果たすべきであることに気づき始めている。彼らが、マコーリフが州政府を親と子の間に置きたいと聞いたとき、まもなく、この選挙は単なる選挙ではなく、両親によって開始された反批判的人種理論運動である」

トランプは、「バージニア州の人々は、(批判的人種理論)にうんざりし、民主党州政府に非常に腹を立てており、MAGAの支持者は、ヤンキンを支持するために再び強く動員された。彼らは選挙に参加した。そして、彼らはバージニアで変化を引き起こした。・・・最も重要な理由は、民主党は有権者が本当に気にかけている問題を気にしないということである」

ヤンキンの勝利は多くの民主党員を心配させている。人々の批判的人種理論への反対により、民主党はスウィングステートと根拠地の支配を失った。

米国の保守派は、政府が批判的人種理論を教えることに断固として反対している。なぜなら、この理論は米国を人種差別的な国として扱い、人種問題のために学生を分裂させるからである。

米国政府は今年4月に「平等」(または平等な権利)教育に600万米ドルを割り当てると発表した。これは多くの米国人からの抗議を引き起こした。

トランプはまた、インタビューで次のように述べた。「現在、非常にダメな市長がいるが、デブラシオは我々の国の歴史の中で最悪の市長である」

彼は、NY市の現在の犯罪率が非常に高く、路上には多くのホームレスがいることを例に挙げ、「NYは素晴らしい都市だが、彼がこの都市を破壊した」と述べた。

トランプは、自分自身だけがこの意見を持っているのではなく、多くの人々がすでに同じ考えを持っていると述べた。なぜなら、これらの人々はNYを離れてフロリダ、テキサス、テネシー、ノースカロライナ、サウスカロライナなどの州に行くからである。

新たに選出されたアダムズについて、トランプは「彼が良い仕事をするのを願っている」と述べた。

トランプはNY出身であるが、2019年にNYを離れ、フロリダ州ウェストパームビーチに引越すると発表した。彼は当時、NY州とNY市が彼を非常に不当に扱ったためにこの決定を下したと述べた。

彼は当時、「私はNYとNYの人々を大切にしている。私はいつもこのよう扱われ、残念ながら、NY市、NY州、現地に毎年数百万ドルの税金を払っているが、州および市の指導者は私を非常に不当に扱う。私が扱われたよりも悪い扱いを受ける人はほとんどいない」

彼はまたその時言った:「私は常にNYとNYの偉大な人々を助けるだろう」、「NY市は常に私の心の中で特別な都市である」。

トランプは、NYの前知事クオモが既に辞任し、デブラシオが離任すれば、彼はNYに戻るかと尋ねられたときに「わからないが、NYが大好きである。とても良い場所である」と答えた。

トランプは11/10にアリゾナ州の上院の候補者のための募金活動に参加する

ザ・ヒルのウェブサイトによると、トランプ大統領は来週の水曜日(11/10)にフロリダ州のマールアラーゴで行われるアリゾナ連邦共和党上院議員候補ブレイクマスターズの募金集会に出席する予定である。

募金集会のチケットは1人あたり2,900米ドルで、集会の前に25,000$以上を寄付した献金者は、集会の後にトランプと一緒に写真を撮る機会がある。

しかし、トランプは、アリゾナ州知事と州務長官の共和党候補を支持すると公式に発表したものの、マスターズへの支持を公式に発表していない。

マスターズは、米国のベンチャーキャピタリストで起業家のピーターティールアセットの最高執行責任者であり、ティール財団の会長である。

アリゾナ州国務長官のマーク・ブルノビッチも、バージニア州の2022年連邦上院議員に立候補している。

トランプはアリゾナの共和党の有権者の間で非常に影響力があるので、マスターとブロノビッチの両方がトランプの支援を求めている。

マスターズはかつて、不法移民の問題について州務長官の態度が弱すぎると批判し、それがブロノビッチと彼の間の差を今年の8月の29:5から今月の10月には26:14に縮めた。 支持率も元の5%から14%に増加した。

