『バブル崩壊を防いだ中国の目の前に思わぬ伏兵 天網恢恢疎にして漏らさず、中国当局に「出生率急減」の“罰”』(3/20JBプレス 川島 博之)について

3/20看中国<川普预言正确 CNN收视大跌 每天减百万观众(图)=トランプの予言は正しかった CNNの視聴率は急落 毎日百万人もの視聴者が減ったまま(図)>トランプ前大統領は、辞任してWHを去れば、左派の反トランプメディアについて、「あらゆる形態のメディアは総て崩壊する」と2017年に予言した。トランプがいなければ、これらのメディアの視聴率は下がるからである。 現在殆どそのようになっており、CNNを例にとると、トランプが1/20にWHを去ってから、CNNは視聴者を毎日平均100万人も減ったままとなり、視聴率は急落した。

「ワシントン・フリー・ビーコン」による3/18の報道によると、トランプはこれまでと少しも変わらず正しく、多くの問題についての彼の見解は正しい。メディアに対する彼の予言が正しいことは驚くべきことではない。

報道は、バイデン時代は主流メディアの記者にとって災難であったと述べた。ジョー・バイデンが就任してから数週間以内に、ブルームバーグニュースとハフポストは大量解雇を発表した。メディアのプロのファクトチェッカーは、バイデンの嘘を隠すための新しい言葉を考え出すのにまだ苦労している。

視聴率について言えば、特にトランプがいない状況で、CNNは大きな損失を被った。 CNNが2016年の共和党予備選挙で、トランプの立候補を後押しした後、このいわゆる「ニュース」ネットは、トランプとヒトラーの類似点を分析した専門家として「優れたサプライヤー」になった。

「ワシントンフリービーコン」は、「デイリーメール」の報道を引用し、トランプが辞任して以降、CNNは1日1日平均約100万人の視聴者を失い、2020年11月以降、最も重要な視聴者グループである24〜54歳の層で47%も減少した。 11/3の選挙の日から1/20のバイデンの就任日(トランプがWHを去った日)まで、CNNには毎日平均250万人のプライムタイム視聴者がいた。1/20以降、CNNのプライムタイムの視聴者の平均は毎日160万人に過ぎない。

さらに、バイデンが1/20に就任宣誓を行って以来、CNNの日中の視聴率も急激に低下し、11/4から1/20までの間、毎日平均170万人の日中の視聴者がおり、1/20以降は平均で110万人に減少した。24〜54歳の層で、CNNの日中の視聴率も44%低下した。

2月初旬のトランプに対する議会の2回目の弾劾裁判は、CNNの視聴率を一時的に上昇させたが、上院が2回目のトランプの無罪判決を下した後、CNNの視聴率はすぐに下がった。その後、CNNはずっと落ち込み、今ではCNNはすべての評価カテゴリーでFox Newsに遅れをとっている。今週の時点で、CNNのゴールデンタイムの視聴者数もMSNBCに遅れをとっている。

CNNの現在の戦略は、Fox Newsを攻撃することである。Fox Newsは民主党のNY州知事アンドリュークオモとCA州知事ギャビン・ニューサムの一連のスキャンダルとバイデンの政策によって引き起こされた前例のない国境危機について報道している。

叩くべき相手がいなくなって見向きもされなくなったということでしょう。オールドメデイアはプロパガンダばかり報道しているから信頼を失っている。中国を含めた市民記者の方が真実を伝えていると思います。

https://www.secretchina.com/news/gb/2021/03/20/966086.html

3/19阿波羅新聞網<载入史册!保罗参议员抨击福西博士:”藐视”免疫力科学【阿波罗网编译】=歴史書に載る!ポール上院議員は、免疫力の科学を「軽視した」としてフアウチ博士を批判 [アポロネット編集]>アポロネット李文波編集:Gateway Punditの報道によると、米国上院は、木曜日に中共ウイルスに対する全国的な対応についての調査公聴会を開催した。ランドポール上院議員は、公聴会でフアウチ博士と戦った。

ポール上院議員はフアウチ博士に、中共ウイルスのワクチン接種を受けた後であれば、米国人は中共ウイルスに感染する可能性が「ほぼゼロ」であるため、2枚のマスクを着用する必要はないと語った。過去に眼科医をしていたポールは、ファウチ博士に「ずっとマスクをつけるのは、ただ演技するだけじゃないの?」と言った。