高濱氏の記事とは違い、民主党は自分達が有権者の意に沿わないことをやってきたから、選挙に負けたと。普通に考えれば、有権者に関心のないことをし、アフガンのようにテロの恐怖を増大し、コロナワクチンやCRTを強制し、ラウドン郡の事件をなきものにするやり方は国民の支持が得られるとは、到底思えない。

https://www.soundofhope.org/post/563133

11/8阿波羅新聞網<纳瓦罗:美应扣押中共党员资产 让中共担责=ナバロ:米国は中共党員の資産を没収し、中共に責任を負わせる必要がある>元米国大統領貿易顧問であるナバロは、米国政府に対し、中共党員の不動産資産を押収し、中共にその邪悪な行動の責任を負わせるよう要請した。写真は2019年3月1日、当時WH国家貿易委員会委員長であったピーターナバロがメリーランド州ナショナルハーバーで開催された米国保守派聯盟大会(CPAC)でスピーチを行った。 (サミラ・ブアオウ/大紀元時報)

元米国大統領貿易顧問は、米国が中国から完全にデカップリングし、中共党員の不動産資産を押収し、中共にその残虐行為の責任を負わせるために、中国製品に関税を課し続ける必要があると述べた。

米国では4600万人以上がCOVID-19に感染しており、死者数は751,000人を超えている。ウイルスの拡散を遅らせるために取られた措置は、数兆ドルの経済的損失を引き起こした。

ナバロは、「我々は共産主義の中国と戦争をしている」と述べた。

やはり民主党政権から替える必要がある。

https://www.aboluowang.com/2021/1108/1669130.html

11/8阿波羅新聞網<拜登女儿日记失窃 FBI搜保守派传媒人寓所=バイデンの娘の日記が盗まれる FBIは保守派メディアの自宅を捜索>米国連邦捜査局(FBI)は、先週の木曜日(4日)にバイデン大統領の娘アシュリーの日記の盗難を調査し、保守派のメディア「プロジェクトベリタス」の創始者のジェームズオキーフと元メンバーの自宅を捜索していることを確認した。

別件捜査で嫌がらせでは?

https://www.aboluowang.com/2021/1108/1669089.html

11/8阿波羅新聞網<政敌打脸习近平!嘲讽习近平治下重回吃树皮时代!【阿波罗网报道】=政敵が習近平を平手打ち!習近平統治で樹皮を食べる時代に戻ったと揶揄う! [アポロネット報道]>アポロネット秦瑞記者の報道:中共第19期六中全会が開催されようとし、共産党内の権力闘争は熾烈である。中共の主な喉と舌が習近平の勢いを増すために最善を尽くし、江沢民と曽慶紅派の背景のある「多維ネット」は記事を発表し、習近平の統治下で、中国大陸では「樹皮を食べて根をかじる」時代に戻ったと揶揄った。

まあ、是非中共統治下の中国はそうなってほしい。

https://www.aboluowang.com/2021/1107/1669003.html

何清漣さんがリツイート

蔡慎坤 @ cskun1989 10時間

今日、中国には巨大な低所得層があり、世界で最も貧富の差が大きい国でもある。 CICC(China International Capital Corporation Limited)の調査報告によると、月収0は546万人、0〜500元は2億1,589万人、500〜1,000元は3億2,607万人である。月収1,000元未満は計5億5000万人である。1,000〜2,000元は4億1652万人で、2,000〜5,000元は3億6430万人で、月収が5,000元未満は13億2,824万人で、総人口の94.87%を占めている。

何清漣 @ HeQinglian 10時間

「ザ・ヒル」、ビジネスインサイダー、NBC WMTVによると、10/20、ウィスコンシン州上院は労働法を拡大する法案を批准した。 SB-22と呼ばれるこの法案では、14歳と15歳の10代の若者は、翌日の授業がある午前6時から21時30分まで働くことができ、翌日授業がない場合は午前6時から23時まで働くことができる。https://thehill.com/changing-america/enrichment/arts-culture/577754-wisconsin-moves-to-let-14-year-olds-work-till-11-pm

これは邪悪な中国だと思った。

thehill.com

ウィスコンシンは14歳の子供を午後11時まで働かせるように動議。

法案SB-22は、グループが就学日の前の就業日の午前6時から午後9時30分までと、翌日学校がない場合は午前6時から午後11時までの間、働くことを許可する。

ウイスコンシン州は民主党知事ですが、議会は上院議席数 33 民主党14 共和党19、下院議席数 99 民主党36 共和党63のスイングステイト。不法移民の子供向けか?共和党も年少者労働を認める法案を出すようでは。

何清漣 @ HeQinglian 9時間

私は「子どもの権利に関する国連条約」をチェックした。これは、すべての人権を対象とし、市民、経済、政治、文化、社会における18歳未満の若者の権利を保護する法的拘束力のある国際条約である。この条約には合計196の締約国があり、中国は加入しているが、一部留保している。米国は加盟していない。

米国カリフォルニア州の児童は、自主的に性転換して、成人と性的関係を持っている。ウィスコンシン州などでの児童労働は、条約の保護は受けられない。

引用ツイート

何清漣 @ HeQinglian 5時間

米国は現段階でまだ名にし負う「グローバルプログレスサミット」を開催している。バイデンは、サミットで男女共同トイレと性別漂流を促進している(性別は心理的なニーズに応じていつでも調整できる。バージニア州のスカートをはいて強姦したのは漂流者である)、軍は性転換、LGBT、子供の自主性転換などを優先抜擢する。

引用ツイート

第4世代の人権は同性愛者の権利しかなく、米国は第5世代の人権に進んでおり、欧州連合も第5世代と見なされているが、男女共同トイレではないようである。

引用ツイート

VOA中国語ネット @ VOAChines e8時間

米国はグローバル民主主義サミットを開催する。人権団体は、各国がどのように公約を果たすか注視している http://dlvr.it/SC3mQ8

何清漣 @ HeQinglian 5時間

補足:誰もがマリファナを吸う権利があり、時にはヘロインとメタンフェタミンを吸う権利がある。この会議では、マリファナ愛煙者が愛する大麻の星条旗を掲げてほしい。ついでに、米国の大学で大麻を専門としているところは宣伝してほしい。

何清漣さんがリツイート

Zhix  @ Wu_Zhi 8時間

返信先:@VOAChineseさん

バイデン政権下で、民主主義と自由の原則は前例のないくらい破壊され、民主的にすべきときに、彼らは自由の特権を使い、自由にすべきときに、彼らは政府の強制に従わせようとし、FBIを使って真実を話そうとする人達を脅迫した。私は、憲政・民主主義・自由の専門家達がずっと観察してきたかどうか知らない。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

このニュースは非常に重要なので、覚えておくことをお勧めする。

引用ツイート

アポロ唯一公式Twitterアカウント @ aboluowang 7時間

WHは米中関係について重大な声明を出した:もはや中共を変えることを求めない(写真):サリバンはCNNとのインタビューで次のように述べた。「以前の対中政策の誤りは、米国の政策を通じて実行し、中国の体制を根本的に変えようとすることだったと思う。 これはバイデン政権の目標ではない」 http://dlvr.it/SC4YR4#白宫#美中系#中共

サリバンもブリンケンもユダヤ人。ユダヤグローバリストの支持で動いていると見たほうが良い。

何清漣さんがリツイート

李進進 @ li_jinjin 5時間

最新の世論調査によると、バイデンは38%しか支持がなく、回答者の59%がバイデンの仕事ぶりを否定した。ハリス副大統領はさらに悪く、28%だけ支持している。中間選挙に向けて民主党は憂鬱な光景 バイデンの支持率はUSAトゥデイ/サフォーク世論調査で38%に低下