ポールは、「人々が疫病になる確率はほぼ0%である。しかし、フアウチ博士はワクチン接種を受けた人にも、免疫力があるのに、マスクを着用する必要があると言った。これは、すべての人々の免疫力の理解に反している」と述べた。

ポール上院議員はフアウチ博士に、「ワクチン接種を受けた後、2枚のマスクを身に着けて歩き回るのは理にかなっているのか?」と語った。

ファウチ博士は、ポール上院議員があえて彼を藪医者と呼んだので、非常に腹を立てた。

ポールは、ファウチが免疫力の科学を「軽視している」と非難した。「重大なウイルス変異の感染、入院、死亡があるという証拠は何か?米国には何もない。ゼロである。あなたは当て推量に基づいて政策を立てている!」

Gateway Punditが書いた:ありがとう、Rand Paul!

感染ゼロを目指すような政策は経済を殺します。倒産、失業、自殺を増やします。フアウチは米経済を破壊するよう中共に頼まれた手先か?

https://www.aboluowang.com/2021/0319/1570439.html

3/19希望之声<美前情报员斯诺登申请入俄籍 其自传曾遭北京审查=元米国諜報員スノーデンがロシア国籍取得を申請 彼の自伝は北京によって検閲された>米国中央情報局(CIA)の元職員であり、国家安全局のアウトソーシング技術者であるエドワード・スノーデンの弁護士であるアナトリークチェレナは、スノーデンが近い将来、ロシア国籍を申請するため書類を管轄当局に提出する準備をしていると述べた。

ロシアの衛星ネットワークによると、2013年5月、米国中央情報局の元職員であるエドワード・スノーデンは、国内外の電話やネットを監視するオバマ政権の「プリズムプロジェクト」(PRISM)についてメディアを通じて公開したことで、国際社会に大波を巻き起こした。オバマ政権はその後、スパイ活動、窃盗、国防情報の無許可開示の罪でスノーデンを指名手配した。

その年の6月、スノーデンはCIAでの勤務中に入手した情報を提供し、ロンドン政府は2009年のG20サミットに参加した各国の指導者や随員の通信や電子メールファイルを、ネットを通して違法に監視したとして非難した。その後、スノーデンは香港からモスクワに飛び、ロシアから1年間の一時的な亡命を許可された。

2014年8月、スノーデンは3年間の居住許可を取得した。これは、彼がロシアだけでなく海外にも旅行できることを意味する。 2017年1月、スノーデンの居住許可は2020年まで延長された。 2020年10月下旬、スノーデンはロシアから永住権を与えられた。

VOAのニュースによると、2019年11月12日、エドワード・スノーデンは、先週公開された簡体字中国語版の彼の自伝「パーマネントレコード」の一部が削除され、出版契約に違反したことを中国語でTwitterに投稿した。

彼は次のように書いた。「私の本「パーマネントレコード」の簡体字中国語版が修正され、契約に違反した。国内の監視と民主主義に関する基本的な真実を隠すことは偉大な社会の尊厳に対する侮辱である」

スノーデンはまた、元の原稿の隣に検閲されたページの写真を投稿し、中国の読者に不足している部分が識別できるよう助けてほしいと呼びかけた。

彼は次のように述べた。「出版社が元の無修正版を印刷できるよう、中国政府に呼びかけることに私と共に参加してほしい。数週間以内に無修正版を無料でオンラインで共有する」

スノーデンの自伝は、幼少期から中央情報局と国家安全局で働くまでの記録である。また、権威主義、民主主義、プライバシーに関するスノーデンの見解も含まれている。これらはすべて、中共の検閲機関によって検閲された。

2011年のアラブの春を記録した章で、簡体字中国語版は、人々が抗議を余儀なくされた理由に関するスノーデンの表現を削除した。「人々は、抑圧、検閲、社会的不安定の終焉を呼びかけた。 彼らは、真に公正な社会になることを表明し、 国民は政府に対して責任を負わず、政府は国民に対して責任を負わなければならないと」

権威主義国家の性質に関する部分も検閲された。元の原稿は次のように述べた。「専制国家は通常、法治しない。政府は一握りの指導者のグループである。彼らは国民に、忠誠を保ち、異議に反対することを要求する」

他の検閲された章は、中国のネットの長城、香港の「名目上の自治」、および中共の監視能力の範囲に言及した。

スノーデンの弁護士、クチェレナは、スノーデンは犯罪をしておらず、米国政府は彼を許すだけでなく、彼に対するすべての起訴を放棄すべきだと述べた。彼は、「スノーデンの行動は、米国市民の利益だけでなく、全人類の利益にもなる」と述べた。