usatoday.com

USA TODAY /サフォーク大学の世論調査では、バイデンの支持は、ドナルドに打ち勝った無党派の有権者の間でクレーターになっていることが示された。

何清漣さんがリツイート

蔡慎坤 @ cskun1989 5時間

「BLM」の創設者である37歳のPatrisse Khan-Cullorsは、黒人コミュニティから遠く離れた場所で4軒の家を次々と購入した。 「米国の癌として白人」を非難した白人女性の文芸評論家Susan Sontagは、彼女が死ぬまでマンハッタンのにぎやかな白人地区に住んでいた。それがSontagのような偽善的な白人左翼であろうと、CullorsのようなBLMの頭目であろうと、彼らはすべて米国を危険にさらし、米国を引き裂く悪魔である!

11/8NHKニュース 5:50<米 中間選挙まで1年 バイデン大統領 支持率低迷で厳しい状況に>

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211108/k10013338311000.html

高濱氏の記事で、所詮は民主党支持者が書いているとしか思えないことが3つ。①アンディボロウィッツはNYTのベストセラー作家ということで、何清漣が言うようにピューリッツァー賞付与はNYTが采配するのだから、彼が受賞したのは当たり前。ピューリッツァー賞をそんなに有難がる必要はない。彼はNYTに多いと言われるユダヤ人です。一種のネポテイズムでは。②トランプに対する共和党員の支持率の高さを言わない。NHKですら支持率80%と伝えているのに③バージニア州で大きかったのは、ラウドン郡で男性の性転換者が学校の女子トイレに入り、14歳の女子学生をレイプ、アナルセックスやオーラルセックスまで強要したのに、学校はなかったことにしたことでは。ラウドン郡の名前がこの記事に出て来るのだから、高濱氏は詳細を知っているのにそのことに全然触れない。自分の孫がそうなったことを想像できないのでは進歩派を気取った偽善者でしょう。どうしようもない。

記事

バージニア州知事選で勝利した共和党のグレン・ヤンキン氏(11月3日撮影、写真:AP/アフロ)

「トランプさん、州知事当選おめでとう!」

ピューリッツァー賞受賞の当代屈指のサチリスト(風刺ジャーナリスト)、アンディ・ボロウィッツ氏が11月3日の「ニューヨーカー」のコラムにこう書いた。

「ドナルド・トランプ氏がついに当選した。バージニア州知事選で僅差で勝ったのだ。トランプ氏は祝勝会でこう宣言した」

「『(共和党知事候補の)グレン・ヤンキン氏はいい男だ。私の代理役としてよく戦った。ご苦労さん。だが実際に当選したのはこの私だ。私が知事として最初にやるのは隣接州ウエストバージニア州との州境に壁を築くことだ』」

今回の選挙でトランプ氏とは関わり合いを持とうとしなかったヤンキン氏の「勝利」を横取りするトランプ氏を皮肉り、返す刀で同氏が大統領として成し遂げた最大の仕事と自負するメキシコとの国境に壁を作ったことを引き合いに出して、離接する州との間に壁を建設すると言わせる。

皮肉が炸裂するボロウィッツ氏の痛烈なパンチだった。

https://www.newyorker.com/humor/borowitz-report/trump-claims-he-is-now-governor-of-virginia