2020年8月13日、当時のトランプ大統領はニューヨークポストとのインタビューで、スノーデンの恩赦についての記者の質問に答え、「スノーデンは公平に扱われていないと多くの人が考えていると聞いた」と述べた。彼はまた、スノーデン事件は非常に物議を醸したと付け加えた。「多くの人々は彼がよく扱われるに値すると思っているが、一部の人は彼が非常に悪いことをしたと思っている」

インタビューでは、トランプ大統領はまた、トランプの2016年の選対チームのアシスタントを不法に監視していた元FBI長官のジェームズコミーをスノーデンと比較した。 「コミーはまだ自由を楽しんでいるが、スノーデンは訴訟に巻き込まれている。これはスノーデンにとって不公平な扱いだ」と述べた。

報道によると、スノーデンはロシアで目立たないようにしており、SNSでロシア政府の政策を批判することはたまにしかない。彼は、公正な裁判が保証されれば、米国に戻る用意があると述べた。

2020年12月26日現地時間、スノーデンの弁護士クチェレナは、スノーデンはロシアで息子が誕生したと衛星通信社に語った。 「男の子が生まれた。赤ちゃんと母親の状態は良好である。エドワードと妻のリンゼイミルズは喜んでいる。彼らはとても幸せだ」。しかし、彼は赤ちゃんの名前を明らかにしなかった。ミルズも米国人で、現在はスノーデンと一緒にロシアに住んでいる。

オバマのやってきた悪事がもっと世界に広まればよい。

https://www.soundofhope.org/post/485894

何清漣 @ HeQinglian 22時間

ツイ友はこの数学の授業楽しんで。バイデンファンは自分を批判したと思わないで。あなたの求めているものと思うなら、ただ楽しんでください。

引用ツイート

Willson  @ ArimaTepe  3月19日

返信先:@HeQinglianさん

私はYouTubeでビデオを見たが、いい加減な数学の授業を撮影したものである。ビデオで、最高得点を獲得した生徒は、質問に正しく答えた生徒ではなく、政治的に正しい「マイノリティ、知的障害、LGBTQ」の生徒であった。これに抗議した生徒は、他の「頭がおかしい」生徒によってテープで口を閉ざされた。この日が来るのはそう遠くないと思う。

見たわけではないですが、中共の「道徳」の授業と変わらない気がする。

何清漣 @ HeQinglian 22時間

現代化理論には後発優位論がある。つまり、後進国は先進国から学び、曲がりくねった道を行くのは少ないので。

私は、米国政府が50年の間、内外で(メキシコ)麻薬との人民戦争や米国文化大革命を研究してきたが、中国は麻薬と文化大革命において先発者の優位性を持っていると感じている。

アヘンは中国人を東アジアの病人にした。恥を雪ぐために、今でもまだそれ覚えていて忘れない。文化大革命は幾分人々を目覚めさせた。

米国がひっくり返るには不十分であり、さらに愚かな騒ぎを必要とする。

引用ツイート

Yisuca  @ Yisuca  3月19日

私の大学の寮のルームメイトは本当のことを話してくれた。姉には一人の子供がいて、家族全員とても大切にしている。母方の叔父は甥を実験品として使い、子供の頃から左右上下の概念を完全に逆さまに教えた。最後には、子供が高いところに登って降りたいと思うと、「上がりたい、上げさせて!」と叫んだ。

当時はびっくりしたが、どうしてこの家族はそんなに馬鹿なのだろう?

今、米国では、何人もが人為的に逆さまにした常識基準を受け入れ、知らないでいるのか?

何清漣 @ HeQinglian 10時間

米国が依然として双方が競争関係にあると主張する限り、たとえそれが「対立」ではなく「激しい競争」であったとしても、それはこのように推論されるべきである:劇場型の政治行動。両国の関係者が今日も会談を続けても進展するとは思えないし、良い態度を示しているのかもしれない。

引用ツイート

謝燕益 @ lawyerxieyany i15時間

アラスカでは、中米が共同で劇場型の政治行動を演じた。両方とも演技し、この政治的正しさは両方のニーズを満たし、誰も何も失うものはない😄😄twitter.com/ americantalk8 / s …