もっとも、トランプ氏はバージニアでの勝利は自分がやったと確信しているようだ。

11月3日のラジオ番組では「私の支援がなければ(ヤンキン氏は)5ポイント差で負けていただろう」と主張。

「勝利」は自分に対する有権者の支持の表れだった、と大見えを切った。

ヤンキン氏の応援には最後まで行かなかったことをインタビューアーに突かれると、トランプ氏はこう言ってのけた。

「民主党が(『トランプ氏とヤンキン氏は一体だ』とキャンペーンをやり)私のためにやってくれたので、私は応援に行く必要もなかった」

意味不明だが、平然と切り返していた。

バージニア州は地理的には南部だが、同州北部は首都ワシントンに隣接する首都圏。

議会、マスメディア、シンクタンク関係者が多く住む。国防総省や米中央情報部(CIA)など主要な政府機関は同州内にある。

筆者も新聞社のワシントン特派員当時、北部バージニア州のアレキサンドリア郡に住んでいたことがある。

筆者が住んでいたコンドミニアムには、全米各地から集まった上下両院議員のスタッフや連邦政府職員、内外報道関係者が住んでおり、守旧派南部人は一人もいなかった。

一方、同州南部は広大な農地が広がる伝統的な田園地帯。人種差別や白人優越主義の風習がいまだに残る保守的土壌はまさに南部そのものだ。

その意味では同州は米国のミクロコスモス(縮図)といってもいい。

だからこそ今回の州知事選での有権者の動向は来年の中間選挙、さらには2024年の大統領選を占う「先導指標」(Bellwether)といってもいい。

近年は、バージニア州は民主党が知事の座を守ってきた。2020年の大統領選挙ではジョー・バイデン氏はトランプ氏に10ポイントの差をつけて勝った。

バイデン氏が2020年の大統領選で勝ったのは、同州北部の人口密度の高い首都圏5郡(フェアファックス、プリンス・ウィリアムス、アーリントン、アレキサンドリアなど)やリッチモンド市近郊に住む「トランプ嫌い」の無党派層の票がバイデン氏に流れたためだった。

ところが出口調査で判明したところでは、今回の知事選では、この無党派層のうち、高卒未満の子育て世代の白人女性たちがヤンキン候補に票を投じた。

その理由について、バージニア州北部に長年住んでいる米政府元高官の一人、K氏はこう分析している。

「NBCによると、出口調査で分かったことは高卒未満の女性層の75%は共和党のヤンキン氏に投票したという」

「2020年の大統領選ではこの女性層のうちトランプ氏に投票したのは56%だった」

「つまり、この層の女性はトランプ氏の主張には賛同したものの、同氏の過激な女性蔑視発言や品格に欠ける言動には眉をひそめていた。だから同氏には投票しなかったのだ」

「ところが今回は、トランプ氏の主張をそのままオウム返しに言っているヤンキン氏には一票を投じた。ヤンキン氏は品行方正だと思ったからだ」

そのヤンキン氏の選挙キャンペーンはバイデン民主党批判一本に絞っていた。当人は政治経験はゼロ、全米レベルでは全く無名の投資ファンド経営者だ。

具体的には、子育て世代の白人層に狙いを定め、『批判的人種理論』(Critical Race Theory)*1を取り上げ、「米国の歴史を歪めるような児童向けの本を学校の図書館に置く暴挙は許せない」との主張を繰り返した。

というのも、同州のラウドン郡では、この副読本が学校の図書館に置かれていたことで一部父母が抗議運動を展開、負傷者まで出す騒ぎになっていたからだ。

さらにヤンキン氏は、バイデン政権の不法移民対策、新型ウイルス感染防止のワクチン接種義務化、インフレ対策を激しく批判した。

*1=人種的正義について法的、社会的、歴史的観点から調査研究するリベラル派学者グループの理論。近年になって「米国の歴史はインディアン虐殺、黒人奴隷と非白人を抑圧・摂取の歴史だという歪曲された歴史理論だ」と保守派が反発。

同理論を基にした児童向け本をめぐってバージニア州はじめ南部では保守派とリベラル派が激しく対立している。

ところがヤンキン氏はトランプのトの字も口にせず。トランプ氏が州内に応援に来るのも丁重に断った。「トランプ隠し」だった。

一方、民主党候補のテリー・マコーリフ元州知事は選挙キャンペーン中、終始一貫して「ヤンキン氏とトランプ氏は同じ穴の狢。2回も下院で弾劾され、上院で辛うじて弾劾を免れた恥ずべき大統領の分身だ」と訴えた。

前述の元政府高官は言う。

「有権者はもうトランプのことなどどうでもよかった。それよりも有権者の多くは、リベラル強硬派に振り回されてインフラ投資法案一本成立できない(その後11月5日下院を可決)バイデン氏の優柔不断さに腹を立てていた。そのことを民主党は甘く見ていた」

「バイデン氏はじめカマラ・ハリス副大統領まで応援に駆けつけ、トランプ批判をやっていたが、これは完全な失敗だった」

バイデンは「大きな政府追求の社会主義者」

無論、「トランプ隠し」だけが、共和党に勝利をもたらしたわけではない。

政治分析では定評のある「ファイブサーティエイト」(FiveThirtyEight)のアレックス・サミュエルズ氏は、マコーリフ氏の敗因は3つあるとみている

一、都市圏近郊の無党派層の有権者が全体的に「右」(保守派候補支持)へ動いたこと(特に都市近郊に住む非大卒の女性層の保守化が目立っている)。

二、州民の最大関心事は「批判的歴史理論」是非やコロナ対策でのワクチン接種義務化などをめぐる教育問題だったこと。

三、バイデン政権の一連の内政外交をめぐる失政、特に経済政策に対する苛立ち・失望感をあらわにしたこと(州知事選はじめ地方自治体選挙にも時の大統領に対する評価が直接反映する傾向が顕著になってきている)。

https://fivethirtyeight.com/features/how-virginias-electorate-shifted-toward-republicans/

サミュエルズ氏はさらに、バージニア州が選挙法改正により期日前投票や郵便投票の方法を緩和したことでより、多くの有権者が投票できるようになったことで白人高齢者の投票率が飛躍的に高まった点にも触れている。

共和党内には、今回のバージニア州知事選の「勝利」について民主党の「左傾化」に対する反発があった、と言い切る者もいる。

共和党の長老、ニュート・ギングリッチ元下院議長はフォックスニュースとのインタビューでこう述べている。

「バイデン氏は当選した時は穏健派と称していたが、政権を動かすとどんどん左傾化し、ナンシー・ペロシ下院議長に引きずられて『大きな政府を追求する社会主義者』に成り下がってしまった」

「民主党はインフラ投資法案のような巨額の予算を組み、米一般市民が食料品やガソリン代、電気ガス代などが高騰して悲鳴を上げているのに見てみないふりをしている」

「バージニアでは知事だけでなく、副知事はじめ州政府の要職が皆共和党員になったのは、州民の怒りが爆発したからだ」

バージニア州と同時に行われたニュージャージー州知事選はかろうじて民主党のフィル・マーフィー現職知事が再選され、バイデン氏も胸をなでおろしている。

「トランプ隠し」発案はフロリダ州知事?

共和党の「トランプ隠し」戦略は今後、中間選挙に向けてより鮮明になっていきそうだ。

2024年の共和党大統領候補に有力視されているフロリダ州知事のロン・ディサンティス氏(43)は、一部メディアからは「トランプの顔をしていないトランプ」(Trump without Trump face)と評されている。

コロナウイルス感染防止のワクチン接種については「州知事が州民全体に義務付けるのではなく、各郡市町村の長がその地域ごとに義務付けるかどうか決めればいい」と発言。

「命を守るためにどうするかはそこに住んでいる者が自分たちで判断せよ」と言い切っている。

同じく大統領候補の下馬評に上がっているテキサス州のグレッグ・アボット知事などもディサンティス氏との連携を深めているようだ。

民主党の選挙参謀の一人は筆者に、「バージニア州知事選が共和党にとってはターニングポイントになる可能性があるかもしれない」と言い、こう囁く。

「それでなくとも高齢が目立つバイデン氏だ。2024年に再出馬しないとすれば、民主党はハリス副大統領が大統領候補ということになる。女性、リベラル、インド黒人系とマイナス要因の多い同氏で民主党は果たして勝てるかどうか」

「共和党がトランプ氏に代わる『トランプの顔をしていないトランプ』を候補にしてくれば、ハリス氏にとってこれ以上の強敵はいない。まず勝ち目はないだろう」

共和党は来年の中間選挙で「トランプ隠し」戦略を鮮明に打ち出すのだろうか。

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