何清漣 @ HeQinglian 7時間

ケナンの言葉をはっきりと覚えているが、今のところ、米国が自国の問題を解決できるかどうかは疑問に思っている。

ブリンケンはこの話をして、彼は問題に正面から向き合うと説明した。しかし、政府はさまざまな問題を引き起こしており、彼はそれについて何もすることができない。

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何清漣 @ HeQinglian 7時間

米ソ冷戦の間、冷戦戦略の総設計士であるジョージ・ケナンは、冷戦に勝つための鍵は武器や装備ではなく、世界に米国自身の問題解決能力を示すことであると言った。

ケナンは、成功したいなら、他人にあなたをフォローさせる。そのためこれら3つのことをするべきだと言っている:

1.自分の問題を解決する。

2.他の人の成長を助ける。

3.その中から利益を得る。

下図のブリンケンの言葉と比較してみて。

何清漣 @ HeQinglian 4時間

多くのセルフメディアがそれについて興に乗り、楽しんで話していたと思う。彼らは中国側のためにディナーパーティーを開かなかった。彼らはブリンケンのいくつかの言葉について話したが、客観的な報道をするつもりはない。

世界は依然として米国を必要としているが、米国のリーダーシップは2020年以前に回復することはできない。この問題は実証できないが、中国にはドミニオンの情報があると思う。

このスレッドを表示

何清漣 @ HeQinglian 4時間

6分で米中会談の全文を読む

https://fx168.ca/news/2103/4834614.shtml

米国で議論される問題は、過去のメニューにあがっていた。しかし、中国側の態度は異なる。

楊:米国が自国の民主主義を推進するために行っている事は、米国国民だけでなく、世界の人々によっても評価されるべきである。米国内の多くの人は、実際に米国の民主主義に自信がなく、米国政府の見方と同じではない。

2020年の選挙窃取の深刻な結果である。

楊潔篪はブリンケン達を公の場で、不正選挙の証拠を握っているぞと脅したということ?中共の悪にどっぷり浸かっている民主党Swampでは反論できないでしょう。それより劇場型パフォーマンスの裏で密約を交わしていないか、そちらの方が気になります。

クワッドも米国が梯子を外す可能性があることをも考慮しておかないと。何清漣や小生の心配が杞憂であってほしい。

川島氏の記事で、中国の数字はあてにならないことをまず言っておきたいです。“报喜不报优=いい事だけ知らせ、悪いことは知らせない”なので。GDPの数字のように数字を大きく見せ、疫病死者数や感染者数はなかったことにするのが典型です。

それでも何のデータもなければ議論できないので、政府発表数字を使うわけですが、「真実から遠い数字の可能性あり」との留保条件付きでの使用です。

川島氏は出生率の減少を住宅価格の高騰が原因としていますが、結婚適齢期の男女比もあるのではと思っています。

(国連データ)

20歳~44歳までの男女比は 男:女=227872千人:214889千人で男女人口の差は1298万人です。差はこんなものではないような気もしますが。一人っ子政策では女性は間引きされるので。(中国では先祖を祭るのは男性となっているため)

記事

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

中国公安省は2020年の出生数が1004万人であったと発表した。これは2020年に戸籍登録した人数であり実際の出生数とは異なるが、前年の同じ統計より14.8%減少している。このことから2020年の実際の出生数は1250万人程度と推定される。

中国の2019年の死亡者数は1004万人であったが、最近は高齢化により毎年10万人程度増加していることから、2020年は1014万人前後になると思われる。その結果、2020年の人口増加は236万人と計算される。増加率は0.16%である。

中国にも団塊世代と団塊ジュニア世代が存在する。現在、団塊ジュニアは30~34歳になっており、まさに出産適齢期にある。それにもかかわらず出生数が減少し続けている。彼らより10歳若い世代は団塊ジュニアよりも約40%少ないから、もし出生率が同じで推移するとしても、10年後の出生数は現在より40%減少することになる。

これらの数字から、2030年の出生数は750万人、死亡数は1150万人程度になると思われる。つまり1年間に人口が400万人も減ることになる。その状況は現在の日本にそっくりだ。

出生数が減り続けている原因

一人っ子政策を緩和したにもかかわらず出生数が減り続けている。その原因として誰もが不動産価格の高騰に思い至る。

中国では結婚する際に、男性側が住居を用意する習慣がある。多くの場合、息子は自分で住居を買えないから、親が用意することになる。しかし住居価格があまりに高騰してしまったために、よほどのお金持ちでない限り、親も住居を用意することができない。このことが婚姻率を低下させ、その結果として出生数を減少させている。

中国の不動産バブルが崩壊すると言われて久しい。しかしバブルは一向に崩壊しなかった。その理由は中国政府がバブルを崩壊させない政策を取り続けたからだ。中国政府は1990年以降に日本が衰退し続けた理由を不動産バブル崩壊にあると考えた。そのために、あらゆる手段を講じて、不動産バブルを崩壊させないようにした。

ここ数年、中国では大手不動産会社や地方銀行が経営危機に陥ったが、それらはなかなか倒産しない。一部は倒産したが、それでも1997年に日本で起こったような連鎖倒産が起きることはなかった。それは当局が裏で立ち回ることによって金融崩壊を防いでいるからだ。

当局は潰れそうな不動産会社や金融機関にいろいろなルートを使って資金を供給し、倒産を防いでいる。それは多くのモラルハザードを伴っていると思われるが、野党やマスコミが存在しない中国では、それらを闇に葬り去ることができる。中国の当局者は、日本のようなドジは踏まないと豪語している。

だが、いつになっても不動産バブルが崩壊しないことから、不動産価格は庶民がとても購入できない水準にまで高騰してしまった。中国政府が公表しているデータを用いて計算しても、2019年の北京の平均的な新築マンションの価格は日本円で約5700万円になる。現在、北京で新築マンションが多く作られているのは、中心部に通勤するのに2時間程度かかる地域である。そのような地域でもこの程度の価格になっている。中心部に数十分で行ける場所なら、ごく普通のマンションでも1億円は下らない。

一方、政府の統計では、北京に住む人の1人当たりの可処分所得は日本円で110万円程度に留まる。この数字を元に計算すると、平均的な新築マンションの価格は世帯収入の17.3倍になる。これでは遥か郊外に建てられたマンションでも、一般人が購入することは難しい。このような事実からも、中国のマンションは富裕層が蓄財用に購入するものであることが分かろう。

同様の傾向は地方都市でも観察される。沿岸部の江蘇省、浙江省、福建省、広東省ではマンションの価格は平均所得の8倍程度になっている。そして恐ろしいことに、湖南省や貴州省など中国では田舎と思われている地域でも、住宅価格は世帯収入の5倍程度になっている。

現在、中国では農民戸籍の人も含めて全ての若者が都市に住みたいと考えている。ただ、戸籍制度の縛りが厳しい中国では、普通の人が北京や上海に移り住むことは難しい。それでも多くの若者は、最低でも生まれた省の省都程度には移り住みたいと考えている。しかし、ここに示した数字からもわかるように、地方都市であっても普通の人が不動産を手に入れるのは難しい。多くの若者は地方都市に移り住んでも、借りたアパートに友人と一緒に暮らすことになる。田舎に戻れば家はあるが、そこに戻っても結婚してくれる女性はいない。若い女性が田舎暮らしを嫌うことは、アジアにおいて普遍的に見られる現象である。

中国政府は不動産バブルを崩壊させることなく、上手に政策運営したつもりであったが、出生率の急激な低下という伏兵に遭遇してしまった。人口が減少する時代が続けば、必然的に住宅需要は激減する。そうなればいくら当局が上手く立ち回っても、不動産バブルは崩壊する。

“天”は見ていた

「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉がある。これは老子の一節であり、天の網は荒いように見えても、悪事をすれば必ず天罰が下るという意味だ。

欲に目が眩んだ不動産会社や金融機関が無理な開発や融資を行い、その結果として倒産の危機に瀕しても、彼らが共産党と親密な関係を有していれば、中国政府は闇で不明朗な資金を流すことによってそれらを救済してきた。野党もマスコミもないから、誰にも文句を言われることはない。だからモラルハザード(つまり悪事)を永遠に隠し通せると思っていた。しかし“天”はちゃんと見ていた。そして出生率の急減という形で、当局に罰を与えようとしている。

このまま出生率が減少し続ければ「中国の夢」などと称して、米国と覇権を争うことなど夢のまた夢になる。だが、少子化を解消しようと思ってマンション価格を下げれば、不動産バブル崩壊が金融危機を招いた1990年代の日本のような事態に陥ってしまう。

出生数の急減に対して中国政府はこれといったコメントを出していない。だが、内心は思わぬ伏兵に遭遇して、その対処に困り果てているものと思われる。

老子は中国が生み出した偉大な古典である。中国政府の当局者、特に金融関係者には自国の古典をもう一度よく読むことを勧めたいと思う。

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